国際会計における現在の研究動向
IFRS 関連論文の包括的レビュー
真 田 正 次
論文要旨 本研究の目的は、国際会計研究の過去の成果および到達点、ギャップ、ならびに将来の方 向性を明らかにすることである。その際、英文会計ジャーナルに掲載された国際財務報告基 準(IFRS)関連論文に特化して、包括的レビューを行う。 分析の結果、IFRS 関連論文数は、2005年以降、経年的に上昇の傾向にあること、分析対 象国や研究カテゴリーに関しては、多様性が存在していること、他方、方法論に関しては経 験的アーカイバル研究がその過半数を占めていること、さらに、研究テーマと研究方法には、 強い関連性があること、が分かった。分析結果は、日本の研究者が国際的に活躍していくた めには、つねに海外のトップジャーナルあるいは主要なジャーナル、ならびに国際的な学会 における研究動向に注意を払っておく必要があること、同時に、日本の会計ならびに法律、 政治、経済、歴史、文化といった会計の周辺環境の特徴を他国との比較の中で明確化する必 要があることを示唆している。 * 本稿は、2018年 9 月 8 日に中部大学で行われた国際会計研究学会第35回研究大会におけ る自由論題報告に基づいている。1 .は じ め に
本研究の目的は、国際会計研究(Internationalaccountingresearch)の過去の成果および到達点、 ギャップ、ならびに将来の方向性を明らかにすることである。その際、英文会計ジャーナルに 掲載された国際財務報告基準(InternationalFinancialReportingStandards:IFRS)関連論文に特化 して、包括的レビューを行う。その主旨は、特に2000年以降、国際会計研究の中心的テーマが 従来の国際的類型論から IFRS の導入問題に移行したためである。より具体的な研究課題とし て、レビューを行うことによって、われわれ日本人研究者が国際的な研究活動(国際学会への参 加および報告、ならびに国際ジャーナルへの投稿)を行う際に有益な示唆を得たいと考えている。 レビューを行う先行研究の選択に関しては、まず、BakerandBarbu(2007)の手法に基づい て、25の英文ジャーナルを特定した。当該ジャーナルに2005年から2014年の10年間に掲載され た全論文に関して、ワード検索(IFRS,IASB,adoption,convergence)、ならびに、目次、アブスト ラクトおよびキーワードによって対象論文のスクリーニングを行った。さらに全文を読み込む ことによって、最終的に分析対象論文561本を採択した。分析対象論文に対しては、発行年、被引用数、カテゴリー、分析手法、研究トピック、分析対象国、結果、貢献等についてコード 化を行っている。 分析の結果、以下のことが明らかとなった。すなわち、IFRS 関連論文数は、2005年以降、 経年的に上昇の傾向にある。分析対象国や研究カテゴリーに関しては、多様性が存在している が、方法論に関しては、経験的アーカイバル研究がその過半数を占めている。さらに、研究 テーマと研究方法には、強い関連性があることが分かった。分析結果は、日本の研究者が国際 的に活躍していくためには、つねに海外のトップジャーナルあるいは主要なジャーナル、なら びに国際的な学会における研究動向に注意を払っておく必要があること、同時に、日本の会計 ならびに法律、政治、経済、歴史、文化といった会計の周辺環境の特徴を他国との比較の中で 明確化する必要があることを示唆している。
2 .先行研究の整理
国際会計研究に関する文献サーベイを行った研究には、すでに多くの蓄積がある。これらの 研究は、①経験的アーカイバル研究(empiricalarchivalliterature)をレビューしたもの(Beyeret al.2010;DeGeorgeetal.2016;Gordonetal.2013;Hailetal.2010;LeuzandWysocki2016;Ruland etal.2007)、②同一ジャーナルに掲載された論文をレビューしたもの(Ashtonetal.2009; DykxhoornandSinning2016;FowlerandKeeper2016)、③特に欧州における IFRS 導入の影響に 関する論文をレビューしたもの(ICAEW2014;PopeandMcLeay2011;SoderstromandSun2007)、 ④(国際)会計研究の役割について言及したもの(SamuelandManassian2011;Singleton-Green 2010;Trombettaetal.2012;Weetman2006)、⑤メタ解析の手法を用いたもの(Ahmedetal.2013; BakerandBarbu2007;徳賀・大日方2013)、および⑥その他(例えば、国際会計研究における著名な 教科書である Comparative International Accountingの内容について著者自身が述懐した Parker(2016))などに大別できる。以下では、これらの研究のうち、代表的な論考である 3 点を取り上げて、 先行研究の到達点について言及を行う。 2000年代の IFRS 関連論文に関しては、IFRS アドプションの先進地域であった欧州におけ る事例に関する研究が中心となっている。