共
栄
火
災
の
現
状
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は じ め に
皆様方には、日頃より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
共栄火災では2006年度を計画初年度とした中期経営計画「共栄アド
バンスプラン∼お客様の笑顔のために∼」
(2006年度∼2008年度)
を策
定し、全社を挙げて推進しております。
「共栄アドバンスプラン」の最終
年度である2008年度におきましては、各施策の推進をより強化し、
「共
栄アドバンスプラン」の目指す姿である「お客様、募集者、社会から信頼
される、収益性の高い、特色ある
(協同組合・協同組織を基盤とする)
優良損害保険会社」への到達に向け取り組んでまいります。
このような当社の経営方針をはじめ、事業概況へのご理解をより深
めていただけますように、このたびディスクロージャー誌「共栄火災の
現状2008」を作成いたし
ました。本誌が当社をご
理解いただくうえで、
少しでも皆様のお
役に立てれば幸
いに存じます。
皆様におかれ
ましては、今後と
も一層のご愛顧
を賜り、ご支援い
ただけますようお
願い申し上げます。
プロフィール ………1 会社概要/経営理念/ 共栄火災の成り立ち/社章の由来 トップメッセージ ………2 信頼回復に向けた取り組み ………4 代表的な経営指標について ………9 トピックス ………12 企業の社会的責任のために …………13 コーポレート・ガバナンスの状況 14 お客様の満足度向上を目指して …22 社員への取り組み ………25 積極的な情報開示 ………27 社会とともに歩む ………28 ∼共栄火災の社会貢献活動∼ 事業活動のご案内 ………31 営業・損害サービス体制 …………32 保険のしくみ ………33 ご契約までの流れ ………34 事故対応サービス ………36 募集制度 ………38 お客様のニーズにお応えする 商品・サービス ………42 資料編 ………45 CONTENTS 取締役会長 取締役社長プ
ロ
フ
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ル
会社概要
社 名 共栄火災海上保険株式会社 本社所在地 〒105-8604 東京都港区新橋1-18-6 創 立 昭和17年(1942年)7月 総 資 産 7,012億円 従 業 員 数 3,076名 代 理 店 数 11,988店 資 本 金 400億円経営理念
共栄火災の経営理念は、産業組合の「共存同栄」「相互 扶助」の精神に基づき、昭和39年(1964年)7月に「創 業の理念」として制定されました。その後、創立50周年 を迎え、“第二の創業”と位置付けた平成4年(1992年)7 月 に「 新・経 営 理 念 」として 改 定 。そ して 平 成 1 5 年 (2003年)4月1日の株式会社への組織変更とあわせ、 2度目となる改定を行いました。 改定にあたっては、共栄火災の創業の基本精神である 「共存同栄」はそのままに、より平易な表現としました。共栄火災の成り立ち
当社は、農漁協、信用金庫・信用組合、生協をはじめと する各種協同組合の前身である産業組合により農山漁村 への保険普及を目指して、昭和17年(1942年)に設立 されました。社名を産業組合の理念である「共存同栄」か らいただき、昭和21年(1946年)には、創業の精神に 即した組織形態となるべく、損害保険会社としては国内 で初めて株式会社から相互会社へと組織変更を行い、協 同組合組織により近い形に生まれ変わりました。 その後、損害保険の重要性が高まり、市場が大きく拡 大していく中で、一般家計分野において着実に地歩を固 めてまいりました。さらに設立母体を同じくする各種協 同組合・協同組織とは深い関係を保ちながら、補償機能 においては共済事業を補完する存在として堅実な事業運 営を図ってまいりました。 そして経営基盤の強化、競争力および信用力をより一 層高めることを目的として、平成15年(2003年)4月に 創業の理念である「共存同栄」の精神のもと、相互会社か ら株式会社へと組織変更を行い、新たに共栄火災海上保 険株式会社として第一歩を踏み出しました。組織変更に あたり、全国共済農業協同組合連合会、農林中央金庫、 信金中央金庫をはじめとする協同組合・協同組織の諸団 体、および永年にわたって取引いただいている企業等を 中心に出資を賜り、盤石な財務基盤を確立、名実ともに 「協同組合・協同組織を基盤とする保険会社」としての位 置付けを確固たるものとしました。 共 栄 火 災 の 現 状 2008PROFILE
1. 共存同栄の精神をもって安心と安全を提供 し、広く地域・社会の発展に貢献します。 2. 常にお客様の視点に立って行動し、信頼と 期待にお応えします。共存同栄の精神
社章の由来
(2008年3月31日現在)損害保険業界におきましては、保険金支払漏れや
保険料適用誤りなどの再発防止策を徹底し、お客様
や社会からの一日も早い信頼回復に向けた取り組み
を最優先課題として進めております。
当社におきましても、このような事態を二度と発
生させないために、2007年度は保険募集から保険金
支払いまでのあらゆる業務運営を抜本的に見直す
態勢整備の年度と位置付け、
「全役員・全従業員が
一丸となって業務の適正性確保に集中して取り組
み、お客様・社会からの信頼を回復・確立する」を事
業運営の基本的な考え方に掲げ、業務品質の向上
に向けて全社を挙げて取り組んでまいりました。
2006年度からスタートした3カ年の中期経営計画
「共栄アドバンスプラン」の最終年度となる2008年度
におきましては、
「共栄アドバンスプラン」の総仕上げ
として、「お客様の視点に基づく業務改善の継続に
よる企業品質の向上」、
「適切な契約引受と保険金
支払による保険引受利益の改善」、
「協同組合・協同
組織チャネルへの展開を基軸とする持続的な成長」
の3点を事業運営方針に掲げ、コンプライアンスを原
点とした事業運営を徹底してまいります。
お客様から真に選ばれる保険会社となるべく、経
TOP MESSAGE
