中学校における二足歩行ロボットの製作実践
著者 松永 泰弘, 渡邊 竜児
雑誌名 技を媒介とした学びに熱中する子どもの育成プログ
ラム ; 2010
ページ 27‑34
発行年 2010‑03‑31
出版者 静岡大学教育学部
URL http://hdl.handle.net/10297/7177
中学校 における二足歩行 ロボ ッ トの製作実践
技 術 教 育 講 座
松 永 泰 弘
渡 邊 竜 児
1.は
じめ に近年、HONDAの ASIMOに 代表 され る三足歩行 ロボッ トの研究開発が進められているなかで、
サ ッカーや格闘技な ど、数多 くの二足歩行 ロボ ッ トによる大会が開催 され、二足歩行 ロボ ッ トヘの関心が高まっている。また、平成24年か ら完全実施 され る新学習指導要領 中学校 技術 においては、ものづ くりな どの実践的・体験的な学習活動 を通 して、材料 と加工、エ ネル ギー変換、情報な どに関す る基礎的・基本的な知識及び技術 を習得す るとともに、技 術 と社会や環境 とのかかわ りについて理解 を深 め、技術 を適切 に評価 し活用す る能力 と態 度を育てる事が 目標 とされている。
本実践では、材料 と加工、情報の内容 を学ぶ ことが可能な二足歩行 ロボ ッ トの製作を静 岡市立清水第五中学校で実践 し、実践中の記録、アンケー ト結果か ら考察を行い、教材 と
しての可能性 を探 る。また、理数系教員指導力向上研修において技術科教員を対象 とした 実践を行い、教員か らの意見を検討 し、考察を行 う。 さらに、教材 を開発 し、実践に TAと
して参加す る学生の教材開発能力、教育力、観察力の育成につなげる。
2.サ
ー ボ モ ー タ を用 いた 二 足 歩 行 ロボ ッ トサーボモータを用い、プログラム制御す る二足歩行模型 を製作す る。製作に必要なサー ボモー タ、基盤、電池パ ックは、共立電子産業株式会社か ら販売 されている 「プチ ロボ」
(14,800円
)を
使用す る。限 られた時間内で製作でき、制御が容易な教材 にす るため、歩行の際の軸 となるサーボ モータの数を減 らした
4軸
二足歩行 ロボ ッ トを製作す る (図 1,2)。2.1 4軸
二足歩行 ロボッ トの製作[材料
]ア
ル ミ板、サーボモータ (4個)、 CPU基盤、電池ボ ックス、両面テープ、ハ ドメ[工具・工作機械
]き
り (罫書きに使用)、 弓のこ、金エヤス リ、ドライバー、ラジオペ ン チ、ボール盤、折 り曲げ機
[製作手順
](図
3)① アル ミ板への罫書き、面取 り
② ボール盤 を使って穴あけ
③ 弓のこを使いアル ミ板切断
④ 折 り曲げ機でアル ミ板 を曲げる
⑤ サーボモータの取 り付け、組み立て
⑥ 基盤 と電池BOXの取 り付け
図2 4軸二足歩行 ロボ ツ ト(JW―CAD) 図1 4軸二足歩行 ロボ ッ ト
腰部 の組 み立て アルミ板の加工①
ロボットパーツの罫書き
脚部の組み立て①
I欅
巫
軋 鳳 11ア
・
ハドメ3mm全 体 の 組 み 立 て く完成図〉
缶疑
図3 4軸二足歩行ロボッ トの製作 (PowerPOint)
2.2
歩行 プ ログ ラム歩行制御 はWeb上でダ ウンロー ドできるフ リーの ソフ ト (共立電子 産 業株 式会社
)を
使用す る。以下にその手順 を示す (図 4)。・
サーボモー タに一番負担 のかか らないホームポジシ ョンを設定す る。
・ サーボ コン トロールバー を操作 して、モー タを動か し模型 のモーシ ョンを決 める。
・ キャプチャボタンを押 し、モーシ ョンスク リプ トボー ドにプログラムを書 く。
歩行プログラム
① 足首部分のサーボモータを動かし、足をあげる。
② ]要部の2つのモータを動かし、軸足を前に出すと共に、
出した足の向きを進 行方 向に向ける。
③上げた足を下ろす。
④逆の足でも同様な動きを繰り返す。
図
4
