自己受容と対人関係 : 自己受容尺度と「甘え言語連想検査」
17
0
0
全文
(2) 88. 田村富美代・、小川 Tbe. results. [1] The. lower. follovs. as. the. (L). shows. interpersonal. content. [2] The. higher. self-accepted. [3] The. lower. express results. self・accepted. group. (L). fα the. group. self-accepted. negative were. Doi's. is much. upon. as. aggression. concept. the. words. interpersonal. than. feel・. lower. the. dependency.. easily disturbed. such. the. and. for. disturbance. express. which. feelings. based. less. shows. words. (L). group. interpersonal. considered. Dependency. (H). disturbance. much. relationships. ,of. ings.. Dr.. :. group. self-accepted. have. which. vere. 捷之. by or. the words. which. grudge.. These. of self-acceptance. and. theory.. は. じ. め. に. (1)自己受容とパーソナリティ特性 自己受容と′く-ソナリティ特性の関係について検討した研究には,パーソナ.)ティ特性 Y-G検査,. の指標としてMMPI, Sheerer,. Rorshach-Testなどが多い.. E・. (1949)は,タライエソトが自己を受容し尊重する程度と,他人を受け入れ 尊重する程度には相関があると倣定し, 「自己態度スケール+と「他者態度スケール+を作 成して,. 10人のタライエソトについて調べた。その結果は,治療過程の初期から終期ま. で,かなり規則的な自己受容の増大が認められるとともに,自己受容ほど規則的ではない が,他者受容の増大もみられ,両者のあいだにほ実質的な相関が見られていた。 この他Berger, G・R・. &. Curtis,. E・M・ F・ G・. (1952),. Pbillips,. (1963), Omwake,. E・L・ K・T.. (1951),. Suin,. R.M.. (1961), Medinnis, (1954)の研究においても,自己受容と他. 者受容との間に積極的な関係が見られている。. 自己受容と他者受容との関係についてのすペての結果が,もちろん,このように肯定的 であるとほいえない。たとえばMclntyre,. C・G・. (1952)ほ,同じ寄宿舎に住む224名の. 大学生を対象にソシオメトリィと自己一他者態度スケールを実施した結果,自己受容と他 者受容との間には高い相関のあることを示したが,自己受容や他者受容と「他者による受. 容+との問には積極的な相関が見い出されなかった.つまり,彼の研究では,自己を受け 入れる態度と他者を受け入れる態度との間には密技な関係があることを確認したのである が,ただ他者を受け入れても他者から受け入れられるかどうかは,別問題であるという新 らたな問題が提出されたのである.しかもFey,. W.F.. (1955)が後に行った研究において. もこのことが,`立証されている。彼は58名の医学生に自己受容と他者受容と他者による. 受容の推定値と他者軒こよる実際の受容の4つを調査し,自己受容の高い者は他者受容も高 く,かつ他者からも受容されていると感じる債向も強いが,-,他者による実際の受容とは無 関係であることを見出したのである。かれはこの結果を受けて,防衛的態度を示す老を区 別するために,自己受容と他者受容の得点の高い群と低い群を組み合わせるよう提案し た。自己受容と他者受容の正の関係の例外となる人がなんらかの形で対人関係の中で防衛.
(3) 89. 自己受容と対人関係. 的態度を示すのでほないかと考えたからであるoその結果,自己受容と他者受容の測度を 組み合わせることの利点を報告している。. (2) 「甘え言語連想検査+について 「甘え+紘,日本では日常よく使われる平易なコトバであるが・土居健郎は・これを「日. 本人のパーソナリティ構造を理解するための鍵概念+として活用した。彼は始め,神経質 患者の「とらわれ+の背後に「甘えたくとも甘えられない心理+が働いていることを発見 し,後にほこの「甘え+の心理と病理が多くの臨床類型に共通する重要な心理力動である と考えるに至ったo土居によれば,甘え欲求(依存欲求)は対象関係を担う自我に本来生 得的に備わっている「本能的欲求+である。 「甘え+と言う言葉は,日本語にほぼ固有であり,. Freud,S・を含めて西欧の人々は・他. 者の愛情や保護を求めたり,自他の依存欲求を敏感に感じとることを強く抑制しているよ うに見える。実際,欧米の言葉には「甘え+に相当する語がなく,精神分析学の術語の中 M. (1965)の受身的対象愛(passive のBalint, object lo.ve)に,辛うじて「甘え+に似 た意味を見出しうるに過ぎない。すなわち「甘え+の発見は,日本社会,日本人の対人関 係の特徴を示すものと言ってよい。これは,. 「甘え+の心理が欧米の人びとにほないとい. うことではなく,それが日本社会で重視され,許容され,特に敏感に認知されやすいとい うことである。 土居によれば,. 「甘え+は親または親代理者に対し,相手に愛されたい,相手との一体. 感を求めたいという欲卦こ根ざす愛情欲求・依存欲求・一体化欲求などの自我欲求を意味 する。この「甘え+の起源は乳児が「母親が自分とは別の存在であり,したがって自分か ら離れることを体験するがゆえに母親との一体感を求めようとする感情+にさかのぼると いう。. 「甘え+の病理は次のように考えられるo母親に対する「甘え+の始まりとともに・他の. 者に対する「人見知り+が始まるが,これが成人後まで解消されないと「対人恐怖+に発 展する可能性がある。母親-の「甘え+の同一視の遷延は,. 「同性愛的感情+の起源にな. る。また「甘え+という受動的欲求ほその満足も不満足も相手次第であるから・甘える者 「被害的+になり易. は傷つきやすく,妖妬に囚われやすく,与イパルを「邪魔+に感じ,. いということが出来る。また「甘え+が充分に満足されない時には「甘え+とambivalent な関係にある「恨み+ 「こだわり+ 「すね+ 「ひがみ+などの攻撃的な感情が起こり・これ は神経症・異常性格-の発展に重要な役割を果たすo 最後に, 「甘え+を媒介として他者との共感的関係を幼児期に充分体験しなかった人で 紘,独りよがりの「甘え+の追求(執念)が見られ・幻想的一体感の追求ほ操病に・強迫 的な一体感の喪失・挫折体験は轡状態に,現実からの疎外・孤立・ひきこもりは分裂病的 妄想や自我障害に発展するとされる。 白石・小川(1981)が,概念枠組みの出来上がっている「甘え+概念をいかにして実証 tOOlとしてJ血gの言語 科学としての心理学僚域に持ち込むかを課題とした論文の中で・ 連想検査を使って作成した検査が「甘え言語連想検査+であるo 作成の手帳は次の様にまとめられる。.
