幼児の起床・就寝時刻の規則性と心身の健康状態
77
0
0
全文
(2) 目次. 問題の所在と目的 …・……・………曝……………・…・・……. 第1節 第2節 第3節. 問題の所在 一一一・一一・… 一一… 一一一・一一・・一一一・・一一・一一一. 第1節 第2節 第3節 第4節. 作業仮説 ・●’一●”●●’●●’”●●。●”●●。’。●’’’”●””●”。’●一’●●’●●一’。. 研究方法 ・・………………… ………………・………’”’ 調査実施方法 ・一一一・・一一一・・. ■ ● ■ ● ● ● ■ 9 , ● ■ , ● ■ ● ■ ● り , ● . ・ ・ o ● 9 9 , . ● ・ . ・ , 9. 調査期目 ●曹●●’●0””一’●●0”。. ● ■ ● ● ● ● ● ● ○ ● ● o o ● ● ● ■ , o o o o ■ ● 顧 ■ − 6 ■ o o ● ● ■ ●. 調査対象 一・・・・・… 一・・・・・…. ● 9 9 ■ ● ■ ● ■ ● ● O ■ ■ ■ ■ ● ■ ● ● ● 0 0 ● ● ■ 0 , 0 9 9 ● D ● ● ● O. 調査内容 ・… 一・・・・・・・・・・・…. ■ ● o o o o ● ● ● ● o ■ ● ● ■ o ● ■ ● o ● O O o ● ● ・ ● D ■ ・ o . ● ・ ●. 89910n. 第2章. 目的 ・・・・・・・・・・… 一・・一・・・・・… 一・・・… 一一・・・・・・・・… 一・・・・…. −∩∠ワー7. 第1章. 第3章. 15 結果及び考察 ………・………・9…・………・……・………. 第1節. 幼児の起床・就寝時刻の規則性について ………・・………・…・…………・… 16. 第1項. 起床◎就寝時刻の規則性の基礎統計 …・……・………・………………・… 16. 第2項. 属性からみた起床・就寝時刻の規則性の差異 ……………・…・・…………… 17. 第3項. 設置別にみた起床・就寝時刻の規則性の相互関連性 ………………… ……… 19. 第2節. 幼児の起床・就寝時刻の規則性と生活状況との関連について ・………・………・一 20. 第1項. 幼稚園、保育所の生活状況 ・……………・…・………………… ……・… 20. 第2項. 起床・就寝時刻の規則性と生活状況との相互関連性 ・………………・・……… 42. 第3節. 幼児の起床・就寝時刻の規則性と心身の健康状態との関連について …・…………・ 46. 第1項. 心身の健康状態尺度に関する基礎統計 ……………・・…・…・……・……… 46. 第2項. 起床・就寝時刻の規則性と心身の健康状態尺度との相互関連性 ・…・………・・… 48. 第4節. 第1項 第2項. 起床・就寝時刻の「規則性」と「早遅性3の組み合わせからみた ・。・・。・ 51. 生活状況及び心身の健康状態の差異. 起床・就寝時刻の「規則性」と「早遅性」の組み合わせからみた生活状況の差異 ……・・ 52. 起床・就寝時刻の「規則性」と「早遅性」の組み合わせからみた心身の健康状態の差異 56. 第4章 結論及び今後の課題 ……………・・…・……………・・…・… 58 引用文献 ・・………・__...__.__.__._.._____。.. 62 資料.
(3) 第1章 問題の所在と目的. 1.
(4) 第1節 問題の所在. 今目、子どもを取り巻く環境の変化は著しく、親の世代が過ごしてきた環境とは大き く異なってきた。生活環境の変化により、利便性、効率性の向上がもたらされてきた反. 面、子どもの生活様式の変化に伴う健康への影響が指摘されている。こうした背景の一. っに、子どもの生活の夜型化に伴う就寝時刻の遅延化、また睡眠時間の減少に伴う睡眠 不足といった睡眠の変化が挙げられる。 夜更かしの問題点について、神山1)2)3)4)は科学的な知見から5つの点について述べて. いる。①慢性的な時差ぼけ症状(内的脱同調)をもたらし、肥満と運動量の低下を招き、②. 低セロトニン状態となり、イライラ感、攻撃性の増加といった感情抑制の問題を起こし、. ③睡眠不足によって、知的認知機能の低下を及ぼし、さらに④メラトニン(成長ホルモン の1つ)分泌を低下させる。以上のような問題から様々な⑤生活習慣病になる危険性が高. くなる。また、神山は、夜更かしにより、さまざまな身体的症状があらわれるも、緊急 性をもって命にかかわる事態に陥ることは少なく、重大な身体変調が実感できない分、. 夜更かしに対しての間題意識が低くなることを指摘している。以上の通り、就寝時刻の. 遅延化、睡眠不足といった睡眠状況は、身体的にも精神的にも健康へ影響することが科 学的な視点から明らかにされているものの、睡眠状況に関わる問題意識の薄さからなか なか改善しにくい現状が窺える。. ところで現代の子どもの睡眠状況の実態は、どのようになっているのだろうか。目本 学校保健会の行った調査5)によると、児童生徒の睡眠について、小学校、中学校、高等学. 校と学年が上がるに従い就寝時刻が遅くなり、以前の調査と比較しても子どもの睡眠時 間が減少し、「睡眠不足を感じている児童生徒」が増加していることを報告している。さ. らに、図1−1に示す通り、乳幼児期に着目した目本小児保健協会の調査6)では「夜10. 時以降に就寝している子ども」の割合は1歳6ヶ月で55%と半数を超え、4、5、6歳で は40%という結果を報告している。また、10年前、20年前の調査結果と比較しても各年. 齢において「夜10時以降に就寝している子ども」は確実に増加し、子どもの生活の夜型. 2.
(5) 化の実態が顕著になってきている。学童期以降の子どものみならず幼児期の子どもも同 様に、就寝時刻の夜型化が進んでいるのである。. 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%) 陛. りF. L歳6ケ月. ‘猟,5こ==二;甲. 55. 2歳 3歳. i羅i筥臓r齪二二‘. =・=三;告騰蹟、富.、』;.=. 59. r莞聡5』翠2ひゴ=で=洋=’働ゴ. 4歳. 二=r==濤蔭≡駕鞭=・;3‘よ冨=ぎ. 霊r’ξ二抵学r. を一“』,卜. o. 52. 圏昭和55年. 二1・…り. 39. 回平成2年 ロ平成12年 一. 5−6歳. ・9=一・3己. r・F・= r二・;二訊で:. 40 図1. 1 夜m時以降に就寝する子どもの割合 平成12年度幼児健康調査報告から. こうした睡眠状況の悪化を懸念し、学校保健委員会は“子どもの睡眠に関する提言”の を発表した。具体的には、「睡眠は人が生き、健康を維持する上で必須の営みであり、ま. た、現代の子どもの様々な健康問題との関連性が推測される」との前提を示し、「子ども の睡眠問題は、多様にある子どもの健康問題の中で大変、重要な課題である」とした。. 幼児期から青年期にかけての子どもは、夜更かしという睡眠問題が蔓延している現状 にあり、特に幼児期の子どもの夜更かしは、生体リズム獲得初期において、健康の連続 性の始点であることを考えると、憂慮すべき問題が内包されているといえる。大熊8)や鳥 居9)は、幼児期の睡眠は1歳6ヶ月頃に多相性から単相性に移行し、その単相性の起床一 就寝のリズムを確立する時期であると指摘している。神山隻)は、幼児期の睡眠を含めた生. 活パターンが思春期の生活パターンにも影響し、思春期以降のサーカディアンリズム障 害の予防の観点からも、幼少期の睡眠をはじめとした生活リズムヘの指導が必要だと指 摘している。. こうした提言は、睡眠状況と生活習慣の関連について検討した先行研究からも窺うこ とができる。大国ゆは、遅寝遅起きといった睡眠状況は朝食欠食、夜食習慣、排便をし. ない状況などと関係し、肥満、高脂血症の要因になると述べ、睡眠は生活習慣の軸であ. 3.
