フエンス後方のはくり域における蒸発を伴う熱伝達
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部A) 第28巻 第2号. ive i ion(Sect ionl lo fHokka ido Un IA)Vo l tyofEduca t Journa r s .28 .2 ,No. 昭和 53年2月 Februa ryl978. フ ェ ンス後方のはく り域にお ける 蒸発を 伴う熱伝達 諸. 橋. 一. 清. 北海道教育大学旭川分校物理教室 Heat Transferatthe 、 ァ vater ind a Fence -Surfacein the Separated Regions beh se i ich iハ4oROHASHI ‐ Phys ic ikawa Br i ido Un ive i fEduca t t tyo sLabor ry a o on anch r s ,Asah ,Hokka As ikawa 070 三 口 ]. Abstract An exper imenta ls tudy on heattransfer ofaf l l indthe fence at platein a separatedf ow beh ied outi ththe eVaporation of Water Was Carr f Waterevapo- Wi nthe Windtunnel . The amounto 1 h l i h h i t b di h d ratedf t i f f rom e Vesse W c Was ure nt e pa e Was measure at d erent Wind veloCities.. The heat‐transferrate to a f l ththe evaporation f l at plate Wi rom the surfacein an air f ow was. l Ca culated. Fr iments the turbul i tyi om the exper enceintens l tpl nthe boundary layeron af teinthe a a , d h d i l l separate and reattac e reg ons Wa l t numberi i sfu oped andthe Nussel nth y deve s case was iderablylargert f hantha l tforasmoothf ound Cons tplate. a. 1.. 緒. 言. 気流中におかれた液体表 面からの蒸発現象は気象学の分野 では小は乾湿球温度の理論より大は水 文学的に地球上の水収支の問題となり, 農業気象学の方面では植物の葉面からの蒸散の研究から広 くは温水池の熱収支と土壌面や水田からの水の蒸発量を決定する重要なテーマである また機械工 . 学特に伝熱工学の方面ではタービン翼の冷却から人工衛生で大気圏再突入時 の衛星表面の ablat ion l i ng の方法としてゆるがせに できぬ問題 である.伝熱工学では浸出冷却の名のもとに盛に研究さ c oo れている分野である. 筆者は如上の問題を特に気流中におかれた水面からの蒸発を境界層の状態に 注目し, また乱流中の物質移動の問題として一連の風洞実験を行っ てきた ,. l )の 研 究 が あ り 液面蒸 平 板 か ら の 浸 出 冷 却 に 関 す る 理 論 的 取 り 扱 い と して は Har tnet tと Ecke t r , ) Lu 3 ) 発による熱伝達の実験とその解析には Smol sky と Sergeyev2 , ikov の 仕 事 が 上 げ ら れ る. 吹 出. 1 3 ) ~ )の人々によって詳細になされてきた 境界層に関する実験としては西脇, 槌田, 平田, 鳥居ら4 . 4 1 5 ) )が解明しており 電力供給の湖水面からの ’ 農業気象の分野では温水池の接水気層の性質を内島1 , 6 )の業績がある 浸出冷却や吹出し境界層の研究に関する大半の実 水の蒸発については山本, 近藤1 . 験条件は一様な主流中に置かれた平板面上からの液体の蒸発を対象としている 液面の境界層の状 . 態が主流の速度と平板の代表長とで決まるレイノルズ数 尺8に 依ることは自明のこと であるが, 主. 流の乱れの強さも面上の境界層の性質を左右する大事な因子である 液面からの蒸発を特に主流乱 . 1 ( ) 8.
(3) . 諸 橋 清 一. F i g .1 風洞測定部 (左) と内部 (右). 7 ) 風洞測定部 で流れの上手に乱流格子を設 れに注目して筆者は風洞実験 で先にその様子を調べた1 . 置して主流乱れの強さを変える方法は流れ方向に当然の事ながら乱れの強さの減衰領域をつくるこ とになる. 主流の乱れの強さをいろいろに変化させ且その減衰が一定の値と見なしうる領域に流れ に平行に置いた平らな液面からの蒸発を, 乱れの強さの変化と関連させて求める方法は要因である 乱れの強さの変化領域を大きくとる訳にはいかない. 一方流れに垂直なフェ ンスを立て, その背後. に置かれた平板の熱伝達は, はく離領域における熱伝達として興味の持たれる問題 である. また農 業気象の方面 で昔より数多く研究されている防風林 (垣) の機能は主にその背後に風を弱めて作物 を保護することに主眼がおかれていて, その後方に広く延びる土壌面の蒸散ということには力点を おかれてなさ れた研究が少い, 上記の観点より筆者は風洞内に防風林の模型を設置しその後方に貯 8 } 水槽をおいて水の蒸発量と防風林模型の形態やその背後の乱れとの関連 を求める実験 を行っ た1. 2 0 ~ } 水面からの蒸発量は防風林模型の形や背後に生ずるはく 離域の乱れの強さの影響を受けるこ . とを確認した. 今回の研究では防風林模型として垂直板を使用しその背後に流れに平行に置かれた 平板の一部に貯水槽を置き局所的な蒸発量を秤量し気流からの熱伝達率を求め, 吹出しのない平板 への熱伝達や吹出し境界層の実験結果と比較検討した. 蒸発液面の熱伝達は平板への熱伝達とは異なる特性を有するもの であるか重要な問題 である.. 2 2 )の 提 唱 す る volumetric evapora 1 ) )や ikov3 ion(体 積 蒸 発) に つ い て は 甲 藤, 青 木, 小 泉, 山口2 ’ Lu t. 3 )らの研究がなされているのでそれらの結果を参考として実験を進めた 森, 土方, 田中2 , 2.. 実験装置および方法. 2. 1 実験装置 本実験には当研究室の循環型風洞を使用 し風洞の測定部から先は特に開放型に直して使用した.. 測定部の概略と水容器の設置の状態を Fig 0cm X40cm, .1 と Fig .2 に示す.風洞測定部の断面は4. 長 さ は 150cm で壁の中には発泡ポリスチロールを入れて断熱性をよくしてある. 測定部の底面よ. り5 cm の 高 さ に ハ ー ドボー ド板 よ り なる 幅 40cm, 長 さ 11ocm, 厚 さ 2 cm からなる底板を設置. しこの板上に流れに垂直に平板を設け後方の各位置に水容器を毎回置いて蒸発量を秤量した. 上記 の底板は地表面とみなしたものであり, 底板面上に発生する勇断流の中で底板面の先端より3 0cm の 距 離 に 幅 40cm, 厚 さ l mm で高 さ が 1, 2, 3, 4 cmの4種の平板を垂直に立てた. 水容器は. 15cm× 4 cm の プ ラ ス チ ッ ク 板 か ら な り そ の 中 水 面 部 は 13cm × 6 cmである 先の筆者の実験 で .. は水容器を流れ方向の長さが3, 6,1 2 ,24cm の4種作り, 防風林模型とした垂直平板(防風林と (82).