常 に お 客 様 の 視 点 に 立 っ て 行 動
取締役社長ト
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プ
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セ
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ジ
共 栄 火 災 の 現 状 2008営理念である「常にお客様の視点に立って行動し、
信頼と期待にお応えします」を念頭に置いて、お客
様の声に真摯に耳を傾け、全社を挙げて進めてまい
りました業務適正化の取り組みをさらに前進させて
企業品質を高めることで、信頼の回復を実現してま
いります。
また、当社創立以来、密接な関係にある農林水産
業協同組合、信用金庫・信用組合、生活協同組合な
どの協同組合・協同組織の諸団体からのご要望にお
応えしながら、より一層の関係強化を図ることで安
定的、継続的な増収基調を確立してまいります。
当社は、「お客様のご意向に沿った商品を提供し、
適切に保険金をお支払いする」という、保険会社と
しての当然の責務を確実に実行するとともに、2008
年度全社統一スローガンである「スマイル、前進!∼
お客様の笑顔のために∼」のもと、お客様の声を起
点とした企業品質の向上に向けた不断の努力を続
け、
「共栄アドバンスプラン」の目指す姿である
「お客
し 、 信 頼 と 期 待 に お 応 え し ま す 。
ご契約内容全般の点検について
当社は2007年4月より、火災保険、自動車保険、傷 害保険、新種保険等のご契約内容がお客様のご意向を反 映したものになっていたか、保険金額が適切に設定され ていたか、各種割引が適切に適用されていたか等の観点 から、ご契約内容全般の点検を実施しております。 点検の結果、保険料割引の適用漏れ等が判明したご契 約につきましては、適正なご契約内容に是正するとともに、 過去に遡って保険料をお返ししております。お客様のご意向 に沿った補償を適正な保険料でご契約いただくことは、保 険会社にとって基本的な業務であるにもかかわらず、これま での点検により、保険料をお返しすべきご契約等が数多く 生じましたことにつきまして、お客様をはじめ関係先の皆様 に深くお詫び申し上げますとともに、全役員・全従業員一同 再発防止に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。信頼回復に向けた取り組み
発生原因と再発防止策
発 生 原 因 再 発 防 止 策 社員・代理店に対する指導・教育体系の再構築 2007年度より代理店への指導・教育体系を再構築し、代理店ならびに社員の業務知識、商品知識の 向上を図ってまいりました。 2008年度については、研修受講者等に実施したアンケート等をもとに、研修のあり方、方法等をよ り実効性のあるものとしてまいります。 代理店の資質向上を図る資格更新制度等を整備 商品知識等を定期的に検証する資格更新制度や保険商品教育制度を整備いたします。 代理店の研修受講状況の管理・検証態勢の整備 代理店に対する研修においては、募集人一人ひとりへの指導・教育が必要不可欠であることから、募集 人一人ひとりの研修履歴を管理し、未受講者を把握して研修実施をフォローする態勢を構築しました。 また、研修実施後に研修内容に係る理解度テストを実施し、研修の理解度を検証しております。 わかりやすいツール等の整備 実務的なポイントを記載した代理店にとってわかりやすいツールを作成するとともに、募集人の学習 ツールとして、保険募集ルール研修(WEB版)等、資質向上に資する環境を整備いたしました。 わかりやすい募集文書の作成 お客様からのご意見・ご要望などを踏まえ、募集文書の作成基準に「わかりやすさ」の観点(図表の活用、文 字の大きさ、わかりやすい表現など)を反映し、当該基準に基づきわかりやすい募集文書を作成いたします。 代理店監査の強化 2007年度より代理店監査における募集実態の確認として、お客様へ商品内容等をご説明する際の募 集ツールの使用状況や説明状況などを点検しております。 お客様アンケートの実施 代理店による募集時の意向確認や重要事項説明の実施状況等を確認するために、お客様にアンケート を送付し、お客様から寄せられた苦情等を代理店の指導に活用してまいります。 保険料割引規定等の簡素化 特に誤りが多かった「規模割引」については、保険料の割引を定める規定を改定し、簡素化いたしまし た。今後はわかりやすい商品を提供するための取り組みとして、構造級別の判定要素の簡素化、保険 料割引の適用条件の簡素化を行ってまいります。 わかりやすい商品の開発・提供 わかりやすい商品を提供するための取り組みとして、商品と特約数の絞り込みを行うとともに割引を 整理・統合するなど、可能な限り販売商品の整理・統合・簡素化を図ってまいります。また、商品開発 ルールを抜本的に見直し、商品開発(新商品の開発や改定)に際しては、関係部門が十分に連携し、募 集・損害サービス・事務・システム、お客様のニーズ・わかりやすさの各観点から十分な準備・対応が可 能であるかのチェックを行っております。また、十分なシステム手当ができていることを商品開発の 実施条件としております。 社員・代理店に対する 体系的な指導・教育が 不十分 代理店が使用する ツール等の整備が不十分 商品の多様化・複雑化 代理店の募集実態の モニタリングが不十分信
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み
