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表1 地盤物性値

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Academic year: 2022

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(1)III‑429. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 変位境界を用いたシールド掘進による3次元周辺地盤変位予測に関する一考察. 長岡技術科学大学 学 成田勝人 正 杉本光隆 Aphichat Sramoon 鉄道総合技術研究所 正. 佐藤. 豊. 1.はじめに はじめに シールド掘進による周辺地盤の変位は、切羽前方. 切羽やシールド機後端以降のトンネル既掘削面の変. の先行変位、スキンプレート周りの地盤変位、シー. 界面は面内の変位のみを自由とした。また、地盤各. ルドテール後方の変位、後続沈下の4つに分類でき. 層はトンネル軸方向に水平に分布すると仮定した。. る。これらの内、スキンプレート周りの地盤変位に. 4.先行 先行変位 先行変位. ついては、硬質地盤を対象としてシールド機動力学 モデル. 1). によって得られるシールド掘進中に生ずる. 掘削面の変位を基にした新たな地盤変位予測手法を 2). 位は拘束せず自由とし、地表以外のモデル外側の境. シールド機動力学モデルから得られる切羽の法線 方向土圧から、切羽に発生している定常的な変位を 掘削面に導入した。. 開発した 。本研究では、残り 3 つの地盤変位の予. 切羽前方におけるトンネル軸方向鉛直地盤変位解. 測手法を開発することを目的として、解析結果と現. 析結果を図 4 に示す。この図より、計測値で見られ. 場計測データを比較することにより、三次元有限要. る鉛直変位の隆起と最大隆起量は表現できたものの、. 素解析における境界条件の設定方法、入力物性値の. 発生位置が約 5~10m前方となった。. 設定方法を検討した。本報告では、先行変位と後続. 5.最終後続沈下 最終後続沈下. 沈下について述べる。 2.現場概要 現場概要 解析には、泥水式シールド工法(マシン外径φ 12.64m、マシン長 10.25m)にて施工された大津放水路 トンネルの現場計測データを使用した。トンネルの 土被りは約 20mで、地盤は古琵琶湖層の堅固で砂礫 優位な地層であり、シルト分を含む自立性が高い良 好な地盤である。このため地盤を線形弾性体とした。 3.解析条件 解析条件. 図1. 地質縦断図. 本研究では、変位境界を与えるため重力による初 期応力解析は行わず、線形弾性解析のみを行った。 解析に用いた地盤物性地を表 1 に、地質横断図を図 1 に、二次元解析モデルを図 2 に、三次元解析モデル を図 3 示す。地盤に初期応力を与えていないため、. 図2 表1 Tr Kzc Kzg Kzc Kzg Kzs Kzs. N値 33 11 50 13 50 48 48. γ kN/m3 18 14 20 14 20 19 19. 地盤物性値 c kN/m2 φ deg E kN/m2 0 66 50 78 50 30 30. 30 - 35 - 35 40 40. 16000 13800 35000 16300 52000 35000 83000. 二次元解析モデル. ν 0.4 0.45 0.4 0.45 0.4 0.3 0.3. 図3. 三次元解析モデル. キーワード:シールドトンネル、近接施工、地盤変位予測、有限要素解析 連絡先:〒940-2136. 新潟県長岡市上富岡 1603-1. 長岡技術科学大学建設系. ‑857‑. TEL : 0258-46-6000. FAX : 0258-47-9600.

(2) III‑429. 土木学会第58回年次学術講演会(平成15年9月). 裏込注入のブリ-ジング率を考慮して設定した解 析ケースを図 5 に示す。. 2) 佐藤豊, 小西真治, 杉本光隆, Aphichat SRAMOON, 変位境界を用いた有限要素法によるシールド通過時. 図 6 に横断面水平変位の実測値と解析結果を、図 7に横断面鉛直変位の実測値と解析結果を示す。図 6. における硬質地盤の挙動評価, 土木学会論文集, No.722/III-61, pp.49-58, 2002.. から以下のことがわかる。 12mm. 1) Case1 と Case2 が計測値の変位モードと一致して. 6mm. いる。 2) Case3 ではトンネル右側の変位が大きい。. 12mm. 以上のことから、セグメントはトンネルの左右中心 近傍に位置していると考えられる。. 掘削面 セグメント. 図7より以下のことがわかる。. Case1. 1) Case1 が計測値の変位モードと一致している。 2) Case2 ではトンネル中心直上の変位が計測値の約 2. 図5. Case3. Case2. 後続沈下における解析ケース. 倍である。 単位(m). 3) Case3 ではトンネル左側の変位が計測値に比べ小. -20 0. さい。. -15. -10. -5. 0. 5. 10. 15. 20. -5. 以上のことから、トンネル天端部の地盤変位がその 直上の地盤変位を規定していると考えられる。. -10. 6.まとめ まとめ. -15. 1) 先行変位については、地盤の隆起を表現できたが、 与えるパラメータを考慮する必要がある。 2) 最終沈下については、セグメントがトンネルの左. -20 深度(m). 発生位置が一致しないため、鉛直方向変位に影響を. -25 -30. 右中心に位置すること、トンネル天端部の地盤変位. -35. がその直上の地盤変位を規定することが明らかにな 7.参考文献 参考文献. 測点 -40 覆工 計測結果 -45 Case1. 1) 杉本光隆, Aphichat SRAMOON, 施工実績に基づ. Case2 Case3. った。. 1mm. -50. くシールド機動力学モデルの開発, 土木学会論文集,. 図6. 横断面水平変位. No.673/Ⅲ-54, pp.163-182, 2001.. 単位(m) -20 -15 -10 5. 5. -5. 0. 5. 10. 15. 0. 0 -5. -10. 深度(m). 深度(m). -5. -15 -20. 計測点 解析値 計測値. -25 -30. 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70. 切羽からの距離(m). 図4. -15 -20 計測位置 覆工 計測値 -25 Case1 Case2 Case3. 1mm. -35 -50 -40 -30 -20 -10. -10. トンネル縦断方向鉛直変位図. ‑858‑. 1mm. 図7 横断面鉛直変位. 20.

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