日本における精神科急性期看護の家族ケアに関する文献研究 (研究ノート)
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(2) 54. 甘 佐 京 子 、 比嘉 勇人 、 牧 野 耕 次 、 松 本 行 弘. ゴ リー 毎 に 検 討 を 行 っ た 。. H.用. 語 の定 義. 急 性 期 と は、 「病 気 が 急 激 に 発 症 した 時 期 で あ り、 何 らか の異 常 が 身 体 的 ・精 神 的 徴 候 と して起 こ り、 あ る程. IV.文. 度 の速 さ で 進 行 して い く時 期 」1)と定 義 す る。 ま た 、 家. 1.精. 族 と は、 夫 婦 の 配 偶 関 係 や 親 子 ・兄 弟 な ど の 血 縁 関 係 に よ っ て結 ば れ た親 族 関 係 を 基 礎 に して 成 立 す る 小 集 団. 献検 討 神 科 以 外 の各 領 域 に お け る急 性 期 の 家 族 へ の 看 護. 支援 4年 間 で最 も文 献 数 が 多 い の は成 人 老 年 看 護 領 域 で あ. (広辞 苑)で あ り、 文 献 中 の家 族 は、 何 か し らの 疾 患 を も っ 家 族 員 を 持 っ も の とす る。. り34編 で あ った。 事 例 検 討 が 中心 で あ り、 疾 患 と して は 脳 血 管 障害 、 心 疾 患 、 脊 髄 損 傷 な ど急 激 な 発 症 と い うだ け で な く、 後 遺 症 に よ る 日常 生 活 に影 響 を 及 ぼ す で あ ろ う もの が多 か った。 そ う した、 今 後 の生 活 へ の 不 安 を 見. 皿.文 献 検 索 方 法. 越 した家 族 へ の指 導 と同 時 に2001∼2003年 に か けて 、 家. 医 学 中 央 雑 誌 の 文 献 検 索 シ ス テ ム に よ り、 「急 性 期 」、 「家 族 」 を キ ー ワ ー ド と し、1999年 年 間 の 文 献 を 検 索 し た(表1)。. か ら2003年. ま で の5. 族 の ニ ー ズ を満 た す た め の 検 討2)3)4)5)が10編見 られ た 。 急 性 期 の この状 況 に家 族 と して ど の よ うに 患 者 に 関 わ り た い の か、 患 者 が受 けて い る ケ ア に家 族 が 満 足 して い る. 文 献 の 種 類 は 原 著 と し検. 索 対 象 の 分 類 は 看 護 と 限 定 し た 。 続 い て 「精 神 科 看 護 」、. か を重 視 した検 討 で あ る。. 「家 族 」 を キ ー ワ ー ド と し1999年 か ら2003年. 次 に文 献 数 が多 か った の が 小 児 看 護 領 域 で19編 で あ っ た。 小 児 領 域 で 目立 った 家 族 へ の関 わ りで は 、 障 害 児 を. に 検 索 し た(表2)。. さ ら に 、 「精 神 科 看 護 」、 「急 性 期 」 間 につ いて. もっ 親 の 障害 受 容6)7)8)9)に 関 す る もの が6編 見 られ た 。. そ れ ぞ れ 、 キ ー ワ ー ドは 含 ま れ て い る. そ れ以 外 で は、 ネ フ ロー ゼや 喘 息 と い った慢 性 疾 患 の 児. を キ ー ワ ー ドに1999年 検 索 し た(表3)。. ま でを 同様. か ら2003年. ま で の5年. も の の 、 家 族 へ の 介 入 支 援 が 明 らか に 示 さ れ て い な い も. を持 つ 親 へ の指 導 や未 熟 児 ・低 体 重 児 の療 育 支援 が 見 ら. の に つ い て は 除 外 し た 。 ま た 、 精 神 科 に 関 す る文 献 で は、. れ た。 尚、 今 回母 性 看 護 領 域 で は、 未 熟 児 の 育児 指 導 に. 疾 患 に っ い て は 明 らか に 精 神 病 圏 内 で は 無 い も の に っ い. 関 す る報 告 が1編 あ っ た が、 同様 の 報 告 に つ い て 、 所 属. て も 除 外 し た 。 そ の 結 果 、 「急 性 期 」、 「家 族 」 で は55編 、. 施 設 を考 慮 して分 類 す る と小 児 看 護 領 域 に分 類 され るた め、1編 の み とな った。. 「精 神 科 看 護 」 「家 族 」 で は138編 、 「精 神 科 看 護 」、 「急 性 期 」 で は54編 の 論 文 が 該 当 し た 。 