(4) . . フェンス後方で蒸発を伴う熱伝達. して考えたとき密閉度1 00%と称する) の後方に底板面に埋めこんで水容器全体からの蒸発量を秤 量して, 防風林背後に存在する貯水池からの水の蒸発のモデルとして研究を行っ た. 従っ て水面か らの蒸発は面全体からの蒸発量であるの で水面の局所的蒸発量そのものを測定 できず単位面積当り の蒸発量は局所的のそれの平均値を示すことになる. 今回の実験 では水面の広さを流れ方向に幅6 cm, 流れに対して幅13cm のものを1個とし, これを底板面上に垂直に立てた平板の後方 の各位置 に毎回埋めこんで蒸発量を測定した. 吹出しのある境界層 で熱伝達を求める伝熱工学の分野の実験. では, 面全体からの吹出しによるか或は面上の各ポイ ントからの吹出しによっ てその前後の位置で 熱伝達の様子をみるのが通例 であるが, 筆者の今回の実験では吹出しはポイ ントではなく広がりを 持っているのが特色 である. 実験の狙いとしては, 地上にある防風林の背後に貯水池がある場合同 一の貯水池が防風林の後方の位置の違いによって蒸発量の増減があるものと考えその特性 を調べる こ とに した.. 2. 2. 実験の条件と測定方法. ( 1 ) 風洞内の気流は無段変速機 で変化させた。 気流の速度はD I SAの定温度型熱線風速計 で測. 定した. 測定部断面の風速分布は十分一様性になっ ていることを確認した. 風速は3 70 .00 , 4. , 5. 20m/ s ec の3段階で実施した.変動風速の成分を実効値電圧 計に入れて乱れの実効値の値と平均風 速との関係より求めた主流の乱れの強さは3~4%である. 熱線風速計による主流気流の速度の測. 定値はピトー管と傾斜管圧力計 で較正を施した. 流れ方向と平板面に垂直方向の速度分布の測定に は3次元移動機を使って実施した. 底板面上に流れに垂直に立てた平板の後方の速度分布は平板の. 中心線上の値で代表した. 使用した熱線は直径5 ”長さは l cm であ る。 ( 2 ) 風洞内気流の温度測定には乾湿球水銀温度計を使用した. 風洞のある実験室の気温変化は実 験期間中温度変化の幅は少く日中最大 でも2 ℃ 程度に収まっ た.今回の実験 では水容器中の水は内. 部加熱はせず断熱蒸発として取り扱い, 水の蒸発量を測定し気流からの熱伝達量を計算した 測定 . 中の気流の乾湿球温度計の読みの安定性はよかっ た。 水容器中の水は実験の前日に風洞内に置いて. 当日使用した. 幸い実験期間中の日中の気温変化の幅 が少く, 気流中に置かれた水面は温度平衡の 状 態 を 保 っ て い る も の と した.. 水の表面の温度測定には銅-コンスタンタン熱電対 (直径50g) を微動装置 で上部より移動接触. させて測定した. 蒸発しつつある水面が温度平衡が保た れているとすれば気流中に置いた湿球温度 計の読みと熱電対 で測定した水面表面の温度とは一致する筈である, 今気流温度が水面より高く, U. 3 0 r L. 8 0 C m. C. . ク. F i g .2 測定部に置かれるフェンス (a) と水容器 (b) 及び底板 (c). 3 ) (8.
