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介護保険施設介護職員の心身健康度

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要旨:

 本研究の目的は、第一に介護保険施設で働く介護職員の心身健康度を明らかにし、第二に介 護職員の労働衛生3管理の側面と個別のストレスマネジメントのありかたを提示することであ る。

 調査対象者は介護保険施設で働く介護職員111人とした。調査実施の手続きを経た後に無記 名・自記式の調査票(GHQ28短縮版・JCQ 日本語版27項目及び属性等質問票)を配布し、回 収した。82人から回収(73.8%)し、集計対象者は79人(回答率71.1%)であった。これらに ついて、日本語版 GHQ28から心身健康度を、また、JCQ27から職業性ストレスを明確にした。

心身健康度と個人背景、職務共感(職務満足感・職務継続意識)、ストレスの自覚(有無)との 関連について検討した。

 その結果、心身健康度への影響要因として、性別(女性)、年齢(若年層)、ストレス感、職 務共感度が明らかとなり、労働衛生の作業環境管理、作業管理及び健康管理の3側面からの改 善のアプローチと個人に対するストレスマネジメントの重要性が示唆された。

キーワード:介護職員 心身健康度 職務満足感 職務継続意識 ストレスマネジメント 

はじめに

 わが国における介護保険制度は2000年に施行され、その後、介護保険施設のうち、介護老人 福祉施設は2001年4,651施設から2006年5,716施設、介護老人保健施設は2001年2,779施設から 2006年3,391施設と大幅な増加がみられた(全国老人保健施設協会 2008)。施設増加とともに 入所高齢者数も増え、介護老人福祉施設入所者数は2001年309,740人から2006年現在392,547人、

介護老人保健施設は2001年223,895人から2006年280,589人となった(全国老人保健施設協会  2008)。一方では、2000年中頃から一般の雇用環境が好転し、逆に介護職員の待遇の悪さが問 題視されるようになった。同時期に、介護サービス分野における人材確保難の状況が顕著に現 れ始めた。介護職希望者の減少と、施設の配置職員の抑制などマンパワー不足が深刻な状況に ある。さらに、介護老人福祉施設では要介護度の高い高齢者を優先的に入所させるという国の 政策が展開されている。このような状況の中で、介護職員一人当たりの介護量が増え、要介護 度の高い高齢者への身体介護、車イスへの移乗、入浴介助などで過重な身体的労働負荷を伴う

介護保険施設介護職員の心身健康度

安次富 郁 哉

沖縄国際大学人間福祉研究 第9巻 第1号 2011年8月

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介護労働から、腰痛、肩の痛みなどを訴えるものも多く見られるようになった(大阪府立公衆 衛生研究所 2003、真嶋由貴恵、堀川淳子他 2004)。また、北原によれば、身体的な長期欠 勤者のおよそ4割は腰痛が原因であると報告されている(北原照代 2001)。さらに、わが国の 認知症高齢者の数は160万人から170万人と推測され、その数は2015年には280万人に達するこ とが予測されている(大塚俊男 2001)。介護職員の認知症を伴う要介護高齢者への対応機会 も増加することが予測される。また、他職種職員間、入所者本人、家族への対応等による精神 的な負担も増え、身体的・精神的な症状を持つ介護職員が増えてきた事が指摘されている(北 原照代 2001)。このように身体的・精神的な負担や過重な労働によるストレス等の要因に よって介護職員の長期欠勤や離職率が高い事などが大きな問題となっている(全国老人保健施 設協会 2008)。ヒューマンサービスに関わる労働者が離職意向を抱くことはケアの質の低下 をもたらし、サービス利用者の生活の質に悪影響を及ぼすという報告もなされている(佐藤ゆ かり他 2003)。このようなストレスによって生じる身体的・精神的不健康に加え、離職意識が 高まることへの対策に早めに取り組む事が重要だと考える。

 本調査研究の目的は、第一に介護保険施設に従事する介護職員に生じた心理的・身体的症状

(ストレス反応)を明らかにすることである。第二に心身健康度と個人属性、職務共感度、業 務環境などとの関連を明らかにし、介護関連職従事者の介護労働におけるストレスマネジメン トシステムを構築する。

 介護関連職従事者に対する健康度の調査研究には、身体面に関しては腰痛を主とした調査研 究が見られ(大阪府立公衆衛生研究所 2003、真嶋由貴恵、堀川淳子他 2004、今井淳  2006)。精神・心理面に関してはストレスを中心とした調査研究がある(武内広憲、田口豊郁 他 2003)。これらの先行研究は心身症状をとらえた、いわゆるストレス反応を中心とした研 究である。ストレス反応と職務共感度、継続意識、社会的支援度、業務環境要因などとの関連 を明確に示したものは少ない。

