1 福岡県留学生サポートセンター運営協議会 ホームページリュニューアル業務委託仕様書 １ 案件名称 福岡県留学生サポートセンター運営協議会ホームページリュニューアル業務委託 ２ 目的
・福岡県留学生サポートセンター（英語名 Fukuoka International Student Support Center（以下「FiSSC」という）は、より多くの外国人学生に、福岡で学び、卒業後に は引き続き福岡・日本で活躍してもらうため、外国人学生の留学前、留学中、留学後 にわたって一貫した支援を行っている。 ・しかし、日本へ留学を検討している海外の学生等には、福岡はほとんど知られておら ず、また、福岡で学ぶ現役留学生にも、FiSSC の様々な支援が届いていない状況であ る。 ・そこで、インターネットを介し世界の人々により多くの福岡の情報を多言語で提供す るとともに、利用者と FiSSC を結ぶツールとして更に活用するため、ホームページを リニューアルし、福岡の大学等への進学及び FiSSC の利用を促進することとする。 ３ 主な利用者及び提供情報 当センターの主な利用者は下記のとおりであり、各利用者に配慮したホームページ を作成すること。 （１）外国人の利用者 ① 利用者：日本への留学を考えている学生やその保護者、教育関係者（国内外在住） 提供情報：福岡への留学のメリット、当センター会員１２大学を中心とした福岡 の大学等の情報、福岡の留学環境、先輩留学生の声（動画）、各国留学 生会の情報等 ② 利用者：現役大学生、日本語学校生（大学への進学希望者）（国内在住） 提供情報：生活情報、交流イベント、アルバイト・就職情報、就職支援、各国留学 生会の情報等 ③ 利用者：卒業した元留学生（国内外在住） 提供情報：現在の福岡の状況、各国の元留学生会の情報等 （２）国内の事業主等 ① 利用者：留学生を正規雇用やアルバイトで雇用したい国内の企業・団体 提供情報：FiSSC の無料職業紹介（アルバイト、正規雇用）に関する情報等 ４ サイトのコンセプト ・検索エンジン最適化(SEO)を行い、国内外からの利用者のアクセス数を増やす。 ・ユーザビリティの向上をはかり、見つけやすく、使いやすく、見やすく、分かりや すい設計とする。 ・トップページにランディングした利用者が、更に次のページに移りより多くの情報
2 を得たくなるように、FiSSC が留学生支援の機関であることを印象づけるとともに、 ビジュアル的に魅力ある構成とする。 ・外国人の利用者も多いことから、言語を問わず理解できる動画や画像などビジュア ル的なコンテンツを効果的に使用する。 ・できるだけ、管理者（FiSSC 職員）がコンテンツ（文章、動画等）の追加、修正、削 除等を簡単に行える項目を多くすること。 ・現在のホームページに使用しているコンテンツ等で有効なものは、新しいホームペ ージでも活用する。 ・個人情報は、ホームページのシステム内に保有しない。 ５ 委託業務の範囲 （１）ホームページ構成等 FiSSC ホームページリニューアルの目的やねらいを理解したうえで、アクセシビリ ティやユーザビリティに配慮したサイト設計・デザインを行い、他の機関で導入した 実績のあるＣＭＳを導入し、FiSSC が求めるホームページを構築すること。 ① ページ構成 ・別紙１「FiSSC ホームページツリーマップ」を基本とするが、ページの分け方やコ ンテンツ等について、他に良い見せ方や SEO を高めるための方法、不足するコンテ ンツなどがあれば提案すること。 ・ユーザビリティ、アクセスビリティに配慮し、更に管理者である FiSSC 職員が使い やすいページ構成とする。 ② コンテンツ制作 コンテンツの制作にあたっての委託者と提案者（受託者）の役割を下記のとおりと するが、制作にあたっては委託者と提案者（受託者）が協議し内容を決定する。 ・掲載文章 掲載する文章の作成は委託者が行うが、提案者が経験や専門的知識を生かして、 本企画提案の予算規模の範囲で作成できる場合は、その範囲を提案すること。作成 できる内容については、今までの実績など根拠を示すこと。 ・動画作成 動画作成は基本的に委託者が行うが、今年度中に動画作成を行えない場合がある ため、当該委託契約終了後の翌年度以降に掲載できるような設計とすること。 また、提案者が経験や専門的知識を生かして、本企画提案の予算規模の範囲で作 成できる場合は、その範囲を提案すること。作成できる内容については、今までの 実績など根拠を示すこと。 ・画像作成 画像作成は、基本的に受託者が行う。企画提案では、画像のイメージを提案する こと。
