運動イメージの明瞭性と脳波の関係
全文
(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第4 6巻 第2号. 平成8年2月. lof Hokka ido Un iver i i Jouma Sec ty ofEducat i IC) VO 1 t s on l on( ‐46 ‐2 , No. Feb 9 ≦ } 6 r u園げ1. 運 動イ メ ー ジ の 明 瞭 性 と 脳 波 の 関 係. 佐. 川. 正. 人. 北海道教育大学札幌校保健体育教室. Relat ionship between C1earness of M[otor lmagery and EEG. M【asato SAGAWA Phys i ion Laborato1y caIEducat lmPus ,SaPPoro Ca. Hokka ion Sapporoo ido University ofEducat 02 ,. Abstract igate the relat ionship between motorimagew and EEG The pulpose ofthe present study was to invest (α. ) i ject inginphys tys tudent i i wave s jor i los ing s ma caleducat on n acha r 面th c - Thesub ,who weretmdvers ,sati l i t Wasput on dhe iment eyes t ] boutr rforeheads i店負e - Thesensor be - 1nexper ,they were wantedtobecalm wi 1 fpeak pedor and excitement i lnagery o i l エ ゴ Qancei i ions nthe t ter rspo〔s ath ccompet et ,andtoreCa1 motori ‐ af. the experiment hey answeredtoascal 6i l tems ) eof Motorlmagery( t ,t ‐ Asaresu ,thedecreasein α wave orα ion wasfo皿ldforrecal l ing motorimage tenuat i ions butno changein β Wave wasfotmd at t ly ofspo=scompet , ‐ l l ing α1otorimage t Was necessary to berelaxed and cal1n l ly laxedstate orrecal ear otorimage ry c rf 1 r yinre - M[ hei temsregard ing a ath l contained t i i ld orstad i i ly unconcenled、With self movement‐ t et cf e u um,d rec lnconc lus t wasreveal leamessof motorimagew neededthes ion edthatc tateinpsychologi laxat ion calre ,i and state of α waveincreased.. は じ め に ス ポー ツ にお けるイ メ ー ジ ト レー ニ ン グ時 に は意 識 を集 中 し, 運 動イ メ ー ジを 鮮明 に描き 自由自在 に操 , 作す る こ とが必 要 になる. この 際, 一 般 的 に は心 身 をリラ ッ クス させ た状 態 か ら徐々 に運 動イメ ー ジを描 い て いく. 緊 張 した状 態 か ら鮮明 な運 動イ メ ー ジを描く こ と はでき ない イ メ ー ジト レーニ ン グではま ず心 身 . 1 1 8 ) 集 中力 を高 め そ の 後 目 的 と なる 運 動のイ メ ー ジを想起 して いく リ ラ ク の リ ラ ッ クス 状 態 をつ く り1 ’ , ッ , . 2 8 9 1 0 1 2 )がみ られる 心 身 の 緊 張 が緩 和 さ れてく る ス 状 態 の指標 と して GSR, 皮 膚 温, 脳 波 を 使用 した研 究1 ’ ’ ’ ’ ’ .. とGSR測定では電気抵抗が大きくなり, 皮膚温測定での場合には血流量増大のため 温度の上昇が認められ , る. 脳波測定 では覚醒時の安静, 閉眼の状態, いわゆるリラックス状態 では α 波が優位に出現することが認 1 0 1 6 ) こ のリ ラ ッ クス 状 態 の他 脳 波測 定 で はさ ら に精神 活 動 を伴う 場 合 に明確 な脳 波の 変 化 め られて いる1 ’ ’ . , がみ られる.イ メ ー ジな どを想 起 する と α 波の 消 失 も しく は減 少 が示さ れる こ れを α 波フ ロ ッ ク1 7 }と い い . , 波の 減衰 に伴 い 波の増加 が現 れるこ と が報告 さ れて いる. リ ラ ッ クス した状 態 とイ メ ー ジ想 起 状態 の差 α β. 5 1 8 )と考えられる 出現された脳波の変化によって 異を検出する1つの方法として脳波の測定は有用である1 ’ . 想 起 中のイ メ ー ジの 明 瞭性, す なわち 目 的 とするイ メ ー ジが どれだ け鮮 明 に詳細 に想 起 さ れる か につ いて の (1).
