日本包装学会誌VoL8jVO2(1999ノ
/HHI論文
クラフト・ライナーに加工方向せん断力を 与えたときの段ボールの弾性応力解析
(素材特性と応力強度との関係)
松島理*松島成夫**
StressAnalysisforCorrugatedFiberboardunderShearingForces
ofMachineDirectioninKIaft-Line「
(RelationshlpsbetweenMaterialCharacte「sandStressStrengths)
SatoruMATSUSmMAandShigeoMATSUSHIMA
AnelasticstressanalvsisforsinglewallcolTugatedfiberboar。(SWCF)undershearing forces(olthemachinedirection(MD))inkraftliner(KL)wasexaminedbyfiniteelement metb0.(FEM).Thenrelationshipsbetweenmaterialcharacters(longitudinalelasticmoduli(Ek,
EcEb)andPoison,sratios(ソk,ソc,〃b))connectedwithelementmaterials(KL,corrugatingsemj
chemicalmedium(CM),bindingmaterial(BM))andmaximums(D…蕊,D…x’てエヅ…)ofabsolute valuesIOrnormalstresses(呪,ぴM)andshearstress(て塗り)inrandソdirectionsparalleltoMDandthecrossdirectionwerediscussedbvthisanalvsis
WiththeEkincrease,CrmiIxforKLincreasesobvious]y,andひrmax,びりmaxandTrUmaxlorCM decreaseobviouslyWiththeEcincreas,ひ塑maxandD"maxfbrKLandBM,andC"m剛xfOrCMde・
creaseobviouslyandincreaseaftertbosedecreasesobviously、Withtheykincrease,Lmaxand
D秒maxforKLincreaseobviously,andarmaxforCMincreasesobviouslyanddecreasesafterthisincreaseobviously・Withtheツビincrease・arm鼬xandCソmaxfOrCMincreaseobviously・Also,with
Eband〃bincTeases,びりmaxforKL,andワェmnxandぴ"maxforBMincreaseobviously.Keywords:Computationalmechanics・Structuralanalysis,Elasticbending,Strengthofcorru gatedfiberboard,Elasticstressanalysis,StTuctuTestrength,Numericalanalysis,
Stressconcentration
クラフト・ライナー(KL)にせん断力が働く際の両面段ボールの弾性応力解析を有限要素解析 法によっておこなった。そして、KL、中芯、接着材の縦弾,性係数Ek、EC、Eb、ポアソン比ルッc、
ybと加工方向および横方向に平行なェ、〃方向の垂直応力o廼、。‘およびせん断応力Tヱッの絶対 値の最大値αr…、びり…および丁葱…xとの関係を議論した。
Ekの増加に伴い、KLの矼履…は顕著な増加を、中芯の心…、ひ…x、Tzymaxは顕著な減少を 示す。ECの増加に伴い、KLおよび接着材のび…猟およびD…x、中芯のび…鷲は顕著な減少を 示し、その後増加を示す。ykの増加に伴い、KLのび…蕊およびびり…は顕著な増加を示す。中
芯の。…xは顕著な増加を示し、その後減少を示す。〃cの増加に伴い、中芯の。z…および D…蕊は顕著な増加を示す。なお、Ebおよびシbの増加に伴い、KLのo…翼および接着材の。Z…、
ひMmKIxは顕著な増加を示す。
