日本泌尿器科学会
排尿機能検査士講習会
東北医科薬科大学 泌尿器科学講座
海法 康裕
2018年5月12日 福井初級コース
下部尿路機能障害をきたす主な疾患
本日の話題
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下部尿路症状とは?
•
下部尿路症状を起こす主な疾患
•
排尿管理
• 過活動膀胱
• 前立腺肥大症
• 神経因性膀胱
• 骨盤臓器脱
機能障害 (全身機能障害+下部尿路機能障害)
症候・愁訴
(LUTS)
疾病下部尿路症状(LUTS)とは?
*LUTS:Lower Urinary Tract Symptoms
生理的老化 (合併疾患) 病的老化
外的要因
正常な排尿
1) 尿意がわかる 2) 尿意を感じてからもある程度我慢できる 3) 膀胱容量が十分にある 4) 尿失禁がない 5) 排尿を意図すればいつでも排尿できる 6) 排尿に関し、特別な努力を要しない 7) 残尿がない低圧蓄尿・低圧排出
ちかい!
(頻尿)
もれる!
(尿失禁)
日常よくみられる症状
出にくい! (排尿困難) 出ない! (尿閉)<蓄尿>
<排尿(尿排出)>
日常よくみられる症状
蓄尿症状
排出症状
もれる!
(尿失禁)
出にくい!
(排尿困難)
ちかい!
(頻尿)
出ない!
(尿閉)
下部尿路症状(LUTS)とは、蓄尿(尿をためる)と排尿 (尿を排出する)の異常によって生じる症状 LUTSは、蓄尿症状・排出症状・排尿後症状の3つに大別 蓄尿症状 排尿後症状 下部尿路症状(LUTS) 排尿(排出)症状 昼間頻尿、夜間頻尿、 尿意切迫感、切迫性尿失禁 尿勢低下、尿線途絶、 腹圧排尿 残尿感、排尿後尿滴下
下部尿路症状(LUTS)とは?
ちかい!
(頻尿)
日常よくみられる症状
出にくい! (排尿困難) 出ない! (尿閉)もれる!
(尿失禁)
頻尿の原因
•
多尿
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夜間多尿
•
一回排尿量低下
•
睡眠障害
過活動膀胱 前立腺肥大症 神経因性膀胱 萎縮膀胱 膀胱炎 前立腺炎 膀胱結石 心因性頻尿 糖尿病 尿崩症 心不全 腎不全頻尿の原因
•
多尿
•
夜間多尿
•
一回排尿量低下
•
睡眠障害
習慣性多飲
頻尿の原因
•
多尿
•
夜間多尿
•
一回排尿量低下
•
睡眠障害
夜だけ尿量が多い (全体の1/3以上) 一日尿量 40ml/kg 以上頻尿の原因 ≠下部尿路機能障害
多くは多尿が原因
•
脱水はあきらかに増悪因子ではあるが、
多飲に予防効果があるというエビデンス
はない
(岡村菊夫他 日老医誌2005)
多飲は心筋梗塞や脳梗塞の
予防に有効って本当??
脱水はだめ
とりすぎても尿がちかいだけ!
適当な飲水量とは!?
飲水指導の目安として 24時間尿量 が有用• 正常成人の平均:23 ± 2 mL/kg体重
• 20 mL/kg以下では脱水の可能性 ??
• 30 mL/kg以上は夜間多尿の危険因子
20~25mL/kg (体重の2~2.5%) が適当!
頻尿に対する原因別治療法
明らかな蓄尿上の問題 多尿 (1日尿量40ml/kg以上) 夜間多尿 (1日尿量の33%以上 (65歳以上)) 睡眠障害 膀胱に関連する 蓄尿障害 基礎疾患の治療 尿崩症・糖尿病 デスモプレシン 水中毒に注意 利尿薬(夕方) NSAIDs メカニズム不明 呼吸障害治療 抗コリン薬 残尿に注意 α1ブロッカー BOOが存在する場合 イミプラミン 夜尿症の治療? (エビデンスなし) 睡眠薬(low grade evidence)
生活指導 飲水制限など 生活指導 飲水制限 弾性ストッキングなど 生活指導 夕方の歩行・軽運動
ちかい!
(頻尿)
もれる!
(尿失禁)
出にくい! (排尿困難) 出ない! (尿閉)日常よくみられる症状
原因疾患
尿道の抵抗のため
前立腺肥大症
尿道狭窄
膀胱が収縮しない
神経因性膀胱
低活動膀胱
もれる!
(尿失禁)
出にくい! (排尿困難) 出ない! (尿閉)ちかい!
