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3DCTを用いた肺区域解剖の研究とその解析結果を利用した胸腔鏡下解剖学的区域切除術の開発

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Academic year: 2021

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同窓会推薦講演

3DCTを用いた肺区域解剖の研究とその解析結果を利用した胸腔鏡下解剖学的区域切除術の開発

群馬大学医学部附属病院呼吸器外科 清 水 裕 肺は人体の中で最も解剖学的な多様性が許された臓器で あり,教科書的な解剖学的常識が当てはまらないアノマ リーを持った 常人が多く存在する. 肺は人体に左右に 1 個,計 2個存在するため,心臓などの 1個しかない臓器に 比べて,アノマリーが直接的に生命維持に悪影響をおよぼ すことが少なく,そのために多様性が許されたのではない かと えている.また,個々の症例における肺の内部構造 も他臓器に比べてバリエーションが多く,それゆえか肺に 関する外科的解剖学の研究は他臓器よりもはるかに少な い.また,これらの数少ない研究にしても,限られた数の肺 の解剖から得られたデータであり,アノマリーの存在頻度 や,肺の区域解剖に関する検討は十 とは言えない.一方 で,近年の胸腔鏡手術および肺区域切除術の発展・普及に よりアノマリーや肺区域解剖に関する知識の重要性は増し てきている.そこで我々は,近年急速に発展した 3DCTに 着目し,これらの 3DCT画像を用いた肺の局所解剖の研究 を行っている.我々は,現在までに右肺 270例,左肺 250例 と,これまでの解剖学的研究の約 2倍以上の症例数で肺の 局所解剖の研究を行い,これまでは存在が確認されていな い,もしくは確認されていても存在頻度までは明らかにさ れていないアノマリーを多数発見報告してきた.さらに肺 の区域切除術に必要な区域解剖を詳細に解析し,区域解剖 データベースを構築,これらのデータに基づいた区域切除 用の簡易モデルを作成した.現在は,これらを利用して オーダーメイド胸腔鏡下解剖学的区域切除術を開発し,こ の術式を広げるための活動も行っている.本学会において は,我々が解析した肺の外科的解剖の詳細と,それらデー タをもとに開発した肺区域切除術の実際,さらには,その 普及のための活動について述べたい. ―258― 第 64回北関東医学会 会

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