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第4学年2組 算数科学習指導案
11月15日(火)第5校時
授業者 金子 覚
授業場所 4年2組教室
1.題材名 「計算のやくそくを調べよう」
2.題材について
(1)題材のねらい
本単元の内容は、学習指導要領第4学年の「内容」D(2)数量の関係を表す式の「ア 四則の混合し
た式や( )を用いた式」及び D(3)四則計算に関して成り立つ性質の「ア 交換法則、結合法則、
分配法則」に対応したものである。本単元は、四則混合の式や( )を用いた式の意味及び分配法則に
ついて理解し、そのような式を適切に用いたり、正しく計算したりできることが主なねらいである。
児童は、式については1学年で加法・減法、2学年で乗法、3・4学年で除法についてそれぞれの計
算が用いられる場面を知り、それを式にしたり、その式を読んだりする学習をしてきている。( )を用
いた式の扱いは、2学年で加法の結合法則の場面を取り上げ、( )がひとまとまりの数を表す記号とし
ての理解をしてきている。3学年では乗法の結合法則の場面を取り上げ、整数の加法、乗法に関して成
り立つ性質の一部について学習してきている、また、簡単な場面について、2段階の構造を分離式に表
わしたものを( )を用いて総合式に表すことを経験している。
本学年では、1つの数量を表すのに( )を用いることや、乗法を用いて表された式を1つの式(総
合式)で表すことにより問題の構造を的確、明瞭にとらえられるというよさに気付かせることがねらい
である。また、四則の混合した式や( )を用いた式について理解すること、数量の関係を一般的にと
らえ公式にまとめて用いること、□や△などを用いて数量の関係を式に表すことが主な内容となる。
そこで本単元では、まず加法・減法混合の2段階構造の問題について、数量関係の式表示に関連して、
( )を用いて1つの式に表す方法とその計算順序を扱う。次いで、加減法・乗除法混合の2段階構造
の問題(かっこ不要な場合)の数量関係を言葉の式を手がかりに1つの式に表す方法とその計算順序を
扱い、乗除優先のきまりを理解させる。最後に、四則混合の3段階構造の問題の計算順序を理解させる。
これらはすべて計算の約束である。四則混合や( )のある式の計算を通して、これらのことを確実に
身につけさせる必要がある。
(2)児童の実態
本学級の児童は算数の学習に意欲的に取り組む児童が多く、尐人数での話し合い活動も活発に行われ
ている。また、よりよい考え方を追究したり、他者の考え方を理解しようとしたりする姿も見られる。
一方で、問題解決の見通しを立てられず考え方をもてなかったり、自分の考え方を言葉で論理立てて説
明することができなかったりする児童も尐なくない。それに加えて、説明すること自体に苦手意識をも
ち、自分の考えはもてても発表しようとしない児童もいる。
この現状に鑑み、まずはすべての児童が自分なりの考え方をもてるようにすることを目指した指導を
していかなければならない。次に、自分の考えを説明するにあたって、図、式、言葉を関連させながら
2
自分の考えを構築できるような手立てを講じる必要がある。最終的には、相手意識を持って自分の考え
を他者にわかりやすく説明できる児童を育成していかなければならないと考える。
本単元を学習するにあたり、レディネステストとアンケート調査を実施したところ、以下のような結
果となった。
レディネステスト(H23.10.19 実施 解答37名)
問題 正答率
① 43+58 2位数+2位数 83%
② 28×9 2位数×2位数 86%
③ 4+(2+8) ( )を用いた加法 94%
④ 3×(6×7) ( )を用いた乗法 71%
⑤ 7×8=8×□ 被乗数と乗数の交換 86%
⑥ 6×7=6×□+6×□ 乗法の分配法則 84%
⑦ 72÷3 除法 74%
⑧ 300-(120+30) 未習(( )を用いた計算) 51%
⑨ (14+7)÷7 未習(( )のある加法と除法の混合計算) 80%
アンケート(H23.10.19 実施 回答37名)
1 2 3 4
① 算数の授業は好きですか。 13 16 5 3
② 自分で課題を立てて、問題を解くのは楽しいですか。 14 14 8 1