そのため、PopeandMcLeay(2011)は、特に、欧州 における IFRS の導入およびその経済的帰結に関する論文のレビューを行っている。その結果、 市場の成果、会計の成果、および財務報告レジームの関係が潜在的に複雑であり、IFRS アド プションの帰結および導入の質は、欧州域内においてとても均一とは言えないこと、さらにそ れらが財務諸表作成者のインセンティブや各国でのエンフォースメントの有効性を反映した要 因の影響を受けることが明らかとなっている(242)。さらに、特に経験的研究が直面する課題 として、以下のような問題を指摘している。すなわち、財務報告の目的や質的特性をどのよう に測定可能な代理変数へと落とし込むのかという測定問題、特定の一つ要素のみが異なるコン トロール・サンプルを準備することは現実的に不可能であるという特定問題、システム的効果
と一時的効果をどのように分離するのかという問題、また、分析対象国のそもそもの財務報告 の違いやコンプライアンスの質の違いといった問題を指摘している。 先行研究を対象とする地域で分類するのではなく、掲載された英文ジャーナルで分類した DeGeorgeetal.(2016)は、会計学におけるトップジャーナル 5 誌に掲載された経験的研究に 関する論文をレビューしている(1)。レビューの結果は、以下のように要約できる。すなわち、 初期の研究の大多数は、IFRS 採用企業および国に対して、①透明性の改善、②資本コストの 低下、③多国間投資の改善、④財務報告の比較可能性の向上、および⑤海外アナリストによる フォローイングの増加に関する有意な便益を指摘している。しかしながら、最近の研究では、 これらの便益が企業および法域ごとに大きく異なる傾向にあることを示すと同時に、初期の研 究で指摘された便益のいくつかが新しい会計基準の採用というよりもエンフォースメントの変 化によってもたらされたものであることを指摘している。また、研究上のギャップとして、 「契約、スチュワードシップ、意思決定、および監査に関する IFRS アドプションの効果に関 する研究は、未だ初期の段階にある」(994)ことが指摘されている。 LeuzandWysocki(2016)は、同様に経験的研究の成果を網羅的にレビューしているが、特に、 「開示および財務報告規制」をテーマに、エンフォースメントの重要性に着目している(2)。 LeuzandWysocki(2016)は先行研究の問題点として、特定法域における IFRS アドプションが、 しばしば、一連の制度改革およびそれに伴うインフラストラクチャーの変化を伴うため、 IFRS アドプションの影響を他の同時に行われている制度変化から切り離して特定することが 困難となっているという「特定問題」(530)の存在、財務報告システムとさまざまな制度的要 因との重要な「相互作用と補完性」(531)の存在、および IFRS アドプションの経済的帰結が、 国家、制度的レジーム、および企業間において大きく異なっているという「クロス/セクショ ナルは不均衡」(591)を指摘している。そのため、先行研究は「強制的 IFRS アドプション、す なわち、財務報告基準の変化が、どのようにしてさまざまな報告に関する帰結、および経済的 な帰結をもたらすのかという因果的なエビデンスを提示してはいない」(594)と指摘する。 以上、要約してみると、IFRS アドプションの財務報告および会計の質(financialreportingor accountingquality)への影響や資本市場への効果(capitalmarketoutcomes/effects)に関する研究に は一定の蓄積がある。他方、契約関係や監査への影響に関する研究は未だ少ない状況であるこ とが分かる。また、財務報告システムとさまざまな制度的要因との重要な相互作用と補完性を 前提とした場合、先行研究、特に経験的研究は、一連の他の直接的な関連性を有しない制度改 革や財務報告インフラストラクチャーの変化(例:厳格なエンフォースメント)の影響を排除し、 会計基準の変化それ自体の影響を特定することにおいて困難を伴っていることが分かった。最 後に、現在の研究トレンドとも関連して、経験的研究のレビューが中心であり、他の方法論に 基づいた研究に関する整理がなされていないことが指摘できる。
3 .分 析 方 法
本研究では、先行研究のレビューを以下のプロセスに従って行っている。研究の第 1 ステッ プとして、分析対象論文の絞り込みを次のように行った。まず、BakerandBarbu(2007)の手 法に基づいて(3)、25の英文ジャーナルを選択した(図表 1 )。対象ジャーナルの選考に関して、 BakerandBarbu(2007)以後の変化として、例えば、国際会計に関連する多くの論文を掲載し ている Accounting in Europe 誌の発刊がある。そのため、同誌を分析対象に追加している。 また、BakerandBarbu(2007)の選択したジャーナルは、国際会計関連の論文を掲載している ジャーナルであるが、一般的な意味で必ずしもトップ20にジャーナルを意味しているわけでは ないことを付記しておく(トップ20のジャーナルに関しては、Appendix を参照せよ)(4)。当該ジャー ナルに関して、2005年から2014年の10年間に掲載された全論文を対象とするワード検索(IFRS, IASB,adoption,convergence)を行い、976本の論文を特定した。