平 成 2
9
年2
月「めざましごはん」について
目 次
食生活の変化(食料自給率及び供給熱量の推移)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 我が国の食糧自給率は先進国の中で最低水準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 不規則な食事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 朝食の内容と欠食の市場規模・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 朝食欠食の改善の取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 朝ごはんの効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 朝食と学力・体力との関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 朝食欠食と不定愁訴の関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 めざましごはんQ&A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
食生活の変化(食料自給率及び供給熱量の推移)
○ 食生活の変化とこれに対する国産農産物の供 給対応が円滑にできなかったこと等から、我が国 の食料自給率は戦後大きく低下。
資料:食料需給表
○ 国内で自給可能な米の消費量が大幅に減少する一方
、輸入に依存している飼料穀物や油糧原料(大豆、なた ね)を使用する畜産物や油脂類の消費が大幅に増加。
0 500 1000 1500 2000 2500 3000
S40 50 60 H7 17 27
406 359 331 平成27年度 2,417kcal
294
534 194 199 102
157 1,090 131 196
99 昭和40年度
2,459kcal
159 292 336
119 325 昭和50年度
2,518kcal
275 254 317 110 262
856
136 331 昭和60年度
2,597kcal
354 317 320 181 231
723
148 327 平成7年度
2,654kcal
368
400 330 200 222
660
137 326 平成17年度
2,573kcal
368
396 320
217 210
米 599 畜産物 油脂類
小麦 いも類・
でんぷん 砂糖類 魚介類 その他
供給熱量の構成の推移 昭和40年以降の食料自給率の推移
86 85 83
77 82
75 74 71 69 69
73 64
60 54 53 53
48
37
(H5’)
43 40 40 39 39
20 40 60 80 100
昭
40 45 50 55 60
平2 7 12 17 22 26
年 度 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元
カロリーベース 73 68 66 65 62 60 58 57 55 55 54 53 53 54 54 53 52 53 52 53 53 51 50 50 49
生産額ベース 86 86 91 91 89 85 80 83 81 78 83 80 85 85 81 77 78 78 79 81 82 83 81 77 77
年 度 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
カロリーベース 48 46 45 37 46 43 42 41 40 40 40 40 40 40 40 40 39 40 41 40 39 39 39 39 39
生産額ベース 75 74 76 72 78 74 71 71 70 72 71 70 69 70 69 69 68 66 65 70 69 67 67 65 64
1
我が国の食料自給率は先進国の中で最低水準
2
○ 約75%の人が日本の食料自給率は 低いと感じている。
○ 約90%の人が日本の食料自給率を
「高めるべき」との認識。
高めるべき90.7%
低い
74.9%
高い6.9% 高める必要はない5.8%
51.6 23.3 10 8.2 4.42.5
0% 20%
低い わからない
40% 60%
どちらかというと低い どちらかというと高い
80% 100%
妥当な数値である 高い
61.4 29.3 3.
5 4.31 .
5
20% 40%
0%
高めるべき わからない
60% 80% 100%
どちらかというと高めるべき どちらかというと高める必要はない 高める必要はない
資料:農林水産省「平成22年度 食料の供給に関する特別世論調査」
258
205
129 127
92
72 61 57
39
121 128
83 92
70 58
80 70 64
0 50 100 150 200 250
カナダ オーストラリア フランス アメリカ ドイツ イギリス イタリア スイス 日本
カロリーベース(平成23年)
生産額ベース(平成21年)
2
資料:農林水産省「食料需給表」、FAO“Food Balance Sheets”等を基に農林水産省で試算。(アルコール類等は含まない)
注1:数値は暦年(日本のみ年度)。スイス及びイギリス(生産額ベース)については、各政府の公表値を掲載。
注2:畜産物及び加工品については、輸入飼料及び輸入原料を考慮して計算。
平成26年度
%
不規則な食事(朝食欠食の状況)
○ 朝食を欠食する者の割合は、男女とも、20歳代が最も多く、男性で37.0%、女性で23.5%である。