(3) . 70. 佐. 川. 正. 人. 情報を提供 してくれるはずである. そこで本研究では運動イメージを描く前の心身をリラックスさせた状態 から運動イメージを想起している間の脳波の変化を明らかにし, 想起されたイメージの明瞭性と脳波, 特に α 波との関係を明らかにすることを目的とし行われた.. 法. 方 実 験期 日:1995年 6月20~30日. 被験者 :本学体育専攻学生25名 (男子21名. 女子4名). 実験方法:脳波の測定にはBMインターフェイス (脳力開発研究所製) を使用し, 耳たぶを基準電極とし た 単極 誘 導法 を用 い た. 前額 のセ ンサ ーベル トか ら導 出さ れる脳 波 を測 定 し, FFT(高速 フー リ エ 変換) 処 理さ れた データ を パ ー ソナル コ ン ピュ ータ に読み込 ん だ. 得 ら れた データ は4- 7. Hz の β 波, 8-13Hz の α 波,14一25Hz の β 波 に 区分 し, 1秒 間当 たりの最頻 出脳 波 比率,. )と して 分 析 に使用 した す なわ ち優 勢脳 波指 数8 . 測 定手 続 き: 被 験者 の脳 波 はリ ラ ッ クス 時, 運動イ メ ー ジ想起 時, 再 びリ ラ ッ クス 時の 順 に測 定 した. ま. ず, 被験者を個別に実験室に呼び入れ, 椅子に座らせる. 測定機器を装着し, 閉眼状態にする. ゆ っ く り 呼 吸する よう 指 示 を与 え た後, 額, 険, 顔面 の緊 張を とらせ, 両手 を大 腿部 の上 に置 かせ 首, 肩の力 を抜く よう に教示 した. 被験者 がリ ラ ッ クス した とき から脳 波測 定 を開始 した. 開始 後2 分 間 はリ ラ ッ ク ス した状態 の ま ま である. 何も考 えず に, ゆ っ た り と した 気持 ち にな る こ と だ けを求 め た. こ の 条 件 をリ ラ ッ ク ス 1 (RI)′と した. そ の後, 同 じく 2 分 間, 過去 の最 も良 い パ フ ォ ーマ ンス を発 揮 した競技 会や 試合 時のこ とを想 起 して も ら っ た. そ の場 合, 単 に覚えて いる こ とをイ メ ー ジと して 頭の中 で流 す の で はなく, できる だ け同 じ状態 になる よ う 身体の 動 きや そ の 時の心 理状態, 競技 場 内の 様 子 を詳 しく 思 い 出させ る よう に した. ま た, 測 定 時間 内 にイ メ ー ジ想 起 が終 了 した とき に は再 度 繰り返 す こ とを求 め た. こ の 条 件 をイ メ ー ′(R2) 条 件 ジ( IMAGE) と し, 最 後 に1 分 間の リラ ッ ク ス′した状 態 をつく り, リ ラ ッ クス 2 と し た.. 質問項目:一連の測定が終了してから, 質問項目に回答させた. それらは4件法による回答を求めるもの 「 「 で, 測 定 中 全般 の 「リラ ッ ク ス 度」 とイ メ ー ジ想起 中の 「競技 場 の 様子」 , 観 , 他の 選手 の顔」 「 「 「 客」 , 自 己の 準備 状 態」 の 6項 目 で計 7項 目 であ っ た. イ メ ー ジ , 用 具」 , コ ー トの ライ ン」 想 起 中 の6項 目 は ピーク ・ パ フ ォ ー マ ンス 時 にお ける周 囲の 状況 につ いて の情 報 を得るこ と に よ っ て, イ メ ー ジの 明瞭性 を測 定 する ための もの である.. 結. 果. 1. 優勢脳波指数の変化 3 各条件ごとの優勢脳波指数は表1に提示したとおりである.α 波優勢脳波指数はRI条件で5 ‐51 , その後 のIMAGE 条 件 で45‐65に低 下する が, R2 条 件 で は50.48とな り増 加 して いる. こ れ らの 優勢脳 波指 数の 変. ) 5 54;P<0.0 t=2. 化を検定したところ, IMAGE条件はRI条件よりも有意に低下 しており( , また, R2 0 ) が, R1とR2の条件間には差はみられなかった t=1 条件よりも低下する傾向がみられた ( ‐81;P<0」1 ). β 波, β 波 出現の 条 件 による 変 化 はみ ら れて い ない. ( t=0‐90;n s . ‐. (2).
