生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) : 横浜市における調査結果の報告
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(2) 40. 野. 垣. 義. 行. 分だといっているが,子どもの方ほそれ程にほ思っていないなど母と子の間に興味深いズ レが認められたが,与の第声価では, _父親・母親像及び ,Ll'?軌学習,苧掛、,ホ遣い, 父親・母親の役割等に関して母と子の間にどんなズレが存在するかを問題にしたい。 3.. L?(+・*y. 学校教育の特質を意図性・組織性・計画性に求めるとすると,同じく教育と呼ばれなが らも家庭教育の特質は上記の特質の欠如ないしは危弱性に求められよう。いうまでもなく 家庭は生活の場であり,親と子が生活を共にすることにより父親(男性の代表),母親(女 性の代表)の生き方を通して,人間とIL・しての生き方を学ぶところに家庭教育の本質がある といってよかろう。したが一ってそこでは言葉よりも実践がより大きp7i:意味をもち,教育は 生活と結合している。このことは別の表現をすれば,ペスタロッチのいう「生活が陶冶す る(Das. Leben. Lbildet)+,あるいほデュ-イのいう「為すことによって学ぶ(Learning. by. doing)+という概念が,理くつとし七でなく現実を支配しているといえよう。 さきに,家庭教育の特質を学校数育との比較において意図性・組織性・計矧生の欠如な. いしは危弱性にあるとした。一般的にはこのようにいえると思うが,一口に家庭教育とい. ってもその領域ほ広く,学校教育ほどではないにしても意図性・組織性・計画性がかなり 優位な領域が存在する。これがここでとりあげようとするしつけ・学習の領域である。し つ桝ま人間行動の基本にかかわる側面で,そこには親のかくあってほしいという願いが反 映されている。実際の取り扱いについては一般的に,出たとこ勝負で一貫性に欠ける等の 方法的側面の弱さが指摘されているが,その意図ほ明確であるといってよかろう。 今日,家庭教育の学校教育化が一般的に指摘されている。このことは,子どもの成長発 達に伴って学校生活の占める比重が増大し,更には学業成績が子どもの将来の進路を決定 する上で極めて大きな意味をもっている現実を考えると,家庭教育の学校教育への傾斜は 一方的に非難するわ捌こはいかない。しかし家庭教育という以上,家庭ならでほといった 子どもの生活と密着した側面が考えられていいはずであり,この側面が軽視されているこ とほ残念である。ことばの正しい意味での家庭教育のあり方を考えるさい改めて検討され られ. 諾芸,bミ霊芝主義三晶諾9i芸孟芸芸芸oL芸才表 庭教. 育におけるしつけ,学習一般を云々することほできないが,ある側面ほ明らかにされると 思う。まず答案の取り扱いからみていこう。 1)答案の砺り扱い これほ学校数育と家庭教育の接点ヤこ成立する問題である。一般的にいって母親は子ども の学業成績に大きな関心をもちまた敏感であるといわれているが,答案に対してどんな態 度をとっているだろうか。第37表ほ試験の答案をどの程度見せてくれていると思ってい るか,子の方からいえばどの程度見せてい早かを示したものである。母の方ほ半数以上の 者が1 「いいのも悪いのも全部見せてくれる(見せる)+く註( )は子ども用調査票の表現〉 といっているが,そのようにいう子は40%弱とかなりの差が見られる。これに対して3.
(3) 41.. 生活実態及び期待甲把撞に関する母と子のズレについて(2) 第一37表. \. 1.全部見せる. 母. 試験の答案を見せるか. 4.見せない 2・旨完豊富 3・要言If=,9空音. 691 55.7. 74 6.0. 398 32.1. 74. 6.0. 4. 487 39.2. 71 5.7. 617 49.7. 64 5.2. 2. 主ミ. 4. 0.2. 1241 100.0 1241 100.0. 計. NA. 408. 23. 250. 691. 9. ll. 50. 74. 65. 32. 275 39. 1. 25. 1. 398. 25. 0. 74. 0. NA. 計. 0.3. 同上母×子. 第38表. 1. 計. NA. 487. 71. 617. 64. 2. 1241. 「見せてくれる(見せる)時も見せてくれない(見せない)時もある+というのほ母の32% に対して子ほ50%. と逆転している。母親の方は一応見せてくれるものと安心しているよ. うだが,子の方はそこは適当にしているというのが実態のようである。成績に対する異常 なまでの閑J[Jから,すくなくとも母親の方ほその大多数が全部見せてくれているあるいは 見ていると反応すると予想していたが,これは当らなかった。このことは成績にあまり拘 泥しない母親がかなりいることを示すものなのか,あるいは,成績のことをやかましくい. い答案を見せない子どもにしたてあげた結果なのか,何ともいえないが,実態はこのよう. なものであろう。一方割合ほ低モ、とはいえ,4 「見せてくれない(見せない)+というのが 母・子とも. 5%以上あることは問題にされてよい。成績に拘泥しすぎることほ正しくな. いが,わが子の学習状況を正しく把握するよう努めることは必要であり,ことに相手は義 務教育段階にあるのだから,答案を見せるよう要求することほ親としての責務であると思 う。なお,母親の回答と子どもの回答をクロスした結果を示したものが第38表で,母と 子が同じ選択肢を選んだ割合,即ち一致率は58.2%であった。 答案を見せるかどうかということは小学5年生と中学2年生でほかなりの差が予想され る。その結果を示したものが第39・40表である。両表とも大体同じ傾向を示していると 1と思っている母親,小の約70%に対して中でほ約40%,子の方で1という 者,小の約54%に対して中では約23%と,いずれも中の方が低くなっており,中2と いえる。.
(4) 42. 野. 垣. 義. 行. 第39表(卜・中×試験の答奏を見せてくれるか(母). \ 小. 計. 2 461 69.8. 29. 230 39.6. 45. 691. 74. 小. 2. 356 53.9. 29. 131. 42. 22.5. 計. 235. 40.4 398. NA. 計. 0 0. 660 100.0. 67. 4. ll.i. 0.8、. 581 100.0. 74. 4. 24,. 7. 7.7. 1. 7 1.1. 163. -4・.4. 第40表. \. 4. 1241. 小・中×試験の答案を見せるか(千) 4 267 40.5. 4.4. 6 0.9. 350 60.2. 7.2. 487. 617. 1. NA. 計. 2. 660 100.0. 0.3. 58. 0. 10.0. 0. 64. 2. 581 100.0 1241. もなると全部見せるという老ほ全体の5分の1強にすぎない。これに対して他の選択肢は いずれも中で大となっており, 4という老が10人に1人もいる。このことは子どもの成 長のあらわれともみられるが,過去における答案の取り扱いの反映とも考えられ,その取 り扱いについて改めて考えてみる必要がありそうだ。 さきに「教育やしつ桝こついての話し合い+は,母親の学歴が高い程よくされる傾向に. あることを見たが(第17表),母親の学歴によってこの項目はどんな傾向を示すだろうか。 母の学歴別に母親の反応を示したものが第41表であり,子がそれをどう裏づけているか を示したものが第42表である。まず第41表を見ると1というもの,母の学歴の中・高 第41表. \ 初. l笥. 1. 287. 3. 46. 221. 4. NA. 計. 7.6. 36.6. 50 8.3. 0 0. 604 100.0. 320 64.3. 21 4.2. 135 27.1. 20 4.0. 2 0.4. 498 100.0. 80 65.6. 6 4.9. 31. 3 2.5. 2. 122. 1.6. 100.0. 47.5. 25.4. ll. NA. 計. 母学歴×同上(母). 691. 74. 398. 17 74. 1241.
(5) 43. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第42表. \ 初. 母学歴×同上(千) 3. 1. 2. 185. 41. 30.6. 6.8. 中. 231 46.4. 24 4.8. 局. 65 53.3. 5. 4.1. 337 55.8,. 40 6.6. 221 44.4. 21. 49 40.2. 計. NA. 4. 604 100.0. 1 0.2 1. 4.2. 0.2. 3. 0 0. 2.5. 498 100.0 122. 100.0 17. 10. ㌣i. 487. 71. 617. 1241. 64. の間にはそれ程の差ほ認められないが,初と中・高の問にほかなりの差が認められるo 3. 4ほ道の傾向を示し,学歴が低い程その割合は高くなっている。これと第42表を比 較すると,第37表で見たように,子どもが見せるという以上に母親は見せてくれている ・. と思っているといった母と子の間のズレは認められるものの第41表と同じ傾向を,即ち, 母親の学歴が高い程子どもほ答案を全部見せる老の割合が高いo母・子間のズレをもう少 し細かく見ると, は19%,. 17%,. 18%, 1に関しては初・中・高でそれぞれ約17%, 15%と学歴が高い程そのズレほ小さくなっているo. 12%,. 3に関して. 母親の年齢を分析軸として見ると,一般的にいって年齢の若い母親の方が1という割合 が高く,また子の方も同様の傾向を示し,そこにほ有意差が認められたが,これは第37 表で見たように小でこの割合が高いこと,また当然なこととはいえ小の母親の年齢の方が 低いこと(第1表),小の母親の学歴の方が高いこと(第4表)等の反映といえようo 母親の就労形態別にこれを見ると,内職・パートタイムの問にほそれ程の差は見られな かったが,共稼ぎと内職・パートタイム,内職・パートタイムと主婦の間にはかなりの差 が見られ,共稼ぎ・内職・パートタイム・主婦の順で1という割合が増加し,子どもも同. じ傾向を示した。このことほ主婦ほ他に比して時間的余裕があることと共に,第8表で見 たように小に主婦率が高いこと,また第10表で見たように高学歴の母親程共稼ぎ等の率 が低く主婦率が高いこと等の反映と見てよかろうo 地域類型別にこれを見ると,旧市住宅地,新興・公団住宅地で1という者の割合が高く,. 工業・住宅地,商業・住宅地がそれに続き,農業・住宅地で最も低く,三者間にほ有意の 差が見られたことをつけ加えておく。 第20表で問題とした「両親に対して思ったことを自由にいえるか+とこの「答案を見 せるか+をクロスさせたものが第43表であるo全体を通して見ると3という者の割合が 高いが, ① 「お父さんに対してもお母さんに対しても自由に思ったことがいえる+という 老に関してほ1という者の割合の方がやや高いo. ㊨ 「お父さんに対してほ自由に思ったこ. とがいえるが,お母さんに対してほ話しにくい+という老でほ1の割合が低く3が高いo.