発 生 原 因 再 発 防 止 策 意向確認の徹底 各保険商品において「ご契約内容確認書」を作成し、保険契約の内容がお客様の意向に沿ったものにな っているか、お客様とともに確認を行っております。 また、「ご契約内容確認書」には、評価額の算定方法・保険金額を設定する際の留意点、免許証の色の 確認方法のほか、構造級別の判定方法や保険料の割引の適用条件など、ご契約内容を確認するポイン トを記載し、代理店がその説明を行うことにより、お客様が保険契約の内容を確認しやすくいたしま した。 長期契約のご契約内容の定期的なご案内 お客様にご契約内容を確認いただく機会が少ない長期契約については、ご契約内容を記載したハガキ やダイレクトメールを定期的に送付することにより、お客様にご契約内容をご確認いただくこととい たします。 システムチェックの整備 事務・システムにおいて、構造級別の判定誤りなどのヒューマンエラーをチェックするしくみとして、 建物の構造の情報から妥当な構造級別でない場合にはエラーにする、建物の評価に必要な情報の機械 入力を必須にして保険金額が適切でない場合にはエラーにするなど、システムチェックを拡充いたし ました。 差分チェックの実施 ご契約内容点検の実効性の検証として、火災保険と自動車保険について、更改前と更改後の契約内容 の差(保険料、保険金額など)をシステム的に抽出し、適正性の点検(差分チェック)を実施しております。 経営陣の関与強化 当社の業務運営態勢全般の適切性の検証・改善指示を行う機関として、代表取締役社長を委員長、常 務会構成員を委員、関連部長を推進メンバーとする業務改善推進委員会を設置し、保険契約の適正性 確保に資する態勢整備を経営の最重要課題と位置付け、再発防止策の策定・進捗管理に取り組んでお ります。 お客様へのご説明や 意向確認が不十分 システムチェックの 整備が不十分 内部管理態勢が不十分お客様からの信頼回復に向けた取り組みの全体像
当社は保険金の支払漏れや各種割引の適用誤り等を二 度と発生させないよう再発防止を徹底するとともに、一 日も早いお客様・社会からの信頼回復・確立に向けて引 き続き全力を挙げて取り組んでまいります。 また、お客様の声に常に耳を傾け、お客様の視点に立 った業務運営を行うとともに、よりよい商品・サービス の提供により、お客様から選ばれる保険会社を目指し、 業務品質の向上に向け不断の努力を行ってまいります。お客様に最適な商品をご提供するための取り組み
募集管理態勢を強化するため、保険募集に係る研修の実施、募集ツールの企画等を統括・管理する「募 集管理統括部」を設置いたしました。 募集人の資質向上を図るため、2007年度より募集人向け教育カリキュラムを体系化し、全募集人を 対象に研修と理解度テストを実施する等、募集人のスキルアップ等を支援しております。また、募集 人一人ひとりの研修履歴を管理し、未受講者を把握して研修実施をフォローする態勢を構築いたしま した。 代理店の資質向上に向け、商品知識等を定期的に検証する資格更新制度や保険商品教育制度を整備い たします。 お客様からのご意見・ご要望などを踏まえ、募集文書の作成基準に「わかりやすさ」の観点(図表の活用、 文字の大きさ、わかりやすい表現など)を反映し、当該基準に基づきわかりやすい募集文書を作成い たします。 第三分野商品における健康状態告知の重要性や告知にあたっての留意点を、お客様に説明する資料と して、新たに健康状態告知の質問事項についての解説を掲載した「健康状態告知確認書」を作成いたし ました。 損害保険ご加入時のご契約内容の確認に際し、募集者に寄せられたお客様からのご意見・ご要望等を 踏まえ、今後もご契約内容確認書の改良等を継続して実施してまいります。 2007年度に引き続き、2008年度も継続して「お客様・安心拡大運動」を実施し、全社を挙げて損害 保険ご加入時のご契約内容確認の徹底を図っております。 商品・特約を整理・統合し、商品体系を簡素化するとともに、種目間で異なっている規定の統一化およ び約款の平明化(わかりやすい約款への改定)を実施してまいります。 商品開発ルールを抜本的に見直し、商品開発(新商品の開発や改定)に際しては、関係部門が十分に連 携し、募集・損害サービス・事務・システム、お客様のニーズ・わかりやすさの各観点から十分な準備・ 対応が可能であるかのチェックを行っております。 保険料割引の適用漏れを防止するため、保険料割引の適用条件の簡素化を行うとともに、ヒューマン エラーをチェックするための、システムチェックを拡充してまいります。 1. 募集態勢の整備に係る 取り組み 2. ご契約内容確認の 徹底に向けた取り組み 3. 商品の見直しⅠ
お客様へ保険金を適切にお支払いするための取り組み
牽制機能を強化するため、保険金支払漏れの点検や保険金支払対象外と判断した案件の適切性等を検 証する部署として、「保険金管理部」を設置いたしました。 医療保険、がん保険、所得補償保険、医療費用保険、介護費用保険等全ての第三分野商品に係る損害 サービスについて、専門に対応する集中部署を設置いたしました。 支払担当部門が支払対象外と判断した案件(除く請求放棄案件)等については、医師・弁護士等の第三 者で構成する保険金審査会(全国8カ所に部会を設置)で審査を実施しております。 保険金審査会の審査対象外である請求放棄案件については、保険金管理部が現地に赴き検証を実施し ております。 支払担当部門が支払対象外と判断した案件に係るお客様からの不服の申し立てに対応するため、不服 申立窓口を設置しております。お客様から不服の申し立てがあった案件については、社外弁護士が直 接お客様対応を行うとともに、保険金審査会で再審査を実施しております。 1. 保険金支払管理態勢の 強化 2. 保険金支払対象外案件の 審査・検証態勢の構築Ⅱ
信
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お客様の声等を業務改善に反映させるための取り組み
お客様の声をより経営に反映させるため、お客様の声(苦情・相談等)の分析、分析に基づく改善策立 案等を専門的に行う「業務品質管理室」を設置いたしました。 従来のフリーダイヤル経由に加え、インターネット経由でお客様からのご意見・ご要望・苦情等を広く 収集するしくみを構築いたしました。 苦情の定義を「お客様等から不満足の表明があったもの」と改定して苦情の幅を広げ、より広くお客様 の声を受け入れる態勢を構築いたしました。 ISO10002 (JIS Q 10002) に準拠した苦情対応マネジメントシステムを構築するため、「お客様の 声対応基本規程」およびその細則である「お客様の声に基づく業務改善実施要領」を制定し、業務改善 等によるお客様保護やお客様利便の向上に向け、お客様の声を業務改善に反映させるプロセスを明確 化いたしました。 「お客様の声対応基本規程」、「お客様の声に基づく業務改善実施要領」に基づき、お客様の声等の分析 による業務改善策を実施し、改善内容をホームページ等で公表しております。 1. お客様の声対応態勢の 強化 2. 業務改善に向けた 取り組み業務改善に係る経営管理(ガバナンス)態勢の強化に向けた取り組み
