幼児の自立としつけについての親の意識
佐 々木
宏 之
は じめに 他の多 くの動物 と違 って、人間は自ら移動す ることがで きないほ ど未熟 な状態で誕生す る。生出後 も親か ら自立 した生活 を営 むまでに、2
0
年 に渡 る長い歳月 をかけるのである。 それゆえ、親か らの 自立は、誕生か ら青年期 に至 るまでの人間の発達 に とって、 もっとも 重要 なテーマだ といって差 し支 えないであろ う。 自立 と一言 でい って も、発達段 階の各 々で迎 える 自立 の内容 は異 なって くる。 深谷(
2
0
0
0
)
は自立 を身辺 自立、経済的 自立、精神的 自立、社会的 自立の4
つ に大別 した。 身 辺 自立 は 「基本的生活習慣 の確立」 を目標 とした もっ とも基本的な自立である。 経済的 自 立では生活 に必要な収入 を得 て自らの裁量 で経済活動 を行 う。 精神 的 自立 は自我意識の発 達`、 自己決定能力の獲得 な ど、いわゆる 「親離れ」
を目標 とす る自立 を意味す る。 そ して 社会的 自立では、社会の成月 として期待 される役割 をこな し、他者の生活 に も貢献 で きる 能力 を身につけるのである。 本論 で取 り上げる幼児期 の 自立では、主 に身辺 自立 と精神 的 自立 を目指す ことが課題 と なる (Havighurst,1
9
5
3)
。 以下では、幼児期 の 自立 としつけに関す る研 究動向 を概観 し、 著者が行 なった意識調査 について論考す る。 幼児期の身辺 自立 上述 した ように、身辺 自立では食事、排涯、着脱衣、清潔 な どの基本的生活習慣 の自立 を目指すのだが (藤崎,2
0
0
5
)
、身辺 自立 についての実証研究 はそのほ とん どが障害児 の 自立 に関す る もので、健常児の身辺 自立 はこれまであ ま り研究対象 とされてこなか った。そ の数少 ない例が トイ レ トレーニ ングに焦点 をあてた研究である。 近頃の保育現場 では、子 とものおむつ離れの遅れが問題 となっている。 その遅れの理由 としては、布おむつが紙おむつ に取 って代 わった こと、紙おむつの価格低下 と品質改良、 共働 き世帯の増加、少子化 な どの原 因が考 えられる。 おむつ離 れの遅 れは国内に限 った こ とではな く、米国ペ ンシルバニア大学 の Blumら(
2
0
0
4
)
が アメ リカでのおむつ離 れの遅 れを調べ た結果、 トイ レ トレーニ ングを始め る時期が遅 くなった こと、 トイ レでの排便 を 嫌が る子 どもの増加、便秘す る子 どもの増加がその要因 となっていることを見出 した。彼 -1-らは トイレ トレーニ ングの開始時期が遅 くなった理由に、その時期 を判断で きない親や ト イ レ トレーニ ングに積極的ではない親が増 えた こ とを挙 げている。 また、Hornら(2006) の調査 によれば、おむつ離れは経済的にゆ とりのある家庭 ほど遅 くなるとい う。紙おむつ の価格が低下 して きた とはいえ、経済的に困窮 している家庭 にとっては、家計 を圧迫する おむつ購入の期間は短い方が望 ましい とい うことであろう。 社会経済の発展 に伴 う世代 間の変遷 は、 トイレ トレーニ ングに限 らずその他の 自立や親 の しつけ方 にも見受けられる。 それ とは逆 に、民族 ・共同体の中で親世代か ら引 き継がれ る部分 もあるだろう。 こうした世代 間の関係性は我 々の調査で も着 目した問題であ り、の ちに幼児期の しつけを概説す る中で触れることにする。 幼児期の精神的自立 幼児期の精神的 自立は、 自主性 ・自律性の発達 と分離不安の克服が 目標 となる。子 ども の 自主性は、 自己意識 ・自尊感情が発達 して くると 「第一次反抗期」の 自己主張 となって 発揮 されるようになる。分離不安の克服 については、「母親の イメージを内在化 し、対象 の永続性 を理解す ることで母親の不在 にも耐 えることがで きるようになる」とす るアタッ チメン ト理論の考 えが一般的に支持 されている (Mahlereta1.,1975)0 ところで、アメリカのテ レビ ドラマや映画 を見 ていると、乳幼児が子 ども部屋 に一人で 寝 ている場面 を目にす ることがある。 住宅事情の違い もあるとはいえ、 日本では親子で川 の字 になって寝 るとい うのが就寝時の典型的な姿 なので、そ うした光景 には違和感 を覚 え ることがあるだろう。 しか しなが ら、子 どもと一緒 に寝 るとい う就寝ス タイルは 日本特有 の ものではな く、集団主義的な民族 には広 く見 られる ようである。Fengら (200 1)によ れば、生後1年間の一人寝の時間は集団主義的民族 (プエル トリコ人) よりも個人主義的 民族 (アングロサ クソン系米国人)の方が長い。 となれば、一人寝 をす る子 どもの方が 自 立心 を強 くもつ と考 えられそ うだが、む しろ一人寝 をしない子 どもほど自立心が強い とい う調査結果 も報告 されている (Keller
,&
Goldberg,
