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【01】多言語による高校進学ガイダンス報告

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Academic year: 2021

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1 HANDSnext

発行:「宇都宮大学 HANDS プロジェクト」研究チーム

※『HANDSnext』は2007年より発行された宇都宮大学特定重点推進研究グループ通信『HANDS』をリニューアルしたものです。

とちぎ多文化共生教育通信

News Letter “HANDS next”

11

vol

next

【ハンズネクスト】 10 月 28 日(日)に「多言語による高校進学ガイ ダンス」を開催しました。本学での開催は一昨年 昨年に引き続き 3 度目の開催です。このガイダンス は、日本語を母語としない子どもたちと保護者を対 象にして、日本の教育制度や高校受検に関する情 報を正確に提供することを目的にするものです。ま た、ガイダンスは「答えを提供する場」ではなく、 あくまでも、参考になる情報を提供する場です。是 非、児童生徒や保護者の方々には、学校の先生と 十分に話し合って進路を決めてもらいたいと考えて います。 今回の参加者を母語別にみると、スペイン語29 人(児童生徒8人、同行者21人)、ポルトガル語17人 (児童生徒6人、同行者11人)、フィリピン語・英語 6人(児童生徒2人、同行者4人)、ウルドゥー語5人 (児童生徒3人、同行者2人)、中国語7人(児童生 徒3人、同行者4人)の計64人(児童生徒22人、同行 者42人)でした。スペイン語とポルトガル語で約7割 を占めています。その他5人の見学者がいました。今 回から、ウルドゥー語の翻訳資料と通訳者を用意し ました。また、今回、本学と地域を結ぶUUプラザ2 階を会場としましたが、会場は大入り満員という感 じでした。 内容は昨年度とほぼ同様で、第一部テーブル(各 言語)ごとのガイダンス、第二部全体質疑、第三 部体験談(3 人)から構成されました。全体質疑で 出された主な質問は、以下の通りです。 (1)県立高等学校と私立高等学校の違いは何 か、(2)高校入試は学力的に難しいと担任の先生 に言われたが、どうしたら良いか、(3)奨学金制度 について、(4)高校受検に失敗した場合、留年でき るのか、(5)日本の中学校を卒業していないが、ど うしたら良いか、(6)高校入試は日本語でしかない のか、(7)中学校を卒業後何年たっても高校受検は 可能か、(8)親が日本語が分からないので、学校か らの進路関係や緊急の文書について理解が出来な い。どうしたら良いか、(9)生徒会費・PTA会費・ 図書館費の金額はいくらか、またいつ分かるのか、 (10)県立高校受検は、記述式か、マーク式か。 全体の感想は、昨年度のものとかなり重なり、 同じような問題が再認識されたというところでしょ うか。まず、全体質疑の難しさ。限られた時間で、

多言語による高校進学ガイダンス報告

宇都宮大学国際学部教授 HANDS プロジェクト研究代表

田 巻  松 雄

(2)

2 HANDSnext 多くの質問に、通訳者を介して的確に答えることは かなり難しい。次に、準備や運営の大変さ。今回、 ウルドゥー語を加えましたが、船山さんはじめ関係 者の奮闘がありました。そして、今回も翻訳者・通 訳者をはじめ、多くの学外関係者の協力を得て開 催することが出来ました。このようなことを書くの は、苦労を知ってもらいたいからではなく、意義あ るガイダンスの効果的な継続を図っていきた いからです。そして、今年度は昨年度の真岡 に大田原と小山を加えて、3 地域でもガイダ ンスを開催します。地域のニーズに応えるこ とは HANDS の大いなる目標ではあります が、すべて土日の出動は結構厳しいものでも あります。「ガイダンスを継続させていくため には、自治体・学校・大学の連携ネットワー クのより良いあり方を検討していく必要を感 じます。・・どのようなガイダンスが必要とさ れるのか、この点を検証しながら、栃木県 にはこんな素晴らしいガイダンスがあると評 価されるようなものを作り上げていきたいと思って います」と昨年度ガイダンス報告で書きましたが、 答えはまだまだ見つかっていません。取組と合意形 成を目指す議論とを往還しながら、より良いガイダ ンスを追求してきたいと思っています。

参加者アンケート結果(抜粋)

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参照

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