キーワード:計算力学、構造解析、弾性曲げ、段ボールの強度、弾`性応力解析、構造強度、数値 解析、応力集中
*帝人製機(株)松山工場(〒791-8513愛媛県松山市北吉田町77):MatsuyamaFactory,TeijinSeiki,Ltd 77Kitayoshida・cho,Matsuyama-shiEhime、791-8513
**愛媛大学名誉教授(〒790-5677愛媛県松山市文京町3番):HonoraryProfessorofEhimeUniversity,
3Bunkyoucho,Matsuyama-shi・Ehime、790-5677
-55-
クラフト・ライナーに21,工方7可せん断力を与えたときの段ボールの弾fiblZm力解析
1.緒言 ものとはなっていない。形状は単純な数学的
な表示に適したものではないようであり、の り付けの際に生じるのりの濡れによる複雑な 材質変化も生じるものと考えられる。そして、
段ボールの接合部の強度を議論するためのも の、すなわち、段ボールの接合強度を考慮す
るための基本となるものに、引き離し試験3)
があり、また、ずれ試験がある。そして、段 ボールの接合強度の基礎的研究として、引き
離し変形4-7)時およびずれ変形8-10)時の応
力解析を議論したものがあり、引き離し変形 時の諸応力成分と材料特性との関係を議論し
たもの7)がある。しかし、ずれ変形を受け
る段ボール接着材の材料特性による強度への 影響を基礎的に研究したものは見当たらない。一般に、使用状態にある段ボールの部材の 変形は小さいもので、その主な変形は弾`性変 形であると考えられる。このような変形時の 材料の変形特`性を示す係数は、主に、弾`性係
数であり'1)'2)、弾性変形は独立した2係数 で議論できるもの'3)とされ、強度設計に用
いられる係数は、一般に、材料の変形強度特 性を示す縦弾性係数と変形特性を示すポアソン比である'4)。また、段ボールは、段ボー
ル部材の形状および弾性特`性により、特異な 強度特性を示すものと考えられる。以上のことより、上下KLにずれ力(せん
断力)が働く際の段ボールの素材の村.科特性
による強度状態を明らかにすることを、弾性 有限要素解析法によって試みた。そして、こ れによって、段ボール素材の応力強度と材料特性との関係を明らかにし、段ボールの強度
を議論することを試みた。ただし、Seydel15)
が波板に適用した処方および前報(段ボール
の面圧16)、曲げ17)18))の処方にならい、段
段ボールは、軽くて、大きな力学的強度を 示し、耐衝撃性に優れ、盛んに構造用包装材 として用いられ、有用性の高いものである。
軽量で、力学的強度が大きいのは、段ボール の形状が起因することは勿論のことであるが、
クラフト・ライナー(KL)と波状の中芯との 接合が、また素材の間に生じる8割程度の空 隙が主因であるものと考えられる。すなわち、
その空隙によって製品の軽量化、材料の節約 が果たせると共に、その構造物に必要な肉厚 を形成する段ボールの形態は、生産性、経済 性に適合し、力学的視点からみても妥当なも のである。そして、その段ボール形成のため の主要なもの、すなわち、その強度向上に必 要な厚みの形成を支えているものが、KL・中 芯の接合および接合部であると考えられる。
段ボールの加工の機構上、片面段ボールの 加工に比べ、接合に必要なニップ圧(接合
圧)')を大きくとることが困難であるため、
与えられた低いニップ圧でKL・中芯の接合 処理がなされている。良い接合をおこなうに は、接着材の接合特性および接合後の接合強 度の配慮が必要であるものと考えられる。ま た、実際に用いられている段ボールをみると、
KL・中芯の接合状態は、線接合ではなく、
KL・中芯接合部を含めた所定の接合幅2)を
もつ面接合になっている。したがって、接着 材の強度およびその配置状態による段ボール の強度への寄与を明らかにすることは、段ボール設計上重要なことであると思われる。
しかし、段ボールの加工工程を考慮すると、
その工程、処理のため、厳密には、接合部の 部材の形態は力学的解析をおこなうに適した
-56-
日本包装学会誌Vol8Ab2(1999ノ
ポール中芯の形状を正弦波形とした。
あるとし、gr=0,Jr=L/2のKL表面(g=(h
+Ts)/2+TlJの位置A,A,のり方向の変位