2004)。アタッチメン ト理論 を適用す るならば、母親 と一緒 に寝 ることで愛着感情が十分 に満たされ、その安心感が結果的に自 立心 を向上 させ る とい うことであろう。いずれにせ よ幼児期の一人寝 と子 どもの精神的 自 立 に何 らかの関わ りがあるのは間違いない。 幼児期の しつけ 子 どもの心の発達 は遺伝的要因 と環境要因の相互作用の上 に成 り立 っているとい う考 え 方が広 く受け入れ られている。 そ しで、幼児期の自立 において環境要因の最たるものは親 の しつけであろう。親の しつけを調査する手法 を大別す ると、子 ども-の関わ りを直接 あ るいは間接的 (ビデオ撮影) に観察する方法、インタビューや質問紙 による親の 自己報告、幼児の自立 としつけについての親の意識 (佐々木)
子 どもの頃受 けた しつけを回想す る方法の
3
つがある。 これまでに、 これ らの手法 を用 い て、親の しつけを規定す る様 々な要因が明 らか にされて きた。親のパーソナ リテ ィはその 内の一つ と考 えられるが (例 えば、Kochanskaeta1.,1997;Metsapelto&
Pulkkinen,2003)、 本論ではパーソナ リテ ィ以外 の要因、特 に我 々の研究 に関連 した諸要因を中心 に見 てい く ことにす る。 す なわち、子 ども要因、親の しつけの遺伝的要因 と環境要因である。 まず子 ども側 の要因 としては、子 どもの出生順位 、性別 によって しつけ方が変 わること は容易 に推察で きるだろう。 親の 自己報告 に基づ く調査 では、幼児期であって も年長児 を より厳 しくしつ ける ことが確 かめ られている (Volling,1997)。 しつけ を受 ける子 どもの 方で もそ うした違 い を肌で感 じ取 っていて、子 どもの頃 に受 けた しつけを回想す るEMB U尺度 (perriseta1.,1980) を用いた調査 によれば、長男 は父親か らの 「拒絶」を強 く意 識 し、女性 は両親の 「情緒的暖か さ」 を感 じている (Some'yaeta1.,2000)。 この ように、 親の性別 と子 どもの出生順位 ・性別で交互作用効果が生 じるのは至極 当然 なことで (例 え ば、winslereta1.,2005)、む しろ意識的 に役割 を区別 している家庭 もあるだろう。 ただ し、 これ に反 して、両 親 の養 育態度 が一致 す る こ七 が しつ けには重 要 だ とす る見 方 もあ る (Lindsey&
Mi∑e,200 1)0
続いて親の側 の要因に着 目す ると、親の しつけに もまた遺伝 的要因 と環境要因の両方が 関与 している。 人間は他の動物 に見 られるような子育 ての本能 を失 っているため、 しつけ に遺伝 的要因 を見 出す ことは難 しい ように思 えるだろう。 しか しなが ら、 しつけのス タイ ルが遺伝 的 に受 け継がれているこ とが、双生児法 を用 いた研 究 に よって確認 されてい る (Losoyaeta1.,1997;Spinath&0'Connor,2003)。 これ らの研究では、子 どもをもつ一 卵性双生児 と二卵性双生児 を調査対象 とし、 自分が行 っている子 どもの しつけについて自 己評定が求め られた。 自分の しつけが育 った環境 にのみ依存す るならば、一卵性双生児 と 二卵性双生児 の間に違いは生 じないはずである。 しか し、双子 のペア同士 で回答 の相関 を 分析す る と、二卵性ペ アよ り一卵性ペ アの相 関が高 くなった。全 く同 じ遺伝形質 を共有す る一卵性双生児の方が しつけの類似性が高い とい うことは、 しつけのス タイルに遺伝的な 影響があることを意味 している。 次 に、 しつけの環境要因でまず挙 げ られるのが、 しつけの世代 間の伝達、つ ま り "その 親''の しつけの影響である。 虐待 された経験 をもつ親 は自らも虐待す る親 になるのか とい う問題 はこれ まで しば しば論 じられて きた (Kau血 an&Zigler,1987;Spinetta&Rigler,1972)。虐待 の ような極端 なケースでな くて も、子 どもの頃厳 しくしつけ られた親 は自分の 子 どもに対 して厳 しい態度 で接するのである (Hopseta1.,2003)0EMBU尺度 を用 いた 調査で も、 自分が親か ら受 けた しつけ と親が祖父母か ら受 けた しつけの間に類似性がある
ことが認め られ、 しつけの世代 間伝達が実証.されている (Lundberg,2000)0
よりマ クロな環境要因では、集団主義文化 ・個人主義文化の影響が親の しつけに表れる
3-ことが よく知 られている。
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ら (1
9
9
9
)
は1
歳前後の子 どもとその母親のや りとり を観察 し、個人主義民族 (アングロサ クソン系米国人)の しつけ方は子 どもの行動 を促す 示唆 と子 どもへの賞賛が特徴であるのに対 し、集団主義民族 (プエル トリコ人)の しつけ には指示的 ・統制的な性格があることを見出 した。 日韓 と欧米 を比較 した国際調査で も、 日韓の親は 「生 まれ」 よ り 「育 ち」を重視 し、 「ノトさい ときに しっか りしつける」
意識 を 持つ ことが明 らか にされている (村 山,1
9
8
8)
。
ただ し、民族 ・文化 の違い を環境要因 と みなすべ きなのかは依然検討する余地が残 されてお り、そ もそ も民族集団には遺伝的性格 特性があるとい う調査結果 も最近報告 されている(
Ya
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t
a
1.