(5) . 諸 橋 清 一. 20. 30 気流温度℃. 40. 七帥. F ig .3 気流温度と水面温度との関係. 水容器の断熱性が十分保たれており, 高温気流や周囲の壁からのふく射伝熱による水面への伝熱量 が無視できうる状態,即ち気流からの対流伝熱のみによっ て水面からの蒸発が起こるものとする(今 回の実験はそのようにみなしてよい。) T 気流の温度 Z 仰 , 気流中の水蒸気濃度を w閃と し水面での値を w, wwと す る. 気 流 の 定 圧 比 熱 を Q, 水の蒸発熱を L, ルイ ス 数 を Leとする. 空気と水蒸気との間で熱伝達と物 質移動との相似性が. 成り立 つも のとすると (実 際はか なりよく 成立 している) , 熱伝達と物質伝達に 関 して 亙“=々. m れ 尺gmpγれ S ね 々 s 尺 = ・ e c と表わし水面で気流中への蒸発を物質伝達 率 ねp , , 混合気の密度を 〃 と し ゐ(Z餌- rw)=ねDpL(ww- w仰 ) の関係か ら. α(T ル) テ. w 『 w仰 1- w w. 勿w- 勿…-L〆 ”. α(T ー ル ) モ. (1). (2). となる.乱流では れの値を%とする.水面が温度平衡を保っているとすれば, 毛, 似めより水面温度 2 2 Twが算出できる F g .3に甲藤ら )の実験値と筆者の実験の乾球と湿球温度との関係を示す. 一定 . i の相対湿度の条件の下で実験を実施すれば両者の関係は同一線上にのる訳である. 筆者の場合は相. 対湿度は5 0%台であり, 甲藤らの実験は十分乾燥した空気の下で行われたものと考えられる. 両者 l の温度条件を Tab e .1に示す. ( ) 水容器は気流中に8分間程おいて蒸発させた後それ 3 ,を風洞外にとりだして秤量して蒸発量を 決めた. 水容器は縦(流れに垂直)15cm, 横(気流に平行)6.ocm, 厚さ1. 5cm で水面部分は1 3× 4 × l cm3であ る. 実 験 の 風 速 の 範 囲 (3 ~5.2m/sec) で蒸 発 量 は 300~800mg(8 分 間) であ っ. た.風洞外にオーパフロー容器をおき風洞内に設置した水容器と連結する方法をとらなかっ たの で, 風洞内に設置された容器中の水表面の水位は蒸発を続ければ低下することになる. 蒸発量の最大値 から計算した水位の低下量は 0.15mm であ る. 蒸 発 量 は 1omg ま で読みとっ たが, 秤量の誤差は (84).
(6) . フェンス後方で蒸発を伴う熱伝達 l Tab e .1 蒸発液面からの熱伝達 (固体壁との比) 乾 球 温 度. 湿 球 温 度. 20,0. 19.8. 02. 0.923. 22.0. 20.1. 1.9. 1,43. ″. 24.0. 20.4. 3.6. 1.58. ′ ′. 26.0. 20,7. 6.3. 1.74. 26.8. 20,0. 68. 1.06. 諸. 橋. 28.0. 21,0. 70. 1.75. 甲. 藤. 28.8. 22.4. 64. 1,06. 諸. 橋. 30.0. 21,4. 86. 1,80. 甲. 藤. tめ℃. tw℃. 温. 度. 差. t 仰一tw℃. 40, 0. 23.0. 50,0. 25.0. 17.0 25.0. 60.0. 28.0. 32,0. 熱 伝 達 比 Nu/Nu 。. 藤. 甲. ″. 1.95. ′ ′. 2,01 2.04. ″ ″. %近くみておけば安全であろう. 主流の速度が増加すれば流れに平行に平らに置かれた水面も波立つことが考えられる. まして水. の位置する底板上には上手に垂直平板を立ててあり, その後方にははく離域や主流の再付着域が 1 )によれば主流空気 在するので, 水面下l mm にガーゼを敷いて波立ちの防止をはかっ た. 甲藤2 加熱せず室温で実験した水面からの蒸発が非常に弱い場合, 水面の安定性を保つ臨界速 度は 7 sec であ る の で, 今 回 の 筆 者 の 実 験 の 主 流速 度 5.20m/sec ではその範囲内である, 然し, 水容器. 位置する前方にフェ ンスを置いた今回の実験の場合は, フ ェンスの端からはく離した気流が水面 対して斜めの速度で流入してくる場合もあるの で, 波立ちは完全に除ぐことは できない. フェ ン の高さとその後方に置かれた水容器の位置によっ て水面が波立つ現象が観察され, その位置はま. 後述する如く蒸発量の増加する場所でもあっ た. 波立ちの程度はそれがために容器からこぼれだ たりしぶきとなっ て蒸発現象以外に水を減量するまでにはいかなかった. ( 4 ) 主流の速度測定は熱線風速計のDC成分をディ ジボルに, AC成分はRMS計に つないで読 とった. DC成分とRMS計のDC出力は同時に記録計に 入れAC成分は増幅器を通してシンク スコープでモニターした, 必要に応じてはAC成分をデータレコー ダで記録し低速で再生して波 を調 べ た.. 3.. 実験結果および解析. 3. 1 水面への伝熱量 風洞内の底板上に4種類のフェ ンスを設置し水容器を底板の各位置に水面が底板面と平らになる うに毎回セッ トし, 8分間気流中に置いて蒸発量を秤量した. 風速は3段階で測定した. フェ ン e の高さ 〃 を使 っ て 尺8数 を 求 め る と L8×103~1,2×104と な る, 測 定 デー タ を Tabl .2 に 示 す. 流から水の表面への熱伝達量を q , 蒸発面積を Sとし水 , 単位時間の蒸発量を 物, 蒸発の潜熱を L. への放射伝熱量を無視できうる断熱蒸発と考え, 気流と水面の温度を 』 あとすれば q= 吻L で らの水面への熱伝達率 ゑは次のようになる. 一 ー. 物L. s(た- を) ) ( 8 5. (3).