(頻尿)
我慢できずにもれる
咳やくしゃみでもれる
トイレに行けずにもれる
切迫性尿失禁
腹圧性尿失禁
機能性尿失禁
出せずにあふれ漏れる
溢流性尿失禁
本来の膀胱
我慢できずにもれる
切迫性尿失禁
• 急に強い尿意に襲われる
• 我慢できずにもれてしまう
• 昼も夜もおしっこがちかい
尿意切迫感を伴います 男≒女
我慢できずにもれる
切迫性尿失禁
原因は膀胱にある
•
過活動膀胱
•
膀胱炎
•
脳・脊髄のトラブル
治療:内服薬が有効
•
抗コリン剤
1ヶ月 膀胱リラックス
咳やくしゃみでもれる
腹圧性尿失禁
咳 くしゃみ 重い物を 持ち上げる 走る 笑う 女>>男• 尿意がなく不意に
腹圧でもれる
• 寝ていると漏れない
咳やくしゃみでもれる
腹圧性尿失禁
原因は尿道にある
•
尿道の筋肉が緩む
•
骨盤の筋肉が緩む
膀胱 尿道 骨盤の筋肉•
出産
•
加齢
増強因子
咳やくしゃみでもれる
腹圧性尿失禁
•
薬物療法はあまり効かない
•
骨盤底筋体操
•
尿道吊り上げ手術(主に女性)
•
人工尿道括約筋 (主に男性)
治療
尿道スリング手術
治療成績(治癒/改善)は、84~95 %と良好
30分程度で終了する安全で簡便な経膣式手術
TVT手術/TOT手術 膣壁を2-3cm切開して
膀 胱 尿 道 カ フ ポンプ 陰嚢 バルーン
•
男性の重症腹圧性尿失禁に対する手術
•
主に前立腺全摘術後の重
症尿失禁が対象
人工尿道括約筋 (AMS-800)
症状 代表的な 原因 膀胱炎・前立腺炎 結石 過活動膀胱 多尿(糖尿病・習 慣性) 前立腺肥大症 神経因性膀胱 etc. 前立腺肥大症 神経因性膀胱 低活動膀胱 骨盤臓器脱 etc. 過活動膀胱 尿道括約筋の脆弱 ・加齢 ・骨盤手術 骨盤臓器脱 神経因性膀胱 萎縮膀胱 etc. 尿が近い (頻尿) 尿が出にくい (排尿困難) 尿が漏れる (尿失禁) 出ない (尿閉)
本日の話題
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下部尿路症状とは?
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下部尿路症状を起こす主な疾患
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排尿管理
• 過活動膀胱
• 前立腺肥大症
• 神経因性膀胱
• 骨盤臓器脱
正式な名称は過活動膀胱症候群であるが、Urge-syndrome(尿意 切迫症候群)またはUrgency-frequency syndrome(尿意切迫‐ 頻尿症候群)とも呼ばれる 診断のためには、局所的な病態(膀胱腫瘍、膀胱結石、尿路感染 など)を除外する 尿意切迫感を必須とした症状症候群であり、通常は頻尿と夜間 頻尿を伴うものである。切迫性尿失禁は必須ではない。 過活動膀胱は症状症候群である
過活動膀胱
過活動膀胱の症状
頻尿 (トイレが近い) 夜間頻尿 (夜、就寝時間中にトイレに何度も起きる) 尿意切迫感 (突然、トイレがしたくなってたまらない) 切迫性尿失禁 (トイレまで尿が間に合わずに漏れる)OABの分類
OAB
OAB dry
OAB wet
過活動膀胱の有病率(排尿機能学会)
0 5 10 15 20 25 30 35 40 40s 50s 60s 70s ≧80s % 男 女 過活動膀胱 の条件 排尿回数 1日8回以上 尿意切迫感 週1回以上 有病率12.4%過活動膀胱症状スコア(OABSS)質問票
質問 症状 点数 頻度 1 朝起きた時から寝る時までに、 何回くらい尿をしましたか 0 7回以下 1 8~14回 2 15回以上 2 夜寝てから朝起きるまでに、何 回くらい尿をするために起きま したか 0 0回 1 1回 2 2回 3 3回以上 3 急に尿がしたくなり、我慢が難 しいことがありましたか 0 なし 1 週に1回より少ない 2 週に1回以上 3 1日1回くらい 4 1日2~4回 5 1日5回以上 4 急に尿がしたくなり、我慢でき ずに尿をもらすことがありまし たか 0 なし 1 週に1回より少ない 2 週に1回以上 3 1日1回くらい 4 1日2~4回 5 1日5回以上 合計点数 点 OABの診断基準 質問3の尿意切迫感 スコアが2点以上、 かつ、 合計が3点以上 重症度判定 合計スコアが 5点以下を軽症、 6~11点を中等症、 12点以上を重症 以下の症状がどれくらいの頻度でありましたか。この1週間のあなたの状態にもっとも近いものをひとつだけ選んで下さい。 過活動膀胱診療ガイドライン:日本排尿機能学会過活動膀胱ガイドライン作成委員会編,ブラックウェルパブリッシング,2005.過活動膀胱(OAB)の原因
