岡山大学教育実践総合 セ ンター紀要, 第6巻 (2006),pp.89‑100
原 著
幼稚 園教育課程 と指導計画 との関連
門松 良子(岡 山大学大学院教 育学研 究科) 井 戸 和秀 (岡 山大学教 育学部)
幼 稚 園教 育 は,保 育者 が幼 児 に活 動 を一斉 に与 えてね らい を達成 させ る もの で はない。 幼 児 主体 の活 動 と発 達過 程 とを踏 ま えた全体 計画 が基本 で あ る。 そ こで各 園 で は,幼稚 園教 育要領 に基 づい て教 育課 程 が編成 され る。 しか し実 際 は,教 育課 程 の捉 え方 が様 々 で あ り,形骸化 して しま った り, 内容 が活 動 そ の もの にな った りな ど,誤解 され て い る こ とが多い。 また,教 育課 程 と指導 計 画 の 内容 が混 同 され た りして, それ らが明確 に 区別 され てい ない ところ も多い。 ところが教 育課 程 や指 導計 画 は,幼 児教 育 の 根 幹 をなす もので あ る。 したが って .それ らの混 同は実践 上 の大 きな問題 を引 き起 こす。 そ こで ,比較 的 よ く組 み 立 て られ てい る と考 え られ たA幼稚 園 の教 育 目標 , 主 に教 育課 程 や 指 導計画 につ い て検討 し たOそ の結 果 ,それ らが幼 児 の発 達過 程 に沿 った一 貫性 の あ る教 育計 画 にな って い ない こ とが分 か ったO
キー ワー ド :教育課程 ,指導計画 ,ね らい, 内容
Ⅰ.研究 目的
幼稚園では,幼稚 園教育要領 に基づ いて教育課程 が編成 され てい る。 しか し実際は,教育課程 の捉 え 方が様 々であ り,形骸化 して しまった り,内容 が活 動その ものになった りな ど,誤解 され ていることが 多い。幼稚 園には教科書がないため,保育者 の経験 に基づいて保育が実践 され る。その結果,園に よ り 様 々な保 育内容や指導の在 り方,保育形態が見 られ
る。
現行の幼稚 園教育要領 の中に 「各幼稚 園において は,法令及び この幼稚園教育要領 の示す ところに従 い,創 意工夫を生 か し,幼児 の心身の発達 と幼稚 園 及び地域 の実態に即応 した適切 な教育課程 を編成す るもの とす る」1)と教育課程 の編成 につ いて示 され てい る。 そ して,幼稚園教育要領解説 には 「教育課 程 は,幼稚 園における教育期 間の全体 を見通 した も のであ り,幼稚 園の教育 目標 に向かって どの よ うな 筋道 をた どってい くかを明 らかに した全体的な計画 である」 2)と示 され てい る。 しか し,具体的な教 育 課程のあ り方につ いては示 されていない。また
,
「幼 稚園教育 は,幼児の発達の特性 に照 らして,幼児 の 自発的な活動 としての 『遊び』 を重要 な学習 として 位置付 け,幼稚 園教育要領 に従 って教育課程 が編成 され,適切 な設備施設の下 に,教育の専門家 である 教員 による組織的 ・計画的な指導 を 『環境 を通 して』行 ってい るものである」 3) (中央教育審議会答 申, 2005)と幼児教育の在 り方 が示 されてい る。そ して,
遊びが学習 とLして位 置付 け られ,計画の重要性 が指 摘 されている。
保 育現場 では,日々の活動計画が立案 され てい る。
しか し,それが園の教育 目標や教育課程 とどの よ う に関連 してい るのか,幼 児の発達 を見通 した指導 と なってい るかを問い直す ことはあま りされていない。
また,教育課程 と指導計画の内容が混同 され,それ らが明確 に区別 されていない ところが多い。 これ ら の ことは,幼児教育の根幹 をなす ものであ り,実践 上の大 きな問題である。
そ こで,本研究 では,教育 目標 ,主に教育課程 と の関連や教育課程 のね らいが指導計画のね らい に ど の よ うに具体化 され てい るか,指導計画がね らい を 達成す る指導内容 となってい るか検討す る。そ うす ることで,保育の質 を高 め,子 どもの発達が保障 さ れてい くための基本的な視座が得 られ ると考える。
Ⅱ.
研究方法A幼稚 園が実践 してい る5歳児 の教育課程,指導 計画の資料4)を検討 し,問題点を明 らかにす る。
A幼稚 園 を選択 した理 由は,教育 目標や教育課程, 指導計画等が明確 に区別 され てお り,分析対象 とし て検討 しやすい と判 断 したか らである。一方,他 の 幼稚園の資料 は,書式が多様 であるため,現段階で は検討対象 としなかったO なお,検討す る際,下記 の内容 を分析す る視点 とした。
・教育 目標 が教育課程 のね らいに具体化 されてい
‑ 89‑
るか。
・幼児 の発 達過程 を捉 えた教育課程 のね らい にな ってい るか。
・指導計画 のね らいが,教 育課程 と関連性 が ある か。
・指 導計画 の内容 がね らい を達成す る指導 内容 に なってい るか。
なお,文 中の教育 目標 や教育課 程,指導計画等 は, A幼稚 園の資料5)か ら抽 出 した。
Ⅱ.
研究内容1.教 育 目標 と教育課程 との関連
教育 目標 と教育課程 との関連性 を検討す る前 に, 教育 目標 と教育課 程 の概 念 につ いて述べ る。 教育 目 模 とは,それぞれ の園の実情 に応 じて設 定 され,園 で め ざす幼 児像 が示 され た ものであ る。教育課程 と は,各 園 において入 園か ら修 了までの教 育期 間の全 体 にわた り, どの よ うな こ とを 目標 に して, どの よ うに教育 を進 めるか を示す教育 の全体計画で ある。
そ こで,教育課 程 で は, め ざす幼 児像 (教育 目標), それぞれ の発達の時期 に育てたい こと (具体 的なね
らい),そのた めに保 育者 が指導 し幼 児 が経験す るこ
表1 教育課程
と (具体的 な 内容) を示す こ とにな る6)。実 際 に教 育課程 を作成す る際 に,保 育者 が指導 し幼児 が経験 す るこ と (具体的 な内容) を活動 と捉 えて しま うた め,指導計画 と混 同 して しまい,教育課程の内容 が 暖味になって しま うことが多い。 そ こで,教育課程 では幼児 の発達過程 に沿 った具体的なね らい を明確 に し,ね らいにそ って具体 的な内容 を示す こ とが重 要 である。例 えば,教育 目標 を 「よく考 える子 ども」
とした場合 ,教 育課 程 のね らい は,「友達 と一緒 に考 えた り工夫 した りしなが ら活動 を進 める」の よ うに 教育 目標 を具体化 し,発 達 の過 程に合 ったその時期 の教育課程 のね らい が示 され ることにな る。そ して, そのね らい を達成 させ るために必要 な指導 内容 を設 定す る こ とにな る。 この よ うに教育 目標 を実現す る た めには幼児 の発達過程 を明確 に捉 えた教育課 程 の ね らいが重要 になって くる。
そ こで,表1の教育 目標 と教育課程 のね らい の整 合性 につい て,教 育 目標 (『』で示す)ご とに教育課 程 (「」で示す)に挙 げ られ てい るね らい と関連 させ て検討す る。 なお,下線 (波線) は筆者 らによる。
2 ・3年保 育5歳児 敬
育 1.しんぼ う強 くがんば りのきく子供 2.心豊かでのびのびと活動する子供
冒
標 3.人の話をよく聞き自分の考えをも話せ る子供 4.自然や物を大切にする子供 発
逮 Ⅶ期 Ⅷ期 Ⅸ期
の
姿 友達 と一緒に遊びの経験を広げてい く 友達 とのつなが りが深まっていく 一人一人の取 り組みが充実 してくる
ね ○いろいろに工夫 しなが ら,一つのことに じっくりと取 り組むO
○小学校を意識するとともに大きく なった自分を感 じながら生活するD