(7) . 諸 橋 清 一. 孔. 名. 8 号. 80. \\ * クキ ‘ 40 30 20 10 0. . . ◎. 3. 9. 70 6O. 1 1 5 2. 3 27 3 ( ) a. 9 3. △ o. 50. ′ / 3o ◎. H;lcm 0 0% ◎---3 . e c 20 70 o---4 t lo △---6 110 1 x 0 3 ム5 5. 9. 5 1 ,. \ \. ◎ ・一、 ご 、、、 \ 、;. ◎. H= ?ー m c… ー ー o%c ◎- o - -3 . - -*70 o- --5 △‐ 20 .. れ. 27 33 (b ). 39. 1 ム5 5. x. 煮. . 0 8. 7 0 60. △. 8′ 一. 40 20 3. 9. 1 5. 2 1. 27 33 ( ) c. . 80 △ △ 70 60 1 ‐◎ ;′′一番‐{ ←、、 ′ ′ ′ ′ 己、、 40 『′ / ;′′. ニ 、、 ご ; ネ『 容 ′ /≧ ; ′ ; ; 多′ ′ ; づ ン ‘ 灯 雄. ◎---3 oo%に 20 , 10 △一--ぢ 乙0 . 1 × 0 3 39 ム5 5. H一 m. も ;三噌% - -凝。 - 。- 0---470 ー--ぢ ム ZO ・. 9. ・5. 1 2. 27 33 d ( ). 39. ム5. 1 5. x. l F i h℃ である /m2 g .4 水面の位置と熱伝達率との関係 (フェンス毎) , たの単位は Kca. 室温で内部加熱をしない今回の実験 では放射伝熱を無視して計算した熱伝達 率 ねの値に対する誤 l /g(25℃) をとっ た. 水面は気流に平行に 差の影響は少い であろう. 蒸発の潜熱 L の値は5 82.8ca. て求めた熱伝達率 ねはフェ ンス後方の 平板面の点の値を 置かれてあるが上記のように して計算し, 示すもの ではない. 水面は幅が4cmあるので底板上に置かれた位置 で小区間の平均的な熱伝達率 を表わすことになるが, その値が水面の幅の中心位置 で板上の一点の値を示すものとして差支えな. いとした. ここ で言う熱伝達は平板への熱伝達だけを問題にするのみでなく, 物質移動を伴う熱伝 達を考える.. Fi.4~Fig フェ ンスの高さ 旦と 熱伝達率 ね . , 及 び風 速 ひ と の 関 係 を デー タ か ら 整 理 し て み る と g. 5 のよ う に な る. 同 一 の 高 さ の フ ェ ン ス 後 方 では 風 速 を 増 す に つ れ 熱 伝 達 率 は 大 きく な り, フ ェ ン ス. か ら の 距 離 尤に つ い て み る と 最 大 値 を と る 位 置 は フ ェ ン ス の 高 さ に 比例 し て 離 れ て い る が, フ ェ ン. ス 高 対 距 離 の 比 尤/什でみ る と 違 い は 小 さ く, 尤/″ の 値 が12~14 倍 の 値 を 示 して い る.. 一 方, 同 一 の 風 速 に 関 して は フ ェ ン ス か ら の 距 離 尤に つ い て み る と, フ ェ ン スの 高 さ Hに比例し. て熱伝達率の最大値を示す位置はフ ェンスの後方に延 びている. 垂直なフ ェ ンスの後方 では流れが i はく 離して再付着し遷移領域をへて再び境界層が形成されて発達する. その様子を F g .6に示す.. 主流がフェ ンスを越えるときにはく離した流れは平板上に再付着するがフェ ンスから再付着点まで /″ で表わすと, 実験データからして熱伝達率 ゑが最大値をとる ×は再付着 の長さを無次元化してx /″ が一定 の値を示すのはフェ ンス後方 点になっ ていることがわかる. 再付着点の長さに関する値尤 で, 境界層 が乱れの大きい乱流境界層になっ ていることを示している. 再付着長さに関する関・福 5 3のオー ダでェ )の研究から 尺β数が1 迫・平田2 /″ が一定となる乱流域が存在 することがわかる. 0 (8 6 ).
(8) . フェンス後方で蒸発を伴う熱伝達 3~1 2 因 み に 筆 者 の実 験 では 尺g数 は 1.8×10 . 4であ っ て フ ェ ン ス の 直 後 の 領 域 では 乱 れ ×10. . が大きく変動していることがわかる. 1 )の 物質移動のない 滑らか 平板 の熱伝達1 実験値と水蒸気の蒸発を伴う筆者 のそれと を. 80. 70 60. ◎. ′′ w ′≠塾と // ≦;- 再y /伽 / - hh 、も f 十 - - ′叩 ÷ ー、 - ミニ ( { き 9と 響H --÷′ △ ;『挙 ム0 / 脅に/ ′ ′. 50. る. 比較 し て Fig .4 ◎“こ示す. 筆者の実験 では. = つ^^ 一 . 底板にはハー ドボー ド板の粗い裏面を地表面. -斗 □-. の代りに使用しているので, 条件は少しく異 なるが全体の傾向は似たものとしてよい であ. . 20 10 3. 9. 1 27 33 39 15 2. ( ) a. 偽. 5 1. 豹. ろう。 面の表面が粗なことと物質移動を伴う こ と に よっ て 熱 伝 達 率 ねは 全 体 に 大 き く な っ て い る こ と が わ か る.. 水の表面の温度は断熱平衡を保って一定温. 度 と して 扱 っ て い る が, ハ ー ドボ ー ド板 の 底. 80. 50 ◎ △ 30 2 0 10. 板面の表面温度はフェンスの直後から最後端. ◎. ま で一様の表面温度とする訳には いかない.. 20 Uニム . 日◎ --1 ‘ 琉 0 -2 - - △--3 - -今 □- 3. 9. 15. 2 1. 27 33 b ( ). 1 39 45 5. 党 日. 水面をはさんで前後の底板面の表面温度は等 しいものとしても, 水容器を置いた区域につ いては段階的に温度が (今回の実験 では低く. なっ ている) 変化していることを注意しなけ ればならない. 再三述べるようにこの実験は. 地上で防風林 を設置した場合風向に対して防 風林の後方に温水池が存在する場合, 気流中 への水の蒸発量と温水池の位置との関係をみ る た め の モ デ ル と して 計 画 した (気 流 は こ の. 際中立状態にあるとする) . 3。 2. 水面上の境界層. 温水池上の乱流輸送に関しては水面上の境 □- ‐ -4 - 3. 9. 15. 1 2. 27 33 ( ) c. 39 45. 女 日. 1 5. F i g .5 水面の位置と熱伝達率との関係 (風速毎). 界層 外の気流の風速が2m/ s ec 以上 で既に 水面は空気力学的に粗面であり, 水面は漣を 発生しこのために水面の粗度は更に増加する 4 ) 大 気 中 では 乱 れ の 強 さ も の と さ れ て い る1 。. は風洞実験の場合とは違っ て遥かに 大きいの で, 風速の増加 で粗度を増した水面と気層間の熱伝達率は風速の自乗に比例して増加するとされて. 2 1 } 底 板 面 全 体 が 水 面 であ り フ ェ ン ス を 置 か ず 更 に 水 容 器 の ) ・ l い る.Smo sky や 甲 藤 ら の 実 験 では2 , ,. 中に水面より僅かに下に金網を沈めて漣の発生を防止してあっ て滑らかな面として平板の 熱伝達と 比較している。 フェ ンスを立てた筆者の実験では境界層内の大きな乱れと斜め成分をもつはく離流 れとの両者の影響でやはり漣が発生しているのが目視 できる。. 水面容器を置かずに底板面上の各位置 で板上 で流れに 垂直方向の乱れの強さの分布 を調 べ てみ. た. フェ ンスの高さを増すにつれ底板上の乱れの強さの分布はフェ ンスの近傍から乱流境界層を形 ( 87 ).
