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智山學報 第44 - 014伊藤 堯貴「『金剛手灌頂タントラ』試訳(2)」

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全文

(1)

智山学報第四輯 平成七

金 剛 手

2

伊  

 堯  貫

は じ

め に 『金 剛 手灌 頂 タ ン 3 (東北

No

496

, 

Da

1b

156b

印 北

京版

,  

No

130

, vol .

6

, 

pp

37

97

、 プ

ン の タン トラの 四分 類 によれ ば、 『

B

』 と共に行 タン トラに配 されて い る文 献 この 「

灌頂

タ ン ラ』 は、 酒井 真 典 博士、 頼 富 本宏博士の 妍 究 に よ り、 『

B

s の 先駆経典 と推 定 さ れて い る。 つ ま り、 密 教 経 典 成立 史、密 教 思 想 史に お け る行 タン トラの 解 明、 ま た、 『 』 研 究の た め に も無視するこ と が で きない経 典 とい える。

 

筆 者

は、 厂

大学大学 院

19

に 「『金 剛 手

項 タン トラ』 試

Ut

1

)」 を発 表 し、プ ロ ロ ー グに相 当す る第一

の 「

品」 「

過去行

就論

理趣 出現 品」 の翻 訳 を試み た。 当論 文はこ の

編であ り、 『金 剛 手

頂タ ン トラ』 の 二 巻につ い て試訳 を提 出

る。

 

訳 に は デ ル ゲ 版

Taipei

 

Edition

, 

THE

 

TIBETAN

 

TRIPITAKA

vo1 .

17

, 

p

435

21s

− −

440

507

) を底 本 と し

印 北

京版 (

vol .

6

, 

p

38

53

・−

p

44

48

>を参

し た

お、 翻 訳に付 し た

科 文

は、

筆者

便宜

上 、 付 した

も の で あ る。 ま た、訳 文 の 上 に、

Taipei

 

Edition

, 

THE

 

TIBETAN

TRIPITAKA

, vol .

17

の頁 数 と

plate

号 を表 記 し た。 ま た 、

文は 三字 下 げ

した。

 

この

に は、 釈

に よる

賢 菩

項が 説かれ てお り、

普 賢菩薩

は、

尊か ら金 鬪

を授か るこ とに よっ て金劉 手 とな り、

説 を附 嘱され る。 い

27

(2)

金 剛手灌頂 』 試訳 (

2

) わ ば、

尊か ら

普 賢

me

 = 金 湖 手 の付 法の 因縁が説か れて る 。 つ ま り、 経 典 名の 『金 剛 手

タ ン トラ』 の 「

金剛

頂」 とは、 こ の

灌 頂

に お け る 金 剛

の授 与 を

味 して い る。 ま た、 普 賢菩

灌頂

に よっ て金

杵 を

か り

金剛 手

るとい

う設定

は、

金剛頂経系

密教

と共 通

設定

で あり、 そ の

で も重

箇所

とい る。

剛 手

頂 大

 

11

六 成 就

 

この

よ う

い た。

徴尊

は吉

祥功徳

gro

kher

 chen

po

 

dpal

 

yon

tan

byah

 

gnas

6ridhanyakaramahanagara

?)種々

の 幢 を荘 厳 す る沙 羅 樹 の 深 い

Sin

 sala sna  

tshogs

 

kyi

 rgyal  mtshan

bkod

 

pa

i

 nags  

tshal

 stug  

po

vicitrasaladhvajavyQhavana ?)であ り一 切 如

過 去に よっ て 、遊 戯 した果 報 に よっ て加持 された大い なる最 勝 の におい て 、比 丘

二 千五百の

と共に住 して い た。 一 切 は また

漏尽

きて 、

な く、 心の 自在の 一 っ と も

れ た彼

に至っ た もの ば       436−22 か りであ り、

な わ ち、 長老ス ブ ー ティ、 長 老 ガ バ ー 、 長老

大 自

dbafi

 chen長 老正午 (nyin  

gufi

長老マ ハ ー カ ー 長老マ ウ ド

ゥガル ヤーヤナ、 長 老ナン ダ、 長 老 ウパ ナ ン ダ、 長 老バ ドラ、 長老ラ ー フ ラ 、 長 老アニ ダ 、 長老マ ハ ー一 ッ ピナ、長 老 持 国 (

yul

khor

 

skyoh

長老 ガ ヤ ー カ ー シャパ 、 長 老 ウル ビル バ カ ー パ 、 長老

大歯 (

tshems

 chen

、 長老マ ハ ーュ テ ィ ラ 、長 老ス ン ダ リーナン ダ 、長老 宝勝 者 子 (

gyad

 

bu

nor

、 長 老 カ デ ィ ラヴ ァニ カ、 長 老

受持

施願相 (

bsod

 snyoms  

len

 

pa

 va

ra  

dva

 

dza

)、 長 老 迦 葉 自在 子 (

od  sruh  spyod  

dbah

 

po

i

 

bu

)、 長 老 徳至

nye  sbycr

、 長老 クマ ー ラ カ ー シャ パ 、 長老 チ=L・一 ダ パ タ カ 、 長

シ ャ ー

、 この よ うな 一 丘 と 。       (

28

(3)

智山学 報第四十四輯

 

菩薩衆

は、 大 い なる もの ばか りで あ り、 す な わ ち、文 殊法王子、 光

法 王

子、 宝生

菩薩

、 宝

、 宝手 菩

、 宝印手

菩薩

、 住法 常 精 進 菩 薩 (rtag  

tu

brtson

 

par

 chos  

la

 

gnas

 

pa

、開 演一 切 法 句 菩 薩 (chos  

thams

 cad  

kyi

tshig

 rab  

tu

byed

 

pa

)、 寂 一 切 煩 菩 薩 (

gduh

 

thams

 cad  rab  

tu

 shi

ldan

)、持 慧 菩 薩 (

blo

 

gros

 rab  

tu

 

brten

 

pa )