 労働集約型産業の1つである施設介護サービスでは、介護職員一人一人の入所者への対応が ケアの質を左右することから、彼らの心身の健康度を高めることは重要なことと考える。今回 の調査結果から、介護現場における精神的・身体的労働負荷要因と介護職員の心身健康度、個 人特性および相互の関連を明らかにすることによって、効率的なストレスマネジメントの可能 性を示すことができ、介護サービスの質の向上に重要な意義をもたらすものと考える。

Ⅰ.調査対象及び方法

1.調査の状況

1)調査対象者

 調査対象者は沖縄県内の2ヶ所の介護保険施設に勤務する111人の介護保険施設職員である。

2)調査期間

 調査の依頼と実施日の調整及び調査の実施については、平成20年8月1日から8月30日まで の期間に行った。因みに、調査票配布から回収までの期限は5日間とした。

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3)調査実施の手続き

 調査対象者の所属する2施設に対しては、まず、施設長の許可を得た。次に部署責任者と直 接面談し、調査趣旨を文書及び口頭で十分に説明した。その後に調査を実施したが、調査票等 の配布は部署責任者が対象者に直接手渡しで行った。調査票の回収については所定の場所に回 収箱を設置した。記載方法については記載要領を同封するとともに、配布時に口頭での説明も 併せて行わせた。

2.調査方法

1)調査票配布・回収

 調査対象者に対して、調査主旨、独自に作成した調査票と職業性ストレス調査票(JCQ)、日 本版精神健康調査票(GHQ28)、回答後の回収用封筒及び調査票等記入要領を一式として配布 した。配布の方法は前述したとおり、部署責任者から対象者への直接手渡しとした。調査票等 記入要領は調査票等と同封したが、調査票等配布時に口頭での説明も併せて行わせた。なお、

部署責任者と主任に対しては事前に調査主旨、記入上の注意を十分に説明し、調査対象者から の質問に対応できるようにしたが、さらに疑義が生じた場合には調査実施者へ連絡するよう申 し合わせた。回答済みの調査票は、対象者によって回収用封筒に入れられ、密封した上で所定 の場所に設置された回収箱へ投入させた。

2)調査内容

 独自に作成した自記式調査票を用い、また、職業性ストレスについては、JCQ (Job Content  Questionnaire)、精神的・身体的健康度については、日本版精神健康調査票(The General  Health Questionnaire)を用い測定・評価した。以下に調査内容の詳細を示した。

①属性・資格・職歴・担当ケース数

 属性、資格、勤務歴、担当ケース数について記述あるいは選択させた。

②職務共感度・ストレス感の有無及び負担を感じる業務内容

 職務共感度については「仕事に満足しているか」「仕事を継続したいか」の2つの質問を尺度 とし、職務満足感については、「満足している」、「まあ満足している」、「どちらでもない」、「や や不満」、「不満」、職務継続意識については、「続けたい」、「できれば続けたい」、「どちらとも いえない」、「できればやめたい」、「やめたい」の5件法とし、順に1点から5点を付与して、

点数が高いほど「満足していない」、「継続したくない」という意思が強く現れていると評価し た。また、ストレス感の有無については「はい」、「いいえ」で回答を求めた。さらに、施設職 員が日ごろから負担に感じる業務内容について、上位3項目を挙げさせた。業務上の大変なこ とについて自由記述形式で意見を求めた。

③職業性ストレス

 職業性ストレスについては、JCQ(Job Content Questionnaire)日本語版27質問項目の回 答結果を JCQ スコアリングマニュアルに基づき、仕事の要求度、仕事のコントロール、職場の 社会的支援及び身体的要求度の各尺度等について評価した。さらに、Karasek 理論モデルで特

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徴づけられる、仕事の要求度が高く、仕事のコントロール度が低い「高ストレイン」群とそれ 以外の「低ストレイン」群に2分類した。

④精神的・身体的健康度

 精神的・身体的健康度については、日本版精神健康調査票の28項目短縮版(The General  Health Questionnaire 28:以後 GHQ28と記述する)を用い測定・評価した。調査2〜3週間 前から調査実施日までの心身健康状態について、28の質問に対して「よかった」、「いつもと変 わらなかった」、「悪かった」、「非常に悪かった」の4件法で回答を求めた。日本版 GHQ 精神 健康調査票手引書(中川泰彬、大坊郁夫 1985)に基づき、総得点を求め、さらに、身体的症 状(以下Aスケールと記述する)、不安と不眠(以下Bスケールと記述する)、社会的活動障害

(以下Cスケールと記述する)、うつ傾向(以下Dスケールと記述する)の4要素スケールごと の得点を求めた。得点算出法は GHQ 法とした。GHQ28総得点の最高点数は28点であり、最低 点は0点である。区分点(カット・オフ・ポイント)は5 / 6点で、6点以上は「何らかの問 題ありと認められる者」とし、5点以下は「異常なし」と評価判定した。各要素スケールの最 高点数は7点であり、区分点はA、Bスケールで1 / 2点、C、Dスケールは0 / 1点である。