(6) 44. ∼-/i. 第43表. :′畢. 垣. 義. イ. 行. 両親に対して思ったこナとを自由にいっているか×答案を見せるか(千). \. 2. 3. 250 48.3. 18. 227 43.8. 23 4.4. 0 0. 518 100.0. @. 22 22.7. 5. 65 67.0. 5 5.2. 0 0. 97 100+ 0. @. 178 37.2. 31. 246 51.5. 23 4.8. 0 0. 478. 29. 13. 0. ll.3. 67 58.3. 6. 25.2. 5.2. 0. 6. 3 12.0. 10 40.0. 6 24.0. 0. 25. 0. 100.0. 1 12.5. 2. 1. 25.0. 12.5. 2 25.0. 8 100.0. (∋. ④. ①. 5.2. 6.5. 24.0 2. NA. 計. 3.5. 25.0. 71. 487 39.2. 4. 617. 5.7. NA. 2. 64 5.2. 49.7. 0.2. 計. 100.0 ・. 115 100.0. 1241. 100.0. ③ 「お母さんに対しては自由に思ったことがいえるが,お父さんに対しては話しにくい+ という着では1というのがかなり多くなっている。. ④ 「お父さんにもお母さんにも話しに. くい+, ⑤「お父さんもお母さんも話してもわかってくれないから話さない+という老では. 1という者の割合が低く,特に⑤では4という割合が他にくらベて異常に高い。こうした ことほ答案を見せるかどうかということにつし,.ても,両親,特に母親とのコミュニケーシ ョンのあり方が極めて重要であることを物語っているといえよう。なお母親の目から見た 「両親に対して何でも思ったことを自由にいっていると思うか+と「答案を見せてくれる か+をクロスさせた結果も第43表と同じ傾向を示していた。 親として子どもの試験の成績はよくあってほしい,いい点の答案を持ち帰えってほしい と願うことほ当然だが,いつもこうあるとはかぎらない。いつもより点の悪い答案を持ち 帰えった時どうするか,それを子どもほどう受け止めているか,その結果を示したのが第 44表である。母の方3. 「ほげます(はげましてくれる)+という老が7割近くおり,この. ような場合,親の態度としてほほげますというのが一般的といえる。子の方も3というの 第44表 \. 二ゝ 母. 千. 1.しかる. 191 15.4 323. 26.0. いつもより点の悪い答案の時どうするか. 2.なぐさめる. 3.はげます. NA. 4・男妾ヒこ. 33 2.7. 858 69.1. 139 ll.2. 56 4.5. 644 51.9. 212 17.1. 20. 計 1241. 1.6. 100.0. 6 0.5. 1241 100.0.
(7) 45. 生活実態及び期待の把握に関する母とチのズレについて(2) 同上母×子. 第45表 千. 2. 母 112. 59. 17. 0. 191. 19. 6. 0. 33. 117. 46. 507. 22. 4. 52. 644. 323. 計. 858. 123. 60. 139 20. 7. 6. NA. 計. NA. 3. 6. 212. 1241. が約52%と過半数を占め,大体において親の気持を正しく受け止めているといえるがズ 「しかる(しかられる)+というのは母約15%,子26%. レもかなりある。これに対して1. で倍とまではいかなくてもズレは大きい。母親の方ははげましたつもりでも子の方はしか 「なぐさめる(なぐさめてくれる)+に. られたと受けとる可能性もあり,またどうすれば2. 4. なりまた3になるのかというように,ワーディングに問題があったかもしれない。. 「何. もいわない+という老母11%,子17%と,かなり多いが,これはいまさらいってもほ. じまらないとあきらめている現実を反映しているのだろうか。母親の反応と子どもの反応 とをクロスしたものが第45表で,その一致率ほ56.0%であった。 小・中別,性別,母の学歴別,母の年齢別,地域類型別等において有意差が認められた が,それらについて簡単に説明すると次のようである。小・中別でほ母・子とも1という 老小の方に多く,逆に4というものは中の方に多い。性別では男子に,母の学歴別でほ学 第46表. \ a). a. @. ㊨. NA. 計. 答案を見せるか×いつもより点の悪い答案の時お母さんはどうするか(チ) 1. 2. 4. 108. 23. NA. 計 487. 22.2. 4.7. 59.5. 64 13.1. 2 0.4. 24. 4 5.6. 33 46.5. 9 12.7. 1 1.4. 100.0. 1 0.2. 617 100.0. 1. 64 100.0. 33.8. 290. 302. 28.0. 4.5. 48.9. 113 18.3. 18 28.1. 1. 1.6. 18 28.1. 26 40.6. 0. 0 0. 1. 50.0. 0 0. 28. 173. 0 323 26.0. 56 4.5. 644 51.9. 212. 17.1. 1.6 1. 100.0 71. 2. 50.0. 100.0. 6 0.5. 1241 100.0.
(8) 野. 46. 義. 垣. 行. 歴の高い方に,母の年齢別では若い層に,地域類型別で(i新興・公団住宅地・旧市住宅地 に1という割合が高く,逝に4が低くなっている。これにはいろいろな要因が考えられる が,それらにおいて成績に対する閑・b. ・期待が大きいためであろう.. 答案に対する母親の、態度いかんが,答案を見せる子にも見せない子にもすると考えられ るが,ここで「答案を見せるか+と「いつもより点の悪い答案を持ち帰えった時お母さん 1. ① 「全部見せる+という子の場合,. ほどうするか+をクロスさせてみよう(第46表)0. 、② 「いいのだけ見せる+では1の割合が相. という割合は他に比して低く3の割合が高い。. 対的に高い。 ④ 「見せない+でほ3が低く,. 4が半数近くを占めているが,このような取. り扱いが答案を見せない子どもをつくるのではなかろうか。 いつもより点の悪い答案をもち帰えった時,子どもほどうしてもらいたいと思っている のだろうか,また母親ほそれをどう受け止めているだろうか。それを示したのが第47表. 「ほげましてほしいらしい(ほしい)+と思い,また子もそのことを裏. である。母親ほ3 1. づけているが,. 「しかってほしいらしい(ほしい)+でほ大きな差が見られ,母と子で. は3倍以上の開きがある。自分が怠けていて悪い成漬しかとれなかった場合,しかられる. ことは決していとうべきことでなく,しかられることがほげましとなる場合も当然考えら れ,そうした子どもの心を母親は正しく捉えるよう努力すべきであろう。なお母親の反応. と子どもの反応とをクロスさせたものが第48表であるが,その一致率は47.0%であっ た。. 「いつもより点の悪い答案を持ち帰えった時どうするか+と「そんな時子どもはどうして 第47表. ゝ. その時子どもはどうしてほしいと思っているか. NA ・・たカILlこ 4・日豊左空だ 2・草屋SL巴 3・竿漂芭と. 母. 38 3.1. チ. 166 13.4. 119. 664. 9.6. 53.5. 67. 632 50.9. 5.4. 第48表. 391 31.5. 370 29.8. 6 0.7. 1241 100.0 1241. 100.0. 同上母×子. 盲百. NA. 三二二!. 15. 17. 2. 15. 14. 3. 83. 39. 46. 14. 70. 38. 20. 119. 371. 168. 664. 161. 167. 391. 13. NA. 計. 29 2 ̄.3. 計. 166. 67. 632. 29. 370. 6. 1241.