尚 、 今 回 は 病 院 ・病 棟. 2.精. の 現 状 を 知 る た め に も、 看 護 職 者 に よ る 研 究 報 告 を 中 心. 神 科 看 護 領 域 で の 家 族 へ の看 護 支 援. に 検 討 を お こ な っ た 。 ま た 、 各 キ ー ワ ー ドに 重 な っ て 該. 「精 神 科 看 護 」、 「家 族 」 を キ ー ワ ー ド と した138編 を. 当 し た 文 献 も あ る が 、 目 的 に 準 じ て 各 キ ー ワ ー ドの カ テ. 急 性 期 、 慢 性 期 、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン期 の各 病 状 の経 過. 表1. 種 類:原. 年度 件数. 著 、 分 類:看. 護 、key-word:急. 小 児 看護. 件数. 性 期 、 家 族(精 神 科 除 く). 母性看護. 件数. 1999. 0. 0. 0. 2000. 3. 長 期母 子 分 離 、 育 児指 導、 育児相 談、 0 障害 児. 3. 2001. 2002. 2003. 4. 8. 4. ネ フロ ー ゼ、 低 体 重児 、療 育指 導. 被虐 待 児 と母 親 、 生体 肝 移 植 、 障 害 受容. 喘 息 、NICU、 母 親 の不 安 、 障 害 受 容. 成人 ・老 年看 護. 脊 髄損傷 、入 院時 ス ク リー ニ ン グ、 血 漿 交 換. 件数. そ の 他. 年度別合計. 0. 0. 0. 6. 0. 14. 脊 髄損傷 、入 院時 ス ク リー ニ ン グ、 血 漿 交 換 0. 10. 0. 6. 脳 血管 障害、 心疾 患、 家 族 の ニ ー ド、 家 族 の 不 安、 ケ アの満足 度 人 口呼 吸器 の導入、 大 腿部 骨折 、家族 のニ ー ド、 家 族 機 能 評 価 、 生. 1. 学生 の体 験. 15. 活 指導. 1. 未熟児育児指導. 15. 脳血 管 障害、心 疾患 、 家 族 の ニ ー ド、 家 族 の 不安 、抑 制体験 、 ク リ ニ カ ルパ ス 導 入. 0. 20.
(3) 55. 日本 にお ける精神科急性期看護 の家族 ケアに関す る文献研究. に分 類 し、 経 過 を限 定 で きな い もの に関 して は そ の他 に. 報 告 して い る。 こ う した教 育 プ ロ グ ラ ムに関す る対 象 は、 いず れ も、 統 合 失 調 症 患 者 とそ の 家 族 で あ っ た。. 分 類 した。 さ らに、 対 象 とな る患 者 の発達 段階 を思春 期 ・. 急 性 期 に お いて は、 統 合 失 調 症 患 者 で と りわ け思 春 期. 青 年 期 、 成 人 期 、 老 年 期 、 複 合 す る もの に っ い て はそ の. 青 年 期 に あ た る初 発 患 者 に対 す る精 神 療 法 の効 果 を は じ め とす る事 例 検 討 が 主 だ った もの と な っ た。 ま た、 事 例. 他 に分 類 した(表2)。 診 療 報 酬 が改 定 され た2002年 の家 族 に 関 す る論 文 数 は 急 激 に増 加 して お り、 入 院 期 間 の短 縮 化 に 伴 い 精 神 科 領. 検 討 で は入 院 時 か ら退 院 時 ま で の 一 連 の経 過 で ま と め ら れ た報 告 が 多 く、 そ れ らは そ の 他 の項 目 に分類 して い る。. 域 の家 族 支 援 が 注 目 され て い る こ とが推 測 され る。 なお、 2003年 に っ い て は、 日本 精 神 看 護 技 術 協 会 の 精 神 科 看 護. こ う した 事 例 検 討 の 中 に は 、 統 合 失 調 症 に加 え て、 神 経 症 圏 内(摂 食 障 害 、 問 題 行 動)の 事 例 もい く例 か見 られ た。. 学 の論 文 が 未 収 録 の た め検 討 時 点 で は6編 の み に留 ま っ た。. ま た 、 入 院 時 及 び発 病 後 の 家 族 の ニ ー ズ に っ い て は 石 川 18) 、 甘 佐19)らの 報 告 が あ り、 統 合 失 調 症 患 者 家 族 の 対 処. ま た 、 各 経 過 に お い て は慢 性 期 の 報 告 が45編 と多 く、 そ の疾 患 の ほ とん どが 統 合 失 調 症 で あ っ た。 精 神 保 健 福 祉 法 の 改 正 に伴 い、 長 期 入 院 患 者 いわ ゆ る社 会 的 入 院 と. 