○身近な環境に積極的に働 きかけ,試 した り考えた りしようとするo ○集団の中の自分を意識 しなが ら,自分の役割 を感 じて行
○いろいろな体の動 きに興味をもち, 自分な りに挑戦 しようとするQ 動するo
ら ○友達 と思いを伝 え合いなが ら遊びを楽 しむ○ ○友達や身近な環境に対 して多方面か らいろいろな見方
しヽ 考え方を しようとするQ
○共通の目的に向かって友達 と考え合った り話 し合ったりして 活動 を進めるQ
○生活の中で出会 う様々な問題について先生や友達と一緒に考え,いろいろな方法で
幼稚園教育課程 と指導計画 との関連
『しんぼ う強 くがんば りのき く子供』 は,「い ろ ない。 もし,教育 目標 を教育課程のね らい として具 ゝ̲1ろ な庫 g?:敷き敵
うとす る
」
「い ろい ろに工夫 しなが ら,‑つ り こと に じっ く りと取 り組 む」 「生活 の 中で出会 う様 々な 問題について先生や友達 と一緒 に考 え い ろいろな 去藍 壬祭迭主よ一生と主星」の3項 目が,関連 してい る と考 え られ る。『しんぼ う強 くが んば りのき く子 供』 と 「挫 うな佐里艶 を邑奥
鮭を もら し旦盆な りに挑戦
しよ うとする
」 ことの関係 をみ る と,運動 的な ことな ど,できない ことがあって もあき らめな いで 自分な りにや ってみ よ うとす ることが 『しんぼ う強 くがんば りのき く』 ことだ と考 え られ る。 しか し,それ は体 を動かす ことだけではな く,他 の活動 で もい えることである。そ うす ると教育課程のね ら い は, 「地 と邑 旦分̲から逃聾L 最後 星 であき らめない よ うにする」と設定す る方が妥 当で ある。 また, 「与上地 」二三旦こ とにじっく
りと取 り組む」は途 中で止 めないで 自分 な りに一つの ことに取 り組む ことだ と考 えられ る。しか し,
「 ̲ じっ
く りと取 り組 む」 とい う表現 が分 か りに くく,適切 ではない。「い ろい ろ工夫
しながら 途 中で止 めないで 二コ の こ.とを̲F1分な りlこ申.り剛史 」 こ とだ と設 定 した方 が適切 であ る。 「生活 の中 で 出会 う様 々 な問題につ い て先 生や友 達 と一緒 に 量 産」吏 ろ地 盤迭 主よiと主星 」は,敬 育 目標 に合致 した教育課程のね らいの設定になって お り,適切な内容 と考えられ る。
この よ うに教 育 目標 が具体 的 な教 育課 程 のね ら い とな るよ うに設定 されなけれ ば,幼稚 園の教育計 画が単なる表面上の文言の羅列 になって しま う。そ の結果,指導計画が教育 目標や教育課程 と解離 して しまい,それぞれが分離 して しま う。
以 上 の よ うなアプ ローチ の方法 で以下 の教 育 目 標 と教育課程のね らいに関 して検討 を行 う。
『心豊かでのびのび と活動す る子供』は 「小学校 を 塞農 土屋土地 こ大 き くな った 自分 を感 じなが ら 生活する
」
「 団の 中の 自分 を意識しなが らじて行動する」の 2項 目が,関連性があ ると考 え られ る。 しか し, この2項 目は教育 目標 に 適切 に合致 していない よ うに考 えられ る。 また, こ のね らいは5歳児の発達か らみ ると高度である。他 の教育課程のね らい を検討 してみて も適合す るもの がない。教育課程のね らいの2項 目は具体性 がな く, 指導す る際の具体的な援助の手立てが考 え られ てい
体化す るな らば, 「自分 の考 えを表現 し自信 をもっ て行動す る」や 「集 団の中で 自分の考 えを表現 した り友達の気持 ちを受 け入れ た りして行動す る」 とす るな らば,実際に指導す る場合の指針 となることが できる。
『人の話 をよく聞 き 自分の考 えをも話せ る子供』
は 「友達 と思い を伝 え合 いなが ら遊び を楽 しむ
」
「共 通 の 目的 に向か って友 達 と考 え合 った り話
し合 っ た りして活動 を進 める」
「生活 の 中で出会 う様 々な 問題 について先生や友達 と一緒 に考 え,いろい ろな 方法で決
しよ うとする 」の3項 目が,関連性 があ る と考 え られ る。『人 の話 をよく聞き 自分の考 えを も話せ る子供』 を教育課程のね らい として具体化す るためには, 自分以外 の人 と自分 と対比 した具体的 な内容が設 定 され る必要がある。 この考 えに基づ け ば,概ね, この3項 目は適合 してい る と考 えること ができる。 しか し, 「共通 の 目的に向かって友達 と 考 え合 った り話 し合 った りして活動 を進 める」の 中 の 「共通の 目的 に向かって〜」の文言は,具体的な 内容 を意 味 していない。 ここで重要 な ことは, 「共 通の 目的」 をいかに具体化す るかであろ う。例 えば「同 じ遊び をす る中で〜」とか 「みんなでルール を 決 めて遊ぶ 中で〜」な どの具体的なね らいが設定 さ れ るべきである。
『自然や物 を大切 にす る子供』は 「身遮 拠 積極 的に嵐 きか け,試 した り考 えた りしよ うとす
に
対
して 方面か らい ろい ろな見方,考 え方を
しよ うとする
」の2項 目が,関連性 がある と考 え られ るOここで重要な ことは,『自 然や物 を大切 にす る〜』 とい う文言である。 この内 容 を受 けて教育課程のね らい を設定す るためには, 自然や物 を大切 にす る とい うことが, どの よ うな具 体的な考 えや行動 を導 き出すのかが設 定 され る必要 がある。 ところが, 「身藍 を農産旦触
試 した り考 えた りしよ うとす る」
して多方面か らい ろい
ろ
うとする」
「友達や身近 な見方,考 え方 とい う教育課程のね らいでは,『〜
大切 にす る〜』 が設 定 され ていない。『自然や物 を 大切 にす る
〜』
とい うことは,動物や植物が生 きて いることを知 って大切 にす る気持 ちや物 を壊 した り 乱暴 に扱 った りしない気持 ちを育てることと考 え ら れ る。また,『自然や物』 に 「友達空身近左遷漫二 」と設 定 され, 「友達」が含 まれ ることに も違和感 が
‑ 91‑
あ る。 さ らに, 方 面 か らい ろい ろな見方 考 え方 を しよ うとす る」は5歳児 に とって高度なね ら いであ る。例 えば
命 の大切 さ
「身近 な動植 物 に かかわ
「い ろい ろな
物
にかかわ 試 したり考えた
りしなが ら遊ぶ 中で物 を大切 に鮎 」
とした方 が,関連性 があるので はないだ ろ う か。以上,教育 目標 と教育課程 のね らい との関連性 を 検討 してみ る と,教育 目標 の子 どもの姿 を教育課程 のね らい で具体化 してい る とは考 えに くい ものがあ る。 教育 目標 が教育課 程のね らいで明確 に され てい ない と,次の指導計画 を立案す る際,教育 目標 か ら 乗離 した内容 になって しま う。 その結果,教育 目標 が達成 できない状況になって しま う。
表1の教育課程 では, 1年 間がⅦ期 ,Ⅷ期 ,Ⅸ期 の3期 に分 け られ , しか もそれ らをは っき りと区切 るのではな く,幅 をもたせ た設 定 にな ってい る。そ してⅦ期 ,Ⅷ期 では 2期 を通 したね らい になってい る。 その よ うな分 け方 に した理 由は,発達 の個人差 を考慮 して幅 をもたせ てある と考 え られ る。 もしそ うである とすれ ば,2期 を通 してのね らいが,3項 目 (Ⅷ期 か ら1項 目加 わって4項 目) だ けでな く, もっ と多 くのね らいが必要 ではないだ ろ うか。つま り,Ⅶ期 ・Ⅷ期 (4月 〜 12月 ごろ) では,幼児の 発達 が充実 して くる時期 であ り,幼児 の発達過程 を も う少 し細 か く捉 えたね らいが必要 で ある。 また,