(4) 90. 日村富美侍・小川 捷之 1)土居の「甘え+理論に基づいた甘え,またほ何らかの意味で甘えに関係する多く.の 語嚢を出来るだけ抽出し・その中で土居の「甘え+理論で説明することが可能で, かつ言語連想の刺激語として有効な言葉を選出する.その場合, Jungの言語連想 検査の100の刺激語の品詞の割合(名詞56,動詞29,形容詞・形容動詞21)など の形式面を考慮する。. 2)抽出された語乗を精神病理の診断の道具として標準化出来るように構成し直す。神 経症・そう轡病・精神病質・精神分裂病に対応する甘えの病理様態を表す言責を構 造化し,一覧表を作成する. 3). 2)で作成された刺激語を基に・被験老に連想を求める集団式の調査を行う。. 4)得られた結果をもとに,刺激語の妥当性をさらに検討する。各刺激語毎.に反応語を. 表1. 自→他. 甘えの世界 (10). 「甘え言語連想検査+刺激語一覧. l. 自ー他. J対象(名詞). 1.甘える. 6.母親. 2.身をまかす. 7.甘え. 3.なごむ. 8.秤. 状態・感情 9.優しい 10.あるがまま. 4.わかりあう 5.うっとりする. 甘えの破綻 (5) 慎み・ 攻撃的心性 (10). ll.すねる. 13・当てにならないl 14.気兼ね. 15.うらやましい. 21.裏切られる. 22.意. 地. 23.やぶれかぶれ. 24.しがみつく. 29.つきまとう. 31.世. 間. 25.こだわる. 33.自分がない. 30.おびえる. 32.執. 念. 12.甘んずる 16.慎む. 17.見返す 18.ひがむ 19.ひねくれる. 20.憎む. 強迫的心性 (10). 26.とらわれる. 27.気がすまない 28.間がもてない 34.くやむ つ. (10). 39.引き裂かれる. 35.貴ばる. 40.死. 32.ベタベタした. 41.臥. 43.くやしい. 49.うぬぼれる. 50.味気ない. 36.失う 37.すまない. 38.取り返しがつかな い. 希薄・無気 力・分裂 (7). 44.しらける. 47.邪魔される. 45.ひきこもる. 48.呑みこまれる. 46.なめろ.
(5) 91. 自己受容と対人関係. 全て拾い出し,各刺激語が属する構造に反応語が集中する傾向が高いものほど妥当 性が高いと判断された。. 結果,作成された「甘え言語連想検査+の刺激語とそのシュマを表1に記載する。 「甘え言語連想検査+は個別の検査形式を. 白石・巻ロ・小川の1984年の論文において,. 整えている。同時に対人恐怖の高い者,中程度の老,低い老にこの検査を実施し,有意な 群差を得ている。. 研. 究. Ⅰ. 研究Ⅰでほ,研究Ⅱで用いる自己受容尺度を作成したいと考えたo前述で明らかな様に これまで非常に多くの自己受容尺度が作成されてきた。近年では電算境の急速な発達によ って統計的手法を駆使した自己受容性の構造的分析の研究も盛んに行われるようになっ た。それらの中にほ非常に信病性の高いものも見受けられるが,しかし,研究者によって 自己受容の構造はそれぞれに異っており,統一した見解ほ得られていないoまたその構造 一つ一つ,ひいては研究の一つ一つが異なる質問軌異なる被験者,異なる分析方法を用 いているために一般化ボ難しいのが現状であるo このような現状を踏まえて,より確実で妥当性のある研究をおこなうためにも研究Ⅱで. の被験老となる大学生,男女の自己受容を測定する尺度を作成する必要があると考えたo 目. 的. 大学生,男女の自己受容性測定尺度の作成,およびその構造の検討o 方. 法. 質問掛こよる自己受容の測定法にほ大まかに3つの方法があること紘,すでに述べたと ころである。本研究では概念妥当性重視の観点に立ち,また因子分析法によって構造?把 握をより確実にするために自己受容を直接表現したものを自己評価させる方法を用いるこ とにした。手続きの詳細は以下に示す通りである。 ① 質問項目の抽出・ワーディングの調整:宮沢(1979)・梶田(1980)・大出・沢田 (1984)の先行研究の自己愛容性尺度を検討することにした.各尺度にほ互いに同義 の項員が多く,ワーディングの調整をおこない,結果として70項目を得たo ② 質問紙の作成:上記の検討より得られた70項目をそれぞれ5段階評定で回答しても らうように質問紙を作成した。 ③. 被験者:大学での青年心理学,臨床心理学受講者175名中,有効データは男子67名, 女子104名であった。 A.. 1988年10月29日(木). 15:50から約15分間,. B.. 1988年11月. 3日(月). 10:30から約15分間. ⑤. 実施場所 横浜国立大学. 教育学部. 講義棟8号,上智大学. 講義室. 結果と考察 各境目の平均点および標準偏差を求めた。全体の5段階評定のうち「どちらともいえな.
