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家計豫算法に、よる販費政策の立案

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(1)39. 家計豫算法に︑よる販費政策の立案 原. 田. 俊. 夫. 怖場調査︵岸彗昏錺轟富8胃争︶を行う方法の一つとして家計豫算法︵匂蛯邑気ぎ膏g昌o茅9−︶というのがある︒. 市場調査の方法は大きく三つにわけることができる︒その一つは︑.調査者以外の第三者が何等かの目的のために作威. した所謂外部賓料を利用するものであり︑その二は︑企業内部にのこさ牝た取引記鋒を中心に︑それを分析して判断. の緒果をまとめる所謂内部費料によるものであり︑その三は︑調査者白らが晦接の調査目的を隈定して︑そのために. 所謂實地調査を行うゆき方である︒家計豫算法はこのうち第三の型に鰯する︒家計豫算法をとる場合には︑後にその. 書式を示すように︵璽一頁第一図参照︶一滋特有な家討簿を消費世帯に渡しておき︑凡ての記入を消費者にまかぜ︑その. 給果を集整分析して判断の結果をまとめるので協る︒このように消費者という一種の第三者の記入結果を利用する鶉. では︑家計豫算法は外部賓料による市場調査の方法に槻するが︑消費世帯が任意に作威した家計簿を借用するのでは. なく︑調査貝的を考えて特製した一定形式の家計轍へ︑被調査脊たる消費者に︑一定の期間忠實に生活の計数を詳細. 菖o亭9︶のあるこ. に規定通り記入してもらう鮎で︑結局實地調査の一方法となるのである︒所が多くの撃者ぽ所謂實地調杏といわれる. ものに質問法︵ω冒く︷ 冒o亭9︶︑概測法^9暮ミきε邑冒9︸o〜︶︑實験法︵目岩五旨竃茎. と拒指摘する︒然らば家計豫算法はこれらのどれに属するであろうか︒質問法というのは︑調蚕希望項目を中心に質. 39.

(2) 間. 淡 るかしなけれ拭ならないから︑質問法も翻測法も︑またここにのべる家. 概測法︑實験法の三分法は並列に分類さるべき筋合いのものではないか. 40. 間表を作成し︑こ牝凌被質問箸に郵邊するなり︑その内容を電話で質間する汝り︑直接調査員を派して面接するなり. して解答を求めるものである︒これに勢し︑槻測法は︑被調査者なり︑被調査項目なりの動向を調盗者がありのまま. に観察し︑こ牝を忠實に記鋒して一っの緒諭をもとめようとするものである︒また︑賓験法は︑被調査封象の悉皆調. 査が︑人的にも︑物的にも︑賓金的にも困難派場合︑その名の示すように︑いくっかの例を實験的にとりあげ︑こ牝. を分析整理し︑そこに得られた結論を潰大して︑事象の一般的効果をみようとするものである︒ところで︑家計豫算. 法はこの三分法のうちでは大鵯第三のもの︑即ち︑實験法の一種とみることができるように思われる︒尤も︑見方に. よつては︑家計両への質問を家計簿という形式の質間表を通じて質間するとみられないこともないし︑調査者が直接. ユ. すしも適切ではないように思われる︒但し今少し一般的見解にたてぱ︑實地調査ば悉皆調査によるか︑標本調査によ. と︑支出金額や数最等のごく限られた量的調査のみを行う家計豫算法の家計簿を︑顕いて質間表にみたてることは必. ないかという見解は一廠尤もであるが︑質間法の本來の分野がいすれかといえば︑質的事項の調壷にあることを思う. 観察しようとする純然たる観測法として把握することは困難なようである︒また家計簿それ自縫が一趣の質間表では. 豫算法の家計簿は特定目的のために完全に規格化されているから︵.調蚕者があくまでも陰にたつて披調査者の活動を. 働らきかけないで︑消費者の家計申皆をそのままうけいれる一種の観測法と老えら牝ないこピもない︒しかし︑家計. 如.

(3) 41. ちである︒私は︑賛地調査をむしろ悉皆法と實験法または標本法とにわけ︑この爾者にそれぞれ質問法と観測法とそ.. の他の實地調査の方法があることを指摘.したい︒從つて︑私見によ牝ば︑家計豫算法は︑消費比率法︵o旨窒冒吾−昌. 量註o旨o亭g︶などとともに︑その他の實地調変法の一種とみ︑形式的には悉皆法をとる一一﹂とも︑實験法をとること. も可能であるが︑實際的には無救に存する消費世滞の悉皆調査は困難だから︑通常は實験法の一種となるとみるのが 安當なのではあるまいかと目下のところは考えている︒. 家計豫算法の市場調査における地位は以上のようであるが︑これを行うには︑第一圖のような家計簿を作威し︑こ. れを代表的消費世帯におくつて記入してもらうのである︒このような家計簿を一定期間後回牧し︑所得階級別︑職業. 別︑・地域別︑時期別等に分類集計し︑各支出費目について比較したり︑分析したりすると色λなことを知ることがで. きる︒この方法の特色ば︑その販費可能性を測定したいと思う商晶×の需要を︑それ白糧についてだけでなく︑厩得 や他の諸品月との關連に去いてもとめうることにある︒. しかし︑家計豫算法を行うには︑色々費金的あるいぼ記帳技術的困難をともなう場合も少なくないから︑特に︑. ①家計簿の形式の標準化をはかり. ②調査に必要な事項を必要かつ十分に︑しかも最小限の項目であらわし. ③記入が正確に︑しかも簡箪になしうる書式を考え︑例外的ケースの統一的臨理方式をできるだ仇臭鶴的にのべ︑ 記入方法に統一性と明瞭性をあたえ. ④場含によつてば︑費料の綴絞的記入をなし︑時の塑動にともなう家計の動きをとらえるようにし. 刈. 二.

(4) N寸. 年. 洲壷11糊. 調査地匿…. 月. 所得階級…. 枇帯員数…. ・クラス. …入. 一/勢. …地厨. 回牧年月一 着1. 扱. 婁1. 摘. ,. 内. ■■. 講,、商粛1べ.可㍍. 養育費「鰍叫一 l l 1 主食費珂食至竿衣料費件暦費. 1・・%1・1%1.・・1. −・−・!−−−−−−→−⊥−︐﹈一︐ − 一^〇 一日ノ. 一十 硝箆6 H遜9 一巳肩. ll. H 一一. 123・・:: ︒一合. 1. 一. 出. 日. −一. .剛醐㌧. 麦山. 月. 考一. 支. 所得内講 所得. 年. 術一. .イ. ロ﹈・. 寸. ■二. 1l ll. l1. ;。r 矧%;%. I ll ll l. ・一・1%1……1%1/1/. 第一閲. /. N寸. =. ^.

(5) 43. ⑤賓料桐互の比較をしうるよう工夫し. .⑥調査項目の相互補完性を考え︑調査項目のいくつかを基鮎とし︑その土蔓のうえに色λな推諭をな1しうるように. し. ⑦家計簿の形式内容をわかり易くする外︑つとめて被調査者たる消費世帯に不快・不安の念をあたえぬようにし︑. かつ二の調査にとも汝う秘密の嚴守をはかる保誼をし. ⑧場含によってば彼調査世帯を時λ調恋員が訪間し︑色々不明の鮎の質間などに廠じ ⑨被調査者には︑相當な謝磯︑特別なサービス等の逆を講じ ⑯全鰹としての調■査費用の節約には常に留意すること 等の注意が必要である︒. 以上の鮎に鑑みても︑家計豫算法は一切の消費者についてこ牝を行うことは勿論できない︒從つて適常な標本世帯. を抽出し︑彼等に一定形式の家計簿をつげてもらわねば泳らない︒よつて︑あらゆる崩得階暦の消費世帯が代表どし. てえらば牝るようにする必要がある︒そのため︑一番簡推な方法は剛救表︵弓曽巨o亀暮星o冒昌一巨勇︶等な用いて. 無作爲抽出法︵峯・巳o冒馨昌官甘轟︶により相常数の標本世帯を捲川するか︑等間隔法︵身㎜8昌算ざ彗ξ−轟︶を. 謹ユ. 用いるかである︒しかし︑更に計諾をたてて︑所得の大小にもとづく暦化抽出法︵望屋冒饒臭一竃冒亘︸轟︶をとるどか︑. 職業とか地域別による集落化法︵O−富一實窒昌宅冒病︶をとれぱ一暦好ましい紳果をうるであろう︒. 謹− 棲本世裕杣出の概要については︑揃著﹁商業の形態と組岱﹂二四九ー二五四頁を参照されたい︒. 家計豫算法はこれを完全に行うことができれば︑商品討壷を立案するにつ・いて絶好の材料となる︒特に研得の構威. 内容︑各支出への配分状祝があきらかにな牝ば︑業者にとりこれほど結構なことはない︒しかし實施面からいうと︑. 姻.