業務運営態勢全般の適切性を検証する機関として、業務改善推進委員会を設置し、お客様からの信頼回復に向けた取り組みに経営陣が 直接関与する態勢を構築いたしました。業務改善推進委員会は月例開催し、お客様からの信頼回復に向けた取り組みの進捗状況を管理 するとともに、管下の各専門委員会および本社各部に対して、改善指示・報告徴求を実施しております。 業務改善推進委員会の管下に各課題別の専門委員会を設置し、各専門委員会から業務改善推進委員会へ定期的に報告することにより、 経営陣の関与を強化しております。 商品開発時における商品開発、契約引受、募集、保険金支払、商品販売後の検証方法等、一連の商品開発 工程を審議する商品開発委員会を設置しております。 商 品 開 発Ⅲ
Ⅳ
質の高い損害サービスの実現に向け、損害サービス担当部署の要員を大幅に増強いたしました。 費用保険金等の支払業務に係るシステム改定を行い、チェック機能を強化しております。また、事故 内容と契約内容を照合し、お支払の可能性がある保険金のご案内漏れを防止するシステムを開発いた します。 費用保険金等のご案内漏れを防止するため、保険金請求・支払に係る帳票類を整備いたしました。 全国の損害サービス部署の均質的なサービスレベルの向上に向け、事故受付から支払完了までの間に、 お客様に対して、どのタイミングでどのような内容の経過報告を行うか等を規定した「ノンマリンあ んしんコール実施要領」を策定し、ご契約者様、保険金請求権者様等に定期的に経過報告を行い、お客 様利便・お客様満足度の向上を図ってまいります。 3. 保険金支払に係る インフラ整備 4. お客様サービスの向上信
頼
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補償内容等にかかるお客様のご意向確認について
2007年度より、保険契約の内容がお客様のご意向に 合致しているかどうかについて、お客様ご自身が保険契 約を締結される前に書面で確認いただく新しいお手続き (「意向確認書面制度」といいます)を開始しております。 意向確認書面制度につきましては、「お客様のご意向 に合致した適正な保険契約を締結していただく」ことを 確実なものとするために、意向確認書面の作成・交付を 行っております。 これらの確認につきましては、当社所定の「ご契約内 容確認書」等により実施しております。ご契約の際には、 本書面の記載内容の確認やご署名(記名・押印)をいただ くなど、お客様にはお手数をおかけするとともにお時間 をいただくこととなりますが、ご協力を賜りますようお 願い申し上げます。 共 栄 火 災 の 現 状 2008「 新 し い 確 認 手 続 き 」 に 関 する 損 害 保 険 業 界 に お け る 広 報 活 動
社団法人日本損害保険協会では、意向確認書面制度における「新しい確認手続き」 について、損害保険業界全体の取り組みとしてテレビ広告、新聞広告、ポスタ ー・チラシ等を利用し、周知を進めております。 詳しくは、日本損害保険協会のホームページ(http://www.sonpo.or.jp/)を ご覧ください。 希望する 補償と 契約の内容を 確認しました 希望する 補償は ○○です 当社所定の書面に、お客様のご確認と署名または記名・押印
が必要となります。ご希望・契約内容のご確認
お客様のご意向・ご契約内容確認の対象となる保険
火災保険、自動車保険、傷害保険・第三分野保険、新種保険
代
表
的
な
経
営
指
標
に
つ
い
て
代表的な経営指標について
2006年度 2007年度 (単位:百万円) ①正味収入保険料 ②正味損害率 ③正味事業費率 ④保険引受利益 ⑤経常利益 ⑥当期純利益 ⑦ソルベンシー・マージン比率 ⑧総資産額 ⑨純資産額 ⑩その他有価証券評価差額金 ⑪不良債権状況 A. リスク管理債権状況 破綻先債権額 延滞債権額 3ヵ月以上延滞債権額 貸付条件緩和債権額 合計 B. 自己査定結果 Ⅱ分類資産 Ⅲ分類資産 Ⅳ分類資産 分類額計①正味収入保険料
損害保険会社の売上規模を示す指標です。ご契約者か ら直接受け取った保険料(元受保険料)に保険金支払 負担平均化・分散化を図るための他の保険会社との保 険契約のやりとり(受再保険料および出再保険料)を 加減し、さらに将来ご契約者に予定利率を加えて返戻 すべき原資となる積立保険料を控除した保険料です。 年 度 項 目168,739
64.2%
36.5%
△
10,605
3,116
814
1,023.7%
726,741
79,256
26,941
93
1,238
−
−
1,331
6,213
342
504
7,059
165,747
64.8%
37.5%
△
6,707
1,917
500
948.6%
701,204
54,565
2,280
3
966
−
−
970
7,666
325
2,211
10,203
正味収入保険料の種目別構成比(単位:億円)③正味事業費率
正味収入保険料に対する保険会社の保険事業上の経 費の割合のことで、正味損害率と同様に保険会社の経 営分析や保険料率の算出に用いられます。損益計算 書上の「諸手数料及び集金費」に「営業費及び一般管理 費」のうち保険引受に係る金額を加えたものを「正味 収入保険料」で除した割合を指します。④保険引受利益
保険本業における最終的な損益を示すものです。正 味収入保険料等の保険引受収益から、正味支払保険 金・損害調査費・満期返戻金等の保険引受費用と保険 引受に係る営業費及び一般管理費を控除し、その他収 支を加減したものです。⑤経常利益
経常的に発生する取引から生じた損益を示します。保 険引受収益や資産運用収益等の合計である経常収益 から、保険引受費用や資産運用費用、営業費及び一般 管理費等の合計である経常費用を控除したものです。⑥当期純利益
