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重複障害がある生徒の相互理解を目指す心の教育総合プラン-社会の中で学び合う意識の育成と幅広い交流教育の実現にむけて-

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Academic year: 2021

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(1)「重複障害がある生徒の相互理解を目指す心の教育総合プラン 」  一仕会の中で学び合う意識の育成と幅広い交流教育の実現にむけて一 専   攻 コ  一  ス. 学籍番号 氏   名. I.問題意識. 教育実践高度化専攻 心の教育実践コース. P08047(;. 原田幸介.  結果は、下学年・下学部による教育課程で学ん. 1.目的. でいる生徒は、SPトランプを使って主体的に自己.  本研究は、特別支援学交において自己理解と他. 理解を深めることができ、自身の課題についても. 者理解を深める心の教育実践プログラムを通し、. 整理する二とができた。. 生徒同士の学び合いからうまれるコミュニケーシ. 2.学級活動における心の教育. ョンの意義を明らかにすることを目的とした。.  実践校において朝の会を行った。また、 「クラ.  また、学校内および学校外を含めた一般的な社. スの目標への意識付けを行う」、 「仕会性の向. 会の11二1で障害があるないに影響されず、人と人と. 上」、 r仲間づくり」をねらいとして『朝のう. のコミュニケーションの世界を充実させ、誰もが. た』の作成と実施をした。. 住みよい社会を目指すこともねらいとした。.  結果は、生徒AがSPトランプを使って『朝のう. 2.背景. た』の偏司をすることができた。実践学級のr今.  学牧企体の生徒数が増加し学級数や学習班も増. のイメージ」と今後目指すにうなってほしいイ. 加するなかでは、学部内であっても生徒1同士の日. メージ」を明らかにし、 r支えあって成長してい. 常的な交流が減ってしまし\生徒同士で知り合い. くクラスにしたい」という思いを詩にこめること. 学び合う機会が限られていった。. ができた。.  しかし、竿交内における生徒の学び合いをふま.  また、歌詞カードの制作や『朝のうた』の合奏. え、学校外における生徒と他者とをどのように関. では学級全体で試行錯誤を繰り返すなかで、やが. 連づけてコミュニケーション能力を発達させてい. て各自の役割が定着し、取り組みを進めることが. くのかについての研究はまだ十分に進んでいない。. できた。.  そこで、実践校において意図的にコミュニケー. 3.他校との交流行事における心の教育. ションの機会を増やす環境設定をし、また学校外.  Y高校ブラスバンド部が実践校体育館にて演奏. の一般的な社会においてもコミュニケーションが. 会を行い、演奏終了後には高等部の学級に入り昼. はかられる環境を進める方法を探ることとした。. 休憩の時間を使って生徒同士が交流を深めている 行事r音楽交流会」において、 r実践校の生徒に. lI.心の教育実践プログラム. ついてのクイズカード」を計画した。Y高校の生. 1.自立活動における心の教育. 徒が実践校の生徒とかかわりをもつきっかけにな.  高等部3年生は、現場実習という進路に関わる. るように、各学級で音楽交流会前の学級活動で作. 取り組みがある。その前後にサブ・パーソナリティ. 成を依頼した。. ートランプ(SPトランプ)を用いて自己理解を深.  本年度、演奏は行われたが、インフルエンザの. める心の教育を行った。生徒Aが実習においてキ. 影響により、Y高校生が実践校の各学級に入って. ーワードとして目的意識を持つことでより多くの. 行う予定であった交流は中止になった。その結果、. ことを学べるようにと考えたのである。. クイズカードがY高校生によって活用されること. 一80一.

(2) はなかった。しかし、実践校の各学級おいては生.  具体的な内容は、 「1つの大型宿泊施設におい. 徒同士のかかわりがなされ、相互の理解が深まっ. て、1週間程度共1司で宿泊し飲食や入浴及び余暇. たと考えられる。それは、クイズカードで各学級. 活動を行うこと」 「職業体験を目的として意図的. の生徒をわかりやすくアピールしようと考えて、. につくられた社会において生徒の希望にそったキ. 学級全体が協力し相談してクイズカードを作成し. ャリアについて1週間程度従事し、自分たちでそ. たからである。. の仕会を維持運営すること」の2点である。. 4.心の教育実践プログラムのまとめ lV.総合考察.  実践プログラムであげた内容は、特徴として次. の3点があげられる。まず第1に、学級内で生徒.  心の教育総合プランの年間計画にある行事を含. たちの自己理解や他者珪醐窄がはかられるようにな. め、実践プログラムの課題達成の過程においてな. っていた。実践プログラムでは取り組む課題が存. される自己理解と他者理解をともなうコミュニケ. 在する。その課題が達成されるために協力し試行. ーションは、役割を担うだけでなくイ錆1」を相手に. 金締呉ずる過程こそまさに自己理解と他省サ勤華の過. 任せる意味を持っていた。相互に相手の千蜷Ijを模. 程なのである。. 索することで自己理解や他者理解が深まっていく.  第2に、達成された課題が実はまだ完成ではな. と考えられる。. く、変化していくものであり、次の課題へとつな.  このことからコミュニケーションには、自己理. がるものであった。つまり、自己理解と他者理解. 解や他者理解を通して、他者を信頼しその役割を. は完結するものでなく、課題を達成したのちも変. 依存するという側面を見いだすことができる。そ. 化を期待して継続されていくものだと考えられる。. もそも、自己理解は「自己を介した自己理解」.  第3に、自己理解や他者理解がはかられた後、. とr他者を介した自己理解」の2つの意味を含. その様子をより広い人々へと伝わるよう働きかけ. んでいる。. がされていた。生徒は白身の変化や成長にやりが.  一一一方、障害への理解について、政府は従来の個. いや喜び、挑戦する意欲を感じるとともに、他者. 人の問題として心身の機能に注目するr医学モ. の変化や成長も白身の喜びとしてとらえ、第3者. デル」ではなく、社会参加を難しくしている社. に伝えていた。. 会の側の問題を重視し、必要な支援を把握する.  この連続性を持った課題は、本研究で実施した. 「社会モデル」へ転換する動きを伝えている。. 実践プログラムだけでなく、他の行事や取り組み.  「社会モデル」を意識することは、必要なとき. においても関連を見いだすことができる。つまり、. に社会保障を受けられること、そして、社会保障. 学校教育では、生徒同士の学び合いによる成長が. への安心感を得ることになる。障害があるないに. 意図的に仕組まれているのである。. かかわらず、共通する感覚や経験を多くの人がも つことで、自己理解や他者理解を進めることがで. 皿、心の教育総合プラン. きる。これらが意識され実践されるなかで、人と.  学校行事における心の教育との関連領域を年間. 人とのコミュニケーションが充実し、誰もが住み. 計画として示した。また、修学旅行を発展させた. よい社会の実現へとつながっていくと考えること. ものを心の教育総合プランとして提案した。それ. ができる。. は、特別支援学校の生徒と一一般校の生徒が修学旅.           修学指導教員  渡邊満. 行において協働して職業体験や交流教育を行うこ.           指導教員 古川雅文. とである。.           指導教員 安原一樹. 一81一.

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参照

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