(6) 似. この最大の長研となるべき鮎にまた最大の侠階が存する二とも否めない︒即ち︑余程の明確な協力意識か︑秘密を保. 持す谷という保誼をあたえぬかぎり︑正確な凧得額の申昔をうけることば困難であり︑貨幣朋得以外の現物︑砺得をど. う評慣するか︑無税するかピいう間題もおこり︑貨幣債値の襲動が生じた時︑名目所得^易◎巨星−ざ8旨︒︶を如何. にして實質研得︵箏婁二肩o昌o︶に換算するかの困難も加わり︑また︑一般に支出額の記帳がそれ程正確に斤われて. いるか否かの疑問も生じてくるわげである︒その上︑家計豫算法のような日時・綴費・調査螢力を多大に要するもの をはたして総績的になしう■るか否かの障壁にも蓬着する︒. これらの困難を克服し︑あるいは少くともそσ代案となかうるものを全然考え得ないとするなら︑家計豫算法は一. つの藍餅にすぎぬものとなる︒然らぱ果して困難に欝する封策を考慮しうるであろうか︒ごく一般的にいえぱ︑家計. 豫算法の虚理は計救的には行うが︑そこに得られる救字は必すしも藪學の答である必要ばないということである︒家. 計豫算法の救字から︑一つの消費者の傾向をとらえるこどができれぱそルでよいのである︒この意味において︑家計. 豫算法の数字は計算数宇ではなく︑思老のための参老値であることを忘れることはできない︒從りて︑かりに朋得額. そのものを圓箪位︑百圓箪位といつた細かい箪位まで正確に知らせてもらつてもそれ程意味はないのである︒ただ︑. 定期的研得と臨時的所得び莫然とした剤合を知っただけでも大いに意味があるといわねばならない︒その人の居佳地. ・職業・世楴員蚊・世帯内の有職者の数及ぴその鋤務先の状況・サイドワークの種類内容・納付規額乃至綱付の状況. ■. ︑. ・支出内詳表の内容分析等によつても研得の大まかな枠を推定することは可能である︒また貨幣所得以外の現物所得. は評債に困難が多いから︑申皆著には詳便させす︑ただ現物朋得を得た回数や概略量をメモしてもらう位にし︑これ. を回牧した後︑調査専門家がその取扱を決するようにすれぱ︑割に筒箪に問題を解決しうるであろう︒同様に︑巾苦. は一切名目額で行わせ︑回牧後要すれぱ統一的基準に從つて物憤指数による修正を行うなどの虚置も考えられるであ. 桝.

(7) 妬. ろう︒また︑支出一覧表の信態性についても︑同所得階級の幾つかの卒均︵冒o竃︶をもとめることにより︑大羅の枠. を定めることも可能であり︑その標準偏整︵望竃針邑ま直葦g︶をもとめることにより︑異常値の範固を推定する. 遣もひらけてくるといえよう︒更にまた︑家計豫算法ば日時・経費・磐力を多大に要するといわれるが︑これにも克. 服策がないとはいえない︒却ち︑家計豫算法を行うには︑基本的大規棋調査と任意の比較的小規模な調査を縫綬目的. のため行うのである︒この場合︑理想からいえば︑基本調査も任意調査もすべて一企業が地逝に行うべきであるが︑. 賛際問魎としてこれが困難なら︑近頃衣第に濠頭してきた白由蓮鎖店.︵くo−富罫くo麦ま︶乃至協町組合の一事業と. して︑少くとも大規模な基本調査の方を行わせるのも一法である︒即ち︑共同仕入・共同宜傭・.共同保管.共同販喪. をすると同じょうに︑チユーγや組含の各店がその凋立性をたもち淀がら共同出賛して調査機闘をつくり︑これを通. じて共同調査を行うのである︒そして︑︑時宜に膝じ各店舗が任意に小規模調査を行い︑その結果が基本調査とどの位. ちがつているか等をとらえてゆくと︑割に簡箪に貴重な成果を得られるように思われる︒. 以上のようにみてくると︑たとえ完全とはいえなくても︑色λな方法の振州にょり︑滴費者の購買慣習に接近して .ゆく家計豫算法に存在債値をみとめないことはできないばかりか︑その分析鳩置よろしきを得れば︑從來困難とされ. ていた消費需要の総合的測定に一つの光明を鮎すことを期待し得ないでもないのである︒. 註2 藪の計算には︑得た結果の精密性を第一婁件とするものと︑思考方式の健︑貫さを破認するためのものがある︒人脚の騰買. 慣習は精密な計算結果に從5のではないから︑徽の繍果が二般的蓋然性をあらわしてくれれぱそれでよいのである︒. しからば家計豫算法をとった場合︑これ毒販實政策に關蓮させて如何なことを調査すべきであろうか︒. 価. 三.

(8) 妬. 家計豫算法の第一の特色は販貰間題に封し︑︑消費者所得面よりの研究︵巨8目o名肩oきごをなしうることであり︑. 第二の特色は消費麦出面よりの研究︵旨k雲冒葦ξo毫肩o賞事︶をなしうることであり︑また第三は償格竣動の費上 に及ぼす影響の研究をなしうることである︒. 第一の消費著研得︑両よりの販費樹策の研究としては︑ます調査世帯の所得の内課を調べてみ︑版班しようとする品. 物がどのような所得独にょり主として調迷されているかを検討してみることである︒総所得︑從つて消費者の総購買. 力は色λな立場から分類しうるが︑一﹂の目的のためには︑所得を定期的なものと臨時的なものに分けてみることが大 .切である︒そしてまた︑取扱品目が不可避的にもとめられねばならない生活必需帰︵尾ε8望︷ 胴o〇一芭であるか否. かをしらべてみ︑もし前者なら︑■︑朋得の定期たると︑臨時淀るとをとわす︑あらゆる階級の購買力の一都を確實に撫. むことができ︑後者︑即ち︑岱澤品︵旨−誉ユo嘉篭cを︶なら︑臨時所得の多寡が柵欲販費力︵⑦色婁3Hε︶に影響. することを考うべきである︒從つて︑不急品を取扱う店では特に右のような検討は販費政策.の立案に重要である︒し. かし同時に生活必需品を取扱う店が商機の掘大をはかるためには︑やはり朋得の分類は重要である︒一般に生活必需. 品の費行きは手堅いといわ牝る︒なぜなら人は窮すればもつているすべての鹸剰財︵ω⁝亘毒電9εを拠つても必. 要財を獲得せねばならないからである︒しかしまた生活必需晶の需要はぢきに飽和状態に達するという事實もみのが. せない︒換言す牝ぱ︑なければ遮二無二欲しいかわり︑どんなに豊富にあつても需要を五倍にも十倍にも伽造するこ. とは困難なのである︒つまり︑生活必需品は一般に班上の弾力性が乏しいと.みられるが︑關係同業者の救が殖えてく. ると︑この間趣は一服深刻の度を加えてくるのが常である︒そこで︑この困難なきりぬけるには生活必需品そめもの. の需要創造︵−︺o臭旨ρ害窒貧旨︶によるわけにはゆかす︑どうしても若干の賛澤晶をも取扱い︑経■螢の多角化をばか. つて店舗牧入の塘大化に役立てる外なくなるのである︒すると︑如何な品目を加えて費上塘加を企固するかの目安を. %.