(6) 92. 田村富美代・小川. 捷之. い+の3・0に上下1.0づつの幅をつゅた。. 反転項目の得点を反転し・各被故老毎軒こ項目の評点の合計を算出し,上下それぞれ25Yo をとって,. H群・. L群としたo. H群に-53名, L群に52名が決定した. 目についてその評点のt-検定を行い確率水準が5%より高いものを削除した.. E群とL群で各項. これら10項目(10変量)を除いた段階で,ある程度まで不必要な変動を抑えられたと判 断し,残る00項目で主成分分析を行った。. 第1主成分の説明率が第2主成分に比べて非常に高く,第2主成分以降に大きな差がな いoそこで第1主成分を自己受容性尺度の測定内容とした。一般的自己受容性の項目を. 決定するために・第1主成分に4・00以下の負荷量を持つ項目を抜きだして主成分分析を 行う作業を3回線り返したoその結果,項目の全てが第1主成分に4.00以上の負荷を持っ たo項目数ほ,. 46項目であったo最後に作成した自己受容性尺度の因子構造を求めた。因 子の抽出にほ・主因子法を用い・解釈可能性の観点に立って得られた5国子についてバリ マックス回転を行った。回転後の田子負荷行列は表2に示すとおりである。 第1因子は自分の容姿・身体についての項目が多く,容姿・身体を中心とした自己に対 する好感の因子だといえるo第2因子ほ・満足・自信等の言葉から推測すると,自己を否 定的に捉えない,高い自己信瞭の因子といえるだろう。第3因子は,向上心,努力,ベス. トを尽くそうといった態度・積極的に現実場面に適応出来る因子と言えるoそこでこの因 子は努九向上心の因子と名付けたo第4国子ほ,生活の充実と満足を表す因子で,幸福 感の因子であるo第5因子ほ・健康な対人関係,積極的に人と係わっていこうとする因子 であるo宮沢(1979),板津(1983,. 1987)でもほぼ同様の因子が抽出されている。この結果 から・自分の対人関係についてもつ認識が自己受容の一つの因子として俊定できると考え られた。. 研. 究. ⅠⅠ. 研究Ⅱでは・研究Ⅰで検討した尺鼠を自己受容性の指標とし,. 「甘え+言語連想検査 を被験者の対人関係および対人感情の捉え方を示唆するものとして用い,自己受容と「甘 え+概念を中心とした対人関係および対人感情の関連性の問題に取り組んだ。 目. 的. 自己受容性を研究Ⅰで検討した尺度で吟味し,それと対人関係及び対人感情の捉え方に ついて「甘え言語連想検査+をもとにその関連性について検討するo 方. 法. ①. 期間・場所. 1988年11'月5日(土)から同25日(土) 横浜国立大学 ②. 第1研究棟. 4階419-A. 被験者 横浜国立大学. ③. 教育学部. 学部生. 男性27名. 女性34名. 計61名. 装置 NEC′く-ソナルコンピュータPC980ⅠVM・NECカラーディスプレイ.
(7) 93. 自己受容と対人関係. 衰2. 自己受容性尺度の因子負荷量. lt共通性. 11第1田子l第2国子1第3国子t第4国子l第5国子. No.. 0. 063. 13. 0.671 0. 670 0. 593 0. 559. 59. 0. 534. 0. 202 0. 126 0. 359 0.311 0. 392. 58 56 66 47 84. 0. 512 0. 497 0. 476 0. 473 0. 422. -0.022 0. 107 0. 317 0. 309 0. 045. 0.121 0. 053 -0. 024 0. 140 0. 296 0. 179 0. 275 0. 345 0. 294. 2. 0. 353. 0. 404 0. 155 0. 083 0. 445 0. 284 0. 376 0. 209 0. 201 0. 230. 0. 591 0. 584 0. 576 0. 525 0. 501 0. 475 0. 473 0. 451 0. 440 0.417. 0. 197 0. 133 0. 342 0. 412 0. 238 0. 202 0. 088 0. 041 0. 067 0. 257. 60 8 43 25 5 37 1. 0. 135 0. 232 0. 114 0. 262 0. 368 066 -0. 0. 182. 0. 079 0. 030 0.112 0. 253 0. 234 0. 236 0. 309. 0. 611 0. 586. 0. 577 0. 512 0. 490 0. 451 0. 414. 65 53 57 19 29. 0. 191 0. 085 0. 234 0.116 0. 081. 0. 124 0.116 0. 105 0. 171 0. 440. 21. 0. 194 0. 221 0. 173 0. 159 -0. 046 0. 036 0. 136 0. 008. 54 40 4. 17 23. 32 14 34 20 48 49 44. 9 3. 12 6 63 15 7 10 28 31 35 50 55. 0.112 0. 119 0. 379 0. 183 0. 347 0. 285. 固春値. 14. 675. 寄与率. 23. 67. 0. 196 0. 062 0. 088 0. 068 0. 103 0. 114 0. 310 0. 344 0. 399 0. 414. 0. 0. 0. 0.. 176 094 170 999 0. 190 0. 138 0. 097 0. 129 0. 056 0.411. 0. 256 0. 242 0. 200. 0. 044. 0. 565. 0. 491 0.519 0. 424 0. 506 0. 382 0. 395 0. 538 0. 463 0. 607 0. 580 0. 592. -0.012 0. 041. 0. 105 0. 159 0. 225 0. 175 0. 251 0. 373 0. 029 0. 221 -0. 070. 0. 270. 0. 023. 0. 143 0. 227. 0. 007 0. 096 0. 152 0. 117. 0. 265 0.116 0. 105 0.119 0. 122 0. 219. 0. 472 0. 489 0. 424 0. 405 0. 453 0. 301 0. 359. 0. 141 0. 121 0. 262 0. 352 0. 138. 0.731 0. 701 0. 577 0. 572 0. 475. 0. 205 0. 256 0. 204 0.212 0. 071. 0. 651 0. 591 0. 590 0. 540 0. 450. 0. 251 0. 050 0. 124 0.016 0. 440 0. 133 0. 181. 0. 051 0. 146 0. 017 0. 219 0. 120 0. 268 0. 194. 0. 210 0. 229 0. 251 0. 219 0. 052 0. 132 -0. 007. 0. 0. 0. 0.. 693 676 542 487 0. 465 0. 442 0. 441. 0. 627. 0. 378 0. 381 0. 338. 0. 392 0. 152 0. 396 0. 248 0.311 0. 310 0.211. 0. 158 0.318 0. 163 0. 186 0. 120 0. 370. 0. 170 0. 266 0. 220 0. 205 0. 063 0. 330 0. 190. 0. 351 0. 353 0. 360. 0. 308 0. 229 0. 463 0. 226. 1. 753. 20. 686. 0. 163 0. 283 0. 040 0. 232 2.574 22.53. 1. 2.217. 1 19.21. -0.O17 0. 13予 0. 035 0. 105 0. 279. -.0101 1. 2.015. 1 17.29. 16. 45. 0. 538 0. 504 0. 554 0.411 0.516 0. 327 0. 233 0. 300. 0. 583 0. 402. 0. 359 0. 429 0. 303 0. 284. 99. 15.
