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ペプチド(アミノ 酸 残 基 7~8 個 )

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(1)

第 5震

5章

ロ イ シ ン の 摂 食 に よ る 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 分 解

抑 制 メ カ ニ ズ ム の 検 討

1

節 目 的

前 章 ま で の 結 果 よ り 、 ラ ッ ト に 無 タ ン パ ク 質 摂 取 時 に ロ イ シ ン を 摂 食 す る こ と で 、 週 齢 に 関 係 な く 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 の 分 解 が 抑 制 さ れ る こ と が 示 さ れ たO 本 章 で は 、 そ の 抑 制 メ カ ニ ズ ム に つ い て 検 討 す るO 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 の 分 解 は 、 ま ず カ ル パ イ ン が 筋 原 線 維 の Z帯 を 切 断 し て 、 ミ オ シ ン フ ィ ラ メ ン ト と ア ク チ ン フ ィ ラ メ ン ト を 遊 離 す るO さらに、 プ ロ テ ア ソ ー ム 系 に よ り 小 さ い ペ プ チ ド に ま で 分 解 さ れ 、 リ ソ ソ ー ム 系 に よ っ て ア ミ ノ 酸 に ま で 分 解 さ れ る と い う メ カ ニ ズ ム が 考 え ら れ て い る [17] (Fig.5-1)。 Nagasawaら [63]は 、 ロ イ シ ン 投 与 に よ る 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 分 解 抑 制 が 、 ど の 分 解 系 を 阻 害 す る こ と に よ る も の か を 検 討 す る た め 、 単 離 筋 肉 切片をインキュベーションした緩衝液中に、カノレパインまたはリソソーム 系の阻害剤を添加し、 MeHisの 放 出 速 度 を 測 定 し た

5

結 果 、 プ ロ テ ア ソ ー ム 系 の 関 与 が な い こ と を 示 唆 し 、 さ ら に 排 腹 筋 可 溶 成 分 中 の ミ オ シ ン 重 鎖 量 に 変 化 が な か っ た こ と か ら 、 カ ノ レ パ イ ン の 関 与 も な い こ と を 示 唆 し たO 平 野 [89]は 絶 食 後 に 20%カ ゼ イ ン 飼 料 を 摂 食 さ せ 、 排 腹 筋 中 の プ ロ テ ア ソ ー ム 活 性 を 測 定 し 、 プ ロ テ ア ソ ー ム 活 性 が 絶 食 時 と 比 較 し て 変 化 し な か っ た こ と か ら 、 食 餌 タ ン パ ク 質 に よ る 分 解 抑 制 に プ ロ テ ア ソ ー ム 系 の 関 与 が な い こ と を 示 唆 し た 、 ま た 、 代 表 的 な リ ソ ソ ー ム プ ロ テ ア ー ゼ で あ る 、 カ テ プ シ ン

L

B

H

の 活 性 を 測 定 し た と こ ろ 、 活 性 が 減 少 す る 傾 向 が あ る こ と を 示 し たO こ れ ら の 結 果 か ら 、 食 餌 タ ン パ ク 質 や ロ イ シ ン に よ る 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 の 分 解 抑 制 は 、 リ ソ ソ ー ム 系 に よ り 制 御 さ れ て い る と 考 えられるO しかし、 Hamelら [65]による

i

nv

i

t

r

o

の 実 験 で は 、 ロ イ シ ン を 含 む い

(2)

ダ 5掌 く つ か の ア ミ ノ 酸 が プ ロ テ ア ソ } ム 系 を 阻 害 す る こ と に よ り 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 分 解 を 抑 制 す る こ と を 示 唆 し て い るO 本 章 で は 、 ロ イ シ ン の 継 続 摂 取 に よ る 、 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 分 解 抑 制 の メ カ ニ ズ ム を 解 明 す る た め 、 カ ル パ イ ン と プ ロ テ ア ソ ー ム の 酵 素 活 性 、 代 表的なユピキチンリガーゼ、である、 Atrogin圃1と MuRFlの遺伝子発現、 オ ー ト フ ァ ジ ー の マ ー カ ー タ ン パ ク で あ る LC3の 発 現 の 変 化 を 調 べ て 検 言せしたO 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 ミ オ シ ン 、 ア ク チ ン ユ ピ キ チ ン " フ。ロテアソーム系 ペプチド(アミノ酸残基 7~8 個) 二 リ ソ ー 系 Fig.5闘1 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 分 解 の 概 略 図

(3)

第 5毒苦 第 2節 方 法 1. 動 物 実 験 本章で用いたサンプルは、 3章 で 得 ら れ た 実 験 1(若齢)のラットの排腹 筋 を 使 用 し たO 2. カノレパイン活性の測定方法 (1) カ ル パ イ ン 活 性 測 定 法 カノレパインはカノレシウム依存性のプロテアーゼであるO 本 実 験 で は 、 カ ノ レ シ ウ ム の 存 在 、 非 存 在 下 に お け る 基 質 の 分 解 量 の 差 を カ ル パ イ ン 活 性 と したO カ ル パ イ ン 活 性 の 測 定 は 、 基 質 と し て ア ゾ カ ゼ イ ン を 用 い る 方 法 [90]で 検 討 し たO {試薬

l

pHは 酢 酸 を 用 い て 調 製 し たO ホ モ ジ ネ ー ト バ ッ フ ア 100mMTris、1mMETDA (pH 7.5) 基質用バッファー1: 100mM Tris、200mMKCl、20mMメ ル カ プ ト エ タノール、 10mMCaC12 (pH 7.5) 基質用バッフア掴2: 100mM Tris、200mMKCl、20mMメノレカプトエ タノール、 10mMEDTA (pH 7.5) [方法} ア ゾ カ ゼ イ ン 120mgに 10mLの基質用バッフア幽1、 ま た は 基 質 用 バ ッ フア -2を 加 え て 溶 解 し た も の を 、 試 験 管 に 1mLず つ 分 注 し 、 あ ら か じ め 250 Cで プ レ イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン し たO 酵 素 溶 液 は 、 排 腹 筋 100 mgに 40 イ 音 量 の ホ モ ジ ネ ー ト バ ッ フ ァ を 加 え て 、 氷 冷 し な が ら 30秒 間 ホ モ ジ ナ イ ズ し 調 製 し たO 酵 素 溶 液 1mLを 基 質 溶 液 に 加 え て 即 座 に 混 和 し 、 25 0 Cで 2時 間 イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン し たO イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン 終 了 後 、 20% TCA

(4)

ゑ亨 5震 を 2mL加 え 、 反 応 を 停 止 さ せ たo 4 0 C、4,000X gで 10分間遠心分離し、 366nmの 吸 光 度 を 測 定 し たO 排腹筋中のカノレパイン活性は、酵素溶液に含まれるタンパク質が、カル シ ウ ム 依 存 的 に 分 解 す る 基 質 の 量 か ら 評 価 し 、 カ ル シ ウ ム 依 存 に よ る 吸 光 度 の 差 ( 基 質 用 バ ッ フ ァ -1-基質用バッフア圃2)が 0.1のとき 1unitとし て 表 し たO (2) 粗 酵 素 溶 液 中 の タ ン パ ク 質 の 定 量 酵素溶液のタンパク質濃度の測定は、 Lowry法 変 法 [91]により測定し た。 {試薬}

.A

液 :2% (W/V)炭酸ナトリウム、 0.40/0 (W/V)水酸化ナトリウム、 0.16% (W/V)酒石酸ナトリウム、 1% (W/V) ドデシル硫酸ナトリウム

.B

液 :4% (W/V)硫 酸 銅 五 水 和 物

.

c

液 :A液 :B液 =100mL : 1mLで 混 合 し たO .D液 :2Nフ ェ ノ ー ル 試 薬 を 純 水 で 2倍 に 希 釈 し たO ( 明 記 し て い な い 試 薬 は 、 試 薬 特 級 、 和 光 純 薬 工 業 株 式 会 社 、 大 阪 ) {方法} 酵 素 溶 液 の 希 釈 液 1mLに C液 3mLを加えてよく撹枠し、 15分 間 静 置 し たO その後 D液 0.3 mLを 吹 き 付 け る よ う に 加 え 直 ち に 撹 持 し 、 さ らに 30分間静置した後、 750 nmの 吸 光 度 を 分 光 吸 光 光 度 計 V-530(日 本 分 光 株 式 会 社 、 東 京 ) で 測 定 し た 。 な お 、 盲 検 は 純 水 、 標 準 液 に は タ ン パク質として牛血清アノレブミン (FractionV Powder Minimum 96% Signia、USA) を用いたO

(5)

ゑ亨 5震 3 プ ロ テ ア ソ ー ム 活 性 の 測 定 方 法 プロ。テアソームの主要なべプチダーゼである、キモトリプシン様ペプチ ダ ー ゼ 活 性 を Aki ら [92] の 方 法 を 改 良 じ て 測 定 し たO プ ロ テ ア ソ ー ム は 基 質 特 異 性 の 非 常 に 広 い 酵 素 で あ る が 、 4 -メチルクマリノレ-7-アミド (MCA) と 結 合 し た 高 感 度 の 合 成 基 質 [93] を 用 い て 酵 素 活 性 を 測 定 し たO ペ プ チ ド と 結 合 し た MCA は 、 ペ プ チ ド 結 合 が 切 断 さ れ る と 、 蛍 光 物 質 で ある 7醐アミノ-4 -メチノレクマリン (AMC) を遊離するO そこで、遊離した AMC の 蛍 光 強 度 を 測 定 す る こ と に よ り 、 酵 素 活 性 を 測 定 し たO [試薬] @ホモジネート用緩衝液 10m M Tris、1mMEDTA、5mMMgS04、250 m Mショ糖、 0.1

%

(W/V) Brij 35 (pH 7.4)

@合成基質 Succinyl-L同 Leucyl-L -Leucyl -L園 Valyl・L圃 Tyrosine

4-Methyl-Coumaryl-7・Amide (株式会社ペプチド研究所、大阪)

基質は、 10 m M に な る よ う に ジ メ チ ル ス ル ホ キ シ ド (DMSO、 生 化 学 用 ) で 溶 解 し て 冷 凍 保 存 し たO 使 用 時 に 純 水 で 5 倍希釈し、 2 m Mで 使 用 し たO