評価判定は、A、Bスケールは2から3点を「軽度の症状あり」、4点以上を「中等度の症状あ り」とした。C、Dスケールについては1から2点を「軽度症状あり」、3点以上を「中等度の 症状あり」と評価判定した。

3.倫理面への配慮

 調査は、匿名性を厳守し、結果を公表することを了解の上で実施した。また、調査票等の回 答については無記名・自記式とした。対象施設に対しては集計結果を報告書として提出するが、

個人を特定できるデータの提示は行わないとした。また、調査票配布は部署責任者を通して、

施設単位に行ったが、回収は回収用封筒に入れ、さらに、回答者本人が直接回収箱へ投入する 方法とした。そのため施設内関係者へ回答内容が漏出することはない。

4.正規職員・非正規職員の定義

 正規職員の定義は介護保険施設の職員として正式雇用されたものとし、非正規職員は正規職 員以外の常勤職員、パートタイム職員、登録職員を合算したものとする。

5.集計

 対象者を男女別、正規職員、非正規職員に分けて集計した。但し、両群間で差が見られな かった結果については全対象者として示した。また、影響因子の検討については、GHQ28総得 点、4要素スケールの区分点以下を正常群、区分点以上を異常群として両群を比較した。

6.統計解析

 統計解析には IBM SPSS Statistics 18を用い、2群間比較にはχ 検定、フィッシャーの直接

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法、マン・ホイットニー U 検定、相関関係についてはスピアマンの順位相関係数を求め、ロー 係数を用いて検定した。なお、アンケート自由記述のテキスト(言語)データについては、

SPSS Text Analysis for Surveys 3.0 Japanese を用いてカテゴリー化し、SPSS Statistics 18 へエクスポートしてコレスポンデンス分析を実施した。統計的有意水準は P <0.05とした。

Ⅱ.結果

1.対象者特性

 111人の調査対象者のうち82名から調査票等を回収した(調査票回収率73.8%)が、無回答者 3名を除いた79名を集計対象者(回答率71.1%)とした。性別でみると、男性25名、女性54名 であった。回答者の平均年齢は男性32.5±8.5歳、女性35.5±10.2歳で、女性は男性に比較して3 歳高いものの統計的な有意差はみられなかった。年齢階級別で見ると、20歳代、30歳代の両群 でおよそ7割を占め、最高齢者は66歳であった。配偶者の有無状況をみると、配偶者有りが44 名(43%)、配偶者無が33名(57%)で、2名は無回答であった。資格状況をみると、介護福 祉士30名(42%)、看護師17名(22%)ホームヘルパー12名(11%)等であった。勤務形態別 でみると、正規職員が54人、非正規職員23名(8時間勤務、4時間勤務)、無回答2名であっ た(Table 1)。

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2.精神健康調査(G H Q 28)

1)GHQ28総得点

 心身健康度を示す、GHQ28の総得点(N=79)についてみると、その平均点数及び標準偏差 値は男性(N=25)で7.6±5.1点、女性(N=54)で9.5±5.4点であった。男女差が1.9ポイントあ るが統計的な有意差はみられなかった。最高得点は男性20点、女性23点であり、最低得点は男 女共に0点であった。区分点の6点以上を示した者は、79人中53人(67.1%)であった。勤務 形態別では、正規職員(N=25)は7.60±5.25点、非正規職員は9.48±5.49点で非正規職員が正規 職員に比較して高い得点を示したが統計的な有意差はみられなかった。

2)4スケール別 GHQ28得点

 要素スケール別の GHQ28得点(平均値±標準偏差値)をみると、身体的な症状のAスケー ルで男性2.52±1.81点、女性3.59±2.11点と女性で有意に高い数値を示した(P=0.031)。不安・

不眠症状のBスケールは男性3.00±2.06点、女性3.39±2.16点、社会活動障害のCスケールは男 性1.44±1.81点、女性1.54±1.51点、うつ傾向のDスケールは男性0.64±1.44点、女性0.96±1.68 点と男性に比較して、女性で高い点数を示したものの統計的な有意差はみられなかった。

3)中等度以上の症状を示した者の割合

 4要素スケール別 GHQ 得点が区分点以上を示した者の割合は、Aスケールは33人で全集計 対象者の41.8%、Bスケール36人45.6%、Cスケール21人26.6%、Dスケール10人12.7%を示し た。4スケールともに中等度以上の症状を示した者は3人で全集計対象者79人の3.8%を占め た(Fig.1)。4要素スケールのいずれか1つが中程度以上の症状を示した者は49人で、全集計 対象者の60.5%を占めた。

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 男女別にみると、Aスケールでは男性5人20%、女性28人52% となった。Bスケールでは男 性10人40%、女性26人48% となった。Cスケールでは男性7人28%、女性14人26% となった。

Dスケールでは男性1人4 %、女性9人17% を示した。

4)年齢と GHQ28得点

 年齢と GHQ28得点との関連について Spearman の順位相関係数を求め、その結果を Table 2に示した。年齢と GHQ28総得点間で男性はr=0.023、女性はr=-0.253と負の相関係数を 示したものの、男女ともに有意な相関は認められなかった。4要素スケール別に見ると、Aス ケールでは、男性はr=-0.045、女性r=-0.029と両群ともに有意な相関は認められなかった。

