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免疫組織化学の基礎と応用

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Academic year: 2022

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(1)免疫組織化学の基礎と応用 著者 URL. 蓮井 和久 http://hdl.handle.net/10232/15020.

(2) 免疫組織化学の基礎と応用 蓮井. 和久. 鹿児島大学. 大学院医歯学総合研究科・講師. この講義は、2007 年から大学院専門基礎過程の選択科目として開講しているものである。 教科書には、改訂四版 渡辺・中根の酵素抗体法(名倉宏、長村義之、堤寛 編集)学際 企画を用いています。それに、最近のポリマー法の開発等と私の研究への応用等を基礎に しています。. XI. 多重免疫染色 多重免疫染色とは、2つ以上の抗原を同一切片で染色する免疫染色である。 その方法には、1) 同時に2つ以上の抗原への一次抗体を反応させる方法、2) そ れぞれの抗原を順次検出して行く方法、1)と 2)の2つの方法を組み合わせて、多 くの抗原を同一切片で検出する方法がある。その目的は、多数の分子〈抗原) 間の存在ないし発現の関係を解析することである。 1. 複数の一次抗体の同時反応法〈蛍光法、一般に、パラフィン切片には不適) 直接法:2つの一次抗体を異なる蛍光物質で標識して、蛍光顕微鏡で観察する。 蛍光の弱さ 2)間接法(2) や減衰から、 1〉直接法 赤蛍光 青蛍光 減衰しない 抗B動物抗体 抗A動物抗体 青蛍光抗X-. 赤蛍光抗Y-. C動物抗体 C動物抗体 ナノクリス A動物抗体 A動物抗体 タルを用い X Y 抗X抗YA動物抗体 B動物抗体 ることも可 X Y 能。 間接法:2つ 3)ナノクリスタルによる減衰しない強い蛍光 の異なる動 青蛍光 赤蛍光 物種ないし ナノクリスタル ナノクリスタル 抗X-A動物抗体 抗Y-A動物抗体 同じ動物種 X Y の異なるイ ソタイプの 一次抗体を反応させて、一次抗体の動物種と異なる動物種の2つの一次抗体. へのそれぞれの抗体を異なる蛍光物質で標識して、2つの一次抗体を標識し、 蛍光顕微鏡で観察する。 参考書:実験医学別冊 注目のバイオ実験シリーズ 顕微鏡活用プロトコール (高田邦昭編) 羊土社. 初めてでもできる共焦点.

(3) 2. 複数の一次抗体の同時反応法〈パラフィン切片で可能) a) 酵素抗体法の直接法と間接法 異なる酵素,例 ALP標識 えば、HRP と ALP 抗A動物抗体 C動物抗体 で一次抗体を標識 ALP標識 HRP標識 抗X-A動物抗体 抗Y-A動物抗体 抗XA動物抗体 する直接法と、動 X Y X 物種の異なる2つ の一次抗体を、異 直接法 な る 動 物 の HRP と ALP で標識した二次抗体で標識する間接法がある。. HRP標識 抗B動物抗体 C動物抗体 抗YB動物抗体 Y 間接法. この方法は、酵素抗体法の直接法と間接法であることから、通常使用されて いる ABC 法やポリマー法と比較して、抗原検出感度が低い。 b) 古典的間接法以外の間接法 古典的な間接法 ALP標識ポリマー試薬 以 外 の 間 接 法 (ABC 法とポリマ ー 法 )で も 可能で ある。異なる動物 種の一次抗体に対. Streptavidin. HRP標識ポリマー試薬 (1). Biotinylated ALP. Biotinylated HRP Streptavidin. ビオチン化 二次抗体. ビオチン化二次抗体. する二次抗体の異 (2) 1) 標識酵素を変えることで可能。 なる酵素が標識さ 2) 同一酵素であるので、不可。 れたものであれば、 抗Y-B動物抗体 右図のように可能 抗X-A動物抗体 Y X である。 最近は、この二 次抗体試薬が商業的に供給されているが、異なる動物種の一次抗体が得られる かが問題である。.