状 況 や 、 日常 生 活 で の 家 族 の 困 難 に っ い て述 べ られ て い る。 そ こで は、 家族 は現 状 の み に 困難 を感 じて い る の で. 呼 ば れ る人 た ち の社 会 復 帰 に 向 けて の取 り組 み が 目立 っ た1°)1臓)。 ま た、 リハ ビ リテ ー シ ョ ン期 で は、 医 師 や 心. 安 が 困 難 さ を増 す 要 因 とな って い た。. は な く、 発 病 時 を 思 い返 して の後 悔 と将 来 に っ い て の不. 理 療 法 士 に よ る家 族 の心 理 教 育 の試 み につ い て の報 告 が 多 数 見 られ た13)14)15)16)17)。 伊 藤 ら は14)、家 族 の 心 理 教 育 プ ロ グ ラ ム の 開発 で、 そ の 効 果 も考 え て、 で き るだ け早. 3.精. 神科 での急性期の看護支援. い段 階 で の プ ロ グ ラ ムの 実 施 を提 唱 して い る。 ま た、 池. 救 急 医 療 シス テ ム整 備 事 業 」 を提 示 した こ との 影 響 を受. 淵 らは13)、若 年 の 患 者 に と って、 家族 と当 事 者 が 共 に 心. け て い るた め か 、1998年 か ら2000年 に か けて は、 精 神 科. 理 教 育 に参 加 す る こ との 効 果 と して患 者 ・家族 間 で の 知. 救 急 病 棟 の 業 務 の評 価 や 見 直 しの報 告 が 見 られ た 。 さ ら. 精 神 科 の急 性 期 にっ いて は1995年 に 厚 生 省 が 「精 神 科. 識 や体 験 の の共 有 化 に伴 う家 族 の患 者 へ の感 情 の 変 化 報. に、 「精 神 科 救 急 入 院料 」 の 引 き上 げ を 見 越 して 、 そ れ. 告 して い る。 さ らに、 小 原 ら16)17)は 、罹病期 間が 短 い家. 以 後 も急 性 期 病 棟 の業 務 改 善 や技 能 の 開 発2°)21)22)な どあ. 族 ほ ど家 族 教 室 に参 加 す る こ と に効 果 が あ る こ と を実 践. わ せ て6年 間 で12編 が 報 告 さ れ て い る。 宮 本21)らは 、 急. 表2. 種 類:原. 経. 急. 著 、 分 類:看. 期. 族、精神科看護. 年. 発達 段階. 過. 性. 護 、key-word:家. 思 春期 ・青 年期. 1. 成 老. 人 年. 期 期. 1. そ. の. 他. 2. 計. 4. 小. 度 2001. 111. 1999. 2002. 1 1 1. 経 過別 ・発 達段 階別 合 計. 2003 2. 4. 1. 3 2. 1 2. 4. 2. 10. 2. 3. 8. 2. 19. 2. 22. 0. 思 春期 ・青 年 期. 慢. 性. 期. 成 老. 人 年. 期 期. 2. 7. 8. 3. 2. 5. 3. 8. そ. の. 他. 1. 1. 計. 5. 13. 思春 期 ・青年 期. 2. 成 老. 人 年. 期 期. 1. そ. の. 他. 小. リハ ビ リテ ー シ ョ ン期. 小. そ. の. 18. 2. 1. 5. 11. 13. 3. 45. 1. 4. 1. 2. 6. 14. 3. 4. 7. 3. 2. 5. 8. 5 1. 34. 計. 9. 5. 3. 16. 思春 期 ・青年 期. 1. 2. 3. 3. 9 17 6. 成 他 老 そ. 小 年 度 別 合 計. 人 年 の. 期 期. 3. 6. 3. 1. 1. 4. 他. 2. 2. 4. 計. 7. 7. 12. 14. 0. 40. 25. 27. 29. 51. 6. 138. 5. 8.
(4) 56. 甘 佐 京 子 、 比 嘉 勇 人、 牧 野 耕 次 、 松 本 行 弘. 性 期 看 護 で実 践 され て い る ケ ア を参 加 観 察 し、 家 族 の思 い を聞 く こ と、 状 態 の 説 明 な ど を家 族 ケ ア と して 抽 出 し. 今 後 、 急 性 期 病 棟 の需 要 は ま す ま す 増 加 す る と見 込 ま れ るが 、 そ れ に応 じた ス タ ッ フの教 育 が 望 まれ る と こ ろ で. て い る。 ま た、 宇 佐 美22)は再 入 院 群 と地 域 適 応 群 を 比 較. あ る。. し、 急 性 期 病 棟 に 入 院 時 の 家 族 へ の 関 わ りの 重 要 性 を報 告 し家 族 を含 め た 急性 期 看 護 プ ログ ラム の 提 言 を して い る。. V.考. 