③ 自分なりの考え方を見つけられるとうれしいですか。 28 9 0 0
④ 2つ目3つ目と、たくさん考え方を見つけたいですか。 21 11 5 0
⑤ 3人組で話し合いをすることが好きですか。 14 16 5 2
⑥ みんなに考え方を説明するのは好きですか。 15 8 12 2
⑦ 算数のどんなところが好きですか。(記述)
・問題に正解できると楽しい。 ・考え方を説明するのが好き。
・自分で課題を立てるのが好き。 ・自分に合った方法で問題を解くのが楽しい。
・新しいことを身につけるのが楽しい。 ・問題が解けたら達成感を味わえる。
・考え方を見つけるのがおもしろい。
⑧ 算数で苦手だなと思うことは何ですか。(記述)
・筆算をするのが苦手。 ・計算するのが面倒。
・課題を立てるが苦手。 ・わり算が苦手。
・答えがわからないとつまらない。 ・1億より大きい数が苦手。
・考え方が思いつかないことがある。 ・小数が苦手。
・角が苦手。
1 とてもあてはまる 2 まあまああてはまる 3 あまりあてはまらない 4 あてはまらない
3
<レディネステストの結果から>
○問題③は、ほとんどの児童ができていることから、第1学年で学習した加法の学習内容は定着してい
るといえる。しかし、( )が付いていたことが要因になったからか、誤答もあった。
○問題②と問題⑤の結果から、乗法の計算は比較的できているといえる。また、被乗数と乗数を交換し
ても積が変わらないという性質もおおむね理解しているようだ。
●問題④の正答率が低いことから、乗法と( )が混じった場合に計算に混乱が生じるようだ。( )を
優先して計算することおよび、分配法則の指導をきちんと行わなければならない。
●問題⑦では、既習の計算にも関わらず正答率が低い。既習事項の確認も必要なようだ。
●問題⑧の計算での誤答が多いので、( )を用いた加減法については確実に理解を図る必要がある。
△問題⑨の正答率が未習にもかかわらず正答率が低くないことから、計算のきまりの1つである「左か
ら順に計算する」という意識は薄々もっているものと考えられる。
<アンケートの結果から>
○質問③から、自分の考え方を見つけることにすべての児童が喜びを感じていることがわかる。自分の
考え方がしっかりともてるような指導が必要だ。
○質問④から、考え方を複数見つけていこうという意欲をもっている児童が多いことがわかる。さまざ
まな考え方を使って問題を解決してく授業の組み立てをするとよいようだ。
●質問②から、自分で課題を立てることに苦手意識を持っている児童がいることがわかる。課題をどの
ように立てたらいいのか、問題の分析を丁寧にさせるとよいだろう。
●質問⑤と質問⑥から、3人組より全体発表を苦手としている児童が多いことがわかる。3人組での話
し合いを通して自信をつけさせることで、全体発表に苦手意識をなくさせるようにしていきたい。
△問題が解けた時の達成感を味わうことに喜びを感じている児童がたくさんいる。問題解決に支援の重
きを置き、すべての児童が達成感を味わうことで算数好きな児童を育成していきたい。
△自分なりの考え方をもったり新しい考え方を身につけたりすることがうれしいと思っている児童がい
る。練り上げやまとめで考え方の説明を丁寧に行い、新しい考え方をしっかり理解させる必要がある。
▲単元ごとに苦手意識をもっている児童が多くいる。各単元によって出来不出来が違うためだと考えら
れる。よって、本単元で課題解決に困難さを感じさせなければ、算数に対する苦手意識も低下するも
のと考えられる。
▲課題が立てられない、考え方がわからない、答えがわからないなど、できないことに対して不安感を
抱いている児童が多い。児童が「わかった」「できた」と感じるような手立てを講じる必要がある。
(3)指導観
第3学年までに、加法や乗法の計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりすることの指導を通して、
具体的な場面において、交換法則、結合法則、分配法則が成り立つことを理解してきている。この経験
を生かし、第4学年ではこれまでに指導してきた数と計算の範囲において、四則に関して成り立つ性質
について整理し、必要に応じて活用できるように指導していく。そして、数量の関係を式に表したり、