(6) り、睡眠状況の良さが生活習慣に影響することを指摘している。. また、前橋ら11〉は、起床時に機嫌の良い子どもは、朝食摂取も十分で、さらに、朝食. 摂取状況の良い子どもは、就寝時刻が早く、睡眠時間は長く、睡眠状態が良いことを明 らかにしており、上延ら12)と茂手木ら13)の報告においても起床時刻と朝食時刻との関連. にっいて同様の結果を報告している。さらに睡眠状況は食生活にも反映するという研究 も多い。宮原ら14)は起床・就寝時刻と食事形態との関係について、早寝早起きしている子. どもは主食、主菜、副菜という形態をとり、食事内容が良好であったことを報告してお り、山口ら15〉や服部ら茎6)の報告では、夕食開始時刻の遅さは就寝時刻の遅さに関連する ことを明らかにしている。. 以上の先行研究の成果をまとめると、睡眠状況は生活習慣の一つとして、自立起床、 起床時の機嫌、朝食時刻、食生活の様態、夕食時刻、入眠時間、睡眠の状況といった様々. な生活状況と関連する。早寝早起きの場合は生活状況も良好であるが、ひとたび睡眠の リズムが崩れ、遅寝遅起きになった場合、様々な生活状況に悪影響を及ぼすことが考え られ、正しい生活習慣を生みだすには良好な睡眠状況が重要であることを示唆している。. しかし、この睡眠状況に狂いを生じさせている要因として、子どもの生活にメディア 接触が深く浸透してきていることが挙げられる。服部ら17)は、テレビ視聴時間が長い幼. 児は就寝時刻が遅く、睡眠時間も短くなるとともに、朝食摂取も十分でなく、偏食傾向. であり、清潔・着脱衣の習慣も形成しにくいことを明らかにしている。長時問のテレビ. 視聴は子どもの健康状態や生活習慣の形成に影響をもたらすことが考えられると報告し ており、また、山口ら14〉、上延ら11)のテレビ視聴と就寝時刻に関する報告についても同. 様の結果を報告している。また、奥田ら18)は、幼児の心の健康状態と生活状況との因果. 関係に関する検討の中で、心の健康度を高めるには長時間の外遊びが必要であり、健康. 度を高める遊びには、睡眠時間の長さが影響し、特に就寝時刻の早いことが影響を及ぼ すことを明らかにしている。このように、TV・ビデオ視聴や外遊びの時間なども睡眠と関. 係を持ち、特に就寝時刻に影響することが指摘されている。これらの研究は子ども自身 に関わる内容の調査によって検討された研究であるが、幼少期の子どもは基本的に両親. 4.
(7) と同調した生活になることが考えられ、両親の影響をダイレクトに受けると考えられる。 こうした視点から展開された研究が数件みられる。. 服部ら】5)は、就寝時刻の遅さが、夕食中および夕食後から就寝までの長時間のテレビ 視聴と、母親の帰宅時刻の遅さと関連するこ.とを明らかにしている。小伊藤ら19)は、親. の帰宅時間の遅延化が、夕食時刻、就寝時刻を遅くし、その状況が派生して、睡眠不足、. 間食の摂取につながるとし、養育者による育児と家事の両立の難しさを指摘にしている。 江田20)は起床時刻、朝食時刻、就寝時刻の早い幼児は家族全員で食事を行う習慣があり、. 食欲もあり、食品摂取状況も良好であることを報告している。さらに睡眠研究所の行っ た調査21)では、子どもの睡眠は親の睡眠と密接に関係し、特に母親の影響が大きいこと. を指摘している。これらのことは両親の生活状況が就寝時刻を含めた生活に影響してい ることが推察される。子どもの生活は、基本的に親の生活に同調され、親の生活状況が 良好であれば、子どもは早寝早起きという規則正しい生活習慣が守られる。その反面、. 親の生活が様々な状況により不規則になってしまうと、それが子どもにも反映すること が推察される。. 以上のように、幼児の睡眠の実態の把握や、幼児の健康状態、生活習慣との関連性に ついて多くの研究がなされており、子どもの健康問題の中でも睡眠についての関心は高 く、その研究のほとんどが、起床・就寝時刻を早めることで健康状態や生活状況が改善す ることを示唆している。. これまで研究知見の共通性を概観してきたが、その分析方法についても共通性を見出 すことができる。それは、これらすべての研究が起床・就寝を平均値で捉え、その早遅性 を問題にして論を展開している点である。しかし、起床・就寝の早遅性のみが問題なのだ ろうか。学校保健委員会の“子どもの睡眠に関する提言”7)では、子どもの健やかな発 育発達と健康の保持増進のために極めて大切なことは、規則産しず・睡眠一覚醒リズムを 築き、よい睡眠をとることであると指摘している。すなわち、起床・就寝の一定性(規則性). という観点にも重要性を見出すことが可能であると考えられる。. 我が国における睡眠に関する調査、研究が数多くあるが、起床・就寝時刻の規則性と. 5.