(8) 94. 田村富美代・小川 PC-KD-851. 捷之. NECミニエース漢字ライターNM9900. タイマーボード・ボイスキー・マイク(AIWACMIE6) カセットテープレコーダー(SONY 刺激材料. ④. WM-F85). 「甘え言語連想検査+の50の刺激語(白石ら,. 1981). (表3参照). ⑤. 手続き 実験ほ個別に実験室にて行われ,まず「甘え言語連想検査+を実施,その後自己受容. 性尺度に回答してもらった.教示,刺激の提示,提示順序及びそのイン久一パルは全て コンピューターによって制御された。 実験の淀れは次のようである。. 被験者に画面の前に着席し楽な姿勢をとり,画面の教示を読むように求めた。教示の 内容ほ「今日は,実験に協力して頂きありがとうございます。実験は簡単な連想ゲーム ですo画面に言葉が一つずつ出てきますoそれを見て思いついた言葉を,どんな言葉で もいいですからマイクに向かって言ってください。最初に思いついた言葉を, 1つだけ 出来るだけ早く答えてくださいo+というもの/だった。実験者ほ実験の手続きが理解さ れたかどうか確認し,質問を促した。 本実験の前に練習が行われたo. 練習試行数ほ3回,. 「音楽+,. 「歩く+,. 「美しい+につ. いてそれぞれ連想を求め,再検査ほ行わなかった。練習試行を通してボイスキーのレベ ルの調整を行った。. 本試行は間に休憩をほさんで前半と後半に分けられた.刺激の提示時間は最長30秒 間でそれ以内に被験老が反応すれば,紛2秒間のインターバルをおいて次の刺激が提示. されたo反応がなくても30秒間経過すれば,約2秒間のイ-/クーパルをおいて次の刺 激が提示されたo刺激の提示順序ほ全てランダムである。. 50語の提示が終わった時点. から約3分間休憩とした。. 休憩のあと被験老に・再度,次・の教示を読んでもらった。教示の内容は次のようであ るo. 「これから・今までに出てきた言葉が,順序を変えてもう1庶出てきます。先ほど. 言った言葉を思い出して同じことを言ってください。+被験者の理解を得たあと,前半 と全く同様の手続きで再検査を行ったo反応潜時は1/100秒単位で測定された検査終了. 後,プリンターから出力された。反応語は実験者が記録すると同時に,カセットテープ レコーダーで録音された。 再検査終了後・反応語のうち同義語があって意味が不明瞭なもの,聞き取りにくかっ. たものについて最小限の質問をしたo感想を聞いたあと,自己受容性尺度に回答しても らった。. ⑥. 検査結果の処理方法 結果の処理方法については,白石ら(1984)に従った。 この処理方法は,原則的にはJung,. G・C・のコンプレックス指標に従っている。しか. し数有る指標を整理して,統計的処理が行いやすいように,混乱が認められたか否かに 限って評定できる様に基準が定めてある。.
(9) 95. 自己受容と対人関係. 使用したコンプレックス指標むま次のとおりである. (a)反応の遅延 白石ら(1984)紘,. Jung′の言語連想検査で採られている(各被験者毎に反応薄時 ①各被験 の平均値(またはメディアン)を算出し,それを評定基準とする)方法か, 老のチェック数(混乱有りとされた数)に差が出ず,群差を見ることが出来ない, ②チェックされる言葉の数が多くなり過ぎる,という2点から,これを採用.しなかっ た。そして,被験老数×50語の全ての反応潜時をグラフ化し,グラフによる限界点を 設定し,それ以上の潜時を持つ刺激語を「反応の遅延+としてチェックした占 本研究でも,. Jungの採った方法は一人一人のコンプレックスに迫る方法として紘. 有効だが,群差を見ようとする場合ほ不適切と考え,白石らの方法を採用した。 (ち)反応がない 本研究でほ,. 「反応がない+とし. 30秒間の刺激提示中に反応が思いつけない場合,. てチェックした。. 白石らは,刺激提示を50秒間行い,. 50秒以内に反応語が思いつかない場合をチェ. ①30秒から50秒間の反応. ックしているが,彼らの研究結果からも明らかなように,. 薄時をもつ反応は稀有である.. ②反応の遷延の評定基準が,間違いなく30砂以内に. 入る。さらに予備実験から④刺激の50秒提示は,被験老にとって(特に反応の容易 でない被験者にとって)負担が大きすぎ,検査の信葱性に関わることから,刺激提示 ほ30秒間とし,同時に「反応がない+の評定基準も20砂切り下げた。. (e)教示に反して2語以上を用いて反応する ①自立語(単語). 2つを区別して反応する(例:. 「赤・強い+)0. ②文章で反応する. (例: 「私は嫌いです。+)を「教示に反して2語以上を用いて反応する+としてチェッ クした。. (也)再検査時の忘却 (e)再検査時の誤り. 再検李時の誤りとして,基本的にほ連想語と再検査時の反応語が異なる時にこれを チェックした.ただし,連想語と再検査時の反応語が同義であれば,これにほ含めな かった。. 例:「友達+と「友人+,. 「お母さん+と「母さん+と「母+と「母親+,. 「お金+と. 「金+など (f) 「はい+. 「いいえ+のような不十分な反応. (i)ステレオタイプ反応 異なる刺激語に対して同じ反応語が4回以上繰り返されたとき,これをチェックし た。. (h)外国語の使用 「岩波国語辞典第四版+に掲載されていない外国語を,日常使われて定着している 外国語ではないとしてチェックした。 以上(a)から(h)までのコンプレックス指標のうち1つでもチェックされた場合,被験老.