・ 50μM 7-Amino-4・Methyl-Coum'arin (AMC) :.10 m M に な る よ う に

DMSOで 溶 解 し て 冷 凍 保 存 し て お き 、 使 用 時 に 純 水 200倍希釈し、 50 μMに 調 製 し たO ・ 0.25 M トリス塩酸緩衝液 (pH8.0) 反 応 用 緩 衝 液 :2.5mM ジチオスレイトーノレ 0.25M トリス塩酸緩衝液 (pH 8.0) 基 質 溶 液 :2 m M の 合 成 基 質 溶 液 を 反 応 用 緩 衝 液 で 5倍希釈した。 10

%

(W/V) ドデシノレ硫酸ナトリウム (SDS) 0.1 M トリス塩酸緩衝液 (pH9.0)

(6)

第 5辛苦 {方法] 排 腹 筋 約 100mgに 30倍 量 の ホ モ ジ ネ ー ト 用 緩 衝 液 を 加 え 、 氷 冷 し な が ら ポ リ ト ロ ン ホ モ ジ ナ イ ザ ー (Kinematika GmbH Steinhofhalde、 Switzerland) で 30秒 間 ホ モ ジ ナ イ ズ ( ダ イ ヤ ル 4) したO 次 い で 、 氷 冷 し な が ら 超 音 波 ホ モ ジ ナ イ ザ ー

(GSD-

50型、株式会社エスエムテー、 東京)で 10秒 間 の 破 砕 (Tuning6)を3回 行 な っ たO このホモジネート 溶 液 を ホ モ ジ ネ ー ト 用 緩 衝 液 で 15倍に希釈し、測定用の酵素溶液としたO 基 質 溶 液 50μLに 酵 素 溶 液 50μLを加え、 37 ocで 10分 間 イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン し たO イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン 終 了 後 、 直 ち に 10

%

(W/V) SDS 0.1 m Lを 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ 、 さ ら に 0.1M トリス塩酸緩衝液 (pH9.0) 2mLを 加 え 、 励 起 波 長 380nm、蛍光波長 460nmに お け る 蛍 光 強 度 を 分 光 蛍 光 光 度 計 (RF-5300 PC、島津製作所)を用いて測定したO なお盲 検は、酵素溶液の代わりに純水を添加したものを用い、標準試料には 50μM AMCを用いたO 酵 素 溶 液 の タ ン パ ク 質 濃 度 は 、 原 液 の ホ モ ジ ネ ー ト 溶 液 を 100倍 希 釈 し 、 前 述 の 2.カノレパイン活性の測定方法 (2).粗 酵 素 溶 液 中 の タ ン パ ク 質 の 定 量 と 同 様 に 測 定 し たO 結 果 は 、 遊 離 し た AMCの 物 質 量 で 表 し た 4.ユ ピ キ チ ン リ ガ ー ゼ の 遺 伝 子 発 現 の 検 出 筋肉組織の代表的なユピキチンリガーゼ、である Atrogin-1とMuRF1の 遺 伝 子 発 現 量 を ノ ー ザ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ に よ り 検 出 し たO

・ Total RNAの抽出 (Acid-guanidium -p he nol-chloroform法・ AGPC法) ノ ー ザ ン ブ ロ ッ テ ィ ン グ に よ り 遺 伝 子 発 現 量 を 測 定 す る た め 、 ラ ッ ト か ら 摘 出 し た 排 腹 筋 か ら AGPC法 [94]により TotalRNAを抽出したoRNA

分 解 酵 素 (RNase) に よ る 分 解 を さ け る た め 、 試 薬 の 調 製 と TotalRNA

の 抽 出 で は 、 使 用 し た 試 薬 、 チ ッ プ は 121 oc、20分 間 の オ ー ト ク レ ー ブ 処 理 を 行 っ た も の を 使 用 し たO

(7)

5

.

{試薬}

., Denaturing solution (801 D) 4Mグアニジンチオシアン酸塩、 0.5

%

N-lauroyl sarcosine (ICN) になるように純水に溶解し、 1Mクエン酸 ナ ト リ ワ ム (pH7.0)溶液を 2.5 m L加 え 、 純 水 で 100 mLにフィルア ップしたO この溶液を 50 m L取 り 、 使 用 時 に 2圃メルカプトエタノール を 0.35mL加 え たO ・ 2M酢 酸 ナ ト リ ウ ム (pH4.0) 水 飽 和 フ ェ ノ ー ル : 粒 状 フ ェ ノ ー ル (Wako) を 500 Cで溶解し、当量の 純 水 を 加 え 混 ぜ たO 静 置 し て 上 層 の 水 を 取 り 除 い たO これを 2 度繰り 返 し 、 遮 光 し 40 Cで 保 存 し たO @クロロホノレム:イソアミノレアノレコーノレ (49:1)(v/v) • 2-フ。ロパノーノレ • 75%エ タ ノ ー ル [方法] 排 腹 筋 約 200mgに801Dを 2mL加え、氷冷しながらホモジナイズし、 2 m Lチ ュ ー ブ 2つに 800μLず つ 移 し たO 次 に 、 そ れ ぞ れ の チ ュ ー ブ に 2M酢 酸 ナ ト リ ウ ム (pH4.0) 80μL、水飽和フェノーノレ 800μL、クロロ ホノレム:イソアミノレアノレコーノレ (49: 1) 160μLを加え、 よくボルテック スした後、 4 ocで 15分 間 静 置 し たO その後 4 oc、8,000gで 10分 間 遠 心 分離し、 RNAが 溶 解 し て い る 上 層 ( 水 層 ) を 新 し い 2mlチ ュ ー ブ に 回 収 した(約 800μL)0 こ の 際 、 下 層 ( 有 機 層 ) お よ び 界 面 に は DNAやタンパ ク 質 が 溶 解 し て い る の で 、 混 入 し な い よ う に 注 意 し た 。 上 層 に 2-プロパノ ー ル 800μLを 加 え 、 混 合 後 -20 oCで 10分 以 上 静 置 し たO その後 4 oc、 8,000 gで 10分 間 遠 心 分 離 し 、 上 清 を 取 り 除 き 沈 殿 を 得 たo801 D を 300 μLを加え溶解し、 1.5mL容 チ ュ ー ブ に 移 し た ( こ こ で 2つ の チ ュ ー ブ を 1つにする)0 2・プロパノーノレ 300μLを加えて混合後、 4 oC、8,000 gで 10分 間 遠 心 分 離 し て 上 清 を 取 り 除 き 、 沈 殿 を 得 たO 次に 75%エ タ ノ ー ル

(8)

5

.

300μLを 加 え 、 混 合 後 4

o

c

、8,000 gで 5分 間 遠 心 分 離 し 、 上 清 を 丁 寧 に 取 り 除 い たO 得 ら れ た 沈 殿 を デ シ ケ ー タ 内 で 約 2分 間 、 真 空 乾 燥 し 、 残 存するエタノーノレを取り除いた後、沈殿に 50μLの純水を加え溶解し、こ の液を TotalRNA溶 液 と し 、 泳 動 す る ま で-20

o

c

で 保 存 し たO .RNAの 定 量

Total RNA溶 液 に 含 ま れ る RNAの 濃 度 を 吸 光 光 度 計 (HITACHI U乞OOOA)で 測 定 し たo RNAは260nm、 タ ン パ ク 質 は 280nmに吸収極 大 を 持 つO ま た 、 一 本 鎖 の 核 酸 の 溶 液 で は 40mg/mlの 時 に 吸 光 度 が 1.0 になる [94]。この事に基づき、 TotalRNA溶 液 を 純 水 で 50倍希釈し、 260 nmと280nmの2波長を測定し、TotalRNA濃 度 と 溶 液 の 純 度 を 調 べ たO @ ノ ー ザ ン ブ ロ テ ィ ン グ ノーザ、ンブロティングとは、組織中で発現している特定の mRNAを、 その cDNAを 用 い て 検 出 す る 方 法 で あ るO その概要は、 TotalRNAを変性 剤 と し て ホ ル ム ア ル デ ヒ ド を 含 む ア ガ ロ ー ス ゲ ル を 用 い て 、 電 気 泳 動 に か けて RNAの 大 き さ に よ り 分 離 し た 後 、 メ ン ブ レ ン に 転 写 す るO 次に、メ ン ブ レ ン 上 の 目 的 と す る mRNAに 標 識 さ れ た cDNAプローブをハイブリ ダイゼーション(結合)せるO 結 合 し た cDNAを ラ ジ オ ア イ ソ ト ー プ で 標 識 さ れ て い る 場 合 は オ ー ト ラ ジ オ グ ラ フ ィ 一 等 に よ り 、 ジ ゴ ゲ ニ ン (DIG) な ど の 非 ラ ジ オ ア イ ソ ト ー プ で 標 識 さ れ て い る 場 合 は 化 学 発 光 法 等 に よ り検出して、 mRNAレ ベ ル を 測 定 す る も の で あ るO本 研 究 で は 、 電 気 泳 動 と メ ン ブ レ ン の 作 製 を 行 っ た 後 DIG標 識 し た cDNAを 用 い て ハ イ ブ リ ダ イゼーションを行い、 DIG発 光 検 出 キ ッ ト に よ り cDNAを検出して、 mRNAレ ベ ル を 測 定 し たO {試薬}

(9)

第5震 (同イ二化学)、 50mM酢酸ナトリウム、 10mMEDTAになるよう純水に 溶 解 し 、 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム で pH7.0に調整した。 1210

C

、20分間オート クレーブし、遮、光して室温で保存したO @電気泳動用マスターミックス :1サンプノレにつき、ホルムアミド 10μL、 ホルムアノレデヒド 3.5JlL、10XMOPS2.0μL、純水 4.5μLとなるよう に 試 薬 を あ ら か じ め 必 要 量 混 合 し たo @泳動用色素:Loading Buffer (ニッポンジーン、東京)lmL と 250mM EDTA4μLを混合したO • 20XSSC (pH 7.0) : 3M塩化ナトリウム、 300m Mクエン酸ナトリワム を い ず れ も 最 終 濃 度 333m Mになるように純水に溶解し、塩酸で pH7.0 に調整後フィルア、ツフ。したO