(8) いう観点での論文は、筆者の知る限り2本しか公表されていない。服部ら16)はテレビ視. 聴時間の長短が幼児の生活習慣に及ぼす影響について、テレビの視聴時間の長い子ども. は起床・就寝リズムが不規則であると結論づけている。服部らの研究方法は、起床・就 寝時刻の規則性を実測値ではなく、「夜寝る、または朝起きる時刻は決まっていますか」 という項目を用いて、「決まっている」、「大体決まっている」、「不規則になりがち」の三. 件法により調査を行っている。しかし、このような方法での起床・就寝時刻の規則性の. 測定は回答者の価値観が反映されると考えられ、正確な規則性を評価するためには限界 があると考える。こうした方法論の問題を考慮した研究として、茂手木ら16)の研究があ. る。茂手木らは睡眠パターンを連続記録し、身体活動、生活習慣との関連についての研 究を行い、就寝時刻の規則性がない幼児は普段の体調が悪いということを報告している。 しかし、対象とする1幼児が5歳児33名というサンプル数の少なさに問題が窺え、さらに、. 調査は平目の5目間のみであり、休日が含まれていないという問題がある。このように、. 起床・就寝時刻の規則性についての研究は、近年着手され始めたばかりであると考えら. れるが、サンプル数の問題、規則性を把握するための調査内容やデータ収集に問題が窺 えた。. これまで我が国の幼児期を中心に睡眠研究の動向を探ってきたが、規則性に着手した. 研究は先に示した2本であり、また、それ以外の研究は睡眠の実態を捉えるために、一 回きりの横断的調査であることや、一定期間内の記録調査であっても、連続的な起床・. 就寝時刻を“平均値”に変換し分析する方法が多いという実態であった。こうした方法 も分析方法の一つであることに問題ないが、規則性という観点が欠落し、…定期間内で. のズレ幅を考慮に入れず、規則性を無視した分析方法で展開している研究が多いことが. 確認された。幼児の起床・就寝時刻の現状を把握しようとするのであれば、従来の“平 均値”のみの分析方法だけではなく、一定期間内でのズレ幅にも着目した双方からのア プローチが必要であると考える。田中ら22)は起床・就寝時刻の統計的性質を探ることを目. 的し、睡眠の目記調査を行った。その結果、起床・就寝時刻の中心的傾向(早遅性)を平均. 値または最頻値、安定性(規則性)を標準偏差または範囲が適切だと指摘している。この報. 6.
(9) 告から、睡眠の早遅性は従来の研究のように平均値で捉えることが適切であり、規則性 は茂手木らの調査のように標準偏差で捉えることが可能であると考えた。よって、これ までの先行研究における課題を考慮に入れて、本研究では対象のサンブル数を多くし、. また休日を含めた7目間の調査データより、起床・就寝時刻の規則性を標準偏差により 捉え、生活状況及び、心身の健康状態との関連を検討しようと考えた。. 第2節 目的. 本研究では、1週問という連続したスパーンで起床・就寝時刻を記録し、標準偏差か ら起床・就寝時刻の規則性の実態を把握する。さらに、起床・就寝時刻の規則性が幼児の. 生活状況や心身の健康状態とどのような関連性が認められるかについて、対象の属性を 考慮に入れて検討することをねらいとする。. 第3節 作業仮説. ①起床・就寝時刻の規則性は相互に関連する。 ②起床・就寝時刻の規則性は、性、年齢、設置(幼稚園と保育所)など属性によって差異 が確認される。. ③起床・就寝時刻の規則性は、生活状況(「子どもの朝の状況(起床時刻、自立起床、起 床時の機嫌、朝の排便、朝食時刻、朝食時の食欲〉j「子どもの夜の状況(夕食時刻、 夕食時の食欲、就寝時刻、入眠時間、睡眠状況)」「家庭内の状況(TV・ビデオ視聴時間、. 外遊び時間、午睡時間)」r両親の状況(父親の起床時刻、父親の帰宅時刻、父親の就 寝時刻、母親の起床時刻、母親の就寝時刻)」)と相互に関連する。. ④起床・就寝時刻の規則性は、心身の健康状態と相互に関連する。. ⑤起床・就寝時刻の「早遅性」と「規則性」の組み合わせにより、生活状況、健康状態 に差異が認められる。. 7.
(10) 8.
(11) 第1節 調査実施方法. 調査対象は機縁法により、兵庫県H群1町教育委員会丁氏、兵庫県K市福祉課琴氏に 打診を行った。なお、1町は管轄幼稚園全園を、K市については管轄保育所全所の調査協. 力を求めた。教育委員会及び福祉課の調査協力協議を経て、協力確認がなされた後、教 育委員会及び福祉課から管轄幼稚園及び保育所に調査協力の依頼がなされた。その後、. 各幼稚園及び保育所において、保護者に対して調査説明会を行い、インフォームド・コ. ンセントとして調査の趣旨や調査用紙の記入方法の理解を求めた。また、調査用紙に関 しては調査説明会で配布し、調査用紙の回収は日時を設定した上で各幼稚園、保育所の 担任保育者に実施を願った。. なお、本調査の質悶紙は無記名で実施し、質問紙への回答は普段の幼児の様子を理解 している保護者に依頼した。. 第2節. 調査期日. 幼稚園の調査期日は、平成18年6日1日∼7日の7目間である。しかし、対象園のう ち2園に関しては行事等の関係で上記の期間での調査は不可能であったため、期間をず. らして(内1園は平成18年6目2日∼8日、もう1園は平成18年6日7員∼13日)調査 を行った。. 保育所の調査期日は、平成18年6日22目∼28日の7目間である。 いずれも季節による生活環境の変動性を考慮し、6月中に実施した。. 9.
(12) 第3節. 調査対象. 冠県謎群1町の公立幼稚園5園と同県K市の公立保育所10所、私立保育所5所に通う 4歳児、5歳児の保護者を対象に質問紙調査を行った。また、幼稚園328名、保育所472 名に配布した総調査用紙は800部であり、その内、回収できた調査用紙は713部(回収 率189.1%)である。さらに、記入漏れや白紙回収については分析対象から除いたため、最 終的に幼稚園児316名、保育所児374名、計690名(有効回収率:86.3%)を分析対象した。. なお、調査対象児の基本属性(年齢、性別、設置別)については表2−1に示す通りであ る。. 表2−1調査対象児の基本属性 年齢別 4歳児(年中). 5歳児(年長). 62%. 38%. (429). (261). 性別 男児. 女児. 52%. 48%. (358). (332). 設置別. 公立幼稚園. 公立保育所. 私立保育所. 46%. 29%. 25%. (316). (199). (175). 注〉 カッコ内は人数. 10.
(13) 第4節 調査内容. 第1項 幼児の起床・就寝時刻の規則性. 幼児の起床・就寝時刻のそれぞれの規則性については、個人内での7目間連続して記 録した起床・就寝時刻それぞれのデータの標準偏差の値を規則性の指標とした。. 第2項 幼児の生活状況. 幼児の生活状況については、休日、平日を含めた7日間の日記形式で保護者に普段 の子どもの様子の記録を求めた。. 項目ついて、r子どもの朝の状況」ではr起床時刻」、r自立起床」、r起床時の機嫌」、 「朝の排便」、「朝食時刻」、「朝食時の食欲」についてたずねた。「家庭内の状況」では「TV・. ビデオ視聴時間」、「外遊び時間」、「午睡時間」についてたずねた。「子どもの夜の状況」. では「夕食時刻」、r夕食時の食欲」、「就寝時刻」、「入眠時間j、「睡眠状況」についてた. ずねた。「両親の状況」では父親、母親のr起床時刻」、「帰宅時刻」、r就寝時刻jについ. てたずねた。以上全20項目から構成される。. また、順序尺度は、表2−2に示す通りに得点化し、平日、休日、一週間のそれぞれ を加算集計して記録目数で割り、平均値を算出して分析を行った。 表2−2 順序.尺度における得,点化 得点化. 項目. 自立起床. 起床時の機嫌 朝の排便. 朝食時の食欲 夕食時の食欲. 睡眠状況. 自分で起きた一1点,起された一2点 良い一圭点,まあまあ良い一2点,あまり良くない一3点, い一4点 あり. 1点,なし. 2点. 自分から進んで食べる一1点,親に促がされて食べる一2点,. がされても食が進まないつ点,ぜんぜん食べない. 4点. 自分から進んで食べる一1点,親に促がされて食べる一2点, がされても食が進まない一3点,ぜんぜん食べない一4点 途中で起きなかった一1点,小便で起きた一2点,. 便以外で、途中起きた一3点. 11.