Ⅶ【期後 半か らは,急 にね らいが多 くな ってい る。 そ して,幼児の発達過程 か らね らい を見 た場合,前半 に比べ,後半ではね らいが高度 になってい る。例 え ば, 「集 団 の 中の 自分 を意識 しなが ら, 自分 の役割 を感 じて行 動す る
」
「友達や 身近 な環境 に対 して多 方面か らい ろい ろな見方,考 え方 を しよ うとす る」 な どである。確 かに大局的 にみ る と,教育 目標 の幼 児像 か らす る と教育課 程 のね らい との整合性 はある。しか し,幼児 の発達過 程 を捉 えたね らい としてみた 場合 には,5歳児 が この よ うな高度 なね らい を達成 で きるだ ろ うかQ筆者 らは,保 育経験 上, ほ とん ど 不 可能 に近い よ うに思 う。 た とえ大人 で も, この よ
うなね らい を達成す ることは困難 であろ う。
教育課程 を設 定す る際,重要 な ことは,実際の幼 児 の発 達過 程 を しっか りと踏 ま え る こ とで あ る。 5 歳児 におい て は, 「集 団の 中で 自分 の考 えを表現 し た り友達 の気持 ちを受 け入れ た りして行動す る」や
「い ろい ろな物 にかかわ り,試 した り考 えた りしな が ら遊ぶ 中で物 を大切 に扱 う」 くらいが適切 である。
この程度 でない と,教 育課程 を立案 して も実践 に役 立たない。教育課程 が実際の保育 において実現 され に くい と,幼稚 園 として標梼す る教育 目標 がほ とん ど意 味のない ものになって くる。基本 的に教育 目標 は,幼稚 園の顔 として極 めて重要であ る。 この こと を考 えて教育課程 をきめ細や かに策定す る必要 があ る。
2.教育課程 のね らい と指導計画 のね らい との関連 表1の教育課程 のね らい (『』で示す)と表2の指 導計画のね らい
( 「
」で示す)とを関連 のあるものを 対応 させ て,整合性 を検討す る。なお,下線 (波線)は筆者 らによる。
表 1Ⅶ期 ,Ⅶ:期 (4月〜 12月 ごろ)
『身近 な環境 に積極的に働 きかけ,試 した り考 えた りしよ うとす る』 は,表2・1の 「表地 捜 査室皇 生
地
空重̲q2̲旦迦 芸濃 払旦」
「表 側 ;̲t̲̲モろ I、?ろ な遊び を楽 しむ」, 表2・4の 「観 望旦 塵娃連座飽追 敷変わ̲り̲, それ らを 遊び の 中に取 り入
れ て遊ぶ 」の3項 目が関連性 があ る。 この 中で 『身近 な環境 』 とは, 「新 しい環境」の ことを示 してい る と考 え られ る。 しか し,表 2・1 の二つ のね らい は 「新 しい環境 に慣れ る」ことを意 図 してお り,『身近な環境 に積極 的 に働 きかける〜』
こ ととは意 味や 内容 が違 う。 また, 「年長組 の生活 の リズ ムに慣 れ る」とい うこ とは,『身近 な環境』
と直接 の関連 はない。 とい うの は, 「年 長 組 の生活 の リズ ムに慣れ る」とい うことは,年長組 として新 たな生活 が始 まる ことを意 味 してお り,環境 に働 き かけることとは違 う。 それ では,なぜ この よ うな指 導計画 のね らい を設定 したのだ ろ うか。 それ は,千 どもの活動 を先 に考 えてか ら,指導計画 のね らい を 設定 したか らだ ろ う。
教育課程 のね らいは,Ⅶ期,Ⅷ期 を通 して考 え ら れ てい る。 しか し,指導計画 には4月以降には,そ れ に関連 したね らい は挙 げ られ ていない。表2・4(10 月〜12月)の 「秋 の 自然 に積極的に〜」として挙 げ
られてい るだけである。その理 由 として考 え られ る ことは,第‑ に・,教育課程 のね らいの設 定期 間は も つ と狭 くす る必要がある。第二に,Ⅶ期 に 『新 しい 環境 に慣れ ,年長組 の生活の リズムに慣れ る』 とい うね らい を設定す る必要がある。そ うす ることで, 教育課程 のね らい は,指導計画のね らい と適合す る よ うになるはずである。
『い ろい ろな体 の動 きに興 味をもち,自分 な りに
幼稚 園教育課程 と指導計画 との関連
挑 戦 しよ うとす る』 は,表 2‑3の 動 き に挑 戦 しな が ら遊 び を楽し
「い ろい ろな
体の
して は りき って生 活 す る」の2項 目が関連性 が ある。 む」
「運 動 会 を 目指表2 年 間指 導 計 画 (ね らい , 内容 )2 ・3年 保 育5歳 児 表2‑1 4月 進 級 当初 の不 安 な 時 期
○進 級 を喜 び , は りきって 園 生活 を送 る。
○新 しい保 育 室 や そ の周 りの環 境 ,年 長 組 の生 活 の リズム に慣 れ るQ O新 しい環境 に興 味 を もち, い ろい ろな遊 び を楽 しむQ
・園 生活 に期 待 感 を もって始 業 式 に参加 す る。
・進 入 園児 の世話 を した り,入 園 式 にむ けて活 動 した りして年 長 組 に な っ た 自覚 をす るQ
・新 しい環境 に興 味 を もって探 索 した りお も しろそ うな遊 具や 場 を見 つ けて か か わ ろ うと した りす る。
・身 近 な春 の 自然 と出会 い , そ れ らに興味 ・関心 を もつQ
・先 生や 友 達 と一 緒 に い ろい ろな遊 び を考 え るな ど して一緒 に進 めて い く楽 しさを味 わ う。
・思 い切 り体 を動 か して遊 ぶ快 さを感 じる。
・自分 な りに 目的 を もっ て取 り組 むQ
・生 活 の場 を整 えた り作 った りす る こ とに 自分 な りの方 法 で積 極 的 にか か わ ろ うとす るQ
・遊 び や 生 活 を通 して ク ラスや 友 達 の 中で 自分 の存在 感 を感 じるQ
表2‑2 5月〜 6月 目的 を もっ て行 動 範 囲 を広 げ て い く時 期
O 「あ あ した い」「こ う した い」 な ど 自分 な りの 目的 を も って 遊 び に 取 り組 む 中で 友 達 とのつ な が りを深 め る。
○ い ろい ろな遊 び に 意欲 的 に取 り組 ん だ り, 園 生 活 の 中で 自分 の で き る こ とや 楽 しみ を兄 い だ した り して , 自信 を もって生活 す る。
・「今 日は○○ しよ う」「明 日もや るぞ 」 な ど 自分 な りの 目的 を もって 取 り組 む Q
・先 生や 友 達 のお も しろそ うな遊 び に ま ざった り, ヒン トを得 て 自分 の遊 び に取 り入 れ た りす るQ
・興 味 を もった遊 び の 中 を考 えた りル ール や遊 び 方 を工夫 した り して遊 び を進 め る。
・身 近 な 自然 に働 きか け る中で驚 きや 発 見 を体 験 し,興 味や 関心 を深 めて い くQ
・活 動 の際 ,何 をす るか が 分 か り,先 生 や 友達 と一緒 に楽 しみ なが ら準備 しよ うとす る。
・自分 の思 い を相 手 に伝 えた り友 達 の思 い に気 づ いた りして遊 ぶ。
・新 しい遊 び に興 味 を もって 工夫 し,取 り組 も うとす るQ
・遊 びや 生活 の 中で友 達 の得 意 な こ とや 個 性 を知 る。
表2‑3 7月 〜 9月 自分 な りの 目的 に 向 か っ て挑 戦 して い く時期
ねらい・内容
○共 通 の 目的 に 向か って仲 間 と一 緒 に活 動 す るo Oい ろい ろな体 の動 き に挑 戦 しなが ら遊 び を楽 しむc O運 動 会 を 目指 して は りきって生 活 す るC
・自分 のイ メー ジ した もの に 向 けて ,身 の 回 りの もの を工 夫 して使 った り,遊 び に 必 要 な もの を作 った り す るQ