楽 欲

菩 薩

1hag

 

pa

i

bsam

 

pas

 

phan

 

byed

具 悲 菩

薩 (

sfiifi rje chan

、 観 自在 菩 薩、大

至 菩       43fi−23

、 大

香 象

、 虚 空 庫 菩薩、地 蔵

菩薩

蔵 菩薩

、 雷 音 王 菩 薩、遍

音 菩

薩 (

safi safi 

po

i

 

dbyan

)、無垢 慧 菩 薩 (

blo

 

gros

 

dri

 ma  med  

pa

尽 行

菩 薩 (spyod  

pa

i

 

blo

 

gras

 mi  zad  

pa

行慧 菩薩

spyod  

pa

i

 

blo

gros

)、最 勝 慧 菩 薩 (

bla

 ma ’

i

 

blo

 

gros

障菩薩

勒 菩 薩、 普 賢

菩薩摩

など 、 この よ うな十 仏 刹

塵 数の

菩薩

訶薩 と、賢護 等の 十六 正 士 と共に い た。

 

彼 ら一切 は ま た、

地 と、

波羅 蜜 と、 陀羅 尼 と、

力と、

覚支

と、

聖 道 と、 自在 を

得 し て お り、 心 の 一 切 の最上 の 波

蜜に至 り、意の 如 く一切

生 を

足 させ 、過去の 誓

の よ

出離

し、 一 切 如 来 を 供 養 す るこ とと恭 敬

るこ

み で

り、

に断

るこ とな く正 法 を尋 求 す るこ とに巧み で ある

ば か りである。

 

こ の よ うな 菩薩 摩 訶 薩に よっ て遍 く囲 まれ

敬 さ れ、 世尊 は大 い なる蓮 華 蔵の獅 子座に住 して、 天 と ともな る 世間 を威圧 して、甚だ光輝 い て い

12

1

) 天 (

deva

 

浄 居 天 子 た ち もそこ に集 まっ て住 した。 娑 婆 主 梵天 も また 、

天族の 天子 に よっ て遍ね く囲 まれ、 そこ に

まっ て住 した。

釈 天 もま た、 た くさ んの       436−24 百 千の 天 子 に よっ て 遍 ね く

まれ、

ば れ、 その

会 に

まっ て住 した。 (

2

) 阿

羅 王 (asurendra )

(4)

金 剛手灌頂 ト ラ

』 試訳 (

2

mcho

、バ

Ba

 

ti

、 太鼓.(

Rha

 chen )、

時輪

Dus

 

kyi

khor

 

lo

)、無

Dri

 ma  med  

pa

Vimala

幢相 (

Ketu

、 月 面

Zla

 

gdofi

Rnam

par

joms

Visphotaka

、 深

Zab

 mo )、具 力 (

Stob

 can

balika

?)、 ラ

Rahu

、傲

慢 幢

Tog

 

dregs

遍 照 (

Rnam

 

par

 snah  

ba

Vairocana

?)、

阿修 羅 王 (

Sna

 

tshogs

 

phrefi

 

ba

 can

Vicitra

−malin ?

などと、 他の 一 切 の 阿

修 羅

王 とそ れ ら一切の阿

修 羅

王 は、 各々 の

処 を出て、 阿修 羅の 大威 神 と 阿修 羅の 大 神 通 力に よっ て、 華 と香 と華

と焼 香 と塗

末香

と衣 と

と幢と幡 と瓔 珞 と鐃 と鼓を神 変 して、 種 々 の

を荘 厳 す る沙羅 樹の 深 い 林と 世

・ 如

応供

・正 遍 知

迦 牟 尼 処 に行 っ て集 会 して、 神 変 した よ

に 華 と

焼香

と塗 香 と

香 と衣 と

と幢 と幡 と嚶珞 と鐃 と鼓 を 世尊の 処 に散 じた。

じて また、 世

尊 を礼拝

して 一

した。 (

3

王 (

Nagaraja

 

王 (

Sagara

)、無 熱 龍 王 (

Anavatapta

)、 百 光

王 ( ’ od zer  

brgya

 

pa

、 電

光龍

Glog

 

lce

具 宝冠龍

Rin

 

po

 che ’

i

 cod  

pan

 can )、 タクシャ

王 (

Taksaka

)、 アパ ラ

Apalala

、 広 財子

Vasuki

、 カ

ル コ ー タ カ

Karkotaka

Rna

 rdum

Padma

)、 シャ ン カパ ー

Sarhkhapala

、 大 蓮 華

Mahapadma

)、       436−25

具 時 龍

Dus

 can

Kalika

?)、 ク リカ龍王 (

Kurika

)、

王 (

Mgo

gcig

)、妄 語

王 (

Brdzun

 

po

、 自

Dbah

 

po

i

 sgra

、 具

力龍

Stobs

 

ldan

な ど この よ うな千の 龍 王 は、各々 の住 処 を出て、

威 神 と龍の 大神 通 力に よっ て 、 牛 頭 白檀の水 雲 を神 変 して、 種 々 の

を荘 厳

る 沙羅樹 の と世 尊の に行っ て 、 集 会 して、 神 変 した ように香水の 雲 に よっ て、 種 々 の

を荘 厳

る沙羅樹 の 深い 林に雨 を降 らし た。 降 らして ま た 、世 尊 を礼拝 して、一

した。 (

4

大夜

Mahayak

爭asenapati

 

毘沙 門大

叉軍 主 (

Vai

§ravaha )、 アー タヴ ァ カ大 夜叉軍 主 (

Atvaka

)、 持

国 大 夜 叉 軍 主 (

Dhrta

−rastra

大 夜

VirUdhaka

、広 目大

Virapak

§a

、満

叉軍 主 (

Par4abhadra

)、宝 賢

大夜

叉軍 主

Map

(5)

智山 学 報第四 十 四 輯

ibhadra

)、 持 愚 癡 水 主 大夜 叉軍 主 (

Rmons

 

byed

dsin

 chu ’

i

 

dbah

 

po

百 手大 夜叉軍主 (

Lag

 

pa

 

brgya

 

pa

Satapa4i

?)、 パ

大 夜

Pafi

− cika ) など、 この よ うな千

叉軍 主は 、各々 の

住処

出 て、 華 と焼 香 と

と華

と塗 香 と

香 と衣 と

と鐃 を持っ て、種々 の 幢 を荘 厳 する 沙

羅樹

と世

っ て 、

集会

して、 持 っ て い る よ

に華 と焼 香   936−26 と香と華

と塗 香 と

香 と衣 と

と幢 と

を世

に散 じた。 散 じて また 、世 尊 を礼拝 して、一方に住 した。 (

5

} キン ナ ラ 王 (

Kimnararaja

 