(14) 第3項 幼児の心身の健康状態尺度. 幼児の心身の健康状態を把握するため、成人用健康尺度THI(東大式自記健康調査票). を参考にし、幼児の発達段階を考慮に入れ、計58項目を抽出し、幼児用に改変した。. なお、回答は4件法(よくあてはまる1点、少しあてはまる2点、まあまああてはまる. 3点、あてはまらない4点)で行い、保護者に過去1年間の振り返り形式で回答を願っ た。. 東大式自記健康調査票THI(The TodaiHe&1thIndex)23〉24〉25)は、自覚的健康度の調査. のために開発された質問紙健康調査票である。130項目(内12項目はライ・スケール). の質問からなり、(はい一どちらでもない一いいえ)の3件法で回答される。12因子で. 構成され、1つの下位尺度はおよそ7∼20項目から構成されている。12の下位尺度の うち、「多愁訴」、「呼吸器」、「眼と皮膚j、「口腔と肛門」、「消化器」の5尺度は『身体 的自覚症状』というカテゴリーに分類され、「直情径行性」、「虚構性」、「情緒不安定」、. 「抑うつ性」、「攻撃性」、「神経質」、「生活不規則性」の7尺度は『精神的自覚症状還の. カテゴリーとなっている。また、心身症、神経症、分裂病の3疾患の判別得点も算出 でき、心身自覚症状を把握するとともに、さまざまな心理・性格傾向や神経症傾向が 窺え、広範の領域内容から構成されるという特徴を持っている。. こうした特徴をもつ成人用健康尺度THIから幼児の健康状態把握の為に、58項目抽 出し、尺度化する為に因子分析(主因子法、varimax回転〉を行った。また、事前に各項. 属の平均値、標準偏差、尖度、歪度を算出し、天井効果やフロア効果にみられる得点 分布の極度の偏りを検討し、危険性のある項目(23項目)は削除し、因子分析を行った。. さらに、因子の解釈可能性や各項目の因子負荷量を考慮し、分析及び解釈を繰り返し. 行い、表2−3に示す通り、最終的に16項目から5因子を抽出した。 抽出された5因子の解釈にっいて、第1因子では「カッとなることがある」、「イラ イラすることがある」、「不平不満のような言動や態度をとる」、「気分に波がある」の. 項目であり、情緒の不安定さが考えられたので“情緒不安定”因子と命名した。第2. 12.
(15) 因子では、「ちょっとしたことが気になる」、「心配性である」、「物事に敏感に反応する」. の項目であり、神経が過敏である状態が考えられたことから“神経質”因子と命名し た。第3因子は、「じっとしていられない」、「落ち着きがない」の項目であり、落ち着. きがなく動き回る様子が考えられたので“多動性”因子と命名した。第4因子は、「決 まった時問におなかがすく」、「就寝・起床時刻が一定である」、「目覚めが良い」、「朝食. 時に食欲がある」、「布団に入ったらすぐに寝る」の項目であり、幼児の生活の規則性. を表していると考えられたので“生活習慣”因子と命名した。第5因子は、「眠たそう にしている」、ギ朝からあくびが出る」の項目で、疲労が蓄積し睡眠が不足している状 態を表していると考えられたので“疲労性”因子と命名した。. なお、 r幼児の心身の健康状態尺度」と5つの下位尺度についてのCronbachのα 係数を算出し、信頼性の検討をおこ.なった。その結果、全体では0。7977、下位尺度別. では、第1因子0.8455、第2因子0.7539、第3因子0.8865、第4因子0,6614、第5 因子0,8155で、いずれもα係数0.6を上回っていたので、ほぽ内的整合性があること が確認された。. 13.
(16) 表2−3 心身の健康状態尺度の因子分析結果(主因子法 varimax回転). n. 皿. w. V. 丘ハ. 1. 通性. “情緒不安定”因子. カッとなることがある. 0.84 0.14 0。13 0.06 0.09. 0.75. α=0.8455. イライラすることがある. 0じ77 0.15 0.12 0,11 0.14. 0.66. 不平不満のような言動や態度をとる. 0.64 0.20 0.21 0.02 0.14. 0.5茎. 気分に波がある. 0.57 0.37 0.17 0.12 0.19. 0.54. ちょっとしたことが気になる. 0.30 0.74 0.06 0.03 0、09. 0,50. 心配性である. 0.09 0贋70 −0.01 −0、04 0.03. 0.65. 物事に敏感に反応する. 0.17 0.64 0.11 −0.三3 0.13. 0,49. じっとしていられない. 0,19 〔).05 0.87 0。09 0.09. 0,81. 落ち着きがない. 0.26 0.10 0。84 0.09 0.11. 0.80. “生活習慣”因子. 決まった時間におなかがすく. つ.03. α=0。6614. 就寝・起床時刻が一定である. 0.05. 日覚めが良い. 0.14. “神経質”因子 α=0,7539. “多動性”因子 α=0、8865. 朝食時に食欲がある. “疲労性”因子 α=0.8}55. −0.02. 0.(}4. 0.57. 0.03. 0.05. .04. 0.02. 一〇.01. ・一. 0.Oi. 一・. .02. .04. 0,33. 0.57. 0.05. 0.33. 0.52. 0.15. 0.32. 0.48. 0.07. 0,23. 0.48. 0.03. 0.24. 0.81. 0.73. 一一. 布団に入ったらすぐに寝る. 0.09. 眠たそうにしている. 0.20 0畢10 0.09 0.13 . 朝からあくぴが出ている. 0.17 0.15 0.10 0.三3 0.77. .02. 0.07. 因子寄与. 2.36 1.7i I.61 王.47 i.41. 累積寄与率(髭). 14.76 25.45 35,49 44.70 53,51. 全項目の信頼性係数(α). 0.7977. 14. 0.67.
(17) 第3章 結果及び考察.