も零であるとする。なお、単位幅当たりのせ ん断力w(=1Mmm)は位置0,,A,の断面 の節点に各0.5N/、、を働かすようにした。そして、このような設定にしたがえば、作用 位置を除く域の応力状態が近似的に議論でき るものと考え、応力状態を以下のように議論 する。しかし、接合部の形状は加工条件およ び素材の特`性によって複雑に変化し、その厳 密な設定は困難である。そこで、現実に近い ように、また、近似的に、強度状態への想定 ができ、また算定ができ、議論が容易にでき るように、図2(b)に示すようなKL・中芯 の接合面の開き(cdcⅢ。,:0.04mm)の設定 をした。そして、議論する段ボールの形状は、
実用段ボールに合わせ、Tk=0.32mm、Ts=
2.解析方法
段ボールのずれ変形解析は、近似的に、段 ボールのずれ変形は平面ひずみと考え、平面 ひずみ弾性有限要素法による応力解析をおこ なう。
両面段ボールの幾何学的構成は上下表面を なすKLとその内側にある波状の中芯との接 合によって表せ、その段ボールの形状は幾何 学的対称性および周期性をもっている。両面 段ボールの座標は、段ボールの流れ方向をr
方向に、厚さ方向をy方向にして表し、系
の原点Oを段ボールおよび中芯の厚さ中央 の位置に置いて表す(図1参照)。KLおよび 中芯の厚さをTkおよびT・で、中芯の波長 および波高をLおよびhで表す。有限要素による応力解析をおこなうための 基本的な形状は、段ボールの反対称性および 周期性を考慮すると、図2(a)に示すような域、
すなわち虹=0~L/2の域のKLおよび中芯で 表すのが適切であると考えられる。
そこで、この基本域に、約200個の4角形要 素を同図のように割り当てた。その際の変形
条件は、r=O、u=Oおよびr=L/2,V=Oの
位置0,0,のrおよびg方向の変位が零でA,
A a ao
bb1
(, |)
(a)
O‘
ao a
C
bb1(b)
Fig2FEMelementsanddeformationrestrictions DispIacementsinrdirectionatO,O',AandA,andin ヅdirectionatOandO1arezero,Sectionaa,b,bisab outbindingmateriaL
/Ⅱ ト』g
WW
Fi9.1AppliedforceandcoordinatesforSWCF.
-57-
、三I3ef王Hs三Iドデボ
( /
( 八)、】/1 11〃 八 /
11
クラフト.ライナーに加工方向せん断力を与えたときの段ボールの弾fik応ズノ解析
3.解析結果およびその考察
ずれ変形を受ける段ボールの各素材の段ボ ール強度への役割の議論を容易にするために、
最初、各素材の諸応力成分の分布状況を議論 し、次に、材料の破壊に結びつく各部材の最 大応力と材料特性との関係を議論する。
3.1昭、恥、底yの分布
そこで、まず段ボールについてのr、g方 向の垂直応力or、びり、およびせん断応力なり の分布を求めた.基本段ボールのd工、0J、
巧珊の分布状況を図3(a)、(b)-5(a)、(b)
に示す。図より、KL・中芯接合部付近を除 く域では、中芯の変形は、前報7-9)より、
ほぼ、両端支持中央集中荷重を受ける単純な 引張り真直はりおよび曲がりはりと同様な変 形をするものと考えられる。しかし、KL・
中芯接合部付近においては、弾性はりの変形 解析で議論できない応力集中が生じ、接合部
およびその付近に集中して大きな鴎、びり、
T4wが生じることがわかる。図3(a)、(b)よ り、段ボール全体としてのoh、の最大値は KL・中芯接合部のKL外表面のr=L/3付近 に、最小値はr=L/6付近に生じることがわ かる。中芯のび工の最大値は下表面のr=L/8 付近に、最小値はr=3L/8付近に生じ、接 着材の⑳の最大値は工くL/4のKL・接着材 面の外側に、最小値はr>L/4の中芯・接着 材面の外側付近に生じる。図4(a)、(b)より、
段ボール全体としてのびりの最大値はKL・
中芯接合部のr<L/4の接着材外表面中央に、
最小値はr>L/4の外表面中央に生じること
がわかる。KLのびりの最大値は工くL/4の
KL・接着材面の外側に、最小値は鉱>L/4の a‐5.2.52.557.5aIb b1
(b)
Fig3Distributionofoz.