(9) 47. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第49表. いつもより点の悪い答案×その時子どもほどうしてほしいと思っているか(母) ほシヂまし. いわな 4.いでほ し い ら しい. ヒeこ岩即乳言SL巴 ら しい. 1. 11. ①し. か. 檀)な. ぐ さ. ④は. る. め. ま. げ. 5.8. るi. す】. 12. 13. 3.0. 36.4. 39.4. 85 9.9. 526 61.3. 22. 2.6 1. O. 1. 0. 1. 計. 80 41.9. 2. 191 100.0. 7. 0. 33. 21.2. 0. 100.0. 212 24.7 87. 30 21.6. 0 0. 9. 5. 45.0. 25.0. ?_EILー__ 9.6. 第50表. NA. 7.2. 10. 1 1,9. 計. \. 45.0. 6.3. 2.9. NA. 86. 12. 1. 4. ④何もいわない. 3.てほしい ら しい. 62.6. 1.0. 858. 13 1.5. 100.0. 8 5.8. 139 10.00. 6 30.0. 20 100.0. 29. 1 393壬.5 2.3 6g芸.5. 1241 100.0. いつもより点の悪い答案×その時子どもほどうしてほしいか(千) NA. ・・走力ごこ 2・李ヶ言SL巴 3・竿漂芭と 4・巴吾i;空だ. \ ら れ. (∋し か. る. 19. 57. 17.6. 0. 323. 43.3. 107 33.1. 0. 100.0. 8 14.3. 0. 0. 56 100.0. 2 0.4. 100.0. 140. 5.9 22. 17. ㊥なぐさめてくれる. 16.1. 39.3. 30.4. (垂はシヂましてくれる. 71 ll.1. 20. ④何もいわない. 29 13.7. 9. NA. 計 一. 130. 421. 3.1. 65.4. 6 2.8. 54 25.5. 20.2 122 57.5. 1. 212. 100.0 6 100.0. 0. 0. 3. 3. 0. 0. 0. 50.0. 50.0. 657.4. 13.4. I. 632 50.9. 370 29.8. 644. 0.5. 0. 166. 計. 6 0.5. ほしいと思っているか+をクロスさせたのが第49・50表である。第49表は母親の,第 50表ほ子どもの反応であるが,傾向としては両者とも類似しているといえる。まず第49. 表から見ていこう.実際にむ土③という母親のうち,子どもが11t受け止めている老はわず か紛6%で,子どもの期待を受け止めそれに基づいて行動するという点からすれば矛盾 ⑧⑨に閲し七は,大筋におい.て子ど ̄もの期待に応えていると見てよ しているといえるが, かろうか。第50表においても上述のことが妥当するが,実際の母親の取り扱いにおいて ②③④に関して,そのうちの約16%,. 11%,. 14%の老ほ1といっており,こうした子ど. もの期待を正しく受け止めるように母親は努力すろ_羊とがJjZlu要である。.
(10) 48. 野. 垣. 行、・. 義. 2)勉強と遊びの関係 家庭教育が学校教育に傾斜しており,学校教育の下請け的な教科の学習が重視されてい る一般的傾向については既にふれたが,家庭での勉強と遊びの関係について母と子ほどう 捉えているだろうか。両者のズレを示したものが第51表である。まず選択肢について説 明すると,. 1ほ「勉強は学校での勉強だけで十分だ,家でほのびのびと遊ばせてやりたい (遊びたい)+, 2は「勉強は必要最低限でよい,家での生活ほ遊びを中心に考えたい(遊. び中心でよい)+,. 3ほ「家だからといって勉強と遊びのどちらか一方を強調するのほ正し. くない,同じように考えたい+,. 4は「遊びを否定する(遊ばなくてもよい)というのでは ないが,家でも勉強を中心に考えたい+, 5ほ「将来のことを考えると勉強がやほり大切 だ,遊びは息ぬき程度でよい+というものである。母・子とも3というのが割合としては 最も高いが,その間にほ約20%のズレが認められる。勉強と遊びの比重を母親は勉強の 方に,子どもは遊びの方にかけている。事実,遊びを強調する1と2を合せると母の紛 21%に対して子ほ29%,勉強を強調する4と5を合せると母の35%に対し子ほ15% と両者間にほかなり大きなズレが認められる。この質問に対して反応しなかったNAが 母8・1%とかなり高いが,これほ子どもの生活における遊びの意義を認めたいという気持 はあるが,現実を考えると素直にそうはいえないという母親自身の内面蔦藤を示すもので あろうかo事実この項目に対しては,選択肢のように単純には割り切れないと記入した母 第51表. \ チ. 1. 2. 137 ll.0. 120. 151. 202. 12.2. 9.7. 16.3. 勉強と遊びの関係 3. 4. 451 36.3. 231. 693 55.8. 112. 18.6. 9.0. 第52表 千. 1. 24 16. 24. +正二. 計. NA. 201 16.2. 101 8.1. 1241. 8. 1241. 75 6.0. 0.6. 4. 5. NA. 計. 100.0. 計. 74. 10. 4. 1. 137. 58. 10. 6. 0. 120. 27. 4. 451. 30. 14. 2. 231. 46. 71. 273. 27. 32. 126. r30 l. NA. 100.0. 同上母×子. 2. 母. 5. 24. 28. 107. 22. 19. 1. 201. 14. 17. 55. 10. 5. 0. 101. 693. 112. 75. 8. 1241. 151. 202.
(11) 49. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2). 親が若干あった。なお,母親の反応と子どもの反応とをクロスしたものが第52表である が,その一致率は33・2%と他の項目に比して低かったo母親の子どもに対するこごとが, 遊んでばかりいないで勉強しなさいというのに集中しているが,このこと・は勉強と遊びの 関係の捉え方が,母・子間で大きくズレていることに由来すると考えられるo子どもの方, 遊びたくても十分遊ばせてくれないという実感としての被害者意識があるだろうし,また 母親は勉強勉強というが,何故勉強しなければならないかについてほ,いい学校に入れな いとかいい就職ができない等の説明に終ることが多く,それらが子どもを十分に納得させ るものでないことも,こうしたズレを生み出した一つの原因であると思われるo. 勉強と遊びの関係をどう捉えるかということほ,子どもが小5か中2かによって大きく l. 左右されると予想されるので,次に小・中を分析の軸としてとりあげてみようo子ども自 身の反応に関しては小・中別で差は認められなかったが,母親の考え方には大きなズレが 見られた(第53表)0. 3という母親が3分の1以上を占めているがその割合は小の方がや. や高い。遊びにウエイトを置く1と2を合せると,小の母約29%に対して中の母は12% 4と5を合せると小の母で約27%,. と2分の1にも満たない。逆に勉強にウエイトを置くL. 5という母親が小の段階で11%もおり中にな. 中の母では44%と倍近くになっているo. ると倍増しているが,この数字は家庭教育の学校教育の下請化を如実に反映していると考 えられる。社会自体がいわゆる学歴社会であり,受験体制がすみずみまで支配しているか ら,家庭もその堵外でないというのでなく,家庭教育のあり方を今一度根本から考えなお してもらいたいものである。 第53表. \ 小. 計. 小・中×勉強と遊びの関係(母) 5. 3. 1. 2. 91 13.8. 9714.7. 248 37.6. 104 15.8. 46 7.9. 23. 203. 127. 137. 4.0 120. 34.9 451. 21.9 231. 72 10.9 129 22.2. 計. NA. 7.2. 660 100.0. 53 9.1. 581 100.0. 48. 101. 1241. この項目は,性別,母の学歴別,母の就労形態別等でほ統計的有意差ほ認められなかっ たが,母の年齢別で差があり,高年齢層ほど勉強を重視する傾向が認められた。前に母の 年齢と子どもが小5か中2かということとの相関が高いといったが,母の年齢による差は このことの反映であろう。. 3)具体的場面におけるしつけ 以下,しつ桝こ焦点を合わせた項目に対する母と子の反応を問題にするが,まず具体的 なしつけ場面における母親の態度,それを子どもほどう見ているか,といったことからほ いっていこう。. 「わが子が遊園地等で紙くずをちらかしたりしたらどうするか+という質問項目に対す.
(12) 50. 野 第54表. \ 母. 義. 垣. 行. 子どもが遊園地で紙くずをちらかしたらどうするか. 1. NA. 4. 1115. 65 5.2. 89.8. 239 19.3. 886 71.4. 43 3.5. 12. 35. 75. 6 0.5. 1.0. 2.8. 計. l ̄L1241 【. 100.0. 6. 1241. 0.5. 6.0. 100.0. 同上母×子. 求 1. 1. 2. 812. 209. 2. 33. 3. 32. NA. 30. 21 4. ら. 4. 1. 5. 1. 0. 5. 11. 0. 1115. 65. i. 43. i二王二 12. 0. 35. 239. 59. 2. 4. 計. 計. NA. 75. 0. 6. 6. 1241. る反応を示したものが第54表である。選択肢の1は「注意して子ども(あなた)にかた づけさせる+,. 2ほ「注意ほするが無理にかたづけさせることはない+,. 分で(お母さんが)かたづける+,. 3ほ「だまって自. 4ほ「別にどうもしない+というものである。. 90%も. の母親は1といっており,そうした母親の態度を肯定する子どもも多いことほ事実である が,そこには20%近いズレが認められる。 ほ1%と極めて低いが,子の目から見れば母親の. 2という老子ほ母の4倍近い。. 4という母親. 6%ほこの範時に属する。母親の回. 答を見たかぎりでは厳しい母親というイメージがわくが,子の回答によると実態はそれほ どでもなさそうである。母親の反応と子どもの反応とをクロスさせたものが第55表で, その一致率ほ68.3%. とかなり高かった。. こうした状況において母親ほどんな態度をとるか,それを子どもはどう見ているかとい うことを,小・中別,性別等の分析軸によって見ると,母親自身の反応に関してほ母の学. 歴別で,子どもの反応に関してほ小・中別,性別,母の学歴別で,それぞれ統計的有意差 が認められた。母親自身の反応に関する母の学歴別では,はとんどの母親が1というもの のその割合はそれぞれ初86%,中93%,高96%で,学歴が高くなるにしたがって母親. の態度ほ厳しくなるといえる。また子どもの反応に関してほ,小・中別では小の方が,性 別でほ女子の方が,母の学歴別でほ母親の学歴の高い子の方がそれぞれ母親の態度を厳し いと見ている。 上の境目はわが子に対するしつけ場面を問題にしているが,よその子に対して母親はど. んな態度をとり,それを子どもはどう見ているだろうかo. 「道ばたでよその子が街燈に石.