歩行制御 プログラ ミング (POWerPoint)3.理
数 系 教 員 指 導 力 向 上 研 修(JST)で
の 実 践理数系教員指導力 向上研修 (」
ST)に
は中学校技術科教員13名
が参加 し、二足歩行 ロボ ッ トの歩行 プ ログラム を作成 しなが ら、歩行動作 を確 かめた。 終了後 のア ンケー トか ら中 学校技術教材 としての有効性 について考察 を行 つた。[同 時
]平
成21年 8月 13日 13:00〜 14:00 [場所]函
南町立函南 中学校[対象
]中
学校技術科教員13名
アルミ板の加工②
穴 あけ、切 断 、折 り曲 げ
く作業工程>
ボール盤での穴あけ 尋
弓鋸 での切断
尋
折 り曲げ機での曲げ
」ギ 11 '3日
■二‖
腰部 足の裏 脚部■ e×2個 X2個
脚部の組み立て②
理数系教 員指導 力向 図 5
3‑1
ア ンケー ト結果実習後 に実施 したア ンケー ト項 目と回答 の内容 を以下に示す。
問
1.三
足歩行型 ロボ ッ トの歩行 プ ログラ ミングで難 しかった点プ ログラ ミング ソフ ト自体 の使 い に くさを指摘 した意見が全体的に多かった。動 かす部 位 (モー タ
)の
名称 が画面上では番号 (NO。1な
ど)で
表示 され ていてわか りに くい とい うものだ。 しか しそれ は部位 の名前 を入力 で きる ところがあるので、それ を使 えば解決 で き る。他 に、少 ない問接 で動 か さなけれ ばな らない点 とい う意見 もあつた。動 かす 関節 が多 いほ ど歩行 が難 しくな り、プ ログラ ミングも難 しくなるため、工夫が必要である。
問
2.中
学校技術教材 としての評価・難易度問
2‑1
教材 としての評価 を「1非
常に良い2良
い3ど
ち らともいえない4悪
い5非
常 に悪い」の5項
目か らひ とつ選択ア ンケー ト結果 を図
6に
示す。13人中10人が1非
常に良い、2良
いを選択 し、4悪
い、5非
常に悪いの選択 はなかつた。 プ ログラム作成 と動作確認 の作業だ ったが、評価 は良い ものだった とい える。今 回の実習で明 らか となった問題 点 を改善すれ ば よ り良い ものにな ることがわか る。問
2‑2
教材 の難易度 を 「1難
しす ぎる2難
しい 3ちょ うどよい4簡
単5簡
単す ぎる」の
5項
目か らひ とつ選択アンケー ト結果 を図7に示す。 13人 中 10人 が
1難
しす ぎる、2難
しいを選択 し、3人
が 3ち ょ うどよい を選択 した。 中学生 に も十分理解 し、実際 に歩かせ ることができる内容 と 考 えるが、 この結果 をみ る とプ ログラムを難 しい と感 じてい ることが よくわか る。少 ない 時間のせ いで、説 明が雑 だつたのが難 しく感 じられ た原 因ではないか。 また、教員 に ロボッ ト制御 の経験がなかつたため と思われ る。
中学校 技術教材 としての評価 中学校技術教材としての難 易度
│
図
6
中学校技術教材 と しての評価 図7
中学校技術教材 と しての評価問3。 「技術 とものづ く り」「情報 とコンピュー タ」の両分野 を学習できる二足歩行 ロボ ッ ト製作教材 に対す る意見
輛 く
上研修 (JST)実践風景
1非常 に良 い 2良い
3どち らともいえない 4悪い
5非常 に悪 い
1難しす ぎる 2難しい 3ちょうどよい 4簡単 5簡単す ぎる
ヨ
日
予算 の問題 が多 く指摘 され た。 プ ログ ラ ミング も決 め られ た動 きだ けでな く、判 断 した り処理 した りの動作が あれ ば もつ と面 白い とい う意見 もあつた。 また、 ロボ ッ トとい ぅ点 で、生徒 の興味 を引きやすいのではないか とい う意見が多 くみ られた。
問
4̲今
回の実習 の感想面 白か つた とい う意見 が多かつた。 時間的 に厳 しかつたので もつ と長 い時間が ほ しかっ たな ど、好感触 の意見ばか りだつた。