大 樹キ ン ナ ラ 王 (

Drumakimnararaja

)は 、 た く さ んの キ ンナ ラの眷 属 と ともに、 また、 た くさんの ラの

と焼 香 と香 と

華蔓

と塗香 と

香 と衣 と

と幢 と

と鐃 と鼓 を持 っ て、 た くさんの百 千の各々 の住 処 を出て、 種 々 の 幢 を荘 厳 する沙羅 樹の 深い と世 尊の 処に行 き進み 、持っ て い るよ うに華 と焼 香 と香 と華

と塗 香 と

香 と衣 と

と鐃と鼓 を世尊に 散 じた 。 散 じて ま た 、世 尊 を礼

して 、一 方に

した。 (

6

) ガル ダ 王

Garudendra

 

ビナ テーヤガル ダ王 (

Vinateya

)、 恐 怖ガル ダ 王 ( ’

jigs

gro

)、 百 羽 ガル ダ 王 (’

dab

 

brgya

孔 雀ダ王 (

Gtsug

 

phufi

 can、 た くさん の 百 千 ガル ダの

眷属

と ともに、 また、 世

っ て、

会 して 、世

礼拝

て、一方に

した。

7

} 羅 刹 主 (

Rak

§asapati )

 

忿

面羅 刹 主 (

Khros

 

bshin

賢牙 羅 刹 主 (

Mche

 

ba

 

bzafi

悪 羅 刹

Drag

 

po

、 猛烈 (

Rab

 

tu

 

gtum

 

pa

)、怖畏

Cjigs

jigs

 

Ita

)、 恐怖 (

Skrag

byed

、 大 怖 畏 (

jigs

 

byed

 chen  

po

十 面 (

Gdofi

 

bcu

夜魔 (

GSin

 rje)、

夜魔鈴 (

GSin

 rje

i

 

dril

 

bu

、 明怖 畏

Rnam

 

par

jigs

jigs

 

lta

月支 (

Zla

ba

i

 sde 、 た

さんの

刹の

眷属

と共に、 種々 の

る 沙羅 樹の 深 い

と世

の 処 に行っ て、

会 して、 世

を頂

礼 して、 一

した 。 (

8

) 火 天大 仙人 (

Agnimahar

§

i

)   436−2ア

 

火天

仙人 は、 た くさん の

人と共 に、 ま た 、種 々 の 幢を荘厳

る沙羅樹

(6)

金 剛 手 灌 頂タン トラ』 試 訳 (

2

) の 深い 林 と世

き進み、 世

の御 足 を頂

して、 一

した 。 (

9

) 風 天

Vayu

 

風 天

Phreh

 

ba

 can

壊 風

jigs

 

byed

示 風 天

’ chags

byed

)、 逼立風 天 (

Kun

 

tu

j

 og  

byed

)、 分散風 天

Rnam

 

par

thor

具 時

風 天

Dus

 

ldan

風風 天 (

Rnam

 

par

thor

 rlufi

、 疾 風風 天

Rlufi

 

dmar

持 世 間風 天

jig

 rten ’

dsin

、 また、 世

に行っ て、

会 して、 世

礼 拝 して、

した。

 

 

月 天星

宿

王 (

Skar

 ma ’

i

 rgyal  

po

 zla  

ba

Candra

−nak §atra−raja ?)

 

月天 星 宿 王 は、 た くさん の 百 千宿の 眷 属 と共 に、 種々 の

を荘 厳

る 沙羅

の 深い

行 き進んで 、 世 尊の 御足 を頂 礼 して 、 一

した。 (

ll

) 日天 (

Ni

 ma

Aditya

あるい は

Sarya

 

光明

日天 (’

od zer  

gyi

 

phreh

 

ba

 can )、熱 暑 (

Tsha

 

bar

 

byed

 

pa

、 乾

燥 (

Skems

 

byed

)、生 煙 (

Du

 

ba

byin

焼 (

Rab

bar

)、貪 欲 日天

Sred

byed

は、 た くさ んの 百 千の 輝 く聖 な る天の 子の

眷属

と共 に、

々 の

幢 を荘

厳 す る沙 羅 樹の 林 と世

み 、 世

の 御 足 を頂 礼 して、 一 に住 した。 (

12

) 水天

王 (

Varupanagaraja

 

水天

王 は、 た くさ んの

王 の

眷属

と共 に、 ま た、

々 の

幢 を荘厳 す

る沙 羅

と世

に行 き進み、世

足 を項 礼 して 、 一 した 。 (

13

) ヴィ シュ ヌ

Visnu

 

ヴィ シュ ヌは 、 眷 属 と共に、種々 の

荘厳 す

る沙 羅 樹の深い 林 と世 尊の       436−28 処 に行き進み、 世

の御足 を頂

して、 一

に に

した。 (

14

) ル  (

Rudra

 

ル ドラは、 餓

属 と共に、 また 、 世尊の 処に 行 き進 み、 世 尊を礼 拝 し て、 一 した。  

 

ブ ータ主 伊 舎 那天 (

Bhrttapati

i

§

ana

 

ブ ー タ主伊 舎那 天 は、た くさんの 百 千の ブー タの 眷属 と共に、 また、種々       (

32

(7)

智 山学報第四十四輯 の 幢 を荘

厳 す

る沙

羅樹

の深い と世

き進み、 世

の 御 足 を

礼 し て 、一

した。  

 

宿大宿曜

Karttikeyamahagraharaja

 

昂 宿大

宿 曜 王 は、 た

さんの 百 千

と共 に 、 また 、種々 の 幢 を荘 厳 する沙羅 樹 の深 い と世 尊の に行 き進み、 世

足 を頂 礼 して 、 一

に住 した 。 (

10

雲天 子

meghaputra )

 

黄 白 (

Skya

 

bo

とい

う雲

天 子

鬘 (

Glog

 

phreh )