(13) 51. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第56表. 母. よその子が街燈に石を投げてい亭のを見たらどうするか. 1. 2. 3. 914. 179. 131. 73.7 756. チ. 60.9. 0.8. 3.1. 26.3. 8.9. 1241. 100.0. 0.6. 1241 100.0. 8. 39. 327. 111. 7. 10. 10.6. 14.4. 計. NA. 4. 0.6. を投げつけているのを見たらどうするか+という質問は,さきの遊園地云々という質問と. 比較すると,こうした経験のない嘩親,またそれを目撃したことのない子どももかなりあ ると考えられ,そうした意味からはこうした場面における母親の一般的な態度を尋ねると いうレベルに止るものかもしれないoそれほともかく母と子の反応を見てみよう(第56 「近くにおとながいても注意する+,. 慕)。選択肢は1 3. 「注意する時もしない暗もある+,. 2. 「その子だけの時ほ注意する+,. 「みすごす+というものo一般的にわが国の母親. 4. の関心はわが子に集中していて,西欧諸国の母親のようによその子に対して注意等指導的 行動をとることが少ないといわれているが,こうした傾向はこの表からもうかがえるだろ ぅか。母親の約74%は1といい, 2を合せると90%近い母親ほ積極的行動に出るとい っているoこの結果を素直に受けとるかぎりにおいては,公共道徳に関してのおとなの役 割の遂行については外国の婦人に比して何ら遜色ないといえそうであるoしかし子どもの 反応との問にほかなりのズレが見られ,また日常的経験におけるよその子に対する母親の 態度等を勘案すると,母親の実際の行動ほたいぶ割引いて受けとらなければならないので ほなかろうか。設問のあり方等も関連しているが,この結果ほ母親の実際の態度というよ りも,かくあることが望ましい,すべきだといったタテマ-意識が強くあらわれていると. 見た方が妥当な気がする。母親自身の反応においてこの項目に関してほ,小・中,性,母 の学歴等の分析軸によって差が見られなかったのは,このことと無関係でなかろうo母親 の反応と子どもの反応とをクロスしたものが第57表で,その一致率は52・0%でであっ 同上母×子. 第57表. ミて 1. NA. 2. 1. 85. 581. 224. 20. 4. 10. 2. 179. 2. 131. 2. 96. 14. 57. 3. 70. 10. 42. 4. 5. 1. 3. 10. 4. 1. 1. 7. NA. 計. 756. 111. 327. 39. 8. 1241.
(14) 52. 野. 第58表 街. 遊. 1. 義. 3. 4. 841 75.4. 161 14.4. 104 9.3. 2. 36 55.4. 9 13.8. 3. 30 69.8. 7. 16.3. NA. 5. 4. 0.4. 0.4. 19 29.2. 1 1.5. 0 0. 65 100.0. 5 ll.6. 0 0. 1 2.3. 48 100.0. 1115 100.0. 4. 2. 2. 4. 16.2. 16.7. 33.3. 0 0. loo.0. 3. 0. 1. 50.0. 0. 16.7. 0 0. 2 33.3. 6 100.0. 179. 131 10.6. 14.4. 第59表 街. 計. NA. 33.3. 914 73.7. 計. 行. 遊園地×街燈(母). 1. 4. 10 0.8. 12. 1241 100.0. 7 0.6. 遊園地×街燈(千). 1. 2. 3. 1. 593 66.9. 74. 194 21.9. 19 2.1. 6 0.7. 886 100.0. 2. 113 47.3. 25. 90 37.7. ll 4.6. 0 0. 239 100.0. 遊. 17. 4. NA. 計. た。. 垣. 8.4. 10.5. 48.6. 4 ll.4. 31 41.3. 10.ラ. 2 33.3. 756 60.9. 計. NA. ll. 2. 1. 31.4. 5.7. 2.9. 100.0. -a. 29 38.7. 7 9.3. 0 0. 100.0. 0 0. 3 50.0. 0 0. 111. 8.9. 327 26.3. 39 3.1. 35. 75. 1. 16.7. 6 1. ≡.6 E. 100.0 1241. 100.0. 「遊園地云々+と「街燈云々+の賓目に対する反応を母・子別にクロスさせたものが. 第58・59表である。第54・55表で見た母と子のズレほ第58表,第59表間にも認め られるが,全体的にいってわが子に対して厳しい母親はよその子才子対しても厳しく,それ を子どもも裏づけているといえる。 4)注意の厳しさ・体罰. 上では具体的な状況における母親の態度とそれを子どもがどう見ているかを問題とした。 ここでほやや抽象的なレベルの問題であるが,. 「子どもが何かいたずらをした場合,家の. 内と外とで子どもに対する注意のしかたがちがうか+という問に対する反応から眺めてみ.
(15) 53. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第60表. \ 母. いたずらに対する注意の厳しさ. 3.内も外も同じ ・・巌oLjfeミ 2・麓oLBeミ 336 27.1. 105 8.5. 792 63.8. 8 0.6. 1241. 415 33.4. 200. 619 49.9. 7 0.6. 1241 100.0. 16.1. 第61表. *. 1. 1. 計. NA. 145. 100.0. 同上母×子 NA. 2i3. 336. 471142. 30. 33. 42. 236. 118. 433. r L. 0. 105. 5. 792. NA. 計. 619. 415. 1241. よう(第60表)。このような項目を設けたのは,一般に第三者が関与しない場面では厳し いしつけをする母親も,他人の目のあるところではそうでなくなる,つまり内よりも外で あまいといえると思うが,その実態を明らかにしたいと思ったからである。選択肢1 の内の方が厳しい+, 2 「家の外の方が厳しい+, 3 「内でも外でも同じ程度+のうち,. 「家. 母・子とも3という老が最も多いが,母の約64%に対し子ほ50%でかなりの差が認め 2に比較すると母. られる。次いで1という老が多く母の約27%に対し子ほ約33%で,. の方で3倍強,子の方で2倍強となっている。母親の方は内・外の区別なく一貫した態度 を取っているというのであろうが,子の方はその通りに受け止めているとはいい難い。家 の外よりも内の方が厳しいという老が母・子とも多いが,これは母親が第三者を意識する, つまりル-ス・ベネディクトのいう恥の意識に支配されているためかもしれない。母親の 回答と子どもの回答とをクロスしたものが第61表で,その一致率は49.8%であった。 次に体罰の有無について見てみよう。第62表ほ「子どもを口でしかるだけでなくぶつ 第62表. \ 母. 1.よくある 32 2.6. 体. 罰. 2.時々ある. 3.ない. 573 46.2. 608 49.0. 28 2.3. 1241. 712. 463 37.3. 10 0.8. 1241. 57.4. 計. 100.0. 100.0.
(16) 垣. 54. 行. 義. 同上母×子 千 母. 1. 1. 3. 2. 44. 3′ NA. 計. 8. 計. 2. 畠. 23. 6. 32. 423. 101-. 573. 251. 345. NA. 4. 608 28. 1. 15. ll. 1. 56. 712. 463. 10. 1241. 3という母親が49%と半数. ことがあるか+という尚に対する反応を示したものである。. いるが,子の方ほ37%でかなりのズレが認められるというものの,半数の母親が3とい い,かなり多くの子どもがそれを裏づけていることほ「体罰はいけないことだ,教育的で 1という ない+といった考え方が多くの母親に定着していることを物語るものであろう。 のは母・子とも少ないが割合ほ子どもの方が倍近い。これほ被害者意識が強いためだろう 時々体罰が行なわれているというのが実態 2ほ母46%,子57%と過半数を占軌. か.. であろう。母親の反応と子どもの反応とをクロスしたものが第63表で,その一致率は 64.0%と高かった。このような実態に関する一致度は,意識や期待に関する一致度より も高いというのが一般的で,ここでもかなり高い一致を見たのであるが,. 1というもの母. 32名,子56名中ペアとしての「致ほわずか3ベアで,どの短度の体罰があれば1と認 知するのか,といったことに関してほ母と子でかなり受け止め方に差があることを物語っ ている。. 体罰の有無ほ子どもの年齢との相関が予想される。つまり子どもが大きくなるにつれて 体罰は減少するだろうという予想であるが,ほたしてそのようにいえるか,小・中を分析 軸として眺めてみよう。第64表ほ子の小・中別による母親の反応を,第65表は子ども 自身の反応を示したものである。第64表と第65表の間にほ第62表で見たズレが見ら れるのほ当然であるが,両表とも傾向としては一致しており,中に比して小で体罰がある という老が多い。. 3という小の母親約36%に対しそれを肯定する子どは約28%で,そ 第64表. \. 1. 小・中×体罰(母). 小. 18 2.7. 396 60.0. 14 2.4. 177. 中. 32. 573. 30.5. NA. 3. 2. l. 9 1.4. 660 100.0. 19 3.3. 581 100.0. 237. 35.9 371. 63.9 608. !ー i. 計. 28. 1241.