,2
0
0
6)
0
目的 と方法
集団主義、農耕民族、恥の文化、村社会 な ど、 日本 を特徴づける文化的背景 は他の どの 国 よりも増 して共同体や社会 を意識する性質 をもつ 。 これまでの研究が明 らかに している ように、そ うした性質は親の しつけに も表れる。 欧米の しつけが一人の人間 として精神的 に自立す ることを重視するのに対 し、 日本の親は周 りの親や子 どもを意識 しなが ら、精神 的 自立 よりもまず "他の子 と同 じように"身辺 自立 を促すのか もしれない。そ こで本研究 では、身辺 自立 と精神的 自立 についての親の意識 としつけについての親の意識 との関係 を 明 らかにす るため、幼稚園 ・保育園に子 どもを通わせ る保護者 を対象 に質問紙調査 を行 う ことに した。 さらに調査 では しつけの世代 間伝達 について も検討 した。核家族化の進む 日本社会 にお いて もやは り子育 ての最大の情報源は親である (ベ ネ ッセ教育研究開発 セ ンター,2
0
04)
。
奈良県で行 なわれたアンケー ト調査 では、 「親か らよ く言われた言葉」と 「子 どもによく 言 う言葉」は、 「基本的な しつけに関す る内容」が共 に突出 して高い割合 となった (奈良 県教育委員会,2
0
01
)
。
したが って我 々の調査 で も、 自立-の意識 に しつけの世代 間伝達 の影響が見 られるか もしれない。 調査対象 新潟県のA
保育園に3
歳か ら6
歳の子 どもを通わせている保護者3
9
名 とA
幼稚 園に子 ど もを通 わせている保護者1
1
9
名。回答者の性別は男性1
2
名、女性1
4
0
名、不明6
名だった。 回答者 (不明8
名 を除 く)の平均年齢 は3
4.
6
歳 (標準偏差4.
5
)
で、年齢の範囲は2
3-
4
7
歳 だった。回答の際 に対象 とされた子 どもの人数は、3
歳が1
6
名、4
歳が3
7
名、5
歳が6
3
名、6
歳が41
名、不明が1
名だった。 調査方法 と調査時期A
保育園、A
幼稚園の園長 に調査 を依頼 し、調査用紙 を保護者 に配布、回収 して もらっ幼児の自立 としつけについての親の意識 (佐々木) た。 調査 は2005年11月 に実施 した。 調査内容 調査用紙 は回答者 の負担 とな らない よう必要最低 限の項 目を吟味 して作成 した。調査 内 容 は以下の項 目か ら構成 されている。 (1)保護者の属性 としつ けの意識 回答す る保護者 の性別、年齢 を尋 ねた。続 いて、「自分 は過保護 に育 て られた と思 う
」
「子 どもに対 して厳 しい方 だ と思 う」
「親か ら受 けた しつ け と自分 の しつ けは似 ている」
の3
項 目を問い、「全 くあてはまらない」
「あ ま りあては まらない」
「どち らともいえない」
「ややあてはまる」
「よ くあてはまる」 の5
段 階で評定 を求めた。(2
)子 どもの属性 子 どもの性別 、年齢 、 きょうだい数 と出生順位 を尋 ねた。 きょうだいで通 園 してい る 場合 には、年上 の子 どもについて回答 して もらった。以下の項 目について も同様 である。 (3)身辺 自立 に関 して BE LTいi序容 :「お しっこ」
「うんち」
「ボタンのあ る服」
「ボ タンのない服」
「くつ」
「くつ下」
「歯磨 き」
「洗顔」
「入浴後体 をふ く」
の9
項 目の中か ら、子 どもが親 の手 を借 り ず に一人で している生活習慣 を全 て選択す る よう求めた。 BEについ TのJ甜 :「なるべ く早 く自立 させ たい」
「子 どものペ ース に任せ たい」
「つ い手 をかけて しまう」
「他 の子 どもに比べ る と自立 しているほ うだ」 の4項 目を設定 し、(1
)で用 いた5
段 階評定で回答 を求めた。 粛 啓 での,5g :
身辺 自立 についての考 え方や家庭 での しつ け を自由記述 で回答 して もらった。(
4
)精神 的 自立 に関 して G丘L
Tいi府容 :「一人で寝 る」
「人見知 りしない」
「留守番 で きる」
「着 る服 を選ぶ」 「何 で も自分 で したが る」
「お泊 りで きる」
「親 と遊ぶ よ り友 だち と遊 びたが る」の7項 目 の中か ら、あてはまる もの を全 て選択す る よう求めた。 鼻_才lrつい TのJgp-穿 :「なるべ く早 く自立 させ たい」
「子 どものペ ース に任せ たい」
「ま だ甘 えるのは仕方が ない」
「他 の子 どもに比べ る と自立 してい るほ うだ」
の4
項 目を設定 し、 (1
)で用 いた5