(9) . 諸 橋 清 一 l Tab e .2 実験値とそれから求めた熱伝達率の値 フ ェ ン ス1 (H =lc. 主流温度. 水面温度. 蒸 発 量. (m/ ) S e c. (℃). (℃). ) ( e S c g/. 3.00 4.70 5.20. 31.2 31.2. 23.8. 0.35 0,42. 風. 速. 3.00 4,70. 5.20 3,00. 4.70 5.20 3.00 4.70. 3.00 4,70. 5,20 3.00. 4.70 5.20 3.00 4.70 5.20 3.00. 4,70 5,20 3.00 4.70. 5.20 3.00. 4.70 5.20. 3,00 4.70 5.20 3.00. 4.70 5.20 3.00 4.70. 5.20 3.00 4.70 5.20. 31.2 30.8. 31.2 31.2 31.5 31.5. 31,3 31.3. 31.2 27,2. 27,0 27.0 28.0 28.0 28.0. 31.0. 31.0 31,0 31.0 31.0. 31.0 31,2 31.3. 31.3. 31.2. 31,2. 31.2. 27.5 27.3. 23.8 23.8. 23.0 23.7 23.7. 23.4 23.4. 23.4 23.4. 24.2 21.8. 21.8 21.8 22.0 22,0 22,0. 23.8. 23,8 23.8. 24.0 23.6 23.6 23.0. 23.2. 23.2 24.0. 24.0. 24.0 21.8 21.8. 26.3. 21,6 21.3. 26.2. 21.0. 27.2. 26.2. 28.8 28.8. 28.9 28.4 28.4 28.4. 21.0. 22.4. 22.4 22,4 21,9. 21.9 21.9. フェンス後方か ら蒸 発面 ま での. 距. ×/日 3.0 3.0. 3.0 9.0. 0.51 0.58. 0,60 0.67. 0.58 0.61 0.70 0.32. 0.44 0.32 0.35. 0.40 0.29. 0.32 0.41. 離. 9.0 9,0. 15.0. 15.0 15.0 21.0 21.0 27.0 27.0 27.0. 51.0 51,0 51.0. 1 (H = 2cm) フ ェ ン ス1 1.5 1.5. 0.28 0.37. 1.5 4.5 4.5. 0,40 0.38 0,46. 0.51 0.45 0.60 0.64 0.44. 0.52 0,59. 0.38 0.51. 0.63 0.35. 0,39 0.45. 0.36 0,45. 0.52 0.38. 0,40 0.47. 4.5 7.5. 7.5 7.5 10.5 10.5. 10.5. 13.5 13.5. 水面への 熱 伝 達 率. 2 , h℃) /m Ca 38.2 51.5. (-). 17.3 23.1. 3 1.8×10 2.8. 28.9 32.4. 2.8 3.1. 58.0. 26.1. 64.4 72.0. 61.6. 77,4 48.2 57.3 47.9. 54.4. 27.7. 34.8. 21.6. 25.7 21.5. 24.4 28,0. 62,3 39,2. 17.6. 55.1. 24.8. 43.5. 19.5. 31,3 40.7. 28・4. 43.9. 50.3. 39.9 45.7. 44.3. 40.3. 43.6. 55.8. 59.8. 64.2 49.3. 37.0. 39.6. 50.7 54,4 58,4. 58.3. 44.8 53.0. 63.7. 49.1 57,9. 61.7. 56.1. 67.0 54.0. 16.5. 69.5. 22.5. (一). 25.1 26.9. 70.2 54.4. 16.5. Re数. 59.8. 55.8. 16.5. 13.5. Nu数. 43.1. 60.9. 63.8 49,5 63,2 39.2. 3.1 1.8. 1.8 2.8. 3.1 1.8. 2,8 1.8 2.8. 3.1 1.8 2.8 3.1 3 3・6×1〇 5.6 6.2 3.6 5.6 6.2 3.6. 5.6 6.2 3.6. 5.6 6.2. 3.6 5.6 6.2. 3,6 5,6. 6.2 3.6 5,6. 51,8 58,3. 25,5. 57.0 64.1 46.4. 42.2. 6.2 3,6. 25.5. 58.2. 52,9. 5.6 6.2. 22.5. 22.5 25.5. (8 8 ). 49.3. 44.8.