とい

雲天子、鎮 厚

網 (

Sprin

 

gyi

 

dra

 

ba

 stug 

po

joms

 

byed

とい

う雲天 子

雲 (

Car

bebs

とい

う雲

天 子は、 た くさん の 百 千の 天 子の

眷属

と共に、 また、 種 々 の

る沙 羅

の深 い

と世

の 処に行 き進み、世

の御足 を頂礼 して、 一

に住 した。 (

18

) 電 光 (

Glog

Vidyut

 

豊 満 (

Stug

 

byed

とい う電 光

魅 力 (

Gzi

 

brjid

 can ) とい

明 (

Stug

’ od )とい

電 光明 、 光明 (’ od )とい う電光、 妙華 鬘 (

Mdses

 

phrefi

can )とい

電 光は、 た

さん の 百 千の

属 と共 に、 また 、種々 の幢 を荘 厳

る沙

羅樹

の 深い と世

き進み、世 尊の御足 を

礼 して、一方 に住 した。 (

19

) 山 王 (

Parvaturaja

 

須 弥

山 王 (

Sumeru

)、香山 王 (

Ghandhamadana

、 雪山王 (

Himagiri

)、

賓 闍 耶山 王

Vindhya

)、摩 羅 耶 山 王 (

Malaya

、大 自在山 王 (

Dbafi

 chen

      437−29

Mahendra

?)、

娑 婆

山 王

Mi

 mjed  can )、 百

山 王

Rtse

 mo  

brgya

ba

)、

雑 峰

山 王 (sna  

tshogs

 

brtsegs

、持明 呪 山王 (

Rig

 shags ’ chah ) や、

の 山王た ち は 、 ま た 、 種 々 の 幢 を荘 厳 する沙 羅 樹の深 い と世 尊の に行 っ て、

集会

して、 世

足 を頂 礼 して、 一 した 。  

0

) 閻魔 (

Yama

) とその

眷属

 

Yama

、 黒

Kala

−ratri

檀 拏

黒女 (

Be

 con  nag  mo  can )、黒

(8)

金 剛 手灌頂タン ト ラ亅 試訳 (

2

) 黒 耳 女 (

Rna

 nag  ma

は、 また、 種々 の 幢 を荘 厳 する沙

羅樹

い林 と世

っ て、

集会

して、世 尊の

足 を

頂礼

して、 一

した 。     母 天 衆

 

ウマ ー

Uma

、 チャ ーム ン

Camunda

、 ル ドラ妃

Rudra

あるい は

Raudri

天妃 (

Brahmi

)、 ヴ ィ シュ ヌ妃 (

Vaisnavi

)、 クマ

妃 (

Kumari

、 クヴ ェ ー ラ妃

Kauberi

、 ヴァ ー

Varahi

大怖

畏 妃 ( ’

jigs

 

byed

は、 ま た、 種 々 の幢 を荘 厳

る沙

羅樹

の深 い林 と世

っ て

集会

し て、

世尊

頂 礼 して 、 一

した。 ¢

2

河 (

Mahanadi

 

ガ ン ジス 大 河 (

Gapga

、 シ ー 大 河 (

Sita

)、 サ ァ テ ィ ー大 河

Sarasvati

)、 ヴ ィ ダス タ大

河 (

Vi

 

da

 sta

、 三 日月 大

河 (

Zla

 

ba

i

 

cha

can )、 ヤム ナー

河 (

Yamuna

)、一切

識大 河

Kun

 

gyi

 

bSes

 

gfien)

速 疾 大 河 (

Mgyogs

 

ldan

河 (

Mtsho

 sten

勝 牛 施 大 河 (

Ba

 

lafi

sbyin  mchog  

ldan

)、 哀 愍 布施 大

河 (

Brtse

 

ba

 sbyin )は、 また 種 々 の 幢を

荘 厳 する沙羅 樹の 深い林 と世

に行っ て 、集会 して 、 世

の御 足 を頂 礼 して、 一

した 。  

 

ガ ン ダル バ 王 (

Gandharvaraja

  4a. 7−so

 

具雑

華鬘

ガ ン ダル バ 王 (

Vicitramalin

盗 ガ

phrog

 

po

ガ ン ダルバ

§

ugs  chen

猛 ガ ン ダル バ (

Rnam

 

par

 

gnon

 

pa

)、水

生ガ ン ダル バ

Chu

 skyes 、 目如 青 蓮華 ガ ン ダル バ (

U

 

tpa

 

la

 

Ita

 

bu

i

 mig

白檀

ガ ン ダル バ

Can

 

da

 na  

brtsegs

は、 また、種々 の

幢 を荘

る沙 羅 樹の深 い

と世

に行っ て、

会 して 、

世尊

の御 足 を頂 礼 して 、 一

した。  の 持明 王

Vidyadhararaja

 

幢相

持明 王 、 親 近 幢 相 持明 王、 残忍持 明王、傲

慢持

明 王、 持 威 力持 明 王、 雑 部 持明 などれ ら持 明王たちは 、他の た くさ んの 百 千の 持明 王の

た ち と

i

共に、 また 、種々 の

る沙 羅

の 深い 林 と世

に行 っ て、

集会

して、.世 尊の

足 を頂 礼 して、一方に

した

34

(9)

智 山学報第四十矚輯  

 

羅 刹 女

 (

Raksasl

  具牙

とい

う羅刹女

、 野

とい

う羅

刹 女、 行

とい

羅 刹女、 研 牙 とい う羅 刹 女、 愚女 とい う羅 刹 女、 雌

駝 とい う羅 刹 女、腹 如 金

とい

う羅

刹 女、 瓶

女 とい う羅 刹 女 具 鋸羽 とい う羅 剃 女 電 光焔 女 とい う羅 刹 女、 プ ン チャ レ ー とい

う羅刹 女

とい

う羅

とい

う羅刹女

シュ ール パ カの よ

な 爪 とい う羅 刹 女 な ど 、 この よ

羅 刹 女 と、

の た くさんの

属と共 にい る羅 刹女は、 ま た、 種 々 の

荘厳 す

る沙羅

と世

の       437−31 処に行っ て、

会 して 、世 尊の

足 を

頂礼

して 、一

した。  

 