○ 20~30歳代の1人世帯では、朝食の欠食率が特に高い。
○ また、高校を卒業する18~19歳で、朝食の欠食率が急増する。
3
男
(%) 女 (%)
朝食の欠食率(1歳以上)
13.3
4.4 6.6
16.2
37.0
29.3
21.9
13.4
8.5
3.2 0.0
5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0
総 数 1~ 6歳 7~1 4歳 1 5~1 9歳2 0~2 9歳3 0~3 9歳4 0~4 9歳5 0~5 9歳6 0~6 9歳7 0歳 以 上
10.0
4.9 6.3
11.5
23.5
18.3
13.5
10.7
7.4
4.4
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0
総 数 1~6歳 7~14歳 15~19歳20~29歳30~39歳40~49歳50~59歳60~69歳70歳以上
朝食欠食率-1人世帯と全体-(20歳以上) 資料:厚生労働省「平成26年国民健康・栄養調査」
朝食欠食率(若年層)
11.6
29.5
23.5
17.3 12.0
7.9 3.9
14.3
47.4 45.5
27.3
16.3 14.1
6.5 0
10 20 30 40 50 60 70 80
総 数 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上 全体 一人世帯
資料:厚生労働省「平成26年国民健康・栄養調査」 資料:厚生労働省「平成26年国民健康・栄養調査」
11.6
4.6 6.5
13.8
29.5
13.3
4.4 6.6
16.2
37.0
10.0
4.9 6.3
11.5
23.5
0 10 20 30 40
総 数 1~6歳 7~14歳 15~19歳 20~29歳 総数 男性 女性
朝食の内容と欠食の市場規模
ごはん類以外の選択理由 朝食欠食の市場規模
○ 朝食市場は、欠食が多い上にごはん食の比率も低く、年間約54億食、総額約1.6兆円もの市場開拓の 余地。キャンペーン参加企業の米関連商品の販促活動とも連携し、米の消費拡大を推進。
資料:厚生労働省平成26年「国民健康・栄養調査結果の 概要」 総務省人口推計(平成26年10月1日)
注:市場規模は、
1
食あたり300
円として試算。4
全国
平均 20歳代 30歳代 40歳代
朝食欠食率 (%) 11.6 29.5 23.5 17.3 人口 (26年10月1日) (千人) 127,083 12,881 16,136 18,401 1日の欠食数 (千人) 14,742 3,800 3,792 3,183 年間欠食数 (億食) 54 14 14 12 市場規模 (億円) 16,200 4,200 4,200 3,500
4
○ 主食の選択肢が増え、ごはん類以外について、「ごはん類より軽く食べられる」や「ごはん類よ り短時間で食べられる」とする消費者が朝食では約4割。また、「色々な主食を食べたい」とする 消費者が、昼食では約4割、夕食では約半数。
「
ご は ん 類」 よ り も 好 き だ か ら
い ろ い ろ な 種 類 の 主 食 を 食 べ た い か ら
以 前 か ら の 習 慣 だ か ら
家 族
・ 同 居 人 の 要 望 だ か ら
家 族
・ 同 居 人 が 決 め て い る か ら
給 食 や 社 員 食 堂、 食 事 宅 配 等 で メ ニュ ー が 決 まっ て い る か ら
「
ご は ん 類」 よ り 軽 く 食 べ ら れ る か ら
「
ご は ん 類」 よ り 短 時 間 で 食 べ ら れ る か ら
「
ご は ん 類」 は 準 備 や 片 づ け に 時 間 や 手 間 が か か る か ら
「
ご は ん 類」 よ り も 安 い か ら
「
ご は ん 類」 よ り も 健 康 に 良 い と 思 う か ら
飲 み 物 や お か ず に「 ご は ん 類」 が 合 わ な い か ら
そ の 他
朝食 16.1 16.4 34.6 10.6 5.3 0.3 38.3 37.6 20.6 2.8 2.9 7.9 4.0 昼食 12.1 42.0 14.1 7.9 4.1 3.1 30.6 24.2 16.1 6.3 2.3 3.5 5.3 夕食 10.0 49.8 9.3 11.8 7.7 1.2 15.8 11.7 10.6 4.2 3.5 7.8 6.3
16.1 16.4 34.6
10.6 5.3
0.3
38.3 37.6
20.6
2.8 2.9
7.9 4.0 12.1
42.0
14.1 7.9
4.1 3.1
30.6 24.2
16.1
6.3
2.3 3.5 5.3
10.0 49.8
9.3 11.8
7.7 1.2
15.8
11.7 10.6
4.2 3.5
7.8 6.3
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0
50.0% 朝食 昼食 夕食
資料:平成26年度主食用米消費動向の中期的変化及びその要因分析調査(農林水産省調査)
朝食欠食の改善の取組
○ 朝食欠食の改善が現在の課題であり、関係府省と連携して対応。
5
子どもたちの生活習慣の乱れが学習意欲や体力、気力の低下の要因
子どもの基本的生活習慣を育成し生活リズムを向上、地域全体で家庭の教育力 を支える社会的機運の醸成
食育推進基本計画
朝食を欠食する国民の割合の目標値を設定
20歳~30歳代男性:
平成20年度 28.7%
平成27年度 15%以下
<食料自給率の目標>
我が国の総人口の1割強に相当する約1,700万人にも及ぶ朝食欠食の改善による米の消費 拡大や、健康志向の高まりを受けた脂質の摂取抑制等に取り組む必要がある。