全 体 で は、 急 性 期 の 患 者 が 示 す 個 々 の 症 状 に対 す る看 護 実 践 に っ い て の事 例 検 討 が 全 体 の3割(15編)を. 察. 上 記 の、 検 討 結 果 を も とに精 神 科 に お け る急 性 期 の 家. 占め た。. 族 へ の看 護 、 中 で も、 最 も発 症 数 が多 く患 者 と共 に家 族 へ の 支 援 が重 要 視 され て い る統 合 失 調 症 患 者 家 族 を 念 頭. 家 族 に対 す る看 護 支 援 と して は、 家 族 教 育 に関 す る もの 23)24)6編 、 家 族 の 思 い に関 す る もの18)19)25)が6編で あ っ た。. に置 き、 そ の 問題 点 お よ び方 向性 に つ い て考 え て み る。 1.急. さ らに、 この分 類 で 目を 引 くの は、 ス タ ッフの 体 験 に. 性 期 に お いて 他 の 診 療 科 と精 神 科 の 家族 へ の 看 護. の相違. 関 す る もの26)27)28)が8編 あ る こ と で あ る。 患 者 が 顕 著 な 精 神 症 状 を呈 して い る急 性 期 病 棟 と い う環 境 の 中 で は、. 成 人 ・老 年 領 域 で は、 脳 血 管 障 害 ・心 筋 梗 塞 ・外 傷 な ど疾 患 の特 徴 か ら考 え て も、 家 族 に と って は、 急 激 な. 当 然 看 護 者 の緊 張 や疲 労 感 が 高 い こ とが推 測 され る。 ま た、 患 者 の み な らず家 族 も ま た混 乱 して い た り、 疲 労 し. 変 化 が 生 じた状 態 にな る。 っ い先 ほ ど ま で正 常 に機 能 し て い た家 族 機 能 が危 機 的 状 況 を迎 え る こと に な る。 この. て い る状 況 で は両 者 と関 わ る こ と と な る看 護 者 の 疲 労 感. よ うな 、 家 族 に と って 予 期 せ ぬ ス トレ ッサ ー は家 族 の 対. は さ らに高 ま る と も考 え られ る。 新 保 ら28)の調 査 で は 、. 処 能 力 を大 き く脅 か す こ と と な る29)。文 献 で の急 性 期 の. 入 院 時 の オ リエ ンテ ー シ ョンの 前 後 で看 護 者 ・家族 の 疲. 関 わ りで は、 対 処 能 力が 低下 して いるで あろ う家 族 の ニー ズ を 引 き 出す こ とで家 族 の 役 割 を再 構 築 しなが ら問題 解. 労 度 を測 定 す る と看 護 者 の 疲 労 が 増 して いるの に対 して、 家 族 は疲 労 が軽 減 した とい う結 果 が出 て いた。家族 にと っ て 患 者 が 入 院 す る こと で の 不 安 は もち ろん生 じてい るが、. 決 を 支 援 して い る。 この 点 は小 児 領 域 や 精 神 科 領 域 で 同. 今 まで 家 庭 で何 と か支 え て い た 患 者 を 医療 機 関 に預 け る こ と は あ る意 味 一 息 っ い た 状 況 と捉 え る こ とが で き る。. 症 の 場 合 、 急 性 症 状(活 発 な妄 想 や幻 聴)を 伴 って の初 回. 表3. 種 類:原. 駕度 件数. 著 、 分 類:看. 護 、key-word:急. 患 者 ・ 件数 臨床的判断 件数 家族教育. 1999. 1. 家族教室. 2000. 1. 服薬自己管理. 1. 急性 期 の診 断的判断. 2001. 2002. 4. 再入院の防止 再入院防 止の 心理教育 急性期 リハ ビ リテー ション 心理教育:服 薬. 4. 統合失調急 性 期治療 急性期の 臨床 判断 睡眠パ ター ン 2. 様 の こ とが 考 え られ るが 、 精 神 科 の場 合 、 特 に統 合 失 調 入 院 時 と は大 き く異 な る点 が あ る。 統 合 失 調 症 患 者 の家. 性期、精神科 件数. 看 護 業務 の評 億 ・改善 ・開発. 件数. 1. 急性期の看護の 役割. 1. 急性 期 の デ ー タ ベー ス. 0. 1. 2. 急性期の対応 密殺:事 例. 1. 急性期看護記録. 0. 1. 2. 退院へのかかわ り:事 例 内観的看護:統 合失調症. 1. 精神科看護の臨 床能力の評価. 2. 9. 統合失調急性期 の看護技術 退院への取 り組 み2 保護室の看護 短期入院:事 例 急性期 のグリー フワー ク 看護のポイ ント 拘束時の看護 グループ:音 楽 療法. 2003. 3. 