ブ ータ王 (

BhUtaraja

 

具 鎗ブ ー タ 王 、具

ブ ー タ王、

具杵

プー タ 王、

持 鋤

ブ ータ 王

勧請

ブ ー タ 王、 正

請ブ ー タ王、 饒 舌ブ ー タ王は、 た くさ んの百 千の ブ ー タ の眷 属と共 に、種々 の 幢 を荘 厳

る沙 羅 樹の 深 い

の 処 に行っ て 、

会 して、 世

の御 足 を

頂礼

して、 一

した。  

 

ピ シャ ーチャ などの悪

  一切 の ピ シャ ー一チ ャ 、一切 の アパ ス マ ー の オー ス ター ラ カ 、一 切 の チ ャ ーヤー、 一 餓 鬼、 一 切の マ ー 部 族

大 力

歓 喜天 な ど、彼ら一切は、 種々 の 幢 を荘 厳 する沙 羅 樹の深い 林 と世 尊の処に行 っ て、

会 して

足 を

頂礼

して

した。

   

四姉

 

四人の

刹女た ち

また、 四

よ り

集合

して 一

ま り、 世

っ て、集 会 して 、世 尊の

足 を頂 礼 して、 一方に

した。

13

羅樹

 その 時、種々 の 幢 を荘 厳 する 沙羅樹の深い は 、だ広 大であ り、 細 綿 衣 (

ka

 

tsa

 

lin

 

di

 

ka

kacalindika

触 り

地は金

瑠璃

珀の

欄楯

に よっ て

切 られ、 両側の門 と

居 と

に よっ て

厳 さ れ

美 し く、 上

に は、 鈴

子 鈴

られ

(10)

金 剛手灌 頂 』 試訳 (

2

) られて おり、

の 紐がた くさん

られ、

壮麗

音 を鳴

らして い     437−32 た。 天 華で ある青

華、

黄蓮華

白蓮華

、 睡

が その 大地 に咲 い てい た。 こ の よ

に仏の 加

と仏の

神 変

に よっ て、 種々 の 幢 を

る沙 羅 樹の深い 林 の一切 は、大 金

山によっ て

まれ、 金

剛曼荼羅

成 じ、 長

で あ り、 百

万 由旬

もあ り、 一

有す

に よっ て

られ、 天の 八

功徳水

が あり、

地は遍

く区画

され て お り、

菩薩

事業

が出現 して い る。 例 え ば、 他 化 自在 天 王の 住処が、清 浄 な行 為に よっ て出現 し、 光輝 き、 維持 され る よ うに 、種々 の

沙羅樹

林 も

また、 世

の 威 神に よっ て顕 現 して

妙 なの で あ る。

14

、 一

切 如 来

 

その

、世

如来

応供

・正

釈迦 牟尼

は 、

金剛生

とい

に入っ た。 世

禅定

に 入 る と

ち に、 一切 如来 は 、 「

ら しい

う語

べ て、 こ の

金剛生

とい

言 を説い た。 「

英雄

素晴

ら しい 。

素晴

ら しい 。

  

金 剛 生 は大い なる力で ある。

邇 族の

子よ。

守護者

よ。

  

こ の

大集会

におい て、 大 金 鰯 力 を

持せ よ。」

 

nama

sarvatathagatebhya

sarvarnukhebhyalj  svaha

 

この 金

生の 心

言の

最 勝 を

唱 え る と

ちに、一切大

会 と一切広 大 世

に お い て、 「金 剛真 言 語 を順 次唱 え よ 」 と宣言 した。 そ して、

   

金 剛生 は 、

雄 よ。

べ ての

利 益 し た

まう

。 こ の大

集会

に       437−33

   

おい

大牟尼

加持

せ よ。 常に一切

生 も また、 この心

真雷 を受持

   

せ よ。 この

真言)

に よっ て、 こ こ で彼 ら

べ ての

に、 大理趣に

   

よっ て

地 を成 就せ よ」 と宣言 した。

36

(11)

智 山 学報 第四十四輯

15

毘 盧 舎 那

菩薩

 

その

、 世

釈 迦

尼は 、 一切 と共 な

会 を見 て 、

文殊等

菩薩

たちに

っ た。 「

男子 た ちよ。 世

尊毘盧 舎

那の 過 去の 菩 薩 行 と は、

清浄

な 門に入 る と呼ば れ る

言に入 るこ とで あ り、

言の語であ り、菩

行の

順で ある。 それは、 菩

た ちの大 乗の で あ り、金 剛

智灌

づ け られる秘

密曼荼羅

で あ り、 一智 智 を

く宣 説

と で り、如 意 宝珠 王

に速 や か に果 を満 す ことで

り、

菩薩

大秘

密であ り、 菩

が よ く説法 するこ とで あ る。 それ は、

菩薩

の 幻化で あ り、 菩

の幻 に よっ て遊 戯 す ることで あ り、 一 切 如

の 三昧 耶で あ る。 一 声 聞 縁 覚 も遍 く知 衆 生た ち が 、 ど

して知 っ てい るで あろ うか。 もしそ

で なければ 、菩 薩 摩 訶

は、

えに隨 わ ない こ とや、 如

種 族

に生 まれ るこ とや、 一切 如 加持 さない 。 そ れ は、 大 金 剛 智

頂 曼 荼 羅で あ り、 金

頂 と呼ば れ る秘密の 最 勝で ある」

16

言 を説 く

 

その

普 賢菩薩

た ち と 一切 と共

るそ

集会

音に述べ た。 「

。 こ れ は ま さに時で あ りま

善逝

よ。 これは まさに適 して い

で ありま

」。

 

その 、 世

は、 過去の 行 を

く示 し、 成就

る心髄 と名づ け られ る三

  437−34 に入 っ て、 この

浄 な過 去

の 語で あ る、 大 金

生 の

真言

王 を説い た。

 

nama

sarvamukhebhyall  sarvatathagatebhyall  sarvatha  

kha

 

真 言 王 を説

ちに、 その 時、 その一切 と共 なる眷 属 は、

希有

なるこ と を成 じた 心 に よっ て、 異 口同 音に述 べ 。 「あ あ 。 大い に安穏

な智恵

よ。

   