• 10 Xエ チ ジ ウ ム ブ ロ マ イ ド (EtBr)溶 液 10mg/mL EtBr液 (Wako)

を純水で 10倍に希釈して、 1mg/mLとした。

10% SDS溶 液 (pH7.2)

1Mリン酸ナトリウム (pH7.0) 50 m M NaOH"'10 m M NaCl ・ 100 m M Tris-HCl (pH 7.0-7.5)

・ High SDS Hybridization Buffer : SDS 7g、20X SSC 25ml、ブロッキ ン グ 試 薬(Roche) 2g、1M リ ン 酸 ナ ト リ ウ ム(pH7.0) 5ml、N-lauroyl sarcosine 0.1 g、純水 20m1をメディウムピンにとり、 121

o

C

、20分間 オートクレーブし、ホノレムアミドを 50ml加 え 、 混 合 し たO

・ DIG標 識 さ れ た Atrogin-1・MuRF1・GAPDHプ ロ ー プ :

rat Atrogin圃1

sense primer 5¥ATCCCTGAGTGGCATCGC回3'

antisense primer 5¥CTCTTCCACAGTAGCCGGT-3 ' rat MuRF1

sense primer 5¥GGACGGAAATGCTATGGAGAT-3 ' antisense primer 5¥AACGACCTCCAGACATGGA-3 '

(10)

ダ5震

rat GAPDH

sense primer 5'四ACCACAGTCCATGCCATCAC回3'

antisense primer 5'圃TCCACCACCCTGTTGCTGTA回3'

・ 2xSSC

+

0.1% SDS ・ O.lxSSC

+

0.1% SDS ・ Genius buffer 1 : 100 m Mマレイン酸、 150m M塩 化 ナ ト リ ウ ム に な る よ う に 純 水 に 溶 解 し 、 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム で pH7.5に調整した。 ・ Genius buffe

:

r

2 : Genius buffer 1 100 mLに 1%ブ ロ ッ キ ン グ 試 薬 (Roche) 19を加え、 121

o

c

で、 20分 間 オ ー ト ク レ ー ブ し たO ・ 10 %

Tw

een20 : Tween 20 10gを純水に溶解し、 100m LとしたO

・ Genius buffer 1

+

0.3 %

Tw

een 20 : Genius buffer 1 40 mLに、 10%

Tw

een 20 1.2 mL加 え 混 合 し たO

ア ル カ リ フ ォ ス フ ァ タ ー ゼ 標 識 DIG抗 体 Fabフ ラ グ メ ン ト (Roche) ・ Genius.buffer 3 (CDP.star assay buffer) : O.lM Tris.HCl、O.lM塩

化ナトリウム、 50 m M塩 化 マ グ ネ シ ウ ム と な る よ う に 純 水 に 溶 解 し 、 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム で pH9.5に 調 製 し たO ・ CDP-Star (12.5mM、Tropix) ・現像液:レンドーノレ (FujiFilm) ・ 停 止 液 :0.3% (v/v)酢 酸 @ 定 者 液 : レ ン フ ィ ッ ク ス (.FujiFilm)

・ Stripping Buffer : 50%ホノレムアミド、 50m M Tris-HCl (pH8.0)、1% SDSに な る よ う に 混 合 し たO

[方法

1

・電気泳動用サンプノレの調整

1.5 m Lチ ュ ー ブ に RNAを 10μg含 む TotalRNA溶 液 を 真 空 遠 心 乾 燥 ネ幾 (TAITECCENTRIFUGAL CONCENTRATOR VC-36S、ローター 36・A,

(11)

ダ 5震 電 気 泳 動 用 マ ス タ ー ミ ッ ク ス 20μLに沈殿を溶解した。 55

o

c

、15分間イ ン キ ュ ベ } シ ョ ン し て 変 性 さ せ た 後 、 直 ち に 氷 中 で 2分 間 冷 却 し たO 泳 動 前 に 泳 動 用 色 素 2μLを 添 加 し 、 泳 動 用 サ ン プ ル と し たO ・ 1.2%アガロースグノレの作成、および電気泳動 Agarose S (ニッポンジーン) 0.48g、10XMOPS4mL、純水 34mLを 混 合 し た 後 、 電 子 レ ン ジ で 数 分 間 加 熱 し て ア ガ ロ ー ス を 完 全 に 溶 解 し たO 60

o

c

程度まで冷却し、 10Xエ チ ジ ワ ム ブ ロ マ イ ド 溶 液 2μL、ホルムアル デ ピ ド 2.'2 mLを添加し室温で回めたO 泳 動 は 緩 衝 液 (1XMOPS)を用 い、 100ボ ル ト で 電 気 泳 動 を 行 っ た 。 泳 動 用 色 素 中 の 2種 類 の 色 素 が ゲ ル を 3等分したら泳動を終了した。 @トランスファー 電気泳動終了後、ゲ、ノレの余分な部分を切りはずして、純水で、 5分間 X2 回 振 と う し たO次に 50m M NaO'H-10 m M NaClで 15分間振とうした後、 ゲ、ルを純水ですすぎ、 100niM Tris園HCl (pH 7.0・7.5) で 15分間振とう したO そ の 後 10X SSCで 30分 間 振 と う し たO こ の 間 に メ ン ブ レ ン ( HybondTM-N+、 amersham pharmacia-biotech) と ろ 紙 (FILTER PAPER、ADVANTEC) を ゲ ル の 大 き さ に カ ッ ト し 、 メ ン ブ レ ン を 純 水 で 10分 間 振 と う し た 後 に 10X SSCで 10分 間 接 と う し た 。 ブ ロ ッ テ ィ ン グ バ ッ フ ァ ー に は 10X SSCを用い、ゲメレとメンブレンを密着させ、ブロテ イ ン グ 台 を 組 み 立 て (Fig. 5回2) 10時 間 以 上 静 置 Lトランスブア}したO トランスファー終了後、メンブレンを 2XSSCに浸し、UVライトにて RNA が メ ン ブ レ ン に ト ラ ン ス フ ァ ー し て い る か を 確 認 し たO 次 に 、 メ ン ブ レ ン を 室 温 で 十 分 に 乾 燥 さ せ た 後 U VCrosslinkerを用いて、 U Vを照射し(表 面 0.15J/cm2X 2、裏面 0.15J/cm2

x

1) メ ン ブ レ ン に 転 写 さ れ た RNA 固定したO

(12)

五亨5震 重し ←ーガラス披 メンブレン ゲル +ーガラス板 ろ紙2枚 (25cm x 12cm) ←-10 xSSCが入った容器 Fig.5・2 ト ラ ン ス フ ァ ー の 概 略 図 ( ノ ー ザ ン プ ロ ッ ト ) @ ハ イ ブ リ ダ イ ゼ ー シ ョ ン RNAを 固 定 し た メ ン ブ レ ン を 2XSSCで再び湿らせ、予め 50

o

c

に 加 温 し て お い た HighSDS Hybridization Bufferに浸して、 50

o

c

、2時間イ ンキュベーシ、ヨンしたO そ の 後 Bufferを 捨 て 、 予 め 68

o

c

、10分 間 変 性 さ せ た ハ イ ブ リ ダ イ ゼ ー シ ョ ン バ ッ フ ァ ー (DIG標 識 プ ロ ー プ 200ng程 度 加 え た HighSDS Hybridization Buffer) 中に浸し、 50

o

c

で 一 晩 イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン し たO ハ イ ブ リ ダ ー ゼ ー シ ョ ン 終 了 後 、 ハ イ ブ リ ダ イ ゼ ー

シ ョ ン バ ッ フ ァ ー は 再 利 用 で き る た め 回 収 し 、 メ ン ブ レ ン を 2

x

SSC + 0.1% SDSで 室 温 15分 X2回 振 と う し 、 続 い て 0.1

x

SSC+ 0.1% SDSで 68

o

c

、15分 X2回 振 と う し て プ ロ ー ブ の 非 特 異 的 な 結 合 を 除 去 し た 。

(13)

第5 $ a 検出 ハイブリダィ可ゼーション、および洗浄が終了した後、

Geniusb

u

f

f

e

r

1

で メ ン ブ レ ン を

1

分間平衡化し、

Geniusb

u

f

f

e

r

2

30

分 間 振 と う し 、 ブ ロッキングしたO その後、

Geniusb

u

f

f

e

r

2

1/10000

のアノレカリフォス フ ァ タ ー ゼ 標 識 ジ ゴ キ シ ゲ ニ ン 抗 体 を 加 え て

30

分 間 振 と う し た 。 抗 体 液 を捨て、

Geniusb

u

f

f

e

r

1

+

0.3% Tween 20

15

X2

回振とう LたO

Genius b

u

f

f

e

r

1

+

0.3% Tween 20

を捨て、

Geniusb

u

f

f

e

r

3

5

分間振と うした後、

CDP-Star

Geniusb

u

f

f

e

r

3

400

倍 に 希 釈 し た 溶 液 に メ ン ブ レ ン を 浸 し たO メ ン ブ レ ン の 水 気 を き り ピ エ ー ル に パ ッ キ ン グ し 、

x

-線フィノレム

(Hyperf

i

l

m

amersham Pharmacia b

i

o

t

e

c

h

)

に感光させて現像 したO 検出が終了したメンブレンは純水で洗浄し、

2XSSC

でパッキング し、保存したo @ストリッピング プ ロ ー ブ を 替 え て 再 度 検 出 を 行 う 場 合 、 メ ン ブ レ ン に 結 合 し て い る プ ロープを剥離する必要があるため、メンブレンを純水で洗浄後、予め

68

o

c

に 加 温 し て お い た

S

t

r

i

p

p

i

n

gB

u

f

f

e

r

に浸して、

68

0

C

30

X2

回インキュ ベ ー シ ョ ン し た 。 そ の 後 純 水 、 続 い て

2XSSC

で 洗 浄 し 、 プ レ ハ イ ブ リ ダ イ ゼ ー シ ョ ン か ら 行 っ たO

Atrogin -

1

MuRF1

の 遺 伝 子 発 現 の 結 果 は 、 内 部 標 準 と し て

GAPDH

を 用 い て 補 正 じ 、 無 タ ン パ ク 質

(PF)

摂 食 群 の 値 を

100

としたときの相 対 値 で 表 し たO

"5.