(4) 3, 抗原を順次検出して行く方法(Elution 法:古典的方法:中根法) Elution とは、 1)と3)のXとY抗原検出には、酵素抗体間接 最初の抗原検出 法の種々の方法を用いることが出来る。 A酵素標識 二次抗体 に用いた呈色色 2)のelutionの方法には、グリシン溶液 pH 2.2で、1~2時間処理する。 素以外を除くこ 抗X-抗体 しかし、なかなか上手く行かない!! とである。この X Y 2回の間接法の実施には、時間を要する。 現象は、抗原抗 体反応の結合が X Y 1)X抗原の検出 強アルカリや強 B酵素標識 二次抗体 酸性の溶液での 2)X抗原検出の色素以外 処理で、抗原抗 の産物の除去 (elution) 抗Y抗体 体反応での結合 X Y 3)Y抗原の検出 が乖離すること を利用する。 この Elution 法では、上図に示す様に、同種の一次抗体と改良 ABC 法・sABC 法、ポリマー法等の検出法を用いることが出来る。しかし、CARD 反応による 超高感度法では、ビオチン化タイラマイドの沈着は非特異な HRP の異化反応の 近辺に生じる沈着であることから、抗原抗体反応を乖離させて elution を行うグ リシン緩衝液 pH 2.2 での処理では除去できないので、最後の抗原の検出にしか 利用出来ない。. a) Elution 法の利点 可視光領域の 抗X抗原 間接法 抗Y抗原 間接法 発色 発色 Elution 免疫組織化学で 一次抗体 検出系 反応 一次抗体 検出系 反応 は、Elution 法で 抗X抗原 間接法 抗Y抗原 間接法 発色反応 発光 Elution 一次抗体 検出系 記録 一次抗体 検出系 発光記録 X 抗原と Y 抗原 の検出では、一 次抗体も検出系も、同種のものが使える。酵素も発色反応で色は変えることが 可能であるので、同じものが使える。 また、蛍光領域でも、切片の同一部位の記録が出来るオートステージ蛍光・ 透過顕微鏡による X 抗原検出の蛍光発光の発色記録を行い、Elution 後に、Y 抗 原の検出を行い、同一部位の記録を行い、画像処理〈マージ)にて、画像デー タとして多重染色を行うことが可能である。.

(5) b) Elution の方法 1) グリシン処理:抗原抗体反応は、pH 3 以下ないし pH 9 以上で、乖離する。 (0.1M グリシン塩酸緩衝液 pH 2.2: グリシン 7.5g を 500ml のイオン交換水で溶解する。 塩酸溶液で、pH を 2.2.に合せる。 ). i) グリシン緩衝液 pH 2.2 での 1~2時間の処理(古典的方法、中根) ii) グリシン緩衝液 pH 2.2 での15分間の処理 iii) グリシン緩衝液 pH 2.2 での6分間以下の処理 6 分を超えると抗原回復に 影響(remasking)を与える。 この条件は、右図 の様に、elution 処理 と染色工程の関係か. a. ら、決定された。a の実験は、発色色素. b. の変化が検討さ れ、,b,c の処理では、. c. elution 後も、陽性染. 最適なElutionの条件決定(1). 非特異 反応抑制 処理. 抗X抗原 一次抗体. 間接法 検出系. 発色 反応. 非特異 反応抑制 処理. 抗X抗原 一次抗体. 間接法 検出系. 発色 反応. 非特異 反応抑制 処理. 抗X抗原 一次抗体. 間接法 検出系. Elution. 発色 反応. 一次抗体と検出系 複合体の除去効果. 非特異 反応抑制 処理. 抗X抗原 一次抗体. 間接法 検出系. 発色 反応. 一次抗体除去効果. Elution. X抗原検出の可視化. Elution. X抗原検出の可視化 への除去処理の影響. 色が観察される場合 には、一次抗体反応に、抗原抗体反応以外の強い結合の影響が示唆され、非特異反応抑制 処理の検討を行った。 次に右図の実験に. 非特異 反応抑制 処理. て、elution の抗原回 復への影響が検討さ れた。. a Elution. 最適なElutionの条件決定(2) 抗Y抗原 一次抗体 非特異 反応抑制 処理. 間接法 検出系 抗Y抗原 一次抗体. 発色 反応 間接法 検出系. Y抗原検出の可視化. 発色 反応. 除去処理のY抗原の 抗原回復への影響. 最終的、上図と右 図の a の系で、1分間のグリシン処理を繰り代えして、6分間以下、好ましく 3 分間のグ リシン処理が最適な elution であることが判明した。(Hasui K, Takatsuka T, Sakamoto R, Matsushita S, Tsuyama S, Izumo S, Murata F.. Double autoimmunostaining with glycine treatment.. JHC. 51(9): 1169-1176, 2003, 特許 2003-183193(平 15.6.28) 免疫組織化学的染色方法による抗 原の検出方法). 2) 熱処理による方法〈シラン処理スライドグラスの利用で、繰り返しの熱処理 も可能となった。しかし、自動化がかなり難しい。) i) 温浴〈90℃以上)30 分以上の処理 ii) マイクロウエーブ処理(組織中の免疫グロブリンのエピトープの破壊を伴 うので、elution の方法であると共に、同種抗体で同種組織を染める前処理とし ても用いられている。) iii) 圧力鍋ないしオートクレーブ法.