・自分 の思 い を相 手 に伝 えた り,相 手 の思 い に気 づ い た りして遊 び を進 めて い くQ
・い ろい ろな体 の動 きに興 味 を もち,友達 の刺激 を受 けなが らや ってみ よ うとす る。
・友 達 と言 い合 った り,役 割 意識 を もった りして遊 ぶO
・幼 児 な りに安 全 に気 を使 って遊 ぼ うとす るQ
・運 動 会 をが ん ば ろ うとす る気持 ち を もち,使 うもの を準備 した り練 習 した りす る。
・身 近 な 自然 とのか か わ りの 中で ,発 見 した り集 め た りした もの を先 生や 友 達 に知 らせ て い く。
・プ ール 遊 び で は,解 放感 を味 わ い なが ら, 自分 な りの 目標 を もって取 り組 むQ
・集 団 で活 動 す る迫 力 や醍 醐 味 を味 わい ,や り遂 げ られ た 自分 を感 じるQ
‑ 9 3 ‑
表2‑4 10月〜 12月 仲 間 と一 緒 に遊 び を工 夫す る こ とが楽 しい 時期
ねらい・内容
○仲 間 と一緒 に, い ろい ろに 工夫 しなが ら,遊 び を進 めて い くこ とを楽 しむ。
○ そ の子 な りに 工夫 した り,試 した りしなが ら, 自分 の思 い を表 現 しよ うとす るo o秋 の 自然 に積 極 的 にか か わ り, それ らを遊 び の 中に取 り入れ て楽 しむQ
・友 達 と一 緒 に共 通 の 目的 を 目指 して活 動 を進 めて い くこ とを楽 しむ。
・友 達 との遊 び の 中で , 自分 な りのイ メー ジや 考 え を表 現 して い くC
・友 達 の思 い を くみ取 った り行 動 を予想 した りしなが ら遊 び を進 めて い く。
・目的 の実現 に 向か って ,今 まで の素材 経 験 を生 か して材 料 を選 ん だ り工夫 した りす る。
・秋 の 自然 や そ の変化 に気 づ き,先 生 や 友 達 と話 題 にす るo
・身 近 な環境 を取 り入 れ な が ら遊 び を工夫す る楽 しさを味 わ う。
・学級 全 体 の話 題 に 関心 を もち, そ の子 な りにかか わ るQ
・生 活 の仕 方 が分 か り, 自分 た ちで生活 の場 を整 え よ うとす るQ
・ク ラス の 中で 自分 が置 かれ て い る状 況 を感 じとる と ともに友 達 の居 場 所 や 立場 も感 じる。
・様 々 な人 とのつ なが りを意 識 しなが ら自分 な りに1日の生 活 を組 み 立 て て過 ごす。
表215 1月〜 3月 一 つ の こ とに じっ く りと取 り組 む よ うに な って くる時期
○ 共 通 の 目的 に 向か って , 互 い に アイ デ ィア を出 し合 い なが ら, 自分 た ちで遊 び を進 めて い くo O作 り上 げ る こ とを楽 しみ に しなが ら, 一 つ の こ とに じっ く りと取 り組 む。
0 1年 生 にな る こ とに期 待 しなが らは りきって生 活 す る。
・目的 に向か って 自分 な りに考 えた り工夫 した りす るQ
・自分 な りの見 通 しを もって活 動 に取 り組 む。
・友 達 とのか か わ りの 中で 自分 を発揮 して活動 す る充 実感 を味 わ う。
・友 達 の持 ち味や得 意 な こ とを生 か して遊 ぶ。
・友 達 が そ れ ぞれ 置 かれ て い る状 況 や 事 情 を感 じ, 自分 は何 を した らい い のか考 え,行 動す る。
・い ろい ろにイ メー ジ を わか しなが ら作 品 を丁寧 に仕 上 げ て い くこ とを楽 しむ。
・遊 び のル ール を確 か め合 っ た り, 工夫 した り しなが ら遊 ぶQ
・年 長 児 と して の誇 りを感 じて行 動 す る。
・自分 の役 割 , 立 場 を認 識 し, ク ラ ス の一 員 で あ る こ とを 自覚 す る と ともに ,友 達 を一 緒 に 生 活 す る仲 間 と して認 め るQ
・幼 稚 園全 体 の 生 活 を視 野 に入 れ ,修 了 ま で の見 通 しを もち 自分 た ち の生 活 を組 み 立 て て い こ うとす る。
『い ろい ろな体 の動 きに興 味 を もち, 自分 な りに 挑 戦 しよ うとす る』 とい う教 育課程 のね らい もⅦ期 ,
Ⅷ 期 を通 して挙 げ られ てい るが,上記 の教 育課程 の ね らい に関連す る指導計画 のね らい は表 2‑3 (7月
〜9 月) の 中に挙 げ られ てい るだ けである。 この時 期 に 「運動会 を 目指 しては りきって生活す る」 とい うね らい を設 定 した こ とは,運動会 を考 えての こと で あ ろ う。 しか し,指導計画 のね らい と しては具体 的 で はない。 それ よ り 「運動会 に向か った遊 びや生 活 に取 り組 む」とした方 が具体的 で指導 を Lやす い
はず である。
『友達 と思 い を伝 え合 いな が ら遊 び を楽 しむ』は, 表2‑2の 「『あ あ し
たい
りの 目
『こ う した い
的 を もって遊 び に取 り組 む 中で友 達 とのつ
ながりを深め
る上 表 2‑3の 「共通 の 目的 に向かっ間 と一 緒 に活 動する」の2項 目が関連性 が あ る。
そ の 中で,「『あ あ したい』『こ うしたい』 な ど自分 な りの 目的 を もって遊 び に取 り組 む」こ とと 『友達 と思い を伝 え合 い なが ら
〜』
とい うこ ととは意 味が 違 う。一方 ,後 半の 「〜友達 とのつ なが りを深 め る」ことと 『友達 と思い を伝 え合 いなが ら
〜』
とは,関連性 が あ る。 つ ま り, 自分 の思い を友達 に伝 える中 で,友達 とのつ なが りは深 ま る とい うこ とで あ る。
しか し,前 半の 「自分 な りの 目的 を もって遊び に取 り組 む」 こ とと,後半の 「友達 とのつ なが りを深 め る」 こ ととは, 内容 に無理 がある。つ ま り, 自分 の 目的 に沿 った遊 び と友 達 とのつ なが りを深 め る こ ととは,時 として矛盾す る内容 である。した が って,
「『あ あ したい』『こ うしたい』な ど自分 な りの 目的 を もって遊 び に取 り組 む」 と 「い ろい ろな遊 び を通
幼稚 園教育課程 と指導計画 との関連
して友達 とのつ なが りを深 める」にね らい を分 けた 方 が指 導 内容 を考 えやす い。 また ,『思 い を伝 え合 う』 こ とと 「共通 の 目的 を もっ こ と」 との関連性 は ない とは言 えない が,具 体的 で はない。『思 い を伝 え合 う』 方 が, 「共 通 の 目的 を もっ こ と」よ り具体 的 な姿 と捉 え られ る。つ ま り,教育課程 のね らい と 指導計画のね らいが逆転 してい るのである。
『生 活 の 中で 出会 う様 々 な 問題 につ い て先 生 や 友達 と一緒 に考 え,い ろい ろな方法 で解決 しよ うと す る』 に関連 したね らい は,Ⅶ 期(7月〜12月 ごろ) には挙 げ られ ていない。 また,指導 計画 のね らい表 2・1の l進 級 を喜 び ,は りきって 生活 を送 る」,秦 2・2の 「い ろい ろな遊び に意欲 的 に取 り組 んだり
生 活 の 中で 自 ので き る こ とや 楽 しみ を兄 い だ した りして,自信 を もって生活す る」,表 2‑4の 「飽 間 と一緒 に,い ろい ろに工 夫 しな が ら,遊 び を進 め てい くこ とを
楽
しむ」
「そ の子 な りに工 夫 した り .13室 .した‥り.̲しな が ら,‥日分 o)"Liiい を衣
現.