LC3

の 検 出 方 法

オ ー ト フ ァ ジ ー の マ ー カ ー タ ン パ ク 質 で あ る

LC3

の 発 現 を 測 定 し 、 オ ートファジーを評価した。

(14)

第 5震 (1)電 気 泳 動 用 試 料 の 調 製 [試薬] @ ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 :0.25 M ス ク ロ ー ス-1m M EDTA (pH 7.4) ・ 2

x

サンフ。ル緩衝液:0.5Mト リ ス ア ミ ノ メ タ ン (pH6.8) 2 mL、グリ セローノレ 2mL、10%SDS'2mL、2-メルカプトエタノーノレ 0.2mL、4% ブロモフェノーノレブルーエタノール溶液 0.4m L、 純 水 1.4mLを混合 したo {方法] 排 腹 筋 約 100 mgに 10倍 量 の ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 を 加 え 、 氷 冷 し な がら 30秒間ホモジナイズし、 40 C、3,800gで 3Q分 間 遠 心 分 離 し たO 上 清 を 除 き 、 再 び 10倍 量 の ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 を 加 え 洗 浄 し たO この洗浄 行 為 を 3回 繰 り 返 し た 。 こ の 沈 殿 に 筋 肉 と 等 量 の 2Xサンフ。ノレ緩衝液を加 え 混 合 し 、 ブ ロ ッ ク ヒ ー タ ー で 1000 Cで 5分 間 加 熱 し 、 放 冷 後-800 Cで 保 存 し たO (2) SDS-PAGE {試薬] @分離ゲ、ル用緩衝液 (A液): SDS 2.0g、Tris 90.9gを と り 、 純 水 を 加 えて溶解し、 1MHClで pHを 8;8に合わせた後、 500mLにしたO @ 濃 縮 ゲ ル 用 緩 衝 液 (B液): SDS 2.0g、Tris 30.3gを と り 、 純 水 を 加 えて溶解し、 1MHClで pHを 6.8に合わせた後、 500mLにしたO ・ 30% (W/V)アクリノレアミド混合液 (C液) 40% Acrylamide PAGE (Pharmacia Biotech、Sweden) 366 m Lに メ チ レ ン ピ ス ア ク リ ル ア ミ ドを 4g加 え 、 純 水 で 500mLに し たo

(15)

度 加 え て 撹 祥 し 、 純 水 で 200mLにしたO " N,N,N,Nにテトラメチレンジアミン (TEMED) 10% (W/V)過 硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム (APS), ?プロパノーノレ 第5震 10X電 気 泳 動 用 緩 衝 液 :Tris 30.3g、 グ リ シ ン t44.1g、SDS 10gに純 水 を 加 え て 溶 解 し 1Lにした。 電 気 泳 動 用 緩 衝 液 :10X電 気 泳 動 用 緩 衝 液 を 純 水 で 10倍 に な る よ う に 希 釈 し て 使 用 し たO [方法} ガラスプレートとシリコ‘ンパッキン、コームをメタノールで拭いた後、 ガ ラ ス プ レ ー ト の 周 囲 を シ リ コ ン パ ッ キ ン で シ ー ル し 、 左 右 を ク リ ッ プ で 固定してゲ、ル版を組み立てたO 分 離 ゲ ル は 15%となるようにし、一枚のゲ ルあたり A液 2mL、C液を 4mL、純水を 2mL、10%APS 30μL、TEMED 10μLを 加 え て 撹 持 し 作 成 し たO ゲ、ル版の聞に気淘が入らないようにゲル を入れ、 8分 目 ま で 注 ぎ 入 れ た ( コ ー ム を 入 れ た と き に 1cm空きができる くらし、 )0さらに 2・プロパノーノレを重層し、室温で 30分 ほ ど 静 置 し て 重 合 させたO分離ゲノレが重合した後、重層していた 2胸プロパノーノレを取り除き、 ? プ ロ パ ノ ー ル の 臭 い が 消 え る ま で 純 水 で 洗 浄 し 、 ろ 紙 で 余 分 な 水 分 を 吸 い取ったO 一枚のゲメレあたり、濃縮ゲ、/レ溶液 3mLに 10%APS 18ドL と TEMED 12μLを加え撹持し、濃縮ゲ、ル溶液を作成したO 濃縮ゲ、ノレ溶液を 分 離 ゲ ル の 上 に 静 か に 注 ぎ 込 み 、 気 泡 が 入 ら な い よ う に コ ー ム を 差 し 込 み 、 室 温 で 30分 間 ほ ど 静 置 し たO 濃縮ゲ、ノレが固まっているのを確認した後、ゲ、ル板のクリップとシリコン パ ッ キ ン 、 コ ー ム を 外 し たO ゲ、ノレ板を内部泳動槽にセットし、ワェルを電 気 泳 動 用 緩 衝 液 で 洗 っ た 後 、 内 部 泳 動 槽 を 外 部 泳 動 槽 に セ ッ ト し 、 両 泳 動 槽に電気泳動用緩衝液を注ぎ入れ、 (1)で調製したサンプノレを 1 ウェルに 10μLずつアプライし、リアノレパワーBP“5型(バイオクラフト株式会社、

(16)

第5辛苦 東京)を用いて、一枚のゲルあたり 20mAの 定 電 流 で 、 約 1時 間 電 気 泳 動 を行ったO (3)セ ミ ド ラ イ 式 ウ エ ス タ ン プ ロ ッ ト {試薬} @ セ ミ ド ラ イ 式 転 写 用 緩 衝 液 :Tris 1.5g、 グ リ シ ン 7.2g、SDSO.lgを純 水で溶解し、 500mLにした。 10 X TBS : Tris 12.11g、 塩 化 ナ ト リ ウ ム 29.23g、EDTA3.72gを純水 で 溶 解 し 、 濃 塩 酸 を 用 い て pHを 7.2に合わせて、 1Lにしたo ・ TBS-T.: 10 X TBSを 100mLとり、純水で 1Lに し て 撹 持 し た 。 さ ら に 、 ポ リ オ キ シ エ チ レ ン (20) ソノレピタンモノラウレートを 1mL加え よ く 撹 持 し たO ブ ロ ッ キ ン グ 溶 液 : ス キ ム ミ ル ク 粉 末 ( 生 化 学 用 )5gに TBS-T100 mL を 加 え 撹 持 し たO @ 一 次 抗 体 溶 液 :TBS-T 10 mLに 、 抗 LC3B抗 体 (Cell Signaling Technology、USA) 10μLとBSA(グロプリンフリー、生化学用).0.5g

を 加 え て 撹 持 し て 調 整 し たo

二次抗体溶液:ペノレオキシダーゼ標識抗 RabbitIgG (Stressgen、

Canada) 1μLに TBS-Tを 10m L加 え 、 溶 解 し たO

ECL試 薬 :ECL 1液 (AmershamPharmacia Biotech) 1 m Lと ECL2

液 (AmershamPharmacia Biotech)

1

m Lを 加 え 混 和 し たO 現像液:レンドーノレ (FujiFilm、東京)

停 止 液 (3%酢酸) :酢酸 300mLを 純 水 で 10mLに し 、 ポ リ タ ン ク に 保 存した。

(17)

見亨 5若

{方法}

電気泳動終了直後のゲ、ノレをゲル板から外して、ゲルの大きさを測定し、 セ ミ ド ラ イ 式 転 写 用 緩 衝 液 に

20

分 以 上 浸 し たo

PVDF

(Hybond-P

Amersham Biosciences

UK)

をゲノレと同じ犬きさにきり メタノーノレに

1

分 以 上 浸 し 、 さ ら に 裏 返 し て I分 以 上 浸 し たO 純 水 で

PVDF

膜を洗い、 メタノールを洗い流した後、セミドライ式転写用緩衝液に

10

分程度浸し、 裏 返 し て さ ら に

10

分 程 度 浸 し たO 次 に 転 写 用 ろ 紙

(

A

t

t

o

、東京)をゲ、ル と同じ大きさに 4枚 切 り 、 転 写 す る 直 前 に セ ミ ド ラ イ 式 転 写 用 緩 衝 液 に 浸 したO セ ミ ド ラ イ 式 の 電 気 泳 動 転 写 装 置

(AE6675

型、

Atto

、東京)の下 面 ( + 極 ) に 、 セ ミ ド ラ イ 式 転 写 用 緩 衝 液 に 浸 し た ろ 紙 を 2枚重ねて置い た。次に

PVDF

膜を置き、その上に電気泳動終了後のゲノレを置き、さらに、 セ ミ ド ラ イ 式 転 写 用 緩 衝 液 に 浸 し た ろ 紙 を 2枚 重 ね たO ろ紙や模の聞に気 泡が入ると転写効率が悪くなるため、 1枚 重 ね る た び に ガ ラ ス 棒 を 用 い て ロ ー リ ン グ を 行 い 気 泡 を 押 し 出 し た 。 装 置 の 蓋 を 閉 め 、 電 極 を 平 行 に 降 ろ し、

PVDF

膜 の 面 積

1cm

2あたり

1

.