式を読み取ったりする力を伸ばすとともに、計算の順序についてのきまりなどを理解し、適切に式を用
いることができるようにすること、さらに、既習の式と、具体的な場面での立式などを基に、公式につ
いての考え方を身に付けさせたい。
4
特に、本題材の本時では、並べられたドットの数をどのようにもとめるたらよいのかをよく考えさせ、
自分なりに立式をして計算の順序に従って計算する力を養いたい。また、自分の考えを図、式、言葉な
どと関連させて構築させる力や、式から他者の考えを読み取らせる力も伸ばしたい。さらに、ドットの
まとまりをつくったり、ドットを移動させたりすることで、1つの式で簡潔に数量を表すことができる
という数学的なよさについても気づかせたい。
3.研究テーマとのかかわり
(1)研究主題
(2)めざす児童像
低学年 算数的活動を通して、自分の考えをもち、表現する子
中学年 算数的活動を通して、自分の考えをもち、わかりやすく表現する子
高学年 算数的活動を通して、自分の考えをわかりやすく伝え合い、考えを深め合う子
(3)研究仮説
(4)視点1 算数的活動の充実(効果的な ICT の活用を含む)
手だて ①教材・教具の工夫
②問題提示の工夫
2 基礎的・基本的な知識・技能の定着を図るための指導の工夫
手だて ①個に応じた支援と評価の工夫
②尐人数指導、T・Tの充実
3 問題解決に必要な思考力・判断力・表現力を高めるための指導の工夫
手だて ①学習過程の工夫・定着、読み取りの場・練り上げの場等、既習内容の活用
②伝え合い活動の工夫、学習形態の工夫(個人、小グループ、全体)
(5)ICT の活用
①実物投影機の活用
実物投影機は、児童の考え方を学級全体に広めるときに活用する。ワークシートを直接投影する
ことで時間を有効に使えるだけでなく、児童の思考錯誤の過程が見えたり、ワークシートの見せた
い部分だけを提示することができたりするなどの効果がある。
②校内LAN用ノートコンピュータの活用
校内LAN用ノートコンピュータで学習教材や指導教材を提示する。デジタル教材で児童が発表
することは、画用紙等のアナログ教材での発表よりもトライ&エラーがしやすく、間違いを恐れに
くくなるという利点もある。また、デジタル教材で直接操作をすることは、児童にとって大変興味
深いものであり、関心・意欲をもって問題解決に取り組むことができる。そして、デジタル教材を
自ら考え、進んで表現できる子の育成
~算数的活動の充実(ICTの活用を通して)~
算数的活動を充実させれば、基礎的・基本的な知識及び技能が身につき、自ら考え、
進んで表現する児童が育つであろう。
5
活用することで、視覚的に分かりやすく問題の把握ができる。さらに、デジタル教材は思考過程を
示しながらの発表にも適しており、他者に考え方を説明する上で効果的に活用が図れる。
4.単元の目標
◎四則混合の式や( )を用いた式の意味について理解し、そのような式を適切に用いたり正しく計算
したりすることができる。
○( )を用いて1つの式に表わすと、数量の関係を簡潔に表すことができるなどのよさに気づき、学
習に用いようとする。 【算数への関心・意欲・態度】
○四則に関して成り立つ性質を用いて計算を簡単に行う工夫について考え、表現することができる。
【数学的な考え方】
○四則混合計算や( )を用いた式の計算や、四則に関して成り立つ性質を用いて計算の仕方を工夫す
ることできる。 【数量や図形についての技能】
○四則混合計算や( )を用いた式の計算の順序を理解し、四則に関して成り立つ性質についての理解
を確実にする。 【数量や図形についての知識・理解】
5.教材の関連と発展
第3学年 第4学年 第5学年
①かけ算
⑨かけ算の筆算(1)
⑯かけ算の筆算(2)
●乗法の性質や計算方法
(分配、交換)とその応用
③小数のかけ算
④小数のわり算
●計算方法の小数への拡張
●未知数を□で表して立式
し、□にあてはまる値を
求めること。
③わり算の筆算(1)
⑧わり算の筆算(2)
●除法の検算の仕方
●除法について成り立つ
性質
③わり算
⑦あまりのあるわり算
●除法と乗法の相互関係
⑩計算のきまり
●( )を用いた式の
意味と計算順序
●四則混合の式の意味と
計算順序
●分配法則とその応用
●四則について成り立つ
法則
●乗法について成り立つ