(10) 96. 田村富美代・/J、川. 捷之. 昔々その刺激語について「混乱あり+と判断した。 Jungのコンプレックス指標にはこのほか,. ①顔の表情,笑い,手足・身体の動き,咲. き込む,吃る,等で表された反応,. ②明らかな刺激語の誤解, ③観念の固執,などを設 けているが,客観的評定が難しいうえに評定基準をどこに置くかという問題があり採用し なかった。. 結果と考察 被験老61名のうち3名のデータに,欠損値があったため,これを除いた58名のデータ を分析の対象とした。 (1)自己受容得点の分布と高自己受容群(H群)および低自己受容群(L群)の抽出 研究Ⅰで得られた分布をもとに,被験老の第1困子の自己受容得点の分布から上下25% を占める得点を求めたところ,低自己受容群(L群)の上限が29点,高自己受容群(Ⅲ群) の下限が40点となった。これを本研究の被験老の分布に当てはめたところ,低自己受容群 (L群)として男性6名・女性8名の計14名,高自己受容群(H群)として男性4名・女性 10名の計14名がそれぞれ抽出された。残る上限39点,下限30点の間に入った20名は,. 中自己受容群(M群)とされた。 (2) 「甘え言語連想検査+の分析 各被験者の「甘え言語連想検査+の結果ほ個別に混乱の有無を評定することから行な い,評定にあたってほ先に定めたコンプレックス指標の評定基準に従った0 コンプレックス指標のうち,. %. 「(a)反応の遅延+の評定基準を決定するために,. 50語×58.. 100. 2・800累 2・600積 2.4(カ. 件 2.200 70. 2.000数 1.800. 60. 1.㈱ 50 1.400 40. 1.2∝1 1.000. 30 800 20. 600. I--■■■■■ ̄ ̄●b.1●,●一-一●----.I-I●●●●-■■■-一-■---●●-■-1-I,,----●-I-●◆-■l------M仙・””-.●_.. 400. 10. 200 0 0. 0 12345678910. 15. 20. 25. 反応潜時. 囲1甘え言語連想検査反応潜時. 30. (秤).
(11) 97. 自己受容と対人関係 1秒単位で反応のなかった語を除く全. 人-2900語の反応薄時をグラフに表した。図1は, てが作図の対象になっているo. 上の結果から反応潜時に関する評定基準を10秒打ち決定し,. 10秒以上の潜時をもつ刺激. 語に関しては,反応の遅延で「混乱アリ+とした。. 衰3は各刺激語および刺激語群ごとの高自己受容群(E群)と低自己受容群(L群)の 混乱度数をまとめたものであるム検定ほカイ自乗検定を用いているo. 表3 刺. 激. 語. 高自己受容群(H群)および低自己受容群(L群)の混乱度数. fH群IL群i. 甘える. 4. 8. NS. 身をまかす. 6. 5. NS. 激. 刺. 語. H群IL群!. しがみつく. 6. 10. NS. こだわる. 4. ll. *. とらわれる. 9. 7. NS. 気がすまない. 9. 10. NS. 間がもてない. 5. 10. NS. つきまとう. 6. 9. &s. 5. NS. なごむ. 3. 9. NS. わかりあう. 5. 6. NS. うっとりする. 3. 10. 母親. 0. 6. 甘え. 7. 8. NS. おびえる. 2. 秤. 2. 3. NS. 世間. 5. 4. NS. 4. 10. 執念. 2. 9. NS. 7. 7. NS. 51. 82. 悔やむ. 7. 10. NS. 貴ぼる. 7. 8. NS. 8. NS. 優しい あるがまま 計. 1. **. *. 6. **. 72. **串. 0 34. **. すねる. 8. 8. NS. 甘んずる. 7. 12. NS. 自分がない 計. [. *. 当て匠ならない. 5. 8. NS. 失う. 5. 気兼ね. 6. 9. NS. すまない. 7. 9. NS. 7. 8. NS. 取り返しがつかない. 7. 8. NS. 引き裂かれる. 5. 5. NS. 死. 1. 5. NS. うらやましい 計. 33. 1. 4. 5iNS. 恨む. 9. 12. NS. 帆. 5. 7. NS. 見返す. 9. 10. NS. ベタベタした. 1. 4. NS. ひがむ. 悔しい. 4. 9. NS. 10. 10. NS. ひねくれる. 2. ll. ***. 憎む. 7. 12. NS. 裏切られる. 2. ll. **串. しらける. 4. 6. NS. 意地. 7. ll. NS. ひきこもる. 6. 4. NS. やぶれかぶれ. 5. ll. NS. なめろ. 0. 0. NS. 邪魔される 呑み込まれる. 4. 9. NS. 2. 3. NS. うぬぼれる. 4. 8. NS. 味気ない. 8. 9. NS. 計. 28. 39. 計. 51. 1. 88. ***. 計. 49. I. 73. lNS.