3. KOMIチ ャー ト 標準看護計画 急性期看護記録. 看護 量 の 評価 ケアプ ロ トコール ク リニ カルパ ス. 内容別 合 計. 6. 5. ス タ ッ フの 患 者 ・ 件数 件数 家族の思 い 体 験. 急性期 の 看護の事例. 15. 12. 2. 外泊に関 す る 文献 入院時 の家族 の思 い. 家族ア ンケー ト:開 放 につ いて. 2. 家族の対処方 法 憲者満足度 6. スタッフのス. ス タ ッ フ の増 員. 患者か らの暴 力:文 献. 4. スタッ フの体 験 看護者の接遇、 意識変化 スタッ フ数増 員 の効果 スタッフの ス トレス. 1. 1. 病棟環境. 6. 6. 1. 環境 (病棟内放送). スタッフの感. 27. 6. 情. 8. 年度別 合 計 5. ト レス. 1. 入院時の家 族 の体験. 病棟環境. 2. 54.
(5) 57. B本 における精神科急性期看護 の家族 ケアに関 する文献研究. に は 多 くの 知 識 ・技 術 を習 得 して い か ね ば な らず、 そ の. 族 の 聞 き取 り調 査 で は19)、患 者 の発 症 時 の 変 化 を 思 春 期 に見 られ る問題 行動 で あ る と考 え 、 い ず れ解 決 す る と考. 養 成 は 決 して 簡 易 な もの で はな い。 しか し、 そ こで 躊 躇. え て長 期 間 家 庭 で 様 子 を 見 て い た り、 精 神 的 な病 と感 じ. す るの で はな く、 看 護 者 が 実 施 す る こ とが 有 効 と考 え ら. た後 も受診 を た め らった り、 逆 に受 診 に応 じな い患 者 の. れ る部 分 を 明 らか に し、 家 族 へ の 心 理 教 育 の一 旦 を 担 う. 対 応 に 困 り果 て て いた と い う家 族 が少 な くなか っ た。 家. こ と は精 神 科 の看 護 と して 重 要 な課 題 と考 え られ る。. 庭 で は 対 処 不 可 能 な 急 性 症 状 の 出現 で、 受 診 に踏 み切 る 家 族 に と って は、 急 激 な変 化 に脅 か され る と言 うよ り、. 3.精. 既 に脅 か され 続 け た状 態 に あ る と考 え られ る。 こ う した 期 間 が 長 い家 族 ほ ど対 処 能 力 は低 下 して い る と考 え られ るた め 、 そ の 期 間 に応 じた家 族 へ の ケ アが 必 要 だ と考 え. 神 科 急 性 期 病 棟 に望 まれ る家 族 ケ ア. 精 神 科 急 性 期 病 棟 が稼 働 し、 精 神 科 医 療 は早 期 治 療 ・ 早 期 退 院 の 方 向へ 向 か って い る。 この こ と は、 長 い精 神. る。. 医 療 の 歴 史 か ら考 え る と画 期 的 な こ とで あ り、 大 い に喜 ば し い こ とで あ る。 しか し、 こ う した 歴 史 の動 向 に患 者. ま た 、 小 児 看 護 領 域 の場 合 、 主 た る家 族 はそ の両 親 と な り、 ケ ア の対 象 も自ず とそ うな る。 小 児 の急 性 期 の場. 家 族 が 同 調 して い る とは言 い難 い。 そ れ は、 家 族 が 患 者 を 抱 え 疲 労 困 慧 した状 況 に 大 き な変 化 は な く、短 期 間 で、. 合 、 家 族 内 の役 割 が 大 き く変 化 す る こ と は無 い が 、治 療 の 様 々 な場 面 に お い て家 族 が患 児 に変 わ っ て決 定 を下 さ. 家 族 は情 報 を集 め、 共 有 し、 新 た な対 処 方 法 身 に っ けて い か な けれ ば な らな い。 精 神 科 急 性 期 病 棟 の主 な 対 象 と. ね ば な らず 、 そ れ は両 親 の情 緒 的 な ス トレス とな り うる。. な る統 合 失 調 症 患 者 に と って 家 族 が、 再 発 の要 因 に成 り. 特 に若 い親 に と って は子 ど もの病 気 ・入 院 に対 す る不 安 は大 き く、 自責 的 に な る3°)。 精 神 科 の場 合 も、 統 合 失 調. え る こ と は、 既 に多 くの 研 究 報 告 が成 さ れ て い る33)34)。. 症 の 場 合 思 春 期 ・青 年 期 に発 症 時 期 に当 た る た め 、 患者. 患 者 を 家 庭 に迎 え た入 れ た 時 、 再 発 ・再 入 院 とい う危 機 が 予 測 され 、 さ らに、 再 発 ・再 入 院 ・退 院 ・再 発 ・再 入. は両 親 の養 育 下 に あ る場 合 が多 い 。 