(9) 47. 影. 1. [. Z ■ ■. ■ ■. ■. ■. 打 一^. 金 ﹁l﹂. J. 享. 時 勘. 入. 「1備. 二 園. 。ノ. 〃. ,. !. 〃. □□⊥・. うる鮎から︑生滑必需品業者も消費者の所得. 源を探る努力を常に忘れることはできなくな. るのである︒. 一般に・総所得にしめる定期的所得と臨時. 的所得の割合をみると︑大抵の場合ば︑総所. 得の少扱いものは︑定期的砺得の割合が少な■. く黎ま事o艮による臨時的所得が和封的に大. きく︑爽第に総朋得が峨大するにつれ︑定期. 的所得がまし臨時的所得がへつてゆく傾向が. あるようである︒これば低所得者が最低生活. を維一持するためにぱ聡も外聞もなく︑また雇. 用形態の如何を問わす︑とにかく不足牧入を. 補わなけれぱならないという苛酷な現實が一. 方にあり︑また比較的多額の定額所得著ば安. んじて生活をしうるため︑仕事に−o星のか. かりすぎることをきらうからである︒この閥. 係を示すと第二圖のようである︒即ち︑圖の. 向つて左側にみられるような低顧所得者は︑. 仰. I. 1 ■. 考 乞. %. 多. 鰯定期舳1.

(10) 借入金にょり︑日傭いによりというような生活をし︑あるいは生活保護法の適用援助をうけ︑甚だしきにいたつては. 他人の家に寄偶するといった形で糊口をしのいでいる状態である︒ところが︑定期的所得が比較的ふえてくればそう. 過度に働らかなくても生活の維持乃至襲展をはかりうるため︑圖のように︑右にゆくに從つて︑臨時的砺得を示す自. 地部の面積ぼ小さくなつてゆくのである︒ところが︑讃者はこの圖をみて︑ごく右側にあるもの︑却ち︑定期的所得. の非常に大なものに︑一また臨時的所得の示す白色面積の部分が増大しているのを見出すに逮いない︒これは︑特別な. しえなくなるものである︒例えば︑賛乏のうちには︑いもでも菱でもよろこんで食うが︑一度彼が金持になれば︑こ. へらす傾向がつよいが︑ある種の商晶ば︑所得が少ないうちには使つているが︑所得がますと︑もはやそれには減足. 品を意味する︒大抵の商品は上級品︑換言すれば︑所碍が少しでもませば多少購入をまし︑研得がへつた時︑購入を. 品を意味し︑下級品とは︑所得が塘大するとかえつてその購入量をへらし︑斯得が滅少すると逆に購入量をふやす商. ここにいう上級品とば︑所得が墳大した時︑その購入量をまし︑所得が減少した時︑そ︒の購入量をへらそうとする商. .級晶︵ωξoユε鵬oo皆︶となり︑どのよう次所得階暦には下級晶︵旨ぎユ暮σ冒︒︒象︶となるかを判定することである︒. 消費者所得面よりの研究で注意すべき第二の鮎は︑調査しようと思う取扱品目がどのような所得階暦にとつては上. 研究しておくと︑販費政策立案の基礎を定めるのに便利である︒. よつて︑自已の取扱晶目がどん扱砺得源泉により賄われ︑また逓常所得の何%位が取扱品目の購入にむけられるかを. 獲得された純然たか臨時所得にょつて普段は購入を澁っていたもの︑あるいは賛澤品の購入が行われる傾向が張い︒. ついで定期的所得や比較的基本的扱臨時所得がこの水準を超える程度に從つて︑必需性の少い品物が購入され︑更に. 以上のことをみてくると︑最低生活水準をたもつためには︑析得の形態如何を間わす︑生活必需品の購入が行われ︑. 利子配當を得るとか︑その肚禽的地位にょつて各種の思わぬ臨時的所︒得の轄がり込むことがあるからである︒. 蝸. 姻.

(11) 畑. れらを買うのをやめて︑■高級な米なり︑小姿なりにのりかえるからである︒そこで︑取扱商晶がどのよう杖研得階級. には上級品とみられ︑どのよう次所得階暦にば下級品と穴るかをしらべ︑どのよう汀所得暦を特に選んで︑販賓に腐. 心するかをきめるのぼ重要である︒これとともにわすれ得ないのは︑所得の擾化割合に劃し︑どの程凌の需要愛化割. 合が生するかということである︒例えぱ︑所得が一割ました時︑果してある商品の.需要は一割ますであろづか︑一割. 以内しか堆さぬか︑一割以上ますか︑それとも下級品として若干減少するか︑また所得が一割滅つた時︑需要ば一割. 滅るか︑一割以内減るか︑一割以﹂上滅るか︑それとも下級品穴るが故に︑かえって若干珊加することがあるかという. ことである︒これを知ることにより︑消費者の所得に塑化が生じた時︑どのように販蘭﹂総量が動いてゆくかを察知す. ることができる︒然らば︑研得蟹化に態する上級品・下級品の判別︑販費可能量の愛化の大小をとらえるにはどうし. ρ19 9+o凹. 貝−炉 p+炉. 11. X o−十◎岨. O−10岨. 向−1向岨. 向−十向由. たらよいであろうか︒それには需要の所得弾力性︵冒8昌oo−曽邑9︷◎﹃︹一〇蔓⁝一︶を攻式にょりもとめてみること である︒. 黒載懸さ像. olI調糧節憾吉機. 但し︑凪はある砺得階麿の所得額︑似はその研得階暦の調査晶目の需要量︑岬ち︑購入量︑また払一はこれに隣接した. 所得階麿の所得額︑貼に彼等の調杢晶目に關する購入量をあらわす︒. 右の式を計算した緒果 酔 ωもしθがプラスの値になるなら︑これらの所得屠間では調査品目は上級品となる︒從つて︑彼等の所得が墳大す. 細.

(12) 50. るあらゆる機會をっかまえて費込に努力すると︑このような階級への販費促進は存外威功することがあるのに注意す べきである︒. ︶ 仰もしθの値がマイナスになるようなら︑これらの所得階暦の人々はこの商晶を下級品と考えていることがわか. る︒よつて︑調査品目を彼等の景氣のよい時さかんに費込むことは必すしも容易ではないと想像しうる︒しかし︑彼. 等とて︑この商品を完杢にみはなしているわけではなく︑多少金回りが悪くなると再び利用をおもいっき︑あるいは. 利用量を増大するのだから︑このよう虹階級の人々には︑むしろ︑その懐臭合がよくなりた時︑大いに販費に力を注 ︶. ぐべきだといえるのである︒. 一⁝θの値がーより大なら大な程︑所得の扮︑減割合以上にはげしく需要の埼減がおこる可能性が彊い︒從って︑ρの ︵ 値が1より大な上級品は︑それが1より大であればある程︑消費者の所得の愛化に業著が敏感に反膝を示すようにす. べきである︒なぜなら︑このような階級の人λの研得のわすかの堆減も︑販質の堵滅にいちじるしくびぴいてく名傾 向が大淀からである ︒. 切θの値がマイナスーよゲ小なら小な程︑砺得の墳減と需要の塘減が反釣におこる傾向は大となる︒換言すれぱ強 ︵ 度の下級晶となる︒下級品の場合には︑既述のように︑彼等の所得のへつた時︑販賓珊大に力をいたすべきである︒. ㈹θの値がOと1の間にある時はい上級晶でも低度のものと考えら牝る︒抑ち︑この場合には斯得が靖滅しても︑. 比較的少ししか︑販費の堆減はおこらない︒また︑θがOとマイナスーの間にある時は︑このような商品は低度な下. 級品となる︒從つて︑所得の掛︑減と販費の珊滅ぼ逆になる傾向がつよいが︑販費の動きは︑崩得の動き程には及ぴ得 扱いことがわかるのである︒. 以上のような計算を家計豫算法を用いた場含︑どのように行うかについてのべる二ととしよう︒そ牝には︑全賓料. 50.

