Baronne Nadine de Rothschild
Chateau Malmaison
偉大なるムーリスのエレガンス
シャトー・マルメゾン
バロンヌ・ナディーヌ・ド・ロスチャイルド 12世紀にはシトー派修道院によってブドウが 植えられていたといわれている、メドックでも最 古の歴史を持つ畑の一つに数えられるムーリ ス地区。 サンジュリアン村とマルゴー村の間の内陸にリ ストラックと並んで位置している、ジロンド河に 面していないアペラシオンです。 ムーリス地区の東部、駅に近い地域にはモー カイユやプジョー、シャス・スプリーンがあり、 中央部ムーリス・アン・メドックの町の近くに シャトー・マルメゾンがあります。 シャトー・マルメゾン は1973年、偉大なドメーヌ を興そうと考えた名門ロスチャイルド・ファミ リーの一門であるバロン・エドモ ン・ド・ロートシ ルト男爵家によって、隣接するリストラック側の シャトー・クラークと共に買収されました。 当時、高いポテンシャルを秘めながら荒廃して いたマルメゾンは、1974年から78年の4年の 歳月をかけて改植など全面的に大改修が施さ れ、ムー リスという土地の個性を生かしたワイ ン造りにふさわしい、近代的なワイナリーに生 まれ変わりました。 彼のこのムーリスの地への情熱は並々ならぬも のがあり、1979年には隣接するシャトー・ペイル ルバードも取得し、ムーリス~リストラックの中 心地の3つのシャトーがエドモン・ド・ロートシル ト男爵によって再興されることになります。 1997年にエドモン・ド・ロートシルト男爵が亡く なった後は、ナディーヌ・ド・ロートシルト男爵夫 人が夫の意思とともにシャトー・マルメゾンを引 き継いでいます。 ちなみに、ナディーヌ夫人は映画や舞台で活躍 していた女優でブリジット・バルドーなどとも共演 していました。小さなムーリス・アン・メドックの村から北へ1キロ ほど行ったリストラックとの境界にあるシャトー・ク ラークに現在はシャトー・マルメゾンのオフィスはあ ります。 シャトー・マルメゾンは実際はムーリス・アン・メドッ クの市街地にあり醸造・熟成を行っていましたが、 現在はレストランとシャトー・スタッフの居住用とし て使われています。 村唯一の人気レストラン・ブーレドールは料理の美 味しさもあり、いつも賑わっていますが、お客さん のうち何人がここがシャトー・マルメゾンだというこ 写真上:オフィスのあるシャトー・クラークから見た マルメゾンの畑。垣根の左右に走る切れ目がリス トラックとムーリスの境界線。 写真左:かつて醸造・熟成を行っていた建物。そ の一角は、現在は町で唯一のレストラン・ブーレ ドールが営業しています。 写真下:支配人・エノロゴ、ヤン・ブッシュウォルテ ル氏。上記レストラン・ブーレドールを併設する 2011年には南に隣接するシャトー・アントニック の畑を約7Ha購入し、現在シャトー・マルメゾンは 約30Haまで所有畑を広げ、エドモン・ド・ロートシ ルト男爵の意思を着々と受け継いで成長させてい ます。
シャトー・マルメゾンのある一帯は「ペイルルバードの窪地」 と呼ばれる石灰岩質の第三期地層が露出している場所で、 メドック地区では珍しく粘土石灰質と砂性粘土質土壌になっ ておりカベルネソーヴィニョン種よりもメルロー種に適した土 地になっています。 シャトー・マルメゾンもメルロー種主体に栽培され、ミシェル・ ロラン氏のコンサル ティングの下に、気品あるムーリスのエ レガンスを表現しています。 メルローならではのキメの細やかさ、しっかり した骨格と繊 細で柔らかな風味を兼ね備えた名門に相応しいクオリティ のワインになっています。 上)シェフ・ド・クルチュール(畑・栽培責任者)のパスカ ルさん。 右)醸造長のブルーノ・ルノンさん。CHクラーク、マル メゾン、ペイルルバードの3つを任されています。 24Haの区画には6,600本/Haの密植率でメドック 式のギヨ・ダブル仕立てで栽培されています。