段 階評定で回答 を求めた。 家庭での方針 :精神 的 自立 についての考 え方や家庭 での しつ けを自由記述 で回答 して もらった。-5-結果 最初 に、各項 目にお ける回答 の分布 を記す。 しつ け についての意識 (図
1
) は、3
項 目 とも 「どち らともい えない」とい う回答 が もっ とも多 か ったが、 「過保護 に育 て られた」
は 「あ ま りあては まらない」
保護者が比較 的多 く、 「子 どもに厳 しい」は 「やや あてはま る」とす る保護者 が比較的多か った。 これ ら2
項 目に比べ る と 「親 の しつ け と似 てい る」 は偏 りが小 さか った。 自立 してい る と判 断 された生活習慣 (図2)は、身辺 自立 は 「くつ」
「お しっこ」
「ボ タン の ない服」
「くつ下」
「ボ タンのあ る服」
「うんち」
「歯磨 き」
「洗顔」
「入浴後体 をふ く」の順 で多 過保護に育てられた 子どもに厳しい 親のしつけと似てる 図 1 しつけについての親の意識 3つのグラフともに、横軸が示すのは左から「全 くあてはまらない」
「あまりあてはまらない」
「どちらともいえない」
「ややあてはまる」
「よくあてはまる」の尺度水準である。 身辺自立 00 80 60 仰 加O
rrrL%
精神的自立 図2 自立 していると判断 された生活習慣 身辺 自立は左から 「1(つ」
「お しっこ」
「ボタンのない服」
「くつ下」
「ボタンのある服」
「うんち」 「歯磨 き」
「洗顔」
「入浴 後体 をふ く」
。
精神的自立 は左 から 「着る服 を選ぶ」
「自分で したがる」
「親 より友達 と遊ぶ」
「人見知 りしな い」
「お泊 りできる」
「留守番できる」
「一人で寝る」。幼児の自立 としつけについての親の意識 (佐々木) く、精神 的 自立 は 「着 る服 を選ぶ
」
「
「自分 で したが る」
「親 よ り友達 と遊 ぶ」
「人見 知 りしな い」
「お泊 りで きる」
「留 守番 で きる」
「一人で寝 る」の順 で多か った。身辺 自立 は平均8
6.
0%
が 自立 しているの に対 し、精神 的 自立 は平均4
6.
9%
の 自立 に止 まった。 自立 についての意識 (図3)を見 てみ る と、 「なるべ く早 く自立 させ たい」は身辺 自立 を 「ややあてはまる」
とす る保護者が比較的多いの に対 し、精神的 自立 は半数以上が 「ど ち らともいえない」
と回答 している。 「子 どものペ ース に任せ たい」は身辺 自立 、精神 的 自立 ともに半数が 「ややあてはまる」 と回答 し、次 いで 「よ くあてはまる」 とい う回答 が 多い。身辺 自立の 「つい手 をかけて しまう」は 「ややあてはまる」とす る回答が若干多 い ものの、 「あ ま りあてはま らない」とす る回答 も見 られ、偏 りは比較的小 さい。一方、精 神的 自立の 「まだ甘 えるの は仕方が ない」
は半数が 「ややあてはまる」
と回答す るな ど、 なるべく早く自立 子どものペースで 70 餌 50 仙 30 20 100
0/ o [ ‖ 70 60 50 仙 30 20 10 0 9(O ド 0 0 0 0 0 0 0 0 7 6 5 4 3 2 1 y o 70 60 50 辞 40 30 20 10 0 なるべく早く自立 i_
. I . . 70 60 50 O<40 30 20 10 0 子どものペースで つい手をかける 甘えるのは仕方ない__
. b 他の子より自立 辛 70 60 50 ざ40 30 20 100
他の子より自立 ∴ l I . 図3 自立についての意識 上段が身辺自立で下段が精神的自立の結果を示す。 いずれのグラフも、横軸が示すのは左から 「全 くあてはまらない」
「あてはまらない」
「どちら ともいえない」
「ややあてはまる」
「よくあてはまる」の尺度水準である。 -7-あてはまる方に偏 っている。 「他の子 どもに比べ ると自立 している」は身辺 自立、精神的 自立 ともに半数以上が 「どちらともいえない」 と回答 している。 次 に統計的検定では、 「全 くあてはまらない
」-
「よくあてはまる」の評定 を1-5
点 の評定値 として得点化 した。 また、身辺 自立、精神的 自立のそれぞれにおいて、子 どもが 自立 していると判断 された生活習慣の総数 を "自立得点" として分析 に利用 した。 相関分析 回答 した保護者の年齢、 しつけについての意識3
項 目、身辺 自立についての意識4
項 目 と自立得点、精神的自立についての意識4項 目と自立得点の計14項 目間で積率相関行列 を 求めた。保護者の年齢はいずれの項 目とも有意な相関が得 られなかったため、これを除い た相関行列 を表 1に示す.相関係数の うち太字で示 した ものは有意 な相 関(
p<.