5m A

の 定 電 流 で

1

時間転写を行った。 転写終了後、

PVDF

膜を

TBS-T

5

分 洗 っ た 後 、 ブ ロ ッ キ ン グ 溶 液 に 浸 し 、 室 温 で 1 時 間 ブ ロ ッ キ ン グ し た 。 ブ ロ ッ キ ン グ が 終 了 し た 膜 を

TBS-T

2

回 す す ぎ 、 さ ら に

TBS-T

5

分 間

X3

振 と う し て 洗 浄 し 、 十 分 に 水 分 を 切 っ た 。 そ の 後 、 膜 を 一 次 抗 体 溶 液

4

0 Cで 一 晩 反 応 さ せ た 。 反 応後、一次抗体溶液をデカンテーションで除き、

TBS

T

2

回すすいだ後、

TBS-T

、で

5

分間

X3

回 振 と う し 、 洗 浄 し たO 次に、二次抗体溶液を加え、

1

時 間 反 応 さ せ たO 反応終了後、

TBS-T

2

回すすいだ後、さらに

TBS.-T

5

分間

X3

回 援 と う し て 洗 浄 し 、 十 分 に 水 分 を 切 っ たO 洗 浄 後 、 膜 全 体 に 均 ー に な る よ う に

ECL

試 薬

2mL

を加え、両面を

1

分 間 ず つ 反 応 さ せ たO 膜を取り出して、塩化ピニル樹脂製のフィノレムをかぶ せ、余分な

ECL

試 薬 と 気 泡 を 押 し 出 し たO こ れ を 暗 室 で

ECL

専用感光フ ィルム

(Hyperfilm;ECL

AmershamB

i

o

s

c

i

e

n

c

e

s

)

5

分間露光させたO そ の 後 、 現 像 液 に フ ィ ル ム を 浸 し バ ン ド が 浮 き 出 て く る ま で 浸 け 、 パ ン ド

(18)

見亨 5i/f が 見 え た ら 停 止 液 に 数 秒 浸 け 、 定 着 液 に

5

分 間 浸 し て 現 像 を 行 な っ たO 最 後に、水道水で十分にフィルムを洗浄した後、これを一晩かけて風乾じた。 結 果 は 、 無 タ ン パ ク 質

(

P

F

)

摂 食 群 の 値 を 100としたときの相対値で 表した 6 統 計 処 理 本 実 験 で 測 定 し て 得 ら れ た デ ー タ の 計 算 お よ び 整 理 に は 、 Microsoftの Excel2003を使用したO ま た 、 結 果 は 平 均 値 と 標 準 誤 差 で 示 し たO 異なる 群 間 で 有 意 差 が あ る か ど う か を 検 討 す る た め に 、 GraphPad Instat Software Ver.2.03 (USA)を使用し、 Student

t

-

t

e

s

t

に よ っ て 有 意 差 判 定 をした。

(19)

第 5掌

3

節 結 果

(1)カノレパイン活性 カルパイン活性は 2群間で有意な差はみられなかった。したがって、ロイシン添 加食

(

L

e

u

)

の摂食により、カノレパイン活性の抑制が起こっていないと考えられる。 (Fig. 5-3) (2)プロテアソーム活性 代表的なプロテアソーム活性であるキモトリプシン様活性は、 2群間で有意な差 はみられなかった。したがって、ロイシン添加食

(

L

e

u

)

の摂食により、プロテア ソーム活性の抑制は起こっていないと考えられる (Fig.5-4)。 ここまでの結果から、カノレパインとプロテアソームの酵素活性に差が無いことか ら、残る分解系であるリソソーム系が無タンパク質食摂食時におけるロイシンの継 続摂取による筋原線維タンパク質の分解抑制に関わっていることが示唆される。し かし、プロテアソーム系は酵素活性ではなくユピキチン化が重要な働きを担ってい るという報告があるため [95]、代表的ユピキチンリガーゼ、である Atrogin-lと MuRF1の遺伝子発現を測定し、より詳細にプロテアソーム系の関与を調べた。

(20)

ダ 5震 40 n u n u n M A u n u n L 内 L 4 1 4 1 室 内 官 官 制 豊 島 田 田 一 立 与 金 官 官 時 五 時 乱 事 。

Leu PF Fig. 5・3無タンパク質食 (PF)よあるいはロイシン添加食 (Leu)を 1週間摂食 させたときの、カルパイン活性の変化 値は、平均土標準誤差 (n=5) nuoO マ g 円 O R J v a

4 4 E n u n u n u n u n u n u n u n u n u 官官官官官昆回詰 O 宮 口 } 金 一 ﹀ 一 言 。

g

g

s

o

t

Leu PF 無タンパク質食 (PF)、あるいはロイシン添加食 (Leu)を1週間摂食 Fig.5・0・ させたときの、プロテアソーム活性の結果 イ直は、平均土標準誤差 .(n=5)

(21)

第 5辛苦 (3)ユピキチンリガーゼの遺伝子発現 ユピキチン鮒プロテアソーム系の概略を Fig.5圃5に示した。ユピキチンヴ。ロテア ソーム系は、分解される基質にユピキチンが結合し、それを認識した

268

プロテア ソームが分解を行うという系である。このとき律速であるのはユピキチン化である と考えられており、特にユピキンリガーゼ (E3)が重要な働きを担っているとされ ている O そこで\本研究では代表的なユピキチンリガーゼである Atrogin~l と MuRFlの遺伝子発現を測定した。 Atrogin-lの遺伝子発現は、ロイシン添加食 (Leu)の摂食により有意に上昇した (Fig. 5-6)0 また、 MuRFlもLeuの摂食により上昇する傾向がみられた

(

P

=

O

.

1

4

)

(Fig. 5-7)0 したがって、 Leuの摂食によりユピキチンリガーゼ、の遺伝子発現が減 少しないことから、ロイシンの継続摂取による分解抑制に、ユピキチン幽プロテアソ }ム系の関与は少ないと考えられる。 (4) LC3の発現 オートファジー"リソソーム系の概略図をFig.5-8に示した。この分解系は、分解 されるタンパク質が固まれてオートファゴソームが形成され、そこにリソソームが 結合しカテプシンにより分解される系である。この分解系の律速段階はオートファ ゴソームが形成される段階である。本研究では、オ}トファゴソームのマ}カータ ンパクである LC3の変化を検討し、その活性型である LC3-I1の発現を測定して、 オートファジー-リソソーム系を評価した。

LC3-I1 の発現は、ロイシン添加食 (Leu) の摂食により顕著に減少した (Fig~ 5-9)0 したがって、ロイシンの継続摂取による分解抑制に、オートフアジ}サソソーム系 が関与していることが考えられる。

(22)

-

-

L

t

:

:

ヰチン

j

鵠 ご 鴇

.

.

~ん:ム

方解

防 叫 幣 碗 の 茶 ム y ア テ ロ フ ン チ キ レ ﹂ 昌 伸 り だ υ

g

n

ぷ宇5語字

(23)

見亨5辛苦 n υ 凸 U n u n u a u a u { 比 且 恥 OJC nunυ の υ n U A U 凸 υ 白 u n U 8 日 τ q d q ' h d E 。話器工程︽ φ F a 口 一 宮 お ︽

PF Leu 無タンパク質食 (PF)ょあるいはロイシン添加食 (Leu)を 1週間摂食 Fig.5・6 させたときの、 Atrogin~l の遺伝子発現の変化 値は、平均士標準誤差 (n=5)oPF群 に 対 す る 有 意 差 * : p<O.05 内 u n u n u n u n u o o a u d 斗 勾 ' h n υ { 比

n

z

o

J

小 } O 宮崎﹄耳口内地︽ φ

正 区

3 署 80 60 40 20 Leu PF

無タンパク質食 (PF)、あるいはロイシン添加食 (Leu)を1週間摂食 Fig.5・7 させたときの、

MuRFl

の遺伝子発現の変化 値は、平均±標準誤差 (n=5)

(24)

Phagophor告 Fig.5-8 オートファジー"リソソーム系の概略図 140

t

t120 o 5100 z o 的

8

晶画 盟国 民 80 60

40 h吋 τ 陣吋 8 2 0 」

PF Leu 第:5辛苦 Autophago事。間患 A日tophagolysosome Fig.5・9 無タンパク質食 (PF)、あるいはロイシン添加食 (Leu)を1週間摂食 させたときの、 LC3-I1発現の変化 値は、平均土標準誤差 (n=4-引o PF群 に 対 す る 有 意 差 *: p<O.05

(25)

ダ 54f

第 4節 考 察

筋原線維タンパク質の分解は、まずカルパインが筋原線維の

Z

帯のタイチンを 切断し、ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントを遊離し、次にユピキチンm プロテアソーム系によりさらに小さいペプチドにまで分解し、オートファジーサソ ソーム系によってアミノ酸にまで分解されるというメカニズムが考えられている (Fig.5圃

1

)

0

本章では、本論文の 3章でみられた、ロイシンの継続的な摂取による 筋原線維タンパク質の分解抑制が、どのような作用機序で起こるのかを解明するこ とを目的とし、各タンパク質分解系の変化を調べた。 カノレパインは、カノレシウムにより活性化され、カルシウムの濃度によってそれぞ れ感受性が異なる μ闘力ノレパインと m剛カルパインが存在する [5610また、細胞内に はカルパインの内因性のインヒピターであるカルパスタチンが存在し、カノレパ'イン はカルシウムイオンとカノレパスタチンにより活性が調節されている [57]。カルパイ ンの基質特異性は非常に高く、カゼインの他、細胞骨格タンパク質、膜タンパク質 を主に分解すると考えられている [58]。骨格筋に関しては、筋原線維タンパク質を 構成する、サルコメアを区切っている

Z

帯のタイチンの分解に関与していることが 知られている [59-61]。カルパイン活性はインヒピターや、低分子基質などを用い て評価する方法があるが、本実験では、排腹筋中の活性をアゾカゼインを基質とし て測定し評価した。その結果、ロイシン添加食の摂食によりカルパイン活性が減少 する傾向はみられなかった。したがって、ロイシンの摂食による分解抑制にカルパ インはあまり関与しないことが示唆された。しかし先に述べたとおり、カノレパイン は、カノレシウムの濃度によって感受性が異なる μ闘カルパインと m-カルパインが存 在しているので、これらを区別して検討しなければならない。 Nakashimaら [96] は、ヒヨコにロイシンを経口投与して、筋原線維タンパク質の分解速度が減少する ことを示し、さらに筋肉中のm圃カノレパインの遺伝子発現が減少することを報告して いる。また、 Duら [97]は、カノレパインがインヒピターであるカノレパスタチンによ り強く制御されていることを報告しており、本実験の測定項目だけでは、ロイシン による筋原線維タンパク質の分解抑制に、カノレパインが全く関与しないとは断言で

(26)