さらに、目次、アブストラクト およびキーワードによって886本に絞りむとともに、全文を読み込むことによって、最終的に 分析対象論文561本を決定した。 研究の第 2 ステップとして、分析対象論文に対しては、発行年、被引用数(5)、カテゴリー、 分析手法、研究トピック、分析対象国、結果、貢献等についてコード化を行った。研究カテゴ リーに関しては、Nobes(2015)の 6 つのカテゴリー(基準設定主体;基準の内容;IFRS アドプショ ン;会計実務;IFRS 導入の会計数値への影響;IFRS 導入に対する市場の反応)を参照している(図表 2 )。 さらに、分析手法については、ヨーロッパ会計学会(EuropeanAccountingAssociation:EAA)年次 大会の投稿規程に記載されている 6 つのカテゴリー(分析的研究;概念的・解釈的・歴史的研究; 事例研究;経験的アーカイバル研究;実験的研究;調査研究)を参照している(図表 3 )。最後に、研究 カテゴリーおよび分析方法に関する定量的な分析を行っている。 研究カテゴリーと分析方法のコーディングに関して、以下の留意点がある。第 1 に、研究カ テゴリーに関して、①複数のカテゴリーに関連する可能性のある研究、および②明示的に IFRS に関して議論していない研究の取扱いについて、説明しておく。複数のカテゴリーに関 連する可能性のある研究に関して、例えば、会計の質(accountingquality)に関する代表的な研 究である Barthetal.(2008)では、会計の質に操作可能な測定基準として(ⅰ)利益マネジメント、 (ⅱ)損失認識の適時性、および(ⅲ)価値関連性(valuerelevance)を提示している。ここで価値関 連性研究は本来、第 6 カテゴリーである「IFRS 導入に対する市場の反応」に該当するが、総 合的に判断して第 5 カテゴリーの「IFRS 導入の会計数値への影響」に含めている。また、明 示的に IFRS に関して議論していない研究に関して、例えば、「なぜ現在の財務報告において 将来見積が増えているのか」という課題に対して、概念的な議論を行った Barth(2006)では、 本文中、IFRS への言及は 3 回、また、IASB への言及は 4 回のみだが、全体を読みとおした 限り、IFRS における原則主義の拡大傾向を前提として議論をすすめていることがわかるため、分析対象論文として取り上げるとともに、研究カテゴリーは「基準の内容」(カテゴリー: 2 )、 および研究方法に関しては「概念的・解釈的・歴史的研究」(カテゴリー: 2 )としてカウント している。 第 2 に、研究方法論に関して、一部統計的手法を使用していたとしても一般的に定性的方法 とされるインタビューや内容分析等に基づいているものは「調査」(カテゴリー: 6 )とした。 同様に、先行研究のレビュー論文も「調査」(カテゴリー: 6 )としている。 最後に、研究の限界として、個人での研究であるため、コーディングに関しては、主観が 入っている可能性がある。今後、複数の研究者からなる研究チームによるダブル・チェックあ るいはトリプル・チェックが必要であろう。
4 .分 析 結 果
全体の傾向として、IFRS 関連論文数は、2005年以降、経年的に上昇の傾向にあることが分 かる。特に、分析対象国(6)や研究カテゴリーに関しては、多様性が存在している(図表 4 )。他 方で、方法論に関しては、経験的アーカイバル研究が266本(全体の47.4%)と過半数に迫る勢い であることが分かる(図表 5 )。また、被引用数に関しては、144本の論文(25.6%)が100以上引用 されていることが分かった。さらに、研究テーマと研究方法には、強い関連性、特に、会計基 準の内容と理論的研究、あるいは、会計数値への影響および市場の反応と経験的アーカイバル 研究との間に強い関連性があることを示唆している(図表12)。以下、個々の研究カテゴリーご とに見ていく。 基準設定主体そのものをテーマにした研究、すなわち、基準設定主体の歴史、メンバー、正 統性、組織構造、基準設定の政治的側面、ロビイング等に関する研究は、全体で26本(全体の 4.6%)と必ずしも多くはなかった(図表 6 )。そのうち、概念的・解釈的・歴史的研究(おもに歴史 的研究)が12本、調査研究が13本、および事例研究が 1 本だった。 会計基準の内容、前提条件、および理論的側面についての研究は、全体で84本だった(図表 7 )。分析手法に関しては、予測されるように、概念的・解釈的・歴史的研究(そのほとんどは会 計基準の規範的研究)が全体の70%超を占めていた。他方、経験的アーカイバル研究や実験研究 も少数ではあるが存在している。 IFRS アドプションに関連する、自発的適用および強制的適用の動機、ならびに異なるアプ ローチに関する研究に関して88本(全体の15.7%)の研究が存在していた(図表 8 )。これに関して も、概念的アプローチや調査研究が中心を占めていることが分かる。同時に、事例研究や経験 的アーカイバル研究も一定程度存在している。 会計実務の国別相違、オプションの選択、翻訳の問題、解釈の相違等に関する研究は、今回 の調査で最も多い128本(全体の22.8%)が存在している(図表 9 )。