0
5
)
が 得 られた項 目対である。 しつけの意識 と自立の意識の関係 まず親の しつけの意識が 自立 についての考 え方や態度 にどう反映 されているのか見てい くことにする。 自分が過保護 に育てられたと思 っている親ほど、身辺 自立、精神的自立 と もに、 自分の子 どもが他の子 どもより自立 してお らず、自立は子 どものペースに任せ られ ない と考えているが、その一方で身辺 自立についてはつい手 をかけて しまっている。t か し以上の ような関係があ りなが ら、過保護 に育てられた親ほど、自分の しつけが親の しつ けに似ていると思 っているわけで もなければ、厳 しくない と思 っているわけで もなかった。 自分は子 どもに厳 しい と思 っている親ほど、自分の しつけが親の しつけに似ていると思 っている。 また、子 どもに厳 しい親ほど、身辺 自立については自分の子 どもが他の子 より 自立 していると考 えていて、実際 自立得点 も高いが、精神的自立ではそのような関係は見 出されない。 ただ しこれ らの結果 については、相関係数の絶対値がいずれ も0
.
2
前後 なので、かな り 弱い相関関係で しかない。 身辺 自立について 子 どものペースに任せ ようと考えている親ほど、早 く自立 させたい とは思ってお らず、 自分の子 どもが他の子 より自立 していると考 えている。つい手 をかけて しまう親ほど、自 分の子 どもは他の子 より自立 していない と考 えていて、自立得点 も実際低い。 精神的 自立について 子 どものペースに任せ ようと考 えている親ほど、自分の子 どもは他の子 より自立 してい昏 拓 o) 皿 料 t L T' 耳 やH T'
く一
T
q) 浄 q) 軸 辞 (帝 Jt 斗 ) 鮒 l L J tJ L; J rノ .{
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帥 辞 t E] 糾 (; J r ノT
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益 ma ^17 5 u 軸 軸 津 備 5 % 弓 封 軸 托 T' 汁 畠 宏 蔚 浮 蒜 汁朝
-eh
剖 仰 ぎ バくノ
か . しつけ 身辺 自立 精神的 自立 過保護 厳 しい 似ている 自立得点 早 く自立 ペース つい手を 他の子 自立得点 早 く自立 ペース 仕方ない 他の子 過保護 に育て られた しー っけ 子 どもに厳 しい方だ親の しつけ と似ている -.026 .083 -.086. -.001 -.179 .264 -.217 -.090 .023 -.193 -.149 -.180 .165 ・.212 .149 .‥041 -.154 .213 .083 .018 .063 .094 .069 .164 -.089 .009 ∴059 .092 .066 -.136 .013 .056 .061 自立得点 ∴040 .067 -.255 .377 .230 .051 .059 .011 .218 身 早 く自立 させたい ∴273 ∴003 .016 -.042 .608 -,057 ∴039 .048 富 子 どものペースで ∴128 .291 .107 -.075 .481 .318 .104 立 つい手をかけて しま う -.318 -.203 .027 .009 .096 -.248 他の子 より自立 している .266 .091 .223 .234 .609 自立得点 -.043 .071 -.012 .341 1 9-表2 身辺自立と精神的自立の評定値の比較 身辺自立 精神的自立 平均 標準偏差 平均 標準偏差 早く自立させたい
3
.
4
3
0
.
9
0
子どものペースで3
.
9
2
0
.
8
1
甘やかしてしまう3
.
2
0
1
.
0
0
他の子より自立3
.
1
3
0
.
8
1
表 3 出生順位の影響3
.
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6
0
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8
4
4
.
1
3
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.
6
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4
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2
2
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7
2
3
.
