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東京工業大学工学部繁桝算男

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Academic year: 2021

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(1)

多変量解析における潜在変数モデルの理論と応用 119

      参考 文 献

Jδreskog,K.G.and Sδrbom,D.(1984).工石R亙Z W眺e{Gm蝪e:λmα伽ゐげ〃m〃∫左mc伽mZ     ReZ〃。msゐ伽妙肋e MoaeZ∫げM伽づmmm〃尾e肋。o3,Nationa1Education Resources,Chicago,

    Michigan.

豊田秀樹(1990).共分散構造の表現,教育心理学研究,38,438−444、

柳井晴夫,前川眞一,豊田秀樹,仙崎 武(1991).高等学校における進学指導の実態に関する調査結果の分析,

    大学入試センター研究紀要,20,93−166.

補助情報を用いた項目反応モデル

      東京工業大学工学部繁桝算男

 1.問題

 項目反応理論(item responsetheory,項目応答理論とも言われる)は教育測定の文脈におい て発達した潜在変数モデル(1atent variab1e mode1)である.このモデルは観測変数がカテゴ

リカルな場合の因子分析モデルに他だらたいが,項目反応理論は教育測定として実際に役に立 つことを主眼とするために,等質た項目群を前提とし,最初から一次元を仮定することが普通 である.しかし,項目や被験者の多次元的記述が望ましい応用場面も数多くあると思われる.こ こではその目的のために回転の不確定性等の問題を含む多因子によってではたく,項目に対す る正誤反応に加えて解答に対する自信度を補助情報として取り入れ,確定した因子による記述 を考える.自信度を考慮することによって学習指導上有益た情報を取り出すことができること は既に指摘されている(下村(1988)).本報告の目的は,r正答/誤答」とr自信あり/なし」と いう2つのカテゴリカルた基準変数に対して,真の学力(θ)と真の自信度(η)という潜在的変 数を導入することによって,学習者の真の能力や自信度の推定の精度を高め,項目の特徴の見 方を多彩にすることである.

 2.モデル

 項目ノに対して被験者クが正答したかどうかを記録するダミー変数を柵(正答の場合柵=

1,誤答の場合〜=0),自信があるかどうかを記録するダミー変数をル(自信ありの場合ル=

1,自信たしの場合ル=0)とする.柵とルの同時分布に対する確率模型がこの場合に必要た モデルである.個人ゴの真の学力をθ{,真の自信度をηゴ,2つの潜在変数の相関係数をρ。とす る.θっとη{を所与とするとき,〜=1の確率はθきのみに依存する3母数ロジスティックモデ ル,ル=1の確率はηゴのみに依存する2母数ロジスティックモデルであると想定する.すなわ

ち,

       1−o5

         舳=1■乱)=舳)=耐1+、。。(一Dの(ポん))

       1

      力(・η=1■η・)=力・(η・)=。。e。。(一Dの(η、一風))

である(ここで,D:1.7).また,θ{とηゴの事前分布は

出・仙11・)一2、★・卿/一θ婁云鵠η多/

(2)

120 統計数理 第39巻 第1号 1991 とする.

 3.母数の推定

 全母数をξとするとき,尤度は,

      η ρ

       工(ξ1】C】r)=rI■[力5(θゴ)抑ゴ{1一力3(θ。)}1一仰ゴ

       ゴ=15=1

       ×力5(η{)ツ〃{1一力5(η{)}1■均5×力(θ{,η 1ρ{)力(ρ{)]

となる.相関ρ は重要な情報であるが,θ{,ηゴ,ρ{を同時に推定することはできない.モデル が識別性を持つためには,全てのクについてρFρを仮定したり,あるいは,項目ごとに相関 が変わるという意味で項目ノについてρ5という母数を導入する(豊田,私信)ことが考えられ るが,ここで報告する結果は次のようだ便宜的た方法によるものである.すたわち,ρつに関し ては外部的に推定する.よく知られているように,2つの潜在変数が正規分布に従い,1−O的に 単純た2分割に従って顕在変数化する場合,2つの潜在変数間の相関係数は四分相関係数に

よって与えられる.本モデルの場合,θ{とη と柵,ルの間の関係はこのような簡単なもので はたいが,便宜上,ρ{の推定値が四分相関係数によって与えられると仮定する.残りの母数θ{

とη{に関して積分し除去した関数を最大化することによっての,ろゴ,o5,α5,β5の推定値を得 る.θiとηゴに関する2重積分は数値的に処理し,最適化の方法として最急降下法を適用した.

4.適用例

統計学の多肢選択を16題作成し,56名の大学院生に適用した.上記の分析の結果,易しいが 自信の持ちにくい項目とか,正答率は低いのに結構自信を持たれている項目等が識別され,項 目作成上,出題系列の最適化等に有用た情報を与えることが分かった.

       参考文献

下村 努(1988).『教育評価手法』,教育情報科学,3,第4章,第一法規,東京.

     Growth Curve lMode1s with Fixed and Ra皿dom E冊㏄ts       広島大学理学部藤越康祝

 Rao(1959)とPotthoff andRoy(1964)によって導入されたgrowthcurveモデルにおいては,

M×力の観測行列xに対して       X=λ亘皿十ε

が想定される.ここに,一λ:M×后,思:αX力(σ≦力)はそれぞれ個体問,個体内計画行列,互:

后×αは未知パラメータ行列,ε:NX力は誤差行列である.誤差に対しては,通常εの各行は

互いに独立で平均ゼロ,共通の分散行列Σをもつことが仮定される.典型的なλ,丑は

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