最 勝の安楽 な禅 定 を獲 得 した もの は、

べ て にその

力 を

成 じた」

(12)

金鰯手灌頂 トラ E 試訳 (

2

17

、 一

菩 薩

勧 発 す

 

その

、 憧

は、 その 一 な る

集会

希有

で あ り、 一 心を成 じた こ と

知っ て、 吉 祥

か ら 一

菩薩 を勧発 す

る とれ る光 明

を発

。 それ が

せ られ て、

菩薩

の 一

住処

を照 ら して 、 ま た、 毯

の吉 祥 相に 入っ た。

18

普 賢菩 薩

ー へ

顕 現

 

その時、 普 賢菩 薩 摩 訶 薩 は 、所 謂ゆ る、 こ の華蔵 荘 厳 世

切 に お 、 世

毘盧 舎 那の過 去の行 を示 そ うと誓

して、

叉を

調

保持

して、 こ の

中 央

閻 浮 提

娑 婆

の ア タ カ ー ヴ ァ テ ィ ー

1cah

 

lo

 can

at = akavati

の ア ー タヴ ァ カ

brog

 

gnas /

atavaka

)大 夜

住処

住 し て、 その

明の輝 きに よっ て照ら して、 目と面 を広 げて、 この

陀 那 を説い た。 そ して 、如

の 不 可 思議

意 して、 黙然 と してい た。

19

よ る

賢菩 薩

勧 発

その

、 世

は、 その 時

賢菩 薩が来るで あ ろ う表 示 をな して、偈 頌 を説 き、 また こ れ

唱 え た。

    

く清 浄

有情

よ。 こ こ に

た ま え。

妬来

撫持

され、

菩提

  

専念

し、

量 平

等性

達 す

る もの よ。 常に仏に

恩 す る もの よ。

    

こ こ に

た ま え。 三

性 に住

る もの よ。 金 剛 薩 錘 よ。 最 勝 金 覇       4,37−35

    

よ。 こ こ に来た まえ。 十 方におい て、た くさんの 仏 は、

有情 を

利 益 し、

  

無 量の 姿 を

有 す

る。 彼 ら 一切 が 利 益

に行 く もの よ。 秘 密 手 よ。

  

勝 薩 唾 よ。 こ こ に

た ま え。 秘 密最 上

よ、

有情

の心

よ、 こ こへ 。

    調

伏 し

を常

調伏す

獲 得

し た 。 縁 起 より生 ず る

   

の よ。

を知 るもの よe こ こ に

た まえ。 最 上 を

の よ。

38

(13)

智山学報第四十四輯

     

こ こ に

た まえ。 最 上の 布

をな

もの よ。 こ こ に

た ま え。 吉 祥 を

     

な し、 吉

摂 受

し、 吉

具す

る もの よ。

善逝

の 子 よ。 こ こ に

   

え。

唾 よ。

力者 よ。

金剛

の如 き

よ。 こ こ に

た まえ。

     

子 よ。 無畏者よ。 力 を具 す もの た ちの 最 勝 者 よ。 こ こ に

た ま え。 常

     

に、 その三界の心 を

ば せ る

の よ。 こ こ に来た まえ。 正 し き道 を

      くも

の よ。 十

住 す

る もの よ。 こ こ に

た ま え。

清 浄薩

唾 よ。 大 神

     

変 者 よ。 普 賢 よ。 こ こ に来た

え。 遍ね

く美

しき

の よ。 こ こ に

     

まえ。 三界の

霞在者

よ。 こ こ に

た まえ。 汝は 、羹 しい姿で あ り、 よ       く飾 られ て い る。の 耳 の 汝 よ。 来た ま え。 種々 の姿 を具 し、迷い が

     

ない 汝 よ。 見 ると喜ばれる者 よ。 ここ に来た ま え。 空

姿

     

る もの よ。 こ こに

た まえ。 咆 哮

る毘 沙 門 よ。 常に、 種々 の 衣 と華

     鬘

を身に付け、 宝 冠を頂に

せ る

の よ。 こ こ に

た ま え。 無 畏 を

     得 した者 よ。 こ こ に来た まえ、畏 れ さす もの よ。 こ こ に来た まえ。 仏

     

子よ。

神 変

よ。

後方

に留 まる

な く、 ここ に

た まえ」。

、 世

は、 これ らの

い て、

るこ とに対 して畏 れ るこ とが 無い 門の 明妃 を説い た。

 

nama

sarvamukhebhya

sarvatathagatebhyab  sarvatha  avismaye

 

vai §

aradyamukhe

 

bhagabatlvajrama

韮nimav 難a

ba

 sv2h き

 世尊

は、 この

れるこ とが

の明妃 を説い て 、

然 と して い た。

20

普 賢

勧 誘 す

      438−36

 

その

世尊

が この 明

に に

っ て

勧 発

したの で、

普賢菩薩

は 一切の

叉 た ちに述べ 、 「友 た ち よ 。 来た ま え。 その世尊 を見 て 、 礼拝 し て 、恭敬 するため に、 た く さんの 菩薩 た ちに囲 まれ、 た

さ んの百千の 声 聞に

まれ、 た くさん の 千倶 胝の天 と、

と、

叉 と、 ガ ン ダル バ と、 阿修 羅 と、 ガル ダ と、 キ ン ナ ラ と、 マ ラ ガ と 人と 非 人に囲まれ

敬 さ れ てい る

々 の

を荘 厳

る沙

(14)

金鰯 手灌頂 ト ラ2 試 訳 (2 ) 羅 樹 の深 い とその世 尊 ・ 如

・ 応 供 ・ 正 遍 知

牟 尼

住 す

に行 こ

」。

21

 

その

、 そ れ らの 夜 叉た ち と夜叉童 子た と は 一音 声に述べ た。 「

た よ

、 世

釈 迦

牟尼 を

見て、 礼

して、 恭敬 し、 その 一 切 と共 なる

眷属

もまた、 見て、 礼拝 して 、 恭 敬

る た めに、 その 種々 の

を 荘 厳 す る沙羅

の 深い

行 き ま

22

荘厳

神 変

 

