別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・ 乙 第 2977 号 氏 名 乾 正幸
論文審査担当者
主査 吉田 仁 教授 副査 田中 和生 教授
副査 小風 暁 教授
(論文審査の要旨)
著者らは低抗体価まで測定可能なスフィアライト H.ピロリ抗体・J を血清ピロリ菌 IgG 抗 体測定に用いることで,抗体価によ りピロリ菌の感染状態(未感染, 現感染 , 既感染)が 鑑別可能かどうかについて検討を行っている.
①ピロリ菌の感染状態別の血清ピロリ菌 IgG 抗体価について検討を行った.
②ピロリ菌の感染状態を鑑別するカットオフ値について検討を行った.
結果
①ピロリ菌の未感染, 既感染, 現感染の抗体価は, それぞれ 0.8±0.4 単位/mL, 2.1±2.3 単位/mL, 24.8±22.7 単位/mL であり, ピロリ菌の感染状態により抗体価に差があること が明らかになった.
② ピ ロ リ 菌 の 未 感 染 と 既 感 染 を 鑑 別 す る カ ッ ト オ フ 値 と 既 感 染 と 現 感 染 を 鑑 別 す る カ ッ トオフ値とを ROC 曲線を描き算出したところ, 前者は 1.6 単位/mL、後者は 3.3 単位/mL であった. 1.6 単位/mL 未満を未感染とした場合の診断精度は感度 83%, 特異度 82%, 正診 率 82%であり, 3.3 単位/mL 以上を現感染とした場合の診断精度は感度 96%, 特異度 88%, 正診率 90%であった.
本論文が新しい知見を得ており, 学術上価値のあるものと考えられる.
論文題名:Serum Helicobacter pylori IgG titers are predictive of H.pylori infection status
掲載雑誌名:THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES Vol.28 No.3 2016 掲載予定
(主査が記載、500字以内)