(4) . 運動イメージの明瞭性と脳波の関係. 71. 表1. 周波数帯ごとの優勢脳波指数 - β . MEAN S‐D.. - 、 . .. 」 IMAGE RI R 1・. . . . α . . RI. IMAGE. R2. RI. J MAGE MAGE. R2 R 2. 32.56 21.15. 41.80 27.68. 36‐40 27‐95. 11‐56. 10.42. 11‐05. 53‐51. 45‐65. 50.48. 2.37. 2‐13. 2.06. 7‐72. 4.82. 7‐79. 23.21. 26‐90. 30.75. 3‐24. 3.60. 3‐36. RI. IMAGE. RI. IMAGE. R2. R2. e. 図1. RI. I脹AGE. R2、. R2. RI. RI. IMAGE. IMAGE. R2. R2. β. α. 周波数帯ごとの優勢脳波指数 . 2. 質問項目の回答 脳波測定後の質問項目への回答結果である(表2) . 測定中のリラック. . . 表2. 質問項目への回答 MEAN (S‐D. ). ス 度 につ いて は3‐12 (SD=0‐83 )であ っ た. イ メ ー ジ想 起 時の 6項 目 に つ い て 鮮 明 に 描く こ との で き た 順 に 「競 技 場 の 様 子」 ( 3‐32 ), 「用 具」 「 ( 3.24 ) , 「コ ー トの ライ ン」 ( 3.08 ), 「自 己の 準備 状 態」 ( 3.08 ) , 他の. リラックス 度. 3‐12 ( 0‐83). 競技場の様子. 3‐32 ( 0‐4 8 ) 2‐7 2( 1‐02 ). 他の選手の 顔. 選手 の顔」 ( 2‐72 ), 「観 客」 ( 2‐12 ) であ っ た. ま た, 質 問項 目 間の相 関 につ いて, 「他 の 選手 の顔」- 「観 客」 間 にr=0.391の相 関 がみ ら れた他. 観. 客. 用. 具. 2‐12 (1‐13) 3‐24 ( 0‐88 ). コ ー トの ラ イ ン ・ 3 0‐7 ) 6 .08(. は有 意 で はなか っ た.. 自己の準備状態. 3.08( 0‐81 ). 3.′脳 波 とイ メ ージの関 係 α 波 優 勢脳 波指 数 とイ メ ー ジ想起 時の質 問項 目 の相 関 を求 め た(表3). 3 条 件の α 波 出現 と有 意 な相 関 がみ ら れたの は 「他 の 選手 の顔」 であ っ た ま た, R I 条 件 に . の み 「観 客」 と の 相 関 が み ら れ た 「リ ラ ッ ク ス 度」 を 除 .. 表3. 質問項目と α 波出現の相関 RI IMAGE リラックス 度 競技場の 様子. .171 ‐191. .170 .108. 他の選手の顔. ** ‐546. * .492. .706. 20* ‐4. 325 ‐. ‐386. .143 .127. ‐136 .o10. く6 ‐項 目 の総和 を「イ メ ー ジ得点」と し, α 波, β 波 との. 観. 客. 相 関 を 求 め た. 「イ メ ー ジ 得 点」と α 波 の R 1 R 2 条 件 ,. 用. 