特に2010年以降、その数が増え ていることが分かる。また、本来、事例研究や調査研究が多いことが予測されたが、必ずしもこのような研究方法に限定されず、経験的アーカイバル研究の手法を使った比較研究がより多 くなってきていることが分かる。 利益や純資産額への影響、比較可能性の改善、資本コスト等に関する研究といった IFRS 導 入の会計数値への影響に関する研究は、116本(全体の20.7%)だった(図表10)。2014年を例外とし て、経年的に増加傾向にあることが分かる。方法論に関しては、経験的アーカイバル研究が97 本(83.6%)と研究テーマと研究手法との高い関連性を示している。 価値関連性、ビッド・アスク・スプレッド、アナリスト予想およびフォローイング等に関す る研究といった IFRS 導入に対する市場の反応に関する研究は、119本(21.2%)だった(図表11)。 これらの研究も IFRS 導入の会計数値への影響に関する研究と同様に、経験的アーカイバル研 究が102本(85.7%)と研究テーマと研究手法との高い関連性を示している。 研究手法により着目してみると、概念的・解釈的・歴史的研究や調査研究といった定性的研 究が一定程度の存在感を示す一方で、現在、経験的アーカイバル研究を中心とした定量的研究 が国際会計研究の主流となっていることが分かる。他方、定性的研究の新たな傾向として、内 容分析、質問表調査とインタビューの併用(例:ClatworthyandJones2008)、トライアングル・ メソッド(triangulationmethod)といった研究手法や研究データとしてプレス・リリース、コメ ント・レター、およびインタビュー(例:HodgesandMellett2012)など多様な手法やデータを対 象とした研究が新たに存在感を示していることが分かった。 最後に、論文の被引用数に着目してみる。図表14は、被引用数による論文のランク付けを 行っている。ここから、特定の論文あるいは著名な研究者の影響力が傑出して高いことが分か る(例:M.E.Barth、H.B.Christensen、H.Daske、M.DeFond、I..D.Dichev、C.Leuz 等)。そのため、 著名な研究者の(あるいは著名な研究者が共著者として含まれている)論文は、ワーキング・ペーパー の段階からチェックしておく必要があるかもしれない。
5 .考 察
本節では、レビューの結果から、研究テーマの発掘と決定、研究方法の決定、および将来の 研究の方向性といつ 3 つの視点から考察を行ってみたい。 (1)研究テーマの発掘と決定:どのように研究テーマを見つけ出すのか? レビューの結果、引用頻度の高い、別の言い方をすると、影響力の高い特定の論文および研 究者の存在が明らかとなった。そのため、日本の研究者が、国際的な学会やジャーナルで一定 の成果を上げるためには、それらの論文や研究者が採用している研究テーマについて、着目す る必要があるだろう。 2011年アメリカ会計学会年次大会のパネル・ディスカッション「国際会計研究の結果、挑戦、 および機会(Results,Challenges,andOpportunitiesinCross-CountryAccountingResearch)」をまとめた Gordonetal.(2013)は、多国間にわたる比較研究などを行う場合、宗教、政治システムや経 済システム、法環境などがそれぞれの国における会計基準の導入にさまざまな影響を及ぼすた め、「研究者は、[読者にとって]興味深いリサーチ・クエスションを提示するだけでなく、明 確な結果を提示できるだけのリサーチ・デザインを選択しなければならない」(144)と主張し ている。そして、国際研究プロジェクトをデザインするための枠組みを提示している(図表13)。 具体的には、国際会計研究のリサーチ・クエスションの設定に関する注意点として以下の 4 点、 すなわち、①財務諸表の作成者、監査人、規制主体、あるいは利用者による視点の違い、②会 計方法や選択の国ごとの相違、③企業活動の基本的相違、および④資本および債券市場の効率 性の国ごとの相違、である。そのため、われわれ日本人研究者は、研究テーマと同様に、リ サーチ・デザインについても、上記の点に注意しながら設定していく必要があるだろう。 (2)研究方法の決定:どのようにリサーチ・デザインを決定するのか? 先行研究のレビューの結果から、研究テーマと分析手法には関連性が高いことが分かった。 そのため、研究方法の選択に関しては研究テーマの設定と同時に一義的に決定される可能性が 高い。そのため、最新の論文に目を通して常に自分自身の研究スキルをアップデートしておく 必要があるだろう。より具体的には、さきほど引用した Gordonetal.(2013)が参考になる。同 論文はリサーチ・デザインの決定の留意事項として、対象国(群)の選択、分析方法、データ収 集、その他について、注意点を次のようにまとめている。すなわち、対象とする国あるいは国 家群のそれぞれが持っている政治、経済、法律などといった制度的特性を深く理解すること、 それらを明確に変数化するとともに、研究目的に合致した分析サンプルおよびコントロール・ サンプルを収集すること(あるいは収集できること)が重要である。 (3)将来の研究の方向性 将来の研究の方向性について、研究テーマの選択と同様に、影響力の高い特定の論文および 研究者による提案について着目する必要がある。例えば、LeuzandWysocki(2016)は特に経 験的研究と財務報告規制に関連して以下のように 8 つの研究の方向性を示している。 1 .規制の効果に関する(それを特定できるような)実験的研究 2 .なぜ開示および財務報告規制が普及しているのか説明する研究 3 .開示および財務報告規制が創発するプロセスに関する研究 4 .開示および財務報告規制のダイナミズムおよび進化に関する研究 5 .開示および財務報告規制のリアル・エフェクトに関する研究 6 .開示および財務報告規制のマクロ経済的帰結に関する研究 7 .開示および財務報告規制がそれぞれの要素が相互に関連しているより大きな制度的シ ステムの一部であることを認識した研究