患 者 の変 化 に 気 付 き な が ら早 期 の受 診 に踏 み切 れ な か っ た こ と や、 精 神 病 は. 3ケ 月 の中 で、 家 族 が十 分 な対 処 方 法 を持 ち得 な い ま ま. 家 庭 環 境 が 影 響 す る とい った考 え や 精 神 病 そ の もの に対. 院 と い っ た悪 循 環 が形 成 され る可 能 性 も あ る。 そ う な る と、 ・:1年代 ア メ リカ で 問 題 と な った 回 転 ドア 現 象 を 引. す る偏 見 が 家 族 の 中 に も存 在 し、 両 親 の 自責 感 や 後 悔 は. き起 こす と が考 え られ る31)。こ う した サ イ クル を っ く ら. 他 の 診 療 領 域 と比 較 して、 よ り強 い もの が あ る と推 測 で. な い た め に は、 初 回入 院 か ら退 院 迄 の 期 間 の な か で 、 患. き る。. 者 が 濃 厚 な治 療 とケ ア を 受 け る の と同 様 に、 家 族 に対 し て も、 精 神 的安 寧 を得 て 、 濃 密 な教 育 や 指 導 を う け入 れ. 2.家. 族 を対 象 と した心 理 教 育 の 問 題 点. 統 合失 調 症 家 族 に対 す る精 神 科 の リハ ビ リテ ー シ ョ ン期 に家 族 教 育 が積 極 的 に用 い られ る よ うに な って い る. る こ とが で き る力 を再 び 呼 び起 こす こ とが で き るよ うな 看 護 支 援 が 必 要 とな るの で は な い だ ろ うか 。. が 、 そ の実 施 時期 に っ い て、 現 状 で は患 者 の精 神 症 状 が あ る程 度 落 ち着 い た 時点 で行 わ れ て い る こ とが 多 い。 一 方 、 症 状 が 安 定 して い る に もか か わ らず 退 院 で きな い 社. VI.お. わ り に. 会 的 入 院 患 者 の多 く は家 族 の 受 け入 れ が 無 い こ とが 大 き. 今 回 、 精 神 科 病 棟 、 中 で も急 性 期 病 棟 で 家 族 に対 す る 看 護 の 現 状 を確 認 す るた め に、 国 内 の 看 護 研 究 の 文 献 を. な 理 由 とな って い る31)。前 述 した よ うに罹 病 期 間 が 短 い. 検 討 した。 そ の結 果 今 後 の 急 性 期 の家 族 ケ ア の 向 けて の. 方 が 家 族 教 育 の効 果 が高 い と い う結 果is)が報 告 さ れ て お. 示 唆 を見 い だ す こ とが で き た。 ま た、 病 院 ・病 棟 と い っ. り、 家 族 員 が入 院 した と して も、 家 族 が 家 族 と して 機 能. た 看 護 実 践 の現 場 で は、 変 革 期 に あ る精 神 医療 の流 れ の. して い る間 に、 ま た、 家 族 員 同 士 の情 緒 的 っ な が りが 強 い問 に速 や か に介 入 して い くこ とが 重 要 だ と言 え る。 し. 中 で 、 家 族 の ニ ー ズ に や 不 安 に た い して 介 入 して い く看. か し、 先 程 述 べ た よ う に、精 神 病 患 者 を よ うや く医 療 に. 族 へ の看 護 支 援 を行 う こ とが 、 患 者 の 速 や か な 家庭 へ の. 繋 ぐ こ とが で きた 家族 は既 に強 い疲 労 感 や不 安 感 を 持 っ. 復 帰 そ して社 会 へ の復 帰 に 繋 が っ て い くと い う こ とを 再 認 識 した。. て い る と思 わ れ るた め、 早 期 に家 族 教 育 を取 り入 れ て も. 護 者 の姿 勢 を伺 う こ とが で きた 。 こ う した変 革 の 中 で 家. 受 け入 れ られ る状 況 にあ る と は言 い難 い。 こ う した初 期 の 疲 労 感 や不 安 感 を で き るだ け早 く解 決 す る こ とが 、 早 期 の 家 族 教 育 の受 け入 れ へ と繋 が る と考 え る。 ま た、 現 状 の家 族 教 育 は医 師 や 心 理 療 法 士 に よ って 実 施 され て お り、 そ の知 識 や 技 術 を持 っ マ ンパ ワ ーが 不 足 して い る。 実 際患 者 や 家族 と最 も多 くの 時 間 を 過 ご して い る看 護 者 で あ って も、 同 様 の 心 理 教 育 を実 践 して い く. 引 用 ・参 考 文 献 1). 山 口瑞 穂 子,吉. 岡征 子,藤. ふ まえ た経 過 別 看 護1急 研 究 社,1998.. 村 龍 子 監 修:看 護 診 断 を. 性 期,初 版 第 八 刷P32,学. 習.
