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追従車密度の減少量

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Academic year: 2022

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(1)IV-018. 土木学会中部支部研究発表会 (2009.3). 往復2車線道路における追従車密度を考慮した最適な付加追越車線長に関する研究 名古屋大学工学部 学生会員 ○小林 正人. 名古屋大学大学院. 正会員 中村 英樹. 名古屋大学大学院. 正会員 鈴木 一史. 追従車密度の減少量. 1. はじめに 日本の地方部では,交通量の少ない幹線道路の大部 分は往復 2 車線道路である.往復 2 車線道路では低速 車を追い越すことができないため, 車群が形成される. 追い越しのできないドライバーは多大なストレスを感. 交通流率の増加. じるため, その道路のサービス水準は著しく低下する. 最適な 付加追越車線 区間長. この対策として,適切な位置に付加車線を設置するこ とでサービス水準を改善していることが求められる.. 付加追越車線 区間長. 図-1 本研究における付加追越車線区間長と追従. 往復 2 車線道路区間における付加追越車線の評価事. 車密度の減少量の関係イメージ. 例としては JH の報告書 1)がある.そこでは,2 車線区 間始端部の追従車台数比と付加追越区間終端部の非解. 減少量を指標として, 付加追越車線長の検討に用いる.. 放車台数比を比較することで,付加追越車線の延長と. 追従車密度の減少量を指標とするためには,追従車. 間隔を評価することを提案している.しかし,付加追. を的確に判定する必要がある.HCM2000 では,車頭. 越車線区間で追い越しをして一旦車群から解放された. 時間が 3 秒以内の走行車を一律に追従車としている.. 車両は,付加追越車線の終端までには再び追従車とな. しかし,車頭時間が小さい範囲においても,先行者と. っていることも多く,非解放車台数比では付加追越車. 同じ希望速度であれば,その後続車は追従車でない場. 線のサービス水準を十分に表しているとはいえない.. 合もあるように,車頭時間だけで判定するのは十分で. そこで,追従状態をより的確に表したサービス水準が. あるといえない.Catbagan ら 3)の研究では,走行速度. 必要である.. と車頭時間の 2 つの条件から追従車である確率を求め. 追い越し可能な往復 2 車線道路のサービス水準の指 2). る方法を提案している.こちらの方がより追従車を的. 標には,HCM2000 において平均旅行速度と追従時間. 確に判定しているといえるため,この判定方法を用い. 率が提案されている.しかし,追従時間率は計測が困. て追従車密度の減少量を求める.. 難であるため,南アフリカでは追従車密度が提案され. 追従車密度は,交通量や大型車混入率,勾配などの. ている.追従車密度は 1km あたりの追従車の台数を表. 様々な交通状況によって変化すると考えられる.その. しており,これが大きいほどサービス水準が低いこと. ため,様々な交通状況に対応した最適な付加追越車線. を示す.これは,計測がそれほど困難でない上,道路. 延長を決定するには,多様な区間長・交通状況でのデ. 利用者から見てもわかりやすいと考えられる.. ータ分析を行う必要がある.しかし,日本では 2 車線. そこで,本研究では,追従車密度を指標として付加. 道路における付加追越車線は少ないため,様々な区間. 追越車線を評価することで,最適な付加追越車線の延. 長・交通状況での分析は難しい.そこで本研究におい. 長を明らかにすることを目的とする.. ては,ミクロ交通シミュレータ AIMSUN を用いて,多 様な交通状況における様々な区間長の付加追越車線で. 2. 追越車線延長の決定方法. の分析を行い,最適な付加追越車線区間長の決定方法. 付加追越車線では,追従車が先行車を追い越すこと. を検討する.. ができるため,往復 2 車線区間における付加追越車線 の前後では,追従車密度が減少し,サービス水準が改. 3. シミュレーションにおける現況再現項目. 善されると考えられる(図-1) .そこで,追従車密度の -313-. シミュレーションによって分析を行うためには,付.