具. と の 相 関 が そ れ ぞ れ r=o.519 r=o 487 (と も に p〈 , . o‐oI) で あ り, IM AGE 条 件 の α 波 と の 相 関 は r= 0‐471 (p<0‐05) と な っ た. β 波 及 び β 波 と 「イ メ ー ジ. R2. .278 ‐266. .224 コ ー トの ライ ン ‐◆038 自 己の 準 備 状 態 イメ ー ジ得点 ′. -‐105 ‐007 ‐031 ** * 5 1 9 4 7 1 . ‐ ‐487 * * :P<o‐ol, * :P<o-o5. 得点」 との相関係数は低く, 相関が認められなかった. α波優勢脳波指数を目的変数とし, イメージ想起時の質問6項目と測定中のリラックス度を説明変数とし て, それぞれの条件において重回帰分析を行っ た. その結果 (表4) , RI条件の場合に 「他の選手の顔」 , (3).
(5) . 72. 佐. 川. 正. 人. 「リ ラ ッ クス 度」 「観 客」の 3項 目 が抽 出さ れた(F =6 12;P<0 01 2 , . 3 ‐ ) , . なお, 重相 関係 数 は0‐683で あ っ , 「 た. IMAGE条 件 では 「他 の 選手 の顔i のみ が抽 出さ れた (F,2 =7 3 Pく0: 05) . R2条 件 で は 他の 選 ,3 . 6; 「 ). 手 の顔」 2 2=13‐04;P<0‐01 , リ ラ ッ ク ス 度」 の 2 項目 が抽 出さ れた (F2 , 表 4. 分 Su皿o fSqua r e Regress ion Res idua1. 6898.42 12931‐23. total factors. 他 の 選 手 の 顔. リ ラ ッ ク ス 度 観. 6032・80. 客. stand ‐. 0.4503 0.3480 0.2951. 散. 分. 表. 析. Me z 虹e を m Squ. d f . . 3. 2010‐94 328‐49. 21. F. 6‐121. P. 0‐0037. 24. F. lco l t i a ] ば. a. 6‐7585 4‐6609 2.8477 ・. 0.4934 0.4262 0.3456. 1‐3189. const .. t. 2‐5997. p. 2‐1589 1.6875. 0‐0167 0.0426 0‐1063. L1485. 0‐2637. 察. 考. 1. イメージ想起による出現脳波の変化 1 0 1 7 }さ れて お り α波 ブ ロ ッ キ ン グは本 ’ ’ α波 優勢脳 波 指 数のイ メ ー ジ想 起 時 にお ける低 下 は従来 より 指 摘4 , 研 究 において も同様 にみ ら れた. リ ラ ッ クス 状 態 か らイ メ ー ジ想起 に至 るα波 出現の 減少 が明 らか にな っ た. た だ, IMAGE条 件 でのα?皮出 現の 減少 は7.86ポイ ン トであり, そ、れがβ波 の増 加 を も た ら して い ないこと か ・ ら, α波 ブロ ッ キ ングと は完 全 に一 致する わ けで はない とも考 え ら れる. 減少 したαi皮はβ波, β波 でも なく 波の周 波数 帯 に シフ ト して いる. そ の 波のRI-IMAGE条件間の増加は1%で有意な差がみいだされてい. 86 ) る(t=2. . 