上記の経常利益に固定資産処分損益や価格変動準備 金繰入額等の特別損益・法人税及び住民税等を加減し たものであり、事業年度に発生した全ての取引によっ て生じた最終的な損益を示すものです。⑦ソルベンシー・マージン比率
巨大災害の発生や、保有資産の大幅な価格下落など、 通常の予測を超えて発生しうる危険に対する資本金・ 準備金等の支払余力の割合を示す指標です。行政当 局が保険会社を監督する際に、経営の健全性を判断 する一つの指標として活用し、その数値が200%以上 であれば、「保険金等の支払能力の充実の状況が適当 である」とされています。 正味事業費率(単位:%) 保険引受利益(単位:億円) 経常利益(単位:億円) 当期純利益(単位:億円) ソルベンシー・マージン比率(単位:%)代
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な
経
営
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共 栄 火 災 の 現 状 2008⑧総資産額
損害保険会社の保有する資産規模を示すものです。 損害保険会社が保有する資産の総額であり、具体的 には貸借対照表上の「資産の部合計」です。⑨純資産額
損害保険会社が保有する資産の合計である「総資産額」 から責任準備金等の「負債額」を控除したものが「純資 産額」であり、具体的には貸借対照表上の「純資産の 部合計」です。⑩その他有価証券評価差額金
「金融商品にかかる会計基準(いわゆる時価会計)」に より、保有有価証券については、売買目的、満期保有 目的など、有価証券を保有目的で区分し、時価評価等 を行っています。その他有価証券は、売買目的、満期 保有目的に該当しない有価証券であり、保有有価証券 の大半を占めています。その他有価証券の評価差額に ついては、税金相当額を控除した純額を純資産の部に 「その他有価証券評価差額金」として計上しています。 総資産の内訳(単位:億円) 純資産額(単位:億円)⑪不良債権状況
A. リスク管理債権状況 貸付金のうち、保険業法施行規則第59条の2第1 項第5号口に基づき開示している不良債権額です。 貸付金の価値の毀損の危険性、回収の危険性等に 応じて、「破綻先債権」、「延滞債権」、「3ヵ月以上 延滞債権」、「貸付条件緩和債権」の4つに区分され B. 自己査定結果 損害保険会社としての資産の健全化を図るために、 不良債権等については適切な償却引当等の処理が 必要です。「自己査定」は、適切な償却・引当を行う ために、損害保険会社自らが、保有資産について 価値の毀損の危険性等に応じて、保有資産を分類ト
ピ
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ク
ス
トピックス
共 栄 火 災 の 現 状 2008■
会社経営
台風災害リスクの証券化により安定した再保険確保へ
2007年6月に再保険の調達手段の安定化を目的とし て、日本国内における台風災害リスクに対し、証券化を 利用して約135億円を欧米の資本市場から調達しまし た。これは大規模災害の後にみられた再保険市場に内在 する不安定さに対応すべく、リスクヘッジの多様化を図 ったものです。当社ではさまざまなリスクに対し今後も 検討・改善を図り、お客様に安心して保険をご契約いた だけるよう努めてまいります。企業キャラクターに関根麻里さんを起用
企業・商品ブランドの向上を目的に、2008年4月から 当社企業キャラクターにタレントの関根麻里さんを起用し ました。関根麻里さんは幅広い認 知度と好感度を有し、当社のスロ ーガンである「スマイル、前進!∼お 客様の笑顔のために∼」を具現化 できるキャラクターであることから 起用を決定しました。■
商品・サービス
新たな募集人教育体系「NEP2007」を実施
募集人の資質向上を図ることを目的に、募集人向けの 教育を新たに体系化した「NEP2007: New Education Program 2007」を2007年4月から実施しました。 「NEP2007」では、保険業務の基礎研修である「保険 募集ルール研修(コンプライアンス研修)」と、商品の引受 や当社の主要商品の内容・特徴についての「商品内容研 修」を基本とし、これまでの代理店主、代理店内責任者等 を中心に実施してきた研修方法から、募集人一人ひとり を対象に実施する研修方法に変更しました。また、研修 には募集人とともに当社営業店社員も参加することで、 社員および募集人が一丸となって資質向上に努めていま す。なお、2008年度以降も「NEP2008」として継続し て実施してまいります。ホームページの全面リニューアル
2008年5月に当社ホームページを全面リニューアルし ました。ホームページはお客様や社会と当社をつなぐ大切 なコミュニケーション手段であるとの認識のもと、当社の 姿勢や取り組みをご理解い ただくために、また、積極的 な情報開示によって経営の 透明性や健全性を高めるた めに、「商品情報」「契約時の 情 報 」 「 ご 契 約 者 向けの 情 報」「会社情報」の4つのカテ ゴリーを柱として内容の充実 を図りました。さらに、利用 者に負担なくご利用いただ けるようにサイト遷移を見直 し、デザインを刷新しました。 共栄火災ホームページ http://www.kyoeikasai.co.jp/自動車保険の販売拡大を目的とした「スマイル、
前進! Welcomeキャンペーン」と「スマイル、
前進! Helloキャンペーン」を実施
2008年5月から自動車保険商品の販売拡大を目的 に、「スマイル、前進!Welcomeキャンペーン」(2008 年5月1日∼2009年4月30日)と、「スマイル、前進! Helloキャンペーン」(2008年5月1日∼7月31日)を実 施しています。これは当社の自動車保険に新規ご契約い ただいた方や、自動車保険に関する簡 単なアンケートにご協力い ただいた方から抽選で豪華 商品をプレゼントするキャ ンペーンです。詳しい情報 は当社キャンペーン専用サ イトに掲載しています。 キャンペーン特設サイト http://kyoeikasai-smile.jp/団体扱・集団扱契約の自動車保険を対象とし
たWEB完結型通販を開発