(2) IV-018. 土木学会中部支部研究発表会 (2009.3). 加追越車線区間前後での交通流が適切に再現されてい. 表-1 調査区間の概要. なければならない.シミュレーション上で考慮される. 場所. べき項目を以下に示す.. 東海環状自動車道 可児御嵩IC~美濃加茂IC間. 日時 2008/11/23(日)9:00~10:30 / 15:30~17:00. (1) 車頭時間. 方法 付加追越車線区間の両端部にカメラを設置. 車頭時間は追従車の判定に関わる重要な項目である. シミュレーションには,観測された車頭時間分布から. 52.4KP. 51.5KP. C. A. 追従車の車頭時間分布を推定して調整を行う.追従車 の車頭時間分布の推定には,Catbagan らの研究で用い 至 美濃加茂 IC. られたノンパラメトリック手法を用いる.. 至 可児御嵩 IC. B. (2) 希望速度 希望速度の調整は交通流の再現に必要である. また,. 図-2 調査区間の概略図. 今回するシミュレータでは希望速度と追従時の速度に. 表-2 付加追越車線区間始端部における. よって,追い越しの判定を行うため,調整が必要であ 手法により希望速度分布を推定することで行う. (3) 非解放車台数比 既往研究 2)において,交通量ごとに,付加追越車線 長,設置間隔に応じた非解放車台数比が示されている. 9:00 92 368 大型車混入率(%) 1.94 追従車台数/交通量 0.72 追従車密度の 0.84 減少量(台/km). 追従車密度(台/km). る.希望速度の調整は Catbagan らの研究で用いられた. 上り車線の交通流特性 時刻 交通量(台) 交通流率(台/時間). ので,それに適合するようにシミュレータの追い越し 挙動モデルのパラメータを調整する. (4) 追従車密度の減少量 以上の項目の調整後,実際の交通流における追従車. 9:15 88 352 6.67 0.69. 9:30 107 428 3.45 0.63. 9:45 88 352 6.80 0.51. 10:00 10:15 108 89 432 356 2.61 2.08 0.71 0.61. 0.63. 0.29. -0.40. 0.12. 4 3 2 1 0 -1. 密度の減少量が再現されているかどうかを検証する.. 9:00. 9:15. 9:30. 9:45 10:00 10:15. 時刻. 4. 実態観測. 4.1.. 0.26. 追従車密度(始点). 調査概要. 追従車密度(終点). 追従車密度の減少量. 調査は往復 2 車線区間内の付加追越車線の両端で行 った.また,追従車密度の減少が見られるように交通. 図-3 上り車線における追従車密度の変化. 量の多い休日のピーク時を選んだ.調査の概要を表-1 に,調査区間の概略図を図-2 に示す.. 越車線長に応じた追従車密度の減少量を算出することで. 4.2.. 最適な付加追越車線長を明らかにする予定である.. 追従車密度の変化. 今回は,午前の上り車線において,対象データを先. 参考文献. 行車が普通車,追従車が普通車の場合について分析を. 1). 財団法人 高速道路技術センター, 道路構造に関する技術検討. 行った.表-2 には交通流の特性を,図-3 には追従車密. 2). Transportation Research Board, Highway Capacity Manual, 2000. 度の減少量の変化を示す.9:45 において,追従車密度. 3). Catbagan, DEVELOPMENT OF A TWO-LANE HIGHWAY. の減少量が負となり,追従車密度が増加する結果とな. QUALITY OF SERVICE EVALUATION METHODOLOGY. った.これは,大型車混入率が高いことと関係がある. BASED ON FOLLOWER FLOW , 2008. と考えられるが,さらに精査が必要である. 5. おわりに 本稿では,様々な交通流における最適な付加追越車 線長を決定する方法の概略について述べた.今後は実 態観測データに基づき,様々な交通条件および付加追 -314-.

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