(13) 51. †i・.・・・…1・・…. 一. ブ. 1皿. ・芋1. 一. 一均一. 子…1亙吐[叫吐列 干 ︑. ⁝⁝. 表. 一. 第. 1.800 25.000 ルR〃. .. ー 1. ¥ヱ,680 ¥23,500 P世帯三. 1,700 23.800. グQ・. 14個j 雫やll・・・・…1・1・400. 牛均卜・・・…㍗・・剛叩L1. 同一世帯員の家計籍をとりあげ︑それから︑所得の比較的近似するもの雇︑.例えば︑月額一. iJ峨1¥・・,…1¥工,…. 箪債が一〇〇圓なら︑各干均研得額に封するQの値は第一表の最右棚のようになる︒この表において︑かりに二〇︑. 値である︒攻に︑調査費目午均支削額を︑調査品目の単促で割つて︑さきの公式におけるQの位をもとめる︒かりに. 平均額を各グループ毎に算咄してみるのである︒第一表各グループの平均欄に示した籔字はいうまでもなくこれらの. ーブ毎に個々の消費世帯の實際夙得額及び調査費日麦出額を第一表のように記入し︑所得及ぴ調査費目更出の實際の. 九︑○〇一圓乃至二一︑○OO圓︑あるいは二一︑O〇一圓乃至二三︑○O○幽といつた具含にグループ分げし︑各グル. のうちから同一期問. 1五㈱」Y19;8001¥990. OOO圓を凪︑一〇個を︸︑二二︑OOO凶を凪︑一叫個を貼と考えれば︑研得二〇︑OOO悶乃至二二︑OOO凶階. 51. 亨卜坐・叶Lぎ坐_!・・列. ギ グ=. i 孟. 1. ぺ1、一・刺. ト均. 1・500 22,500!、 ルL〃. r 引. ・1,400 21,900「 グK〃. ・・,…1・,… グ1。。. 一調査費目支出 得 ぎ所.

(14) 52. 旨十H卜. N0もooINドooo. ︑. 百﹄1眞x8一〇8志ド8o皿竃. 級では右のようになる︒また二二︑OOO圓を軋︑一四個を恥︑二四︑○O○幽を凡︑一七個を帖とすれぱ︑所得二二︑. OOO圓乃至二四︑OOO圓階級ではθは二・二︑.二四︑○OO幽を凪︑一七個を似︑二六︑OOO圓を凡︑一八個を貼. とすれぱ︑所得二四︑OOO圓乃至.二六︑OO○圓階級ではθはO・七となるから︑これらの階級はいすれも調査品目. の商品を上級品とみていることがわかる︒ところが二穴︑OOO圓乃至二八︑OOO圓階級では 孟冨−嵩X員§十員oooll1−.o︿o 富十5 蟹一〇81畠も8. となるから︑彼等はこの商品を下級品と考えていることを確認しうるのである︒. 以上をみると︑二〇︑OOO圓から二六︑OOO阯位までの購買者は︑砺得が塀大する機會があれば︑多少とも調査. 品目を鹸計買おうとする室氣があり︑なかんすぐ︑所得弾力性の大きさを︑二〇︑OO○固か.ら二︑OOO圓きざみで. みると︑三︑五︑二・二︑O・七という風になつているから︑所得の堆大した時︑比較的二σ︑OOO圓に近いもの程︑. この品物を鹸計入手したいという希望が張く︑二六︑OO○圓に近づけば近づく程︑購入なまそうとする試みの弱っ. て⑳くことがわかる︒このことを裏がえしていうと︑所得がへつた場合には︑比較的二〇︑OOO固に近いもの程︑. 急激に需要をへらし︑二六︑OOO圓に近いものはさほど需要をへらさぬことになるのである︒よつて店舗の販班策. としては︑これら各砺得階暦に封する貰込みの確保をはかるべきばいうまでもないが︑就中︑所得珊大の傾向がある. 時は研得弾力性の犬次研得暦に販實促進の推進鮪をもうけ︑研得に減少のみられる時はこ牝らの階級の需嬰滅を特に. 為さえることがナ切である︒ところがさき︒の計算からも朋らかなように︑︒二六︑OOO圓乃至二八︑OOO圓階級では. 52.

(15) 鴉. こo晶物ぼ下級品になつているσ從つて︑彼等に勤する販班促進艮その崩得が塀大する時・にばあまり効果のないこ. とがわかる︒以上を逓覧してみると︑顧客所得の大きさがいくらであつても︑費牝柞ぱ︑班れるだけ費るという原則. には少しもかわりないが︑販孜促進という概鮎からいうと︑願客の金廻りのよい時は︑比較的低研得者に重鮪をおき︑. 顧審の金廻りのよくない時は︑割に研得の大な階級に力をおくといいという一つの指針が得られるのである︒個し︑. これは各研得暦の人数の湘逮が総費上に影響をあたえないこ叱を前提とする︒各所得暦の推定人藪が甚だしく異る時. は︑まづ各所得暦への推定販班額をだした後︑右の所論に修正を加うべきである︒何故なら︑例えば店の願客が︑さ. きの假設例のうち比較的低い人λによつて大牛しめられている場合には︑小数の高所得者に販班最をまさせる販費促. 進策より︑多歎の低研得者の購買量の減少を極度におさえるために経費の大牛をつかう方が︑総合的實上の大小とい う鮎からいうとかえつて好ましいことがあるかも知れないからであるo. 家計豫算法をとると︑また消費支出繭からの調査をすることができる︒. 滑費支出面よりの考察について第一に注意すべきは︑麦出額が推帯員の員数によりどの程度影響をうけるかという ことである︒ごく大まかにいうと. ①世搬員の数に闘係なく一定に必要とされる支出︑即ち固定的消費支出. ②世帯員の珊加とともに︑浦費支出も珊大するが︑世帯員の堆加割合程には︑支出額の珊大割合か大でないような 消費額︑即ち︑遁減的消費■支出. ③世帯員の珊加割合と︑麦出の扮︑加割合の等しい支洲︑抑ち︑比例的消費麦出. 5=.

(16) ④世帯員の培加割合以﹂上に著しく堆加する消費支出︑却ち︑遁塘的消費支出. の四者に潅る︒そこで︑調査1しようと思う商品への消費巻支出額がこのうちどれに属するかを検討してみることであ. る︒もし︑固定的消費支出なら︑どの世帯員の家計簿をとつても︑その所得が近似していれぱ︑支舳金額ば同一もし. くば著しく類似しているから容易にこれを判別することができる︒これに封し︑遮滅的消費支出のものは︑同一所得. 暦の世帯員別にもとめた消費支出額を世帯員救で割つてみると︑世帯員籔が珊加するにつれ︑その商が玖第に小さく. なつているからこれを把撮することができる︒また︑比例的消費支出のものなら︑消費支出額を世帯員籔で捌つたも. のが︑同一所得暦については︑全く︑あるいはきわめて類似しているはすである︒さらに︑もし遁珊的消費麦出のも. のなら︑各世帯の消費支出額を世帯員数で割つた値が︑世帯員数の扮日加につ牝大となつてゆくから︑これをとらえる. ことができるのである︒よつて︑このような検定をしたり︑世帯員の愛化に廠じ 消費支出額にどの程度の逓減率な グ遜増率なりがあらわれるのかしらべて缶くことが販荻政策立案上重要である︒. 消費支出面からの研究で特に重要なのぼ︑消費者が品物を需要するにあたつては︑ただそのものをほしがるだけで. はなく︑総含的に議晶目の刹用に件う効果と犠牲とを勘案し︑いわぱ憤格による加重限界効用均等の法則︵ζ毫亀. ス分けをし︑これを第二表のように各世帯α調査荻目支出と年聞総研得に分けて一覧表をつくり︑個λの世帯の調査. 閥二九五︑○〇一凶乃至三〇五︑O○○圓階級とか︑年間三〇五︑O〇一圓乃至三一五︑OOO固階級というようにクブ. てこのような比率を算定しうるであろうか︒そ牝には︑ます原賓料を世帯員別に分け︑玖に同一世帯員のものを︑年. に占める調盃品目の支出割合は︑各所得厨毎に大膿きまつているといえる︒然らぱ︑家計豫算法によつてはどうやっ. この事實を忘れ︑消費者の負擦力を無嗣して販貰計誰をたてても失敗する外ないのである︒換言すれぱ︑所得のうち. £己−冒書荘量=善−一耳︶に從つて活動し︑一つの支出を常に他の支出との閥蓮において考えるという賄である︒故に. 馳. 珊.

