重複障害がある生徒の相互理解を目指す心の教育総合プラン-社会の中で学び合う意識の育成と幅広い交流教育の実現にむけて-
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(2) はなかった。しかし、実践校の各学級おいては生. 具体的な内容は、 「1つの大型宿泊施設におい. 徒同士のかかわりがなされ、相互の理解が深まっ. て、1週間程度共1司で宿泊し飲食や入浴及び余暇. たと考えられる。それは、クイズカードで各学級. 活動を行うこと」 「職業体験を目的として意図的. の生徒をわかりやすくアピールしようと考えて、. につくられた社会において生徒の希望にそったキ. 学級全体が協力し相談してクイズカードを作成し. ャリアについて1週間程度従事し、自分たちでそ. たからである。. の仕会を維持運営すること」の2点である。. 4.心の教育実践プログラムのまとめ lV.総合考察. 実践プログラムであげた内容は、特徴として次. の3点があげられる。まず第1に、学級内で生徒. 心の教育総合プランの年間計画にある行事を含. たちの自己理解や他者珪醐窄がはかられるようにな. め、実践プログラムの課題達成の過程においてな. っていた。実践プログラムでは取り組む課題が存. される自己理解と他者理解をともなうコミュニケ. 在する。その課題が達成されるために協力し試行. ーションは、役割を担うだけでなくイ錆1」を相手に. 金締呉ずる過程こそまさに自己理解と他省サ勤華の過. 任せる意味を持っていた。相互に相手の千蜷Ijを模. 程なのである。. 索することで自己理解や他者理解が深まっていく. 第2に、達成された課題が実はまだ完成ではな. と考えられる。. く、変化していくものであり、次の課題へとつな. このことからコミュニケーションには、自己理. がるものであった。つまり、自己理解と他者理解. 解や他者理解を通して、他者を信頼しその役割を. は完結するものでなく、課題を達成したのちも変. 依存するという側面を見いだすことができる。そ. 化を期待して継続されていくものだと考えられる。. もそも、自己理解は「自己を介した自己理解」. 第3に、自己理解や他者理解がはかられた後、. とr他者を介した自己理解」の2つの意味を含. その様子をより広い人々へと伝わるよう働きかけ. んでいる。. がされていた。生徒は白身の変化や成長にやりが. 一一一方、障害への理解について、政府は従来の個. いや喜び、挑戦する意欲を感じるとともに、他者. 人の問題として心身の機能に注目するr医学モ. の変化や成長も白身の喜びとしてとらえ、第3者. デル」ではなく、社会参加を難しくしている社. に伝えていた。. 会の側の問題を重視し、必要な支援を把握する. この連続性を持った課題は、本研究で実施した. 「社会モデル」へ転換する動きを伝えている。. 実践プログラムだけでなく、他の行事や取り組み. 「社会モデル」を意識することは、必要なとき. においても関連を見いだすことができる。つまり、. に社会保障を受けられること、そして、社会保障. 学校教育では、生徒同士の学び合いによる成長が. への安心感を得ることになる。障害があるないに. 意図的に仕組まれているのである。. かかわらず、共通する感覚や経験を多くの人がも つことで、自己理解や他者理解を進めることがで. 皿、心の教育総合プラン. きる。これらが意識され実践されるなかで、人と. 学校行事における心の教育との関連領域を年間. 人とのコミュニケーションが充実し、誰もが住み. 計画として示した。また、修学旅行を発展させた. よい社会の実現へとつながっていくと考えること. ものを心の教育総合プランとして提案した。それ. ができる。. は、特別支援学校の生徒と一一般校の生徒が修学旅. 修学指導教員 渡邊満. 行において協働して職業体験や交流教育を行うこ. 指導教員 古川雅文. とである。. 指導教員 安原一樹. 一81一.
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