収穫は 全て手摘みで行われ、除梗・選果。 醸造は息子であるベンジャミン・ド・ロートシルトの所有 するシャトー・ペイル・ルバードにて行われます。ミッ シェル・ロランの指導のもと、温度管理されたステンレ スタンク にて28日間コールド・マセラシオンを行い、 醗酵後同タンク内にてミクロ ・オキシジェナシオンを施 します。10日間1日4回のルモンタージュ。フレンチ・ オークの小樽でマロラクティック醗酵。 新樽30%、1年樽70%の比率で16ヵ月の樽熟成を 行い ます。 右)コマーシャル・マネージャーのエレーヌ・コンバベ エドモン・ド・ロートシルト男爵がこだわりを持って選んだ歴史ある ムーリスの地。クラークが王ならば、マルメゾンはまさに女王といっ た形容が当てはまります。 シャトー・マルメゾンの味わいに現れるエレガントさは、気品あるナ ディーヌ夫人や美しい城館や庭園のイメージと重なりあいます。 他のロートシルト家の格付けワインにはない、穏やかで柔和な魅 力をこのシャトー・マルメゾンには感じることができるでしょう。
ムーリス・アン・メドックAC 石灰粘土質・砂性粘土質 24Ha 6600本/Ha メルロー80% カベルネソーヴィニョン20% (平均樹齢30年) 手摘収穫の後、除梗、選果。温度管理されたステンレスタンクにて コールド・マセラシオンを行い、発酵後同タンク内にてミクロ・オキシジェナシオン を施す。フレンチ・オークの小樽でMLF、16ヵ月の樽熟成(新樽30%、1年樽70%) 60,000本/年 OPEN 株式会社 アストル (L'Astre) 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-6 KS363ビル1F TEL:03-5283-7155 FAX:03-5283-7166 http://www.sa-astre.com
シャトー・マルメゾン
アペラシオン 土壌 作付面積 植樹比率 品種 希望小売価格 生産本数 収穫・醸造Chateau Malmaison 2009
12世紀にはシトー派修道院によってブドウが植えられてい たメドックでも最古の歴史を持つ畑の一つに数えられるAOC ムーリス・アン・メドック。 シャトー・マルメゾン は1973年、偉大なドメーヌを興そうと考 えた名門ロスチャイルド・ファミリーの一門であるバロン・エド モ ンド・ロスチャイルド男爵家によって、隣接するリストラック のシャトー・クラークと共に買収されました。 当時、高いポテ ンシャルを秘めながら荒廃していたマルメゾンは、全面的に 大改修が施され、ムー リスという土地の個性を生かしたワイ ン造りにふさわしい、近代的なワイナリーに生まれ変わりま した。 メドックでは珍しい粘土石灰質という土壌に適したメル ロー種を主体に造られるワインは、ミシェル・ロラン氏のコン サル ティングの下に、気品あるムーリスのエレガンスを表現。 メルローならではのキメの細やかさ、しっかり した骨格と繊 細で柔らかな風味を兼ね備えた名門に相応しいクオリティの ワインになっています。 <テイスティングメモ> ブラックベリーなどの色の濃いベリー系果実のアロマが華やかに広がります。 当たり年2009年のシャトー・マルメゾンは、豊かな果実味が感じられ、タンニンも丸みを帯び始め、きめ のこまやかな舌触りで、力強さとしなやかさがバランスよく感じられます。 <マリアージュ> チキンやポークをスパイスを効かせてローストしたものや煮込んだものと良く合います。モンターニュ・サンテミリオンAC バロン・エドモン・ド・ロートシルト家 45ヘクタール(モンターニュ地区)/全90Ha CHクラーク、CHマルメゾンなどとともに管理する 石灰粘土質土壌 支配人ヤン・ブッシュウォルテル氏 手摘み収穫 ステンレスタンクで醗酵 2年目の樽30%、ステンレスタンク70%で14か月 メルロー70%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10% OPEN 希望小売価格