(18) 第1節 幼児の起床・就寝時刻の規則性について. 第1項 起床・就寝時刻の規則性の基礎統計. 起床・就寝時刻の規則性の現状をみるため、起床・就寝時刻の規則性の平均値と平 均時刻を表3−1−1に示した。また、起床・就寝時刻間での差を確認するために、t検 定の結果をともに示した。. 表3−1−1が示す通り、起床時刻の規則性については23±13分、就寝時刻の規則性. にっいては27±17分であった。また、起床時刻の全サンプルの平均時刻は6時59分 ±31分、就寝時刻の全サンプルの平均時刻は21時16分±77分であった。起床時刻の 規則性に比べて、就寝時刻の規則性のほうが有意に幅があることが確認された。平日 は通園状況にあることを想定すれば、起床時刻は通園時刻を基準に設定されるので、. 不規則になりにくいことが考えられる。よって、就寝時刻に比べ起床時刻は規則的で あると考えられる。. 表3−H 起床・就寝時刻の規則性に関わる基礎統計. t検定. 規則性. 起床時刻. 就寝時刻. N=690 23±13分. コ…. N=690. 平均時刻. N=690 6時59±31分. N=690 21時16±77分. 27±17分. 注) ***:P〈0.001. 16.
(19) 第2項 属性からみた起床・就寝時刻の規則性の差異. 起床・就寝時刻の規則性において、年齢差、性差、幼稚園と保育所の差異を検討す るために、それぞれの属性ごとにt検定を行った。また、起床・就寝時刻を平均値にっ. いても併せて検討した。それらの結果をまとめて示したものが、表3−1−2、表3−1 −3、表3−1−4である。. 起床・就寝時刻の規則性のみに注目して結果を概観すると、年齢差と性差に関して は起床・就寝時刻の規則性ともに有意な差は認められなかった。しかし、幼稚園と保 育所間という設置別の差については、就寝時刻の規則性は保育所と比べて、幼稚園の 方が有意に幅があり、起床時刻の規則性は有意傾向ではあるものの、保育所と比べて、 幼稚園の方が幅があることが確認された。. 設置間の差には、規則性とともに平均時刻についても差が認められたことから、幼 稚園では、保育所に比べ早寝早起きであるが規則的でない状況であり、保育所では遅 寝遅起きで規則的な状況であることが確認された。. 竹内ら26)は、幼稚園児、保育所児の生活習慣の比較において、保育所児は幼稚園児. と比べ朝食の摂取が悪く、外食が多く、就寝時刻の不安定さ、睡眠時間が少ないなど. 生活リズムが乱れやすく、同じ幼児期にもかかわらず幼稚園、保育所という設置の違 いにより、生活習慣の違いがあることを指摘している。木調査でも、起床時刻の規則 性は有意傾向であるものの、設置間で規則性に差異が認められたことから、幼稚園と 保育所は規則性という観点からも違いがあると考えられる。. 17.
(20) 表3畦老 起床・就寝時刻の規則性の年齢差. 規則性 起床時刻. 平均. 規則性 就寝時刻. 平均. 年中. 年長. N=429 23±13分. 聾=261. 24±12分. N=429. N=261. 7時03±31分. 6時53±27分. N==429. N=261. 26±16分. 28±爲分. N需261. N=429 21時15±95. 21時16±33分. 危険率. t値. 1.34. n.S.. 4,44. ***. 玉.46. n.S.. 0.11. n。s,. 注) ***:})〈0。001. 表3−1−3 起床・就寝時刻の規則性の性差. 規則性 起床時刻. 平均. 規則性 就寝時刻. 平均. 男児. 女児. N=357 23±13分. N=332 23±12分. N二357. N=332. 7時OO分±3i分. 6時59±30分. N=357. N富332. 27±17分. 26±16分. N=357. N=332. 21時13±紬1分. 21時⑲±38分. t値. 0.23. n,s。. 0.35. 11.S.. 0.62. n.S.. 1.02. 触.s.. 表3畦一4 起床・就寝時刻の規則性の幼稚園、保育所間の差 t値 保育所 幼稚園 規則性 起床時刻. 平均. 規則性 就寝時刻. 平均. N=374 23±13分. N皿3正6. 24±13分. N=316. N#374. 6時50±26分. 7時07分±32分. Nロ316 29±19分. N=374 24±14分. N=316. N皿374. 21時05±37分. 21時24±99分. 危険率. 危険率. 1.69. †. 7.26. ***. 3.53. ***. 3。14. **. 注) †:Pく0.1 **:PくO.01 ***;P〈0.001. 18.
(21) 第3項 設置別にみた起床・就寝時刻の規則性の相互関連性. 前項で幼稚園、保育所間の設置による規則性に差が確認されたので、設置の特殊性 を考慮し、別々に分析を進める。設置別に起床・就寝時刻の規則性の相互関連性を検討. する為に、ピアソンの積率相関係数を算出した。その結果を示したのが図3−1−1、図 3−1−2である。. 幼稚園、保育所ともに起床・就寝時刻の規則性間に有意な正の相関が認められた。朝、. 規則的に起床している幼児は夜も規則的に就寝しており、反対に起床時刻が乱れてい る幼児は、就寝時刻も同じく乱れていることが確認され、規則的な起床一就寝のリズ ムは生活を循環している様が推察できる。. 0.16**. 起床の規則性 就寝の規則性 注〉 **:P〈0.05. 図3−1−1幼稚園の起床・就寝時刻の規則性の相互関連性. 0.24***. 起床の規則性 就寝の規則性 注) ***:P<0.001. 図3−1−2 保育所の起床・就寝時刻の規則性の相互関連性. 19.
(22) 第2節 幼児の起床・就寝時刻の規則性と生活状況との関連について. 第1項 幼稚園、保育所の生活状況. 本章の第i節で幼稚園、保育所問に幼児の起床・就寝時刻の規則性の差が確認され たので、それぞれの生活状況についても設置間ごとに記述統計を算出した。また、平 日と休日では通園の有無により生活状況に違いがあり、また、保育所では土曜日にも. 56,7%(人数は212名で、内136名の641%の幼児は12時までに降園)の幼児が保育を 受けているので、平日、土曜目、目曜日と3つに区分し分析を進めた。 設置間(幼稚園一保育所間)の比較は、対応のないt検定を行った。また、設置内の比. 較は、平日、土曜目、日曜日、それぞれの値を対応のあるt検定で行った。なお、平日. の得点化については次のような方法で処理している。間隔尺度は、月曜日∼金曜日の5 目間を加算集計して平均値を算出している。順序尺度については回答に対する得点化. を行い、それを平目の5日間に関しては加算集計して平均値を算出している。 分析は子どものr子どもの朝の状況」、r家庭内の状況」、r子どもの夜の状況」、r両 親の状況まの順で進めていく。. 20.