(10) . フェンス後方で蒸発を伴う熱伝達 Tab l e .2 (続き) フ ェ ン ス1 1 1 (H =3cm). 風. 速. 主流温度. 水面温度. 蒸 発 量. (m/ ) S e c. (℃). (℃). ( ) s e c g/. 3.00 4,70 5,20 3.00 4.70 5,20 3,00 4.70 5,20 3.00 4,70 5.20 3,00 4,70 5,20 3,00 4,70 5.20 3,00 4.70 5.20. 31,0 31.0 31,0 31,2 31,2 31,2 30.8 31.0 31,0 31,0 31,0 3L0 27,8 4 28. 28. 2 26,4 26,6 26.8 27.0 26,8 26,8. 24,0 23,8 23,8 24,0 24.0 24,0 23,2 23.5 23,4 24,2 24.2 24,2 21.8 22.0 21.8 21,2 21.2 21.2 20.8 20,8 20.8. 0,30 0,32 0.37 0.30 0,39 0,45 0,40 0.45 0.48 0、36 0,41 0.45 0,32 0.46 0.51 0,31 0.41 0,46 0,35 0,40 0,48. 31,6 31.6 31.6 31,6 31,2 31.2 29,o 31.o 31,o 3・,2 31,2 27.8 28.o 28.2 26.8 26,4 26, 5 28,6 28,8 28.8 28,8 28.8 28,7 26.6 26,8 26,9. 2 4, 3. 0.31 0.31 0,40 0,38 o,42 0.45 0.31 0.53 0,57 o.40. ÷i面 4.70 5.20 3,00 4.70 5.20 3.00 4.70 5.20 3,00 4. 70 3,00 4.70 5,20 3,00 4.70 5.20 3.00 4.70 5,20 3.00 4.70 5.20 3,00 4,70 5.20. フェンス後方か ら蒸 発面ま での. 距. 離. 0,49 0.40 0,48 0,50 0,30 0.38 0.49 0.40 0.50 0.55 0,36 0.46 0.56 0.40 0,45 0.48. Nu数. Re数. 熱 伝 達 率. z , kc h℃) ( /m a. (-). (-). 1.0 1,0 1,0 3,0 3.0 3,0 5.0 5.0 5.0 7.0 7,0 7.0 9.0 9.0 9,0 11.0 11.0 11,0 17.0 17.0 17,0. 33,8 36. 5 41,4 33.8 43.7 50.4 42,5 48.6 51, 1 43.3 49.1 52.6 43.2 57,4 65,0 48,2 61,1 66.3 46,1 54,6 65.4. 45,9 49,6 56.3 45.9 59.4 68,5 57,8 66.1 69.5 58,8 66,7 71,5 58,7 78.0 88.4 65,5 83.1 90,1 62.7 74.2 88.9. 3 5・4×10 8,4 9,3 5.4 8.4 9.3 5.4 8.4 9.3 5. 4 8.4 9.3 5. 4 8.4 9,3 5,4 8,4 9,3 5.4 8.4 9,3. 0.7 0.7 0.7 2.5 2.5 2.5 3.8 3.8 . 3,8 5.0 5,0 6.5 6.5 6,5 8. 2 8, 2 8.2 9.7 9.7 9.7 10.1 10,1 10.1 12,8 12,8 12.8. 34.7 37.4 49,3 41,4 47. 2 50.4 43,5 50,6 58.9 45,0 56.7 52.2 62.6 63.0 43.2 55,8 70.2 52.2 63,0 70.1 45.4 56,8 67.5 57.6 62.6 65.5. 63.1 68,0 89.7 75,3 85,9 91,7 79,1 92.1 107.2 81.9 103,1 95,o 113.9 114,6 78,6 101.5 127,7 95,o 114,6 127,5 82.6 103.3 122.8 104.8 113.9 119.3. 3 7.2×10 4 1.1×10 4 1,2×10 3 , 7, 2×10 4 1,IX1o 4 1.2×10 3 7,2×10 4 1,1×10 4 1,2×10 7,2×103 4 1. 1×10 3 7.2×10 4 1.1×10 4 1. 2×10 3 2×10 7. 3 1.1×10 4 1. 2×10 3 7.2×10 4 1.1×10 5 1, 2×10 3 7.2×10 4 1,1×10 5 1,2×10 3 7,2×10 4 1.1×10 4 2× 0 1.2×1. ×/日. フ ェ ン スW (H ;4cm) 24.3 24,3 , 24.2 24,o 24.0 23,2 23,2 23,2 24,o 24.2 21,6 21,8 21,8 21,2 20.9 20,9 22,4 22,4 22.4 22,4 22,4 22.3 21,0 21,0 21,0. 水面への. (8 9 ).
(11) . 諸 橋 清 一 5 〉の 実 験 結 果 では フ ェ ン ス 高 す 関 ら2 成す る こ と が Fig .7 か ら わ か る. ス テ ッ プ か ら の は く 離に 関 る. の4倍長後方から 流れに垂直方向に分布が一様になっ ているが筆者の結果もそれに近い. 底板面の 一部分に水面を置いた場合漣を発生することから水面上では滑らかな平板とは異なり 発達した乱 流 境界層が形成されているものと思われる が,今回の実験 では資料が不足で解明が十分できなかった. 3. 3 熱伝達と物質伝達 との関係 多才L質壁面などか ら壁面を通して 気流中に気体を吹きださせると, 気流と壁面間の熱伝達率が低 下することは浸出冷却の名 で知られている. 壁面が液面で蒸発による蒸気の吹き出しのある乱流境 界層の熱伝達 では却って熱伝達率が増加 するという実験事実が 多い. 水面からの蒸発では 蒸発の潜 熱 L が大きく蒸発即 ち液面からの水 蒸気の吹き だしが弱く 熱伝達率の増加に大きく影響するもの と 思 わ れ な い.. 熱伝達率 ゑを無次元化した 配”数で論を進めよう.気体の熱伝導率 を ん 物体の代表長を L とすれ ば 貼”=ねL/入である. 今ま での議論では 気流中へ置いた水面か らの水の消 粍はすべて蒸発によるも のとして扱っ てきた. 気流と固体壁との熱伝達を表わす M“。は気流と水と のそれを 配”とすると, 配”/貼“。=1.5~ 2 の 値 を と る と さ れて い る. こ の こ と は 対 流伝 熱 に よ る 水 の 消 粍 が 蒸 発 以 外 に 何 ら. かの方法で同 量程の消粍があっ て見かけ上蒸発量が増えた もの であるか, 或は蒸発しつつある水面 上の乱流境界層内の乱れが固体壁のそれよりも大きく 熱と物質の移動 を生じているものと考えられ る.. 筆者の実験条件は気流に平行に 置かれた平らな水面からの蒸発の条件の外にフ ェンス後方の乱れ の大きい境界層 での蒸発 現象であるの で固体壁のときの 貼為に 比して相当大きな値を示すことにな 2 )の蒸発機構に関する説明 では自由水面か らの水の蒸発で気流乱れが非常に大きく高温 l る.Smo sky であるときは, 蒸発以外に微小水滴が分離してとびだしてきて境界層に 入りその中で更に 蒸発をす rowave) が 生 じ る た め であ る と して い る も の と して い る. 但 しこ の 微 小 水 滴 は 水 面 に 微 小 な 漣(mic. る. 筆者の実験の 条件下 では漣の発生は明視 できた. 水容器の寸法で制 限されるものか否かはわか Z. MOD IF IED. UNDISTURBED PROF I」E. PROFILE. ②は中間領域, Fi g .6 防風林背後の境界層内部の様子. ①は前方で影響を受けない層, 4 ) ③ははくり域, ④ははく離した流れが再付着して発達する領域2 (90).