その

普 賢菩薩

は、 その時、種々 荘 厳 と呼 ば れる 一 果 報 を

三 味 に入 っ た。

 

善 賢菩薩

がその 三

に 入 る と、

ち にその

その 瞬

に、

舎那荘厳楼

神 変

され た。 それ は 三千

千世 界ほ ど も広

で あ り、 た

さ んの 百千 倶 腫 那

由他

立 され て お り、 た くさんの 門と鳥 居 と台座に よっ て飾 られ、

閻浮提

の川の金か ら唯一 の 沙 羅

の よ

した

の に よっ て よ く飾 られ 辺 際と辺際 は、 鳩の よ

な華

に よっ て

しくなされて い た。 二

真珠

の       438−37

られ、

宝の 鈴 ・ 子

に よ っ て、 上

方 を

遍ね

囲み、 造

された 天

と絹の 紐が た

さん

られ、

くな

されてい た。

と鈑が壮 麗で

い 音 を

ら し、 百 千 倶 胝 那 由他の 天 女が

い 、舞い 、 音

楽 を

奏で、

しく語 り、腕 環 と耳 環 に よっ て

ち れ、 天 の 姿を

有 す

る もの に よっ て

た されてい た。

宝の 天蓋が遍ね

張 られ、大 地 は大

瑠璃

に よっ て、 よ く飾 られ、 細

綿

衣の よ

ると心 地 よ く、 一 切の

時 を有 す

る華

に よっ て よ く

ちれ 天 宝の階

に よっ て よ

飾 られて い た。 天華で ある青

華、

黄蓮

華、 白蓮

、 睡 蓮、赤蓮 華、

色 華 と 八功 徳 水に満 た され た池は 、

菩薩

行ぜ しめ て お り、

勝 白檀の

泥の

りが あるもの に よっ て、 美 し くな され てい た。       (

40

(15)

智山学報 第四 十 髏 常に断 ずる

、 その

楼 閣

に 天華で ある

陀羅 華、三 色 華、

華、 如

樹、

如意

の 華の 雨 を降 らし、 た くさ んの沈 香の香雲 に よっ て覆われ、

し くなされてい た。 その

閣の

で は 、 一

れ ぞ

如 く

事業

に よっ て、 生 起 してい た。 こ の よ

普賢菩薩

は神 変 したの であ る。

 

そ れ らの

はそ れ ぞれ に ま た、 宝 自在 王 などの十六の如

があ

9

王な ど は欲 す るま まにすべ てを行ぜ しめ 、一切衆 生の 心 を円満 させ る大 摩       43s−38 尼 宝が荘 厳 され てい 。 一 毘 盧 舎

と幡 を建立 して 、 爽 し くな されてい た。 そ れ らの

楼 閣

に お い て、 ま た蓮 華蔵 の 獅 子座 を神 変 し た。 一

閣は また、 輝 く

自性 を有

してい た。 次の よ

に、

え ば、 よ く磨 い た 鏡 の よ

に 、毘盧 舎那荘 厳

閣 もま た、

自性

浄であ り、 輝い て お り、 輝 く

璃の た め に、 そこ に、 一 切 の 三千大 千世 界が 影

と して顕現 して い た。

中央

に は、 一 切

生の

宝 王に よっ て構成 さ れ た世 尊の 獅 子 座 を神 変 し、 一 切

生 を饒 益 す る資 具の

が、 その

閣に 常に降る ような神 変 をした。 それ ら は、 こ の ように 、普 賢 菩

が 、 世

尊毘盧舎

那の 過 玄の

行 じた為で ある。

23

 

その よ うに、 世尊 を供 養 す るた めに神 変 して、 世

を見て 、礼 拝 して 、

し、 法 を

くた め に、 た くさん の 百 千 倶 胝 那 由 他の大い な る夜叉た ちと

子に よっ て、 遍 ね く

まれ、

敬 され なが ら、警薩の大 神 変 と

菩薩

の 大 力に よっ て、 その

楼閣

を薦 手で受 持 して

空 中

よ 弓

ろ して、 種 々 の幢 を荘 厳

る沙 羅

とその 世

・如

供 ・ 正 遍 知釈 遯

牟尼

に行 た 。

24

眷 属

毘 盧 舎 那

を見

その楼 閣の 光 に よっ て、 こ の種 々 の

を荘 厳 する沙羅

の 深 い 林 一 切は、

(16)

金捌手灌頂 ト ラ 』 試訳 (

2

光 明に よっ て 満た され輝い た。 そこに

会 して

住 す

る それ らの 天 と、

と、       4se−39

叉 と、 ガ ン ダルバ と、 キ ンナラ と、 マ ホ ー ラ ガ と、入と、非 人の

眷属

た ち は 、その 明 に よっ て輝か され て

を照 見

る と

の六十 八落叉

に、

大 火

の如

く燃

え る千の太 陽の ように光

妙 なる

見た。 見て、 ま た

希有

となっ た心 に

っ て

い に見

わ せ て、 黙 然 と してい た。 陀 羅 尼 を

て、 忍

得て、 力

得たそ れ らの 菩

摩 訶

た ち

また、 照 見

る と、大 火の 如 く燃 え る千 の 太 陽の よ うに 光輝 く微 妙 なるもの を見て 、彼 ら もまた 、

希有

となっ た 心 に よっ て、世

・ 如

応供

・正遍 知 釈 迦

ね た 。 「

尊 よ

。 こ こ

り六

由旬

輝い て 、世

よ、 こ の理解 し

く、 説明 し難い の は何で しょ うか 」。

 

世 尊 ・如来 ・応 供 ・正 遍 知釈遨 牟 尼は、 それ らの菩 薩 とそ れ らの 天 の

眷属

に説い た。 「

た ち よ 。 これ は 、 その

普 賢菩薩摩

ばれる

の が、 私 を見て、

礼拝

して、供

して、

敬 して、 法

聞 くた めにやっ て きて 、私 を供 養

る た めに

毘盧

舎那

荘厳

閣とい

閣 を神 変 したの で り、 そ れ は 一切 如 来 を示

す神

変で

り、 過 芸 行 を成就 す る果 報で ある。 これは、 百 却か かっ て

、 辺 際 を理解で きない 法の 功

の 光が光 輝い て い るの で ある」。

25

普 賢 菩 薩

供 養

 

