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【03】多言語による高校進学のガイダンス 開催報告

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Academic year: 2021

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(1)開催報告 「多言語による高校進学ガイダンス」 HANDS プロジェクトコーディネーター. 10 月 25 日(日)に本学大学会館において「多 言語による高校進学ガイダンス」を開催しまし た。昨年に引き続き 6 度目の開催です。このガ. 船 山 千 恵. 合格可能な高校を受検するべきか? (3)外国籍を持つ生徒に対する特別な受検方法 はあるか?. イダンスは、日本語を母語としない子どもたち. (4)定時制高校には働きながら通えるか?. と保護者を対象にして、日本の教育制度や高校. (5)選考の際、筆記と面接の割合、および科目. 受検に関する情報を正確に提供することを目的 に開催するものです。. ごとの割合の基準はどうなっているのか? (6)海外特別 A 選抜の小論文では、どのような ものが要求されるのか? (7)小学校 1 年を終える前に母国へ戻り、中学 校 1 年で再来日したが、特別措置の枠内に 入るだろうか? これらの質問に、回答者の先生方に丁寧に答 えてもらい、そして通訳者に母語で説明しても らいました。 第 3 部では、ベトナムにルーツのある LUU THI HA MY LINH(ルー ティ ハ ミ リン)さ ん(神奈川大学経営学部 4 年)に体験談発表を. 内容は例年どおり、第 1 部 「言語別テーブル ごとのガイダンス」、第 2 部 「全体質疑応答」、 第 3 部 「体験談発表」 から構成されました。. してもらいました。その内容については、5 ペー ジに掲載してあります。 参加者からはおおむね好評をいただきました。. 第 1 部では、日本語を含む9か国語の資料を. すなわち、アンケートで、保護者・見学者 11. 用意し、通訳を介して説明しました。親切で丁. 人中 9 人が満足(やや満足が 2 人)と答え、児. 寧な説明をしてくれる通訳者、その説明に真剣. 童生徒 7 人は 5 人が満足(やや満足が 2 人)と. に耳を傾ける外国人児童生徒の保護者、この場. 答えてくれました。参加者に 「このガイダンス. に参加者生徒を一緒に連れてきてくれた支援者、. に来て良かった」 と思ってもらい、明日からの. 多くの方に支えてもらっている状況を外国人児. 学習意欲につなげてもらい、そして、高校進学. 童生徒たちは実感している様子が伺えました。. など近い将来に向けて家族や学校の先生と話し. 第 2 部 「全体質疑応答」 で出された主な質問は、 以下の通りです。 (1)私立高校入試で単願不合格の場合、他校の 受検はできるか?. 合ってもらえたら、とそう思いながら準備して きました。今回も翻訳者・通訳者をはじめ、市 教育委員会、学校長、教職員、支援者等、多く の学外関係者の協力を得て開催することが出来. (2)受検校の決定について、頑張って上のラン. ました。外国人児童生徒教育支援に強い関心を. クの高校に挑戦するべきか、あるいは 100%. 示す学生団体 HANDS Jr の協力も忘れてはなり. 4 HANDSnext.

(2) ません。ご協力いただきましたすべての方々に. 「通訳になりたい」、「野球選手になりたい」、「働. 厚く御礼申し上げます。. いてお母さんを助けたい」 などと素敵な夢を語っ. 私 は、2 回 目 の 開 催( 平 成 23 年 10 月 23 日 ) から携わってきました。毎回、参加者たちは、. てくれました。参加した全ての子どもたちの夢 が実現しますよう心より願っております。. 本学における 「多言語による高校進学ガイダンス」 体験談発表より 神奈川大学経営学部 4 年. 1.日本に来て. ル. ー. テ ィ. ハ. ミ. リ. ン. LUU THI HA MY LINH. は日本語や日本の文化を理解しなければならな. 私は日本に来たとき、言葉から生活習慣ま. いということに気付いたからです。日本で生活. で色々な面で苦労をしました。しかし、時間が. する上で必要な知識や言語を身に付けるために. 経ち慣れてくるとどんなに辛いことでもほとん. 学校に通うしかないと思いました。. ど忘れてしまいます。今思い出すと、日本に来. しかし、高校へ進学したいと言っても日本の. て一番つらかったのは友達がいなかったことだ. 教育制度や受験方法などを知らなかったので、. と思います。しかし今は日本に来てよかったと. どうしたらいいか分かりませんでした。そのた. 思います。なぜなら、日本に来ることで夢を持. め、情報を収集するためにボランティア日本語. つようになったからです。. 教室の人に聞いたり、「日本語を母語としない人. 2.日本語の習得. たちのための高校進学ガイダンス」に参加した. 私は日本に来た当初、日本語が全くわかりま. りしました。. せんでした。日本に来たらすぐに品川国際救援 センターに入所し、6 か月程日本語を勉強しまし た。日本語を習得した後は、高校に進学するこ とを勧められましたが、日本語があまり分から なかったので自信がなく、進学することを諦め ました。 そして品川国際救援センターを出た後は、引 き続き日本語を勉強するために、近所のボラン ティア日本語教室に通いました。漢字は毎日の ように家で覚えるまで何度も書いたり、テレビ で分からない単語があれば辞書を引いたりして 単語をたくさん覚えました。 3.高校受験 先ほども述べたように、私は日本語があまり 分からなかったので高校へ進学することを諦め ていました。しかし、来日してから 6 年目になっ た時にやっと進学しようと思いました。何故か というと、仕事をしていくうちに日本に住むに. 私の場合は、進学しても仕事をしないといけ ないので定時制を選びました。試験は作文と面 接だけでしたが、私は日本語が得意ではなかっ たので、作文を書くのに精一杯でした。また、 少しでも授業についていけるように仕事の休憩 時間使って友達と数学の勉強をしていました。 4.高校生活 私は高校に入学した後、一番心配だったのは 授業についていけるかどうかということでした。 しかし、高校の先生方はとても親切で優しく接 HANDS next. 5.

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参照