(17) 55. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第65表. \. 小・中×体罰(子) 計. 3. NA. 432 65.5. 168. 3. 660. 0.4. 100.0. 280. 277. 7. 581 100.0. 1. 2. 39. \. 小. 5.9 17. 2.9. _*J∼ 計i. 56.. 葛 t. 28.2. 48.2. 1.2. 47.7. 712. 1241. 10. 463. の間のズレは8%,これに対し同様にいう中の母親的64%に対しそれを肯定する子ども と,中の方でズレが大きくなっている。子どもは体. は約48%で,その間のズレほ16%. 罰がないのにあるとはいわないと思われるので,子の反応を事実に近いと見ると,中でズ レが大きいということほ,子どもが中学生にもなっているのに体罰があるというのに抵抗 を感じる母親の心理を反映したものであろう。. 母親の年齢別でも統計的有意差が認められ,年齢の若い母親ほど1という者が多かった が,これほ第64表で見たように小で体罰が多かったことによるといってよかろう。他の 分析軸でほ差ほ見出されなかった。 体罰に関する項目としては,母・子に対して「体罰を行なうのは誰れか+,母に対して 「何故体罰を行なうのか+,子に対して「ぶたれた時どんな気持がするか+等尋ねた。これ らの項目は「子どもを口でしかるだけでなくぶつことがあるか+という問に「ある+と答. えた老だ桝こ回答を求めたのであるが,要求通りに反応してくれなかったため,得られた 結果の信頼性に問題があるのでここでほ詳しくほふれない。上記の項目に対する反応を簡 単にいうと次のごとくである。. 「体罰を行なうのほ誰れか+については「母親+という老が. 多く,次いで「父親・母親ともに+という老,. 「父親+というのほ少なく・,体罰の担当者. ほ一応母親と見てよい。小・中別でほ,傾向として上述の通りであるが,中になると「父. 演+というのが若干増大する。母の学歴別でほ学歴が高くなるにつれて「父親+が減少し, 「母親+,. 「父親・母親ともに+が増加する,母の年齢別でほ,年齢が高くなるにつれて「父 「何政体罰を行なうのか+については,. 演+というのが増加するという傾向が見られた。. 「口でいうだけでほきかないから+というのが最も多く,次いで「つい手が出てしまう+が 多く,ずっとほなれて「たたくことによって体でおぼえるから+というもの, るのがめんどうだから+というものはほとんどいなかった。. 「口で教え. 「ぶたれた時どんな気持がす. るか+についてほ, 「口でいえばわかるのに何もぶたなくてもいいと思う+というのが最も 「とてもい 多く・,次いで「しかられることをしたのだからぶたれてもしかたないと思う+, やな気持でなさけなく思う+が続き,ずっとほなれて「いつまでも口でいわれるよりぶた れた方がよい+という結果であった。小・中別でほ,全体の傾向ほ上に述べた通りである が,. 「口でいえばわかるのに+という不満,. い+というのは中の方に多く,. 「いつまでも口でいわれるよりぶたれた方がよ. 「いやな気持でなさけなくなる+,. 「ぶたれてもしかたない.
(18) 垣. 野. 56. 義. 行. と思う+というのは小で多く見られた。また性別では「ロでいえばわかるのに+という不 「ぶたれた方がよい+と 満ほ女子に多く,これに対し男子でほ「ぶたれてもしかたない+, いうのが多く見られた。 5)両親間の意見の不一致 両親間の意見が一致し,子どもに対し同じ態度を取るということほ,しつけの一貫性と いうことから望ましいことにはちがいないが,いつもこの通りにいくものではない。同一. の人間でも時として矛盾した行動をとるというのが普通であるのだから,親とほいえ父親 と母親とで意見が異るというのは何ら不思議なことでない。要ほこれをいかに調整し,共 通な態度で子どもにのぞむよう努力するかということであろう。 ここでは「父親はよいといい母親ほいけないというようなことがあるか+という尋ね方. をしてみた。その結果を示したものが第66表である。 過半数を占めている。. 「時々ある+というのが母・子とも. 「よくある+というのは母の約9%に対して子では5%とやや低. い。この差ほ子どもに意見の不一致をさとられないようにという努力の結果であろうか。 とにかく3分の2の家庭でほ両親間に意見の不一致があることを母・子ともに表明してい る。なお,この項目に関しては母・子間に統計的有意差は認められなかった。母親の回答 と子どもの回答とをクロスさせたのが第67表で,その一致率は49.8%であった。 第66表. \. 1.よくある. 母. 千. 109 8.8 63 5.1. 父親と母親の意見不一致. 2.時々ある. 44 3.5. 1241 100.0. 781 62.9. 377 30.4. 20. 1241. 1.6. 100.0. 同上母×子. 23. NA. 計 0. 109. 192. 8. 724. 206. 142. 4. 364. 1. 19. 16. 8. 44. 63. 781. 377. 20. 1241. 14j6827. 2. 36. 488. 3. 12. 計. 計. 364 29.3. 1. NA. NA. 724 58.3. 第67表. ゝミ1. 3.ない. 4.手伝い・小遣い. 親が子に意図的に働きかけている時にだけ家庭教育が成立するものでほない。親と子が 日々つくり出している生活そのものが子どもにとって人間形成の場なのである。親の出身.
(19) 57. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2). 階層,成育歴,学歴,職業,経済力,文化的・物理的生活環免ものの見方・考え方等々, それらに支えられた家族の人間関係,そこにかもし出される家庭の雰囲気,これらが子ど もの人間形成にとって決定的意味をもっている。ということは親と子の日常的ふれあい, 日常の生活場面そのものが家庭教育のあり方を考える時考察の主たる対象にされなければ ならないということである。このことほ次のようにいってもよかろう。意図的な働きかけ においてそこに一貫性が見られても,無意図的な形成場面としての生活が意図的な働きか けと矛盾するものであれば,そうした意図的形成作用ほ意味をなさないだけでなくむしろ 有害であろう。つまり,生活者としての親と子の教育,しつけの担当者としての親とほ別 個の存在ではない。親と子が生活を共にするということがそのまま子どもの形成過程であ るのだから,生活は生活,教育ほ教育と分離するわ桝こはいかない,教育,しつ桝ま日常 的な生活場面そのものにあるということである。以下そうした生活場面として,手伝い・ 小遣い・食事・衣服のデザイン等をとりあげ,母と子がそれらをどう認知しているか見て いこう。 1)手. 伝. い. 消費的機能をもっぱらとする都市家庭,しかもそこには家屋の狭少,電化等により,日 常的な家事労働は主婦一人で遂行可能であり,またその方が能率的であるというのが事実 であろう。一方,これまで何回かふれてきたように,家庭教育ほ学校教育の下請化され, 教科的学習,進学に連なる準備教育が重視され,親の期待はこの方向に集中している傾向 が見られる。こうした状況の中で「手伝い+の概念,その実態は,それがかつてもってい 「手伝ってくれるより勉強をし たものと大きく様相を異にしているのでほないか。事実,. てくれた方がありがたい+という母親は多く,手伝いは子どもの生活において重要な側面 を占めなくなってきているo. 「手伝い+ということばからくるイメ-ジのためか,本来親. がやるべきことを子どもに助けてもらうといった,あるいほ,いうことをきかなかったか. ら課す罰的なものとしての仕事といった捉え方が存在している。手伝いをこのように見る かぎり,それを教育の場として積極的に活用することは不可能であろう。 一口に手伝いといってもその内容はさまざまである。都市家庭,しかもサラリ⊥マン家 庭にあっては生産に直結した手伝いを見出すことは困難であるが,家庭という生活共同体, それを維持発展させていくためにほ多くの役割があり,そうした役割の中で子どもの能力 で担えるものを子どもに与えるということはそう困難なことでなかろう。子どもといえ家 族の一員としての役割を果すということは極めて重要なことと思う。えてして手伝いはマ イナス的なイメージ,いやなこと,面白くないこと等と結びついている場合が多いようだ が,それほその家庭における手伝いの位置づけ,親の姿勢そのものに問題があるのであっ て,家族の役割のある部分を担当しており,それを他の家族成員が評価してくれるという ことは,子どもにとって大きな喜びであると思う。働くということ,共同の役割を担うこ と,その中に喜びや楽しみを見出せる子どもをつくることは極めて重要なことであり,こ. .のことは手伝いについての正しい認識とそれを実現しようとする努力によって可能だと思 うがどうだろうか。.