しよ.うとす 旦 」の4項 目が教育課 程 のね らい との関連 がみ られ ない。教育課程 に関連 のない指導計 画 のね らいが挙 げ られ てい るこ とは,指導計画 が活 動 か ら考 え られ た結果であろ う。表1Ⅸ期 (1月〜 3月)
『い ろい ろに工夫 しなが ら,一つ の こ とに じっ く りと取 り組 む』 は表2‑5の 「作 り上 げ る こ とを楽 し み に しなが ら,一つ の ことにじっ く りと取 り組む」
の1項 目が関連性 が あ る。 このね らい は,何 か を作 る こ とのみ に限定 してい る。 作 るこ と以外 で もね ら い を達成 で き る こ とが あ るはず で あ る。 また,『じ っ く りと取 り組 む
』
の 『じっ く り〜』 は指導計画 の ね らい と して具体化 しに くい。 そ こで,『自分 な り に考 えた り工夫 した りしなが ら,一 つ の こ とを最後 までや り通 す』 と設 定 した方 が,ね らい を具体化 し やすい。『小 学 校 を意 識 す る と ともに 大 き くな っ た 自分 を感 じなが ら生活 す る』 は,表2‑5の 「1年 生 にな
待
しなが ら は りきって生 活する」の1 項 目で あ る。「
は りきって生 活す る」 とは具体 的 に は どの よ うな姿 を 目指 してい るのだ ろ うか。 この よ うなね らいでは,指導 内容 を どの よ うに設 定す るの か を確 定 できない。それ よ り 「1年 生 にな る ことに 期待
しなが ら, 自きる よ うにする」
の生活全体 の こ とを 自
立
してで とした方 が具体的であろ う。『集 団の 中の 自分 を意識 しなが ら, 自分 の役割 を 感 じて行 動す る乱 『友達や身 近 な環境 に対 して多方
面か らい ろい ろな見方 ,考 え方 を しよ うとす る』 に 関連 した指導計画 のね らい は,表 2・4,表 2・5には 挙 げ られ てい ない。 そ の理 由 として,教育課程 か ら 指導計画 が設 定 され なか った ことが考 え られ る。本 莱,教育 目標 をまず設 定 し,次 に教育課程,指導計 画 とい うよ うに順序性 が あ るはず であ る。ところが, まず活動 が前提 と して教育課程や指導 計画 が設 定 さ れ る と,必ず どこかで関連性や適合 しない部分 が生 じる。 上記 の2つ の教 育課程 に指導計画 のね らいが 設 定で きない とい うこ とは,前述 した よ うに活動 が 先ん じた結果 である と考 え られ る。
『共 通 の 目的 に 向 か っ て友 達 と考 え合 っ た り話 し合 った りして活 動 を進 め る』 は 「共通 の 目的 に向 かつ
て アイデ ィ
ア.をL
tt jL
合 I、象が.ら.,口分 た ち̲で草 び を進 めて い く」の1項 目が関連性 があ る。 これ は 教育課程のね らい を具体化 した ものになってい る。『生 活 の 中で 出会 う様 々 な 問題 につ い て 先 生 や 友達 と一緒 に考 え,い ろい ろな方法 で解決 しよ うと す る』 は,表 2‑4,表2・5に も関連 したね らい は挙 げ られ てい ない。 これ も,活動が先 に考 え られ,後 か ら教育課 程 を当て は めた結果 ではないだ ろ うか。
しか も, この教 育課 程 のね らい は,指 導計画 のね ら いの よ うにな ってい る。 も し, この教 育課程 のね ら い を本 来 の教 育課 程 のね らい に しよ うとす るな らば,
『生 活 の 中で先 生 や 友 達 と一 緒 に考 えた り話 し合 った りす る』 とした方が適切 ではないだろ うか。
以 上 が教 育 課 程 の ね らい が指 導 計 画 の 中で具 体 化 され たね らい として挙 げ られ てい る もので ある。
一方,教育課 程 のね らいで あ る奉 1の 『生活 の 中で 出会 う様 々 な 問題 につ い て先 生 や 友 達 と一 緒 に考 え,い ろい ろな方 法 で解 決 しよ うとす る』『集 団 の 中の 自分 を意識 しなが ら, 自分の役 割 を感 じて行 動 す る』『友 達や 身 近 な環境 に対 して多方 面 か らい ろ い ろな見方 ,考 え方 を しよ うとす る』 では,関連す るね らいが表2の指導計画 の 中に具体化 され てい な い。また,指 導計 画 のね らい表2・1の 「進級 を喜び, は りきって 圃生活 を送 る」,表 2・2の 「い ろい ろな 遊び に意欲 的 に取 り組 んだ り 圃生活 の 中で でできるこ とや 楽 しみ を兄い
だ
した りもって生活す
る
」,表 2‑4の い ろ工 夫 しなして, 自信 を
「仲 間 と一緒に
が ら,遊 び を進 め てい くこ とを
楽し
「そ の
子
な りに工夫 した り,試
したり
しながら
自分 の思い を表現 しよ うとす る」の4項 目は,教 育 課程 のね らいか ら具体化 され たね らい となっていな い。 これ らの よ うに教 育課程 のね らい と指導計画 の
‑ 9 5 ‑
ね らい の 関連性 が ない とい うこ とは,指 導計画 のね らい が教 育課 程 のね らい を具 体化 した もの で はな く, 幼 児 の活動 か ら設 定 され たね らい で あ る と考 え られ
るO また,Ⅷ期 後 半(12月〜3月)か らの表1の 『集 団 の 中の 自分 を意識 しな が ら, 自分 の役割 を感 じて 行 動 す る』 とい うね らい に関連 す る指 導 計画 のね ら い は,表2‑2(5月〜 6月)の り
止
る Ilろ な遭壁旦
三豊数 的に取 り担 左定旦L展望 造 型 旦 竺旦 分 野̲で き る こ と や 楽 しみ.を兄い.だ した.り‥して, 白棒 を̲ら?て/i‑A̲括す 旦 」と関連性 が あ る。 しか し,教 育課 程 で はⅧ期 後 辛 (12月 〜 3 月)に挙 げ られ てい るが指 導 計画 で は 5 月〜 6月 のね らい に挙 げ られ , 時期 が一 致 してい な い。 教 育課 程 のね らい と指導 計 画 のね らい の時期 が 一致 してい ない の は,教 育課 程 の前 半 のね らい が少 な く,後 半 にね らい が多 くな ってい るか らであ る。Ⅷ 期 は,幼 児 の活 動 が一番 充実 す る時期 で あ る。 し か し,教 育課 程 のね らい が少 ない とい うこ とは,幼 児 の発 達過 程 の捉 え方 が的確 で はない とい うこ とを 示 してい る。
以 上 の知 見 か ら,教 育課 程 のね らい と指 導 計 画 のね らい の整合性 を検 討 す る と,教 育課 程 のね らい が指 導 計 画 の 中で具 体 化 され てい ない ものや指 導 計 画 の 中のね らい が,教 育課 程 のね らい か ら具体化 さ れ た もの で ない ものが散 見 され る。 ま た,教 育課 程 の期 のね らい と指導計 画 の月 のね らい が一致 してい ない部 分 が あ る。 この よ うに教 育課 程 と指 導計 画 の 関連 性 にず れ がみ られ る。 更 に,Ⅸ期 に教 育課 程 の ね らい が多 く挙 げ られ てい るが, それ に関連 した指 導 計 画 のね らい が挙 げ られ てい ない。 これ は,ね ら い を考 え る際 に活動 か ら発 想 され た結 果 で あ る と考 え られ る。実 際 に指導 す るた め の計 画 立案 とな る と, まず 活 動 を先 に考 えて しまい が ちで あ る。幼 児 の発 達 を踏 ま えた指導 計画 を考 え る際 には,常 に教 育課 程 のね らい を基 に考 えてい くこ とが大切 で あ る。 指 導 計 画 のね らい が 「〜 は りき っ て生 活 を送 る