Bスケールでは、男性はr=0.152、女性r=-0.344で、男性では有意な相関はみられなかったも のの、女性では有意な負の相関がみられた(P <0.05)。Cスケールでは、男性はr=0.338、女性 r=-0.073と両群ともに有意な相関は認められなかった。Dスケールでは、男性はr=-0.400、

女性r=-0.246と両群ともに負の相関係数を示したが、有意な相関は認められなかった。

 勤務形態別(正規職員、非正規職員)に年齢と GHQ28得点との関連をみても、各スケール ともに有意な相関は示されなかった。

5)GHQ28得点正常群と異常群比較

 GHQ28総得点のカット・オフ・ポイントに基づき、5点以下を正常群、6点以上を異常群と し、両群の平均年齢を比較した。正常群35.12±10.49歳、異常群34.27±9.51歳で、両群間で統計 学的な有意差はみられなかった。勤務形態別にみると、正規職員では、正常群37.20±10.90歳、

異常群35.97±8.86歳で、両群間で統計学的な有意差はみられなかった。非正規職員では、正常 群32.27±9.65歳、異 常 群29.09±10.37歳 で、正 規 職 員 同 様 に 有 意 差 は み ら れ な か っ た(no  significant difference:以下 n.s.)。

 各スケール別にみると、Aスケールでは、正常群32.56±9.62歳、異常群35.17±9.84歳、Bス ケールでは、正常群38.79±12.54歳、異常群33.17±8.38歳で、異常群で有意に5.62歳若かった

(P =0.029)。Cスケールでは、正常群33.71±9.02歳、異常群35.13±10.34歳で、両群ともに統

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計学的な有意差はみられなかった。Dスケールでは、正常群36.29±9.75歳、異常群31.15±9.12 歳と、異常群で有意に5.14歳若かった(P=0.028)。

 正規職員、非正規職員別、各スケール別にみても、正常群、異常群の平均年齢に統計学的な 有意差は認められなかった。

6)心身健康度とストレス感・職務共感度(性別)との関連

 心身健康度 GHQ28(総得点、4スケール別)とストレス感、職務共感度(職務満足感、職 務継続意識)との関連を男女別に検討した。その結果を Table 3に示した。

 ストレス感と GHQ28総得点との関連をみると、男性ではストレス感のあるものはないもの に比較して有意に高かった(P=0.004)が、女性では差がみられなかった。4スケール別にみる と、Aスケール及びDスケールでは男女ともに有意差はなかったが、Bスケールでは男性では ストレス感のあるものはないものに比較して有意に高く(P=0.019)、また、Cスケールでも同 様に、ストレス感のあるものはないものに比較して GHQ 得点は有意に高かった(P=0.016)。女 性ではB、C、Dスケールともに有意差はみられなかった。

 職務満足感と GHQ28との関連を男女別にみると、総得点では、男性では職務満足感のある ものはないものに比較して GHQ28総得点が有意に低かった(P=0.004)が、女性では差はみら れなかった。4スケール別にみると、Aスケールでは男女ともに有意差はなかった。Bスケー ルでは、男性では職務満足感のあるものはないものに比較して GHQ28得点が有意に低かった

(P=0.002)が、女性では有意差はみられなかった。また、CスケールでもBスケールと同様に、

男性では職務満足感のあるものはないものに比較して GHQ28得点が有意に低かった(P=0.004)

が、女性では有意差はみられなかった。D スケールでは、女性では職務満足感のあるものはない ものに比較して GHQ28得点が有意に低かった(P=0.049)が、男性では有意差はみられなかった。

 職務継続意識と GHQ28との関連を男女別にみると、総得点では、男性では職務継続意識の あるものはないものに比較して GHQ28総得点が有意に低かった(P=0.028)が、女性では差は みられなかった。4スケール別にみると、Aスケールでは男女ともに有意差はなかった。Bス

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ケールでは、男性では職務継続意識のあるものはないものに比較して GHQ28得点が有意に低 かった(P=0.041)が、女性では有意差はみられなかった。また、CスケールでもBスケールと 同様に、男性では職務継続意識のあるものはないものに比較して GHQ28得点が有意に低かっ た(P=0.007)が、女性では有意差はみられなかった。Dスケールでは、男性では有意差はみら れなかったものの、女性では職務継続意識のあるものはないものに比較して GHQ28得点が有 意に低かった(P=0.028)。

7)心身健康度とストレス感・職務共感度 ・JCQ スコア(勤務形態別)との関連

 心身健康度とストレス感、職務共感、社会的支援度との関連を正規・非正規の勤務形態別に 検討し、Table 4に示した。

 ① 正規職員(Full-time)

