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健康回復過程における患者-家族間の関係性について 入院中から退院後の面談分析を通して

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Academic year: 2021

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7 健康回復過程における患者-家族間の関係性について

-入院中から退院後の面談分析を通して-

○三宅 妙子(赤穂市民病院)  

Ⅰ.はじめに  健康回復過程に影響する要因として家族の存在や支援は不可欠であり、共に支えあうことが大 切である。しかし、家族にとっては積極的に看護に介入していることが看護師側からすると手を 出しすぎていると考え依存ととらえてしまうこともある。今回、冠動脈バイパス術後の患者とそ の妻と関わった。セルフケアが拡大してきているにもかかわらずすべてに介助が必要であり、毎 日妻が来院し介助を実施していた。看護の問題として共依存による自立の遅れがあると考えた。 しかし、面談を進める中で夫婦は依存しているのではなく健康回復に良い影響を与え合っている ことが分かった。また、看護師が考える依存と患者、家族が考える依存に違いがあることも見え、 家族が患者の健康回復に与える影響について明らかにしたいと考え面談内容を分析した。 Ⅱ.研究方法 1.研究対象:冠動脈バイパス術後の患者とその妻 2.調査方法:患者および妻にインタビュー を実施 3.分析方法:3回のインタビュー終了後にその内容を分析し再構成し表にまとめる 1)1回目(退院前)H20年5月26日病院のカンファレンスルームにて。所要時間は各15分 2)2回目(退院後)H20年6月10日 S氏自宅の応接間にて。所要時間は約20分 3)3回目(退院後)H20年8月23日 S氏自宅の応接間にて。所要時間は約20分 倫理的配慮:本研究以外は使用しないこと、また、情報収集の用紙は研究終了後に速やかに処分 することとした。個人が特定されないように配慮した。 Ⅲ.結果  依存ではなくS氏に自立心が伺えること、妻が手を出しすぎているのではないかと思っていた 行動は本調子でないS氏を思いやってのいたわりからの行動であることが分かり、お互いに協力 し合って頑張ろうと前向きな姿勢が伺えた。S氏だけ頑張るのではなく、妻と共に一緒に頑張る ことで何事にも積極的に取り組めたことがお互いにプラスに働いている。長年夫婦で闘病生活を 送ってきたからこそ夫婦にしか分からない役割が存在する。その役割が依存していると思ってい たが、その役割をそれぞれ遂行することでバランスがとれている。お互いのこれからの生活目標 を明らかにすることがよい刺激となり、お互いを思いやる気持ちが相乗する。目標に向かってお 互いに頑張ろうという意欲的な気持ちの向上が健康回復に大きな影響を与えている。 Ⅳ.結論  病気という出来事がきっかけとなり家族の絆や理解、信頼が深まっていく。闘病する患者に とって家族の協力、思いやりは不可欠である。看護師は家族が担う役割を明確にし患者のセルフ ケアが高まるよう、患者・家族がバランスよく維持できるよう働きかけることが大切であると考 える。看護師は家族の介入を一方的に依存ととらえるのではなく、家族間の関係性つまり個々の 役割や思い、それに伴う行動の意味を理解する必要があると考える。

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