神経因性(10~20%) 脳幹部橋より上位の中枢の障害 脳血管障害、パーキンソン病、多系統萎縮症、認知症(痴呆)、脳腫瘍、脳外傷 脳炎、髄膜炎 脊髄の障害 脊髄損傷、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、脊髄腫瘍、頸椎症、後縦靱帯骨化症、 脊柱管狭窄症、脊髄血管障害、脊髄炎、二分脊椎 非神経因性(80%以上) 下部尿路閉塞 (前立腺肥大症,骨盤臓器脱,尿道狭窄など) 骨盤底の脆弱化 (腹圧性尿失禁,骨盤臓器脱など) 加齢 特発性 過活動膀胱診療ガイドライン:日本排尿機能学会過活動膀胱ガイドライン作成委員会編,ブラックウェルパブリッシング,2005. 吉田正貴 他:Pharma Medica. 24(2):21,2006.下部尿路閉塞に伴う過活動膀胱の発生メカニズム 日本排尿機能学会:過活動膀胱診療ガイドライン,2005. ATP:アデノシン三リン酸 NO:一酸化窒素 PG:プロスタグランジン NGF:神経成長因子 ACh:アセチルコリン 膀胱壁の 部分徐神経 AChに対する 収縮反応増加 膀胱平滑筋の 変化 平滑筋間隙低下 平滑筋易刺激性 上皮細胞より ATP・NO・PG放出 C線維求心路の 活動亢進 仙髄・膀胱壁 NGFの増加 求心路・遠心路 の神経肥大 C線維を介した 排尿反射経路の再構築 尿道求心路の 活動亢進 過活動膀胱(OAB) 尿道伸展 膀胱伸展・高圧・虚血
大脳
膀胱
括約筋 括約筋 脳幹部排尿中枢 脊髄排尿中枢 下腹神経 骨盤神経 陰部神経大脳
膀胱
括約筋 括約筋 脳幹部排尿中枢 脊髄排尿中枢 下腹神経 骨盤神経 陰部神経 「排尿したい、と思った時にすぐにしない」 排尿したくなってから、まず15分我慢する →我慢の時間を30分、45分と延ばしていく 膀胱訓練 骨盤底筋 体操 肛門・膣口周囲をすばやく絞めて、5秒間維 持。そしてリラックス 腹圧性尿失禁にも効きます!!
過活動膀胱の治療:
生活療法&行動療法
外尿道括約筋 NA (3) 体性神経 副交感神経 骨盤神経節 交感神経 陰部神経 骨盤神経 下腹神経
過活動膀胱
の
薬物療法
ACh: アセチルコリン,NA: ノルアドレナリン 蓄尿 蓄尿 排尿 ACh (M2,3) 抗コリン薬 3作動薬 抑制 (ー) 刺激 (+) 膀胱 膀胱弛緩 弛緩 収縮具体的
な
薬剤名
オキシブチニン プロピベリン トルテロジン フェソテロジン ソリフェナシン イミダフェナシン ミラベグロン 抗コリン薬 β3作動薬 ポラキス®、ネオキシテープ® バップフォー® デトルシトール® トビエース® ベシケア® ウリトス® ・ステーブラ® ベタニス® (貼付剤)過活動膀胱
の
薬物療法
ボツリヌストキシン膀胱内注入療法
(臨床治験段階)
ボツリヌスが神経週末からのAch放出を阻害 200単位を20mlで溶き、1.0 mlを20箇所に注入 軟性・硬性膀胱鏡で容易な手技 局麻、外来での注入が可能 およそ6-9 ヶ月持続過活動膀胱の治療方法(その他)
仙骨神経電気刺激
療法(保険適用)
前立腺の働き: 前立腺液を分泌して、
精子の運動・保護に関与
前立腺肥大症
前立腺肥大症(BPH)
前立腺(移行領域)が肥大し 尿道を圧迫 移行領域 辺縁領域 中心領域 正 常 時 通常通りの排尿が可能 (尿道は圧迫されていない) 膀胱 膀胱 精液の一部となる前立腺液を分泌→ 精子の運動・保護に関与 男性ホルモン依存性 正常 20cc未満 30cc以上 前立腺肥大症BPHにおける下部尿路閉塞の発生機序
機械的閉塞 機能的閉塞
腺腫の増大 平滑筋成分の増加 α1受容体の発現亢進
排尿症状:排尿に時間が掛かる,尿勢低下,切れが悪い 蓄尿症状:頻尿・夜間頻尿,尿意切迫感,切迫性尿失禁
加齢と前立腺肥大症(自然史)