(12) 98. 捷之. 田村富美代・小川. 続いて,特に対人感情を表した刺激語群である「甘えの世界+. 「甘えの破綻+ 「恨み・攻 撃的心性+の各刺激語群の混乱度数を百分率に換算してグラフに表す(図2). I参考のため中自己受容群の結果もあわせてグラフにした(図2)0 察. 考. 統計的有意差検定の結果刺激語群では,. 「甘えの世界+. 〔甘える,身をまかす,なごむ,わ. かりあう,うっとりする,母親,甘え,秤,優しい,あるがまま〕, 「慎み・攻撃的心性+ 〔慎む,見返す,ひがむ,ひねくれる,憎む,裏切られる,意地,やぶれかぶれ〕, 「強迫 的心性+〔しがみつく,こだわる,とらわれる,気がすまない,間がもてない,つきま. とう,おびえる,世間,執念,自分がない〕の3つの刺激語群に有意差が見られた。 刺激語でほ「うっとりする+. 「母親+. 「あるがまま+. 「ひねくれる+. 「裏切られる+の5つ. の刺激語に群差が見られた。 図2の百分率のグラフからも朗らかなように,低自己受容群(L群)の混乱率が他の群 に比べて高くなっており,連想が円滑に行われていない様子をうかがうことができる.普 た「甘えの破綻+や「慎み・攻撃的心性+の刺激語群でほ中自己受容群(M群)の混乱率 が高自己受容群(H群)の混乱率より・も低くなっているところから,今回用いた自己受容 性尺度と「甘え言語連想検査+の混乱率とが直線的な関係にあるとは言えないことがわか る。. 刺激語群によるその変化ほ,チンピバレソトな関係にある,. 「甘えの世界+と「慎み・. 攻撃的心性+その移行型である「甘えの破綻+の・3つの刺激語群の間に高自己受容群(H 秤)と低自己受容群(L群)で混乱率の変化に牽いが見られる。. 「甘えの世界+一「甘えの 破綻+一「慎み・攻撃的心性+と甘えの充足した世界から甘えを抑制した世界,さらに甘え の変質した慎みの世界-と進むに従って低自己受容群(L群)紘,大きなスタンスをもっ 混1(刀 乱 率. 潜. 90. ≡. 80. 怒 低自己垂容群. 70. 形. 高自己受容群 中自己受容群. 60 50 40 30 20 10. 刺激語群. 0. 甘える・甘え. すねる. 恨む、・憎む. 身をまかす. 甘んずる. 見返す■. などむ・鮮 わかりあう. 当てにならない 気兼ね. うっとりする 母親・優しい. うらやましい. ひがむ ひねくれる 裏切られる. あるがまま. 図2. 意地 やぶれかぶれ. 各群の混乱率(甘えの世界・甘えの破綻・慎み攻撃的心性).
(13) 99. 自己受容と対人関係.. 「甘えの世界+づイ甘 て混乱率が増加している。これに対して,高自己受容群(E群)紘, 「甘えの破綻+-「悼み・攻撃的 えの被綻+の間でかなり大きく混乱率が増加しているが, 心性+の間にほそれほど大きな増加がみられない。この高自己受容群(H群)の変化は中 「甘え. 自己受容群(M群)にも共通する。.この事から高自己受容群(H群)にとって, の破綻+と「慎み・攻撃的心性+の刺激語の連想し易さほ,はば変わりないのに対して, 低自己受容群(L群)にとっては,大きく異なることが指摘される。 「うつ+ 「希薄・無気力・分裂+の刺激語群に含まれる刺激語は対人関係 「強迫的心性+. に関連する刺激語だけでほなく,むしろあまり健康的とはいえない歪んだ感情を表した刺 激語である。さらにこの3つの刺激語群間には連続的な関係は無いことから相互関係につ いては言及し葎いo ここで各刺激語群における高自己受容群(H群)と低自己受容群(L群)の連想と混乱 について検討する。 「甘えの世界+. 〔甘える,身をまかす,なごむ,わかりあう,うっとりする,母親,甘え,. 秤,優しい,あるがまま〕 「うっとりする+. (囲2・表3参照). 「粁+ 「わかりあう+に対する反応は,全員がストレートで明解である. のが特徴である。これは,刺激語全体を通しての高自己受容群(Ⅲ群)の債向ともいえるo 「あるがまま+という刺激語に対しで高自己受容群(H群)の8人が「自分+と連想し, 再検査でも正解しているのに対して,低自己受容群(L群)では「自分+を連想した者は 2人であり,. 「あるがまま+の自分を受け入れることができるのは,高自己受容群(H群). の態度の在り方を表している。一方,あるがままでいられない低自己受容群(L群)の債 向を表す僚向の一端であろう。. この様に高自己受容群(H群)紘,甘える事に対する蔦藤がすくなく, 分に体験し,その体験を受けとめていると予想される。 「甘えの被疑+. 「甘えの世界+充. 〔すねる,甘んずる,当てにならない,気兼ね,うらやましい〕、(囲2. 表3参照) 「甘んずる+への反応は高自己受容群(H群)がこれを「妥協+. 「甘え+と捉えているの. 「おとしめる+ 「逃げ+ 「いけないこと+と感じ,こ に対し,低自己受容群(L群)が「屈辱+ れを「拒否+ 「嫌だ+と抵抗しているのがわかる。この傾向は「すねる+に対しても共通. 「恥ずかしい+ 「すねる+に対して「いやいや+ して認められる。低自己受容群(L群)紘, 「みっともない+と,かなり感情的な反 「怒る+ 「やなやつ+ 「腹が立つ+ 「かわいくない+ 応を示している。. 高自己受容群(E群)にとって甘えの範時に含まれる「甘えの薮綻+の刺激語ほ,低自 己受容群(L群)にとってほ,すでに甘えとは異なった範噂の刺激に成っている様である。 「慎み・攻撃的心性+ 〔恨む,見返す,ひがむ,ひねくれる,㌢憎む,裏切られる,意地,や ぶれかぶれ〕. (図2 ・表3参照)の刺激語は高自己受容群(H群). ・中自己受容群(M群). ・低自己受容群(L群)を通して,他のどの刺激語群よりも混乱の多く見られた刺激語群. ・.