(17) 蘭. 2﹄. 301,000. 1.8%. 6.160. 308.000. 2.0%. 6930. 315,000. 2.2%. 6,200. 310,000. 2.O%. 6552. 312,000. 芋.1%. 1 1. 2. 一一茄票 o O o o イ 醐 順 絞 量 ト 票 o ○ ○ ○ イ 醐 雌 級. すれば︑一切の見込世帯の購入総量は嘗然. M目二貝・5国. 斥.. 費目支出と年間総砺得の比率をもとめるとともに︑各クラス. 毎の午均調査費目支閉︑干均年閥総所得︑卒均比率を算出し. てみ牝ばよいのである︒すると︑この干均比率は販班豫算編. 蔵の際の蓼考費料ともなる︒淀ぜなら︑この比率を巧︑年間. 同一1. ム圓をうる見込世帯の数を〜とすれば︑この階級の人々の見 込需要総量は 邑−・目−・. となる︒同様に︑年間仙圓をうる見込世帯の籔が叫あり︑この. 階級の人々の干均比率が鐵とすれぱ︑彼等の見込需要総量は 邑由・目旧・ぎ圓. である︒從つて︑一般に︑.見込世滞の所得がk暦からなると. 耳均比率のもつ信頼凌. うるかを何等かの方法でとらえるなら︑ この藪字にこのパiセγテージを乗する■一﹂とにより︑自已の店の年間飯賓額. .と推定することができるわけである︒よつて︑自分のとこみの販費力が︑この見込世帯の総需要量の何%位をみたし. −!一. 1蟻雫均. 表. %%. 5418. 0. 平均. 6. 2.0%. M〃 N〃. 7. 304,000. L泄帯. 二. 第. %%%. 6,080. 2. C〃. 2. 1.6%. ¥ 5,000 ¥. を豫想しうることになるのである︒ .以上のように平均調査費目支出と干均総砺得の比率ば販質豫算決定上重要な賓料となるが. 55. 1.7%. 297.000 〇〇. 300.000. 4,750. A{上箒}. 比率. 年間総所得 九〇 五五 B〃. r2〕. ω. (1〕÷(2〕. 耀1調醐麦出 所隼 得聞.

(18) 56. の大小は常に同じとはいえない︒なぜなら︑例麦ぱ︑全部丁七%の卒均は丁七%であるが︑O二%︑O・四〆︑一. %︑二%︑五%の平均も同じく一.七%となるからである︒.前者の場合には雫均丁七%但完全にすべ︒ての値の代表値. となるが︑後者の場含の雫均一・七%ば明らかにそれ程代表値としての贋値をもち得恋いといわねぱならない︒そ二. で雫均比率が代表性の高いものなら︑それをもつて直ちに販費豫算編威の一賓料としうるが︑そうでなけれぱ賓料と. しての便値を割引して考える必要を生する︒そこで苧均値の代表性をたしかめる方法が間題となるが︑その一番簡箪.. な方法は︑各微帯の比率に封する干均比嘩の標準偏差をもとめてみることである︒すると一般にこのσの値が小さけ. れぱ小さい程︑干均値の代表値としての憤値は大きく︑これが大になれぱなる程平均値の代表値としての便値は小さ. くなることがわかる︒また︑各世帯の比率の分布が正規分布をし︑且つ世帯藪が禍當あるとすれぱ︑平均比率の前後. に﹃花けの巾をもたすことにより︑即ち︑︵5+q︶〜︵51q︶の範團をもとめることにより︑特定研得暦に鰯する世帯. の比率の六八杉はこのうちに含められ︑平均比率の前後にσの二倍だけの巾をもたせると︑比率の九五%まではこの. 範園内の大きさをとるようになるといわれる︒從って︑たとえ︑樽定額の販實豫算を算定する素材とはならなくて. も︑販賓豫算の上限と下隈工を劃し︑その範園内に實際値を來らせる確率がどの位あるかといつたことはとらえうる. 標準偏差の 公 式 は 次 の よ 5 で あ る ︒. のである︒. 註3. ・11︑一峠︑b︑一命﹁き両竃厳暮ミ薫皐単書讃蒲警ま︺. よつ︒て例えぽ第二表の二九五︑O〇一園〜三〇五︑OOO圓階級から調査費目支出と年間総所得の比率の標準偏差をもとめ るには. 56.

(19) 研. ・ぺ一︒.︒︑︑.︒.︒︑︒︒一岨︑一︒台︑旭眺熊叫一︒.︒︑︑.︒白︒︒一岨︑︑. のよ5にすれぱよいわけである︒. ーなお︑小標本論箏で歴々用いられる−種の標準偏差たる標本分赦1こ牝は逓常Sとい5文字であらわされる1は. ㌣\賞洲︸s︑︹向rら肩慧斜騒蹴声ミ艀慈斜走甘二芦滋卦弩苫︺ である︒詳納は拙著﹁商業の形態と組螢﹂三四六−三四九頁を蓼照されたい︒.■. 消費支出面からの研究で第三に注意すべきは︑.各支出費目の調査晶目支出額に灘する柵閥關係をもとめ︑調査品周. の支出額がどの支出費目と深い闘係があるかを愛見することである︒それには︑同一世帯員の家計簿中︑一定期間にお. いて︑大擬同一研得階級−純理諭的にいえば︑歪く同一所係額であるべぎだが︑生活の麗制はある特定月だげでは必ずしも考. えられないから︑なるべく所得の珊減傾向が類似し︑しかもできるだげ同一所得に近い世推をえらぶことが實際的に好ましいよう. であるーと恩わ牝るものをとりあげ︑その麦拙一覧表を第三表のユうにづくり︑この表から各支出費目の網閣關係. をもとめれぱよいのである︒この和闘闘係をもとめるためには︑第三表のような金額では不便だから︑支出金額を大. きさの煩にならべかえ︑それに付した順位︵安旨斤︶により︑相關係藪︵oo島饒g一一巨︶の算定を行うのである︒この. 順位のつけ方を調査費目の例についてのべると第四表のようである︒第四表の第一行は︑第三表の最右欄σ藪字を左. から右に大きさの順にならぺかえたものである︒第二行は︑その大きさに勤して付した一蓮番漉である︒. 本來ならこの一蓮番號をもつて支出の順位としてよいわけであるが︑麦出金額中には︑第四表のカツコを付した部. 分にもみられるよう︑同金額になつているものがある︒そしてこれに蓮つた順位をあたえることは明らかに不條理で. ある︒そ一■﹂で同金額のものについては︑一蓮番號の該當数字をそのまま頗位とはせす︑その一蓮番號を算術乎均し︑. 〃.

(20) 58. a費目 ・費目1・舶1・・……■寵鯛■. A世帯 ¥4,000 Y350. ¥480. 4,150. 300. ¥4S0. B 〃 C 〃 D〃 E ク. 540. 400. 4,500. 620. 450. 480. 4,250. 390. 390. 4,500. F. 〃. 5,000. ;650 500. 〃. 4,500. 700. 4,750. 450. 300 240 360 210. 480 600 800. 5,000. 550. 180. 800. 5,500. 320. 150. 1,000. G H 工. 〃 〃. J. 〃. 第. 調蜘1 雫均 順. 位. 三. (. 1. ). )3.5. 123.53.55688810. 主E. 蔓F. 2.5. 事C; ..D二. .G1 三H. I. J. 6 4 2,5. 1. 2 1 3 4 6 7 5 8 9. 一.. 8. 10. ■山1. 四. 表. =・と・の比鮫1 (Rα一R工)2. Rα. 9 6 8 6. 表. 23456789. 各麦出費目の煩位 aの順位1 b留位1c饗位:x徴位 ユ0. 920. (.1.・00092080080072060048048α4804C0. 第. 二A. 720. 8. (10−8)包. 10. (9−10),. 8 8 6i. bとxの比鮫■ CとXの比較 (恥一R。)1. (8−8)2 (10_10)里. (Ro−R工)2. (2−8」里 (1−10)!. (6−8)鉋. (3−8),. (3−8)2. (8−8)2. (7−8)里. (4−8),. (6−6)2. (二㌻:;:1(ξ㌃:;;. 3・5i、(2・5−3・5)里. 51r(6−5)2. (1−5),. (5−5)!. 21・(4−2)・1. (6−2)一. (8−2)2. …!(…一…)r(・一…刈(・一…)・ ・. 10. (・一・)㍉(・一1)]1(・・一・). Σ・・一1r・、二ニヤ㌧.1.、、1{・1. 第. 五. 次 58.