通常β波は睡眠状態で多くみられる周波数帯であるが,IMAGE条件中に被験者が深い眠りに つ いて い た と は考 え にく い. スポーツでのイメ ÷ ジトレーニングではβ波の増加や周波数の速波化を指摘す る研 究 がみ ら れる にもか かわ らず, 本 研 究のイ メ ー ジ想 起 か ら はβ波の増 加 は認め ら れなか っ た. こ れ につ い )による と ス ポー ツの イメ ー ジ トレーニ ン グ中 に は大脳 後 頭部 の視 覚 野 に現 て, β波の増 加 を指摘 する 研 究4 ,. れることが多かったが, 気功師のβ波分布をトポグラフで見ると大脳の機能分布に直接結びつかないことが 5 )によると照準時にはβ波が出現し, 撃発直 指摘されている. また, 射撃選手のイメージ想起を測定 した研究1 前にα波の出現がみられている.本研究で想起させたイメージは被験者の専門とする運動であるが,運動に集 中してその細部に至るまで各部分の動きを実行させるのではない. 過去の記憶に残っていると思われるある 一場面の運動イメージであうた. イメージ想起によるβ波の変化が見られなかっ たのは対象とするイメージ の質的な内容の違いであったと思われる. また, 本研究での脳波測定には前額からの誘導のみであったため, 側頭及び後頭部からの情報は得られていない. 測定方法の差異による出現脳波の違いにも考慮しなければな らない. イメージを想起している間の眼球運動や他の顔面筋の微細な活動によって, 表面電極に何らかの影 響を与えた可能性は無視できない、 . イメージ想起中にはイメージの動作に対応した筋の収縮を示すという報 0 9 1 )もある イメージ想起に関係する筋活動の影響を受 け,低周波のノイ ズが混入した可能性は否定で きな ’ ’ 告7 . し、 .. 2. イメージの明瞭性に影響する心身の状態 質問項目の集計からはIMAGE条件で被験者が描いたイメージの内容とその明瞭度が示された.「競技場の (4).
(6) . 運動イ メ ー ジ の明 瞭性と脳 波 の 関係. 73. 様子」 が全体平均の最高値 ( 3 ) であった. 当時の競技場に関する情報を詳細には言及できないが, かな ‐32 2.12 ) でありダ り 鮮明 に競技 場の 全体 をイ メ ー ジできて い た と思 わ れる. そ れ に 対 し 「観 客」 は低い 平均 ( 見 学者・観 客 を は っ きり とイメ ー ジでき ない, ま た は, 思い描く こ と が できな か っ たこ とを意 味 して いる.. この理由として競技会や試合, 日常の練習で使用するボールや用具, 競技コートなどは比較的変化のない, 一 定の基 準 に合 致 して いる ためイ メ ー ジ しや す い が, 試 合 ごと に変 化す る観 客 はイ メ ー ジ しにく い と考 える の が適 当 であろう. イメ ー ジを は っ き り と思 い 浮かべ る 際, 心 身 がリ ラ ッ ク ス して いる こ と が必要 とさ れる. イ メ ー ジ トレー. ニングで様々な状況における自己運動イメージを強化させ, 修正するには不必要な緊張を取り去ることが求 め ら れる. このこ とか ら本研 究 で取 れ入 られ た条 件 は最 初のリ ラ ッ クス とそ の 後のイ メ ー ジ想 起 である. リ ラ ッ クス できる レベ ル とそ の 後のイ メ ー ジの 明 瞭性に 関係 がある だろう との 仮 説 は, 「イ メ ー ジ得点」との相 ) か ら検証 でき た. R2条 関 が高 か っ た運 動イ メ ー ジを想 起す る前 のリ ラ ッ ク ス 時 (R I) のαi皮 ( r=0‐519. 