0.32mmおよびL=9.2mm、h=4.6mm、接
合材の幅(BB,)b=0.8mmにし、KL・接合材、
KL・中芯の接合部幅(cc,,。。)は0.11mmとし
た。また、弾性係数は、既知のKLおよび中
芯の縦弾`性係数Ekl9)2o)、Ec21)およびポア ソン比りいソに19)を考慮し、前報9)10)のよう に、Ek=5.80×103N/mm2、E島=2.80×103N/mm2および〃k=0.1、yc=0.1にしたq 接着材の縦弾性係数およびポアソン比は、周 知の高分子接着材22)23)の値より、E,)=1.0
×103N/mm2およびPb=0.4にした。そして、
この形状および特性値をもつ段ボールを基本 段ボールとし、所定の諸特性値を所定の各素 材の域で変え、材料特性の段ボール強度への 寄与力議論できるようにした。
-58-
miip垂:
----ジジグ’。、、 ̄■------▽〆、、
■
 ̄ デ
ー-------- 〆ジ~、------,----
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=-- ̄~、
25
、
、2.5
ヴーー■q
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〆0 ~--国___
日本包装学会誌Vol8Ab、2(1999)
A A1
A 00.6 060 A1
lirTゴー3W
「 ̄、
グー、1J句、
;バム」一二u墓
獣 慰
'
熟
'
夢
0
(a) 00 0(a) 01
ao
ao
a a
b (b) け b
(b) けFig4DistributionofD".
Fig5Distributiono(で、,.KL・接着材面の外側に生じ、中芯のびりの最
大値は下表面の工=L/8付近に、最小値はr=3L/8付近に生じる。図5(a)、(b)より、
段ボール全体としてのTmlの最大値は中芯の
下表面のjr=L/8付近に、最小値は上表面の jr=3L/8付近に生じることがわかる。そして、KLおよび接着材の底ソの最大値はKL・接着
材面のr>L/4,x=L/4付近の位置に生じる。すなわち、KLの⑮、ぴu、巧‘の最大値は
図6のKmおよびAm1付近、Am2付近に、中 芯のそれら応力成分の最大値は同図のCm付 近に、接着材の最大値は同図のAim,付近、B、、Am2付近に生じることがわかる。
Ⅲ狐
Kma1
a
bb1 Fig6PositonsofU工nlax,OpmaxandTrMmax.
3.2必max、UiJmax、Ez1Jmaxについて
3.2.1azmax、⑰max、産ymaxとEk、ykと
-59-
くii二一.ii〉 ごj震zzミi》
iii二二三ケ
'
--〆戸、、
、1-1
、ノ、'’ ̄ ̄---
、、〃グ
、 グ、
7BQC グr0ノJlII.
