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プレーパークの実際とプレーリーダーの専門性に関する研究

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Academic year: 2021

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プレーパークの実際とプレーリーダーの専門性に関する研究

学校教育専攻 幼児教育コース 田 中 堅 太 郎

1.問題の所在と研究の目的

平成14年度から完全学校週5日制が実施さ れ、地域で子どもが遊ぶ機会も増えることが予 想される。しかし、都市化に伴って整備された 街で、子どもが安全に遊〈る場所は公園だけと し¥つでも過言で、はない。その公園さえも、安全 管理の責任追及によって禁止事頁が増え、子ど もの自由fぷ遊びが規制されている。こうした子 どもの遊むや遊び場に危慎を感じた大人たちに よって始められたのが、冒険監

F

場(プレーパー ク)の開設である。冒険建び場は、 自分の責任 で自由に遊ぶ"というモットーを掲げ、子ども の自由な遊びを保障ずるために、プレーリーダ ーを配置している。今日、文笥耳ヰ学者、も注目す る冒険甑戸場の取り組みは、全面的な広がりを みせ、プレーリーダーの職業化も叫なもている。

それにさきがけ、熊本市青少年育成課はプレー リーダーの養成をいち早く実施した。また、IPA 日本支部官険遊び場情報室も養成プログラムの 実験的取り組みを開始している。そこで、本研究 では、冒険遜て舟暴に関するアンケート調査を行 い、言僚監)'¥場の実際とプレーリーダーの役割 を明確にすると共に、先の2つの養成フ3ログラ ムからプレーソーダーの専門性を明らかにする ことを目的とする。

2 .  

日本の冒険遊び場について

日本における冒険遊び場の発端は、佐賀県唐 津市の「冒│射す」である。刺激的な遊び場を求

指導教官 橋)[/喜美代

める大人たちが、調査・研究、会議を重ね、 1974 年8月から 10月まで開設した。

第2の冒険遊び場は、神奈川県横浜市の「ガ ラクタ広場」である。子どもの直接的な体験の 不足を危倶した大人たちが、 1974年 9月から 10月まで開設した。

第3の 冒 険 甑

J

場は、羽根木プレーパークの 前身とも言うべき、東京都世田谷区の「こども 天国J である。ヨーロッパの冒院産び場~~惑銘 を受け、子どもの遊て湾顎に不安をつのらせた 住長達;が、1975年7月から9月まで開設した。

プレーリーダーの役割は現在とほぼ変わらない ものの、当初は土地すら借りることができなか ったo しかし、 1年目の功績が認められ、翌年 も続けて同場所で、同じ期間行われた。 1977 年には、同じ住民が、「桜丘冒険甑鴻」を 1 年間開設した。長期開設を目指し始めた住民は、

自分たちだけの運営に先行の不安を感じ、行政 との交渉を幾度も繰り返した。その結果、国際 児童年に当たる 1979年、記念事業の一環とし て羽根木プレーパークが開設された。当初単年 の予定で、あったが、それまでの功績ヰ有政との 交渉も認められ、日本初の常設の冒険遊び場が 誕生した。 1980年には、プレーソーダーが配置 され、その後も開設場所が増え、現在では、 102 団体が冒険遊び場の活動を行っている。当時か

ら今なお継続されているのは、住民と行政によ る会合である。

(2)

3.冒険遊び場に関する実態調査

目的】雪険遊び場の運営形態・活動の実態、

プレーリーダーの役君jに対する認識度を明確に する。

【方法]1調査対象者:第2回冒険遊び場全国研 究集会参加者の活動団体関係者

2 0 5

名のうち 37名、調査実施団体35団体

調査期間:

2 0 0 1

6 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 1 0

調査手続き:アンケート用紙を配り、インタピ ュー形式で回答を得た

調査内容:

( 1 )

冒険遊び場の実態に関する

1 0

項目から成る調査

(2)プレーソーダーの役割に関する 29項目 から成る調査

{結果・考察】

1)冒険遊び場の実態

冒険遊び場情報室が

2 0 0 0

1 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 2

月に行った 調査と比較すると、活動頻度は増力口傾向にあり、

行政との連携もとれてきている。行政との連携 が、活動頻度を増加させたと考えられるDまた、

年間活動資金も増加しており、その多くは行政 からの資金である。さらに、プレーリーダーの 数も増え、給料を郊合される割合も高くなって いる。以上のことから、冒険遊び場の取り組み は、行政との連携によって年間活動資金が増え、

活動頻度が増加し、プレーリーダーの雇用も可 詣となることが分かる。

(2)プレーリーダーの仕事への認識度

「子どもとのやりとり」の項目は、世田谷区 の冒険遊び場がプレーリーダーの役割として挙 げているものとほぼ一致していたため、 6割以 上が実討すしていたと考えられる。

「遊び場デザイナーとして」の項目は、プレ ーリーダーの8割以上が新子しており、子ども が自由に遊ぶことのできる環境を整えることに

力を入Jl,ている。

「現場の管理・運営者として」では、子ども の怪我に関する項目に多くのプレーソーダーが 新?してし1ると回答しており、自由な遊び場の 保障や怪我をした擦の対処について重要視して いることが分かる。

「現場のコーデ、ィ‑ネータとして」の項目から は、曹険甑jて場の取り組みに様々な人を巻き込 み、また取り組みを拡げていこうとしているこ

とが分かる。

「組織のマネージメント」の項目からは、わ が国のプレーリーダーは、組織の運営を鰐lJと

してまだ認識していないと考えられる。

「社会問題への対応」の項目からは、わが国 では一時保護とし¥った「担当主問題への対応Jに ついての体制が整えられていないことが分かる。

4.プレ)リーダーの専門性についての考察 2つのプログラムで共通する役割から、プレ ーリーダーの専門性をみていくと、①人間関係 育成能力、②遊びの知識、各淳故に関する知識、

④遊具製作能力、⑤工具・道具の使い方や嬬哉、

⑥判断力、⑦応急ぬ置能力が挙げられる。また、

冒険遊び場情報室カ将子ったプログラムで、特に 挙げられる役割から専門性をみていくと、①子 どもに関する専門的知識、②人と人とをつなげ る能力、③コミュニケーション能力、④マネ}

ジメント能力が挙げられる。このように、プレ ーリーダーの専門性はさまざまな分野に及んで、

おり、子どもの自由な遊びの保障や子どもも親 も安心で、きる遊乙場を円滑に運営するためには、

今後さらに養成プログラムを充実させ、プレー リーダーの職業化を推し進めていく必要がある。

プレーリーダーの専門性を身に付けるには時間 がかかるということからも、プログラムの作成 及びプレーリーダーの養成は急務である。

参照

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