(21) 59. これをもってその金額の順位と定め︑その他のものは︑さきの一蓮番號をもつて順位とするのである︒かくしてもと. めたものが第四表の最下欄の数字︑.卿ち︑調査費目の煩位である︒こ牝と同様にして︑.a費目一や︑h費目や︑︑費目. の願位ル︑孔︑瑚を定めることができる︒そこで︑これらの順位を汰て︑第三表の批廠金額にかえ︑これを一覧表に. あらわしたのが第五爽である︒第五表の順位を使つて︑調壷費目xと他の費目との比較をするため︑研謂順位蓋の二. 乗の和をもとめる︒例えば乱費目どXとの比較における順位差の二乗の和はニハ︑b費目とXとの比較の堵合のそれ・. は一四〇・五︑c費目とxとの比較の場合のそれは三一七・五である︒この順位差の二乗の和−これを一般に︼ン︑一帖と. 呼ぶこととしよ5−こそは相閥係籔をもとめるための要鮎である︒なぜなら︑棉閑係救rは. 目︵目胆1−︶. ・1lH1■LドMkド︵庸﹁目蔦浸鵜樽︶ 一. で計算されるからである︒この式によりて計算すると︑ ⑦X−Φ. Io.㊤N. H〇一−︸. ①×−合.㎝. −o︵−o−1−︶. 岬一四〜肖〜θ斗田嗣酋:・⁝Hll﹈︐1−!;i−−■トーIoもoω. 一1. −o︵H0旧1﹈.︶. ⑦Xωミ.㎝ −o︵−o岨IH︶. 岬回〜閑〜θ︷団嗣凶⁝:・HHH1. ﹃閑郎四〜嵩〜θサ田蜜⁝⁝H. o. と泳る︒然るに相關係籔の一般的性質から明らかなように ω﹈V﹃Voなら︑二つの現象は並行的に塀滅し︑ ωoVHV−Hなら︑一.;の現象の坂︑減は反錯方向におこり︑ ︵. 59.

(22) 60. .甲が・差は言近荒ば近い程鵠の程度姦く︑・に近づけぱ許程無鶴に誓く. から︑緒局︑さきの例では︑調査口叩目の支出の靖滅は乱費目の支出の増減と深い關係があり︑h費目とは殆ど閲係な. く︑またC費目の支出の塀滅と調査品町の支出の揖滅はむしろ反謝方向に動くことがわかる︒換言すれば︑調査品目. とa麦出の間にば深い補完關係があり︑調査品目とC支閉の間にはいちじるしい競争關係があるか︑そうでなけれぱ. 調査品目とa支出の季節塑動は非常に類似し︑調査品目とC支出の季節鍵動はむしろ封稽的なことがわかるのであ. る︒よつて︑販費政策を立案するにあたつては︑補完關係なり︑類似︑の季節褒動なりをもつa麦出闘係晶目を政接の. 取扱品たる調査品目とともに準備するとか︑それらの漕費週期を考えて所謂﹁詰合せ商品﹂をつくることがこのまし. く︑また調査帰目とC麦出闘係品目のようなものは︑更にそれが競箏闘係にあるのか︑季節的交替性のあるものかを. 判別し︑もし後者なら︑季節的循環のズレの周期にあわせて仕入を土夫し︑常にどちらかの販費のピ︒−ク時にあるも. のを賓場の第一線に澄くよう準備する必要がかる︒またもし前者︑却ち︑競争關係にある晶同志なら︑その列品に深. 重な注意を必要とする︒なぜなら︑箪にサービス第一政策のみからいえば︑競争商晶︵O◎昌勺9葦き胴8監︶の並列陳. 列がのぞましいとしても︑納合的班上の珊大策という槻鮪からいうと︑無意味に並列陳列することには非常な危瞼を. 伸う場合があるからである︒よつてこのような場合には︑美しい包装物の利席による組合せ販費とか︑混合をたくみ. に行い︑競争商晶回鱒率の平均化をはかつたり︑班償政策を工夫して総合的費上の塘大化をとる必要が生するわけで ある︒. 消費支蝸面の研究において更に注意すべき第四の鮎は︑麦出額の犬きさに季節凝動があることである︒支出額の月. ムに動くのではなく︑紬かい漿動を別にしていえば︑大鰹一定の周期をもつて曲線の高低が割に規則的に生れること. .別動きをグラフにとつてみると︑支出鮎線をうる︒この変咄曲線は月によつて湘常焚動するが︑全くアツト.ラング. ω.

(23) 61. が多い︒そこで︑この周期がどの.位かをとらえ︑仕入の時を販費促進の時期に間にあうようエ夫すべきである︒とと. もにグラフ上にあらわれた曲線の巾をみ︑支出最盛期と衰退期にどの位の叢異が生れるかを知ることも重要である︒. 更に月別干均法とか蓮環比率法を用いて︑一年間における實上の季節的動きをとらえ︑これに調査品周の販喪の歩調. 月別平均法については詑5で路述するが︑連環比率法により季節指歎を求める方法についてはここにのぺる餓白がない︒. をあ一わせることも 大 切 で あ る ︒. 謹4. 詳紬については拙著﹁商薬の形態の纏岱﹂ニニ一頁ーニニ四頁を蓼照されたい︒. 消費麦出面の研究を通じ︑調査品目の販賓豫算を編戒してみることも興味深い︒これを行うには︑家計簿を年月順. に分類し︑各月の調査費目支出額を合計し︑その.月別推移額を一覧表にあらわし︑この表のうちから支出傾向値をと. らえてみるのである︒その方法としてぼ︑目安法︵匂篶o乏邑一旨亭a︶︑爾分平均法︵oDo巨−彗o量零冒邑員一︶︑移. あらわしてみる七このジグザグ線をみていても一つの傾向をとらえるこ. 簡単な目安法を用い︑グラフ上に調益費目の月別推移額をジグザグ線で. 動干均法︵峯◎i潟彗婁病㊦屋o亭oo︶︑最小自乗法による方法︵冒簑二壱一婁昌茎曇︼︶等があるが︑ここでは一番. 岨輌.. とはできるが︑このジグザグ線を縫い︑一つの鮎線を注意深くひき︑第. 三圖のように榊徽都両積の綱和と○印郁面積の綱和が等しくなるよう. にするのである︒すると︑この賄線は︑調査費目支閉の過去における動. きの大縄を示す傾向線︵一﹃;星g﹃着︶となる︒よつて︑この傾向線︑. 即ち︑鮎線を自然に処長し︑その上に近い將來の傾向的豫想値を第三圖. 垂直の鮪線のように誠む二とができるので■ある︒この場含︑調査費目の. 61. き1囲 三 第.

(24) 62. 候向線をもと力るだけで於く︑調査費目と深い柵關闘係にあると判断されたa費目やC費目の傾向線をも右と同様の. 方法でグラフ上に示しておくと︑.調査費目の豫想値をもとめる上に一盾便利である︒なぜなら︑経済情勢に不規則な ■ 愛動のない限り︑調査費目と肌費目の個向級は︑似たよ︶な方向にむかつて騰落しており︑C費目の倣向級は調査費. 目やa費目の傾向線とは︑大灘反勤の方向に動いているばす淀からである︒このような傾向がはつきりとよみとれれ. ぱ情勢判断は割に伽単で︑調壷費目の傾向線からもとめた豫想値に割に高い信用をおきうるのである︒しかし︑講情. 勢が煩雑な場合には︑過去の傾向線が必すしも右に示した原則のようにはゆかない︒したがつて︑このような場合に. は︑調査費目の傾向級からもとめた豫想値を必すしもそのまま信用せす︑諸般の事情を考慮して︑適富にその値を修 正すべきだというような老えがうかんでくるのである︒. 家計豫算法の調査費目支出禰をみていると︑調査品目の箪便がかわった場合︑このような商晶の弾力性がどんな状. 態にあるかをとらえることができる︒今同一世帯の調査品目支出額の動きを見ると︑勿論月別に若干愛動はあるが︑. 季節的愛動としての月別江支出額の簗動を別にしても︑調査品目の便格が焚動すると支出額も襲るものである刀そこ. で︑麦出顧の愛動から︑調査品目需要の慨格弾力性を褒見するについてはどうすればよいかという問魎がおこる︒こ 詮5. れを見出すには季節指籔を使うと使利である︒即ち︑代表にえらんだある研得グループの︑便格焚動をさせる前の一. 定期間における調杢費目月別.干均支出額y圓と︑その期間の干均季節摘数dをしらべ︑爾者の比︑ 叉6をとわ・︑弐. にこの比の値に︑債格焚動後の一定期間の平均季節指数βを乗じL﹁b圓をつくつてみるのである︒するとこの値 ︑ は慣格愛動のなかつた場合の販實推定値となる︑そこで︑便格塑動後の一定期間の實際月別耳均支閉額Z圓を貰上記. 62.