0
3
0
.
7
2
1人っ子 長子 次子 平均 標準偏差 平均 標準偏差 平均 標準偏差 身辺 自立 つい手をかける3
.
5
8
他の子より自立2
.
8
6
自立得点6
.
9
7
精神的自立 他の子より自立2
.
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1
9
0
.
7
5
る と考 えてい る。 甘 えるのは仕方が ない と考 えている親 ほ ど、早 く自立 させ たい とは思 っ てお らず、子 どものペ ース に任せ ようと考 えている。 身辺 自立 と精神的 自立 の関係 身辺 自立へ の意識 と精神 的 自立へ の意識 との間にはいかなる関係 があ るのだろ うか。 こ こでは身辺 自立 と精神 的 自立で同 じ項 目同士 の相 関 に注 目 しよう。 身辺 自立 を早 く自立 さ せ たい と思 ってい る親 ほ ど、精神 的 自立 も早 く自立 させ たが っている。 身辺 自立 は子 ども のペ ース に任せ ようとす る親 ほ ど、精神 的 自立 も子 どものペ ースでいい と考 えてい る。そ幼児の自立 としつけについての親の意識 (佐々木) して身辺 自立が他の子 より自立 しているとみなされた子 どもほ ど、精神 的 自立 も他の子 よ り自立 しているとみなされた。 次 に、身辺 自立 と精神 的 自立の評定値 の平均 を比較す る (表2)。その際、身辺 自立の 「つい手 をかけて しまう」項 目と精神的 自立の 「甘 えるのは仕方がない
」
項 目は どちらも 親の甘やか しを意味する もの と見 な し、 「甘やか して しまう」
項 目としてこの二つ を比較 した。各項 目対の評定値 について J検定 を行 った結果、身辺 自立は精神 的 自立 よ り早 く自 立 させたい とい う考 えが強 く (t(
1
5
6)-4.
3
5
,p<.
0
01
)
、精神 的 自立 は身辺 自立 よ りも子 どものペースに任せ る傾向にあ り(t(1
5
6)-3.
4
3
,p<.001)、甘やか して しまう (t(156)-1
0.
8
3,p<.
0
01
)
とい うことが示 された.つ ま り、二つの 自立の意識 は相 関関係 にあ りなが らも、意識の程度 には差が生 じているとい うことである。 子 どもの性別 自立-の意識 における子 どもの性別の影響 は、精神的自立の 「他の子 より自立」項 目に 見 られたが (i(154)-2.37,p<.05)、身辺 自立'のそれは有意傾向に とどまった(
i
(
1
5
5
)-1・
9
0
・p.
-・
0
5
9
)
oす なわち、女児の親の方が他の子 よ り精神的 自立が進 んでいると考 えて いるのだが、自立得点 に差があったのは身辺 自立で、男児 より女児の方が高かった(t(154)-2.
0
0
,p<.05).
親の意識 について検討す るとい う本論の趣 旨か ら外れるが、個々の生活習慣 における自 立の進み具合 を男児女児で比べ てみると、 「人見知 り」 と 「留守番」
は男児の方が より多 く自立 し (x2(1)-7
.
0
9
,p<.
0
5
;x2(1)-6.
5
6
,p<.05)、「服選 び」
「1
人で したが る」
は女児 の方が よ り多 く自立 してい る (x2(1)-
ll.
1
2
,p<.005;x2(1)-7
.
6
2
,p<.01) とい う結果になった。 この結果は、男児は 「分離不安の克服」か ら自立が進み、女児 は 「自 主性 ・自律性の発達」
か ら自立が進むことを示 している。 出生順位 出生順位の影響 については、一人 っ子(
3
6
人)、長子(
5
6
人)、次子 もしくはそれ以降(
6
4
人)の3
群 に分 けて分析 を行 った。 分散分析の結果、平均値 に有意な差があった項 目 のみを表3
に示す。身辺 自立 については、一人っ子 と長子 は次子 よりも「つい手 をかけて」
こ
しまい (一 人 っ子 ×次 子 t(1
5
3)-3.
4
3
,p<.
0
01
;長子 ×次子 t(1
5
3)-2.
5
3
,p<.
0
5
)
、 また一人っ子 に比べ ると次子 は 「他の子 より自立 している」と考 えている(
i
(
1
5
3)-2.
8
2
,
p<.01)。・自立得点は一人 っ子が他の2
群 に比べ て低かった (一人っ子 ×長子t(153)-2.
9
2
,p<.
01
;一人っ子 ×次子 t(1
5
3)-3.
0
6
,p<.
0
1) . 精神的 自立 については、一人っ子 に比べ ると次子 は 「他の子 より自立 している」と考 え ている (一人 っ子 ×次子 t(1
5
2)-2.
4
0
,p<.
0
5
)
。しか し自立得点 に有意 な差 はなか った - ilH-(
F(
2,
1
5
3)
-1.