32
考察少 ない時間の中で、プ ログ ラム ソフ トの操作説 明 を短 く して しま った こ とで、現役 の中 学校 技術教員 で も理解 が難 しい実践 となって しま った。 これ を改善す るためには、あ らか じめに手本 となるプ ログラムの作成・配布、説 明書の作成 が必要であることが分かつた。
また、プ ログラムの作成 時 間は、本体 の製作手順 の簡 略化 をす るこ とで、多 く取れ るので 問題 はない と思われ る。
多 くの先生方 の意見 にあった、教材 の価格 の問題 は、サーボモー タ 自体 の価格 が高いた め、改善は難 しい。
また、プ ログ ラムで判 断や 、繰 り返 しな どの命令ができた らよ り発展的な授業が望 める ので は とい う意見 もあった。ハー ド・ ソフ ト両面での改良 。開発 が必要 とされ る。
4
静 岡 市 立 清 水 第 五 中 学 校 で の 実 践 概 要中学校技術 にお ける
4軸
二足歩行 ロボ ッ ト製作実践の概要を以下に示す。[実践校
]静
岡市立清水第五 中学校[日
時
]平
成21年
9月 10日 か ら平成22年
1月 21日 (計 14時間) [学年
]3年
生男子 26名
[授
業
]選
択技術2人 1組
で班 を作 り、各班 ロボ ッ ト1体
を製作す る。ロボ ッ トはJSTでの実践 と同様 に脚 部 だけの歩行 に特化 した4軸
二足歩行 ロボ ッ トを基本形 として製作す る。生徒 は1,2年
次 において金属加 工の経験 はないた め、アル ミ板の加工、工作機械 (ボール盤 、折 り曲げ機)お よび 弓の この使用 は初 めてであ る。 ア ンケー トお よび生徒 の様子 。発言 を記録 し、考察 す る。
41
授業実践製作 はマニ ュアル を提示 し、説 明を加 えなが ら、計
14時
間の製作実践 を行 つた。計 14 回の選択技術 にお ける半期授業計画 を以下に示す。弟 1回
(9/10)
導入 弟2回 (10/1)罫
書 き弟
3回 (10/8)
ボール盤 での穴 あけ 第4回 (10/14)弓
鋸 を使 いアル ミ板 の切 断第
5回 (10/29)折
り曲げ機を使 いアル ミ板 の折 り曲げ 第6回 (11/5)
基盤 と電池 ボ ックスの取 り付 け第
7回 (11/12)復
習テス ト (こ こで進度 の遅 い生徒 もロボ ッ トの製作が終 わる)第
8回 (11/13)ロ
ボ ッ トの改良 第9回 (12/1)
ロボ ッ トの改良 第 10回(12/8)プ
ログラ ミングの導入第 11回 (12/18)プログラミング とロボ ッ トの改良 第 12回
(1/7)
プ ログラ ミングとロボ ッ トの改良 第 13回(1/14)プ
ログラ ミング とロボ ッ トの改良 第 14回(1/21)発
表・復習テ ス ト授業 の詳細 を以下 に示す。
【第1回】
研究室紹介、受動歩行の説明、二足歩行 ロボッ トの説明などをパ ソコン室で行つた。ASIMKl の動画を見せた ときの生徒の反応は良 く、興味を持つているようだつた。 しか し、製作す る二足歩行 ロボ ッ トには反応は良 くはな く、む しろかっこ悪いなどの意見 も見 られた。説 明の後は、ASIl10や受動歩行についての調べ学習 とした。
【第2〜
6回
】金工室で作業を行 つた。
罫書きは、削 り代を lnlnと ることを忘れて しま う生徒も多 く、事前にちゃん と説明す る 必要があつた。差 し金 を使用 したが、直角 を出すのが難 しいよ うで、線が斜 めになって し ま う生徒 もいた。
ボール盤は作業の前に、その危険性 をしつか り教えたため、多 くの生徒が緊張感 を持っ て丁寧に行っていた。ボール盤の後は、バ リ取 りを行 つた。 この作業は多 くの生徒が丁寧 に行つていた。