OAB(+)群 62例 55.9% OAB(-)群 49例 44.1% OAB(+)群:OABSS合計スコア≧3点 かつ 尿意切迫感スコア(Q3)≧2点
BPH患者における過活動膀胱有病率
辻村晃 他:泌尿器外科 23(3): 301-308, 2010.BPHのウロダイナミクス所見
下部尿路閉塞 (65~80 %) 排尿筋過活動 (40~70 %) 排尿筋収縮不全 (30~40 %) • BPH/LUTS患者の20~35 %にはBOOを認めない。 • BPH/LUTS患者の40~70 %にDOが合併。 • BPH/LUTS患者の30~40 %にDUが存在。• 加齢に伴ってDO DUが増加 (Ameda et al, 1999; Abarbanel et al, 2007)。
前立腺肥大症診療アルゴリズム
男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン.2017より一部抜粋 前立腺肥大症 手術適応 あり なし 手術療法 その他の 治療法 α 遮断薬・PDE5阻害薬 などの薬物療法 30ml以上の前 立腺腫大 過活動 膀胱症状 5α還元酵素阻 害剤の併用・変更 抗コリン薬がβ作 動薬の併用α1遮断薬の作用機序 5ARの作用機序
前立腺肥大症の治療薬
交感神経の緊張を緩和して 機能的閉塞を緩和 肥大した前立腺を縮小させて 機械的閉塞を緩和 ハルナール® ・ユリーフ® ・フリバス® ザルティア® アボルブ® 1遮断薬 、PDE5阻害剤と 抗男性ホルモン薬(5還元酵素阻害薬など)神経因性膀胱
神経疾患による排尿機能障害の総称
神経の傷害部位により、排尿障害の程度
と種類も異なる。
脊髄損傷 脳梗塞・脳出血 アルツハイマー 多発性硬化症、多系統萎縮 糖尿病性神経障害 脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア...大脳(中脳)
橋排尿中枢
仙髄副交感神経核
下部尿路(膀胱・尿道括約筋)
小脳
病巣部位と病型
(1)排尿筋過活動 (2)排尿筋低活動 (3)尿道過活動 (4)尿道低活動 (5)低コンプライアンス膀胱 (1) (1)(3) (2)(4) (1)or (2) (2) (2) (5) 仙髄(Th12-L2) 核上型 核下型 過活動が中心 低活動が中心神経因性膀胱を来たす疾患
大脳レベル
脳血管障害、Parkinson病、多系統萎縮症、認知症など脊髄レベル
(仙髄排尿中枢; 境界:Th12 - L2) 脊髄損傷、多発性硬化症、脊柱管狭窄症(頚椎症、 後縦靭帯骨化症)、椎間板ヘルニア、二分脊椎、 HAM脊髄腫瘍など末梢レベル
糖尿病、骨盤腔内手術(直腸、子宮)など診断手段
• 問診: 下部尿路症状、既往歴,内服薬 • 理学的・神経学的所見 • 排尿記録 • 残尿測定 • 画像診断: 超音波・X線・MRI • ウロダイナミクス検査: 尿流測定、排尿筋圧‐尿流測定、 尿道括約筋筋電図、尿道内圧測定既往歴
• 神経疾患の有無 脳血管障害、脊椎疾患、神経変性疾患など • 手術歴の有無 尿路系手術、骨盤腔内手術など • 服用薬剤の確認 総合感冒薬、抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、 向精神薬、抗不整脈薬など下部尿路症状を起こす可能性のある薬剤
排尿症状を起こす可能性のある薬剤 可能性のある薬剤 蓄尿症状を起こす オピオイド 抗不安薬 抗不安薬 筋弛緩薬 三環系抗うつ薬 中枢性筋弛緩薬 ビンカアルカロイド系薬剤 抗パーキンソン病薬 抗癌剤 頻尿・尿失禁、過活動膀 胱治療薬 抗めまい・メニエール病 薬 アルツハイマー型認知症 治療薬 鎮痙薬 中枢性筋弛緩薬 抗アレルギー薬 消化性潰瘍薬 気管支拡張薬 薬 交感神経α受容体遮断 抗不整脈薬 総合感冒薬 勃起障害治療薬 抗アレルギー薬 低血圧治療薬 狭心症治療薬 抗精神病薬 抗肥満薬 コリン作動薬膣から骨盤内の臓器が脱出してくる
正 常 膀胱瘤
子宮脱 直腸瘤
骨盤臓器脱
膣前壁: 尿道瘤 膀胱瘤(脱) 膣後壁: 直腸瘤 膣上端 (頂部) — 子宮が存在:子宮脱 — 子宮摘出後:膣断端脱(小腸瘤)
膀胱 ≫ 直腸 > 子宮
骨盤臓器脱
女性骨盤臓器脱には
排尿障害が高頻度に合併する!