(14) 100. 田村富美代・小川. 捷之. であったが,中でも低自己受容群(L群)の混乱率ははぼ70Yoと極めて高いものであった。 8つの刺激語での無反応は, ,高自己受容群(H群)で1つであるのにたいし,低自己受 容群(L群)で15も認られた。特に混乱が激しかったのは「恨む+であり,低自己受容群 (L群)の14人のうちの実に13人まで「が混乱アリ+と評定されたo 「裏切られる+に対してほ高自己受容群(II群). 14人の内,. 11人が対象反応(友達,悲 人等)であり再検査でも正解であったのに対し,低自己受容群(L群)の対象反応ほ若干 2人であった。低自己受容群(L群)に見られた反応ほ,. 「忘れる+. 「諦める+ 「自殺+ しい+といった非常に消極的な連想や無反応などであった。高自己受容群(H群)と低自. 「虚. 己受容群(L群)の「裏切られる+という刺激による反応の違いが如実に現れている。 低自己受容群(L群)は攻撃的な対人感情にたいし,動揺し素直に連想できないメンタ リティを持つようである。これは攻撃的なネガティプな対人感情を自分の持つ感情として. 受容出来ないか,しかし,その感痛がないとも完全には言い切れないといった喜藤から来 ると推測できる。低自己受容群(L群)にとって,この様なネガティプな対人感情を表す 言葉ほ,きわどい刺激になり,これによって強い情緒反応が引き起こされ,何らかの情動 の固執が起こったと考えられる。. 以上から明らかなように自己受容性が高いものほど,自分の依存心や依存関係がより抵 抗なくとらえられ,その傾向ほ「甘え+と「慎み+という依存関係の2つの面から捉える ことができる。. 本研究の問題点と今後の課題 本論の最後にあたり,研究を通しての問膚点と今後の課題について述べ置く。 先ず第1に本研究のメインテーマは,. るか+という事の解明に在ったわけだが,. 「自己受容が成されると.なぜ他者受容が成されう 「甘え言語連想検査+の結果からは僅かな示唆. しか得られなかった。原因は,高自己受容群(H群)と低自己受容群(L群)の防衛的態 度を考慮に入れなかった事であり,結果として両群の対人感情及び対人関係の捉え方の質 的な差がベールに包まれた形になってしまった. 第2に,. 「甘え言語連想検査+を61名について行いながら,結果として30名について. のデータで混乱度数の統計処理を行ったため,充分な処理が出来なかったうえに多くのデ ータを無駄にしてしまったoこれによる,倍板性の低下は否めない. 今後の課題としてほ,自己受容性尺度の信板性,妥当性の向上のほかに2点挙げておき たい。. 第1点は,. 「甘え言語連想検査+についてである。この検査ほ標準化こそされていない. が,日本人の対人感情を刺激語として用いたという点で非常に興味深い結果を示してくれ るものと信じるが,具体的な形式面でいくつか問題点があると思われる。 先ず刺激語・(「甘えの世界+の刺激語を除く)が,難しすぎる。言語連想検査でほ1、つ 難しい刺激語があればそれに引きずられて他の刺激語の再検査時の再生が不可能になりが ちである。特に「甘える+と「甘え+,. 「悔しい+と「悔やむ+,. 「すまない+■と「気がすま.
(15) 自己受容と対人関係. 101. ない+等,理論的に違いが在ることほ理解できるが,全体の混乱の原因を不透明にする要 因になりはしないだろうか。 次に「なめる+. 「自分がない+についてほ,多少問題があると考えるoイなめる+から. 「人をなめる+を連想する人は稀であり.,有効な指標になりえないo. 最後に反応の遅滞の評定基準であるが,これについては何らかの方法で決定する土とが 望ましい。. Balint・. M・,. 1965・. 1ishing Berger,. Co・・. B・ M・,. Primary/. Love. and. Psychonalytic. Technique. (土居健郎,精神医学と精神分析,弘文堂,. New. York. Pub・. Liveright. :. 1979より引用). 1952・. The acceptance relation expressed Social Psychology, others・ Journal of Abnormal and Comes, A・W・, & Snygg・ D・, 1959・ individual behavior,. of. self and expressd 47, 788-782.. acceptance. of. Earper.. (岩田不二夫・手塚都意訳,人間?行動一行動-の知覚的なアプロ-チー上・下,L岩崎学術出 版社;1970) 土居健郎, 甘えの構造,弘文堂, 1971. 甘え雑稿,弘文堂, 1975. 甘えの周辺,弘文堂,. 1985.. 表と裏,弘文堂, 1980. 精神分析,創元医学新書, 1973. 精神分析と精神病理,医学書院. 精神療法と精神分析,金子事象 Fey,. 1955・. Ⅴ・F・, A. C・G・,. Jung,. Acceptance. Reevaluation・. Journal. 1968・. Analytical. by. of. its relation to acceptance of self and Social Psychology, 50; 274-276. and. others Abnormal. and. psychology:也eory. (小川捷之訳,分析心理学,みすず書房, 梶田叡-,自己意識の心理学,東京大学出版会, Medinnus, child. G・ R・,. Routledge. &. Kegan. Paul.. 1980.. Curtis・. acceptance・. pratics・. 1976). J・ F・, 1963・ The Journal of Consulting. &. and. others:. relation betveen material Psychology, 27, 542-544.. self-acceptance. and. 宮沢秀次1976・青年期の自己概念に関する研究(1ト自己受容性の年令的変容について一日本教育 242-243. 心理学会第18回給金発表論文集, 1978a・青年期の自己概念に関する研究(2ト自己受容性測定萌日の予備的検討一日本数 426-428. 育心理学会第20回総会発表論文集, 1978b・青年期における自己受容性の一研究,名古最大学教育学部紀要, 25, 105-117. 1979・青年期における自己受容性の発達的研究,日本教育心理学会第21回総会発表静文 集, 258-259.. 1981・青年期における自己受容謝定スケールの検討,日本教育心理学金策22回給金発表 論文集, 516-517. 1981・女子青年における自己受容性の発達的研究.日本心理学会第45回大会発表静文集. 461.. 大出美知子・津田秀一1988・自己受容に関する一研究-様相と関連要因をめ(・って-カウンセリ ング研究, Omwake,. K・T・, by. shown Phillips・ E・L・・. 20,. 42-51.. 1954・ three 1951・. The. relation. personality Attitudes. ■acceptance. between. inventories, toward. self. Journal and. of. others,. of self and acceptance ConsuZiing Psychology,. Journal. 15,76-81. Rogers,. C・ R・, 1944・. The. Development. of. insight. in. a. counseling. of. Consulting. relationship・. of others 18, 443-446. Psychology,. Journal. of.