(6) 58. 甘佐京子、比嘉勇人、牧野耕次、松本行弘. 2). 青 山 み ど り,二. 渡 玉 江,樽. 矢 裕 子,他:心. 者 の家 族 支 援 に関 す る研 究 療 者 の 対 応 へ の 思 い,ハ 268, 3)仁. 17)小. ー トナ ー 一 シ ン グ,17(3):264-. リテ ィ カ ル ケ ア に お け る家 族 看 護 の 実. ー トナ ー シ ン グ,16(9):919-922,2003.. 神 明 直 美,本. 田 彰 子:家. 集 中 治 療 室 に入 室 した 患者 の 家 族 が 持 っ ニ ー ズ ー マー ジェ. ン シ ー ・ナ ー シ ン グ,16(4):320-324,2003. 竹 内 真 弓,笹. 倉 頼 子,内. 橋 裕 美,他:緊. 急 入 院 した 脇市. 立 西 脇 病 院 誌,3:79-86,2003. 伊 藤 一 美,服 児 の 看 護,発 して,小 7). 部 美 和,大. 達 障 害 が あ る. 中 寿 恵,範. 国 由 紀 子:染. 色 体異 常 児 の. 児 の 状 態 が 安 定 して も,両 親 が 退 院 を. 望 ま な か っ たisト. リ ソ ミ ー 症 候 群 の 事 例 を 通 し て,淀. 北 野 峰 子,大. 熊 淳 子:NICUに. 家 族 の 看 護,13ト. お け る予 後 不 良 児 と. リ ソ ミー 児 の 看 護 を と お し て,日. 範 國 由 紀 子,国. 本. 場 英 雄:18ト. 屋 一,丸. 吉 和 歌 子,他:精. 神科 長期入. 院 患 者 の 家 族 の ニ ー ズ と 看 護 師 の 役 割,家 (1) 11)帯. :158-163, 包 道 子,香. 族 看 護,1. 井 真 紀 子,他:精. 神分裂病患. 本精神科看護学. 川 麻 美,南. 波 タ イ,他:効. 果 的 な家 族. 患 者 ・家 族 ア ン ケ ー トよ り,日. 本. 淵 恵 美,沼. 口 亮 一,佐. 々木 隆. 他:当. 事 者 を含 め. 藤 順 一 郎,大. 淵 恵 美,他:「. 心 理 社会 的. 生 労 働 省 精 神 ・神 経 疾 患 研 究12年 度. 総 括 研 究 報 告 書 精 神 分 裂 病 の 病 態,治 療 ・ リハ ビ リテ ー 一 シ ョ ン に 関 す る 研 究,97-104,2001. 15)小. 森 康 永,山. 田 勝:精. 143-150,. 族 療 法 研 究,18(2):. た な 家族 支援 に向 け て 一精 神 分 裂 病 患 賀県立大学看護短 期大学. 藤 冨 士 美,徳. 原 涼 衡,金. 具 ち ひ ろ:急. 性 期の統合 本精神. 本 有 紀,萱. 間 真 美,沢. 田 秋,他:精. 神科 急性期看 「精 神 科 急 性 期. 22)宇. 神 科 看 護,30(11):42-46,2003.. 佐 美 しお り,岡. 田 俊:精. 神 障害 者 の地 域 生活 を. 維 持 ・促 進 さ せ る 急 性 期 治 療 病 棟 に お け る 看 護 ケ ア ー 護研. 究,36(6):55-65,2003. 23)笠. 松 理 恵 子,網. 江 美 樹,熊. 沢 一 弥,他:精. 神科救急. ル ープ編成 で の グル ー. プ ワ ー ク に お け る 家 族 の 発 言 状 況,日. 本看 護学会論文. 成 人 看 護1,179-181,1999.. 康,田. 辺 美 映:急. 性 期 リハ ビ リ テ ー シ ョ ン を 実. 施 して 一 再 入 院 予 防 を 目 指 して 一,日. 本 精神科看護学. 会 誌,45(2):263-266,2002. 出 美 幸:精. 神 科 急 性 期 治 療 病 棟 に初 回 入 院 した患. 者 家 族 の 体 験,日 251,. 本 精 神 科 看 護 学 会 誌,145(2):247-. 2002. 溝 妙 子:チ. ー ムの 中 に い た私 関 わ りの 難 しい患 者. の 看 護 を 等 して,日. 本 精 神 科 看 護 学 会 誌,145(2):56-. 2002. 薗 朋 子,栄. 優 理 子:看. 護 者 の急 性 期 患 者 の援 助 で. う け る ス ト レ ス 調 査 バ ー ン ア ウ トス ケ ー ル を 用 い て, 日 本 精 神 科 看 護 学 会 誌,42(1):299-301,1999. 