3
5,p>.
1
)
.
以上の ような結果が得 られたのは、一人 っ子 に年少児が多 く、次子 に年長児が多い とい うように、出生順位 ではな く年齢が影響 していたか らではない。3
群の間に年齢層 のば ら つ きはな く (x2(
6
)
-3
.
l
l
,p>.1)、そ もそ も年齢別 による評定値 の分析 では、 自立得点 を除 くいずれの項 目において も有意 な差が認 め られなかった(
Fs
<2.
5
3,ps
>.
0
5
)
。 家庭 での方針 自由記述形式で回答 された 「家庭での方針」 をK
J法 によるグループ分 けで整理 した。 身辺 自立 についての回答 は 「規律」
「はめる」
「手 を出 さない」
「その他」にまとめ られ (表4)、 精神 的 自立 につい ての回答 は 「情緒 的サ ポー ト」
「体験提供」
「自然 に」
「意思尊重」
「急が な い」
「その他」にまとめ られた (表5)。その内容 は、 これ までの分析結果 と同様 、身辺 自 立 には積極的で精神的 自立 にはやや消極的な態度が見受 け られる。 総合的考察 本研 究では、 しつけに関す る親の意識、 しつけの世代 間伝達 の観点か ら、幼児期 に目標 とされる身辺 自立 と精神的 自立 について調査 を行 った。その結果、 しつけ と自立 について の意識が身辺 自立 と精神 的 自立や異 なること、性別や出生順位 によって 自立-向けた意識 が変わることな どが確認で きた。 「親の しつけに似 ている」 とい う意識 は、 自分が 「子 どもに厳 しい」 とい う意識 と弱い 相 関が見 られる ものの、その他 自立 についての意識 とは関係が見出 されなか った。 しか し、 親か ら 「過保護 に育て られた」
と思 っている親 ほ ど、 「子 どものペース」 に任せ られず、 「他の子 よ り自立 していない」
と考 えていた り、身辺 自立 に 「つい手 をかけて しまう」と ころを見 る と、 自分の しつ け と親の しつけが似 ている とい う自覚 はな くとも、親の しつけ 方は子 どもに受 け継がれているようである。 とはいえ、母親の しつけの様子 を直接観察 し た研究では、母親が幼児期 に受 けた しつけ と現在 の子 どもへの しつけに関連性が見 られな い ことも示 されている(
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1
.,1
9
9
7
)
。 また本研究 において も 「過保護 に育て ら れた」か どうか とい うことが実際の 自立得点 に反映す ることはなかった。 しつけの世代 間 伝達 に見 られる意識 と行動 の乗離 については今後の研究が待 たれる ところである。 身辺 自立 と精神 的 自立の比較 を してみる と、 「早 く自立 させ たい」
「子 どものペースに任 せたい」
の項 目で二つの 自立の意識 の間に高い相関が見 られ、 自立へ向けた一貫 した意識 を持 っているpようであるが、その意識の強 さには程度の差があった.集団主義民族の文化 的特徴 か ら予想 した ように、表2や表4,
5が示す結果 には、身辺 自立 を急 ぐ一方で精神 的 自立 に消極的な親の態度が表れている。 また 「子 どもへの厳 しさ」
が 自立得点 に反映 し たの も身辺 自立だけであった。ただ し、社会 ・共同体 の中で他 の家庭や子 どもをどの程度幼児の自立 としつけについての親の意識 (佐々木) 表4 身辺 自立に対 する家庭 での方針 自分でできることは 自分でやらせる 家の手伝いをさせるようにしている 一つの事についてだけ毎 日練習させる 本人にいつ何をするか決めさせる はめる 進んでやってくれるようにおだてたりほめたりなどを心かけている できた事はオーバーなくらいほめ、できない事は「できなくて当たり前・-もっとたくさん 練習しようね」と言い、手伝うよう心がける 甘えてやろうとしないときは声をかけ、うまくできたら多くはめる 手を出さない ・助けを求めてくるまで見守る ・なるべく自分でさせて、無理そうなら手伝う ・やりたいと言った事はとりあえずやらせる .「やって」と言っても忙しいふりをしてみたり、「やってごらん」と言いなるべく子どもの手 でさせるようにしている その他 上の子と競争をさせて、自分で出来るように促す 年上の兄弟と一緒にやる事で、真似しながらできるようになる事が多いと思っている 仕事が忙しく、ゆっくり自立に向けたしつけをすることができない 小学生になる前には生活習慣の自立をさせたい 表5 精神的 自立に対 する家庭 での方針 情緒的サポート ・見守りつつ、ほめる、認める事が大切 ・気持ちによりそう ・甘えたい時は甘えられる環境を作るようJLがけている 体験提供 友達との交流をたくさんさせるようにしている いろんな所に連れて行き、たくさんの体験が出来るような環境を作る お使い・お手伝いをさせる 弟妹の面倒を見る 自然に 十分に甘えれば 自然に自立できる時がくる 自然な成り行きの中で様子を見ている できる事から始めたい (一人で寝る他) 意思尊重 本人の意思を聞いて、どうするか話し合う 自分でしたがる事はなるべくさせるようにする 子どもの意見をちゃんと聞いてあげる事が必要だと思う 急がない 小学校 に入ってからでもおそくない 精神的 自立について急いでしまうと、後々影響が出てきそう 一人っ子だから、幼い面があるのは仕方がない事 その他 .下の子に手がかかり、気づかないうちに淋しい思いをさせているので、もう少し甘えさせたい ・親は甘えて欲しいが、子どもは早くお兄ちゃんになりたい ・大人との信頼関係が 自信になり、精神的 自立につながると思う ・どうしたらいいかわからない ・ - 1