蓄尿障害 40~66 %:腹圧性尿失禁 潜在性腹圧性尿失禁(重度POPの 27~68 %) 56~66 %:過活動膀胱 切迫性尿失禁(15~30 %) 尿排出障害 約 33 % :下部尿路閉塞 約 15 % :排尿筋収縮不全骨盤臓器脱の治療法
骨盤底筋体操
軽症例?
膣内ペッサリー(リング)
3ヶ月毎の交換
手術療法
TVM
(Tension-free Vaginal Mesh)手術
(メッシュ状シートを用いた経膣式骨盤底形成術) 直腸 膀胱 膣 膣前壁 膣後壁および頂部 メッシュを用いた手術法の開発(TVM法) • 再発率の著明な改善 (10 %以下) • 低侵襲(子宮の温存,手術時間の短縮)手術療法
TVM
(Tension-free Vaginal Mesh)手術
(メッシュ状シートを用いた経膣式骨盤底形成術) 骨盤臓器脱に対する新しい手術 LSC手術 腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)は腹腔鏡下に 骨盤臓器脱を治療する方法手術療法
本日の話題
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下部尿路症状とは?
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下部尿路症状を起こす主な疾患
•
排尿管理
• 過活動膀胱
• 前立腺肥大症
• 神経因性膀胱
• 骨盤臓器脱
1 自排尿
2 清潔間歇自己導尿
3 留置カテーテル
1.自排尿
•
自然排尿のこと
•
排尿管理の基本(目標)!
•
内服で補助
1.自排尿
しかし、、、、
•
自排尿には限界がある
残尿があると自排尿は不可
全体の 20% 以上 or 50 ml
(基礎疾患があれば100 ml) 以上
の残尿は ダメ!
残尿の測定方法
下腹部エコー
横断像
矢状断像
•
自排尿には限界がある
残尿はダメ!
1.自排尿
•
自排尿は排尿管理の基本
手術 清潔間欠自己導尿 留置カテーテル1 自排尿
2 清潔間歇自己導尿
3 留置カテーテル
排尿管理の方法
3.留置カテーテル
いれっぱなしで楽ですが・・・
繋がられている感じで
自由が奪われる
感染必発
(膀胱炎は必発、前立腺炎・精巣上体炎)
結石形成
潰瘍形成
尿道カテーテル長期留置による合併症
オールシリコンカテーテル留
尿道留置カテーテル長期留置によ る尿道の脱落
尿道カテーテル長期留置による合併症
尿道カテーテル長期留置による合併症
尿道皮膚瘻→尿道褥瘡瘻
42歳・男性・脊髄
損傷
間欠自己導尿の適応
であったが、尿道留
置カテーテルを希望
尿道皮膚瘻と会陰部
褥瘡の交通
3.留置カテーテル
いれっぱなしで楽ですが・・・
繋がられている感じで
自由が奪われる
感染必発
(膀胱炎は必発、前立腺炎・精巣上体炎)
結石形成
潰瘍形成
→ やむをえずの場合のみ
さらに
長期留置がやむを得ない場合・・・
→ 膀胱瘻
膀胱瘻
膀胱瘻
の
尿道合併症がない
経路が短い
経路が真直ぐ
交換が楽
利点
膀胱瘻
膀胱瘻
の
麻酔下に作製
抜けたままでほっと
くと閉鎖してしまう
交換して
もらえる施設
が少ない
欠点
1 自排尿
2 清潔間歇自己導尿
3 留置カテーテル
やり方
2. 清潔間歇自己導尿
尿を取る時だけ管(カーテテ
ル)を挿入
5回/日から開始
滅菌操作ではない(清潔操
作)
袋をぶら下げなくてよい
留置しっぱなしよりは生理的
感染や結石形成において有利
利点
欠点
面倒
2. 清潔間歇自己導尿
1 自排尿
2 清潔間歇自己導尿
3 留置カテーテル
頻尿、尿失禁、 排出障害