3 ・多言語への翻訳 翻訳業務は委託者が行う。 ③ デザイン ・企画提案では、トップページ、下位ページ、その他ページ種類に応じてテンプレー トを作成すること。実際の作成にあたっては、委託者と協議してデザインを決定する こと。 ・特にトップページは、動画や画像を効果的に使い、ファーストビューを意識したレ イアウトにすること ・視覚的に留学生に関するＨＰとわかるようなビジュアルにすること。 ・画面は明るい色を使って、シックよりポップな感じだが軽くなりすぎないものにす ること。 ・機能の拡張性 各画面に移る項目シートを運用後に増やすことなど、機能の追加や変更が容易に行 えるホームページであること。 （２）検索エンジン最適化（SEO）対策 上記２「目的」に沿ったホームページ作成の為、上記３「主な利用者及び情報提供」 に記載した利用者を念頭に、検索エンジン最適化（SEO）を高め、当該ホームページ により多くの利用者がアクセスしやすくすること。 （３）多言語化 ・別紙１「FiSSC ホームページツリーマップ」に示すとおり、英語、中国語（繁体・ 簡体）、韓国語のページは、日本語と同じ内容を各言語で掲載し、やさしい日本語、 インドネシア語、ネパール語、タイ語、ベトナム語は簡略化した内容とする。 ・各言語の原稿データは FiSSC が日本語データの翻訳作業を行い、提供する。 ・外国語版ページの情報を管理者（FiSSC 職員）が更新する際は、外国語で入力した テキストをペーストするなどで簡単に更新でき、また文字が正しく表示されるよう に設定すること。 ・ホームページを外部サイトの無料翻訳サービスを利用して翻訳する機能など、提案 者が推薦できる機能があれば積極的に提案すること。 （４）円滑なサイト内移動 サイト内検索機能などを設け、利用者がサイト内を迷うことなく、目的のページ に移動できるようにすること。 （５）CMS の導入 ・管理者である FiSSC 職員が、FiSSC の端末等を使用して、管理者専用画面からログ インし、できるだけ多くのコンテンツ（動画、画像、数字等のデータ、ファイル（Word, Excel, PDF など））やリンク等の追加・修正・削除が行えるよう設計すること。ま
4 た、掲載前にプレビューで内容を確認でき、必要に応じ、コンテンツの掲載開始日、 掲載終了日の設定ができること。 ・新着情報の掲載、動画や写真の更新、数字等データの更新など、随時更新が必要な コンテンツは、極力管理者が更新できるようにすること。 （６）セキュリティ ・サーバー等のホームページ公開に必要な環境（以下「サーバー等」という。）は、 高度なセキュリティを確保した堅牢なデータセンターなどに設置されていること。 ・本システムへの不正侵入、システム停止や障害の発生を予防し、また、障害発生時 の影響を最小限に食い止めるため、万全のセキュリティ対策を講じること。 ・サーバー等保守作業において、迅速なセキュリティパッケージのアップデートを行 い、システムへの不正な侵入の可能性を未然に防止できるような設計とすること。 ・OS、ミドルウェア、データベースのセキュリティパッチは定期的に適用すること。 また、致命的なセキュリティパッチは早急に適用すること。 ・その他、システムのセキュリティに関しては、独立行政法人情報処理推進機構が「安 全なウェブサイトの作り方 改訂第 7 版」及び「同 セキュリティ実装チェックリス ト」において推奨する、必要な対策をとること。 「安全なウェブサイトの作り方 改訂第 7 版」 https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity.html （７）アーカイブの作成 現在のホームページはアーカイブとして、リニューアルしたホームページ上で閲 覧可能とすること。 （８）現在のホームページからの移行 現在のホームページからリニューアルしたホームページへの移行をスムーズにお こなうこと。そのために、現在のホームページの保守管理業務受託会社と、必要な 協議を行うこと。 （９）運用マニュアル作成・研修・会議等 ・受託者は、情報処理技術に関する専門的な知識及び経験により、委託者が求める要 件及び機能を実現するために必要なすべての技術支援及び助言を、善良な管理者の 注意をもって実施すること。 ・受託者は、本業務を行うにあたり委託者と綿密な打ち合わせを実施し、正確かつ誠 実に業務を行わなくてはいけない。また、受託者は打合せの都度、委託者と受託者 が共通の認識が図られるよう、適切な資料及び議事録を各２部作成し、委託者及び 受託者において各１部を保管するものとする。 ・公開後の運用、コンテンツの更新等は、運用マニュアルを作成し、担当者が実施で きるように設計すること。また、事前に、コンテンツ更新等の方法のシミュレーショ ンを担当者とともに行い、仕様を決定すること。