(16) 田村富美代・小川_. 102. Psychology,. 捷之. 8, 331-341・. (伊東 博編訳,カウソセ.)ソグ関係における洞察の発展,ロージャズ全集第4巻サイコセラ ピィの過程,岩崎学術出版社; :1966) 1947.・ Same. .;. the prrgonization. on. observations. personality.. American. Psychologist,. 2, 356-368.. ロージャ-ス全集第8巻パ-ソナ1). (伊東 博編訳, ′i-ソナ1)ティの体制についての考察, ティ理論,岩崎学術出版社: 1967) Eell,. B.L.,. &. The. Psychology,. of Consulting. Journal. of behavior.. E・, 1948・. McNeil,. (伊東博編訳,行動の予軌こおける自己理解の役割, 1967) 心療法の初期の発展,岩崎学術出版社: sbeerer,. E., 1949.. analysts of. acceptance. self and suliing. An. 13,. Psycholbiy,. and. Of. the. respect. relationship for. in th prediction. role of self-understanding 2, 174-186・. others. I-ジャズ全集第14巻タライエソト中 betveen in the. acceptance. counseling. of. and. cases・. for. respect. Journal. of. Con-. 169-175・. 白石秀人・小川捷之1981・甘え理論に基づく言語連想検査作成の試み(予報)横浜国立大学陳健 管理センター年報, 4, 47-64・ 「甘え+理論による青年期の対人不安意静こ関する研究-甘 徹・小川捷之1984・ 白石秀人・巻ロ 4, 19-44・ え言語連想検査による解明-横浜国立大学保健管理センター年報, suin,. R.M.,. Journal. 1961.. between. The. of Social. and. self-acceptance. relationship Psychology, 63, 37-471. 自己受容尺度一覧. 2. 私 ま 私 ま ま. 7. 私 私 私 私 私. 8. 私. ま. 9. 私 私 私 私 私. ま. 3. 4 5. 6. 10 ll 12 13. 私 私 15 1■6 私 私 17 私 18 14. ま ま. ま ま. ま ま ま ま ま ま ま ま. ま. 19. 哀ま. 20. 私. 王. 21. 私 私 私 私. ま. *. 自分の将来に自信がもてないo 自分の性格が嫌いである。串 人間関係ほうまくいっているo 自分の容姿のことを考えると人前にでたくないo 自分の性格を大切にしている○ 辛 人との付き合いに臆病である。 自分の持っている能力を十分使っているo 自分の性格のよいところを伸ばそうとしている。 人を信頼できるし人からも倍額されているo 毎日の生活に自信が持てない。 自分の性格を客観的にみることができる. 友達や家族との心の結びつきが深い。 * 自分の蘇のことを考えると厭になってしまうo *. っまら_ない性格の人間である。 異性ともわけ隔てなくつき合える。 自分の持っている能力や才能を大切にしたいo 自分の性格に満足している。 * 人が自分をどう点ているかとても気になるo 充実した生活をしている。 * 性格よ,くない. 人と上手に付き合っている. 自分の蘇やスタイルはあまりこだわらないo 自分に自信を持っている。 自分の意見は通す方である。 自分の優れている点をわかっているo * ときどき自分自身が厭になる. 1. 22 23 24 25 26. ま ま ま. 私 ま 私 ま. *. acceptance. of. otbers・.
(17) 自己受容と対人関係 27 28 29 30 31 32 33. 34. 私ほ, ときどき人からうらやましがられる。 私は, 横極的に物事に取り組めない. * 私は, 現在の自分に満足している。 私は, いつも人から好かれていたい患とう。 私は, 自分の顔や体の特徴を活かしている。 私は, 自分を痕りないとおもう。 * 私は, 私は,. 103. *. *. 人からどんな噂をされているか気になる。 自分は役たたずだとよく感じる。 * どんな不幸があってもくじけないだろうと思う。 * 人から少しでもよく見られたい。 * 時間を有意義に使っていない. 辛 何か失政すると自分のせい乾する。. 37. 私は, 私は, 私は,. 38. 私は,. 39. 人から馬鹿にさ中ること旺我慢できない.. 41. 私は, 私は, 私は,. 42. 私は,. 人をとてもうらやましく思う。. 43. 私は, 自分の能力や才能を活かすよう努力している。 私は, 自分は自分と割り切ることができる。 私は, 人にいつも見られていると感じることがある。 * 私は, なりゆき任せに生きている. * 私は, 理想通りではないが自分という者が好きだ。 私は, できれば今の自分と違う自分になりたい。 * 私は, 何かに失敗すると自分は駄目な人間だと思う。 * 私は, 人から必要とされている。 私は, 自分の能力のことでよく悩む。串 私は, 自分に失望することがある。 * 私は, 今の生活が楽しい。 私は, 自分の顔が好きだ。 私は, 自分の能力や才能を客観的にみることができる. 私は, 自分が存在していることに意味があると思う。 私は, 心豊かな生活を送っている。 私ほ, 自分のからだの中で好きなところを言える。 私は, 人よりも劣っている。 辛 私は, 精一杯生きようとしている。 私は, 人の容姿をうらやましく思うことがある。 辛 * 私ほ, 自分の能力や才能についてとてもこだわる。 私は, 人前匠出るのが好きだ. 私は, 何かの役にたっている。 私は, いま幸せである。 私は, 欠点があっても自分というものが好きだ。 私は, 今のままの自分ではいけないと患う。 * * 私は, 何かしようとするとき他の人が反対するのではないかと心配である。 私は, 自分の蘇や体のことをとやかく言っても仕方がないと患うo 私は, 自分の一つの面が駄目だからと言って自分全体が駄目だと旺患わない。. 35 36. 40. 44 45 46 47 48 49 50. 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 53 54 55 56 57 58 59 70. *. 自分の容姿で真紅入っているところはない. 自分が傷つくのを恐れている。 *. *. *.
(18)
関連したドキュメント
手術前に夫は妻に対し、自分が死亡するようなことがあっても再婚しない
Bでは両者はだいたい似ているが、Aではだいぶ違っているのが分かるだろう。写真の度数分布と考え
非自明な和として分解できない結び目を 素な結び目 と いう... 定理 (
これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,
自分は超能力を持っていて他人の行動を左右で きると信じている。そして、例えば、たまたま
7.自助グループ
参加者は自分が HLAB で感じたことをアラムナイに ぶつけたり、アラムナイは自分の体験を参加者に語っ たりと、両者にとって自分の
職員参加の下、提供するサービスについて 自己評価は各自で取り組んだあと 定期的かつ継続的に自己点検(自己評価)