(6) 4. 多重染色に用いられる呈色色素 右の表に示す 酵素 基質等 HRP (Horse DAB(3,3’原法 様に、HRP のカ raddish peroxidase) diaminobenzi DABdine) ップリング色素 nickel には、多彩な色 AEC(3-amino-9ethylcarbazole) があるが。その Vector-neoRed 多くは、水溶性 Vector-VIP Vector-SG 樹脂による封入 TMB (Tetramethyl では色調の変化 benzidine) ALP(Alkaline New Fucsin はないが、通常 phosphatase). First-Red. 発色の色と封入法 Permanent Brown ● Blueish Permanent purpule (Dark Brown) ● Permanent Red ● (Ultramount/Vectamount) Permanent (Vectamount) Red ● Permanent (Vectamount) Purple ● Grayish blue Permanent /Vectamount (Black) ● Blue (Crystal- Permanent like) ● Permanent Red ● Permanent Red ● Red-violet ● Permanent Permanent Blue ●. のプラスチック First-Red-Violet Fast-Blue 封入では茶色っ ぽく変化する。 特に、AEC は、DAKO Ultramount で 切片に滴下後に、70℃で過熱(カバーグラ スなし)と、AEC の鮮明赤色を示すが、プラスチック封入では茶色に変色する。 Vectamount では、カバーグラスを被せることが可能である。 また、グリシン処 一般に、核を、ヘマトキシリン〈青)ないしメ 理にて、DAB は僅 DAB チルグリーン〈緑)で、染色する為に、3重 染色の色合いとなる。 かながら変色する が、他の色素との組 み合わせでは、重な りが無い場合も問 AEC NeoRed 題ないが、重なると 法判別が困難にな る。 VIP また、Vecter SG SG は青との表現が用 陽性所見の重なりのない場合 いられ、RGB分解 では確かに青の成 分があるが、黒を表現した方が良いようだ。. グリシン処理により色 調の変化したDAB. 陽性所見の重なりがある場合にjは、発 色に組み合わせが重要となる。. 実際の染色例は、Hasui K, Takatsuka T, Sakamoto R, Matsushita S, Tsuyama S, Izumo S, Murata F. Double autoimmunostaining with glycine treatment. JHC. 51(9): 1169-1176, 2003, ないし、特許 2003-183193(平 15.6.28) 免疫組織化学的 染色方法による抗原の検出方法を参照して下さい!.

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参照

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