5 ・成果物の納品後に、運用マニュアルを活用した操作方法について、担当職員へ研修 を行うこと。 ・ホームページ評価版納品を関係者限定公開で納品した後、必要な修正を行うこと。 （１０）保守・管理・運用 ・保守作業では、サーバー等への不正侵入、停止や障害の発生を予防し、また、障害 発生時の影響を最小限に食い止めるため、万全のセキュリティ対策を講じること。サ ーバー等保守作業において、迅速なセキュリティパッケージのアップデートを行い、 サーバー等への不正な侵入の可能性を未然に防止すること。 ・情報漏えい対策が十分に講じられていること。 ・第三者によるサーバー等への不正アクセス等により、改ざんや消失、毀損が生じた 場合には、原因を解明し速やかに対策を講じるとともに FiSSC へ報告すること。 ・サーバー等の定期的なメンテナンス作業を行うこと。 ・機能追加等のバージョンアップやバグ修正作業を行うこと。 ・サーバー等の操作等に関する相談・支援の対応をすること。 ・不具合・障害発生時には迅速に対応すること。 ・ディスク使用状況管理、アクセスログの収集・管理・集計を行うこと。 ・ホームページリニューアル時の操作等マニュアルの内容に変更が生じた場合の改訂 版作成すること。 ・製作したホームページに軽微な修正等が生じた場合に対応すること。 ・保守業務に係る作業報告書の提出すること。 ・保守業務の運営・連絡の体制を整え、業務責任者及び各担当者を置くこと。 ・コンテンツデータについて、定期的にバックアップを行い、管理すること。 ・平成３１年３月３１日までの本業務終了後の運用にかかる保守費用も、本事業費に 含むこと。 ・その他、ホームページ運営に必要な事項を行うこと。 ６ ホームページ制作及び管理に係る要件 （１）ドメイン 現在のドメインを使用し、不具合が発生しないよう全体を https 化（常時ＳＳＬ） すること。 現在のドメイン：http://www.fissc.net/ja/ （２）サーバー等のホームページ公開のための環境 ・サーバー等の設定情報等を含む使用の詳細設計書を提出すること。 ・平成３１年３月３１日までのサーバー等使用に係る費用は受託者が負担すること。 ・契約終了後もサーバー等の継続使用が可能であること。 ・サーバー等には、ファイアウォール等を設置し、外部ネットワークからの攻撃を遮 断すること。 ・サーバー等には、ウェブアプリケーションファイアウォール等を設置し、不正なウ
6 ェブアプリケーションへの攻撃を遮断すること。 ・サーバー等には、ウィルス対策ソフトを導入し、ウィルスの新入を防止すること。 ・サーバー等に対しては、SSL 等の通信プロトコルを用い、情報を暗号化すること。 ・インターネットからサーバー等への接続回線及びサーバ等の容量については、業務 に支障がない容量を確保すること。 ・サーバー等を稼働するに当たり、サーバー等脆弱性診断を行い、結果を報告するこ と。 また、サーバー等の脆弱性診断で脆弱性が発見された場合は、早急に改善すること。 ・サーバー等に障害が発生した場合、他の領域に退避を行い、復旧稼働を行うこと。 ・サーバー等のデータは、定期的にバックアップを行うこと。 （３）対応ブラウザ等 ・公開するコンテンツは、HTML5 に対応した主要なブラウザ（Internet Explorer９以 上, Edge, Safari, Firefox, Google Chrome,など）で正しく表示され、OS に関し てはどの OS からでも閲覧できるようにし、パソコン、スマートフォン、タブレット 等の端末で正しく表示されること(Windows,マックなどのサポート OS、サポートタ ブレット OS の Android, iOS 等) ・パソコン、スマートフォン、タブレット端末等を含め、閲覧する端末の種類を問わ ず、ホームページをスムーズに閲覧できるように配慮すること。 ・利用者のパソコン等への特殊なソフトウェアのインストールを行うことなく閲覧で きること。 ・ソフトウェアのバージョンアップなどの技術環境の変化や、今後のホームページリ ニューアルに円滑に対応できるよう、「柔軟性」「凡庸性」「拡張性」があること。 （４）アクセスログ分析機能 リニューアル後のアクセス件数等を把握するため、以下のデータのログを採取・分 析する機能を設けること。 ページビュー／言語別訪問者数／ＯＳとブラウザ／閲覧時間／リンク元 検索エンジン／検索キーワード／国別、都道府県別アクセス件数／ 日単位・月単位のアクセス件数・訪問者数／その他必要と思われるアクセスログ （５）アクセシビリティ JIS 企画のガイドラインに沿ったアクセシビリティの高い設計とし、下記レベルは 達成すること。 JIS X 8341-3「高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信における危機、ソフト ウェア及びサービス―第３部：ウェブコンテンツ」レベル AA ７ 提案について 本仕様書の定めにない内容であっても、業務の目的にかなうと思われる方法等があ る場合は、積極的に独自提案を行うこと。
7 ８ 納入スケジュール 詳細なスケジュールについては、協議のうえ決定するが、概ね以下の日程を想定す ること。また、ホームページ公開前には余裕をもって検証が可能となるよう、開発スケ ジュールを調整すること。 ①委託期間 契約締結日から平成３１年３月３１日まで ②ホームページ評価版納品・関係者限定公開・修正 平成３１年１月上旬予定 ②ホームページ完成版納品・運用開始 平成３１年２月上旬予定 ③保守・管理・運用期間 運用開始日から平成３１年３月３１日まで ９ 納入方法 （１）提出する成果物 業務完了届及び以下の成果物を納入すること。 提出は、印刷物１部、データを保存したＣＤもしくはＤＶＤ１部によるものとする。 ①システム設計書一式（サーバー等の構成、設定情報を含む） ②サーバー等脆弱性診断結果報告書一式 ③テスト結果報告書一式 ④システムソースファイル一式 ⑤運用マニュアル一式 （２）提出先 名称：福岡県留学生サポートセンター運営協議会 住所：福岡市中央区 1 丁目 1 番 1 号 電話番号：092-725-9201 １０ 契約事項 ・委託料の支払い 完了検査終了後、適法な請求書を受理して３０日以内に一括して支払うこととする。 ・受託者は、適宜委託者の意向を確認のうえ、業務を進めること。 ・保証年数（瑕疵担保責任期間） 納品後 1 年間を瑕疵担保責任期間とする。ただし、コンテンツ等で FiSSC が追加・ 変更を加えたものは除く。 ・機密保持 FiSSC が提供した資料・情報（個人情報を含む）や作業中で知り得た情報を機密保 持のために、別途機密保持契約を締結するものとする。 ・著作権等
8 完成したシステムの所有権、著作権、２次的著作物の利用権は委託契約の目的とし て作成される納入物に係る著作権を委託者に無償で引き渡すものとする。 ・リスクについて 受託者の責によるシステム開発の遅れや品質不適合によるリスクについては、受託 者のリスク負担とする契約とする。 ・外部委託に関する管理 委託業務における受託者の再委託先については、所定の手続きにより報告するもの とし、その再委託先によるリスクはすべて受託者の責とする。 １１ 注意事項 （１）本事業により制作される成果物については、特許権など法令に基づき保護される 第三社の権利を侵害することがないよう書面により確認すること。 （２）本事業により制作される成果物の著作権（著作権法第 27 条及び第 28 条に規定す る権利を含む）をすべて委託者に無償で譲渡すること。 （３）本事業により制作される成果物の利用に関するすべての著作者人格権については、 これを行使させないこと。 （４）成果物及び成果物の一部は、委託者が作成する印刷物、映像、ホームページ及び 当センターが認めた報道機関、メディアにおいて使用することがある。 （５）ソフトウェアの開発に必要なコンピュータ機器等の資材及び作業場所は、受託者 の負担とする。また、本業務において不明な点が発生した場合、または本仕様書に 定めのない事項については、随時、委託者と受託者の間で十分な協議を行い決定す るものとする。 （６）本仕様書に記載がないことについて疑義が生じた場合は、委託者及び受託者共に 十分協議のうえで解決するものとする。 １２ 暴力団排除に関する規定 （１）受託者が、暴力団等が事実上経営に参画しているものであることを知りながら、 その者と下請契約等をしたときは、FiSSC は、受託者との契約を解除できることと する。 （２）受託者の使用人について、暴力団等との密接交際等が認められたときは、委託者 は、受託者との契約を解除できることとする。 （３）契約締結にあたって、受託者は（１）（２）に関する誓約書を提出すること。
