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第4節 起床・就寝時刻の「規則性」と「早遅性」の組み合わせからみた 生活状況及び心身の健康状態の差異

S. ゆ,   7.79    8.25    6.07 N;103

45.61 、眺,28騨 7.85

A群>D群

情緒不安定P   因子

    N㊥7     N=85     N=・85

平均値 11,68  11.72  1L45

S.D,   3.37     3.44     3,29

N=100 11.24    0,4:3

3.13

n.s. 情緒不安定

  因子

    N;113    N二75     N;=72

平均値 H,56  11.65  主L85

S.D.   3.46     3.41     2、94

N=107 1】、15   0マ73 3,27

n.S,

神経質 ㌧  因子

    N二10G    N=85     N幅84 平均f直  9.41   9,31    9.61

S,D.   2,31    2,28    2,12

㌫99

9,52    0.31

2、04

n.s.

神経質  因子

    N;115    因=74    N二72 平均値 9.74  9.32  9.43

S.D.   1.91    2.16    2、26

N瓢lo7 9.27    0.99 2.4[

n,s.

多動性}

 因子

    N=10G    N;85    N=86 平均値 6.30  6,正5  5、98

S.D.    1.78     2,00     1.81

NdOO

6.32   0.68 1.80

n.s.

多動性  悶子

    N;・116    N;74    N・こ74

平均値 6,24  6.09  6.22

S.D.   1,84    2.08     1、78 N=107 6.2止  G、10 1.74

n,s,

生活習慣

 因子

    N二98     N=85     N=85 平均値 14.55  二3.40  13.78 S.D.   3,43    3.13    3.36

N刃S 12.88 3、52

4,24曝車 A群〉D群 生活習慣』

 因子

    餌=・114    N=73    N=72

平均値14,69 13、40 14.26

S,D.    3.25     3聾25     3.3L N孚107 12.32 3.34

蹄、ε6鱒 A群〉B君羊・D群

A群・〔:群〉D群

疲労性

    N署100    N=85    N=86 N二1飢     輝=・ll6    N=75    N耳74 N=107

 本研究では、休日を含めた7日問の調査データより、起床・就寝時刻の規則性を標準偏 差で捉え、起床・就寝時刻の規則性の実態を把握するとともに、起床・就寝時刻の規則性が 幼児の生活状況や心身の健康状態とどのような関連があるかを明らかにすることをねらい

とした。

 調査対象は機縁法により、H県下の幼稚園、保育所に通う4歳児、5歳児、計690名の保 護者を対象に質間紙調査を無記名で実施した。調査期目は、平成18年6日1日〜28目の間 の7日間で行った。

以下に、本研究で得られた知見をまとめる。

L  就寝時刻に比べて、起床時刻の方が規則的であることが確認された。

2. 起床・就寝の規則性は性や年齢では差が認められなかったが、設置間(幼稚園、保育所  別〉では差が認められ、起床・就寝時刻ともに幼稚園よりも保育所の方が規則的である。

3. 幼稚園、保育所ともに、起床・就寝時刻の規則性は栢互に関連し、規則的に起床して  いる幼児は規則的に就寝し、反対に不規則な起床は不規則な就寝になる。

4. 幼稚園・保育所における起床時刻の規則性は、「子どもの朝の状況」及び、「子どもの  夜の状況」と相互に関連し、朝の規則的な起床が…日の子どもの状況に大きく反映する  ことが認められた。また、保育所について、就寝時刻の規則性は「子どもの朝σ)状況」

 との関連性が多く、幼稚園以上に朝の規則的な起床が一日の子どもの状況に大きく反映  することが顕著であり、両親双方の早起きが起床時刻の規則性に関連してくることから、

 両親の就労に併せて子どもの生活の流れが規定されている状況が推察された。一方、幼  稚園では、就寝時刻の規則性が「子どもの夜の状況」にのみ関連することや、母親の早  寝早起きが子どもの起床時刻の規則性と関連している反面、父親の帰宅時刻の遅さが子  どもの起床時刻の規則性と関連することから、幼稚園の子どもは、母親が子どもの生活  を調節している状況が推察された。