<食料、農業及び農村に関し総合的かつ計画的に講ずべき施策>
朝ごはんの摂取促進や米飯学校給食の推進等を通じた米の消費拡大を図る。
食料・農業・農村基本計画
「早寝早起き朝ごはん」国民運動
(平成
22
年3
月30
日閣議決定)(平成
23
年3
月31
日食育推進会議決定)(文部科学省)
連携
5
3 . 1
2.4 2.3
1.6
0.0 1.0 2.0
ごはん パン 麺 シリアルなど
出典:針谷順子、泉 朋恵:「主食3・主菜1・副菜2弁当箱法」の異なる主食形態への展 開ーパンと麺を主食としたー食量の適量の検討-高知大学教育学部研究報告、 第 67号、2007年3月
料理数 3.0
(品)
朝ごはんの効果
脳のエネルギー源はブドウ糖だけ。朝ごは んを抜くと脳のエネルギーが不足して集中 力の低下などが発生しがち。
脳のエネルギー源となるブドウ糖は体の中 には大量に貯蔵しておくことが出来ないの で、朝ごはんを食べることで午前中の脳の エネルギーを補給できます。
朝ごはんを抜くと、昼頃にはお腹が空きす ぎて、つい、どか食いしがち。
また、少ない回数でまとめてどか食いするこ とは、肥満につながりやすいと言われてい ます。
ごはんを主食にするとバランスがとれやすく なります。
ごはんを主食にすることで、酢の物、おひた し、あえものといった副菜や焼き魚、冷奴と いった主菜などの料理と組み合わせやすく なり、自然とバランスがとれやすくなります。
また、しっかりごはんをとることで、主菜のと り過ぎも抑えられます。
●
●
○ 朝ごはんには、次のような効用が期待される
●
18
○ ごはんが主食だとおかずが揃いやすい
た。 資料:女子栄養大学副学長 自 治医科大学名誉教授 香川靖雄先生「科学が証明する 朝食のすすめ」より抜粋
○ 朝食をとると頭の回転が速くなる
20歳代の男女について、37.7グ ラムの糖質、12.2グラムの脂質、
18.5グラムのタンパク質、合計326 キロカロリーを含む朝食を摂った 場合は、摂らなかった場合に比べ て、図形の空間配置の記憶を呼び 戻す(図形の位置を思い出す)時間 も、単語を思い起こす(言葉を思い 出す)時間も早いことがわかりまし
6
朝食と学力・体力との関係
○朝食を毎日食べる児童生徒の方が、
テストの正答率が高い傾向
注:国語A、算数・
資料:文部科学省「平成22年度全国学力・学習状況調査」
数学Aは、主として「知識」に関する問題。
国語B、算数・数学Bは、主として「活用」に関する問題。
○男女ともに、朝食を毎日食べる集団はそれ 以 外の集団と比較して、体力合計点が高い傾向
朝食の摂取状況と体力合計点の関連(小学5年生)
資料:文部科学省「平成22年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
19
○ 男女ともに、朝食を毎日食べる集団はそれ以外 の集団と比較して、肥満傾向児出現率が低い傾向
76 77.7
86.3 87.1
70.5 72.3
80.6 81.2 82.3 83.6
60 70 80 90
13年度 15年度 19年度 20年度 21年度 22年度
資料:文部科学省「平成22年度全国学力・学習状況調査」
朝食を毎日食べている児童・生徒の割合
小学校 中学校
88.5 89
(%
100
54.6
52.3 50.7
40
毎日食べる 時々食べない 毎日食べない 体55
力 合50
計 点45
(点) 男子 60
55.1 53.1
50.6
40 45 50
毎日食べる 時々食べない 毎日食べない 体55
力 合 計 点
(点) 女子 60
正常,83.9%
正常,87.9%
毎日食べない肥満, 17.0%
0% 20%
時々食べない 肥満, 14.3%
毎日食べる 肥満, 9.7%
肥満,12.9%
肥満7.5%
正常,85.7%
正常,89.9%
痩身,1.5%
痩身, 2.3% 痩身,2.6%
正常, 81.4% 痩身, 1.6% 毎日食べない 肥満, 17.9% 正常, 80.3% 痩身,1.8%
40% 60% 80% 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100
痩身, 1.7% 時々食べない 毎日食べる
朝食の摂取状況と肥満傾向児及び痩身傾向児出現率(小学5年生)
男子 女子
7
朝ごはんの効果(朝食欠食と不定愁訴との関係)
20
○ 朝食を必ず毎日食べる方が、イライラすることは少ない。
○ 朝食をほとんど食べないと、何もやる気がおこらない日が多い。
資料:独立行政法人日本スポーツ振興センター「平成19年度児童生徒の食事状況等調査報告書(対象 小学校5年生、中学校2年生)」
「朝食を食べる頻度」と「イライラする」の関係
「朝食を食べる頻度」と「何もやる気が起こらない」の関係
8
「めざましごはん」Q&A
※本資料の一部は、制作者の了解を得て転載しているものです。無断転載はできませんので、転載する場合は、資料の制作者にご相談下さい。
農林水産省のホームページからめざましごはん利用許諾申込書をダウンロードしていただき、フ ァックス等で申請すれば、内容審査の上1~
2
日でデータを提供します。なお、ロゴマークについては、利用期限を定めていません。(長期に使えます。)
29
9
Q1 ロゴマーク利用に使用料は発生しますか。
利用許諾証の発行とともに、ロゴマークのデザインを無償で提供します。使用料はかかりませんが、
印刷や資材の作成費用については利用者の負担になります。
Q2 ロゴマークの申請手続きにはどれぐらい時間がかかりますか。
農林水産省政策統括官付穀物課までご照会下さい。
担当:消費流通第1班
電話:
03-3502-7950
ファックス:03-6744-2523
Q3 キャンペーンの内容について詳しく知りたい。ロゴマークを利用したい。