 正規職員についてみると、ストレス感のある者の割合は GHQ28正常群、中等度以上群とも にストレス自覚があるものの割合が高かったが、統計学的には有意ではなかった。職務満足感 では、現在の仕事に満足しているものは GHQ28正常群においてその割合が有意に高かった

(P=0.018)。職務継続意識についてみると、仕事を継続したいというものの割合は GHQ28正 常群で9割以上と高かったものの、中等度以上群でもおおよそ7割を占めており、両者に統計 学的な有意差は見られなかった。GHQ28正常群、中等度以上群別に JCQ スコア得点を比較す ると、GHQ28正常群では23.2(mean rank)、中等度以上群では29.14と中等度以上群で高かっ たものの統計学的な有意差はみられなかった(Table 4 - 1  Full-time)。

 ② 非正規職員(Part-time)

 非正規職員についてみると、ストレス感のある者の割合は GHQ28中等度以上群でストレス 感のあるものの割合が高かったが、統計学的には有意差はみられなかった。職務満足感では、

GHQ28中等度以上群で現在の仕事に満足しているものの割合が高かったが有意差はみられなかっ た。職務継続意識については、仕事を継続したいというものが全員であった。GHQ28正常群、

中等度以上群別に JCQ スコア得点を比較すると、GHQ28正常群では10.82(mean rank)、中 等度以上群では13.08と中等度以上群で高かったものの統計学的な有意差はみられなかった

(Table 4 - 2  Part-time)。

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3.大変だと思う業務(上位3業務)

 職員が大変だと思う業務内容を自由記述で上位3つを記述させた。その結果、最も件数の多 かったものは、「入浴介助」で49件(28.7%)、次いで、「排泄介助」35件(22.8)、「食事介助」

29件(17.0%)、「トランスファー(Moving Assistance)」13件(7.6%)、「オムツ介助」12件

(7.0%)であった(Fig.2)。以下、清拭、脱衣介助、トイレ誘導の順であり、以下は Fig.2に示 したとおりである。

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4. 日ごろ大変だと感じていること(自由記述)

 介護保険施設職員が通常の業務の中で大変に感じていることを自由に記述してもらった。

 自由記述内容については、エクセルに回答者の言葉を忠実に全文入力し、テキスト(言語)

データとして処理することとした。まず、エクセル上のテキストデータを IBM SPSS Statistics 18 へエクスポートし、さらに、SPSS Text Analysis for Surveys 3.0 Japanese を用いて、出現 頻度に基づくカテゴリーの作成を実行した。なお、出現頻度は4回以上と設定した。作成後は カテゴリー化した内容を SPSS Statistics 18へもどしてコレスポンデンス分析を実施した。

 その結果、「夜勤業務」、「体位変換」、「着脱衣介助」「清拭」「食事介助」「入浴介助」「排泄介 助」「トランスファー(Moving Assistance)」「入所者対応」「送迎」「事務業務」「服薬管理」

の12種類のカテゴリーに分類された(Fig.3)。これらカテゴリーと年齢区分(5歳階級)で関 係性を検討した結果、Fig.3で示したように、25歳から29歳、40歳から44歳の介護職員は排泄介 助、入浴介助、トランスファー(Moving Assistance)の3業務について、日頃から大変な業 務であると感じていることが示された。

5.J C Q による職業性ストレスの評価 1)JCQ の総得点

 JCQ 総得点平均点及び標準偏差値を男女別にみると、男性では77.76±6.62点、女性では76.48

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±8.40点で、両群間で有意の差はみられなかった。

2)仕事の要求度、仕事のコントロール

 仕事量や仕事の多忙さを示す「仕事の要求度」と仕事の裁量権を示す「仕事のコントロール」

についてみた。仕事の要求度では、男性は31.84±4.53点、女性は34.19±4.29点であり、女性は 男性に比較して、仕事の要求度を示す得点が有意に高かった(P=0.029)。仕事の要求度は30点 以上の場合高い要求度とし、それ以下を低い要求度とするが、男女ともに30点以上であり、高 い要求度であることがわかる。因みに、男性での最高得点は40点、女性では46点であった。仕 事のコントロールについてみると、男性では65.12±6.48点、女性では66.11±10.07点であった。

女性が1点高いが、男女間で有意の差はみられなかった。仕事のコントロールでは、その得点 が66点以上を仕事のコントロールが高い群とし、65点以下を低い群とするが、男性はわずかに 高く、女性は66点以上を示した。仕事の要求度が高く、仕事のコントロールが低いことに特徴 づけられる「高ストレイン」群(J V Johnson 1988)についてみると、男性では25名中7名で 28.0%、女性では54名中17名31.5%と女性が3.5%高かったものの男女間の有意差はみられな

