平成 27 年度 橋本地区まちづくり懇談会結果報告
日 時:平成27年10月1日(木) 午後7時 00 分∼午後8時 30 分 場 所:緑区合同庁舎 市側出席者:小星副市長、北村緑区長、 大用緑区副区長、大貫環境共生部長 事 務 局:森市民局長、荻野市民局次長 地区側出席者:29人 傍 聴 者:0人 ○懇談会の要旨については次のとおりです。 〔テーマ〕 [概要・内容] 橋本地区は、交通の利便性を生かした新たな都市づくりが進んでおり、平成39年にはリニア中央新 幹線の先行開業も予定され、今後ますますの発展が見込まれる一方、流入人口の増加による犯罪の広 域化や新しい住民が増え、急速に市街化が進むことで、地域のコミュニティが希薄となり、地域の防 犯力の低下が懸念される。 犯罪を未然に防止するため、防犯パトロール活動や防犯灯の整備の充実などに取り組んでいるが、 さらに犯罪が起こりにくいまちづくりを目指して、防犯カメラの活用について、まちづくり会議で検 討を重ねてきた結果、「誰もが安心して暮らせる地域づくりについて−防犯カメラを活用した地域の 安全対策−」という冊子をまとめ、平成26年4月に市に対し、設置の必要性、設置促進、地域との連 携、適正な管理の4つの提言を行った。 現在の防犯カメラを活用した本市の防犯施策について伺いながら、安心して暮らせる生活環境の整 備に向けた意見交換をしたい。 [質問内容] ・防犯カメラの普及を妨げている要因の一つに、プライバシーを保護した運用方法や管理の難しさが 挙げられるが、プライバシー保護に危惧を抱く方に、安心していただき、理解を得るために、ガイド ラインなどの市全体の統一的基準が必要である。 ・基準に運用方法や設置・維持管理の方法を明示し、それに基づき防犯カメラを設置する旨を市民に 説明できることが必要である。 ・既に商店街などにおいて防犯カメラが設置、運用されていることから、早急に整備が必要となるガ イドラインの策定に向けた進捗状況について伺いたい。 ・高額な設置費、設置後の維持・管理費の問題も、普及を妨げているひとつの原因として挙げられる ことから、さらに防犯カメラを普及させるには、商店街に対する市の助成や県の補助金のほか、横須 賀市における補助率を10分の9、1基当たり上限額45万円のような自治会への助成などの制度整備が 必要だと思われるが、その制度の整備予定などを伺いたい。 1 防犯・交通安全 「防犯カメラを活用した地域の安全対策」 課題事項1 防犯カメラに関する支援等の制度の状況について 課題事項2 市が設置・管理を行う防犯カメラについて・不法投棄、器物破損、深夜の騒音問題などの抑制が期待できることから、橋本本町自治会が市へ橋 本寿町公園への防犯カメラの設置許可申請をしたところ、プライバシー保護の問題から回答保留とな っているが、公園等市施設への防犯カメラの設置許可について、市の考えを伺いたい。 ・今年の8月に発生した寝屋川少年少女殺害事件で、防犯カメラの映像により容疑者の早期逮捕につ ながり、被害の拡大を防ぐことができたように、防犯カメラを広域的に設置し死角をなくすことは、 地域の防犯に大きな効果をもたらすため、積極的に防犯カメラを設置していく必要がある。 ・ごみの不法投棄防止を目的とした防犯カメラの設置のほか、児童・生徒の見守りや落書き防止のた めの設置についても、市全体の取組として、市が設置・管理を行ったほうがよい場所があると思うが、 防犯カメラの設置計画などについて市の考えを伺いたい。 [回 答] ・防犯カメラの設置は、設置地域内における犯罪の抑止効果を高め、犯罪を未然に防止する有効な手 段の一つであると市でも認識している一方、設置箇所や撮影範囲、記録画像の保管や提供方法など、 プライバシーや個人情報をいかに保護していくかが課題であると考えている。 ・現在は、平成17年度に県が策定したガイドラインをもとに、設置、運用がされているが、防犯カメ ラの機材や通信技術の進展なども考慮しながら、市として一定のルールづくりを行っていく必要があ ると考えており、各地域の実情に即した効果的な設置ができるよう、現在、本市独自のガイドライン の策定を進めている。 ・現在、自治会、防犯協会、交通安全協会、PTA、警察署等から構成される安全・安心まちづくり 推進協議会の幹事会で検討を進めており、9月に開催された幹事会において、ガイドラインへの記載 事項について委員の皆様の意見を伺ったところである。 ・1月か2月頃にパブリックコメント等により広く市民の皆様の意見を伺った上で、平成27年度中を 目途に策定を進めていく。 ・現在、自治会等が防犯カメラを設置する場合には、県の補助制度を利用していただいているが、ガ イドラインの策定とともに、市の補助制度についても検討を進めていきたいと考えている。 ・現在、市内の公園においては、一部の大きな公園については公園の施設管理という目的のもと防犯 カメラを設置しているが、寿町公園を含めた街区公園については設置されていない。 ・公園利用に係る防犯上の課題に対しては、公園管理者として看板等の設置、園内灯の点灯時間の延 長等を行うほか、自治会等による自主的なパトロールの実施、市から警察へパトロールを依頼するな どにより対応しているところである。 ・深夜に公園に若者が集まって騒いでいる等近隣の住民の方の生活に支障が出ている事例や、不法投 棄、いたずら等悪質で事件性のあるものがあることも事実であり、現在の対応のみでは問題解決され ないことから、自治会等からここ数年、公園内に防犯カメラを設置したい旨の要望が増えている。 ・一番の課題は個人情報保護の関係であり、公園で遊んでいるところを撮られることを不快に思う意 見があったり、撮った防犯カメラのデータを安心して確実に管理する必要があるという課題もある。 ・市民が安心して公園を利用するために有用となる防犯カメラを、自治会等が公園に設置できるよう、 市全体の防犯カメラに対する安全・安心のための基準を策定した上で検討していきたい。 ・現在、本市では、繁華街等における犯罪発生時の迅速な犯人検挙や犯罪の防止を目的とし、防犯カ メラと防犯灯などをセットで装備する緊急通報装置、いわゆるスーパー防犯灯を、橋本駅、相模原駅、 相模大野駅の周辺に神奈川県警が設置しているほか、これまで事件があった場所などに、商店街、自 治会、工業団地等が自主的に防犯カメラを設置している。 ・商店街は8団体で57台、自治会は県の補助金などを活用し、独自設置も含めて8団体で25台が設置 されていると承知している。
・地域の防犯カメラの設置に係る県の補助制度において、防犯カメラの設置補助がこれまで8万円が 上限であったところ、1地区につき3台、24万円まで拡充されたところであり、現在、本市の自治会 からも1件申請し、既に設置済みであると伺っている。 ・防犯カメラの設置等については、地域が一体となって防犯対策を進め、防犯意識の向上を図るため にも、地域の実情に詳しく、また、地域の防犯活動を担っている自治会などで設置・管理を行うこと が効果的であると市では考えている。 ・今後、県制度の活用状況や先例都市の事例等を見きわめつつ、市の補助制度の検討を含めて、自治 会などへの支援制度の充実に努めてまいりたいと考えている。 <質問等> ・大規模公園や街区公園とはどういうものか説明願いたい。 ・上松並公園では、昨年に続いて今年も放火で遊具を燃やされた。公園に限らず、自治会の区域内に おいても、不法投棄や犯罪が発生しやすそうな場所があると思うが、これらも全部含めた上での検討 がなされているのか確認したい。 ・橋本五差路等にある地下道の出入口へも防犯カメラをつけたほうが良いのではないか。 <回答> ・相模原麻溝公園やふれあい動物広場、淵野辺公園のような、広く大きなエリアを対象としたような 総合的なところには、指定管理者が常駐し防犯カメラの管理などができるため、例えば麻溝公園にお いては展望台やエレベーターホールに防犯カメラを設置している。 ・例えば大規模開発時に提供いただいた公園、マンション建設時につくっていただいた公園のように、 200メートル、300メートルの範囲を対象としたものを街区公園と言っている。 ・基本的には防犯カメラの設置は必要だという認識ではいるが、公園に設置して路上を撮影した場合、 その前面に居住する方の出入りが捕捉されてしまうことが懸念されるため、プライバシー保護を担保 し安心感を持った設置基準がない現状では、難しいと考えている。 ・公共施設の管理者の立場としては、例えば道路の擁壁にいつも落書きされるのであれば、施設管理 上必要なものとして、設置する場合もあろうかと思うが、基本は、地域の実情に詳しい自治会の皆様 に、管理・設置をお願いしたいと考えている。 ・児童・生徒の見守りのための通学路への設置や、犯罪等が頻発する箇所が明らかな場合等、今日い ただいた意見について、さまざまな角度で検討させていただきたい。 ・立体交差の地下道に関する要望については、関係部署に話をしておく。 〔テーマ〕 [概要・内容] 平成22年度から橋本地区まちづくり会議を開催し、今年で6年目になる。