」「 〜
楽 しみ を兄 い だ した り して〜
」
「〜 じっ く りと取 り 組 む」
「〜 は りきって生 活す る」
「〜楽 しむ 」な どは, 実 際 の指 導 で具体 的 な活動 を想 定 しに くい。 そ のた め,言葉 が一人歩 き をす る結 果 とな って しま う。 ね らい を設 定す る際 に幼 児 の具 体 的 な姿 が想 起 され て い ない と, ね らい が暖 味 にな り,指 導 が で きに く く なって しま う。3.指 導計 画 のね らい と内容 との関連
指 導 計画 のね らい (『』で示 す ) と指 導 内容
( 「 」
で示す ) が関連 した もの を対応 させ る と次 の よ うに な る。
表2‑1 <4月 >
『進 級 を喜 び , は りきって園生活 を送 る』
・
「圃生活 に期待感 を もって始業式 に参加 す る」・「進 入 園児 の世 話 を した り,入 園式 に 向 け て活 動 した りして年 長組 にな った 自覚 をす る」
上記 の よ うに2項 目がね らい を具体化 した 内容 と な ってい る。 内容 で は具体 的 に幼 児 に指導 す る こ と が示 され て い る。 それ で は
,『
〜 は りきって 圃生 活 を送 る』 とい うこ とは,実 際 に どの よ うに指 導 す る の だ ろ うか。 「進 入 園児 の世 話 を した り, 入 園式 に 向 けて活動 した り して年長 組 にな った 自覚 をす る」をね らい と して考 えた方 が,具体 的 な指導 に直結 し や す い。 ま た , 「園生 活 に期 待感 を もっ て始 業 式 に 参加 す る」とい う内容 は,始業式一 日の こ とで あ り,
4月 の指 導 内容 と してふ さわ しくな い。 それ よ り, 週 案 や 日案 の 内容 と して考 え た方 が よ り適 切 で あ
ろ う。
『新 しい保 育室や そ の周 りの環境 ,年長 組 の生 活 の リズ ムに慣 れ る
』
・「生 活 の場 を整 えた り作 った りす る こ とに 自分 な りの方法 で積 極 的 にかかわ ろ うとす る」
・
「遊 びや 生活 を通 して クラスや 友 達 の 中で 自分 の 存在感 を感 じる」上記 の 2項 目が具 体化 され た 内容 とな って い る。
「遊 び や 生 活 を通 して ク ラスや 友 達 の 中で 自分 の 存在 感 を感 じる」 は,高度 な 内容 とな ってお り,実 際 に どの よ うに指導 す るのだ ろ うか。進 級 当初 には,
「遊 びや 生 活 を通 して,新 しい クラスや 友 達 に慣 れ 安 定 して行 動す る」 とい うよ うに した方 が ,幼 児 の 発達 に合 ってい るのではないだ ろ うか。
『新 しい環 境 に興 味 を もち,い ろい ろな遊 び を楽 し む』
・
「新 しい環境 に興 味 を もって探 索 した りお も しろ そ うな遊 具 や 場 を見つ けて か か わ ろ うと した り す る」・「身 近 な春 の 自然 と出会 い,それ らに興 味 ・関心 をもつ 」
・
「先 生や友 達 と一緒 にい ろい ろな遊 び を考 えるな ど して一 緒 に進 めてい く楽 しさを味わ う」・
「思 い切 り体 を動 か して遊ぶ快 さを感 じる」・
「自分 な りに 目的 を もって取 り組 む」上 記 の 5項 が ね らい を具 体 化 した 内容 とな っ て い る。 「思 い切 り体 を動 か して遊ぶ 快 さを感 じる」
幼稚 園教育課程 と指導計画 との関連
は 『〜い ろい ろな遊び〜』の中の一つ と捉 える と具 体化 され た内容 と考 え られ る。 また, 「自分 な りに 目的 をもって取 り組 む」は 「自分な りに 目的 をもっ て遊びに取 り組 む」 と した方 が よ り具体的 にな る。
表2‑2 < 5月〜6月 >
『
「ああ したい」
「こ うしたい」な ど自分な りの 目的 を もって遊 び に取 り組 む 中で友 達 とのつ な が りを 深 める』・
「『今 日は○○ しよ う』『明 日もや るぞ』 な ど自分 な りの 目的 をもって取 り組む」・
「興味 を もった遊 びの 中を考 えた りルールや遊び 方 を工夫 した りして遊び を進 める」・「遊 びや生活 の 中で友達 の得意 な こ とや個性 を知 る」
・
「自分 の思い を相 手 に伝 えた り友達 の思い に気づ いた りして遊ぶ」上記 の4項 目が具体化 され た 内容 とな ってい る。
「『今 日は○○ しよ う』『明 日もや るぞ』な ど自分な りの 目的〜」となってい るが,幼児 に とって 目的の 捉 えかたが大 きい。 これ は願望の よ うな もので,幼 児 に とっての 目的 は も う少 し直接的 な ものが適切 で ある。 それ よ り
『
「ああ したい」
「こ うしたい」〜』とい うね らいの方が,幼児 の直接的 な感情 を表現で きるのではないだ ろ うか。 また,友達 とのつ なが り を深 め るこ との 内容 として, 「友達 の個性 を知 る」
とい うことは適切 であろ うか。実際 に. この ことを 指導す ることは相 当に困難 である。 それ よ り 「遊び や 生 活 の 中で友 達 の得 意 な こ とや よい ところが分 かる」 とした方が5歳児の発達に適合 している。
『い ろい ろな遊び に意欲的 に取 り組 んだ り,圃生活 の 中で 自分 の で き る こ とや 楽 しみ を兄い だ した
りして, 自信 をもって生活す る』
・
「先生や友達のお も しろそ うな遊びにま ざった り, ヒン トを得て 自分 の遊び に取 り入れ た りす る」・
「活動 の際 ,何 をす るかが分 か り,先生や友達 と 一緒 に楽 しみ なが ら準備 しよ うとす 卑」・「新 しい遊 び に興 味 を もって工夫 し,取 り組 も う とす る」
上記 の3項 目がね らい を具体 化 した 内容 とな っ てい る。 しか し
,『
〜楽 しみ を兄 いだ して 自信 を も って生活 をす る』とい うことは, どの よ うに指導す れ ば よいのだ ろ うか。5月〜 6月の時期では,ね ら い を 『い ろい ろな遊びに取 り組 んだ り,圃生活の中 で 自分 の で き る こ とを見つ けて進 ん で取 り組 ん だ りす る』 とした方が発達過程 に適合 してい るよ うに考 えられ る。
表 2・2
<
5月〜6月 >の中でね らい と関連性 が ない 内容 は, 「身近 な 自然 に働 きかけ る中で驚 きや 発見 を体験 し,興 味や 関心 を深 めてい く」の1項 目 である。 ね らい との関連 でみ る と5‑ 6月には,関 連性 はあま りない。 しか し, この時期 の幼児の発達 か ら考 える と必要 な 内容 で ある。 そ こで, 「身近 な 自然 に働 きかける中で驚 きや発 見 を体験 し,興味や 関心 を深 めてい く」とい う指導内容 をね らい として 設定 し,具体的な内容 を考 えることもできる。表2‑3 <7月〜9月 >
『共通の 目的 に向かって仲間 と一緒 に活動す る』
・
「自分 の思い を相 手 に伝 えた り,相 手 の思い に気 づいた りして遊び を進 めてい く」・
「友達 と言 い合 った り,役割 意識 を もった りして 遊ぶ」・
「集 団で活動す る迫 力や醍醐 味 を味わい,や り遂 げ られた 自分 を感 じる」上記の3項 目がね らい を具体化 した内容 となって い る。 しか し, 「集 団で活動す る迫 力や醍醐 味 を味 わい,や り遂 げ られ た 自分 を感 じる」は,ね らい と の関連 で考 える と,5歳児の内容 としては高度 であ り,指導す る際 の具体性 がないO 「学級 の友達 と一 緒に活動す る楽 しさや,達成感 を感 じる」 とした方 が具体的である。