~11‐‐I
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〆 ~ノ
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〔。rlL
●0rrlIJJJ
し nU二、℃、~、 11。
A ml A m2
クラフト・ライナーに加工方向せん断ズノを与えたときの段ボールの弾性応力解イウテ
の関係
KL、中芯、接着材の|必|、|びり|、|「エリ|の最大 値Ohrmax、Dymax、巧…×とKLの縦弾性係数
Ekおよびykとの関係を求めた。それらの関 係を示したものが図7~9である。図7より、Ekの増加に伴って、KLの
ohma×は大きな増加を示し、KLのびり…は
僅かな増加を示し、その後僅かな減少を示すことが、KLのnrymaxは僅かな増加を示すこ
とがわかる。また、ykの増加に伴って、KLののmaxおよびDgmaxは顕著に増加し、
「エリmaxは僅かに減少することがわかる。
図8より、Ekの増加に伴って、中芯のワェ…、
ひ…x、「エリ…は大きく減少することがわかる。
また、ソkの増加に伴って、中芯のびz…は 顕著な増加を示し、その後僅かな減少を示す
ことが、◎…xおよびなりmaxは僅かな増加を
示し、その後僅かな減少を示すことが窺える。
図9より、Ekの増加に伴って、接着材の ohmaxはまず大きな増加を、やがて緩やかな
〃k
0 0.25 0.50
5〈NEEへzも←x)
OODxmaxVSEk
△ぴymaxVSEk
XrxymaxVSEk
O
△
▽▲。▲ △▲
▽
▼▼、▼
● F●
●O「xmaxVSシk
▲pymaxVSソk
▼てxymaxVSγk
43
筒E々牌《制Eb←筒局b▲△▲
▼▽▼
●
O●
0510
Ek(x103Mmm2)
Fig8Relationshipsbetweenmaxilnumsofabsolute
stresscomPonents(。r…D"…域"m鼬x)andelasticnloduIi(Ekandシk)IorCM
減少を示すことが、接着材の因、鼬xはまず大
きな増加を示し、その後ほぼ一定な値を示す
ことが、接着材の巧…×は緩やかな増加を
示すことが窺える。また、〃kの増加に伴って、接着材のdrmaxおよびぴ…xは顕著な増加を、
〃k
〃k 0.25
0 0.25 0.50 0 0.50
24
2 8 4
01(NEEへzも←x)筒E貢碑一×何Eb《x2xb〈NEEへzも←×)菌E受凶鳥貝b:Exb
COヮxn画xvsEk
△□ymaxVSEk
▽てxymaxVSEk
●αxmaxVSシk
▲CymaxVSシk
▼rxymaxVSソk
●
▲
CO「xmaxvsEk
△DymaxVSEk
▽てxymaxvsEk
●oxmaD(VS〃k
▲oymaxVS〃k
▼TxymaxVSシk 18
12
● ▲
。
6△6e、 ■。
△0 0
●●● ④
○
6 一0
▼
△▽
▲▼ ▲△”
△▲△▲
▽▼▽▼
▽▼▽▼▽▼▼▽▼0510
Ek(x103Mmm2)
Fig7RelationshipsbetweenmaxlmumsofabsoluIe
stresscomponents(。z…◎…x,巧…x)andelasUc moduIi(Ekan”k)IorKL510
Ek(xlO3Mmm2)
Fjg9ReIatjonshipsbetmreenmaximun1sofabsoIute s〔resscomponents(⑮m瓠臆,D"….巧"…)ande]astic nl0duIi(Ekandソk)lorBM
-60-
日本包装学会誌Vol 8ノV、 2(1999ノ
接着材の巧…xは僅かな減少を示すことが
わかる。
以上のことより、〃kおよびEkの増加によ
り、各部材のdmax、ひ…x、Thwmaxの値が
大きく変化することがわかる。
3.2.2⑮max、Uumax、唾ymaxとEC、ソcと
の関係
arm鋤x、Dvmax、を‘maxとCMの縦弾性係数
ECおよびしcとの関係を求めた。それが図10-12である。