(20) 58. 野 第68表 1.よくする. 行. 手伝いの状況 3.しない. 2.ふつう. 224. 千. 義. 垣. NA. 計. 605 48.8. 412 33.2. 0. 18.0 216 17.4. 667 53.7. 354. 4 0.3. 28.5. 第69表. Ⅰ241. 0. 100.0 Ⅰ241. 100.0. 同上母×子. 千. NA. 母 1. 109. 94. 】. 計. 21. 224. :也. 3 NA. 91. 388. 124. 605. 16. 185. 209. 412. 0. 計. 0. 0. 216. 667. 354. 4. 1241. まず手伝いの状況から見ていこう。母親ほ子どもが手伝いをどの程度していると見てい るか,子ども自身はどう思っているかを示したものが第68表である。手伝いの程度を1 「よくする+,. 2. 「ふつう+,. 3. 「しない+に三分したが,どの程度手伝えばよくすると見. るのか,これはそれぞれの家庭によって大きな差があると考えられるが,一応このことは 問わず,手伝いの状況を母・子がどう捉えているか,主観的な判断におけるズレを問題に している。. ぼっている。. 2とする老が母・子ともに多く,母約49%,子54%と半数かそれ以上にの 1という者,母18%,子17%でそれほどの差はないが,子どもがいう以. 上に母親の方が評価している。母・子問に5%水準で統計的有意差が認められたものの 極端なズレほないといってよかろうが,全体の3割は手伝いを「しない+といっており, 都市家庭の一般的傾向をよくあらわしていると思う。母親の回答と子どもの回答とをクロ. スしたものが第69表で,一致率ほ57.1%であったo 一般に手伝いほ男子よりも女子がよくし,また期待も高いようである。そこで性を分析 の軸とし,男女間にどの程度の差があるかを見てみよう(第70表)。女子にあっても3と いう老が23%いるが,男女間の差ほ明らかで,女子の方がよく手伝っている実態を示し ている。これは子ども自身の反応であるが,母親の反応も同じ傾向を示していた。なお,. 小・中別でも有意差が認められ,そこで特徴的なことほ,中学生になると1と3に二分さ れる傾向が読みとられたことである。母親の就労形態別でほ,パートタイム・共稼ぎで手 伝いをする率が高く,内職・主婦では低くなっていた。 こうした手伝いの状況を母親ほどう見ているだろうか。もっと手伝ってほしいと思って いるのか、それとも今のままでいいと思っているのか。こうした母親の期待を子どもほど.
(21) 59. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第7O表. \. 217. 327. 100. 50.6. 15.5. 女. 116 19.5. 339. 計. 216. 666. 性別不明が1名あり,. もっと手伝 ってほしい. 母. 0.3. 594. 2 0.3. 137 23.1. 57.1. 646 100.0. 2. 33.6. 100.0. r. 354. 1240. 総計が1240名となっている 第71表. 1.. 計. NA. 1. 罪. 註. 性×手伝いの状況(千). もっと手伝ってほしいか. 2・享讐票3・訳し苧fと. 433. i. 723. 34.9 804. 64.8. NA. 弓. 766.1 76. I. 蒜T131三 ∃. 9 0.7. 1241. 3. 1241. 0.3. 100.0. 100.0. う受け止めているのか。手伝いに関する母親の期待とその期待の受け止め方のズレを示し たものが第71表である。まず母親の反応から見てみよう。 ているようだ)+という老が約58%と過半数を,次いで1. 2. 「今の程度でよい(と思っ. 「もっと手伝ってほしい(と思. っているようだ)+という老が35%と3分の1強を占めている。これによると母親ほ現状 で満足かあるいほもう少し手伝ってほしいというところであろう。こうした母親の期待を 子どもはどう受け止めているだろうか。 2という老約32%に対して1という者65%と 3. 母親とほ道の傾向を示している。. 「手伝いなどあまりしなくていい(と思っているよう. だ)+という母親6%に対して,そのように受け止めている子どもは3%と倍の開きが 認められる。つまり,子どもほ母親が期待している以上に手伝いをしてほしいと受け止め ているといえる。母親の回答と子どもの回答とをクロスさせたものが第72表で,その第72表. 盲て. 同上母×子 計. NA. 2. 1. 328. 95. 10. 433. 2. 426. 272. 22. 723. 3. 44. 24. 804. 394. 0、. 76. NA. 計. 40. 1241.
(22) 60. 野. 第73表. 垣. 行. 義. 性×もっと手伝ってほしいか(母). \. 計. NA \. 男. 181 28.0. 398 61.6. 60 9.3. 7 1.1. 646 100.0. 251. 325 54.7. 16 2.7. 2 0.3. 594 100.0. 723. 76. 42.3 432. 1240. 致率は49.5%であった。 性別に手伝いに対する母親の期待を示したものが第73表である。 親の約28%に対し女子の母親でほは42%,. 1という老男子の母. 3は男子の母親9%に対し女子の母親3%. と,女子の母親の方が手伝いに対する期待が高い。ということほ母親は男子に対するより も女子に対してより多くの手伝いを期待しているということである。男子に対してほ母親. の10人に1人は手伝いを期待していないが,これほ手伝いをするよりも勉強をしてくれ ということであろうか。事実,成績や進学に対する母親の期待は女子に対するよりも男子 に対する方が高い。 手伝いの状況と手伝いに対する期待との間にどんな関係が見られるだろうか。第74表 ほ母親の見ている現状と期待とをクロスさせたもの,第75表は子ども自身のいう手伝い の状況と母親の期待をどう受け止めているかとをクロスさせたものである。第74表と第 75表の間には,第68表,第71表で見た母と子の間のズレが認められるが,傾向とし てほ一致しているo即ち,手伝いを③と見ている場合1という要求が高くなり,子どもも そのように受け止めている。もっとも①と見ている母親のうち, 1という母親が約7% であるのに対し,子の方,自分は手伝いを①と思っているのに,それ以上に母親が手伝い を期待していると受け止めている老が約39%もいるように,部分的にはかなり大きなズ. 3といいあるいはそのように受け止めている老の割合, 手伝いを③という老で高いが,これは日常生活において手伝いなどしなくていいといって レが認められる。数は少ないが,. 第74表. 手伝いの状況×もっと手伝ってほしいか(母). NA ・・空言志モ巴 21書讐琵3・訳し苧ぎょ. (∋よくする. (カふつ. ④しな. 計. う. い. 16 7.1. 195 87.1. 計. 9. 4. 224. 4.0. 1.8. 100.0. 19 3.1. 3 0.5. 605 100.0. 175 28.9. 408. 242 58.7. 120 29.1. 48 ll.7. 2. 412. 0.5. 100.0. 433 34.9. 723 58.3. 76 6.1. 9 0.7. 1241 100.0. 67.4.
(23) 61. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第75表 \. 手伝いの状況×母親はもっと手伝ってほしいと思っているか(千) も. \. 思っている. ④しな. 今の程度で 2.よいと思 っている. 274 い. 77.4. NA. 計. 計. NA. 6 2.8. 57.9. 444 66.6. う. 事面Tfi: ̄宮亡 ̄ 3.なくてよいと 思っている. 125. 85 39.4. (∋よくする. (むふつ. つ. 1.てほしいと. O O. 216 100.0 667 100.0. 214 32.1. 7 1.0. 2. 54 15.3. 26 7.3. 0. 0. 354 100.0. 1 25.0. 100.0. 3 0.3. 1241 100.0. 1. 1. 1. 25.0. 25.0. 25.0. 804 68.4. 394 31.7. 40. 0.3. -. 3.2. 4. いる母親がかなりいることを示しているのではなかろうかo. こうした手伝いに対してどの程度報酬(金や物を与えたりどこか-つれていってやる等) が与えられているだろうか。それを示したのが第76表であるo母・子間に統計的有意差 は認められなかったが,傾向としてほ母親が与えるという以上に,子どもはもらうといっ ている。これほ母親が手伝いが報酬と取り引きされていると見られることを恐れた結果で あろうか。あるいは母親が意識していないところでそういう事実があるのだろうかo 2「時々与える(もらう)+ほほ 「よく与える(もらう)+というのは6%程度であるが, 第76表. \、§. 2.時々与える. 3.与えない. 77 6.2. 585 47.1. 571 46.0. 7喜・3. 629 50.7. 5…2.7 1. i. 第77表. 計. NA. 1.よく与える. 母. 千. 手伝いに対する報酬. 1. 8. L. 0.6. 1241. 100.0 1241 100.0. 4..3. 同上母×子. '忘て123・. 計. NA 1. 0. 77. 1. 18. 2. 47. 366. 168. 4■. 585. 3. 12. 210. 349. 0. 571. 0. 8. NA. 計. 1. 78. 47!12. 6 629. 1. 530. 4. 1241. 1.