8 .規制のグローバル・コンバージェンスおよび規制の競争に関する研究 また、定性的研究における方向性として、例えば、コメント・レターの分析に関しても、テ キストマイニングといった研究手法を採用するとともに、インタビューや Web による質問表 調査を組み合わせるといった新しい取り組みが生まれてきている。そのため、多様な手法や データを対象とした研究をより発展させていくことが求められている。
6 .お わ り に
本研究の目的は、国際会計研究、英文会計ジャーナルに掲載された国際財務報告基準(IFRS) 関連論文に関する過去の成果および到達点、ギャップ、ならびに将来の方向性を明らかにする ことであった。同時に、われわれ日本人研究者が国際的な研究活動を行う際に有益な示唆を得 ることだった。 先行研究のレビューの結果、IFRS 関連論文数は、2005年以降、経年的に上昇の傾向にある。 分析対象国や研究カテゴリーに関しては、多様性が存在しているが、方法論に関しては、経験 的アーカイバル研究がその過半数を占めている。さらに、研究テーマと研究方法には、強い関 連性、特に、会計基準の内容と理論的研究、あるいは、会計数値への影響および市場の反応と 経験的アーカイバル研究との間に強い関連性があることが分かった。今後、日本の研究者が国 際的に活躍していくためには、つねに海外のトップジャーナルあるいは主要なジャーナル、な らびに国際的な学会における研究動向に注意を払っておく必要がある。同時に、日本の会計な らびに法律、政治、経済、歴史、文化といった会計の周辺環境の特徴を他国との比較の中で明 確化(定量的研究の場合は変数化、定性的研究の場合は概念化)する必要がある。 注( 1 ) 対象ジャーナルは、Contemporary Accounting Research(CAR)、Journal of Accounting and Economics(JAE)、Journal of Accounting Research(JAR)、Review of Accounting Studies(RAS)、お よび The Accounting Review(TAR)の 5 誌である。
( 2 ) ここで、開示および財務報告規制とは、「中央権力(centralauthorities)による開示および財務報告 のルールの作成および解釈、これらのルールの遵守に関する監視、ならびにこれらのルールからの逸脱 に関する処罰の負荷および執行」(LeuzandWysocki2016, 527)を意味している。 ( 3 ) BakerandBarbu(2007)は、24の英文会計ジャーナルに1965年から2004年までに掲載された国際会 計基準に調和化に関する論文を包括的にレビューしている。その際、 3 つの時期(1965年から1973年、 1974年から1989年、および1990年から2004年)に区分するとともに、それぞれテーマや分析手法の変遷 について明らかにしている。 ( 4 ) 英文会計関連ジャーナルに関して詳しくは、Blacketal.(2018)、首藤(2015)、および藤山(2015) を参照せよ。 ( 5 ) 被引用数のカウントに際しては、GoogleScholar(https://scholar.google.co.jp/)を利用し、閲覧は 2018年 3 月15日から17日の 3 日間に行った。ただし、GoogleScholar に出てこない論文に関しては、補 足的に Google での検索を行い、被引用数をカウントしている。
( 6 ) 研究対象国として、欧州中心であったが、特に IFRS アドプションの拡大を受けて、世界各地に拡 大している。 参考文献 * Ahmed,K.,Chalmers,K.,andKhlif,H.2013.Ameta-analysisofIFRSadoptioneffects.The International Journal of Accounting30(4):1344-1372. Ashton,D.,Beattie,V.,Broadbent,J.,Brooks,C.,Draper,P.,Ezzamel,M.,Gwilliam,D.,Hodgkinson,R., Hoskin,K.,Pope,P.,andStark,A.2009.Britishresearchinaccountingandfinance(2001-2007):The 2008researchassessmentexercise,”British Accounting Review41:199-207.