(12) . フェンス後方で蒸発を伴う熱伝達. ‘ 計 ‐ 一 言キ. - y---- -L 」 『 ÷÷- ÷「 ノ - -. fu= / 1 00O o .. 20一. ー E r. L ー. l 0 8 , H=0 . m. 「 - 『 。- = ]- - ず ふ-- 2 (a ). 10. 豹. 0 . F 仙ニーDO %. 8 . 6 今 2 0 . ‐ H:Q02 m. ( 0 ー 3 5o % ‘ ′ ム,. 0. l. 1. 2. 1. 3. 1. 4. 1 n. 5. b ( ). 4. 豹. F i g .7 フェンス後方の底板上の乱れの強さの分布. らぬが, 容器の寸法に比して波長のそれ程短い漣ではなかっ た. 蒸発する液面上の温度や乱れの強 さの分布のより精微な測定によっ て更に論議が進められるべき であろう. )は 熱 伝 達 に 関 して 次 l フェ ンスを置かないで気流に平行な自由水面からの蒸発実験から Smo sky2. のよ う に ま と め て い る.. 8 03 3 02 配“=0 .086尺〆・ ル ・ G“.. (4). 8 ・ 3 3 N的 =0 ,037尺〆・ P〆. (5). /”であり, また気流の絶対温度を 鴇 ,水 気体の動粘性係数を ” 温度伝導率を αとすれば Pγ=し 面のそれを rwとすれば G“= 鍔 - rw/: である. 固体壁の乱流熱伝達に関する次の実験式 と比較すると次の関係をえる.. 血 . ョ. T. (91). 字. 2 0 ・ ル). (6).
(13) . 諸 橋 清 一 上 式 で Tw<0.985 た でありさえすれば 亙” > M“ 。であることがわかる. 水面からの蒸発が断熱状. 態 で水面が温度平衡にあるとする実験の条件から任意の気流の温度 Z 仰 , 蒸気濃度 wめから水面の平 l 衡温度 Twが一義的に決まるので( 6 )に数値を入れて計算した値が Tab e .1に示してある. 一般的に 配“ > M“。であ る こ と が い える .. 2 )の実 験と 一 緒に 本 実験 の データを甲藤2 i ( )の関係を使っ て 亙”数 でまとめて F 5 g .8に. 示す. 気流と水面との温度差の少い筆者の実 験値が大きく, 甲藤の実験値と比較すると気. Nu. loo. 流温度が相当高温度の場合に 匹適する. 筆者 の実験条件はフェ ンス後方の平板の熱伝達,. 或は平板の代りに水面を置き代えたものとは 少しく 異にする. フェ ンスを置いた平板でそ の一部分が蒸発する水面 である. 従っ て上の. ) (b. 条件にある水面上の境界層は, フェ ンス後方 のはく 離域或は再付着域の中にあると同時に. -ザ. その境界層中に熱移動と同時に物質移動も行. 棒 魚)~”=o .“7R署. 婚 坪 (”〆”;α .6 許 1ず. Re. F i g .8 ヌセルト数 M”で表わした蒸発のあ る面の熱伝達の実験値,(a)は乱流 境界層での平板の熱伝達,(b)は層 流境界層. われているもの である. 単なる平板の代りに. 水面 で置きかえた場合でも室内気流で熱伝達. 率は高々10%程度増加する程度である. それ が5 0~100%も増加しているとすれば, その原因はフェンスを置いたために熱及 び物質移動の両者. i kov の言う体積蒸発による微小水滴の影響を考え ざるをえ が競合的に盛になっ ,たものとするか,Lu まし・.. 4.. 結. 今回の実験は空気力学的に粗な平板上にフェ ンスを置き, フェ ンスの後方で平板上に生ずる流れ のはく離域, 遷移域, 境界層の再発達域に相当する各位置に水容器を埋めこんで蒸発より気流と水. 面の熱伝達の関係を求めた. 実験の設定条件はフェ ンス後方で固体壁と気流との熱伝達や吹出しの 9 2 0 ) )とは少 ’ あるときの熱伝達, 更に固体壁の代りに水面を使用して蒸発量を求めた筆者の先の実験1. しく性質が異なる. 農業気象学的立場から言えば, 防風林のある地表面に広がりのある温水池が存 在するとき, 防風林の後方の温水池がしめる位置と蒸発量の差異との 関連を大気の中立状態で求め. ることに相当するといえよう. 結果をまとめてみると次の ことがいえる. ( 1 ) 蒸発する液面からの熱伝達は固体壁のそ れよりも増大するという既往の実験結果と同様なこ. とが言える. 気流と水面との温度差の少い室温程度の条件 でも, フェ ンスを置いたために熱伝達が 可成り増大することは水面上の境界層の乱れが大きく影響していることを示している.. ( 2 ) 熱伝達率を計算するのに蒸発して減量した水の量は実 質全量を追求している. 消粍された水 i kovのいうように蒸発以 の量全体が気流よりの対流熱伝達によるものと考えて計算した. もし Lu 外の 「体積蒸発」 による微小水滴の境界層中へのとびだしがあるものとすれば, 熱伝達 率はより小 さ く な る こ と に な る.. ( 3 ) 蒸発を伴う液面の境界層中の乱れが固体壁のそれよりも大きく, そのことは実際に野外の温 水池の接水気層の性質からも考えられること である. 温水池の表面と同様, 今回の実験 では容器中 の水表面に漣が生ずるのが観察された. 境界層中 で乱れの大きいことから熱と物質輸送が増大する 2 (9 ).