自動車保険の団体扱契約および集団扱契約のお申し込 み手続きをインターネット上で完結できる「WEB完結型通 販」を開発し、2008年6月から提供を開始しました。 WEB完結型通販はインターネットの利点を活かし、お申し 込み手続きなどの利便性を向上させるとともに、新たな割 引制度を適用するなど、お客様、代理店双方にメリットの あるサービスです。当社はWEB完結型通販を自動車保険 の販売拡大に向けた新たなスキームとして位置付け、積極 的に導入を推進してまいります。コーポレート・ガバナンスの状況 ………
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内部統制システムの構築/コーポレート・ガバナンス体制/ コンプライアンス/リスク管理/社内・社外の監査・検査体制/ 個人情報保護指針(プライバシーポリシー)/ 反社会的勢力による被害を防止するための取り組み お客様の満足度向上を目指して ………22
お客様相談窓口/お客様の声に対する取り組み 社員への取り組み ………25
社員の採用と教育/人事制度/働きやすい職場環境づくり ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●企業の社会的責任のために
コーポレート・ガバナンスの状況
当社は、会社法および会社法施行規則に基づき、取締 役会において「内部統制システム構築に係る基本方針」を 決定し、本方針に従って内部統制システムを適切に構 築・運用しています。内部統制システム構築に係る基本方針
当社は、法令および定款を誠実に遵守するとともに、 内部統制システム構築に係る基本方針を以下のとおり定 め、業務の適正を確保するための体制を構築する。1. 取締役の職務の執行に係る情報の保存および管
理に関する体制
取締役の職務の執行に係る情報については、「取締役 会規則」、「常務会規程」、「文書管理規程」および「情報 資産管理規程」に基づき、適切に保存・管理する。2. 損失の危険の管理に関する規程その他の体制
(1)業務執行に係るリスクとして、次の①∼⑧のリスク を認識し、その把握と管理を行う体制を構築する。 ① 保険引受リスク ② 商品開発リスク ③ 資産運用リスク ④ 流動性リスク ⑤ 事務リスク ⑥ システムリスク ⑦ 緊急時危機管理 ⑧ その他のリスク(法務リスク、風評リスク等) (2)リスク管理体制として、「企業リスク管理委員会」 を設置し、当社が管理すべきリスクを的確に把 握・管理するとともに、統括部署としてリスク管 理部を設置する。 (3)リスク管理体制およびリスク管理の方法等につ いては、リスク毎に「リスク管理の方針」および 「リスク管理規程」を定める。3. 取締役の職務の執行が効率的に行われることを
確保するための体制
(1)取締役の職務の執行については、「組織規程」、 「業務分掌」および「権限明細」に基づき、効率的 に行われることを確保する。 (2)取締役会および常務会付議事項については、付 議内容が法令等に違反しないことを事前にコン プライアンス統括部およびリスク管理部に確認 する。4. 取締役および使用人の職務の執行が法令および
定款に適合することを確保するための体制
(1)取締役および使用人の職務の執行については、 「共栄火災倫理規則」、「法令等遵守に係る基本方 針」、「法令等に関する遵守基準」、「コンプライ アンス・プログラム」および「コンプライアンス・ マニュアル」等に基づき、法令および定款に適合 することを確保する。 (2)法令等遵守体制として、「法令遵守統括会議」お よび「部・支店法令遵守委員会」を設置し、社内規 程をはじめ社会一般に求められる倫理やモラル 等の遵守を徹底するとともに、法令遵守の統括 部署としてコンプライアンス統括部を設置する。 (3)公益通報者保護法への対応、法令等に違反する 行為の早期発見およびかかる行為に対する迅速 かつ適切な対応による不祥事故の未然防止を目 的として、社外弁護士を相談窓口とする共栄火 災グループ内の社外相談制度「企業倫理ヘルプ ライン」を設置する。 (4)市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的 勢力および団体に対しては、「反社会的勢力によ る被害を防止するための基本方針」に基づき断 固とした姿勢で臨み、警察、弁護士等とも連動 し毅然とした姿勢で組織的に対応する。内部統制システムの構築
当社は、経営の健全性と透明性を確保するため、「コーポレート・ガバナンスの充実」を重要な経営課題と位置付けて います。経営資源の効率的な活用、牽制機能の実効性の確保および適切なリスク管理により、引き続き、健全な企業経 営を維持・強化してまいります。企
業
の
社
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責
任
の
た
め
に
(5)内部監査部門として内部監査部を設置し、部支 店監査を毎年実施することにより、内部管理態 勢等の適切性・有効性を検証する。5. 当社ならびにその親会社および子会社から成る企
業集団における業務の適正を確保するための体制
(1)当社による子会社管理については、「関係会社管 理規程」を定めるとともに、各子会社と「関係会 社の管理運営に関する覚書」を締結し、共栄火災 グループにおける業務の適正を確保する。 (2)内部監査部においては、関係会社監査を毎年実 施し、業務の適正を検証する。 (3)各子会社においては、「関係会社管理規程」に基 づき、コンプライアンスおよびリスク管理を徹 底する。 (4)当社と子会社との連携体制として、双方の代表 者による「関係会社代表者会議」等を開催し、円 滑な意思の疎通を図る。 (5)当社からの子会社に対する不当取引の要求等に ついては、共栄火災グループ全社員を利用対象 者とする「企業倫理ヘルプライン」の活用により、 防止する体制を構築する。 (6)親会社による当社の管理については、両者によ る「協定」を締結し、業務の適正を確保する。 (7)当社と親会社との連携体制として、両者の役員 による「事業推進委員会」を開催し、両者の一体 的事業運営等について協議する。 (8)監査役が取締役会、常務会等の重要な会議に出 席することにより、親会社との不適正な取引の 決定について未然に防止する体制を構築する。6. 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くこと