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Weetman,P.2006.Discoveringthe‘international’inaccountingandfinance.British Accounting Review 38:351-370. 首藤昭信.2015.「査読付の主要英文ジャーナルと掲載プロセス」『企業会計』67(12):28-36. 徳賀芳弘・大日方隆編著.2013.『財務会計研究の回顧と展望』中央経済社. 藤山敬史.2015.「会計ジャーナル研究入門」『企業会計』67(12):67-71. * 紙幅の関係で本文中に言及した論文以外でレビューの対象とした論文を参考文献に載せていない。 参考 URL EuropeanAccountingAssociation41stAnnualCongress,Milan2018.(最終閲覧日:2018年3月20日)http:// www.eaacongress.org/r/home GoogleScholar.(閲覧日:2018年 3 月15-17日)https://scholar.google.co.jp/
図表 1 分析対象とした英文会計ジャーナルのリスト ジャーナル名 刊行年 Abacus AccountingandBusinessResearch(ABR) AccountingHistoriansJournal(AHJ) AccountingHorizons(AH) AccountinginEurope*(AinE) Accounting,AuditingandAccountabilityJournal(AAAJ) Accounting,BusinessandFinancialHistory**(ABFH/AHR) Accounting,OrganizationsandSociety(AOS) AdvancesinInternationalAccounting(AinIA) BehavioralResearchinAccounting(BRA) ContemporaryAccountingResearch(CAR) CriticalPerspectivesinAccounting(CPA) JournalofAccountingandEconomics(JAE) JournalofAccountingandPublicPolicy(JAPP) JournalofAccountingLiterature(JAL) JournalofAccountingResearch(JAR) JournalofAccounting,AuditingandFinance(JAAF) JournalofBusiness,FinanceandAccounting(JBFA) JournalofInternationalAccounting,AuditingandTaxation(JIAAT) JournalofInternationalAccountingResearch(JIAR) JournalofInternationalFinancialManagementandAccounting(JIFMA) TheAccountingReview(TAR) TheBritishAccountingReview(BAR) TheEuropeanAccountingReview(EAR) TheInternationalJournalofAccounting(IJA) 1965 1970 1977 1987 2004 1987 1990 1976 1987 1989 1984 1990 1979 1982 1982 1963 1977 1969 1992 2000 1989 1926 1974 1992 1965 *BakerandBarbu(2007)に追加。 **2011年以降、AccountingHistoryReview へと誌名変更。 図表 2 研究カテゴリー テーマ 詳細 基準設定主体 基準設定主体の歴史、メンバー、正統性、組織構造、基準設定の政治 的側面、ロビイング等に関する研究 基準の内容 会計基準の内容、前提条件、理論的側面に関する研究 IFRS アドプション 自発的適用とその動機、強制的適用、および異なるアプローチに関す る説明 会計実務 会計実務の国別相違、オプションの選択、翻訳の問題、解釈の相違等 に関する研究 IFRS 導入の会計数値への影響 利益や純資産額への影響、比較可能性の改善、資本コスト等に関する 研究 IFRS 導入に対する市場の反応 価値関連性、ビッド・アスク・スプレッド、アナリスト予想およびフォ ローイング等に関する研究
図表 3 分析手法 テーマ 詳細 分析的研究 経済関係に関する数理モデルやその他具体的な記述(グラフ等)に基づい て結論が提示される研究 概念的・解釈的・歴史的研究 目的、定義、および概念間の関係に関する議論、ならびに歴史的アプ ローチによる研究 事例研究 さまざまな方法論を援用した事例研究およびフィールド・スタディ 経験的アーカイバル研究 データ・ベースを使用し、統計的仮説の検定を行った研究 実験的研究 実験的なリサーチ・デザインに基づいた研究 調査研究 一般的な調査方法を援用した研究(インタビュー、内容分析、およびレ ビューを含む) 図表 4 研究カテゴリー別 論文数の推移 研究カテゴリー 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 基準設定主体 0 2 2 0 4 1 5 6 2 4 26( 4.6%) 基準の内容 4 10 10 6 6 11 4 8 6 19 84(15.0%) IFRS アドプション 6 8 11 8 8 11 9 10 8 9 88(15.7%) 会計実務 4 4 5 4 9 19 20 21 23 19 128(22.8%) IFRS 導入の会計 数値への影響 3 8 6 5 9 15 19 22 19 10 116(20.7%) IFRS 導入に対する 市場の反応 1 6 8 10 8 11 11 16 29 19 119(21.2%) 合計 18 38 42 33 44 68 68 83 87 80 561(100%) 図表 5 分析手法別 論文数の推移 分析手法 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 分析的研究 0 1 0 0 0 3 1 3 1 1 10( 1.8%) 概念的・解釈的・ 歴史的研究 8 13 10 15 17 18 15 12 8 16 132(23.5%) 事例研究 1 2 8 1 3 4 4 1 3 4 31( 5.5%) 経験的アーカイバル 研究 6 15 11 11 19 33 35 49 47 40 266(47.4%) 実験的研究 0 0 3 1 0 3 1 3 3 2 16( 2.9%) 調査研究 3 7 10 5 5 7 12 15 25 17 106(18.9%) 合計 18 38 42 33 44 68 68 83 87 80 561(100%)