かった。男女ともに「高ストレイン」の者が3割を占めていた。

3)年齢と JCQ 得点との関係

 年齢と JCQ 総得点との関連をみるために Spearman の相関係数を求めた。その結果、年齢 と JCQ 総得点では r=-0.385(P=0.001)、要求度では r=0.308(P=0.006)、コントロール度では r=-0.181であり、年齢と JCQ 総得点及び仕事の要求度では有意な相関が示されたが仕事のコン ト ロ ー ル で は 関 連 が み ら れ な か っ た。男 女 別 に み る と JCQ 総 得 点 で は、男 性 r =-0.631

(P=0.001)、女性ではr=-0.262(n.s.)という結果が得られた。男性では年齢と JCQ 総得点間 で有意な強い負の相関がみられたが、女性では有意な相関はみられなかった。仕事の要求度に ついてみると、男性では r=0.434(P=0.034)、女性では r=0.203(n.s.)と同じく、男性では有意 な正の相関がみられたものの、女性では有意な相関はみられなかった。仕事のコントロールに ついてみると、男性では r=-0.12(n.s.)、女性では r=-0.21(n.s.)を示し、両者ともに負の相関 を示したものの有意な相関は見られなかった。

4)高ストレイン群と心身健康度

 仕事の要求度が高く、仕事のコントロールが低いことに特徴づけられる「高ストレイン」群 と心身健康度を示す中等度以上の GHQ28総得点を示した群との関連を見た。男女合計、男女 別にそれぞれ Pearson のカイ2乗値をもとめ検定を行ったが、有意な差はみられなかった。

5)勤務形態と仕事の要求度、仕事のコントロール

 JCQ 尺度別得点を正規職員、非正規職員別に平均値を求め、男女別に比較した。なお、男性 では非正規職員が1名のみであった。

 男女合計及び女性について、勤務形態別に仕事の要求度及び仕事のコントロール度を示す得 点の平均値をもとめ比較した。その結果、男女合計、女性ともに正規職員、非正規職員間で有 意な差は認められなかった。

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考察

1.  介護保険施設職員の心身健康度

 本調査結果における介護保険施設職員の GHQ28総得点平均は8.89±5.46点で、区分点の6点 以上を示した。また、著者がこれまでに実施した訪問看護師調査結果(安次富郁哉 2002)の 7.86±5.01点、ホームヘルパー調査結果(安次富郁哉 2004、2005)5.40±5.06点と比較しても 高い傾向を示した。他の先行研究結果で示された病院勤務の看護師調査の7.60±4.00点(豊増功 次 2000)に比較しても高かった。ボランティア健康成人女性に対する調査結果の2.68±2.51 点(中川泰彬、大坊郁夫1985)に比較すると、およそ3倍の高い得点を示していた。介護保険 施設職員は、これまでに示された看護師、ホームヘルパー以上に心身健康度の低い職種として とらえることができる。特に、今回の調査結果では女性の GHQ28 総点数は9.5点と高い数値を 示した。女性職員は男性職員に比較して心身健康度が低いことが示された。このことについて は、三徳らの研究結果と同様であった(三徳和子、森本寛訓他 2008)。

 正規職員に対する仕事の要求量や勤務時間量が多い(SE J Arts、A Kerkastra et.al  2001)、

役割や責任の重さが違う、離職願望が強い(藤原恭子、築島恵理他 2003)などといった理由 により、正規職員は非正規職員に比べ心身健康度が低いといわれているが、今回の調査結果で は両群の GHQ28総得点には有意差はみられなかった。このことについては、非正規職員では、

収入面での不満はあるものの、就労時間を自分で決定することができて拘束される時間が少な い、社会参加や自己実現という理由での就業(石橋智昭、佐久間志保子他 2004)といった精 神面のゆとりが心身健康度にプラス要因として影響しているのではないかと考える。正規職員 では、介護保険施設職員を対象とした先行研究結果から、正規職員に対する仕事の要求量や勤 務時間量が多い、役割や責任の重さが違う、離職意識が強い(武内宏憲、田口豊郁 2003)な どや、正規職員に対する業務負担が大きいといったマイナスの印象がある(高良麻子 2003)な どの理由が考えられる。

 心身健康度と年齢との関係をみると、GHQ28総得点と年齢では明確な関係は見られなかっ た。しかし、「うつ・不安」を示す B スケールでは女性において、年齢と有意な負の相関関係 がみられた。すなわち、年齢が若いほど「うつ・不安」スケールの点数が高くなるという結果 である。これらについては、著者が実施したホームヘルパーを対象とした調査(安次富郁哉  2004、2005)でも同様な結果が示された。「うつ・不安」と限定はしていないが、病院勤務の 介護士(Elisabeth T P et al 2001)、看護師(豊増功次 2000、足立はるゑ 1999)を対象と した調査結果とも同じ結果が得られた。若年者の心身健康度が低い理由としては、自分自身の 資質に対する不満・不安を抱えるものが多くみられたこと、また、就労2、3年後の離職率が 高い(宗像恒次 1989)という報告もあることから、経験量およびそれに応じた技量が伴わな いことが大きく影響し、「うつ・不安」として表出したのではないかと考える。さらに、若年齢 層では通常の業務以外に家事・育児との関わりが強く影響する(Elisabeth T P et al 2001)と いう理由もあげられよう。若年齢層は離職率が高いことが示されており(宗像恒次 1989、全