を求めた場合における当該使用人に関する事項
(1)監査役が、その職務を補助すべき使用人を置く7. 補助使用人の取締役からの独立性に関する事項
(1)補助使用人の取締役からの独立性を確保するた め、補助使用人は業務の執行に係る役職を兼務 しない。 (2)補助使用人の人事に関する事項は、取締役と監 査役の協議により定める。8. 取締役および使用人が監査役に報告をするため
の体制その他の監査役への報告に関する体制
(1)取締役および使用人が監査役に報告をするため の体制等については、「取締役会規則」、「常務会 規程」、「監査役会規則」および「監査役監査基準」 等に定める。 (2)監査役は、重要な意思決定の過程および業務の 執行状況を把握するため、法令または定款に定 めるもののほか、取締役と協議のうえ、重要な 会議に出席する。 (3)監査役は、取締役および使用人から営業の報告 を求め、主要な決裁書類等業務執行に関する重 要な文書を閲覧する。 (4)監査役は、必要に応じて、取締役および使用人 に対して報告を求める。 (5)監査役会は、会計監査人から監査報告書および 監査に関する資料を受領する。9. その他監査役の監査が実効的に行われることを
確保するための体制
(1)監査役の監査が実効的に行われることを確保す るための体制については、「監査役会規則」およ び「監査役監査基準」に定める。 (2)監査役は、内部監査部門と連係を保ち、その監 査の結果の報告を求めることにより、監査役の 監査が実効的に行われることを確保する。コーポレート・ガバナンス体制
当社の取締役会は、社外取締役4名を含む取締役16名 で構成し、共栄火災グループの経営戦略、事業計画、組 織機構改定および主要人事などの意思決定ならびに業務 執行の監督を行っており、原則毎月1回開催しています。 また、執行役員制度を導入し、18名の執行役員が代表取 締役の指揮命令のもとで業務執行にあたっています。業 務執行に係る重要事項を協議するための機関として、社 長執行役員および本社部門担当の役付執行役員で構成す る常務会を設置し、原則毎週1回開催しています。 監査役会は、社外監査役3名を含め5名で構成されて います。監査役は、監査役会において監査方針・監査計 画を策定し、当該方針・計画に従い、取締役会をはじめ 常務会、法令遵守統括会議、企業リスク管理委員会など 社内の重要な会議に出席するとともに、重要な書類の閲 覧、支店等への往査などを行っています。また、定期的 な会計監査人との意見交換、内部監査部門・コンプライア ンス部門との連係を図りつつ、監査を行っています。 重要な経営課題別に委員会を設置し、個別課題に関す る取り組みの推進・管理・統括を行い、常務会・取締役会 へ付議・報告を行っています。 さらに、経営上の重要な事項について助言・提言等を 行う機関として、外部の有識者と役付取締役で構成する 経営懇話会を設置し、経営の健全性と透明性の確保を図 っています。 コーポレート・ガバナンス体制図企
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コンプライアンスへの取り組み
法令等遵守(コンプライアンス:法令や社会規範等のル ールを守ることにとどまらず、お客様や社会から求めら れる倫理観、要請に応えること)は、公共性の高い損害 保険事業においては特に重視すべき事項です。当社では、 事業運営の基本原則として「共栄火災倫理規則」を定め、 全ての法令およびその精神を遵守すること、事業活動全 般を効率的で公平、公正かつ透明なものとし、お客様お よび株主の利益を最優先とすること、自己責任の原則に 則って、社会的規範・倫理に基づく良識ある行動をとる こと等を掲げています。また、役員・社員の行動規範と して「法令等に関する遵守基準」を定め、法令等を遵守 した事業運営の徹底を図っています。このための社内体 制として「法令遵守統括会議」を設置し、コンプライア ンス・プログラムを推進するとともに、独自に作成した コンプライアンス・マニュアルを全役員・社員に配布し てその認識の徹底を図っています。さらに、各種研修を 通じたコンプライアンス・マインドの醸成および向上に 取り組んでいます。コンプライアンスに係る基本方針
役員・社員は、保険事業が高い公共性を有し、広く経 済・社会に貢献していくという重大な責務を負っている との認識のもと、自己責任原則に基づき法令・定款・社 内規程および社会規範等を厳格に遵守し、公正かつ公平 な事業運営を行います。法令遵守統括会議
全てのコンプライアンス事項を一元的に把握し、コン プライアンス推進に関係する事項の審議・決定等を行う 組織です(委員長:取締役社長、委員:常務執行役員以上 の役員、専門委員:コンプライアンス統括部長、リスク管 理部長、内部監査部長、その他本社部長および顧問弁護 士、常勤監査役1名以上が出席)。また、各部・支店に は法令遵守統括会議の下部機関として「部・支店法令遵 守委員会」を設置し、法令等遵守と不祥事件の防止に努 めています。営業部・支店、損害サービス部に、コンプ ライアンス・リーダーを配置し、コンプライアンス統括 部と直接の連携をとって、部・支店内の牽制機能を高め るとともに、コンプライアンス研修、教育を継続的に 行っています。リスク管理態勢
急速な金融自由化の進展に伴い、保険事業を取り巻く 経営環境は大きく変化し、保険会社が抱えるリスクは以 前に比べ複雑化・多様化してきています。当社では、保 険会社が自ら責任をもって種々のリスクを的確に把握・ 管理していくことが重要であるとの認識のもと、リスク 管理を経営の重要課題と位置付けています。企業リスク管理委員会
リスクを総合的かつ横断的に掌握・管理する目的で設 置され、経営上の諸リスクの分析と対策立案を行う組織 です。当委員会では保険引受、資産運用、流動性、事務、 システム等の各リスクについて「保険会社に係る検査マ ニュアル」の内容を中心に、当社が対応すべきリスクにリスク管理
コンプライアンス
商品開発委員会