5. 幼稚園では就寝時刻の規則性、保育所では起床時刻の規則性が幼児の心身の健康状態  尺度及び、その下位尺度に相互に関連性が認められた。それは一般的な知見として健康  状態が早い就寝に影響されるという状況を幼稚園では見取ることができるが、保育所で  は見取ることができない。こうしたことが、幼稚園は保育所に比べ健康状態が良好であ  ることの要因になっていると考えられる。さらに幼稚園、保育所ともに起床・就寝時刻  の規則性は生活習慣因子と関連することから、規則的な起床一就寝のリズムは、生活の  より良い循環を形成させ、規則正しい生活習慣を作り出している。

6. 幼稚園、保育所ともに早寝早起の子どもは朝、夜の状況ともに良好で規則正しい生活  習慣であることが認められ、健康状態についても良好であり、良い生活習慣で、疲労が  ない状態にあった。起床・就寝の早遅性、規則性の双方の良好性が、子どもの生活状況  健康状態を左右することが見て取れ、早遅性、規則性の双方から、起床・就寝を概観す  ることより明確に子どもの生活及び、健康0)実態を捉えられた。

 以上のように、本研究で起床・就寝時刻の規則性は、さまざまな生活状況や心身の健康状 態と関連し、睡眠の「規則性」が良好であることは、規則正しい生活リズムを生み出し、

良好な健康状態につながることを明らかにした。また、幼稚園、保育所でr規則性」に違 いが認められ、設置間で生活状況、健康状態との関連に相違が認められ、幼稚園、保育所 という設置の違いによって、各々の生活リズムが存在し、健康状態にも影響することが想 定された。そのような設置間の異質的な特徴をふまえ、幼稚園、保育所各々の生活状況に 適した子育て支援の取り組みを展開する必要性を示唆した。また「規則性」の実態を捉え ることで、今まで明らかにされなかった新しい知見が明らかとなった。睡眠に関する研究 において、「規則性」という観点は「早遅性」とともに有効なものであり、「規則性」を踏 まえた睡眠研究の重要性を示唆した。

 今後の課題として、本研究では機縁法により対象を抽出し、幼稚園では対象特殊性への 配慮を必要とし、サンプルリングに問題があった。ある意味ではそうした特異的な体制が 子どもとって良い状況になる可能性もあるが、調査研究として、より正確な実態をつかむ ためにも多様な地区からのサンプルの収集が必要である。また、本研究では起床・就寝時刻 の規則性の平目、休目の差異については言及していなかったが、平日、休日には生活状況 の違いがあるので、規則性の平目、休目について分析する必要がある。また、設置間の違 いが明らかになったが、規則性の観点をふまえ生活構造の因果関係を明らかにすることに より、幼稚園、保育所各々の生活状況に適した、より明確な健康支援が指摘できる可能性

がある。

弓1用文献

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3)神山潤.「夜ふかし」の科学子どもの心と体を壊すもの.中公新書ラクレ,2005 4)神山潤.夜ふかしがもたらす不定愁訴一内的脱同調(慢性の時差ぽけ)の紹介。

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12)上延富久治,山本信弘,竹内和子。幼児の健康を中心とした生活習慣に関する調査研究  (2〉一幼児の生活習慣の実態と親の養育態度との関係一.学校保健研究,1985:84・92 13)茂手木明美,大山建司.幼児期の睡眠パターンの特徴と身体活動,生活習慣との関連.

 小児保健研究,2005:39・45

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15)山口蒼生子,金子俊,大江秀夫,大谷八峯,後藤玲子,二見大介,山崎文雄,藤沢良知.