(23) 1)子どもの朝の状況. ①起床時刻について. 起床時刻ついて、一週間の値及び平日5日間の平均値を示したのが図3−2−1であ り、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−1である。 設置間で比較してみると、平目が0.1%水準、目曜日は5%水準で有意差が認められ、. 幼稚園は保育所に比べ、早く起床していることが認められた。. 設置内で比較すると、幼稚園、保育所ともに、平目は土曜日、目曜日よりも有意に 早く起床している。幼稚園、保育所ともに、登園時間が固定されている為、休日より. も早く起床していることが窺える。さらに、幼稚園、保育所ともに土曜日と比ぺ目曜 目の方が遅く起床しており、土曜日、目曜日と段階的に遅く起床することが確認され た。幼稚園に通う対象児は、隣接している小学校の児童と集団で登園しているので、 一般の登園時刻よりも早く起床するという対象特殊性が影響している。 幼稚園 保育所 6=40 月曜日. 6=42 火曜日. 水曜日. 6=43. 木曜日 6=41. 金曜日. 6;40. 平日平均 6:41 7:L2. 7:18. 土曜日 目曜目. 7;40 7:26 7;12 6:57 6:43. 6:28 6=28 6=43. 図3−2−1. 幼稚園、保育所別の起床時刻(分). 6=57 7:12 7=26 7:40. iil垂. 表3−2−1 幼稚園、保育所別の起床時刻 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置間比較 孚日の平均. iili…}. ***. 土曜日 日曜目. n.s. *. 控童) *;PぐO.05 ***=P<0,001. 21.
(24) ②自立起床について. 自立起床にっいて、一週間ごとの割合を示したのが図3−2−2であり、設置間、設. 置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−2である。 設置間で比較すると、土曜日のみ0.1%水準で有意な差があり、平日と日曜日の自立 起床の状況は幼稚園と保育所の違いは認められなかった。. 設置内では、幼稚園、保育所ともに、平日よりも休日の方が有意に自立起床してい る。現実的に考えても、平目は登園時刻になると子どもが寝ていても起こさなければ いけない現状がある。前述の起床時刻の分析でも、休日は平日よりも起床が遅く、起. 床時刻が遅くなった分、十分な睡眠をとることができ、自分で自立的に起床する状況 となっていることが推察できる。. 保育所. 幼稚園 月曜β. 火曜日. 水曜日. 木曜日. 金曜日. 10,6瓢. 土曜日. 日曜日. 100%9(隅80%70%6眺50%40覧3脇20%iO%C摩き O僥110%20覧30%40%50鶉GO%7(脱80%90鯖100曳. ■自分で起床 □起された. 図3−2. 2 幼稚園、保育所別の自立起床の割合(%). 表3−2−2幼稚園、保育飯別の自立起床得点. 平日平均. 糊. 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置問比較 1,45 n,s,. ±:曜日. 1.26. ***. 1.u. 日曜日. n.s. 注P 樽ホ:P<0,00生 注2)順序尺度を得点化し、平日5日間を加算し平均値を算出している 注3) 得点が低いほど自立起床している. 22.
(25) ③起床時の機嫌について. 起床時の機嫌ついて、一週間ごとの割合を示したのが図3−2−3であり、設置間、 設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−3である。. 設置問で比較すると、平日では幼稚園と保育所の機嫌の良さに違いはないものの、. 土曜目が0。1%水準、目曜日が5%水準で有意差が認められた。すなわち、幼稚園は保 育所と比べ、休目の起床時の機嫌が良い状況にある。. 設置内で比較すると、幼稚園、保育所ともに、土曜目、日曜日は平目よりも有意に 機嫌が良く、また士曜目よりも日曜日の方が、有意に機嫌が良いという結果であった。. 起床時刻や自立起床の結果と同様に、登園時問が固定された朝の生活状況が、機嫌に 影響していることが推察される。. 保育所. 幼稚園. Ll無L4%3翫4%. 黙、. 月曜日. ’誌総. 火曜日. 愚. 水曜日. 獣. 木曜日. 、醸. 金曜目. 懸§ −i蕪』一 5,4% 0.0%. o・…巽2・6弘 ±:曜日. 2・蜘1錨. o。3%1,9%. 日曜目. 190鶉 90% 80% 7〔聯 60% 50% 40鮎 3(環1 20% i(脱 (》% O% 1〔脱 20% 30% 40幅 5(隅 6〔脱 70% 80% 90拓 10α%. ■良い 團まあまあ良い 團あまり良くない □悪い 図3−2−3幼稚園、保育所別の起床時の機嫌の割合(%》 表3−2−3 幼稚園、保育所別の起床時の機.嫌得、煮. 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置問比較 平日平均 土曜日. liil}liiiヨ到一. 日曜日. n.s、 ***. *. 注1) *:PぐO,05 **:Pく0.1)1 ***=Pく0.00L. 注2)順序尺度を得点化し、平日5日間を加算し平均僅を算出している 漣帥 得点が低いほど朝の機蝶が良い. 23.
(26) ④朝の排便状況について. 朝の排便状況にっいて、一週間ごとの割合を示したのが図3−2−4であり、設置閥、 設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−4である。. 設置間で比較すると、土曜日は0.1%水準で有意差が認められ、幼稚園のほうが保育 所と比べ、朝の排便がある。. 設置内で比較すると、幼稚園のみに、士曜日が平日、休日よりも有意に朝の排便が ある。幼稚園の土曜日の排便の良さを除くと、幼稚園一保育所間、平日一休日間の朝. の排便状況に変化は認められず、設置や曜目の違いは排便状況に起因しないことが推 察される。. 保育所. 幼稚園 月曜日. 火曜日. 水曜日. 40.5%. 59.5%. 57.4%. 42.6覧. 木曜目. 金曜日. 土曜日. 日曜日. 10幅90騰8α覧70%6Q覧50巽40%30髄2幅隅0% 0%10弘20覧30覧4脳5磯60覧70%80將9脇10脳. ■あり [コなし 図3−2−4 幼稚園、保育所別の朝の排便状混の割含(%) 4幼稚園、保育所別の朝の排便得点. liil. 2. 1⋮1⋮塾. 表3. 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置閲比較 平日平均 土曜日 β曜日. 1.53. 1.58 注1) **=Pく0.0真 ‡**;P〈0.001. 1主2) 順序尺度を得点fヒし、平日5目間を加算し平均値を算出している 洋3〕 得点が{氏いほ・野封ド便している. 24.
(27) ⑤ 朝食時刻ついて. 朝食時刻について、一週間の値及び平日5日間の平均値を示したのが図3−2−5で あり、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−5である。 設置間で比較してみると、平目がα1%水準、日曜日は5%水準で有意差が認められ、. 幼稚園は保育所に比べ、土曜日を除き朝食時刻が早い。この差は、起床時刻の分析・ 考察で述べた対象特殊性が起因しているものと考えられる。. 設置内で比較すると、幼稚園、保育所ともに、平目は土曜日、日曜日よりも有意に 朝食時刻が早い。さらに、起床時刻と同様、平日、土曜目、日曜目と段階的に朝食時. 刻が遅くなることが確認された。平日は登園時刻に合わせた生活状況であるため、前 述の起床時刻と同様に登園時刻が朝食時刻にも影響することが推察される。. 保育所. 幼稚園 月曜目. 火曜日. 水曜日. 木曜日. 金曜日. 平日平均. 土曜日. 日曜日. 8=24 7:55 7:26. 6=57 6:28 6:28 6:57. 7=26 7;55 8;24. 図3−2−5幼稚園、保育所別の朝食時刻(分). 表3−2−5 幼稚園、保育所別の朝食時刻 ll⋮!︸. 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置問比較. 圭. 辮. 平日平均. 7:04 *紳. 土曜日. 7:54. 目曜日. 8:07. 貝.s.. 8:18. *. 注) 零:PくO,05 辮:P〆O、001. 25.