(25) 63. 録から計算すると︑Z圓は﹂ドb圓より大となるか︑等しいか︑小となる筈である︒そこで慣格愛動がどのような 〜 ものであつたかをしらぺてみて家のように判断を下すことができるのである直. ω調査品肩の値下策を断行したとごろ︑Z圓の方がLドb圓より大となる時⁝:⁝調を晶目需要の憤格弾力 ︑ 性は大︵皇邑ざ寿屋貢一︶. ︑. k−b圓より小となる時⁝⁝⁝調蚕品目需要の慣格弾力性. ㈹調講易値上策爵行しをころ︑・岩素斗蘭よ美と蓑時︑調藷暴要の債轟力性. i. は小︵冒o旨 婁 〇 一 ざ 屋 竃 ︷ ︶ .. は大. 岬調査品同の値上策を断行したところ︑Z圓の友が. ︵. は小. ︑. 切調査晶目の値下策を断行したところvZ圓の方が−俣−奄圓より小となる時⁝⁝⁝調査晶目需要の慣格弾力性. ︵. ㈹調査品目の費慣をかえても︑Z圓としド功圓が全く︑あるいは殆ど愛らない時⁝:・−調査品目需要の慣格揮 良. 力性は1︵q巳3︷き邑ζ膏︶. 以上のようにして需要の慣格弾力性をしらべた緒果︑もし︑調査品目の瞬力性が犬と判別された場合には︑この商. 品ばいす牝かといえば貰澤品で︑欲望の遁滅度が比較的おそいと考えら牝る︒從つて︑色彩・晋轡・臭味・感鰯・デ. ザイン撒守により捗巾に茸刷機輔一を︷朱出一し︑廠川苦・陳列・デモンストレーショγ・ファッションショー等︑各種の販的バ促進. 策︵髪−窒零o買︑雪昌︶に力をいたすと共に︑現金割引︑︵O畠多隻囮8ε肝︶︑数量割引︵脅⁝青専亀血8冒け︶︑延頁. ︵撃−o茸o量豪︶︑月賦駆費︵H暮邑嘗昌二〇曽轟︶︑稔窒賢買︵蟹ざ§二毫肩ミ色︶等を行い︑缶種の支沸條件に. 63.

(26) 恩典を興え︑無料修繕︑品質保誼︑無料配達・設置・調整等のサiビス政策を工夫し︑また︑費上場加策としては︑. 所要経費をカバiしうるかぎり︑なるべく値下策をとり︑薄利多賓主義による方が総じて有利である︒. これに醤し︑調盗品目の弾力性が小と判別された場合には︑この商口朋ばいすれかといえぱ︑生活必需晶的なものと. 考えられる︒從つて︑それがないとか︑少ないとなれば如何にしても手に入れたく思うのに劉し︑すこし供給が過剰. になると︑たちまち欲望飽和の扶態になり︑過剰分は殆どかえりみられなくなる傾向がつよい︒故に︑このような品. 目は︑保管︵望§素︒︶を適當に行い︑供給調整をばかつて︑市償︵峯彗ぎ市らユ8︶の暴落を防ぐことが過剰供給翻. 味からいたぱ︑從來の値段が︑少くとも從來の経瞥方法の下においては︑充分品物を喪り込む上にきわめて適當なも. あるから︑ある意味からいえば︑値上なり︑値下なりが費上靖犬に効雇及ぽさなかつたのだとみれるし︑またある意. いは債格の下落率と需要の培加率とが︑それぞれ干渉しあい︑結局責上総・亙に塑化をあたえなくなつてしまつたので. 第三に︑調査品周の弾力性を討埜した結果︑それが1と判定された場合には︑償格の縢肯率と需要の滅少率︑ある. 上を塘大しうる場合のあることにも留意すぺきである︒. した方が結局は有利だからである︒また︑需要の弾力性が小次商品は︑一時に確じて若干値上策をとると︑かえつて費. ようとする顧客の心意に確え︑少しでも多くの審をとらえて商品の回轄︵峯負争竃隻竃言冒婁睾︶をたかめるように. るとか︑衛生設備を完備するとか︑配達・掛費・碑用聞制度の撞充をはかるとかして︑最小の努力で概習的に購入し. はるかに少ないマージソから貴重な経費を使うにあたつては︑店舗の立地條件をよくするとか︑費場を便宜本位にす. 期はわりに短かい期間で一定しており︑從つて︑そ牝程ハデにやらなくても経瞥できるので︑弾力性の大なものより. 位に経螢した方が健實である︒というのは︑基本的需要は︑きわめて顕力に消費者の胸申に流れているため︑消費周. 策としては特に重要である︒弾力性の小次商品の販費促進も勿論大切ではあるが︑一般的にぼ次るべく實質的便宜本.. α.

(27) 67. とかいう敦字が 用 い ら れ る ︒. そこで︑謹8や. これらはいず牝も正しい懐設を棄却することによサ生ずる過誤のパーセXテiジを示したもの. である︒例えぼ有意水準五%とは一〇〇回かうち五回位は正しい假設をすてる危瞼のあることを意味する︒. その假設に固執する必嬰は殆どないと. 謹9に示した公式を中心に統計表をつかつて︑侵設棄却の危瞼率を計算した場含︑ その彼が有意水準以上の値を示す時は︑. この優設を棄てることによリ生ずる危瞼が大きいとみられ︑有意水準よリ小な時は︑. 考えられる︒從つて︑例えぼ︑棟本が母集團から抽きとられたとい弓假設を設げて計算した場合︑その計算値が有意水準よ. 一%に拍くかは前. 切大となるなら︑その標本は母集團からぬき土られたものと考えることができ︑計算値が有意水準以下となるなら︑.標本と. 蝕集固の間には︑異質なものがあるど検定しうるのである︒但し︑この場合︑有意水準を五%に拍くか︑. 後の情勢に從つて適宜定むべ慧である︒逓常五%をとることが多いが︑一%をとつても有買となる場合をよく﹁はなはだし. 母集圃が正規分布をなし︑.母集図平均とその標準偏差がわかつているときは︑標本の有意性の有無を正規分布表からもと. く有意﹂︵曽一昏気m骨目5sg︶と名付ける︒. 謹8. ト. ︸.1§. めることができる︒例えぱ︑一Xを標本平均︑㎜を母集圃平均︑σを母簗團標準偏差︑nを標本救とするときは. u. く㍉. から・の値ξ差︑1この時・の値の蓋は考えな−てよLこの・の値に叢す二§ミの讐正雰布表. の虐蒙た一差︑認言至い島を下しポる︒望︑一工一奏三の値−見歪−ニニ・ξといら. よリもとめ︑その二借に和當する値を一から差引くことによリ︑有意性の有無一つまリ︑その摂本が母集図からとられたも. 記號であらわす1が有意水準たるO・〇五以下の値を示すなら一般的にいつて有意︑特にO・〇一以下を示すなら一﹁はなは. だしく有帥^﹂とみられ︑また︑○・〇五よリ大なら有斌ではないと判定し5るのである︒よつて︑早︷一二V8︸が有菰水準の. 値よp小さけれぱ︑その械本は母集図から揃き出されたものとはみとめがたいこと︑換言すれぱ︑標本と母集團の間には異. 質なものがあること︑また孕d■二V5︸が有意水準の植よリ大きい時は︑標本は母壊團からとら牝たものと搾定し■て大遇な. 67.