弓鋸は手の力だけで押 さず、腰 を使 って押す よ うに指導 した。切断面は生徒 によつてば らつきがあった。アル ミ板の厚 さが
lmmと
薄いため、手の力のみでも切れ るが、その切断 面は汚 くなる。そのような生徒には見本を見せて指導 した。折 り曲げ機は
2台
しか用意 しなかつたため、順番待ちで何 もす ることがない生徒が多 く 出て しまったため、4台
に増や した。生徒間での進度のば らつきが大きく、遅い生徒はまだ 弓鋸の作業の途中であったため、援助 しなが ら進度の差を埋めていつた。組み立ては、設計図に間違いがあ り、生徒 を混乱 させて しまった。黒板で間違いを訂正 しなが らの作業 となつた。基盤 を取 り付 ける際に、配線の向きをしっか り指導 しなかつた ため、逆に配線 して しま う生徒が多 く、そのことがロボッ トを実際に動か してみた ときに 動かないことの原因となった。
【第
7回
】生徒間での進度のばらつ きをなくすために、組み立ての終わった生徒か ら復習テス トを 行つた。授業で使用 した工具の名前や、作業中の注意点などを問 う内容である。 この 日で すべての生徒が組み立てまで終わ り、テス トが終わ らなかつた生徒は宿題 とした。
【第8〜
9回
】生徒はロボ ッ トの改良を行つた。見た 目のみの改良だけでなく、サーボモータの数 を増 や して、腕な どをつける生徒 もいた。ただ、 自由に改良とい うことで、なにも出来ずに悩 んで しまっている生徒 もいたのでこちらか らアイデアを出 して、腕 をつけさせた。
【第 10回 】
この 日か らパ ソコン室に移動 して作業 した。
プログラミングの導入を行った。プログラムソフ トの使い方や保存の仕方な どを説明 し た。実際に動か してみて、サーボモータの仕組みな どの説明もしたが、 ロボ ッ トが動かな い生徒 も多かった。配線 ミスで動かない生徒はす ぐ直つたが、す ぐには故障の原因が分か らない生徒 もいて、その生徒は他の組に交 じつての作業 となつた。プログラムソフ トの使 い方の説明は、丁寧に、ゆつくり確認を生徒にとりなが ら行った。
【第11〜13回 】
金工室で改良をす る生徒 と、パ ソコン室でプログラミングをする生徒に分かれて作業を 行った。
ロボ ッ トが動かなくなるとい う生徒が多 く、プログラミングができないので、組を分け3 人
1組
にしてプログラミングをや らせ るなど、思つたように授業が進まなかつた。故障 し たロボ ッ トは、電池を増やすな どの処置で動 くようになった。また、サーボモータが壊れ て しまった生徒 もいたので、モータを取 り替えた。プログラミングでは、腕 を動か しなが らの歩行や、起き上がることか ら始まるものな ど 個性的なプログラムを作 る生徒 もいた。
【第
14回
】発 表 は、各 班 が ロボ ッ きな が ら生徒 が評 価 した。
作 品 は評価 が高 か つた。
卜の特徴 、工夫 した点 を発表 し、
や は りただ歩 くだ けではな く、
歩行 動 画 を提 示 した。 発 表 を聞 面 白い歩行 プ ログ ラム を作 つた
図
8
ボール盤による穴あけ図11 金エヤス リによる表面仕上 げ
図12 アル ミ板の折 り曲げ 図13 プログラミング
4‑2
ア ンケー ト授 業後 に行 つたア ンケー ト項 目と回答 を以下に示す。
【9月 10日 】
問
1.ASIMOを
見ての感想「常に足が曲がっていた」「背 中にバ ッテ リーを乗せていて背 中が思いか ら膝 を屈伸 させて い るのかな と思 った。(重心 を安定 させ るため)」 「走 る時に常に膝 の部分が曲がっていた」
「転 ばない よ うに重心の とりかたを している」
問
2.三
足歩行 ロボ ッ トの第一印象「
ASIMOに
比べた らダサい し動 きが鈍 い」「た くさんの コー ドを使 つていて操作が難 しそ う だつた」「4つ