図10より、E・の増加に伴って、KLの
必maxおよびびりmaxはまず顕著な減少を示し、
その後大きく増加する傾向を示すことが、
KLのなりmaxはほぼ一定な値を示すことがわ
かる。また、ソcの増加に伴って、KLの urma×はしc>0.4の域で顕著な減少を示し、KLのび"maxおよび配…xはほぼ一定な値を
示すことがわかる。図11より、ECの増加に伴って、中芯の Qrmaxは緩やかな増加を示すことが、中芯の
0 025 〃C 0.50
0505
2
11〈NEE{zmo←×)恩E貢碑(菌Eb:Eb○ヶxmaxvsEc
△OymaxVSEc
▽rxymaxVaEc
●pxmaxVS〃c
▲◎ymaxVSソc
▼てxymaxVS〃c
■
黙
△
60
A》▽
▲●▼
0▼
2.55
Ec(x103Mmm2)
0 7
Fig.1lReIationshipsbetweennlaximunlsofabsolute
stresscomponents(②…,。…蕊.Tz…蕊)andeIasticmoduli(Ecandソc)forCM
Dgmaxは顕著な減少を示し、その後顕著な増
加を示すことが、中芯のT』wmaxはほぼ一定 な値を示すことがわかる。また、ソcの増加 に伴って、中芯の⑱ma灘およびDgmaxは顕著 に増加するが、中芯の巧…xは緩やかに減 少することがわかる。図12より、E・の増加に伴って、接着材の
Dzmaxおよびび,maxは大きな減少を示し、そ
の後大きな増加を示すが、接着材の「工…xは、EC<5×103N/mm2ではほぼ一定な値を、EC
>5×lO3Mmm2では顕著な増加を示すこと がわかる。また、ycの増加に伴って、接着
材のDhmaxおよびびりmaxは〃c>0.3では大き
な減少を示すが、接着材のmgmaxはほぼ一
定な値を示すことがわかる。以上のことより、中芯のESおよび〃sの増 加により、各部材ひ…x、ぴgmaxの値が顕著
に変化することがわかる。
3.2.3Gzmax、DjJmaD(、産umaxとEb、ソbと
の関係
025 ソC 0.50
6
2
84
11(NEEへZ⑪。←x)×⑭E受■一話Eェb-制Exbo◎xmaxvsEc
△oymaxvsEc
▽てxymaxVSEc
O
●●・●
eCxmaxVS〃c
▲ヮymaxVS〃c
▼てxymaxVSシc
●・ 0
●
△▽ ▲▼ ▲▼ △▽
処w▲▼ ▲▼ △▽
2.55
Ec(xlO3Mmm2)
7 0
FiglORelationshipsbetweenmaximumsofabsoIuIe
stresscomponents(処!…D…x,r2wmaェ)andelaslic moduli(Ecandl」c)forKL-61-
クラフト・ライナーに加工方向せんAiii力を与えたときの段ボールのjlザilIiEl2iiカノ解析
〃C シb
0 0.25
0.25 050
50.50
0511(NEE-Z⑩○一×)×何E言い員mEェb-x⑩Exb
2
84
1〈NEEへZ画○一x)×⑩E受偵彙葡E易b員mExboぴxmaxvsEb
△OymaxVSEb
▽てxymaxVaEb OoFxmaxVSEc
△CymaxVSEc
▽rjqmaxvsEc
△
●CxmaxVS〃b
▲OymaxVSシb
▼rxymaxVS〃b
●ぴymaxVSシc
▲◎ymaD(VS〃c
▼てxymaxVSソc
●0●。●●。 O●
◎
6880 ●8
0
●△
▼▽▼▽▼▼▽▼▽
▲
△ ▽ ▲▼ △
△▲
▲
▲△
▼▽▼
▼▽
▼▽
0 12
Eb(x103Mmm2)
2.55
E・(x103Mmm2)
0
Figl3
streSS moduli
Re]ationshipsbetweenmaximumsofabsolute
components(呪…,Oi,…愚…蕊)andelastic
(EbandPh)forKLFig.12RelationshipsbetweenmaximunlsofabsoIute