今まで、まちづくり会議 で協議した課題は、地域防災、高齢者の見守り・子育て環境、防犯・交通安全など多岐にわたるが、 それらの課題の解決・改善策を検討していくと、地域の活動の活性化、つまり自治会活動の活性化に たどり着く。しかし、市全体の自治会加入率は低下しており、橋本地区の自治会加入率も、平成27年 4月時点で43.96%と年々低下している。 橋本地区では、地区連やまちづくり会議が中心となり、小・中学校に通う子どもがいる世帯をター ゲットとして地域交流イベントを開催し、自治会加入を勧奨する活動や自治会のPRパンフレットを 作成し配布するなどの活動を行っているが、すぐに効果が出るものではなく、このままでは自治会活 動が成り立たなくなってしまうのではないかという危惧を抱いている。 2 地域活性化 「自治会への加入促進について」
このような状況を打開できるよう、自治会活動の活性化のため、自治会への加入促進について意見 交換ができればと思う。 [質問内容] ・平成25年度から、市と市自治会連合会が協働し、「自治会加入促進重点プロジェクト」を進め、加 入促進に取り組んでいるが、まちづくり会議の委員には、自治会以外の団体の方もおり、自治会も2 年の間に役員の入れかわりがあったことから、この懇談会の参加者が共通の認識を持てるよう、同プ ロジェクトの概要や現在までの取組、その効果などについて説明いただきたい。 ・本市では、商店街の活性化対策のため、「商店街の活性化に関する条例」を定め、その中で、「事 業者は、商店街を活性化するために、商店会への加入につとめるものとする」と規定し、商店会への 加入促進に効果が出ている。 ・所沢市や八潮市などでは、条例で自治会、事業者、市などの役割を定め、地域住民について、自治 会への加入及びその活動への積極的な、主体的な参加に努めると規定している。 ・任意の団体である自治会への加入を強制することは難しいと思うが、地域コミュニティの希薄化が 危惧される中、自治会の役割や必要性などを条例の中で明確にするとともに、条例化を進める中で、 改めて地域コミュニティの現状や課題、解決策等を理解していくことは非常に有益なことだと思うた め、「自治会加入を促進する条例」の制定を提案したいと思うが、市の考え方を伺いたい。 [回 答] ・自治会は、地域コミュニティの形成、地域の課題解決等に向けた地域活動の中心的な役割を担って いるが、市全体では594自治会、加入率55.77%と、近年、自治会の加入率は低下傾向にあり、こうし た状況が継続すると、その役割を十分発揮できなくなる懸念があるものと認識している。 ・協働による市民主体のまちづくりをより一層推進するため、平成25年8月に市自治会連合会と相模 原市との連携基本協定を締結し、この協定の趣旨に基づき、自治会の役割や必要性についてさらに認 識が深められ、加入率の向上につながるよう、関係団体、大学、企業等を含めた幅広い主体の参加・ 協力の下、「自治会加入促進重点プロジェクト」に取り組んでいる。 ・プロジェクトの一環として、平成25年10月には、多様な視点で自治会への加入促進策を検討する組 織として、市と市自治会連合会のほか、不動産関係団体、青年会議所などを構成団体とする相模原市 自治会加入推進協議会を設立した。 ・平成25年11月には、市内の不動産関係団体と、相模原市における自治会への加入促進に関する協定 を締結したほか、11月15日から12月14日までの1カ月間を「自治会加入促進月間」と定め、市役所を はじめとする88施設、7駅頭での横断幕、のぼり旗の掲出等による啓発の実施、相模原市自治会加入 推進協議会の構成団体による橋本、相模原、相模大野といった主要3駅での加入呼びかけのチラシ等 の配布といった重点キャンペーン等、さまざまな取組が行われている。 ・若い世代を含めた市内転入者への意識啓発と加入推進に取り組むため、不動産関係3団体に加盟す る約900店舗に、加入促進を呼びかけるポスターの掲示、ミニのぼり旗の設置のほか、店舗で入居者に 加入の働きかけをしていただくための加入促進チラシ、説明資料の配布などの取組を行っている。 ・加入率の向上はなかなか一朝一夕というわけにはいかず、各自治会の皆様の地道な努力もあわせな がら加入者が増えていくものと認識しており、引き続きこうした取組を進めていきたいと考えている。 ・広報さがみはら10月1日号1面においても、「自治会ってなあに?」という特集を組ませていただ き、加入促進の一つとさせていただいている。 課題事項1 現在の自治会の加入促進対策の状況について 課題事項2 自治会加入を促進する条例の制定について