のモー タだけで二足歩行 ロボ ッ トは作れ るんだ と思 つた」「ち ょっ とぎこち ない動 きだけ ど、動いてい る とこがお も しろ くて早 く作つてみたい と思 った」問3。 これ までの授業で身 につ けた こと
「の こぎ りな どの使い方」「パ ソコン」「紙やす り」「電気 ドリルの使い方 (ボール盤 か?)」
「プ レゼ ンテーシ ョン」「かんな」
問4。 三足歩行 ロボ ッ トを ど う改良 したいか
「できるだけ中のコー ドや電池が見えないよ うに改良 したい」「腕 な どをつけて、できるだ け普通の ロボ ッ トに近づ けたい」「頭や腕 をつ けてみたい」「速 く走 らせ たい」
問5。 ASIMOを 調べてみてわかつた こと
「重力やゼ ロモーメン トポイ ン ト (重力だ けでな く1貫性力 を加 えた合力が路面 と交わる点)
を制御 して 自由に歩 くことができる」
【10月 1日 】
問1。 今回の授業で気づいた ことや身 につ けた こと
「ドリル を使 つてみて、穴をあけるのはあま り難 しくなかつた。で も ドリル は危険だ とも 思 った。」「アル ミ板 に掛書 きす る ときに、
1ミ
リあけた りして大変 だった。」「真剣 にや ら ない と危 ない とい うことがわかつた。」「ロボ ッ トの設計 図 を描 くだ けで こんなに時間がか図
9
ドリルを使用 した面取 り 図10 弓の こによる切断亀
― ‐1た 1警「
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かつて大変だ とい うことを実感 しま した。」「ミリ単位 で線 を引 くのが難 しかった。」
問
2
今 回の授業前か らロボ ッ トに関心があつたか YESl 1 9メ 、NO: 7メ
、問
21 YESと
答 えた人 は どんな所 に関心が あったか「プ ログラムす ることをやつてみたかつたJ「自分で動 くとい うところがす ごい と思ったか ら」「ロボ ッ トが人 間に似 た動 きをす る とい うところ」「小 さな部 品で精密 な動 きがで きる とい うところ」「人工知能 をのせ た ロボ ッ トな どをす ごい と思つていたJ
間
3
今 回の授業の 自己評価 良かった点「作業に集 中できた」「二人で協力 してできた こと」「設計図通 りに掛書 くことができた」「ド リルで正確 に穴 をあけ られた こと」
悪かつた点
「まつす ぐに線 が引けな く、て こず つた こと」「作業 を友達 に任せす ぎた」「アル ミ板 に設 計 図に書 き写す のに時間がかか りす ぎた」「掛書 くス ピー ドが遅 かつた」
【10月 8日 】
問
1
罫書 き とポ ンチ を使 うときに難 しかつた こ とは何 です か「罫書 きの
lmmの
間をあけるのが大変だった」「ポ ンチは強 くロロくとへ こみす ぎる し、弱 く叩 くとへ こまないので調節 が難 しかつた」「曲が らない線 を描 くのが難 しかった」問
2
ボール盤 の使用 で注意 しない とい けない ところを書いて くだ さい「穴 をあけるものの下に板 を置 く」「二人でや らない」「しつか りと押 さえなが ら行 わない とずれ て しま うJ「アル ミ板 に ドリル をつ けたまま回 さない こと」
問
3
弓鋸 を うま く使 うコツを書いてみ よ う「押す時に強 く押す」「ゆつ くりや る」「万力で しつか りお さえる」「万力の上のほ うを削る よ うに して、押す 時に腰 の力 を使 つて切 る と曲が らないでまっす ぐ切れ るJ
間
4
工具 の使 い方 は上達 しま したか?「
4と て も上達 した3上
達 した2あ
ま り上達 しなかつた1変
わ らない」 の4項
目か らひ とつ選択 して くだ さい。ボール盤
14 12 10
縣 8
く 6
4 2 0
■
■
■ ■
弓の こ
14 12 10
轟 8 く 。
4
2 0