図表 6 「基準設定主体」研究分析手法別 論文数の推移 分析手法 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 分析的研究 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0( 0.0%) 概念的・解釈的・ 歴史的研究 0 2 0 0 3 0 2 4 0 1 12(46.2%) 事例研究 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1( 3.8%) 経験的アーカイバル 研究 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0( 0.0%) 実験的研究 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0( 0.0%) 調査研究 0 0 1 0 1 1 3 2 2 3 13(50.0%) 合計 0 2 2 0 4 1 5 6 2 4 26(100%) 図表 7 「基準の内容」研究分析手法別 論文数の推移 分析手法 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 分析的研究 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1( 1.2%) 概念的・解釈的・ 歴史的研究 3 8 6 5 6 9 4 4 3 12 60(71.4%) 事例研究 0 1 2 0 0 1 0 0 0 0 4( 4.8%) 経験的アーカイバル 研究 0 0 0 0 0 1 0 1 1 1 4( 4.8%) 実験的研究 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 3( 3.6%) 調査研究 1 1 2 0 0 0 0 2 2 4 12(14.3%) 合計 4 10 10 6 6 11 4 8 6 19 84(100%) 図表 8 「IFRS アドプション」研究分析手法別 論文数の推移 分析手法 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 分析的研究 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2( 2.3%) 概念的・解釈的・ 歴史的研究 4 3 4 7 5 7 5 2 1 1 39(44.3%) 事例研究 1 0 4 1 1 1 2 0 2 2 14(15.9%) 経験的アーカイバル 研究 1 3 0 0 0 1 1 2 0 3 11(12.5%) 実験的研究 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1( 1.1%) 調査研究 0 2 3 0 2 1 1 5 4 3 21(23.9%) 合計 6 8 11 8 8 11 9 10 8 9 88(100%)
図表 9 「会計実務」研究分析手法別 論文数の推移 分析手法 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 分析的研究 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 3( 2.3%) 概念的・解釈的・ 歴史的研究 1 0 0 1 3 1 4 2 2 2 16(12.5%) 事例研究 0 1 0 0 2 1 2 1 2 1 10( 7.8%) 経験的アーカイバル 研究 1 0 3 1 3 10 5 12 7 9 51(39.8%) 実験的研究 0 0 0 0 0 1 1 2 2 1 7( 5.5%) 調査研究 2 2 2 2 1 5 7 4 10 6 41(32.0%) 合計 4 4 5 4 9 19 20 21 23 19 128(100%) 図表10 「IFRS 導入の会計数値への影響」研究分析手法別 論文数の推移 分析手法 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 分析的研究 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2( 1.7%) 概念的・解釈的・ 歴史的研究 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0( 0.0%) 事例研究 0 0 1 0 0 1 0 0 1 1 4( 3.4%) 経験的アーカイバル 研究 3 7 2 4 9 12 19 19 13 9 97(83.6%) 実験的研究 0 0 2 0 0 2 0 0 1 0 5( 4.3%) 調査研究 0 1 1 1 0 0 0 1 4 0 8( 6.9%) 合計 3 8 6 5 9 15 19 22 19 10 116(100%) 図表11 「IFRS 導入に対する市場の反応」研究分析手法別 論文数の推移 分析手法 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 合計 分析的研究 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1( 0.8%) 概念的・解釈的・ 歴史的研究 0 0 0 2 0 1 0 0 1 0 4( 3.4%) 事例研究 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0( 0.0%) 経験的アーカイバル 研究 1 5 6 6 7 9 10 15 25 18 102(85.7%) 実験的研究 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1( 0.8%) 調査研究 0 1 1 2 1 0 1 1 3 1 11( 9.2%) 合計 1 6 8 10 8 11 11 16 29 19 119(100%)
図表12 研究カテゴリーと分析手法の関係 研究カテゴリー/ 分析手法 分析的研究 的・歴史的研究 事例研究概念的・解釈 カイバル研究 実験的研究 調査研究経 験的アー 合計 基準設定主体 0 12 1 0 0 13 26 基準の内容 1 60 4 4 3 12 84 IFRS アドプション 3 40 12 12 0 21 88 会計実務 3 16 10 51 7 41 128 IFRS 導入の会計 数値への影響 2 0 4 97 5 8 116 IFRS 導入に対する 市場の反応 1 4 0 102 1 11 119 合計 10 132 31 266 16 106 561 図表13 国際研究プロジェクトをデザインするための枠組み 枠組みの要素 議論の要点(注意点) リサーチ・クエスション • 財務諸表の作成者、監査人、規制主体、あるいは利用者による視点 の違い • 会計方法や選択の国ごとの相違 • 企業活動の基本的相違 • 資本および債券市場の効率性の国ごとの相違 リサーチ・デザイン 対象国(群)の選択 • 対象国(群)の明確化 • 各国が持つ利害の特質の経年的変化 • 制度的特性の理解 分析方法 • 企業レベル/国レベルでの分析 • 制度的特性のコントロール データ収集 • 特に小国でのデータ収集の限界 • 国ごとの産業構造およびサイズの違い • 一般化可能性改善のためのコントロール・サンプルの利用 • フォーマットおよび言語の違い その他/エコノメトリクス • 国別あるいは産業別効果を修正した対照群の必要性 • 同一国内の変化と国家間での変動 出所:Gordonetal.(2013)、図表 1(148頁)。
図表14 被引用数による論文のランク付け
著者名 論文名 ジャーナル 被引用数
1 Barth,Landsman,and
Lang,2008 Internationalaccountingstandardsandaccountingquality JAR46(3):467-498 2664 2 Daske,Hail,Leux,and