(14) . フェンス後方で蒸発を伴う熱伝達. ものとするためには更に温度変動に関する データが必要である. 以上のことより境界層中での微小水滴の挙動と温度変動に関する研究が尚必要とされる. 記. 号. α :. 温 度 伝導 率. れ:. 熱. 乙:. 水 の 蒸 発 熱. LB:. 吻:. 水の蒸 発速 度. N“: ヌ セ ル ト 数. 伝 達 率. Cp: 定 圧 比 熱 ねp: 物 質 伝 達 率 ル イ. ス 数. 固 体 壁 に 関 す るヌ セ ル ト 数. ~“。: 尺8: レイ ノ ル ズ数 Sぁ: シ ャ ウ ッ ド数 U:. 主. 流 風 速. w w: 水 面 の 混 合 気 濃度. 入:. 熱 伝 導 率. S:. 表. 面. 積. Tw: 表 面 温 度 ”:. 平 均. 風 速. wの: 主 流の 混 合 気 濃 度 レ: 動 粘 性 係 数. 文. ″:. フ ェ ン ス,高. 々:. 比 例 定 数. 粥:. 水の蒸 発質量. Pγ:. プ ラ ン ト ル数. q:. 気流からの対流伝熱量. Sc:. シ ュ ミ ッ ト数. T仰: 主 流 温 度 〆:. 変 動. 風 速. x:. 距. 離. p:. 密. 度. 献. 1957 tne t t & E.R,G,Ecke t 1)J ) r ,ASME 79( ,P,Har , , r知れs ,247. l 1 2) B. M.Smo 962 ) sky & G,T.Sergeyev 2球g 7 ~ 5( .ノ 鼠eの 朋那s rm7 . , 魔云 ,loll ikov 加 品 肌 r 6 云 の 1 9 6 5 3 5 9 3) A.V.Lu / ( ) β s s α m”昧 の ぅ , . , ,. 4) 西脇・槌田・平田・山崎・秋山, 機械学論文集, 27-1 8 0(昭36-8) 2 85 ,1 . 5) 西脇・鳥居, 機械学会・第41期全国大会前刷, No 1 8(昭3 8-1 0 ) 4 7 .9 , . 6) 平 田, 機 械 学会 誌, 68一558(昭 40一12) , 883 ,. 7) 槌田・西脇, 機械学会・第43期全国大会前刷, No 4 3(昭4 ) 0-1 0 .1 , 21 . 8) 鳥居・西脇・平田, 機械学会・第43期全国大会前刷, No 43(昭4 0-1 0 ) .1 , 25 . i i& i N i h i k M H i N ぎ t 2 9 U i 1966 賊紡 厩L ら 9)K,Tor 尺 飾 “ s w a r ) a a w n v α Q の り ゆ o “ , ,ofTokyo( , , , , , 1 8 8 3 0 ) 平田, 機械学会誌, 68一55 8(昭40- 7) , . 1 1 ) 大後・西脇・槌田, 第9回日本伝熱シンポジウム講演論文集 (1 9 2) 21 7 ,1 , 1 ) 藤井・槌田・西脇・加藤, 第13回日本伝熱シンポジウム講演論文集 (19 2 6) 7 , 97 . 1 3 ) 沼田・加藤・西脇・槌田, 第13回日本伝熱シンポジウム講演論文集 (19 7 6) 4 ,9 . 1 4 ) 内島, 農技研報, A. 7. 6 9 , 1 ) 内島, 農技研報, A. 7. lo 5 l . 1 6 ) 山本・近藤, 野尻湖の蒸発 (完結報) 2-9) , 東北電力 (昭4 . 1 7 ) 諸橋, 北学大紀要, 1 IA, 1 6(1 96 6) 9 6 , . 1 ) 諸橋, 北教大紀要, 1 8 IA, 23(1 97 2) , 24 . 1 9 ) 諸橋, 北教大紀要, 1 IA, 2 5(1 97 4) , 35 . 2 0 ) 諸橋, 北教大紀要, 1 IA, 26(1 975 ) , 39 . ) 甲藤・青木, 機械学会論文集, 34-2 21 61(昭4 3-5) 2 7 ,9 . ’ 2 2) 甲藤・小泉・山口, 機械学会講演論文集, No 2 -5 ( 2-4) 7 0 7 41 . ,1 . 2 3) 森・土方・田中, 第8回日本伝熱シンポジウム講演論文集 (1 1 97 ) 3 ,7 . 24) E,J t 1971 ) a e .P1 , 掴鍔の知Z , ,Agγ , ,8( ,203. 25 ) 関・福迫・平田, 第12回日本伝熱シンポジウム講演論文集 (1 ) 97 5 , 21 .. (93).
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