ダ 5震 きず、カルシウムの濃度の違いや、遺伝子発現、インヒピターの関与について、よ り詳細な検討を必要とする。 プロテアソーム系は、 ATP依存的にユピキチン化したタンパク質を分解する 268 プロテアソームによる分解と、ATP非依存的に分解する 208プロテアソームによる 分解に分けられる。 268プロテアソームは、 208プロテアソームの両端に制御サブ ユニットが結合したもので、この結合には ATPを必要とする。この経路の第 1段 階は、基質になるタンパク質にユピキチンが結合することから始まる。次に、タン パク質と結合したユピキチンがポリユピキチン化し、このポリユピキチンを268プ ロテアソームの制御サブユニットが認識して、 ATP依存的に分解する。このとき、 ユピキチン化に必要で、あるユピキチン活性化酵素 (ubiquitin-activatingenzyme El)、ユピキチン結合酵素 (ubiquitin.conjugating enzyme E2)、ユピキチンリガ} ゼ (ubiquitinligase E3)が働き、タンパク質と結合したユピキチンがポリユピキチ ン化する (Fig.5-5)0 本章では、排腹筋中のプロテアソームのキモトリプシシ様活 性と、筋肉の代表的なユピキチンリガーゼである Atrogin-lとMuRFlの遺伝子発 現をノーザンプロットにより測定して評価した。キモトリプシン様活性は、ロイシ ン添加食の摂食により減少する傾向はみられなかった。さらに、 Atrogin-lと MuRFlの遺伝子発現もロイシン添加食の摂食により、減少する傾向はみられなか った。むしろ Atrogin-lでは有意に、 M1iRFlでは有意な差ではないものの、ロイ シン添加食の摂食により遺伝子発現が上昇する結果が得られた。筋原線維タンパク 質の分解速度は、ロイシン添加食の摂食により減少していたので(第3章 Fig.3帽2 (A))、プロテアソーム活性およびユピキチンリガーゼの遺伝子発現の結果とは異な っている。すなわちロイシン添加食の摂取は、ユピキチンリガーゼ、の遺伝子発現と は独立して分解速度を抑制していると考えられる。本章で、ロイシ・ン添加食の摂食 によりユピキチンリガーゼの遺伝子発現が上昇した理由は不明で、あるo Frostら [98]はラットに、骨格筋タンパク質の顕著な分解が認められる敗血症を誘導させ、 筋肉中のAtrogin-l"MuRFlの遺伝子発現が顕著に上昇することを示している。一 方、 Varyら [99]の報告では、ラットにアノレコーノレを摂取させることにより、筋肉 中のAtrogin-lとMuRFlの遺伝子発現が増加することを示している、一方、その

(27)

ダ 5寧 とき骨格筋タンパク質の分解速度は変化しないことを示しており、ユピキチンリガ ーゼの遺伝子発現と分解速度の結果が、一致しないことがあることを示した。した がって、分解速度とユピキチンリガーゼの遺伝子発現は、必ずしも同様の変化をし ないと考えられる。プロテアソーム系の律速段階は、標的となるタンパク質にユピ キチンが結合する段階と考えられているため [95]、ユピキチンが結合したタンパク 質を測定することでプロテアソーム系を評価できると考えられる。菅原 [67]は・、 ユピキチン化タンパク質量をウエスタンブロットにより測定し、ロイシンの摂食で、 ユピキチン化タンパク質量が減少しないことを示した。したがって、ロイシンの摂 食によりキモトリプシン様活性が減少しないこと、ユピキチンリガーゼの遺伝子発 現が減少しないことから、ロイシンの継続摂取による分解抑制に、ユビ、キチンfフ。ロ テアソーム系の関与は少ないと考えられるO したがって、ユピキチンリガーゼは本 章の研究のように低栄養状態ではなく、激しい異化状態を示す病態などにおいて重 要な働きを担っていると考えられるO また、本章の結果で、ロイシンの投与で Atrogin回1の遺伝子発現は5倍程度に上昇したのに対して、MuRF1はそれほど大き な変化をしなかった。 Frost[98]は、敗血症のラットに1G F-bindingprotein -3を 投与し、 Atrogin-1の遺伝子発現は顕著に減少するが、 MuRF1の発現には変化がな いことを示している。したがって、この 2つのユピキチンリガーゼは異なる動きを 示すことがあり、それぞれ違う働きをしている可能性が考えられる。 一方、本章の結果とは異なり Combaretら [100]は、一晩絶食させたラットに 5%のロイシンが含まれた食餌を摂食させ、長指伸筋中のタンパク質のユピキチン化 が阻害されることを示している。かつ、プロテアソーム系に依存する骨格筋タンパ ク質分解も限害されることを示し、ロイシンによる分解抑制はプロテアソーム系の 関与が強いことを示唆した。本章で用いたラットは、 Combaretらが使用している ラット (8月齢、 22月齢)よりも若く、ロイシンによる分解抑制効果のメカニズム は齢により異なっている可能性が考えられる。ユピキチン化には、ユピキチンリガ ーゼだけでなく、ユピキチン活性化酵素 (E1)、ユピキチン結合酵素 (E2)が必要で、 ある。ロイシンにより E2が阻害され、かっ、プロテアソームのサブユニットであ るC2の発現量が減少するという報告もある [64]ので、ユピキチンヴ。ロテアソー

(28)

ダ 5ifi ム系を正確に評価するためには、これらを総合的に解析する必要があると考えられ る。 本研究では、カルパインとプロテアソームの関与が少ないことから、ロイシンの 摂取による筋原線維タンパク質の分解抑制には、リソソーム系が強く関わっている ことが示唆される。

K

a

d

o

w

a

k

i

[

1

0

1

]

は、肝臓において、リソソーム系によるタ ンパク質分解がロイシンによって調節されていることを示しており、筋肉において も同様にロイシンにより調節されている可能性がある。リソソーム系は、細胞内の 小器官であるリソソーム内の酵素、カテプシンによって分解される系であり、小胞 体に由来する二重膜が、細胞構成成分を取り込み、オートファゴソームを形成し、 次いで、オートファゴソーム内の酸性化が起こり、さらに、カテプシンなどを含むリ ソソ}ムがオートファゴソームと融合し、オートリソソームとなり、タンパク質を 分解する系である

(

F

i

g

.

5

8

)

0

長寿命タンパク質はリソソーム系の分解経路で分解 されるといわれており

[

5

5

]

、筋原線維タンパク質のように代謝速度の遅いタンパク 質はリソソーム系により分解される可能性がある》この過程における律速段階はオ ートファゴソームを形成する段階である

[

6

2

]

。また、オートファゴソーム形成に関 わるタンパク質として、

Apg8p

mammalian

ホモログである

l

i

g

h

tc

h

a

i

n

3

(

L

C

3

)

が知られている

[

1

0

2

]

0LC3

には同一遺伝子に由来し分子量の異なる二つのフォー ム

LC3

1(

1

8

k

D

a

)

LC3

I

I(

1

6

k

D

a

)

が存在する。

LC3-1

L

C

3

-

I

I

は細胞内分 布が異なり、前者が

1

0

0

0

0

0g

超遠心の上滑に回収されるのに対し、後者は沈殿に 現れる。細胞分商法と免疫電子顕微鏡法により、

LC3-

I

I

はオートファゴソームの 膜に局在していることが確認された。

LC3

は合成されると、直ちに

C

末端

2

2

残基 が除去され

LC3

I

となる。

LC3

I

の一部はさらに別の修飾を受けて

LC3.

I

I

に転 換され、オートファゴソーム膜に結合する。

LC3-1

から

LC3

嗣 Eへの転換がどのよ うなものかは、はっきりしていない

[

1

0

3

]

0LC3

は脳細胞で同定され

[

1

0

4

]

、肝細 胞などごく一部の細胞でしか見つかっていなかったが、骨格筋においても

LC3

の存 在が発見され

[

1

0

1

]

LC3

が骨格筋においてオートファジーのマーカーとなること が示唆された。

Y

o

s

h

i

m

o

r

i[

1

0

3

]

は、筋肉中に存在する

LC3

・Hの量を測定すること でオートファゴソーム形成を定量的に追えることを示唆し、オートファジーのマー

(29)

見亨5'$ カータシパクとして利用できることを報告している。本章では

L

C

3

-

I

1

の変化を調 べるため、排腹筋中の筋原線維画分を分画した。

L

C

3

-

I

1

の発現はワェスタンプロッ トにより測定し、オートファジー勺ソソーム系を評価した。その結果、ロイシン添 加食の摂食により

L

C

3

-

I

1

の発現は顕著に減少した。したがって、本論文の

3

章で みられた、ロイシンによる筋原線維タンパク質の分解抑制効果は、オートファジー-リソソーム系を阻害したことによるものと考えられる。 Mordierら [105]は、マウ スの

C2C12

筋管細胞を用いた実験より、ロイシンによる分解抑制に、プロテアソ ーム系は関与しないことを示し、リソソーム系が強く関わっていることを報告して おり、本章の実験結果を支持している。 以上から、カノレパインとプロテアソームの酵素活性、ユピキチンリガーゼである Atrogin-1、MuRF1の遺伝子発現が、ロイシン添加食の摂食により減少しないこと カ瓦ら、低栄養状態におけるロイシンの摂取による筋原線維タンパク質の分解抑制に、 カルパインとユピキチン圃フ。ロテアソーム系の関与は少ないと考えられる。一方、オ ートファジーのマーカ)タンパクである

LC3

の活性型の

L

C

3

-

I

1

の発現が、ロイシ, ン添加食の摂取により顕著に減少したことから、ロイシンによる分解抑制には、オ ートファジーサソソーム系の制御が重要な働きを担っていると考えられる。本章で 測定した

LC3

は、肝臓で、の変化についてはいくつかの報告があるが、筋肉での

LC3

の変化を調べた例は非常に少なく、この実験結果はきわめて重要な知見である。

(30)