その

賢 菩

摩訶

は 、 また

大乗

に 入 る清 浄な門の句 と呼ばれる法 門 を逓     438−4o ね

く尋

ね た。

 

世尊

が、 この 語の

答 を説 く

ちに、 普

菩 薩摩 訶

は 七つ の

多羅樹 く

ら い の 空

か ら、種々 の

荘厳す

る沙 羅 樹の深い 一一 に、 天華 と焼 香 と

と華

と塗 香 と

香と衣 と傘 と幢 と幡 と鐃 と鼓の 雲 を神 変 して 雨 を

ら し、 虚空 か ら降 りて きて、 その

閣 を世 尊 に献 じ た。 献 じ終 わ っ て、 ま た、 世 尊 を賞讃 した。

   

・ 語 ・ 意 を知 る も は 、

清浄持 戒者

り、

なし、 遍 ね く

                     (

42

(17)

智 山学報 第四十四輯

  

清 浄であ る。 清浄 な有

よ、貴 方 を礼 拝 し ます。 眼 と

様 に耳、 そ し

  

同様

に舌、そして身 と同

に意に よっ て 、語の最 勝

に私 は礼

  

拝 し ま

・声 ・香 ・味 ・ 触 境 界 を探 究 し 、 一 存 在 り解

  

る、 最 勝の 勝 者に礼 拝

る。 無 始 より寂 静で あ り、 不 生で あり、身 ・

  

語 ・意 を上

る もの は 、影 像の如 く世間に 、存 在 す る。 私は、

  

に貴 方に歓

喜 す

る。

貴方

生 の生

で はな く、すべ て の 人間の

   

方は有せ ず、 時と自

よ り生ぜ ず、 その ように 存 在せ ず、 全 く存

  

在 す るこ とがない 。 貴 方は縁 起か ら生

るの み で あ り、 幻の 如 く存在

   

を離れて い る。 諸 法 は幻 の 如 し と、

貴方

得 した。 両足

よ。

貴方

  

は 自性 と して 空で あ り、空 性 もま た 、存 在 する こ とな く、 空と非 空か

   

ら解 脱 す る。

虚 空

しき者 に礼拝 し ま

 

その 時、

普 賢菩薩摩

は世 尊 を賞

し終 っ て、

属 と共 に世 尊 を百 千回       438−41 も廻 っ て 、世 尊の 御 足 を礼 拝 して 、世 尊 を見て、 一

した

26

大 乗 本 初

 

その

、 その

と それ らの 荘 厳 とそれ らの

と鼓か ら大 乗の

初の 行の 語が相 続 次 第 して 、声 高に述べ られた。

   

よ り

静で あ り、

無相

であ り、法 性 は、 唯 一 清 浄 。 汝 ちは 、

   

畏 を

て、 あ あ、 これ に精進せ よ。 こ の 大 乗の 句は、無上 の

   

過去 行であ り、 行の 王で あ り、大

である。 遍ね くよ く

得せ よ。 過

   

去 の 行 海 と、 遍ね

く清浄

な 因に よっ て、 勝

者毘

那が、 常に こ こ に

   

美 し くい るこ とを見 よ。 教 主は どこ に も

す るこ と な

、 どこ に も行

   

するこ とがない け れ ど 諸 行 を 行 じ るこ と は、

べ て に住 す る

   

こ とで ある。 衆生の 主は、 眼 ・耳 ・鼻 ・ 舌 ・ 身 ・意 を覚知 す るこ と が

   

ない 。 最 初 を生 じ る行が、

修 習

され た 時に、 世

尊毘盧舎

那 を瑜

   

に見る。 遠 く もな く、 近 くもな

く内

と外に もな

空 と

   

し く住 して、瑜 伽 行 者 は大い に覚 知 する」。

(18)

淦 剛手 灌頂タ ン トラ』 試訳 (

2

27

賢菩 薩

請 問

 

普 賢菩薩摩

は、 こ の よ

に それ らの

頌 を

くと

ちに 、

よ り

っ て 、上 衣 を右肩 に掛 け、 右 膝 を地 に着 け、 世

掌 礼 拝 して、 世

ね た。 「

ね て

質 問

え る た め に、

世尊

機 会 を与

えて

れた ら、

は世

・ 如

・ 応 供 ・ 正遍 知にあ るこ とを尋ね る 。       43s 92

 

その よ

に尋ね る と、 世

賢 菩

に次の よ うに語っ た。 「

男 子 よ 。 汝が何で もすべ て 欲 す るこ とを質 問 しなさい 。 私 はその 質 問 と その答 に よっ て、 汝の 心

を喜

ば そ

」。

 

その よ うに語 ると、

賢 菩

摩 罰

は、世 尊に次の ように尋 ねた。 「 。 即 ち大 乗に 入 るこ と、大

に 入 る と 言 わ れ るこ と は 、 どの ような 法の 異 名で あるの か。 その大 乗 に入 る行 は どの よ うな もの であ るの か。 その

に通

達 す

るの は

であるの か 」。

28

説 示

 

世 尊 は、

賢菩 薩 を 「素晴 ら 」 と祝 福 した。 「

大薩

墟 よ

ら しい 。

素晴

ら しい 。

大薩

唾 よ。

が如

にこの 意 味 を

ね たことは また

素晴

ら しい こ とである。 その 故 に、 よ く

い て 、記 憶せ よ。

は、

大乗

に入 るこ と と、

大乗

に入 る

句 を説

 善

男子 よ。 こ こ に、大 乗と呼 ばれるこ れ は、不 可思 議 法 性の 異 名で あ る。 その 入 るこ と と は、 菩提で あ る。

 善

男子 よ。 句 とい

こ れ は、 根

である。 それ は 又、 大 悲が先 行で あ り、 一

生 を

調

伏 して、 摂

して 、

所 と

聞の 力に よっ て 、 その

を示

こ とで

る。

  善

男 子 よ。 復 次に、 大 乗には二 種 あ る。

為に よっ て開 示 す るこ と と、無

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