法則
6
6.単元における評価規準
単元の評価規準
算数への
関心・意欲・態度 数学的な考え方
数量や図形についての
技能
数量や図形についての
知識・理解
・目的に応じて、2~3
段階の構造の問題を1
つ の 式 に 表 そ う と す
る。
・2~3段階の構造の問
題を1つの式に表すこ
とのよさを見つけよう
としている。
・2~3段階の構造の問
題を1つの式に表すこ
とができる。
・交換法則、結合法則、
分配法則を用いて、立
式 を す る こ と が で き
る。
・四則混合計算や( )
を用いた式を、適切に
用いることができる。
・四則混合計算や( )
を用いた式を、正しく
計 算 す る こ と が で き
る。
・四則混合計算や( )
を用いた式の計算のし
かたを理解している。
・交換法則、結合法則、
分配法則について理解
している。
学習活動に即した評価規準
関①1つの式に表すと、
数量の関係を簡潔に表
せることのよさに気づ
いている。
関②分配法則を■や●な
どを用いて、一般化し
てとらえようとしてい
る。
考①( )の中をひとま
とまりとみて、( )を
用いて1つの式に表す
ことを考えている。
考②ドットの数の求め方
をまとめたり移動させ
たりするなど工夫して
考え、1つの式に表し
て説明している。
考③計算法則を用いて計
算を簡単に行うための
工夫を考え、説明して
いる。
考④被乗数や乗数と積の
関係を見出し、その関
係について計算法則を
用いて説明している。
考 ⑤ 発 展 問 題 に 取 り 組
み、学習内容を追究す
る。
技①2つの式で表される
場面を、( )を用いて
1つの式に表すことが
できる。
技②複数の式で表される
場面を1つの式に表す
ことができる。
技③交換法則や結合法則
を用いて、計算の仕方
を工夫することができ
る。
知①四則混合の式の計算
順序を理解している。
知②分配法則について理
解している
知 ③ 加 法 に つ い て の 交
換、結合法則が、小数
でも成り立つことを確
かめる。
知④乗数を10倍すると
積も10倍になり、被
乗数と乗数をそれぞれ
10倍すると積は10
0倍になるという乗法
の 性 質 を 理 解 し て い
る。
知⑤基本的な学習内容を
身につけている。
7
7.指導計画
時 ○ 目 標 ・ 学 習 活 動
学習活動に即した
評価規準 評価方法
関 考 技 知
第 1 次 計 算 の じ ゅ ん じ ょ あ
1
○2つの式で表される場
面を、( )を用いて1
つの式に表すことがで
き、その式の計算順序を
理解する。
・2段階構造の問題を1つの式に表す
仕方を考える。 ①
ノート
2
・( )のある式の計算順序をまとめ、
その計算をする。 ①
ノート
3
○四則混合の式の計算順
序を理解し、その計算が
できる。
・加減と乗除の2段階構造の問題を1
つの式に表し、その計算順序を考え
る。
②
ノート
・乗除は加減よりも先に計算すること
をまとめる。 ①
発言
・四則混合の3段階構造の式の計算順
序を考える。 ②
ノート
・四則混合や( )のある式の計算順
序をまとめる。 ①
発言
④
(
本
時
)
○ドットの数の求め方を、
まとめたり移動させた
りするなど工夫して考
え、1つの式に表すこと
ができる。
・ドットの数を工夫して求め、求め方
を1つの式に表したり、他社の考え
を読み取り、言葉や式、図に表した
りする。
②
ワークシー
ト
・1つの式に表すと、数量の関係を簡
潔に表せることのよさに気づいて
いる。
①
発言
第 2 次 計 算 の き ま り あ あ あ あ あ
1
○分配法則や■や●など
を使って一般的にまと
めたり、それを用いて計
算を簡単に行う工夫を
考えたりすることを通
して、分配法則について
の理解を深める。
・合計の個数の求め方を考える。 ② ノート
・(5+3)×12と5×12+3×
12とを、統合でつなげられること
を確かめる。
②
ワークシー
ト
・■や●などに数をあてはめ、式が成
り立つことを確かめ、分配法則につ
いて一般的にまとめる。
②
発言
・分配法則を用いて、計算方法を工夫
する。 ③
ノート
8
2
○交換法則、結合法則を■
や●などを使って一般
的にまとめたり、それら
を用いて計算を簡単に
行う工夫を考えたりす