 保育園児(3〜6歳児)にみる生活時間の変化.小児保健研究,1994:471−478

16)服部伸一,足立正.幼児の就寝時刻と両親の帰宅時刻並びに降園後のテレビ・ビデオ視  聴時間との関連性.小児保健研究,2006:507−512

17)服部伸…,足立正,嶋崎博嗣,三宅孝昭.テレビ視聴時間の長短が幼児の生活習慣に及  ぼす影響.小児保健研究,2004:516−523

18)奥田援史,嶋崎博嗣,金森雅夫.幼児の心の健康と生活状況要因との因果関係.小児保  健研究,2006:432・438

19)小伊藤亜希子,岩崎くみ子,塚田由佳里.帰宅時間の遅延化が子どもの家庭生活に及ぼ   す影響一延長保育実施園に通う子どもの調査より一.目本家政学会誌,2005;783−790 20)江田節子.幼児の朝食の共食状況と生活習慣,健康状態との関連について.小児保健研

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21)睡眠文化研究所.東京400家族都市生活における家族の睡眠の現状.睡眠文化研究所,

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23〉鈴木圧亮,青木繁伸,柳井晴夫.TH:1ハンドブックー東大式自記健康調査のすすめ方   r篠原出版,1989

24)青木繁伸.TH:1(東大式健康調査).保健の科学,1991:667−671

25)青木繁伸.質問紙法による健康調査について一THIを例としてr保健の科学,

  1994:570鴨573

26)竹内和子,山本信弘,上延富久治.幼児の健康を中心とした生活習慣に関する調査研究   (1)一幼稚園児と保育所児との比較並びに入園時年齢の影響一.学校保健研究,

  1985:24哺35

資料

●      ●      

−  n乙  QU

質問紙調査依頼文

幼児の健康状態尺度

幼児の生活日記

幼児の睡眠と心身の健康状態に関する

    アンケートについてのお願い

 現在、子どもの生活の夜型化が進む中で、子どもの健康問題として、睡眠時間の減少や生活りズムが乱れている状 況が報告されています。

 そこで本アンケートでは、幼児の睡眠状況や生活リズムが心身の健康状態にどのように影響しているかを明らかに し、日頃の保育実践や保健指導、育児相談等の子育て支援で有益な生活改善の視点を得たいと考えています。

 お忙しいとは存じますが、本アンケートヘのご協力をお願い致します。

 尚、このアンケートはすべて統計処理を致します。幼稚園での保育への活用や私個人の研究以外に用いることは一 切ございません。ご安心してお答えください。

アンケートのプライバシー保護に関して

   「幼児の睡眠と心身の健康状態に関するアンケート」について、個人情報が含まれる項目もございます。皆様のプライバシーの尊重、個人情  報の保護を遵守するとともに、その責任もございます。よって、本アンケートで取得した情報の取り扱いについて、次のように明記いたします。

  1、   取得した幣報は、責任を持って統計処理をいたしますので、個人を特定して結果を公表すことはありません。

  2,   取得した情報は、幼稚園での保育への活用と私個人の研究以外に用いることはありません。

  3.   取得した情報は、第3者に提供することはありません。

  4.   取得した情報は、安全に管理するとともに、紛失、改ざん、漏洩することのないように努めます。

アンケートに関する説明

◇アンケートは、「健康アンケート」1枚と「お子様生活日記』7枚、「体温・歩数測定』1枚の合計9枚ございます。

◇r健康アンケート』の記入は、調査の期間内であれば、どの曜目でもかまいませんが、なるべく、お早めにご記入ください。

◇rお子様生活日記』は1週間の目記形式で7日分あり、別々にご記入して下さい。また、この日記はお子様の生活の状況を捉える  上で大変重要です。7日間というご苦労をおかけしますが、可能な限り正確にお願い致します。

◇rお子様生活日記』の平目について、A:登園前の様子は可能な限り午前中にご記入ください。又、一、○:親の生活状  況はお子様の就寝後にご記入ください。

◇ rお子様生活日記」の休日は、時間をみつけていただき、ご記入していただくか、お子様の就覆後にご記入ください。

◇ r体温・歩数測定」に関しては、別紙に説明しております。ご参照ください。

調査期間:6月1日(木)〜6月7日(水)

      回収日:6月9日(金)

(アンケート用紙は、一括して元の封筒に入れて、担任の先生にお渡しください。)

         ※ アンケートについて、不明な点やご質問があれば、下記までご連絡ください。

      兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 幼年教育コース  米野 吉則        【連絡先】

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