(28) ⑥朝食時の食欲について. 朝食時の食欲について、一週間ごとの割合を示したのが図3−2−6であり、設置間、 設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−6である。. 設置間で比較すると、土曜目は0.1%水準、目曜目は5%水準で有意差が認められ、 幼稚園は保育所と比べ、休日の朝食時の食欲がある。. 設置内で比較すると、幼稚園、保育所ともに、土曜日、日曜日は平日よりも有意に 朝食時の食欲がある。平目では「親に促がされて食べる」の回答が休目と比べ割合が. 多い。幼稚園、保育所ともに朝食を摂っているが、登園時刻に追われて親にせかされ て朝食を摂り、休目は登園がないので時間的に余裕を持って、朝食を自分から進んで 食べている状況が推察される。. 保育 所. 幼稚園 2・2覧、4・8監. 月曜目. 火曜目. 水曜日. 鐙α懸駐懸. 木曜日. 金曜日. ±曜日 0.0覧3.5%. 日曜日 lO〔満 90% 80㌍も 7〔}% 6095 50% 40鴇 30% 20覧 10% 0覧 0% 1(泓 20% 30% 40% 50瓢 60ヲ6 70% 80鴨 9α焔 100%. ■自分から進んで食べる圃親に促がされて蛮ぺる 團促がされても食が進まない□ ぜんぜん食べない. 図3−2−6 幼稚園、保育所別の朝食時の食欲の割合(%). 表3−3−6 幼稚園、保育所別の朝食時の食欲得点. 58. 動. 弱 33. n,写.. 土曜日 日曜日. 榊. 平日平均. 構. 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置間比較. **零. * 注1)孝=Pく0.05 *牌1P<O,001 注の 順序尺度を得点化し、平日5日間を茄算し平均値を算出している 注3) 得点が低いほど食欲がある. 26.
(29) 2)家庭内の状況. ①TV・ビデオ視聴時間について. TV・ビデオ視聴時間にっいて、一週間の値及び平日5日間の平均値を示したのが図 3−2−7であり、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−7である。 設置間で比較してみると、平日が0.1%水準、日曜臼は1%水準で有意差が認められ、. 幼稚園は保育所に比べ、TV・ビデオ視聴時間が短い。. 設置内で比較すると幼稚園、保育所ともに、平目は休日より、土曜日は日曜目より. 有意にTV・ビデオ視聴時問が長い。これは通園の有無が、休日のTV・ビデオ視聴時 聞の増加に影響しているものと推察される.. 服部ら17)は、幼児の平日の1目のテレビ視聴時間は1時間から2時間が最も多いと. 報告し、本対象の幼稚園、保育所の幼児もほぽ同様の結果であった。しかし、幼稚園 と保育所は統計的に差がある。保護者の子どものTV・ビデオ視聴行動に対する規制や. 受容に対する態度の相違がその背景にあると考えられ、設置間の生活状況の差が反映 しているものと推察される。. 27.
(30) 幼稚園. 保育所 月曜β. 火曜日. 水曜日. 木曜日. 金曜日. 平日平均. 土曜日. 日曜日 150. L25. loo. 75 50. 図3−2−7. 25 0 0 25 50 75. 100. 125. 幼稚園、保育所別のTV・ビデオ視聴時間(分). 表3−2−7 幼稚園、保育所別のTV・ビテ「オ視穂時間. 83分. 101分. 日曜日. 121分. 4. 五−. 土曜日. 設置内比較. 玉. 辮. 保育所 0 1 . 平目平均. 設置内比較. 分 分分 4 2 . 幼稚園. 設置間比較. 辮 n.s, *ヰ. 注)*=Pく0,05 聯:PくO.Ol ***:P<0,001. 28. i50.
(31) ② 外遊び時間について. 外遊び時問について、一週間の値及び平日5目闘の平均値を示したのが図3−2−8 であり、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−8である。. 設置間で比較してみると、平日、休日ともに0.1%水準で有意差が認められ、幼稚園 は保育所に比べ、外遊び時間が多い。平日の差は、降園(所)時刻(幼稚園14時30分、. 保育所16時30分)の違いが反映したものであり、目曜目の大きな違いについては、調 査期目中に保育所の日曜目は天候が雨であったので、外遊びを行えない状況が影響し たと考えられる、. 設置内で比較すると幼稚園、保育所ともに土曜日、目曜目は平目よりも有意に長く 外遊びを行っている。. 保育所. 幼稚園 .月曜日. 火曜目. 水曜日. 木曜日. 金曜日. 平日平均. 土曜日. 日曜日. 160. 120. 80. 40 0 0 40. 80. 120. 図3−2−8 幼稚園、保育所別の外遊ぴ時間(分). 表3−2−8幼稚園、保育所別の外遊ぴ時問 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置間比較. iき}ii. 平日平均 土曜日 目曜日. 注) *:Pく0,05 ***=P乱0.001. 29. 160.
(32) ③午睡時問について. 自宅での午睡時間について、一週間の値及び平目5目間の平均値を示したのが図3 −2−9であり、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−9である。な. お、保育所では対象所ごとに午睡を設けているので、平日は省略し休目のみデータを 示すこととする。. 設置間で比較してみると、目曜目が0.1%水準で有意差が認められ、幼稚園は保育所 に比べ、目曜目の午睡時間が短い。. 設置内で比較すると、幼稚園では、目曜日の午睡時間が平日、土曜目よりも有意に 短く、保育所では日曜目の午睡時間が土曜目より有意に長い結果となった。. 保 育所. 幼稚園. 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 平日平均. 土曜日 日曜日 15 10 5 0 0 5 10 15 20 25 30 35 {…O. 40 35 30 25 2D. 図3−2−9 幼稚園、保育所別の午睡時間(分). 表3−2−9 幼稚園、保育所別の午睡時間. 目曜目. 1. ヨ. . 土曜日. 2 2 . 分 分分 2 6 &. 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置間比較 平日平均. 26分 37分. コ辮. n。s. 傘**. 注) *:Pく0.05 *串;Pご0,01 ***:P(O.001. 30.
(33) 3)子どもの夜の状況. ① 夕食時刻について. 夕食時刻について、一週問の値及び平日5目間の平均値を示したのが図3−2−10で あり、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−10である。 設置間で比較してみると、平揖が5%水準、日曜目は1%水準で有意差が認められ、 保育所は幼稚園に比べ、土曜日を除き夕食時刻が早いことが認められた。. 設置内で比較すると、幼稚園、保育所ともに、土曜日は平日、日曜日よりも有意に 夕食時刻が遅い。. 山口ら15)は、保育園児の夕食時刻は18時∼18時30分に最も多く存在することを報 告している。服部ら16〉は、幼児(幼稚園児、保育所児を含む)の夕食の平均時刻は19時. 4分と報告している。先行研究を概観しても服部らの幼稚園児を含んだ夕食時刻よりも. 山口らの保育所児のみの夕食時刻の方が早い。本研究の対象児も幼稚園児よりも保育 所児の方が夕食時刻が早く、設置の特徴が夕食時刻にみられた。. 31.