stresscomponents(⑮…,C"…巧…翼)andelastic nloduli(Ecandソc)forBMツb
各素材のDma蕊、D…x、唾…ェとEbおよ O25
びしbとの関係を求め、示したものが図'3-
15である。
図13より、Ebの増加に伴い、KLのび壁nm×
は僅かな増加を、KLのびり…は大きな増加 を示すことが、KLのT壁…xは僅かな減少を 示すことがわかる。また、〃bの増加に伴い、
KLのObrmaxは僅かな増加を示し、KLの 囚maxは大きな増加を示すことが、KLの r2Fgmaxは僅かな減少を示すことがわかる。
図14より、Ebの増加に伴い、中芯の、…x、
D…x、乃似maxは極僅かな減少傾向を示すこ
とが窺える。また、L’bの増加に伴い、Ebの 際と同様に、中芯のDhm塾x、ぴ…x、TzUm超x
は極僅かな減少傾向を示すことが窺える。
図15より、Ebの増加に伴い、接着材の
⑲maxおよび②…は大きな増加を示し、接
着材の巧…xは僅かな減少を示すことがわ かる。また、zJbの増加に伴い、接着材のdmaxおよびびりmaxは大きな増加を示し、接
(NEEヘヱロ○一x)x⑩Eエズ牌貝⑩E当bPxmExb
0.50
OOxmaxVSEb
△oymaxvsEb
▽てxymaxVSEb
●ぴxmaxVSシb
▲CymaxVSソb
▼TxymaxVSソb
6
▲△▲▲
△
9898$
△、▽ ▲●
4 △(▽ ▲▼●
話 1 2
Eb(x103Mmm2)
Fig.14RelationshipsbetweennlaximunIsofabsoIute
strcsscomponents(②…C卿…巧"max)andelasticmoduli(Eban⑪b)forCM
着材の巧…xはほぼ一定な値を示す。
以上のことより、中芯のEbおよび"bの増
加により、各部材omnax、Cgmaxの値が顕著
に変化することがわかる。これらの応力変化は、変形容易な応力集中
-62-
〃本包装学会誌Vol.8ノVbE(1999)
これらのことより、各素材の材料特性すな わち縦弾性係数およびポアソン比の相異に伴 い、ずれ変形を受ける両面段ボールの諸応力 成分の値は顕著に変わることが明らかになり、
その諸係数の変化は特性を変えた素材および 接着材の強度へ強く影響することがわかった。
0.25 ツb
0 0.50
28
4
1(NEE三m。←x)愚E受牌←×ロEェb-x田Exb4.結言
上下クラフト.ライナー(KL)に加工方向 のせん断力が働く際の段ボールの素材の応力 解析を弾性有限要素解析法によっておこなっ た。そして、KL、中芯、接着材の縦弾性係 数Ek、EC、Ebを5.8×103,2.8×103,1.0
×103N/mm2、ポアソン比〃k、ソc、ソbを0.10, 0.,0,0.40としたものを基本段ボールとし、
それらの材料の特,性を変えた際の各素材の工、
y方向の垂直応力⑮、ひ"およびせん断応力
『エヅの絶対値の最大値obmax、o…xおよび なり…と材料特性との関係を議論した。
その結果、段ボール全体としてのαrmaxは
KL・中芯接合部のKLの外表面に、びymaxは
接着材のずれ方向の反対側の外表面に、でエヅ…は中芯の波高および厚さの中央位置
から加工方向にL/8の位置付近の内表面に
生じることがわかった。
そして、それらの値と素材の材料特性との 関係については以下のようなことが明らかに なった。
(1)Ekの増加に伴って、KLの02m諭(は大
きな増加を、KLのび…xは僅かな増加を示し、
その後僅かな減少を示す。なお、KLの
Thwmaxは僅かな増加を示す。Ekの増加に伴
って、中芯のLmax、びりmax、丁工…xは大き
く減少する。そして、Ekの増加に伴い、接12
Eb(x103Mmm2〉
0
Fig.15Relationshipsbetweenmaximumsolabsolute stresscon1ponents(αz…O"…巧"…)andelastic
moduli(Ebandyb)IOrBM域に強く生じ、それを全体的な形状適合が加 わり生じたものと考えられる。