五亨6若

6

低 温 状 態 に お け る 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 の 合 成 と

分 解 の 変 化

1

節 目 的

前 章 ま で の 結 果 よ り 、 ロ イ シ ン の 継 続 的 な 摂 取 に よ り 、 オ ー ト フ ァ ジ ー が 阻 害 さ れ 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 の 分 解 を 抑 制 し 、 無 タ ン パ ク 質 摂 食 時 に お け る 筋 重 量 の 減 少 を 抑 え ら れ る こ と が 示 さ れ たO しかし、骨格筋タンパク 質 の 合 成 に 関 し て は 、 ロ イ シ ン の 継 続 摂 取 に よ り 上 昇 す る と い う 結 果 は 得 られなかったO 骨 格 筋 の 量 は 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 の 分 解 だ け で は な く 、 合 成 と の バ ラ ン ス に よ り 決 ま っ て い る [36]。したがって筋萎縮をより効率的に 改 善 、 予 防 す る た め に は 、 分 解 を 抑 制 す る だ け で は な く 、 合 成 も 促 進 す る 必 要 が あ る と 考 え ら れ るO 骨格筋タンノミク質の合成を活性化させる因子として、インスリンや成長 ホ ル モ ン な ど が 知 ら れ て い るO イ ン ス リ ン は 細 胞 膜 上 の insulin receptor (IR) に 結 合 し 、 insulin receptor substrate -( IR8 )、 phosphatidyl inositol圃3咽kinase(PI3-K)、proteinkin

.

a

seB (PKB)、mammaliantarget

of rapamycin (mTOR)を経由して、ータンパク質合成のシグナノレ伝達物質 で あ る p70 86 kinase-1 (86Kl)と 、 翻 訳 開 始 因 子 で あ る eukaryotic initiation factor 4E (eIF-4E) を阻害している eIF-4E-bindingprotein-1 (4E圃BP1) を活性化し [73]、 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 合 成 を 活 性 化 さ せ る こ と が知られている (Fig.6・1)。 Yoshizawaら [45・47]は、ロイシンの摂取により、骨格筋タンパク質の 合 成 が 促 進 す る こ と を 示 し て い るO ロ イ シ ン は イ ン ス リ ン の 分 泌 を 促 進 す る こ と が 知 ら れ て い る が [106,107]、 イ ン ス リ ン の 分 泌 が 起 こ ら な い 1型 糖尿病のラットにロイシンを与えても、骨格筋タンパク質合成のシグナノレ が 活 性 化 す る [108] こ と よ り 、 ロ イ シ ン は イ ン ス リ ン と は 独 立 し て 、 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 合 成 を 促 進 し て い る と 考 え ら れ る (Fig.6・1)0 しかし、こ

(31)

ゑ亨6ft の 合 成 促 進 の 効 果 は 、 長 時 間 の 絶 食 の 後 に ロ イ シ ン を 大 量 摂 取 し た こ と に よ る 結 果 で あ り 、 本 研 究 で 行 っ た よ う な 通 常 の 自 由 摂 食 に お い て は 、 同 様 の 効 果 は 得 ら れ な い こ と を 示 し た 。 ま た 、 分 岐 鎖 ア ミ ノ 酸 代 謝 の 最 初 の 段 階 は 、 共 通 の 酵 素 が 関 与 し て い る た め 、 ロ イ シ ン の 摂 取 は 、 他 の 分 岐 鎖 ア ミ ノ 酸 で あ る バ リ ン 、 イ ソ ロ イ シ ン の 血 中 濃 度 を 減 少 さ せ る こ と が 知 ら れ ている [85]。 そ の た め 、 ロ イ シ ン 単 独 の 大 量 摂 取 は ア ミ ノ 酸 ア ン バ ラ ン ス を 引 き 起 ニ し 、 イ ン バ ラ ン ス を 起 こ す 可 能 性 が あ るo したがって、人間に 応 用 す る こ と は リ ス ク が 高 い と 示 唆 さ れ るO そ こ で 、 本 章 で は 食 事 因 子 以 外 で 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 の 合 成 を 促 進 で き な い か を 検 討 し たo'Lehrら[109]は 、 マ ウ ス を 低 温 状 態 (6 0 C)で飼育する と 、 褐 色 脂 肪 組 織 に お い て uncouplingprotein-1 (UCP・1) の 発 現 が 上 昇 す る が 、 同 時 に 4E旬BP1の 発 現 量 ( 遺 伝 子 発 現 、 タ ン パ ク ) が 減 少 す る こ とを報告している0.4E-BP1は 翻 訳 開 始 因 子 で あ る eIF-4Eを負に制御し ているも-のなので、 4E-BP1が 減 少 す る こ と に よ り 、 タ ン パ ク 質 の 合 成 が 促 進 す る 可 能 性 が あ るo しかし、筋組織においての変化は不明であるため、 同 様 の 効 果 が 筋 肉 内 で も み ら れ る か は 不 明 で あ るO 本 章 で は 低 温 状 態 に よ っ て 褐 色 脂 肪 組 織 と 同 様 に 筋 組 織 に お い て も 4E-BP1が 減 少 す る こ と を 期 待 し 、 実 験 を 行 っ たO な お 、 本 章 の 研 究 は 岩 手 大 学 21世 紀 COEプログラム「熱鋼生命システ ム 相 関 学 拠 点 創 生Jの 一 環 と し て 行 っ た も の で あ るO

(32)

A 亀 h e h 喝 ゐ '

e h 司 ゐ e

-••

-e 第6震 Fig.6・1イ ン ス リ ン 、 あ る い は ロ イ シ ン に よ る タ ン パ ク 質 合 成 活 性 の シ グ ナ ル の 概 略

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骨 噺 時 期 1 t

1

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(33)

ダ 6窒

2

節 方 法

1.動 物 実 験 実験動物として 4 週齢の Wistar 系雄ラット (60~80g 、日本エスエノレシ ー株式会社:浜松)10匹 を 用 い た 。 ラ ッ ト は 個 別 の ス テ ン レ ス ケ ー ジ に 入 れ、湿度 50+10%、午前 6時から午後 6時 ま で の 12時間明暗サイクノレで 飼 育 し たO 水 は 水 道 水 を 自 由 飲 水 さ せ たO 飼 料 は 固 形 飼 料 (日本クレア 株式会社)を与えた己 最 初 の 3日間は室温 220 Cで飼育して、この時点でほぼ体重が等しくなる ように 3群に分けて、 3匹 を 屠 殺 解 剖 し た 。 次 の 2 日間は 100 Cで飼育し、 4匹 を 屠 殺 解 剖 し たO さらに 3日間 22 0 Cで飼育して、残りの 3匹を屠殺解 剖 し た (Fig.6・

2

)

0

解剖日は、ケタラール(三共エール薬品株式会社、東京)とセラクタール

(Baye

士、ドイツ)を 100: 16の 割 合 で 混 合 し 、 体 重 100gあたり 188μL腹 腔 内 投 与 し て ラ ッ ド を 麻 酔 し た 。 麻 酔 が 効 い て き た ら 、 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 の 合 成 速 度 を 測 定 す る た め に 、 体 重 100gあたり 50μmolのL幽[2H5]・フェ ニ ル ア ラ ニ ン (28.4mg/mL) を 尾 静 脈 よ り 投 与 し たo L-[2H5]・フsエニルア ラ ニ ン の 投 与 30'"'-'40分 後 、 開 腹 し て 下 大 静 脈 か ら ヘ パ リ ン 処 理 し た 注 射 器 で 採 血 し 、 屠 殺 し た 。 即 座 に 長 指 伸 筋 、 ヒ ラ メ 筋 、 足 底 筋 、 排 腹 筋 を 摘 出したO 摘 出 し た 全 て の 筋 肉 の 重 量 を 測 定 し 、 排 腹 筋 は 合 成 速 度 の 測 定 、 ユピキチンリガーゼ、の遺伝子発現、 S6K,.1 4E-BP1の測定に使用したO 血 液は、 3,000X g、4

o

C

で 20分間遠心分離し、血柴を分離した。血疑は、 分析するまで一 800

C

で保存した。 2. 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 の 分 解 速 度 測 定 方 法 温 度 変 化 に よ り 、 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 の 分 解 速 度 に 変 化 が あ る か を 検 討 したO 本 章 に お け る 筋 原 線 維 タ ン パ ク 質 の 分 解 速 度 の 測 定 は 、 血 竣 中 の

MeHis

濃 度 を 指 標 と す る 方 法 を 用 い [31]、 下 大 静 脈 よ り 採 血 し て 得 ら れ

(34)

ゑ亨6窒 た 血 疑 中 の

MeHis

濃 度 を 測 定 し たo

MeHis

濃 度 の 測 定 法 は 、 第

3

章幽第

2

節-2(2)と 同 様 で あ るo 3.骨 格 筋 タ ン パ ク 質 の 合 成 速 度 測 定 方 法 温 度 変 化 に よ り 、 骨 格 筋 タ ン パ ク 質 の 合 成 速 度 に 変 化 が あ る か を 検 討 し た 。 合 成 速 度 の 算 出 法 等 は 、 第 3章 一 第 2節目 3と 同 様 で あ るO 4.血 禁 中 の 分 岐 鎖 ア ミ ノ 酸 濃 度 の 測 定 方 法 温 度 変 化 に よ り 、 血 築 中 の 分 岐 鎖 ア ミ ノ 酸 濃 度 が ど の よ う に 変 化 し て い る か を 検 討 し たO 血 築 中 の 分 岐 鎖 ア ミ ノ 酸 濃 度 の 定 量 は 第 3章 一 第 2節 -4と同様の方法で行った。 5.血 築 中 の イ ン ス リ ン 濃 度 の 測 定 方 法 温 度 変 化 に よ り 、 血 疑 中 の イ ン ス リ ン 濃 度 が ど の よ う に 変 化 す る か を 検 討した o 血竣中のインスリン濃度の測定は、第 3 章一第 2 節 ~5 と同様に 行 っ たO 6.ユピキチンリガーゼ、の遺伝子発現の検出 温 度 変 化 に よ り 、 筋 肉 中 の ユ ピ キ チ ン リ ガ ー ゼ

(

A

t

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-

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" MuRFl)

の 遺 伝 子 発 現 が ど の よ う に 変 化 す る か を 検 討 し た 。 遺 伝 子 発 現 の 検 出 は 、 第 5章 一 第 2節-4と 同 様 に 行 っ たO

→│鯛

ト ー ー 剖 4

Fig.6

2

解剖スケジューノレ

(35)