皮出現はIMAGE条件時よりも高まっているが,前課題であるイメージ想起の影響を受けRI条件時 件時のαi ほど高くはない. β波やβ波の出現とイメージ想起との関係, 特に想起時β波が優勢になることを認める結果 )にもみ ら れてい る は得 ら れな か っ た. β波 が 出現‐ しない傾 向 は剣 道 家 を対 象 に した研究1 .. リラックスした状態がイメージ想起の内容に関し, どのような項目の明瞭度を高めることに貢献したかを 明 らか にす る た め, リ ラ ッ クス の指標 と な っ た R Iのα波を目的変数,質問項目を説明変数にし重回帰分析を 「 「 行 っ た. そ の結 果 か ら, 「他 の 選手 の 顔」 , リ ラ ッ クス 度」 , 観客」の項 目が嫡 出さ れて い る. こ れ は自分以. 外のプレイヤーを知覚し, 競技に直接関係のない観客へ注意を向けることのできる, いわば運動に関する幅 の広 いイ メ ー ジを描く こ と ができ たこ とを意 味 して いる だろう‐ 十 分 にリラ ッ クス する こ と は自 分の運 動イ. メージ以外の周辺部への注意力を高めることに貢献した. さらに, 主観的な「リラックス度」も客観的なα波 出現との関連を明確にすることができた. 今回の実験からは, 運動イメージ想起時の明瞭度を高めるには想 6 )を支持 す る もの で 起 前 の心 身 の リラ ッ ク ス した状 態 が必要 である こ と が明 らか にな っ た. こ れ は先行 研 究4 ・ ある. た だ, β波 出現 とイメ ー ジ想 起 につ い て は今 後の 課題 とな っ た.. ま. と. め. α波 出現 とイ メ ー ジの 明 瞭性 の 関係 はイ メ ー ジ中や そ の 後 のリ ラ ッ ク ス 中 よ り もイ メ ー ジ前 の リ ラ ッ ク ス 状 態 に関係 して いる こ と が明 らか にな っ た. イ メ ー ジの 明 瞭性 が高 い者 はイ メ ー ジ想 起 前 にα波 が 多く 出 現 して い る. α波 出 現 は安 静状態, す なわち リラ ッ ク ス して い る状 態 との対 応を 関連 づ ける もの である イ メ ー .. ジ想起に影響する前提条件として心身のリラックスした状態を作り出し, αi 皮の出現を増加させるこの必要 1 8 )を支 持する 結 果 が得 性 を検 証 で きた. リラク セ ー シ ョ ン がイメ ー ジ ト レーニ ン グに必要 である とす る 研 究2 ’. られた. ただ, 脳波導出で得られる他の有効成分 (β波, β波) に関するイメージの明瞭性との対応は得られ なか っ た. イ メ ー ジの 内容 に つ いて 今 回 は競技 会や 試合 でのイ メ ー ジを対 象 に した ため 自 己の運 動イ メ ー , ジに関する リ ズム,タイ ミ ン グや 身 体 各部の協応的動作について 詳細なイメージが対象になっていなかった. .. イ メ ー ジ ト レー ニ ン グ にお い て は 自 己の 運 動イ メ ー ジを最 良 の も の に 作 り 上 げて い く 過 程 が 重 視 さ れる の. で, 運動プログラムを基にしたイメージ想起時の研究が必要になる.. 参考文献 1) 荒木 雅信, 鷹野 健次, 1 9 9 2 , 一流選手の安静時と黙想時における脳波成分の変化に関する事例的研究, 日本体育学会 (5).