28)新. 保 俊 子,桝. 井 久 美 子,小. 田 嶋 勲:入. 院 オ リエ ン テ ー. シ ョ ン前 後 に 生 じ る 患 者 ・家 族 ・看 護 婦 の 疲 労 の 変 化 か ら の 一 考 察,日. 本 精 神 科 看 護 学 会 誌,45(2):122-. 2002.. 29)Marilyn. M.. Friedman,野. 嶋 佐 由 美 監 訳:家. 護 学 一 理 論 と ア セ ス メ ン トー,334-336,へ. 族 看. る す 出 版,. 1998.. 2001.. 尾 一 彦,西. 佐 京 子:新. 125,. 神 分 裂 病 の家 族 心 理 教 育 に お. け る ナ ラ テ ィ ヴ ・ア ブmチ,家. 16)牧. 神 科 看 護,30(5):53-57,. 護 の ケ ア 量 の 時 期 に 応 じた 増 減 の 特 徴. 59,. 治 療 ・ リハ ビ リ テ ー シ ョ ン モ デ ル の 開 発 研 究 」 の プ ロ セ ス に つ い て,厚. 21)宮. 27)中. 島 巌,池. 族 の ケ ア提 供. 失 調 症 患 者 に 対 す る精 神 科 看 護 技 術 の 考 察,日. 生 労 働 省 精 神 ・神. 治 療 ・ リハ ビ リテ ー シ ョ ンに 関 す る研 究,119-124,2001. 14)伊. 20)伊. 度 総 括 研 究 報 告 書 精 神 分 裂 病 の 病 態,. た 単 一 家 族 へ の 心 理 教 育 の 試 み,厚 経 疾 患 研 究12年. 水 邦 子:家. 者 家 族 の 訴 え を 等 して 一,滋. 26)横. 精 神 科 看 護 学 会 誌,45(2):88-92,2002. 13)池. 19)甘. 25)小. 会 誌,45(2):451-455,2002. 田 早 苗,古. 崎 弥 生,清. 上 の 困 難 と 対 処 の 実 態,精. 24)森. 川 巧,中. 指 導 へ の 取 り組 み. 川 か お り,岩. 集 第30回. 2003.. 者 を も っ 家 族 の 不 安 に 対 す る 援 助,日. 12)六. 18)石. 病 棟 に お け る 家 族 教 室 の 現 状,グ. Care,15(6):540-544,2002.. 本 仁 美,新. 院 ・地 域 精 神 医. 学,44(3):107-113,2001.. 急 性 期 ケ ア プ ロ ト コ ー ル の 開 発 を 目 指 し て 一,看. リ ソ ミー 児 と家 族 へ の. 族 を 支 え る イ ン フ ォ ー ム ド コ ン セ ン トを 考 え. る,Neonatal. 者 家 族 連 合 会 家族 支援 プ ロ グ ラ ム モ デ ル事 業 に参 加 し. 調 査 か ら,精. 看 護 学 会 論 文 集31回 小 児 看 護,100-102,2001.. 10)宮. 病 期 間 か らみ た. 病 棟 に お け る看護 量 の 評 価 方 法 の検 討 」 の た め の 研 究. 川 キ リ ス ト教 病 院 学 術 雑 誌,19:44-46,2002.. 援 助,家. 尾 一 彦:罹. 科 看 護 学 会 誌,45(2):481-485,2002.. 児 看 護,26(12):1620-1627,2003.. 家族 への援助. 9). 尾 雅 明,牧. 部 学 術 雑 誌,53-69,it. 矢 ふ じ ゑ:発. 達 支 援 と家 族 の 障害 受 容 へ の 関 わ りを 通. 山 中 由 香,田. 8). 原 聡 子,西. 2003.. 患 者 家 族 の 医 療 従 事 者 に 対 す る ニ ー ドを 知 る,西. 6). 神 医 学,43(8):. 2001.. た 家 族 へ の ア ン ケ ー ト調 査 か ら 一,病. 族 ケ ア に エ ビデ ンス を 求 め. 保 証 の ニ ー ズ 充 足 に 影 響 す る要 因 につ い て,エ. 5). け る 精 神 分 裂 病 家 族 教 室 の 効 果,精 841-847,. 家 族 の ニ ー ズ と家族 教 室 に 求 め る もの 一全 国 精 神 障 害. 科 典 子:ク. て. 家 族 の 患 者 へ の 思 い,医. 2004.. 際,ハ 4). 臓手 術 患. 尾 雅 明,小. 原 聡 子,他:医. 療機関 にお. 30)野. 嶋 佐 由 美,中. 野 綾 美,足. 利 幸 乃:「. 家族対処行動.
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