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博士(獣医学)後藤郁男 学位論文題名

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Academic year: 2021

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(1)

     博士(獣医学)後藤郁男 学位論文題名

        Mechanlsm of hemolysis of canlne erythrocyteslnduccd by L‑sorbose        ./

(L −Sorbose によるイヌ赤血球の溶血機序)

学位論文内容の要旨

イヌ赤血球のL −ソルポースによる溶血機序を検討した。遺伝的に(Na ,K +)

ーATP ase およびへキソキナーゼ(

Hx)

が高活性を示し、細胞内カリウム濃度 が高 い 赤血球をもっ イヌ(HK 犬)と正常 イヌ(LK 犬)に

L

‐ソル ポース(

2

g

kg

)を経口投与 したところ、LK 犬 はへモグロピ ン尿を伴った重度の溶 血性貧血を呈し、赤血球内ATP の著しい減少がみられたのに対して、HK 犬で は臨床的および血液学的変化を示さなかった。また、試験管内においてLK 犬 赤 血球

(LKRBCs)

L

‐ ソルボースに より

ATP

量の減少と 乳酸産生の低 下を

示 し て 溶 血 し たの に 対し 、

HK

犬 赤血 球

(HKRBCs)

で はソ ル ポー ス によ る それらの変化は認められなかった。しかし、LK RBCstr こおいてソルポースは

グルコースからの乳酸産生を抑制したが、グルコース‑6‑ リン酸からの糖代謝

は抑制しなかった。この成績からソルポースはLK RBCs(D 解糖をHx レペルで

(2)

抑 制 し て い る こ と が 示 唆 さ れた 。 っ ぎ に

HK RBCs

LK RBCs

のソ ルポー スに よる 溶血の違い、ならびに動物種による赤血球のソルボースに対する感受性の

違 いに つい てそ の原因 を検 討し た。[14 、C ]ソルボースを使用してヒトおよ

びイ ヌ赤 血球 内にお ける ンル ポー スの代 謝を 検討 したと ころ 、ソ ルポースは

HK

お よ び

LK

イ ヌ 赤 血球 内 で は り ン 酸 化 を 受 け る が、 ヒ ト 赤血 球内で は代 謝 されなぃことが判明した。さらに、ソルボースの代謝産物であるソルボースー

1

― リン 酸に よって

LK RBCs(J)Hx

活性は 著し く阻 害され たが、HK RBCs ではそ の よう な著 しい 阻害1 よ みられ なか った。これらの結果から、イヌにはヒト赤 血 球 に は み ら れ な いン ル ポ ース 代謝 経路 が存 在する こと 、そ の結果

LK RBCs

で|まソルポース代謝によって生成されたソルポース‐1 ‐リン酸によりHx が強

く 抑 制 さ れ る た めに赤 血球 の解 糖系 が阻害 され て溶 血にい たる が、

HK RBCs

で は

Hx

活 性 が 遺 伝 的 に

LK RBCs

よ りも 高 い ( 約

2

倍 )た めに溶 血に 抵抗 性を

示すものと考えられた。

(3)

主 副 副 副

学位論文審査の要旨

学 位 論 文 題 名

    MechanlSn10fhen101ySiSOf

CanlneerythrOCyteSlnduCedbyL ― SOrbOSe      ( L ―Sorbose によるイヌ赤血球の溶血機序)

L,ー ソル ボー スIよイ ヌ 赤血 亜Jミをj.! く溶 血さ せ るカi、 ヒ卜 .や ウシ 、ウ マなど

の赤血球に対しては溶JfIl .f 乍用がみられない。その原囚は解明されていな

い 。F卩 納 者tよ 、 イ ヌ 赤if球 の L´ 一 ソ ル ボ ー ス に よ る 溶 血 機 序 を 検 討 し た 。   はじ めに 、 逝f云i'i'Jに 茄;IfIl球の (Na←,1(゛ )―ATPaseお よび へキ ソキ ナーゼ

(llx)が高沁I性を示すイヌ(川〈イヌ)と正Wぞイヌ(I丿1くイヌ)にI丿一ソルボース(2 ぶ ノk禽 ) を 縦‑l投 与 し た と こ ろ 、 、TKイ ヌ 倣 ヘ モ グ ロ ビ ン 尿 を 伴 っ たm度 の 溶JfIl刊 : 貧J tILを 呈 し 、 赤InLATPの 蕃 し ぃ ヽ 減 少 が み ら れ た 。 し か し 、JIKイ ヌ て5よ臨陳rl勹おJこびJfltiftt#l'I'J変化を示さなかった。また、7jL !ijii管内において     I  

1,lく イヌ・´)klnL球(し亅くImCs)tよ1rソルボースにJこ1) AT.P蝋の減少と乳酸産生の fJふ 下 を 示 し て 溶JILし た の に 対 し 、 川 〈 イ ヌ 赤InLmlRBCs) で は ソ ル ボ ー ス にJこ る そ れ ら の 変 化 は 認 め ら れ な か っ た 。 し か し 、1´KRBCsに お い て ソ ル ボ ー ス は グ ル 二Jー ス か ら の 乳 ぬ 聖 ¢ 轟 生 を 抑 制 し た が 、 グ ル ニ | ー ス −6ー リン 酸

光 之

一 睦

士 ロ

日 日

出 藤

田 葉

前 斉

藤 稲

授 授

授 師

教 教

教 講

査 査

査 査

(4)

からの桝if℃藺1t、よ捫I;剛しなかった。この)j,¥c績からソルボースはLKR13Csの巧¥

.|J rlをlIxレベルで・j叩制していることが示唆された。

次 に [ ̄ →C] ソ ルボ ー スを 使 用 して ヒ トおよ びイヌ赤 血球内に おけるソ ルボ ー ス の 代iilliを 検 討 し た と こ ろ 、 ソ ル ボ ー ス はJく お よ びLK RBCsltで は り

ン 酸 化 を 受 け る が 、 ヒ 卜 赤 血 球 内 で はf℃ 謝 さ れ な い こ とが 判1惆 した 。 さ ら に、ソルボースの代i粥産物であるソルボースー・J.−リン酸によってI.´KRBCsの Hx活 性 は 著 し く 阻 害 さ れ た が 、1IK RBCsで は そ の よ う な 著 し い 阻 害 倣 み ら れ な か っ た 。 こ れ ら の 結 果 か ら 、 イ ヌ 赤 血 球 に は ヒ ト 赤 血 球 に は み ら れ な い ソ ル ボ ー スf℃ 謝 経 脇 が 存 在 す る こ と 、 そ の 結 果IK RBCsで は ソル ボ ー ス代「i鮒によ.って生成されたソルポース‑ 11ーリン酸によりIIxがヰ虫く抑制される ために 赤j觚球の 解lfLti系が1呱 害されて 溶血にいたるが、IIKRBCsで|よI・IxclR 佃!が1.´K J113C.sよりも商い(約2倍)ために溶血に抵抗性を示づ ものと考えら

れた。

以上 のように、I.1:lin哲tよこれまで不IUであったf,→ソルボースによるイヌ 赤JfIL球 の 溶Jn機 序 を 解 明 し た 。 ま た 、イ ヌ 赤 血球 内 にLーソ ル ボ ―ス の 代烈 経 路 が 存 在 す る こ と も 明 ら か に し た 。 こ の 成 果 は 、 臨 床 獣 医 学 に 火 き く 貢 献 す る。 よ って 審 査 員ー ・ 同は 、 後 藤郁 男 氏 がtw士( 獣 医 学) の 学位 を 受 ける

に 十 分 な 資 格 を 有 す る も のと 認 めた 。

参照

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