(7) . 74. 佐. 川. 正. 人. 第43回大会号, 175 . 美喜子ら, 1991 ( 1 ) , 女子跳躍選手にお ける心理的セルフコ ントロールの研究, ス ポー ツ心 理学研究, 18 , 59一61 .. 2) 岩佐. 3) ジム・ レーヤー, メ ンタルタフネ ス, TBS ブリタニカ, 1988 . ′ 気功 と脳波 Japanes i 10 ( 8 ) 4) 河野 貴美子, 1991 t 571一76 ence eJ ssc s .ofspor ‐ , , , , .1 イメージ鮮明化の研究 5) 宮崎 順史, 児玉 昌久, 9 9 1 1 1 :主成分分析による各種訓練内容の整合性の検討 , , スポーツ心 ( 1 理学研究, 18 ) , 90一93 . 聴性誘発脳 6) 永田 展, 1991 電図, japanes i 10 ( 8 ) t 561一70 eJ sSc ences , .ofspor ‐ , , P ihara 7) Ni 995 i ing a Sus tained,Volml ta sh sofEEG‐A1pha Bands Dur ly ‐ ,1 ,Y.etal ,Changesin owerSpectral 山=alys Cont ion to Fa i i ract t t ( 2 39-43 ) e 1 rc 1 seandspor sPhys ol oき評,1 -E×e g l . ,. 8) 丹羽 勘昭, 1 9 9 3 9 3 4回大会号, 1 , 意識の集中時における優勢脳波測定の方法的検討, 日本体育学会第4 . H R C 1 i I 1 9 9 5 E E G t M i dS E f N 9) 0gata,S‐ i ILou i l l = i t m n a 鈷 ( i dw n esponses o assca t t uscan muat : ec so a Mus ca n機 e e ose , , Componenton Consciousn i 1 1 f 豪 5 s s 80 779一90 , Perceptua1and M【otorsk ‐. , ,. ) 大石 和男ら, 1 1 0 9 9 5 8 , 運動イメージ想起中のH反射と自律系効果器活動および主観的評価, 専修大学体育研究紀要, 1 , 1 ‐10 .. l 11 ) or i i i t ck ne ubl csP sher s 、 ,PSYCHING OFSPORT ,T. . ,Human Ki ,1986 12 ) 長田. 一 臣ら, 1 988 2 ) ( 1 ) , ス ポー ツに お けるイメ ー ジ想起 と自律訓練 について( , ス ポー ツ心理学研究, 15 , 42一45 .. ) Por 13 t t l i er er tm Pub sher s ‐ ,K‐& Fos ‐ ,J ,THE MENTAL ATHLETE , W m C‐Bro ,1986 14 ) 斎藤 15 ) 霜 ) 白山 16 ) 時実 17 ) 徳永 18. 雅英ら, 1991 9 ) 1 ( ) , ス ポー ツ心理学研究, 18 , ス ポー ツ と自律訓 練( , 53一58 . . ポー 心と脳 と行動からみたチ ピオ 札次郎, 1991 ( 1 ) ン ス ンにつ いて ツ心理学研究 ャ , , 62一63 , 18 , . 正人, 永田 展, 1991 i ( 8 ) 526一28 ences ‐ofspor慌 Sc , ス ポー ツと脳 電図, japaneseJ . ,10 , 利彦ら, 新脳波入門, 南山堂, 1974 . 幹雄, 1990 ( 1 ) , ス ポー ツ選手 に役立つリラクセ ーショ ン法の実 際, ス ポー ツ心理学研究, 17 , 65一67 .. (6).
(8)
関連したドキュメント
Large sound occurred in two cases: when healds collided with the heald bar vertically near the upper dead point of shedding motion and when healds collided at random by rebounds
The present article focuses on the reaching behavior of one 10-year-old boy with severe motor and intellectual disabilities as an indicator of his awareness of his surroundings,
(2) (2) 内在的性質< 内在的性質< KCN KCN である>は、他の である>は、他の
This study aimsto developefficientmethodsfor an estimationof wave pressures under irregularwaves by using time series ofwater surfaceelevations.Twomethods are presentedin
複雑性・多様性を有する健康問題の解決を図り、保健師の使命を全うするに は、地域の人々や関係者・関係機関との
3 Numerical simulation for the mteraction analysis between fluid and
要旨 F
・関 関 関税法以 税法以 税法以 税法以 税法以外の関 外の関 外の関 外の関 外の関係法令 係法令 係法令 係法令 係法令に係る に係る に係る に係る 係る許可 許可・ 許可・