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14

国老人保健施設協会 2008)、また、今回の結果から心身の不健康な状態に陥りやすいハイリ スク群としてとらえられた。今後は、若年齢層に焦点をあてた心身健康度を高める組織的なサ ポートプログラムの策定と取り組みが重要な課題となろう。

2.心身健康度に関連する要因

 今回の結果では、職務共感度すなわち、仕事への満足感、仕事継続意識は心身健康度を高め、

ストレス感を減少させるという結果が得られた。このことは Arts などの研究(SE J Arts、A  Kerkastra et.al  2001)によって、内的動機づけ(Internal motivation)として示されており、

内的動機づけが高いほどストレス反応を緩和するという調査結果と一致する。本調査では、職 務共感度(満足感・継続意識)、ストレス感自覚について検討したが、職務共感度が高いものは 心身健康度も高く、また、ストレス感の自覚がないものは心身健康度が高いことが示され、プ ラスの影響を示していた。逆にいうならば、職務共感度を高める職場環境、作業環境を整備し、

また、社会的支援がスムーズに行える人間関係の構築が重要となろう。今回の調査研究では示 していないが、上司・同僚からのサポート(社会的支援)が得やすいものは心身健康度が高い という結果は多くの先行研究で示されている(渡邊美寿津他 2002、佐藤信枝 2001)。上司 の支援がストレス対処能力に影響するという報告(中川泰彬、大坊郁夫 1985)や Johnson 

& Hall(Johnson & Hall 1988)が提唱した要求度- コントロール- 社会的支援モデルと一致し ている。

3.心身健康度とストレス要因

 介護保険施設職員の大変な業務上位3位は「入浴介助」「排泄介助」「食事介助」があげられ た。これらについては身体的な業務上の負荷ともいえるが、これらには処遇困難ケースから生 じる心身健康度の低下という問題をも含んでいる。担当する利用者が処遇困難ケースであった 場合、介護保険施設職員が慢性的な抑うつ状態を示すという報告(Candida Graham et.al  1997)もあることから、処遇困難度の高いケースに対する対応技術の修得や職員複数対応と

いった業務を行う上でのシステム上の改善、また、入浴介助など身体的な負担の大きな業務に 関しては、リフトを使った作業環境改善など対応策の検討が求められる。

4.ケースマネジメントの必要性

 介護保険施設職員は1名で複数の入所者をケアするというのが通常の労働形態である。した がって、上司や同僚との関わりが希薄となりやすい。また、介護保険施設職員はまだ非正規職 員も多いという状況にある。このような業務特性の中でストレスマネジメントを推進し、心身 健康度を高めるためには介護保険施設職員自身のストレス耐性を向上させるなど、職員ひとり 一人に対応したケースマネジメントが必要となる。すなわち、個々の職員に対して、ストレス マネジメントと社会的支援の得やすい環境を提供することが重要となる。具体的な対策として は、介護保険施設職員に対する過度のストレス要因に対する積極的な対策、その配慮としては、

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ケアが集中する時間帯のマンパワー配置の見直し、単調な介護作業の改善、また、入所高齢者 とのよりよい関係を築くために、コミュニケーションスキルに関する知識や技術研修などの積 極的導入などがあろう。

5.労働衛生3管理の重要性

 労働衛生の基本となる、作業環境管理、作業管理、健康管理の3管理の面から介護保険施設 職員の心理面、身体面の健康を高める施策が必要となろう。

 1)作業環境管理

 作業環境管理は,作業環境を測定して評価し、作業環境の改善につなげるという意味での管 理である。介護労働現場では、入浴介助あるいは排泄介助などを大変な業務としてあげる職員 が多いことから、浴室の温度、湿度などの作業環境測定と適正温度への改善、排泄介助につい ては、特ににおいなどに対する換気を十分におこなう、例えば局所排気装置などの導入も必要 となろう。

 2)作業管理

 労働者の立場で職業病などの発生を予防するための管理である。介護労働現場で大きな問題 となっている「腰痛」は作業関連疾患として位置づけられている(大阪府立公衆衛生研究所  2003、真嶋由貴恵、堀川淳子他 2004)。本調査結果でも、身体的症状を示す A スケールでは 全集計対象者のうち33人41.8%が中等度の症状を示していることから、作業方法の変更などに より作業の負荷や姿勢などによる身体への悪影響を減少させることや保護具を適正に用い、暴 露量を少なくすることが重要となろう。

 3)健康管理

 健康管理は、健康診断及びその結果に基づく事後措置、健康測定結果に基づく健康指導まで を含めた生活全般にわたる幅広い内容を含む管理である。これまでの健康管理は、疾病の早期 発見と治療に重点が置かれていたが、これからの健康管理は、健康診断や健康測定を通じて労 働者の健康状態を把握し、作業環境や作業との関連を検討することにより、労働者の健康障害 を未然に防ぐという第一次予防の視点に変える必要がある。