見亨6掌 7. S6K1の 検 出 方 法 タ ン パ ク 質 の 合 成 翻 訳 段 階 に 関 わ る 因 子 の 一 つ で あ る S6K1をウエス タ ン プ ロ ッ ト で 検 出 し たO (1)試 料 の 調 製 本 実 験 で は 、 試 料 の 調 製 中 に S6K1が プ ロ テ ア ー ゼ に よ り 分 解 さ れ て し ま わ な い よ う に 、 ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 中 に プ ロ テ ア ー ゼ の 阻 害 剤 で あ る フェニルメチノレスルホニルフノレオリド (PMSF) を 加 え て ホ モ ジ ナ イ ズ し たo ホ モ ジ ナ イ ズ 緩 衝 液 の 調 製 法 は 以 下 の 通 り で あ るO 他 の 試 薬 は 第 5章 一 第

2

-5

と同様である。 {試薬} • PMSF溶 液 : フェニノレメチノレスルホニノレブノレオリド 1.74mgにエタノ ー ル を 100IlL加 え 溶 解 し たO ホ モ ジ ナ イ ズ 用 保 存 液 HEPES( 同 仁 化 学 研 究 所 株 式 会 社 、 熊 本 ) 4.76g、EGTA(東京化成工業株式会社、東京) 0.761g、フッ化ナトリ ウム 2.1g、 塩 化 カ リ ウ ム 7.46g、EDTA0.074g、

0

・グリセロリン酸ナ トリウム n水 和 物 10.8gに、純水を 900niL程度加えて溶解し、 pHを 7.4に調製した後、 1Lにし、 40 Cで 保 存 し たO ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 : ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 50mLあたり、 PMSF 溶 液 を 50μL、 ベ ン ズ ア ミ ジ ン 塩 酸 塩 n水 和 物 を 7.5 mg、0・パナジン 酸 ナ ト リ ウ ム を 4.6mg、 ジ チ オ ス レ イ ト ー ル 7.7mgを加え溶解し、ホ モ ジ ナ イ ズ 緩 衝 液 と し たO ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 は 、 実 験 直 前 に 調 製 し た。 [方法} ラットの右脚の排腹筋の重量を測定し、 7倍 量 の 氷 冷 し た ホ モ ジ ナ イ ズ

(36)

ダδ若 緩 衝 液 を 加 え 、 ホ モ ジ ナ イ ザ ー (Kinematika GmbH Steinhofhalde Switzerland)を 用 い て 、 氷 冷 し な が ら 30秒 間 (10秒

x

3)ホ モ ジ ナ イ ズ したO この慮、濁液を 10

000X g、4 0 Cで 10分 間 遠 心 分 離 し たO この上清 100 IlL に 2Xサンフ。ル緩衝液を 100μL加 え 、 混 和 後 、 ブ ロ ッ ク ヒ ー タ ー (HDB-1N、 ア ズ ワ ン 、 大 阪 ) で 1000 Cで 5分間加熱じ、放冷後九回800 Cでマ 保存した。 (2) SDS町PAGE 使 用 じ た 試 薬 は 第 5章 一 第 2節-5と同様であるO {方法} 分 離 ゲ ル は 7.50/0と な る よ う に し たo 7.5%の分離ゲルは、 A液 を 6m L、 C液 を 6mL、 純 水 を 12mL、10%APSを 90μL、TEMED30 ~L を撹持 して作成したO 濃縮ゲノレは 濃縮ゲノレ溶液 9 mLに 100loAPS 54ドL と TEMED 36μLを 加 え 撹 祥 し 作 成 し たOア プ ラ イ 量 は 1ウェルあたり 40μL としたo そ の 他 の 条 件 等 は 第 5章 一 第 2節 -5と 同 様 に し て 行 っ たO (3)タ ン ク 式 ウ エ ス タ ン ブ ロ ッ ト S6K1の 検 出 は 、 タ ン ク 式 の ウ エ ス タ ン プ ロ ッ ト を 用 い て 測 定 し たO 転 写 用 緩 衝 液 は 以 下 の も の を 用 い たO [試薬] ・ 10 X 転写用緩衝液 (S6K1~ 4E-BP1用):N シクロヘキシノレ倒3-ア ミ ノ プ ロ パ ン ス ル ホ ン 酸 (CAPS) ( 向 仁 化 学 研 究 所 株 式 会 社 、 熊 本 ) 22.13g を純水に溶解し、 2MNaOH、で pHを 11.0に 調 整 し た 後 、 純 水 で lLと し、 40 Cで 保 存 し たO ・ブロッキング溶液:スキムミノレク粉末(生化学用)3gに TBS-T100 m L を 加 え 溶 解 し たO

(37)

ダ 6J!f

・ S6K1用 一 次 抗 体 溶 液 : 抗 S6K1ポ リ ク ロ } ナ ル 抗 体 (Stressgen、

Canada) 80μLに TBS-T20 mLを 加 え 、 溶 解 し たO

- 二 次 抗 体 : ベ ル オ キ シ ダ ー ゼ 標 識 抗 RabbitIgG (Stressgen、Canada) 2μLに TBS-Tを 20mL加 え 、 溶 解 し たO そ の 他 の 試 薬 は 5章 一 第 2節-5と同様であるO {方法] 転写用緩衝液は、実験当日に、 10X転 写 用 緩 衝 液 (S6K1,4E-BP1用) 400mL、 メ タ ノ ー ル 400mL、純水 3200mLを 混 合 し 、 使 用 す る 直 前 ま で どCに保存Lて お い たo PVDF膜はメタノーノレに 1分 以 上 浸 し 、 裏 返 し て さらに 1分 以 上 浸 し たO 純 水 で す す い で メ タ ノ ー ル を 洗 っ た 後 、 純 水 で 5 分 間 振 と う 、 さ ら に 転 写 用 緩 衝 液 中 で 10分 以 上 振 と う し 、 裏 返 し て さ ら に 10分 以 上 振 と う し て お い たO 電 気 泳 動 が 終 わ っ た 後 、 速 や か に 分 離 ゲ ノレを取り出し、転写用緩衝液に浸し 15分 間 以 上 穏 や か に 振 と う し た 。 次 に 、 ブ ロ ッ テ ィ ン グ 装 置 の ゲ ル ホ ル ダ ー を 転 写 用 緩 衝 液 が 入 っ て い る 大 き め の パ ッ ト に 黒 色 が 下 に な る よ う に 開 い て 置 き 、 そ の 上 に ス ポ ン ジ シ ー ト を乗せたo さらにその上にろ紙、ゲル、 PVDF膜 、 ろ 紙 、 ス ポ ン ジ の1)買に 転写用緩衝液中で重ね、ゲノレホノレダーに挟んでタンク式のブロッティング 装 置 (BE-350W型 、 バ イ オ ク ラ フ ト 株 式 会 社 ) に セ ッ ト し たO リアノレパ ワーBP-4型 ( バ イ オ ク ラ フ ト 株 式 会 社 ) を 用 い て 50Vの 定 電 圧 で 45分 間 転 写 を 行 っ たO 転写後、 PVDF膜 を ブ ロ ッ キ ン グ 溶 液 (3%スキムミノレク溶液)に浸し、 室 温 で 一 晩 ブ ロ ッ キ ン グ し たO ブ ロ ッ キ ン グ が 終 了 し た 膜 を TBS-Tで 5 分 間 X2回 振 と う し 、 転 写 用 緩 衝 液 が 膜 に 残 ら な い よ う し たO その後、 PVDF膜 を 一 次 抗 体 溶 液 と 1時 間 反 応 さ せ たO反応後、一次抗体を回収し、 TBS-Tで 2回すすいだ後、 TBS-Tで 5分間 X2凹振とうし、洗浄したO 次 に、二次抗体溶液を加え、 1時間反応させた。反応終了後、 TBS-Tで2回

(38)

見亨6震

す す い だ 後 、 新 し い TBS-Tで初回は 15分間振とうし、その後、 5分おき に 4回 TBS-Tを交換したO 洗 浄 後 、 膜 全 体 に 均 ー に な る よ う に ECL試 薬

2mLを加え、 1分間反応させた。 1分 後 、 膜 を 取 り 出 し 、 プ ラ ス チ ッ ク 板 の 上 に 膜 を お き 、 そ の 上 に 塩 化 ピ ニ ル 樹 脂 製 の フ ィ ル ム を か ぶ せ た 。 こ れ を 暗 室 で ECL 専 用 感 光 フ ィ ノ レ ム (Hyperfilm;ECL、Amersham Biosciences)に3分 間 露 光 さ せ たO その後、フィルムを現像液に 90秒間、 停 止 液 に 60秒 間 定 着 液 に 5分 間 浸 し て 現 像 を 行 い 、 最 後 に 水 道 水 で 十 分 に フ ィ ル ム を 洗 浄 し た 後 こ れ を 一 晩 か け て 風 乾 し たO 8. 4E-BP1の 検 出 方 法 タ ン パ ク 質 合 成 の 翻 訳 段 階 に 関 わ る 因 子 の 一 つ で あ る 4E-BP1をウエス タ ン プ ロ ッ ト で 検 出 し たO (1)試 料 の 調 製 S6K1の 調 製 法 と 同 様 に 、 ホ モ ジ ナ イ ズ 用 緩 衝 液 中 に PMSF溶 液 を 加 え て ホ モ ジ ナ イ ズ し たO 使 用 し た 試 薬 は 前 述 し た S6K1と同様であるO {方法} ラットの右脚の緋腹筋の重量を測定し、 7倍 量 の 氷 冷 し た ホ モ ジ ナ イ ズ 緩 衝 液 を 加 え 、 ホ モ ジ ナ イ ザ ー (KinematikaGmbH Steinhofhalde、 Switzerland) を 用 い て 、 氷 冷 し な が ら 30秒 間 ホ モ ジ ナ イ ズ (10秒

x

3) したO この懸濁液を 10,000X g、4 0 Cで 10分 間 遠 心 分 離 し 、 上 清 200μL を ブ ロ ッ ク ヒ ー タ ー で 1000 C、10分間加熱し、放冷した後 10,000X g、40 C で 30分 間 遠 心 分 離 し 、 こ の 上 清 100μLに 2Xサンフ。ノレ緩衝液を 100μL 加え、混和後O ブ ロ ッ ク ヒ ー タ ー (HDB-1N、アズワジ、大阪)で 100 0 C、 5分間加熱し、放冷後、 -800 Cで保存した。

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