『い ろい ろな体 の動 きに挑 戦 しなが ら遊 び を楽 し む
』
・「い ろい ろな体 の動 きに興 味 を もち,友達 の刺激 を受 けなが らや ってみ よ うとす る」
・「プール遊 び では,解放感 を味わい なが ら, 自分 な りの 目標 をもって取 り組む」
上記の2項 目がね らい を具体化 した内容 となって い る。 これ らは,ね らい と関連性 があ り,実際に指 導す るための指針 となってい る。
『運動会 を 目指 して, は りきって生活す る』
・「運動会 をがん ば ろ うとす る気持 ち をもち,使 う ものを準備 した り練習 した りす る」
上記の1項 目が具体化 され た内容 となってい る。
しか し,ね らいが 『は りきって生活す る』 となって いることは,内容で具体的 に示 しに くい と考 え られ る。ね らい を 『運動会 を 目指 して,友達 と協 力 して 遊びや生活す る』 とした方が,具体的 で実際の指導 の指針 とな りやすい。
表2・3 <7月〜9月 >の 中では, 「自分のイ メー ジ した ものに向けて,身の回 りの もの を工夫 して使
‑ 97 ‑
った り,遊 び に必 要 な もの を作 った りす る
」
「幼 児 な りに安 全 に気 を使 って遊 ぼ うとす る」
「身近 な 自 然 とのかかわ りの 中で,発 見 した り集 めた りした も の を先生や 友達 に知 らせ てい く」の3項 目は,ね ら い との関連性 がない 内容 となってい る。 これ らの 内 容 は, この時期 の活動 か ら考 える と必要 な内容 で あ る。今後 ,ね らいの在 り方 を検討す る必要 がある。表2‑4 <10月〜12月 >
『仲 間 と一緒 に,い ろい ろに工 夫 しなが ら,遊 び を 進 めてい くことを楽 しむ』
・「友達 と一緒 に共通 の 目的 を 目指 して活動 を進 め てい くこ とを楽 しむ」
・
「友 達 の思 い を くみ取 った り行 動 を予想 した りし なが ら遊 び を進 めてい く」上記 の2項 目がね らい を具体化 した 内容 となって い る。 しか し, 「友 達 と一 緒 に共 通 の 目的 を 目指 し て活動 を進 めてい くこ とを楽 しむ」は,ね らい を具 体化 した もの とは捉 えに くい 内容 とな ってい る。 こ の内容 よ りは,ね らい の方 が具体 的 で あ り,ね らい と内容 が逆転 してい る。 また, この 内容 は, 7‑ 9 月 の 『共 通 の 目的 に 向 か っ て仲 間 と一 緒 に活 動 す る』 とい うね らい に関連 性 が あ る。 「友 達 の思い を くみ 取 っ た り行 動 を予 想 した りしな が ら遊 び を進 めてい く」 は,一応 ,ね らい に関連 した もの とな っ てい る。 しか し, 「友 達 の思 い を くみ取 った り行 動 を予想 した り」す る こ とは,発 達 の過 程 か らは高度 な 内容 で あ る。 「友達 に も考 えや 思 い が あ る こ とを 知 り,受 け入れ なが ら遊 び を進 めてい く」の方 が指 導 を しやすい。
『その子 な りに工 夫 した り,試 した りしなが ら, 自 分 の思い を表現 しよ うとす る
』
・
「目的 の実現 に向か って,今 までの素材経験 を生 か して材 料 を選 んだ り工夫 した りす る」・「友達 との遊 びの 中で, 自分 な りのイ メー ジや 考 えを表現 してい く」
上 記 の2項 目がね らい を具 体化 した 内容 とな っ てい る。 これ らは,ね らい と関連 した 内容 とな って お り,実際の指導 の指針 となってい る。
『秋 の 自然 に積極 的 にかか わ り,それ らを遊 びの 中 に取 り入れ て楽 しむ』
・
「秋 の 自然や そ の変化 に気 づ き,先 生や 友 達 と話 題 にす る」・「身 近 な 自然 環境 を取 り入 れ なが ら遊 び を工夫す る楽 しさを味わ う」
上記 の2項 目がね らい を具 体 化 した 内容 とな っ
てい るo Lか し,『遊 び の 中に取 り入れ て楽 しむ』
こ とを具体化 した内容 が示 され ていない。 上記 の内 容 だ けで は,ね らいが達成 できに くい。 ね らい を達 成 させ るた めに は, 「自然物 を使 って,考 えた り工 夫 した りして遊ぶ」な どの具体的な ものが必要 で あ る。
表2‑4 <10月〜12月 >の 中で 「学級全体 の話題 に関心 を もち, そ の子 な りにかかわ る
」
「生活 の仕 方 が分 か り, 自分 た ちで生 活 の場 を整 え よ うとす る」
「ク ラス の 中で 自分 が置 かれ てい る状況 を感 じとる とともに友 達 の居場所 や 立場 も感 じる
」
「様 々 な人 とのつ な が りを意識 しな が ら 自分 な りに1日 の生活 を組 み立 てて過 ごす 」の4項 目がね らい との 関連性 がない 内容 で あ る。 これ らは5歳児 に とって 高度であ り,指導できに くい内容 となってい る。表2‑5 <1月〜3月 >
『共通 の 目的 に向か って,互 いにアイデ ィア を出 し 合 いなが ら, 自分 た ちで遊び を進 めてい く
』
・「目的 に 向か って 自分 な りに考 えた り工夫 した り す る」
・「友 達 との か か わ りの 中で 自分 を発 揮 して活 動 す る充実感 を味わ う」
・「友達 の持 ち味や 得意 な ことを生 か して遊ぶ」
・
「友達 がそれ ぞれ 置かれ てい る状況や事 情 を感 じ, 自分 は何 を した らいいのか考 え,行 動す る」・「喜 びのル ー ル を確 か め合 った り,工 夫 した りし なが ら遊ぶ」
上 記 の5項 目がね らい を具 体 化 した 内容 とな っ てい る。 しか し, 「友 達 の持 ち味や 得意 な こ とをい か して遊 ぶ
」
「友 達 がそれ ぞれ 置 かれ てい る状 況や 事情 を感 じ, 自分 は何 を した らいいの か考 え,行動 す る」な ど内容 としては 5歳児 の発達 か ら考 えて, 高度 な ものが挙 げ られ てい るO実際 に指導 をす るの は困難 で あ ろ う。 「遊 び の 中で,友達 の得意 な こ と や よ さを認 め る」
「友達 の立場 を考 えて,行 動す ることがで きる」 とした方が指導 しやすい。
『作 り上 げ る こ とを楽 しみ に しなが ら,一つ の こ と に じっ く りと取 り組 む』
・
「自分 な りの見通 しを もって活動 に取 り組 む」・「
い ろい ろにイ メー ジをわか しなが ら作 品 を丁 寧 に仕 上 げてい くことを楽 しむ」上記 の2項 目がね らい を具体化 した 内容 となって い る。 しか し,ね らい が 『〜 じっ く りと取 り組 む』
となってい るため, 内容 として具体化 しに くい とこ ろがあ る。ね らい を 『自分 な りに考 えた り工夫 した
幼稚 園教育課程 と指導計画 との関連
りしなが ら,一つ の こ とを最後 までや り通す
E t J
とし た方が具体化 しやすい。『
1年 生 にな るこ とに期待 しなが ら,は りきって生 活す る』
・「年長 児 としての誇 りを感 じて行動す る」
・
「自分 の役割 ,立場 を認識 し, クラスの一員 で あ ることを 自覚す る とともに,友達 を一 緒 に生活す る仲間 として認 める」・「幼稚 園全体 の生活 を視野 に入れ ,修 了までの見 通 しを もち 自分 た ちの生活 を組 み 立 て て い こ う