ることを通して、結合法
則についての理解を深
める。
・交換、結合法則を用いて、計算の工
夫の仕方を考える。 ③
ワークシー
ト
・■や●などに数をあてはめ、式が成
り立つことを確かめ、加法と乗法の
交換、結合法則について一般的にま
とめる。
②
発言
・加法についての交換、結合法則が、
小数でも成り立つことを確かめる。 ③
ノート
・計算のきまりを用いて、計算方法を
工夫する。 ③
ノート
3
○乗数を10倍すると積
も10倍になり、被乗数
と乗数をそれぞれ10
倍すると積は100倍
になるという乗法の性
質を理解する。
・3×6=18の式を基にして、3×
60や、30×60の答えの求め方
を考える。
④
ノート
・3×6=18、3×60=180、
30×60=1800の3つの式
を見比べ、気づいたことを話し合
う。
④
発言
・乗法では乗数を10倍すると積も1
0倍になる、被乗数と乗数をそれぞ
れ10倍すると積は100倍にな
るという性質をまとめる。
④
発言
第 3 次 ま と め あ あ あ あ あ
1
・
2
○学習内容の定着を確認
し、理解を確実にする。
・「しあげのもんだい」に取り組む。
⑤ ノート
○【発展】巻末p.124 の「お
もしろ問題にチャレン
ジ!」に取り組み、単元
の学習内容を基にじっ
くり考え、追究する。
・「おもしろ問題にチャレンジ!」に
取り組む。
⑤
ノート
8.本時の学習活動(4/8時)
(1)目標
◎ドットの数の求め方を、まとめたり移動させたりするなど工夫して考え、1つの式に表すことが
できる。
○ドットの数を工夫して求め、求め方を1つの式に表したり、他者の考えを読み取り、言葉や式、
図に表したりする。 【数学的な考え方】
○1つの式に表すと、数量の関係を簡潔に表せることのよさに気づいている。
【算数への関心・意欲・態度】
9
(2)展開
学習活動 主な発問(◎)
予想される反応(C)
指導上の留意点(・) 評価(☆)
*ICT 活用の視点
時間
○ 前 時 の ふ
り か え り
をする。
◎前の時間に学習したことは何でしたか。
C1 ふつうは、左から順に計算する。
C2 ( )のある式は、( )の中を先に計算
する。
C3 ×や÷は、+や-より先に計算する。
・算数コーナーを示しながら、前時
までに学習した計算の順序をふ
りかえらせる。
1分
○ 例 題 を 解
く。
◎この図で、●は何個ありますか。
C1 5個
◎この図では、●は何個ありますか。
・本時の学習の手順、「図に書き込
む」「式に表す」「言葉で説明する」
について、児童が活動の見通しを
もてるようにする。
・●をまとまめたり、移動させたり
して数を求めることを伝える。
・図に表したことを、言葉や式でも
表現することを伝える。
*問題を大きく提示したり、●を移
動させたりすることで、児童が興
味を引くような問題提示をする。
5分
○ 本 時 の 問
題を知る。
・わかっていること(条件)、求め
ることを整理させる。
*マスキング機能を使って図を示
すことで、問題に興味をもたせ
る。
2分
○ 本 時 の 課
題 を 立 て
る。
◎今日は何を学習すればよいのか、課題を立
てましょう。
・求めることをもとに、本時の課題
を立てさせる。
・1つの式で表さなくてはならない
ことをおさえる。
2分
図の中に、●は何個ありますか。求め方を1つの
式に表し、答えを求めましょう。
●
●●●
●●●●●
●●●●●●●
●●●●●
●●●
●
●が何個あるか、求め方を1つの式に表し、
工夫して答えを求めよう。あああああああ
●
●●●
●
●
●●●
●●●●●
●●●
●
10
○ 問 題 解 決
の 見 通 し
をもつ。
◎どのように問題を解いたらよいでしょう。
C1 まとまりをつくって考えるといいと思い
ます。
C2 同じ数でまとまりをつくればかけ算が使
えると思います。
・ドットをまとまめたり移動させた
りして、自分なりの解決方法でド
ットの数を求めることを伝える。
・式を立てるにあたっては1つの式
で表さなければならないこと、計
算をするにあたっては計算のき
まりに従うことを確認する。
2分
○ 自 力 解 決
をする。
◎自分の考え方を、図、式、言葉を使って表
しましょう。
式
C1 3×8+1
C2 5×5