中芯を除く接合部付近の諸応力成分が大き な値を示すことは、接合部に応力集中が生じ やすい形状によって生じたものと考えられる。
ひzmaxがKL・中芯接合部のKL外表面に生
じるのは、せん断力によるKLの曲げ応力と 応力集中の寄与との加算によって生じたるも のと考えられる。◎…xが接着材の外表面中央に生じるのは、
狭い接合部に集中して生じる応力集中の寄与 によるものと考えられる。
ちりmaxが中芯の内表面に生じるのは、は
りの曲げ理論に基づくずれ変形解析8)9)に示
されるように、せん断力によって生じる大き な曲げ応力が中芯に強く表れることによるも のと考えられる。以上のことより、中芯のEbおよび〃bの増 加により、各部材必max、びりmaxの値は顕著
に変化することがわかる。
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クラフト・ライナーに加工方向せんA;i;力を与えたときの段ボールの弾ifiblZFi力解lタテ
極く僅かな減少傾向を示す。Ebの増加に伴い、
接着材のび工maxおよびひVmaxは大きな増加を、
接着材の配gmaxは僅かな減少を示す。
(6)ソbの増加に伴い、KLの⑱maxは僅か
な増加を、KLのび‘maxは大きな増加を、KL
のErgmaxは僅かな減少を示す。〃bの増加に伴い、中芯の、…X、D…x、Thwmaxは極く
僅かな減少傾向を示す。〃bの増加に伴い、接着材のび工mnxおよびぴ…xは大きな増加を、
接着材の「工…xはほぼ一定な値を示す。
本研究は、材料の変形強度特性を示す縦弾 性係数、変形特性を示すポアソン比が、ずれ 変形を受ける両面段ポールヘ特異な強度を示 すものと考え、その係数の段ボール強度への 役割を議論したものである。これによって、
材料特性の相異に基づく、応力値の変化が顕 著に生じることが明らかになり、その諸係数 の変化は、特`性を変えた素材および接着材の 強度へ強く影響し、段ボールの強度にも強く 影響することが概略ではあるが明らかになっ
た。
着材のdmaxは大きな増加の後、やがて緩や かな減少を示し、接着材のび…xはまず大き
な増加を、その後ほぼ一定な値を示す。接着
材のなり…は緩やかな増加を示す。
(2)〃kの増加に伴って、KLの呪maxおよ びびりmaxは顕著な増加を、KLの丁墾…xは僅 かな減少を示す。ykの増加に伴って、中芯 のarmaxは顕著な増加を示し、その後顕著な
減少を示す。中芯ひ…xおよび巧…xは僅
かな増加を示し、その後僅かな減少を示す。また、2ノkの増加に伴って、接着材の呪…
およびびりmaxは顕著な増加を、接着材巧…x
は僅かな減少を示す。
(3)E・の増加に伴って、KLのDhFmaxおよ びぴ…xは顕著な減少を示し、その後顕著な 増加を示す。KLの垂Umaxはほぼ一定な値を 示す。ECの増加に伴って、中芯のdZmaxは 僅かな増加を、中芯のDUmaxは顕著な減少、
増加を、中芯のThF9maxはほぼ一定な値を示す。
E・の増加に伴って、接着材の凪maxおよび Djmaxは顕著な減少を示し、その後顕著な増
加を示し、接着材のて垂gmaxはE`<5x
lO3Mmm2ではほぼ一定な値を示す。(4)ycの増加に伴って、KLのaJmaXはyC
>0.4では顕著な減少を、KLのびりmaxおよ
び巧…xはほぼ一定な値を示す。ソcの増加に伴って、中芯のDhmaxおよび、1ノmaxは顕著
な増加を、中芯の唾gmaxは僅かな減少を示す。"cの増加に伴って、接着材のび…xおよび
◎…xはりc>0.3の域では顕著な減少を、接
着材の唾…xはほぼ一定な値を示す。
(5)Ebの増加に伴い、KLのdmnaxは僅か
な増加を、KLのびりmaxは大きな増加を示し、
KLの唾…xは僅かな減少を示す。Ebの増 加に伴い、中芯の⑲…、DUmax、巧…×は
<引用文献>
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111345111
(原稿受付1998年9月21日)
(審査受理1999年2月5日)