(24) 62. 野. 垣. 義. 行. ぼ半数で,このあたりが手伝いに対する報酬の家庭における一般的取り扱いであろう.母. 親の回答と子どもの回答とをクロスしたものが第77表で,その一致率ほ59.6%であっ た。. この手伝いに対する報酬,小・中別,性別等で有意差が認められた。小・中別でほ小の. 方に,性別では男子の方により多くの報酬を与えると母親はいい,これを子どもも裏づけ ている。. 手伝いに対する報酬に関する質問項目として「何故与えるのか(くれると思うか)+,. 「何. 故与えないのか(くれないと思うか)+というのがあるが,数の処理に問題があるので詳し くほふれないが大体の傾向を示すと次のようである。報酬を与える(くれる)理由,. 3つ. の選択肢のうち反応の最も多かったのが「特別深く考えずに+で,母・子とも過半数を占 めた。次いで多かったのは,母親では「労働の報酬として何か与えるのが当然だから+と いうもの,子どもでほ「何かもらわないとあなたが手伝わないから+というもので,両者 間にほかなりのズレが認められ面白い。報酬を与えない(くれない)理由のうち,母親で. 最も多かったのが「報酬よりも仕事をしたという本人の満足感を大切にしたいから+,吹 がかなり離れて「子どもとして家の手伝いをすることほ当然だから+,次がまたかなり離 れて「特別深く考えずに+,反応が最も少なかったのが「報酬を与えなければ何もしないよ うな子どもになる恐れがあるから+というものであった。これに対して子どもでほ,最も. 多かったのが「子どもが家の手伝いをするのはあたりまえだと考えているから+,次がす. こし離れて「ほうびよりも仕事をしたという喜びを感じさせたいと考えているから+,堺 がかなり離れて「特別深く考えずに+,最も反応が少なかったのが「ほうびを与えないと何 もしないような子になるおそれがあると考えているから+というものであった。このよう に子どもは「ほうびをくれる+菱'るいほ「くれない+理由を推察しているのだが,子ども 自身は手伝いに対するはうびをどう考えているだろうか。. 「家の手伝いをした場合,お父. さんやお母さんはほうびをくれるべきだと思いますか,それともくれなくてもよいと思い ますか。+と尋ねたところ結果ほ次のようであった。 ほうびをくれるべきだ+という老48.3%,. 「特別骨の折れる手伝いをした時には 「子どもは家の手伝いをするのほあたりまえだ. からほうびはくれなくてもよい+という老41.7%, ほうびをくれてよい+という老3.6%,. 「その他+. 「どんな手伝いに対してもそれ相当の 5.5%. と興味深い結果を示している。. 2・)小遣い. 一口に小遣いといってもその意味するところは必ずしも明確でない。子どもの小遣いと いう場合,子どもの自由にできる金ということであろうが,何に使われるかによって性格. ほかなり異なる。小遣いの佐藤をここでほ勉強に関係しないもので子どもの自由につかえ る金と規定しておく。多くの場合,たべものとか遊び,子どもにとって自分のあるいほ仲. 間との生活を維持していく上で極めて重要なものといわなければならない。 この調査によると,こうした性格の小遣いを毎月一定額もらっている老ほ7割,必要に 応じてもらっている老3割弱で,ほとんどの老が小遣いをもらっていた。この街は小5か ゆ2かによって異なることは当然予想される。小学5年生,中学2年生ほどの程度の小遣.
(25) 63. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 第78表. F<<. ・・. 小遣いの額. NA 6g去.∼fq 22去.∼fq 460吉.∼fq岳4・ 1E1001望 2c100苧 5・雪o.吉.∼fq 31. 2・. 計. 6・. 】. 小. 76 ll.5. 279 42.3. 24 4.1. 64. 中. 221 38. ll.0. 8.1. 15 2.3. 30. 106 18.2. 9′8 16.9. 42 7.3. 5 ;8.A.. 2望.5. 57. 56 4.5. 119. 12β 3. 35. 27.6. 21 3.2. 】. 0. 660. 22 3.3. 1. 438. 343. 100. 計. 217 32.9. 4.6. 9.6. 10.3. 4・5. 1241 100.0. これによると小でほ. いをもらっているのだろうか。. これを示したものが第78表である。. ピークが月額201-400円で,. 次いで401-600円,両者を合せると75・2%にのぼる。 801-1000円,とい. 601-800円,. これに対して中ではピークが401-600円であるが,. 】 100・0. うのもかなり多く,これを合せると73・1%で,このあたりが一般的な小遣い額といえる。. 小遣いの額を性別によって見ると男子の方が多くもらい,. 5%水準で有意差が認められ. た。. 子どもたちほこうした額の小遣いをもらっているのだが,彼らはこの額で満足している のだろうか,母親は子どもが満足していると思っているだろうか。このズレを示したもの 「満足している+といっているが, が第79表である。子どもの約42%はほっきりと1. これに対してそのように受け止めている母親は29%で,その間のズレはかなり大きい。 「まあまあだと思っている+といっているが,ほっきりと3. 母親の過半数ほ2. 第79表. 「不満だ+. 小遣い,与えられている額で満足か. 卜\. 1.満 足 359 28.9. 656 52.9. i 1言23.9. 54. 母. 514 41.5. 475. li54・1 i. 76 6.1. 2.まあまあ. 3.不. 満. NA. 計. i∼. t】 チ. 38.3. 第80表. *. 100.0 1241. 100.0. 同上母×子 NA. 3. 2. 1. 1241. 4.4. 計. 1. 223. 92. 23. 21. 359. 2. 244. 306. 77. 29. 656. 3. 29. 60. 72. ll. 172. 19. 17. 3. 15. 475. 175. 76. NA. 計. 515. 54 1241.
(26) 64. 野. 垣. 義. 行. という子どもは14%にすぎず,子どもの小遣いに対する満足度はかなり高いといってよ いo母親の回答と子どもの回答とをクロスさせたものが第80表で,その一致率ほ53.4% であった。. この小遣いの額に対する満足度,小・中別,性別で統計的有意差が認められ,小・中別 では小に,性別でほ女子に満足だという者の割合が高い。さきに男子に比して女子の方の 小遣いの額が低いといったが,それにもかかわらず満足度が高いということほどう理解す べきかo満足かどうかということは,どれだけもらうかということよりも,必要額を十分 カバーできるかどうかにかかっているとみてよかろう。そうだとすると,女子の生活ほ男 子の生活ほど多くの小遣いを必要としないということでもあろうか。. さきに小遣いの性格を,勉強に関係しないもので子どもが自由にできる金と規定したが, その通り小遣いは子どもの自由にまかされているだろうか,それとも親はいろいろと注文. をつけているのだろうか,小遣いの使い方についての干渉の程度を眺めてみよう(第81 義)0. 3. 「全く子どもの自由にまかせている(まかされている)+という母親は約29%と. すくないが,その通りだという子どもほ更に少なくわずか17%にすぎない。. 2. 「たいて. い子どもの自由にまかせているが,注文をつけることもある(ほとんど何もいわないが時. 々注意する)+というのが母・子とも多く,このあたりが干渉の実態であろうが,ほっき りと1. 「いろいろ注文をつける(うるさくいう)+という母親が3%近くおり,子ども. の方はその3倍にものぼっており,小遣いほ定義通り,子どもの全く自由な金とほいい難 いようである。母親の回答と子どもの回答とをクロスさせたものが第82表で,その一致 率ほ61.9%であった。 第81表. \ 母. 小遣いの使い方にどの程度干渉するか. 1・妄妥当岸誉 21要覧洋書11 3・箸孟詣 33 2.7. f NA. 計. 817 65.8. 359 28.9. 32 2.6. 885 71.3. 210 16.9. 29 2.4. 1至芸去10 】 】. 117. 9.4. 1. l 1. 2. 3. NA. 計. 5. 22. 2. 4. 33. 81. 621. 99. 16. 817. 29. 219. 107. 4. 359. 22. NA. 計. 1f3a.. i. 同上母×子. 第82表. 逮. -・--. ---・・・・・・・-・・・・・・--I-・・・・・・・・・・・・・. 117. 885. 32. 210. 29. 1241.
(27) 65. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2). この小遣いの使い方についての干渉,小・中別,性別,母親の年齢別で統計的有意差が 認められた。小・中別では小に,性別でほ男子に,母親の年齢別では年齢の若い層に,千 渉するという割合が高くなっているo 母親は,小遣いあるいはそれを与えることについてどのように考えているだろうか,普. た子どもほ母親の考え方をどのように受け止めているだろうか,そのズレを示したものが 「必要なものは品物で与えればよいのだからお金を持たせる 第83表である。選択肢は1 ことは賛成できない+, 2 「あまり賛成できないが友だちが持っているのだから,ある程 3 「子どもには子どもの生活があるりだから・ 度小遣いをもたせることもやむをえない+, 4 「自分で必要なものは自分でと またお金の使い方になれさせるた捌こも必要だろう+, とのえさせる自律的な人間をつくるためにも小遣いは是非必要だ+の4つからなっているo 2というのが母・子とも15%台で一致しているが,他では大きくズレているo母親の方. 3の消極的賛成というのが53%と半数以上を占めているが子の方はわずか13%であるo 子の方ほ母親の気持を4の積極的賛成と見ている者が約46%と半数近いが,このように いっている母親ほ24%と低くなっているo小遣いに賛成できないという1,母の方は 5%にすぎないが子の方は24%と5倍近くにものぼっているo母親の回答と子どもの回 答とをクロスしたものが第84表であるが,その一致率ほ27・5%と極めて低いo母親の 方,小遣いの意義を認めている老が多いのであるが,第81表で見たように,小遣いの使 い方に干渉する母親が多いことから,小遣いについての母親の考え方をこのようた受け止 第83表. rli 母. 弓 子. i. 1. 6芸.2E 298 24.0. 1. 小遣いについての考え方. ミ. 4. l冒g.3. 658 53.0. 299 24.1. 195. 164. 575. 15.7. 13.2. 1. 30. 9. 46.3. o.7. 1241. 100.0 1241 100.0. 計. NA. 34. 2. 30 2.4. 同上母×子. 第84表. 東1. 計. NA. 3. 2. ・ot5!17. 2. 64. 262. 47. 13. 67. 1. 190. 3143. 89.. 99. 324. 3. 658. 454. 44 ̄43. ;表芸盲9・ 汁. 298. 54 195164. 155 12・ 575. rT^∼. 299. 0. 30. 9. 1241.