(34) 保育所. 幼稚園. 18;46. 月曜日. 18:38. 18=46. 火曜日. 18:38. 18=50. 水曜日. 木曜日. 18:47. 18:46. 金曜日. 18:39. 18;32. 1段:43. 平日平均. 土曜日. 日曜日. 18:56 !8=51 18:’17 18=43 1S三33 王8:3’1 18:30 18:30 18=34 三8=3S 18:《3 18:47 18=5夏 18=56. 図3−2−m 幼稚園、保育所別の夕食時刻(分). 表3−2−10幼稚園、保育所別の夕食時刻 幼稚園. 設置内比較. 保育所. 設置内比較. 設置間比較. 平日平均. 18:46. 18二38. 土曜目. 18:53. L8:46. n.s、. 日曜日. 18=46. 18;33. *累. *. 注) 串:P(0,〔)5 *串ごP(0.01 ***:P〈0,001. 32.
(35) ②夕食時の食欲について. 夕食時の食欲について、一週間ごとの割合を示したのが図3−2−11であり、設置間、. 設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−11である。 設置間で比較すると有意な差は認められなかった。. 設置内で比較すると、幼稚園では目曜目は平目よりも1%水準で、保育所では土曜目. は平目よりも5%水準で有意差が認められ、休日の夕食時の食欲があることが確認され た。朝食時の食欲状況と比べると、夕食の食欲の方が「自分から進んで食べる」の回 答の割合が高いことが確認される。. 幼稚園 保育所 O・7%4・6% 3・0搬6% 月曜日 0,7%4.O% 2.7% 0.8%. 火曜日 0.0%3』3弘 4.1稲0.蹴 78.錨 水曜日 呂2・9%. 0.7錫3.O% 1.6%0.5%. 70,2% 木曜日 27.5% O、7粍 4.0饗 2.5覧 0.0%. 7L脳 金曜日 匪3’9% .. 0,7%3,脳 4・昏%0・8% 79・5% 土曜日 13・4%・. O・7覧2・6監 3・製・8% 日曜日 100%90%8鰯70%60鮎50%40%3眺20%IO弘O嚇 O劣10%20%30%4縦50覧60騰7脳80垢90%100% ■自分から進んで食べる國親に促がされて食べる團促がされても食が進まない□ ぜんぜん食べない. 図3−2−11幼稚園、保育所別の夕食時の食欲の割合(%). 表3−2一ロ 幼稚園、保育所別の夕食時の食欲得点 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置間比較. 土曜艮. 1,25. 日曜霞. 1.22. 到. 幡. 1.31. 聯. 平日平均. n、s。. n.s.. n.s.. 注1) *:Pく0,05 *ホ;P<0聾OI. 注2) 順序尺度を得点化し、平日5目間を加算し平均喧を算出している 注3, 得点が低いぽど食欲がある. 33.
(36) ③就寝時刻について. 就寝時刻について、一週間の値及び平目5目間の平均値を示したのが図3−2−12で あり、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−12である。. 設置問で比較してみると、平日、目曜目がα1%水準、土曜日が1%水準で有意差が 認められ、幼稚園は保育所と比べ就寝時刻が早い。. 設置内で比較すると、幼稚園、保育所ともに、土曜日は平目、目曜目よりも有意に 就寝時刻が遅いことが確認された。土曜目は翌目が休みであるため、早寝の意識が低 くなり遅い就寝になる。目曜目は翌日からの通園にそなえ早い就寝時刻になることが 推察される。また、親の養育意識や就寝前の子どもとのスキンシップの違いが幼稚園、. 保育所の就寝時刻の相違に影響したものと推察される。. 幼稚園. 保育所 20‡59 月曜日. 0=59 火曜日 21=06 水曜日 1. 20:59 木曜日. 21110 金曜日 21=03 平日単均. 21;24 士曜日. 2し=04. 日暇日 21=43 2正:36 21=28 21:2旦 21:. 14 21:07 2皇:00 20:52 2D;52 2し=00 21;07. 21:1斗 2夏=21 21;28 21=36 21=43. 図3−2−12 幼稚園、保育所別の就寝時刻(分). 表3−2. 12 幼稚園、保育所別の就寝時刻. 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置閤比較 平日平均 土曜日. iliii卦iiiii劃・. 纏*. 日曜日. **. *** 注》 *=Pく0.05 **:Pく0,01 率牌;Pく1),1)01. 34.
(37) ④ 入眠時間について. 入眠時問について、一週間の値及び平目5日間の平均値を示したのが図3一一2−13で あり、設置間、設置内ごとに差の検定を行ったものが表3−2−13である。 設置間で比較してみると、全てにおいて0。1%水準で有意差が認められ、幼稚園は保 育所に比べ入眠時間が短い。. 設置内で比較すると、幼稚園では有意差は認められないが、保育所では、平日は土 曜目、目曜目よりも有意に入眠時間が長いことが確認された。保育所では保育中に午 睡時間を設け、午睡の習慣がある。それが入眠時間に影響し、床に入ってもなかなか 寝つけない状態が推察される。. 幼稚園. 保育所 月曜日. 火曜日. 水曜日. 木曜日. 金曜目. 平日平均. 土曜日. 日曜日. 25 20 15. 10 后 0 0 5 10. 15 20 25. 図3−2−13 幼稚園、保育所別の入眠時間(分). 表3−2−13 幼稚園、保育所別の.入眠時間 幼稚園 設置内比較 保育所 設置内比較 設置間比較 平日平均 土曜日. 薫羽一. 18分. 15分 亘6分. 日曜日. 注) ***:Pぐ0.001. 35.
関連したドキュメント
18.5グラムのタンパク質、合計326 キロカロリーを含む朝食を摂った 場合は、摂らなかった場合に比べ
熱源機器、空調機器の運転スケジュールから、熱源機器の起動・停止時刻
本計画では、子どもの頃から食に関する正確な知識を提供することで、健全な食生活
ほっとワークス・みのわ なし 給食 あり 少人数のため温かい食事の提供、畑で栽培した季節の野菜を食材として使用 辰野町就労・地活C なし
食べ物も農家の皆様のご努力が無ければ食べられないわけですから、ともすれば人間
講義後の時点において、性感染症に対する知識をもっと早く習得しておきたかったと思うか、その場
本稿は、江戸時代の儒学者で経世論者の太宰春台(1680-1747)が 1729 年に刊行した『経 済録』の第 5 巻「食貨」の現代語訳とその解説である。ただし、第 5
SGTS の起動時刻と各シナリオの放出開始時刻に着目すると,DCH では SGTS 起動後に放出 が開始しているのに対して,大 LOCA(代替循環)では