とす る」
上記 の3項 目がね らい を具 体化 した 内容 とな っ てい る。 しか し,ね らいが 「は りきって生活す る」
と抽 象的 なので内容 として具体化 しに ぐく,実 際の 指導 に生 かす ことは困発 ではないだ ろ うか。 また, 3項 目とも, これ らの内容 は5歳児修 了時期 であっ て も高度 な内容 となってい る。 それ よ り 「年長児 と してそ の場 に応 じて考 えて行動 す る
」
「クラスの一 員 と して,友達 と協力 して生活 をす る」
「修 了 まで の見通 しを もち, 自分 たちで生活 を進 めてい く」と い うよ うに変更 した方 が,実際 に指導 しやすいだ ろ う。幼児 の発 達過程 を的確 に捉 え,内容 と幼児 の実 態 が帝離 しない よ うに,ね らいや 内容 を設定す ることが大切 である。
以上 の検討 の結果,指導計画 のね らい と内容 の関 係 が一致 していない ものが8項 目 (表2‑2,表2‑3, 表 2・4)あった。他 の項 目は,概 ね ,ね らい と関連 性 はあるが,適切 ではない と考 え られ る。 一方,関 連性 が あって も,5歳児 の発 達過程 に沿 っていない 高度な もの も挙 げ られ てい る。次 に,その内容 を挙 げることとす る。
表 2‑
1
「遊 びや生活 を通 して クラスや友達の 中で 自分 の存在感 を感 じる」表 2‑2「遊びや生活 の 中で 友達 の得意 な ことや個性 を知 る」.表213「集 団で活 動す る迫力や醍醐 味 を味わい,や り遂 げ られ た 自分 を感 じる」,表2‑4「友達の思い を くみ取 った り行動 を予想 した りしなが ら遊 び を進 めてい く」
「クラス の 中で 自分 が置 かれ てい る状 況 を感 じとる と とも に友達 の居場所 や 立場 も感 じる」
「様 々な人 とのつ な が りを意識 しなが ら自分 な りに1日の生 活 を組 み立てて過 ごす 」,表2‑5「友達 の持 ち味や得意 な こ とをい か して遊ぶ」
「友達 がそれ ぞれ置 かれ てい る 状況や事情 を感 じ,自分 は何 を した らい いのか考 え, 行動す る」
「年長児 と しての誇 りを感 じて行動す る」「自分 の役割 ,立場 を認識 し, クラスの一員 で ある
ことを 自覚す る とともに,友達 を一緒 に生活す る仲 間 として認 める
」
「幼稚 園全体の生活 を視野 に入れ , 修 了ま での見通 しを もち 自分 た ちの生活 を組 み 立 ててい こ うとす る」以上の 11の項 目を幼児 に指導 し身に付 け させ る こ とは, ほ とん ど困難 ではないだろ うか。実際 に幼 児の段階で, これ らの項 目が必要なのか,今後,ね らい と合 わせ て検討す る必要 があろ う。 また,ね ら いか内容なのか理解 しに くい もの もあ り,ね らい と 内容が混同 されてい る ことに も問題 が ある。例 えば, ね らい に,表 2‑3の 『い ろい ろな体の動 きに挑戦 し なが ら遊び を楽 しむ』,表 214の 『仲間 と一緒 に, い ろい ろに工夫 しなが ら,遊 び を進 めてい くことを 楽 しむ』,表 2‑5 の 『作 り上 げるこ とを楽 しみ に し なが ら,一つ の ことに じっ く りと取 り組む』な どが 挙 げ られ てい る。 これ らのね らいは具体性 があ り, 内容 として設 定 され た方が適切 であろ う。 また,内 容に表2‑2の 「身近 な 自然 に働 きかける中で苦 きゃ 発 見 を体験 し,興 味や 関心 を深 めてい く」,表 2‑4 の 「友達 と一緒 に共通 の 目的 を 目指 して活動 を進 め てい くこ とを楽 しむ
」
「身近 な 自然環境 を取 り入れ なが ら遊び を工夫す る楽 しさを味わ う」な どが挙 げ られ てい る。 これ らの 内容 は,具体性 がな く指導 が できに くい。指導す る上で, これ らの内容 はね らい として設定 され た方が適切 である。ね らいが しっか りしていない と,指導す る際 に幼児の どの よ うな発 達 に向けて指導 を してい くのかがはっき りしない。また,内容で指導す る ことが具体的に示 され ていな い と,何 を身 に付 ける ことでね らいが達成 できるの かが唾味 になって しま う。 そ こで,幼児の発達 を捉 えたね らい とは何 か,ね らい を達成 させ るための指 導 内容 は何 かを明確 に し,ね らい と内容の関連性 を 検討す ることが重要 とな って くる。ね らい と内容 と の関連性 がない と,教 育課 程 との関連性 もな くなっ て しま う。 そ うな る と,教育 目標 を達成す ることに はな らない。
Ⅳ.ま とめ
教育 目標 ,主 に教育課程 のね らい,指導計画のね らい と内容 について,その関連性 を検討 した。その 結果,教育 目標 の具体的な幼児像が,教育課程のね らい と適切 に一致 していない ことが分 かった。また, 教育課程 のね らい を幼 児の発達過程 として捉 えた場 令,幼児の実態 と合 っていない ことも分かった。
発 達 の個 人 差 を考 慮 して発 達過 程 を大局 的 に捉
ー 99‑
えることは必要 である。 しか し,その場合 ,発達の 節 目の捉 え方 が問題 とな る。つ ま り,幼児の発達過 程 を押 さえた期 の捉 え方 が重要で ある。発達過程 を しっか りと捉 えていない と,指導計画 のね らいが幼 児 の実態 と外れ た もの にな る。 そ うす ると指導 の内 容 に も無理が 出て くる。つま り,教育課程 のね らい が的確 に幼児 の実態 を捉 えた ものであ るか ど うかが, 問われ るのである。
教育課程 は,●各 園の教 育 目標 (目指す幼児像) に 向かって,幼児の発達過程 を示 し,ね らい を達成す るために保 育者 が指導 し幼児 が経験す ることを示 し た全体計画である。そ こで教育課 程 が的確 に示 され ていない と,指導 の方 向性 が暖味 にな り,具体的な 指導計画 が立て られ ない ことにな る。幼児 に対す る 指導 は,環境 を通 して総合 的に指導す るもので あ り, 保 育者 が計画通 りに幼 児 に活動 を与 えてい くもので はない。幼 児 と保 育者 が一緒 になって,幼稚 園 とい う環境 の 中で,生活 を創 り出 してい くものである。
そ こでは,幼児 の主体性 を尊重すれ ばす るほ ど,敬
育 目標 に沿 って,教育課程や指導計画 が一貫 した も のでなけれ ばな らない。
引用 ・参考文献
1) 文部省 :幼稚 園教 育要領解説 , フ レーベル館, p・192,1999・
2) 文部省 :幼稚 園教育要領解説 , フ レーベル館 , p・153,1999.
3) 中央教育審議会 :子 どもを取 り巻 く環境の変化 を踏 ま えた今 後 の幼 児 教 育 の在 り方 につ い て
(答 申),2005.1.
4) 宇都宮大学教育学部附属幼稚 園 :幼稚 園の 「暮 らしづ くり」 と教育課程,明治図書,2002.
5) 前掲書
6) 神長美津子 :幼児教育の基本 と教育課 程,小 田 豊 ・神長 美津子 (編著)教育課程総論 ,北大路 書房,pp.1‑8.2003.
Title:Relationbetweenkindergartencurriculum andinstructionplaJmlng
RyokoKADOMATSU(GraduateSchoolofEducation:Master'sCourse) KazuhidelDO(Faculty ofEducationOkayam aUhiversity)
Keyword:Curriculum,Instructionplannlng,Teachinggoals,Content