保険募集から保険金支払にわたる業務の適正性確保を 図る観点から、商品開発態勢・契約引受態勢・募集態勢・ 保険金支払態勢・商品販売後の検証方法など、一連の商 品開発工程の審議を目的として設置しました。商品開 発・改廃・販売に係る事項を統合的に管理することとし、 商品開発工程全体に不備がないか、審議事案に応じて社 外の有識者の意見等を踏まえ確認・審議したうえで、常 務会・取締役会に商品開発を提起することとしています。ALM委員会
資産負債全体の状況を把握し、総合的な管理に関する 戦略目標を制定し管理する組織です。当委員会では、総 合的な管理に関する戦略目標を制定するとともに、経営 方針および外部環境等の変化に応じて、戦略目標および 管理の適切性を確保するための検証を行います。情報資産管理統括委員会
情報資産を適切に管理する目的で設置された組織で す。当委員会では、情報資産管理のための組織整備や諸 施策の企画・立案、方針・規程の策定等を行っています。リスク管理の基本方針
当社では、「リスク管理全体の方針」および「個別リ スクの管理方針」を取締役会において策定し、この方針 に沿って各リスク管理責任部署がリスク管理を行ってい ます。具体的には、リスク管理規程の整備、各リスクの 評価・モニタリングの実施および経営への報告、リスク 定量化等の計測手法の充実等を行っています。当社が認識しているリスクとその管理
保険引受リスク管理
保険事故の発生率等が予測に反して変動することに伴 うリスクをいいます。当社では、保険種目別の損害率等 を中心にしてその収支管理やその原因となるリスク分析 を徹底して検証し、必要に応じて引受条件の見直しを行 っています。 また、第三分野保険の保険事故発生率に関する不確実 性への対応として、ストレステストを実施し、リスク評価 を行っています。 再保険を付す際には、再保険会社の倒産などにより、 再保険金が回収不能とならないよう、格付等による出再 先の再保険会社の選定基準を定めるとともに、特定の再 保険会社に過度のリスクが偏らないよう、再保険責任の 分散を図っています。主要な集積リスクである地震災害 および台風災害リスクについては、それぞれ関東大震災 の再来および伊勢湾台風クラスの台風を想定し、これら の災害が発生した場合でも、当社の1災害あたりの最終 正味損害額が一定の範囲に収まるよう、割合再保険およ び非割合再保険を併用して再保険手配を行っています。 また、再保険を引き受ける際には、引受危険の質・量お よび過去の成績等を十分に分析し、保険収支への影響を 勘案して、成績が安定しているものを中心に限定して引 受を行っています。商品開発リスク管理
商品開発・改廃・販売(以下、「商品開発等」といいます) に関する事項を統合的に管理し、商品開発等に係る管理 態勢が保険契約者等の保護の観点から重要であること、 かつ健全性維持や適切な業務運営の確保に重大な影響を 与えることを十分に認識して、当社における経営計画・ 経営方針に沿った商品開発等を行っています。資産運用リスク管理
資産運用リスクとは、保有する運用資産の価値が変動 することによって損失を被るリスクです。 資産運用リスクを管理するため、市場リスク、信用リ スク、不動産投資リスクおよび市場流動性リスク等に分 類し、厳正に管理しています。 VaR(バリュー・アット・リスク)※を用いて市場リスク に信用リスクを加味したリスク量を測定・管理し、過大 なリスク量を保有することがないようリスクコントロー ルに努めています。 また、市場流動性リスクの管理として、流動性の高い 資産を一定額以上保有するように管理を行っています。 ※VaR(バリュー・アット・リスク):一定の確率のもとで被る可能性がある 予想最大損失額流動性リスク管理
流動性リスクとは、解約返戻金の一時的な増加や巨大 災害での資金流出により資金繰りが悪化し、資金の確保企
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に、通常よりも著しく低い価格での資産売却を余儀なく されることによって損失を被るリスクです。 流動性リスクを管理するため、日々の資金繰りの状況 を「平常時」「要注意」「要注意時」「懸念時」「危機時」 「巨大災害時」に区分し、資金繰りの状況に応じて迅速 かつ適切な対応ができるよう態勢を整備しています。事務リスク管理
社員等が正確な事務を怠ったり、不正を起こしたりす ることによって損失を被るリスクをいいます。当社では 事務マニュアル類の整備や社員・代理店の研修等により 事務ミスや不正を防止するとともに、チェック体制の強 化に努めています。 また、個人情報の管理につきましては、情報資産の保 護に関する基本方針等を策定し、情報資産の保護に努め ています。システムリスク管理等
コンピューターシステムのダウンや誤作動、コンピュ ーターの不正使用によって損失を被るリスクをいいます。 当社では、「セキュリティポリシー」等を策定し、システム の安全確保および情報資産の保護に努めています。大規模災害リスクおよびその他のリスク管理
地震・台風等大規模災害リスク、法務リスク等のその他 リスクについても、経営全般に影響を与えるリスクである との認識のもと、リスク管理態勢の強化に努めています。定量的リスク管理
当社が抱えるさまざまなリスクを可能な限り合理的・ 客観的な手法により定量的に把握し、当社の経営体力に 収まっているかどうか定期的にモニタリングを行い、管 理しています。 リスク管理態勢の組織図当社は、個人情報保護の重要性に鑑み、また、損害保 険業に対する社会の信頼をより向上させるため、個人情 報の保護に関する法律その他の関連法令、金融分野にお ける個人情報保護に関するガイドラインや(社)日本損 害保険協会の指針(損害保険会社に係る個人情報保護指 針)を遵守して、個人情報を適正に取り扱うとともに、 安全管理については、金融庁および(社)日本損害保険協 会の実務指針に従って、適切な措置を講じます。 当社は、個人情報の取り扱いが適正に行われるように 従業者への教育・指導を徹底し、適正な取り扱いが行わ れるよう取り組んでまいります。また、当社の個人情報 の取り扱いおよび安全管理に係る適切な措置について は、適宜見直し、改善します。