・自治会は、自主的・自立的な組織であるため、市が条例で加入を強制することは難しく、他都市の 条例においても努力規定にとどまっている状況である。 ・本市においては、市民と市、市民と市民の協働を推進し、協働による市民の力を生かした創意と工 夫があふれる皆で担う地域社会を実現するために制定した「相模原市市民協働推進条例」の中で、地 域活動や市民活動の推進に努めることを市民の役割として規定している。 ・市自治会連合会と市との連携基本協定においても、自治会と市の役割を定めており、自治会は自主 的・自立的な組織として、地域コミュニティの形成、地域の課題解決等に向けた地域活動の中心的な 役割を果たしており、その活性化は、安全・安心かつ快適な市民生活に不可欠であるとしている。 ・自治会加入の促進については、自治会加入推進協議会や市自治会連合会総務部会においても検討し ていると伺っており、ご意見を伺いながら実効性のある方策について検討していきたいと考えている。 <質問等> ・努力規定であっても、自治会加入について条例化をしアピールする姿勢が、その促進には必要であ り、また、条例化することで、戸籍の窓口で加入の勧奨を行うなど、今まで以上に積極的に加入促進 の取組が行えると思うが、市の考えを伺いたい。 ・自治会は、ゴミ置き場、防犯灯の管理から、民生委員や選挙立会人の選出、子ども110番の家、子ど もの見守り、地域の防犯・防災など多岐にわたって貢献しているため、加入者に対して何らかの優遇 措置をすることが、加入促進に非常に追い風になると思うが、市の考えを伺いたい。 ・全市民が自治会員になるというような策を打てないか。 ・マンション建築時等に、建築主からゴミ置き場について相談に来ることがあるが、その要否の判断 権限がない自治会長のところに来られても、むしろ迷惑である。 ・親の後ろ姿を見て子どもは育つとよく言われるが、メリットがないことを理由に子育て中の世帯が 自治会に加入しないと、その子どもが損得で価値判断するように育ってしまうことが危惧されるため、 学校教育の中でその辺の話をするべきと考える。 ・大災害発生時には、行政は個々に対応できない旨をはっきり言わないと、いざというときは行政が 何とかしてくれるという考えを変えることはできない。 ・条例があるのとないのとでは、受け手側の感じ方は異なるため、たとえ努力規定であったとしても、 加入勧奨する際には若干の強制力になるのではないか。 <回答> ・市民協働推進条例、自治会連合会との協定等に基づき、さまざまな形で活動しており、自治会の皆 様を含めて、他市の条例に掲げる内容以上のことができていると考えているが、まちづくり会議、懇 談会等の場を通じて、このほかの手法についてご意見をいただく中で、活動の内容に具体的に盛り込 んでいく検討をしていきたいと考えている。 ・自治会の活動を継続していくことは大変であることは十分承知しているが、自治会への加入は任意 であるため、加入をもって行政サービスに差異を設けることや、自治会加入を強制する法制度を設け ることは、極めて難しいと考えている。 ・加入するメリットとしては、広報さがみはら10月1日号1面のQ&Aにあるとおり、知らない人を 知り合いに変えられること、適度な近所付き合いが心身にも良い影響を与えること、日頃の近所付き 合いが大災害発生時のお守りとなり得ることであると考えている。 ・3.11の震災時には、自治会の皆様が地域の方々の手助けをしていることが報道され、未加入者にと ってそれがメリットに映ったのか、平成24、25年度は自治会の加入率が増えたということもあるため、 自助共助という考え方も含めてメリットとして捉え、前面に出していきたいと考えている。 ・自治会に入らないデメリットを示すのも、一つの表現の方法としてあるのではと考えている。
・全市民自治会加入を目指してはいるが、自治会への加入は任意であることから、強制はできない。 ・戸籍の窓口にて、転入者にお住まいの地域の自治会を案内する取組を始めて何年かたつが、このよ うな取組の効果を含めて検証を進め、加入促進に取り組んでいきたい。 ・現行の世帯数でカウントする加入率の算出方法では、2世帯住宅は1世帯として計算されてしまう ため、人口を単位で計算する等、実態に合わせた見せ方についても検討していきたい。 ・マンション建設時等には、ゴミ置き場の件のみではなく加入促進の一環として、建築主に自治会長 を尋ねるよう話しているため、引き続きご対応をお願いしたい。