(28) 68. いこと︑從つて︑もし標本のと皿方が適當なム︑標本にみとめられる特性︵Oヲ屋9異訂弐Ω︶却ち︑続計最︵ω冨巨m艘o︶は大. その標本の有鴛性の有無をt分布表からもとめることができ. 母集幽が大螢正規分布をなし︑その兵の平均値がわかつていると︑任惹にとつた︵三十以下位の︶比較的小歎の櫨本の平. 農母集困の特性︑卿ち︑母救︵勺胆墨冒g胃︶を携定する材料となることが力かるのである︒. 註9 均と︑標本標準側差︑即ち︑標本分散をもとめることによ辺︑. る︒例えぼ︑文を標本平均︑mを母集図平均︑sを標本分散︑nを標本歎とするときは︑. 1㎞. 11−×■■ほ−. くミ. からtの値をもとめ1この時tの値の正負は考えなくてよい1−︑t分布表の︵目−−︶−これを白由度︵U巾零霊o︸. 宇o&o冒︶ とい5︒例えぱ採用した標本が5個の時は自由度は4︐10個なら9となるーの棚に︑このtに和砿する値また. はその最近似値をもとめ−そのため鮎間法︵冒后岩oす巨昌︶を用いるのも一法であろら1︑それに封悠するt分布につ. いての確率︵勺8爵ず婁︷︶をよみ︑もし︑その確率pがo・〇五以下なら有意︑o・〇一以下なら﹁甚だしく有斌﹂︑o6五. 以上なら有意とはみなしがたいと判定しうる︒從つて︑前者なら標本と母集團似間には異つた性質のあることがわか口︑後. 者なら爾者間にいちじるしい違いがあるとはみなしがたいとい戸つことになるのである︒このよ一つにしてする粉一定を..ω甘口︷冊目一. ぽ黒.一と呼ぷ︒. 例えば和鴬大規模な塞本調査の結果︑ある所得暦の︑ある期間におけるx商晶の平均購入額が一︑五七〇幽︑その. 標準偏差が三〇〇圓ということがわかつたとする︒ところが︑このような調査を機絞的に行うことが︑賓金而からみ. ても︑労力的にみても困難な場合には︑比較的小数の家計簿を参考に消費傾向の塑動の有無を正規分布表を使つて推. 察することが可能となる︒かりにその所得厨における一〇の標本家計簿をえらび︑それらに記載された研定の期厨内 のX商晶の購入費がそれぞれ. 68.

(29) 69. 閑一b岩一 ︸■$p. 哨−㌧㎝o.. ︸−もoo.. だつたとする︒するとこの卒均Xは︑. ︸ガ㎝ω◎.. ︸■①oo.. ︸∴望p. 雌−㍉M♀. *−.蜆N◎一 噺−もoo. 刈・十︷一・伽︑︒十︑・︑︒︒o+︷︑︒十H一§芦馨声§声閉さ声§声婁声g◎︸H−一蟄富︶. となり︑母集團卒均㎜は一︑五七〇圓︑母集團標準偏差σは三〇〇固︑標本数nは一〇故︑註8の公式からtの値を 計算すると .. く昌. 8o. ω8. ω8. 斤H×−冒H−・観ω■r⁝憎■11く旨×ミHω・宗轟×弓十〇.−oo. o・. く目. と奮︒この値に譲するトぎ一芸套さ歪蓼布奮みると︑O・〇七一四二四故︑・一一三Vξの値竺. から9〇七一四二四の二倍を叢引いたもの︑即ち︑o・八五七一五二となり︑明らかに有意水準o・〇五より大とな. る︒よつて︑有意とは認めがたいという瞬緒をうる︒こα場含のtの計算ば︑﹁もし標本が母集醐からとられたもの. とするなら﹂という優設にもとづいて行われたもので︑この優設をすてることにより生する過誤の危瞼ぼ實に八六%. 弱あり︑有意水準五%よりはるかに大だから︑・標本が母集国からとられたものであるという優設をすてさることは困. 難である︒よつて︑標本家計箱にあらわ九■たその所得厭の購買力は︑貨幣慣値の焚動その他の著しい竣動がないとみ. なすかぎり︑韮本的調査時の購買力とそれ程かわつていす︑從つて︑從來の販費力に肯んするかぎり︑甚だしい販費 政策を新たに弄さなくても︑現在のゆき方で大遡のないことがわかるのである︒. また右の例において︑もし母集囲標準偏差がわかつていない時は註3の. 69.

(30) 70. ︑. \︼㎎川き時−. から標本分敬をもとめ︑これを註9のtをもと.める公式に代入して︑.t分布表から有意性の有無を検定することがで. きる︒抑ち. ω1ーく㏄−S北^㎝⑦. 十︵︑b︑︒1−・蜆§岨丈︑㌔︑oI︑喜︑︶︑十︵︑一︒︑︒1︐b蜆ω︶帖十︵ζ︒︒ム一嚢︶︑︸斗竃N. ︑喧H岩﹃︷︵︑・蜆︑︒1︑一蜆︑︑︶岨十︵︑・︑︑oI︑一留︑︶︑十︵一・§1−・嚢︶︑十︵−一801−一婁︶︑十︵−一馨L一嚢︶旧十︵H一§L一嚢︶帖. .︑.. く.旨.. ㎝⑦. ︑. ガ割ω1−β十−o.8. となるから︑註9 の t を も と め る 公 式 よ り 一1IkI︑ド ω. く↓. o.ト. ︵−. を得る︒この値を白由度岩1−H⑮の横行にさがして︑それに饗確する確率をもとめてみると︑O・九六︵マイナスは ■ 考えない︶は︑9八八三と一.一〇〇の間にあり︑箭者の確率はo・四︑後者の確率はo・三故︑補間法を用いて計算. o■ooooω. o■ω. すると. H.−oo. o■− ミ. lo.〜−べ. ︵o.⑩Φ1o.ooooω︶. −〇一Nミ. .・.汽Ho・§・o・Hl1−o.嚢. 70.

(31) 71. .■. o.︷1◎■oω︸Ho■ω①︸. となる︒このO・三六亙は明らかに有意水準O・〇五より大きいから︑標本が母集囲からとられたとみる假設をやはり. すてることはできす︑緒局︑販費面に著しい襲化は生じてないと判定しうるのである︒. よつて以上のような検定を調査封象としての×商品の費行きについてしたあげく︑有意でなければ︑大擬從來の販. 費策をとり︑販費可能額の測定も從來の議情勢を申心に販費側向線をわりだすように注意する必要があるであろう︒. これに封し︑もし有意と判定された場合には︑從來の販費清勢とば蓮つた何物かの存在を豫知し︑その原因をたしか め︑薪らしい扶態に適レた販費策の立案に腐心すべきである︒. 家計豫算法は一見してわかる通り︑一種の家計簿を圭鎧にしたもので︑家計籔字の羅列をたくみに編整分析して︑. こ牝を簡箪にわかりやすい計救にまとめあげ︑この計救のうちに封策樹立の指針をもとめることをその本來の目的と. する︒家計にあらわれた数字ぼ獣して語らないが︑人はこれをして口をひらかしめることができるのである︒この意. 味において︑藪字を分析し︑判断の素材をそにからひきだそうとすることは重要であり︑また籔字の示す事實は︑販. 費會議などの紛糾し光時︑間魎解決の錐として役だつことも少なくない︒この意味において︑計数の眞實性と︑明瞭. 性と︑綴絞性工︑統一性と︑柵互補完性と︑比較乃至豫測可能性を興えるよう常に努力するとともに︑その緒果を信. 頼することば大切である︒しかし︑同時に是非忘れてならないことば︑政策の決定それ白髄ばあくまで最高経螢者暦. の総合的制衡がものをいうのであり︑計救の示す結果がいつも経螢者暦の政策決定を支配するようでは︑本末顧圃こ. 71. 七.

(32) 花. 牝以上甚花しいものはないということである︒計籔の緒果のみ信用し︑人間の総合的判断を無爾するようなやりかた. ぼ計数の濫用であり︑計数自離が数學的椴設に立脚しているという大前提を全く忘れたものといわねばならない︒家. 計豫算法においても︑その計籔的老放は︑その裟に秘められた非計数的思考方式と禍侯つて︑はじめて五しい判断へ. の道をゆくことができるのだという事實を夢忘れてぼならないのである︒︵一九五囚圭・七︶. 72.

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