 今回の結果で、不安と不眠症状をもつもの4割以上、うつ症状の中等度以上1割と精神的な 症状を示すものが多く見られた。職場内の人間関係を含め、作業環境や作業との関連を早急に 検討することが求められる。

 著者は一般の健康診査に加えて、ストレス検診(不安・不眠、うつなど)を推奨してきた

(安次富郁哉 金城やよい 2006)。これは介護サービス従事者に限らず他業種に関しても普 及するべきと考える。

6.今後の課題・展望

 本研究は介護保険施設職員の心身健康度とその影響要因に主眼をおいた研究であるが、対象 数が少なく、統計的な結果に疑義が生じた可能性はある。今後は対象施設及び対象者数を増や

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しさらなる検討を行いたい。また、研究主目的となる因子に影響を及ぼす交絡因子、例えば年 齢などを補正した検討や、多変量を用いた統計解析を加えた検討を今後実施する予定である。

結論

1.身体的な症状、不安・不眠症状、社会活動障害およびうつ傾向のいずれかの症状をもつも のは全集計対象者の6割以上を占めた。そして、4要素の症状すべてが中程度以上であった 者は全集計対象者中4人で3.8%を占めており、個別の対応が早急に必要だと考えられた。

2.うつ・不安傾向は若い年齢ほど高くなり、年齢を重ねるごとにうつ傾向は低くなることが わかった。

3.業務継続意識の低い(離職希望が強い)介護保険施設職員の心身健康度は有意に低く、介 護職員に離職意思を抱かせない対応策が早急に必要だということが示唆された。

4.職務満足感、職務継続意識が強い人はストレス反応(症状)が少なく、ストレスを感じな いと回答した者も同様にストレス反応(症状)が少なかった。

5.職員のストレスとなっている主な原因を大きく分けると、仕事量・業務内容であった。特 に「入浴介助」「排泄介助」「食事介助」は大変な仕事であると答えたものが7割を占めたこ とから、職員のストレス要因としてとらえる必要がある。

6.介護職員の心身健康度を高めるためには、組織全体で取り組む労働衛生3管理すなわち、

作業環境管理、作業管理、健康管理(身体面と精神面の両面)の視点からの改善と同時に、

各人のストレス耐性を向上させるストレスマネジメントが必要である。

7.  介護保険施設職員のストレスマネジメントは、労働形態特性からケースマネジメントに 重点をおいた実施が重要と考える。

謝辞

 本調査にご協力いただきました、社会福祉法人おもと会の職員の皆様にこころから感謝申し 上げます。

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(19)

A b s t r a c t

  The purpose of this study was to examine the physical and psychological health  conditions and the influence factors of care professional staffs (care worker) in long- term  care  insurance  institution.  And  the  secondary  aim  was  to  suggest  a  stress  management system and occupational health three management for care workers.   

  Self-report questionnaires were distributed to 111 care workers who were with the  nursing insurance institution in Okinawa pref. Responses from 82 care workers were  received, yielding a response rate of 73.8%. But a total of 79 care workers were used for  analysis. The Japanese version of the General Health Questionnaire 28 (GHQ-28) was  used to measure the physical and psychological health conditions of the care workers. 

Also,  Job  Content  Questionnaire  (JCQ)  was  used  to  measure  the  job  stress. 

Furthermore, the subjects were asked questions about individual background factors,  including  age,  marital  status,  working  hours,  years  working  as  a  care  worker,  employment type, job satisfaction, job continuation and awareness of stress.  

  The  data  were  analyzed  using  the  Statistical  Package  for  the  Social  Sciences  (SPSS18). The groups of male or female care workers showed GHQ-28 total scores of  7.6 ± 5.1  and  9.5 ± 5.4  (Mean ± S.D.): The  female  care  workers  had  higher  scores  than  male care workers. However, the results did not change significantly when the analysis  was done with nonparametric tests. The GHQ-28 measure indicated that about 67% of  care  workers  had  physical  and  psychological  symptoms.  About  70%  of  the  subjects  were aware of stress. There were significant negative correlations between GHQ-28  total scores and age. Also, there was a statistically significant relation between GHQ-28  and job satisfaction, awareness of stress.

  Findings suggested that for the management for care worker work stress, three  points,  1)  "Work  Load",  such  as  organization  characteristics,  job  characteristics,  work  conditions,  2)  "Influence  Factors",  such  as  job  satisfaction,  job  continuation  are 

Physical and Psychological Health Conditions of Care  Professional Staffs in Long-Term Care Insurance

 Institution

Ikuya Ashitomi

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20

important;  and  3)  Enforcement  of  the  case  management,  are  required  in  the  stress  management of care workers.

Key words :Care worker Physical and Psychological Health Conditions

      Job  satisfaction     Job  continuation     Stress  management   Occupational  health management

参照

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