図14 工具の使い方は?(4と ても上達した3上達した2あまり上達しなかつた1変わらない)
問
5
今 日の授業での 自分 を評価 してみ よ う 良か つた点「いろいろな道具が使 えるよ うになつた」「ボール盤 をや るのが うま くいった」「バ リ取 り が うま くいった」「友達 と協力 してや つた」
悪 かった点
「弓鋸で切 つた時仕上が りが雑だつた」「ボール盤 で平 らではない ところでやつて しまった こ と」
3.2
生徒作品4軸
二足歩行模型製作後の改良に十分 な時間 を確保 したために、鳥型 ロボ ッ トや腕 を取 り 付 けた ロボ ッ トな ど個性 的 な模型 が製作 され 、プ ログラムを工夫 し、動 き も個性 的な模型となった (図 15)。
図15 生徒作品
3.3
考察弓の こによるアル ミの切 断 において、最初 は切 断面が汚 く腕 の力 のみで弓の こを使用 し ていた生徒 も、改良の際 にアル ミ板 を切 り出 していた ときには切 断面が滑 らかにな り、技 術 の向上が見 られた。 図
10に
見 られ るよ うに右手 を体 につ けた状態で作業 を行 つていた。また、完成後 の歩行 プ ログラム作成 の段階で、思 い通 りの動 きを させ るためには正確 につ くることが とて も大切 であることを学んでい ることがわか る。
製作前 に行 つたア ンケー トでは 「かつ こ悪 い」「ダサい」「しょばい」 な どの否 定的な意 見が多かったが、
ロボ ッ トに対 してあま り良い印象 を持 つていない所か ら始 まった実践であったが、 自分 で作 ることに楽 しさを感 じ始 め、製作意欲 が増 し、完成 時 には 「かつ こいい」 な どの肯定 的な意見 に変わ った。結果 として、腕 を新 たに取 り付 け、可動 出来 る箇所 を増やす事 で新 たな動 きが出来 るよ うに工夫 を した り、数種類 の歩行 プ ログラムを作成す るな ど、プ ログ ラムを工夫す る生徒 、 ロボ ッ トの本体 を工夫す る生徒 が現れ た。脚 だ けの ロボ ッ トだ った ことか ら、生徒 の創意工夫す る意欲 を引き出 した と考 え られ る。
操作 が簡単 なプ ログラム ソフ トを使用 した こ とで、簡単 に歩行 プ ログラムを作 るこ とが でき、サーボモー タの数 を増やす ことで難易度 も増 し、能力 に差 のある生徒 に対応 が可能 である とい える。 また、製作 の中で二足歩行 にお ける重心位 置 の制御 が難 しい ことを実感 し、ASIMOに 代表 され る二足歩行 ロボ ッ トにセ ンサーが使 われ 、プ ログラムの重要性 を学ん でい ることがわか る。
5。 ま とめ
生徒 の 「ものづ く り」 の力、及び、工夫・創 造す る実践的 な力 を、二足歩行 ロボ ッ トと い う先端科学 なテーマ を扱 いなが ら高 めることが出来 る
4軸
二足歩行 ロボ ッ ト教材 を用 い て、理数系教員指導力 向上研修 (」ST)、 清水市立清水第五 中学校 で実践 を行 つた。本 実践 で製作 した4軸
二足歩行 ロボ ッ トは限 られた授業時間内で製作 を行 う事が可能であ り、プ ログラム作成 に関 して も、短 いプ ログラムで簡単 に制御 が可能 な教材 として有効性 を示 し た。 また、制作 の簡略化 な どによ り、技術 に対 して苦手意識 のある女子生徒 に も対応 でき る可能性 も感 じた。清水市立清水第五 中学校 での実践 を通 じて、楽 しみ なが ら情報及び、材料 と加工の分野 を学習す ることが可能 なで ることを提示 した。
製作 にあた つて、基盤や電池 ボ ックス、両面テープ、サーボモー タは 自由度 の高い製作 が行 えるロボ ッ トエ作 キ ッ トである 「プチ ロボ」 を使用 した。
最後 に、本実践 の一部 は科学研究費補助金 (21500869)の 助成 を受 けた ものである。