C3 7×7-6×4
C4 4×4+3×3
・1つ目の考え方ができたら2つ
目、3つ目の考え方を考えさせ
る。
・ワークシートの使い方を説明し、
効果的に活用できるようにする。
・図、式、言葉を関連させながら問
題解決をさせる。
☆ドットの数を工夫して求め、求め
方を1つの式に表すことができ
る。
【数学的な考え方】
(ワークシート)
9分
○3人組で、
問 題 解 決
の 方 法 に
つ い て 話
し合う。
◎3人組で、自分の考え方を説明し合いまし
ょう。
C1 3このまとまりが8つと、ばらが1こあ
ると考えました。
C2 ●を動かして、正方形にして考えました。
C3 ●をつけたして、1列が7この正方形を
作って、あとから足した分を引きました。
C4 4つのまとまりを4つと、3このまとま
りを3つ作りました。
・図を示しながら、式と言葉を関連
させて説明させる。
・計算の順序が正しいかどうか、児
童同士で確認させる。
・発表のときに、それぞれの考え方
のよいところを見つけるように
させる。
4分
11
○ 学 級 全 体
で、問題解
決 の 方 法
に つ い て
話し合う。
◎考え方を発表します。友達の考えた図をも
とに、みんなが式を立てたり、言葉で説明
したりします。
C1 式3×8+1
言葉 3このまとまりが8つと、ばらが1
こあると考えたと思います。
C2 式5×5
言葉 ●を動かして、正方形にして考えた
と思います。
C3 式7×7-6×4
言葉 ●をつけたして、1列が7この正方
形を作って、あとから足した分を引い
たんだと思います。
C4 式4×4+3×3
言葉 4つのまとまりを4つと、3このま
とまりを3つあると考えたんだと思
います。
・まず図を示し、そのあと式を考え
させたり、言葉で説明させたりす
る。
・立式が正しいかどうか、実際に計
算 をして解を確かめさせる。
*児童のワークシートを実物投影
機で示すことで、どのように考え
たのか思考結果を読み取れるよ
うにする。
*考え方が読み取りやすいように、
校内LAN用ノートコンピュー
タ上で●を移動したり、線で囲っ
たりさせる。
13
分
○ み ん な の
考 え 方 か
ら、気づい
た こ と を
話し合う。
◎それぞれの考え方を比べて、考え方の同じ
ところや、よいところを発表しましょう。
C1 まとまりをつくって、かけ算をしている。
C2 まとまりをつくると、簡単に計算できる。
C3 移動すると、簡単に計算できる。
C4 1 つの式に表すと、数を分かりやすく表す
ことができる。
・図や式と関連させて、意見を発表
させるようにする。
・同じ数のまとまりをつくり、かけ
算を使っていることのよさに気
づくことができるようにする。
☆1つの式に表すと、数量の関係を
簡潔に表せることのよさに気づ
いている。
【算数への関心・意欲・態度】
(発言)
4分
○ 本 時 の ま
と め を す
る。
◎今日の学習でわかったことをノートにま
とめましょう。
・児童の言葉を生かしながら、「同
じ数のまとまりをつくったり、う
まく●を移動させたりするなど、
いろいろな方法で●の数を求め
ることができる。」ということを
まとめさせる。
3分
12
(3)板書計画
10.備考
在籍児童数 男子21名 女子17名 計38名
11/15 計算のしかたを考えよう No.4
図の中に、●は何個ありますか。求め方を
1つの式に表し、答えを求めましょう。
問題
●が何個あるか、求め方を1つの式に表し、
工夫して答えを求めよう。
児童の考え1
課題
児童の考え2
児童の考え3
●
●●●
●●●●●
●●●●●●●
●●●●●
●●●
●
自分の考え
まとめ
同じ数のまとまりをつくったり、うまく●を移動さ
せたりするなど、いろいろな方法で●の数を求める
ことができる。
児童の考え4
2×2+1
●
●●●
●
2このまとまりが2つと、
ばらが1つあると考えた。
式
図 言葉
4×2+5
3×4+1
3×4+1
3×3+2×2
4このまとまりが2つと、ばらが5つあると考えた。
3このまとまりが4つと、ばらが1つあると考えた。
長方形にして考えた。1列が3こでそれが4列分と、ばらが1つある。
3このまとまりが3つと、2このまとまりが2つあると考えた。
式
図 言葉
●
●●●
●●●●●
●●●
●