(28) 66. 野. 垣. 義. 行. めたのであろうか。一方母親のこの反応はタテマ-意識にすぎるような気がしないでもな い。. 小遣いの使い方についての干渉の程度と小遣いについての考え方との間にどんな関係が. 見られるだろうか。第85表ほ母親自身のいう干渉の程度と母親自身の考え方とをクロス したもの,第86表ほ子どもの受け止めた干渉の程度と母親の考え方とをクロスしたもの である。両表とも同じ傾向を示しており,干渉の度合いと考え方との間にかなり高い相関 があることが認められる。第86表の方がわかりやすいと思われるので,こちらを使って 説明しよう。. ① 「いろいろ注文をつける+という着でほ,. 受け止めている者35%,それに対し② では18%. と減少している。このことは2. 同様の傾向を示している。これに対して4 第85表. 1 4. 12.1 35. a. ㊨. NA. 計. NA. 計. 「小遣いをもたせることはやむをえない+でも. 「是非必要+という積極的賛成というのほ,千. 2. 8 24.2 134. 3. 計. NA 12 36.4. 8 24.2. 1. 33. 3.0. 100.0. 459 56.2. 179 21.9. 10 1.2. 817 100.0. 15 4.2. 47 13.1. 189 52.6. 104 29.0. 4 1.1. 359 100.0. 10 31.2. 1. 2. 3.1. 6.3. 4 12.5. 15 46.9. 100.0. 190 15.3. 658 53.0. 64 5.2. 考え方. @. ⑨ 「全く自由+. 16.4. 299 24.1. 41 35.0 205. 4 23. 16. 19.7. 13.7. 148. 16.7. 13.2. 37 17.6. 18 8.6. ・30 14.3. 15. 6 20.7. 1. 195 15.7. 164 13.2. 298. 24.0. 37 31.6. 117. 23.2. 51.7. 30. 32. 1241. 2.4. 100.0. 小遣いの使い方にどの程度干渉されるか× お母さんは小遣いについてどう考えているか(千). 1. 干渉. @. 「時に注文をつける+でほ23%,. 4.3. 第86表. (D. 「小遣いほ賛成できない+と. 小遣いの使い方にどの程度干渉するか×小遣いについての考え方(母). 干渉、\-\考え方 \ (∋. 1. 411. 46.4 124 59.0 3 10.3. 3.4. 575. 【. 46.3. 計. NA 0. 0 4. 117 100.0. 0.4. 885 100.0. 1. 210. 0.5. 100.0. 4. 29 100.0. 13.8 9 o■.9. 1241 100.0.
(29) 67. 生活実態及び期待の把握に関する母と子のズレについて(2) 46%,. 捗度が減少するにつれて32%,. 59%と増大している。子どもほ親の考え方を考え. 方そのものとして受け止めているのでなく,親の態度,行動を通じて受け止めているので あって,ことばと行動が分離していたのでは親の気持を正しく子どもに伝えることはでき ない。さきに,家庭教育の本質ほ,親の生き方を通して人間としての生き方を学習する, 生活者としての親と教育・しつけの担当者としての親が分離していてはならない,といっ たのはこのことである。 3)食事・衣服のデザイン. 共に食べ,共に寝るということほ家庭の最も大きな特質であろうoあまりにも日常的に すぎ,改めて見直すとし+うことのあまりない事柄かもしれないが,この側面を子どもたち ほどう見ているだろうか。またそうした子どもの気持を母親ほどう受け止めているだろう. か.まず食事について見てみよう。子どもにほ今の家庭の食事に満足しているかどうかゃ, 母親には子どもが満足していると思うか尋ねた。その結果を示したものが第87表であるo 「満足している+といっているが,このように受け止. 子どもの方59%と過半数の者が1. 「まあま. めている母親ほ約34%と大きなズレが認められる。これに対して母親の方ほ2. 「不満だ+とい. あだと思う+と感じている老が60%と多数を占めている。はっきりと3 う老ほ母・子とも. 5%弱で,母親ほ食事に関してもっと自信をもってもよいと思うがそ. うでないのは何故だろうか。この設問の前に「食事の献立や味つ桝ま主に誰れの好みによ るか+を尋ねたところ,母親ほ「子ども中心+という老が多かったのに対し,子どもの方,. 「父親中心+という割合が高か. そのようにいう者もかなりいたがそれ以上に「母親中心+,. 「子ども中心+と答えたもの. ったが,皮肉な見方をすれば,食事に対する自信のなさは, 第87表 足. 1.満 母. 426 34.3. 食事に満足しているか. 2.まあまあ. 3.不. 満 【. 54 4.4. 750 60.4. 58. 447. 4.7. 36.0. 2. 1. 100.0. A- 【 一A】N"ー. i. 喜.3. 1241 100.0. 同上母×子 計. 3. 426. 304. 110. 404. 306. 1. 750. 19. 27. 0. 54. ll. NA. 計. 1241. l. 第88表. *. 11. 0.9. 1. ーl. 733 59.1. 計. NA. 733. 447. 58. 1241. ∃.
(30) 野. 68. 垣. 行. 義. の,実にそれほどでもないといううしろめたさがあったためだろうか。あるいほもっとご ちそうをしてやりたいと思いながらなかなかそうほいかない現実を思いうかベたためかも しれない。母親の回答と子どもの回答とをクロスしたものが第88表で,その一致率は 50.4%であった。. 食事の満足度,小・中別,性別,母の学歴別,母の年齢別等で有意差が認められ,小・ 中別では小の方に,性別でほ女子の方に,母の学歴別でほ母親の学歴の高い層に,年齢別 でほ年齢の若い層に満足だという者の割合が高かった。 次に満足の理由について見てみよう。選択肢として1 ら+,. 2. から+,. 「おかずがたくさんあるから+, 4 「栄養のことを十分考 6 「食事をする時の雰囲気がいい 「食器やもりつけがきれいだから+,. 「味つけがいいから+, 5. えてあるから+, 7. 「子どもの好みに合せているか. 3. 「その他+の7つをあげ,. 1つ選ばせた。その結果を示したものが第89表で. ある。満足の理由ほ分散している。その中でも集中しているのが1であるが,母・子間に とかなりいるが,母でほ. はかなりのズレが見られる。子の方2をあげている老が約22% 13%. とほズレほ大きい。母親はそれよりも4という理由をあげている老の割合が高い。. 5ほ子どもにはあまり魅力がないといえる。繁掛こなるので母親の反応と子どもの反応と をクロスしたものほあげないが,その一致度は33.2%であったことをつけ加えておく。 子どもの衣服のデザインや配色を決める時,子どもの希望をどの程度取り入れるか,千. どもはどの程度自分の希望が取り入れられていると思っているか,を尋ねた結果が第90 2 「だい 表である。選択肢ほ1 「すべて子ども(あなた)の希望どおりにする(なる)+,・ 4. の希望は参考にする(される)程度+,. 「子ども(あなた). 3. たい子ども(あなた)の希望を取り入れる(希望どおりになる)+,. 「母親(お母さん)の好みによる+というもの. である。母・子とも2という老が多く,母の約46%に対して子ほ61%。また数こそ少 第89表. 食事に満足している理由. \\ 1. -】. 2. \\旦 ∃. 母. j +. 519. 163. 41.8. 450. 36.3. 13.1. 276 22.2. 64 5.2. 252. 63. 233 18.8. 13. 20.3. 5.1. 第90表. 1.0. :. 10 0.8. 50. 97 7.8 】. 98. さ. 7.9. 48. 63. 46.3. 】 __ー. 753 60.7. 5.1. 3.9. 1241 :. 100.0 1241. 100.0. 子どもの衣月艮のデザインや配色・決定. 妻ゝトi≡i 574. 83 6.7. 4.0. 1. 1ー_ー_. 計. NA. 419 33.8. 227. 1;;4:≡ 18.3. NA. 計. l. ;. i l….o 1苦言.4. 1. 52 4.2. 45 :. 3.6. 29 2.4. 1241. 5. 1241. 0.4. 100.0. 100.0.
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