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第 1 章 序 論

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Academic year: 2022

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(1)第1章. 序. 論. 1.はじめに 近年,限られた用地の高度利用や都市基盤の構築を目的とした都市交通や上下水道の 整 備 に 伴 い ,鉄 道 下 や 道 路 下 を 横 断 す る 立 体 交 差 構 造 物 が 計 画 さ れ る 事 例 が 増 え て い る . ま た ,都 市 部 で は ,地 域 を 分 断 す る 鉄 道 や 交 通 渋 滞 を 発 生 さ せ る 踏 切 が ,都 市 活 動 に 著 しい支障をきたしている. このような踏切のうちで,ピーク時の交通を遮断する時間が 4 0 分 以 上 ,ま た は ,踏 切 に よ っ て 交 通 を 遮 断 す る 台 数 が 5 万 台 時 / 日 以 上 に な る 踏 切 は , ボ ト ル ネ ッ ク 踏 切 と 呼 ば れ て い る .ボ ト ル ネ ッ ク 踏 切 は ,全 国 に 約 1000 箇 所 程 あ り ,そ の う ち の 約 360 箇 所 程 が 首 都 圏 に 集 中 し て い る . このように踏切での交通渋滞が社会問題化し,それに伴い立体交差構造物の計画件数 が 増 加 す る 中 で ,横 断 す る 長 さ に あ ま り 制 限 を 受 け ず ,施 工 時 に 交 差 上 の 構 造 物 へ の 影 響 が 少 な く ,さ ら に 経 済 的 で 施 工 が 容 易 な 立 体 交 差 構 造 物 の 新 し い 構 築 工 法 の 開 発 が 求 められている. 従来の交差構造物の構築工法は,防護工として鋼管などを推進し防護ルーフを設置し た 上 で そ の 中 に 構 造 物 を 構 築 す る 工 法 ,ま た は , 防 護 ル ー フ を 押 し 出 し な が ら 構 造 物 を 推 進 ま た は け ん 引 す る 工 法 し か 存 在 し な か っ た .し か し , こ れ ら の 工 法 は , あ る 程 度 以 上 の 土 被 り を 必 要 と し ,横 断 す る 長 さ が 制 限 さ れ る 上 に ,施 工 時 に 陥 没 や 軌 道 の 狂 い な どが発生する可能性が高く,また,施工期間が長くなるなどの課題があった. これらの課題を踏まえ,コンクリートが充填された鋼製のエレメントを特殊な継手で 連 結 し て 交 差 構 造 物 を 構 築 す る 工 法 が 開 発 さ れ た . 工 法 の 概 要 を 図 ‑1.1 に 示 す .. この工法は,先行して施工した角型の鋼製エレメントの継手に沿わせて,後行の エレメントを順番に地中へ掘進し,その後,そのエレメント内をコンクリートで充 填 し て 構 造 物 を 構 築 す る も の で あ る .こ の 工 法 は ,エ レ メ ン ト を け ん 引 す る 工 法( HEP 工 法 と 呼 ぶ )と エ レ メ ン ト で 構 造 部 材 を 構 築 す る 工 法( JES 工 法 と 呼 ぶ )の 組 み 合 わ せ で , HEP&JES 工 法 と 呼 ば れ て い る . HEP&JES 工 法 は , 鋼 製 エ レ メ ン ト を 施 工 時 の 防 護ルーフと構造物の本体とに兼用するため,従来工法に比べて鉄道下や道路下の掘 削や推進などの回数を少なくすることができ,施工期間の大幅な短縮と施工時の安 全性や経済性の向上が大いに期待できる工法である.この工法は,鋼製エレメント を順番につなぎ合わせ,最後に閉合部の構築を行い構造物を完成させる工法である が ,こ の 最 後 に 施 工 さ れ る 閉 合 部 の 構 造 を ど の よ う に す る か が 大 き な 課 題 で あ っ た . 本 研 究 は ,閉 合 部 の 構 造 が 有 す る 耐 力 や 変 形 な ど の 性 能 を ,実 施 工 に お い て 計 測 さ れた結果を基に詳細に分析し評価することによって,合理的な閉合部の構造を確立 するとともに,その設計手法に検討を加えたものである.. 1.

(2) 図‑1. 図 − 1.1 工 法 の 概 要 HEP&JES工法. 2.

(3)

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