3-意識 しているのかについては、本研究の質問紙の性質上明確 な解釈がで きない とい う課題 を一部残 している。 「他の子 に比べ 自立 している」項 目に対 して 「どちらともいえない」 とす る回答が半数以上だったが、 「どちらともいえない」の意味する内容が "他の子 ども と同 じくらい"なのか "よ くわか らない"のか判然 としないのである。 仮 に "他の子 ども と同 じくらい''だ として も、そ うなるように意識 して しつけをしたのか結果的にそ うなっ たのか区別す ることは難 しい。それで も、自立得点 と 「他の子 に比べ 自立 している」項 目 に有意 な相関がある点 を考慮す ると、 「どちらともいえない」以外の回答 をした親は他の 子 どもと比べ なが ら客観的な評価 を していると言えよう。 性別 と出生順位の結果 については、ベネッセ教育研究開発セ ンター
(
2
0
0
4
)
の調査結果 と比較 しなが ら検討 しよう。 ベネッセの調査 では、基本的生活習慣の自立は女児の方が進 み、 自立への満足度 も女児の親の方が高いことが示 されている。 本研究で も身辺 自立の自 立得点は女児の方が高 く、彼 らの結果 を支持するもの となった。 しか しなが ら自立への意 識 は、精神的自立 において女児の方が 「他の子 より自立 している」
他 は性差が認め られな か った。つ ま り、女児だか らといって特別 な意識 を持 っているわけではな く、知 らず知 ら ずの うちに親の しつけ方 に差が生 じているか、あるいは男児女児の発達の特徴 として性差 が表れたのか もしれない。次 に、出生順位 に関するベネッセの調査結果 は、第一子の自立 に対す る満足度が低 く、 自立への要求が強い とい うことを示 している。本研究で も同様の 結果が得 られ、第一子の中で も特 に一人っ子の親は自立の遅れを意識 していることがわか った。 またベネッセの調査 によれば、 しつけの満足度 には地域差があ り、首都圏の親 より 地方の親の方が しつけの満足度が低い。ベネ ッセの調査 と我 々の調査では質問内容や回答 形式が異 なるため厳密 な比較 とはならないが、首都圏のデータを中心 とす る彼 らの結果 と 我々の結果 を比べ ると、若干 なが ら新潟の子 どもの方が 自立は進 んでいるようである。イ タリアとアメリカにおける調査で も、生活習慣の自立は都市部 より地方の子 どもの方が進 んでいることが確かめ られてお り(
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5
)
、都心 に比べ て地方の親の意識 が高い ことが 自立の進み具合の差 に結 び付いているのか もしれない。 結語 本研究の結果か ら、 しつけについての意識、 しつけの世代 間伝達、 自立 についての意識 の関連性が明 らか となった。その一方で本研究は、親の意識だけを扱 うという調査の限界 か ら、今後 において調べ られるべ き課題 を残 している。例 えば、祖父母が 自分の しつけ方ヾ 子 どもの孫への しつけ方 をどの ようにとらえているのか、 また、 しつけの意識 と行動の関 係 を踏 まえた上で子 どもの 自立 との相互作用 を検討 しなければならない。今回の調査 を足 がか りに、 より大規模で綿密 な調査 を行いたい。幼児の自立 としつけについての親の意識 (佐 々木) 謝 辞 この論文 は新潟 中央短期大学平成17年度卒業論文 において発表 された五十嵐直美氏 (現 自ゆ り幼稚 園教諭) との共同研究 をもとに作成 された。本研究 を行 うにあた り同氏 とは意 義深い議論 を重 ねて きた。同氏の本研究への貢献 に対 し、 ここに記 して深謝す る。 また、アンケー ト調査 の協力 に快 く応 じていただいたA保育園な らびにA幼稚 園 と、ア ンケー ト調査 に回答いただいた両園の保護者の方 々に も謝辞 を記す。 引用文献 ベ ネ ッセ教育研 究開発 セ ンター (2(氾4)第 2回子育て生活基本調査幼児版 http:〟benesse.jp/berd/dat〟index.shtml
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