Verdi,2008 MandatoryIFRSreportingaroundtheworld:Earleyevidenceonthe economicconsequences JAR46(5):1085-1142 1808 3 Ball,2006 InternationalFinancialReporting Standards(IFRS):Prosandcons forinvestors ABR36,Supplement 1 :5-27 1579 4 LauxandLeuz2009 Thecrisisoffair-valueaccounting: Makingsenseoftherecentdebate AOS34(6-7):826-834 782 5 Armstrong,Barth, Jagolinzer,andRiedl, 2010 Marketreactiontotheadoptionof IFRSinEurope TAR85(1):31-61 780 6 Soderstrom and Sun,
2007 IFRS adoption and accountingquality.Areview EAR16(4):675-702 778 7 Daske,Hail,Leuz,and
Verdi,2013 Adoptingalabel:Heterogeneityintheeconomicconsequencesaround IAS/IFRSadoptions
JAR51(3):495-547 702 8 vanTendelooand
Vanstraelen,2005 Earnings management underGermanGAAPversusIFRS EAR14(1):155-180 644 9 AubertandGrudnitski,
2011 The impact of importance ofmandatoryadoptionofInternational FinancialReporting Standards in Europe
JIFMA22(1):1-26 637
9 Li,2010 Does mandatory adoption of InternationalFinancialReporting StandardsintheEuropeanUnion reducethecostofequitycapital?
TAR85(2):607-636 637
11 JeanjeanandStolowy,
2008 Do accounting standard matter?Anexploratoryanalysisofearnings managementbeforeandafterIFRS adoption
JAPP27(6):480-494 605
12 Ding,Hope,Jeanjean,
andStolowy,2007 Differences between domesticaccounting standards and IAS: Measurement, determinants and implications
JAPP26(1):1-38 547
13 Daske,2006 EconomicbenefitsofadoptingIFRS or US-GAAP: Have the expected cost of equity capital really decreased?
JBFA33(3-4):329-373 492
14 Ahmed,Neel,and
Wang,2013 Does mandatory IFRS adoptionimproveaccountingquality? Preliminaryevidence
CAR30(4):1344-1372 469 15 Penman,2007 Financialreportingquality:Isfair
valueaplusoraminus? ABR37,Supplement 1 :33-44 466 16 Callao,Jarne,and
著者名 論文名 ジャーナル 被引用数 17 DeFond,Hu,Hung,
andLi,2011 The impact of mandatory IFRSadoption on foreign mutual fund ownership: The role of comparability
JAE51(3):240-258 447
18 Horton,Serafeim,and
Serafeim,2013 Does mandatory IFRS adoptionimprove the information enviro-nment?
CAR30(1):388-423 445 18 Dichev,Graham,
Harvey,andRajgopal, 2013
Earnings quality: Evidence from
thefield JAE56(2-3):1-33 445 20 Bae,Tan,andWelker,
2008 International GAAP differences:Theimpactofforeignanalysts TAR83(3):593-628 443
Appendix
過去10年間の SJR ランキングに基づいたトップ20英文会計ジャーナル*
順位 ジャーナル名 IF 合計 IF 平均
1 Journal of Accounting and Economics 65.270 6.527 2 Journal of Accounting Research 51.799 5.180 3 The Accounting Review 39.760 3.976 4 Accounting, Organizations and Society 25.218 2.522 5 Review of Accounting Studies 23.808 2.381 6 Contemporary Accounting Research 23.644 2.364 7 Accounting Horizons 12.133 1.213 8 Journal of Accounting and Public Policy 8.984 0.898 9 Accounting, Auditing and Accountability Journal 8.829 0.883 10 Critical Perspectives on Accounting 8.316 0.832 11 Journal of Business Finance and Accounting 8.254 0.825 12 European Accounting Review 7.939 0.882 13 Accounting and Business Research 6.973 0.697 14 Journal of Accounting, Auditing and Finance 6.595 0.660 15 International Journal of Accounting Information Systems 6.035 0.604 16 British Accounting Review 5.887 0.589 17 Accounting Forum 5.406 0.541 18 Review of Quantitative Finance and Accounting 4.912 0.491
19 Abacus 4.900 0.490
20 Journal of International Accounting, Auditing and Taxation 4.630 0.463 *本表のランキングは ScimagoJournal&CountryRank(http://www.scimagojr.com/journalrank.php 最終閲覧日2018年 3 月 3 日)に基づい
て作成した。2007年から2016年の Accountingカテゴリーにランキングされたジャーナルのうち、財務会計関連のジャーナルのみを抽出し、 インパクト・ファクター(impactfactor:IF)の合計額で順位付けしている。