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乳幼児の母親の持つ育児負担感とその支援について

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(1)

埼玉大学紀要教育学部(教育科学), 53 ( 2 )   :  33 ‑50 ( 2 0 0 4 )  

乳幼児の母親の持つ育児負担感とその支援について E 一幼稚園における育児支援活動を考える一

山下久美*・庄司順一榊・首藤敏元本料

I  はじめに

1.第 I 報告の概略

第 I 報告(山下・庄司・首藤: 2 0 0 4 ) では,

有職女性よりも専業主婦たちは,育児支援を必 要としている存在なのではないかと考え,①専 業主婦の育児負担感②父親の育児参加状況③ 地域社会や家庭内での育児支援環境について問 題を提起し,都市部の乳幼児を持つ母親たちを 対象に調査を行った。その結果,以下のような 結論が導かれた。

(1)専業主婦の育児負担感

幼稚園に子どもを通わせている専業主婦達 は,保育園利用の就業女性達よりも,育児から 受ける束縛感が強く,育児に対する喜び度が低 かった。特に,専業主婦の中でも 2 歳以下の乳 幼児がいる群においてこの傾向が顕著であっ た。専業主婦の母親達の多くは実際の育児の殆 どの部分引き受け 1 日のうち 1 人で育児の責 任を負っていると感じる時間は約 1 8 時間 2 歳児以下の子どもがいる場合は 20 時間にも及 んでいた。

現代の日本において少子化が進む要因のーっ として,女性の就業率の上昇と仕事と育児の両 立からくる育児負担感があげられることが多 い。しかし以上のような結果から仕事と子育て の両立自体が直接的に,育児負担感を起こさせ

‑埼玉大学大学院教育学研究科 帥青山学院大学文学部教育学科 ...埼玉大学教育学部

るものではなく,むしろ長時間 1 人で行う育児 のほうが負担感を増大させるのではないかとい

うことが示唆された。

(  2  )父親の育児参加状況と母親への影響 日本の父親は外国との比較において育児時聞 が短く,専業主婦家庭においてはこの傾向がさ らに強いと言われているが,今回の調査では専 業主婦の半数強は父親の育児を評価していた。

しかし約 35% の母親が,父親の育児参加時 聞が少なく,協力的でないと感じている。この 群においては,母親は育児に対して不安感が強 く,自分の母親としての育児能力評価も低くな る傾向が認められた。

(  3) 地域社会や家庭内での育児支援環境 都市部での親世帯との同居率は低く,子ども 数の減少やきょうだい関係の変化により,家庭 内には父親以外に母親と共同で育児をしてくれ る存在はいない。また地域社会にもかつての時 代とは異なり,育児を手助けしてくれる存在は 非常に少なくなっている。

そのため,母親たちの多くは日常的に育児を 助けて欲しいと感じており 2 歳以下の子ども 宅持つ専業主婦達の 70% 以上が,育児への支

援が足りないと感じている。

2 . 育児支援機関としての幼稚園の活用を考え る

以上のように,都市部では乳幼児を持つ専業

主婦たちが,育児支援を必要としていることは

確かなことであり,特に父親が育児に協力的で

ない場合,事態はより切実であると思われる。

(2)

では具体的にはどのような支援が望まれてい るのであろうか。

新エンゼルプラン(平成 1 1 年 1 2 月1 9 日)の 中では,幼稚園が行うべき育児支援活動につい て「幼稚園における地域の幼児教育センターと しての機能等の充実」をはかり「保護者と地域 のニーズに十分応えられるよう,預かり保育や 子育て支援事業を推進 J (厚生労働省 HP) 1 ‑ ‑ ていくこと,と述べられている。 r

このことを受けて現在,多くの幼稚園におい て育児支援への取り組みが始まっているが,未 だ全ての園で行われているわけではなく,その 取り組みへの姿勢や内容も様々である。

そこで本研究では,以下の 4点について調査 を行ったのち,これらのことをふまえて幼稚園 で行う望ましい育児支援活動について提案を行 いたいと考える。

1 点目はどのようなことが,育児の負担を軽 くすると母親たちが感じているのか, I 育児負 担感を軽減する支援」について考えたい。

2 点目は「専業主婦の母親の立場や思いjへ の理解を深めたいと考えるが,それは対象者の 立場や気持ちを理解してこそ適切な支援ができ ると考えるからである。

3点目は 2点目でみてきたような「母親の 気持ちを保育者は受けとめ,理解する存在とな っているか J について検討を行いたいと考える。

4 点目は有効な支援を行っていると思われる 既存の園の中から「育児支援の試みの例j をあ げ,その検討を行いたい。

また専業主婦の母親の身近な存在である幼稚 園は,育児支援機関として活用したときに,最 も効果的な支援を行える存在であると思われ る。その有効性について確認を行い,上記 4 点 をふまえて最終的には望ましい育児支援を行う 場として,幼稚園をどのように活用して行けば

よいか考察したい。

E  育 児 負 担 感 を 軽 減 す る 支 援 と 専 業 主 婦 の子育てへの思いに関する調査

第 I 報告において行った調査 1 及び調査 2 を 以下の目的に沿って再び検討する。調査の方法 については第 I 報告の中に詳しく述べたので,

今回は概略のみ報告する。また結果についても 同様に,今回の論題に関係するところのみを再 び取り上げながら考察を進める。

1 .   目的

今回の調査対象である都市部の専業主婦たち にとっては,どのような支援があれば育児の負 担が軽くなると感じるのであろうか。この第 1 点目の問題である「育児負担感を軽減する支援 J

について,調査 1 及び 2 を再度見直し,育児支 援の内容について具体的に検討したい。

第 2 点目には的確な支援活動を行うために は,その対象者をより詳しく知る必要があると 思われることから「専業主婦の母親の立場や思 いjへの理解を深めることを試みたい。そこで 調査 1 及ぴ 2 の調査票に書き込まれた自由記述 から「専業主婦の思い」を取り上げて考察する。

同時に専業主婦の立場から見た幼稚園の育児 支援機関としての有効性についても検討する。

幼稚園は専業主婦とその子どもたちの最も身近 な存在であり,そうであるからこそ,他の機関 にはできない有効な支援が行えると考える。こ のことについても自由記述部分から意見を拾い 出し,幼稚園が持つ育児支援機関としての可能 性について考えたい。

2 . 方法

(1)調査時期と調査対象

①調査 1一専業主婦の育児について

‑調査時期 2 0 0 1 年 9 月

・調査対象幼稚園園児の母親(専業主婦) 調査協力園 杉並区私立幼稚園(I園)

中野区私立幼稚園(I園) 有効回答数 1 3 6   回収率 49%

‑34‑

(3)

②調査 2一専業主婦と就業女性の育児について

・調査時期 2 0 0 2 年 1 0 月

‑調査対象幼稚園園児の母親(専業主婦) 保育園園児の母親(就業女性) 調査協力園杉並区私立幼稚園 c l 園)

杉並区私立保育園 (2 園) 有 効 回 答 数 幼 稚 園 1 5 6 回収率 69%

保育園 1 1 1 回収率 61%

(  2  )手続き

両国とも園を通じて調査票を配布し,記入後 は封をして,圏内の指定回収箱に投函してもら うことによって回収した。

(3  )調査内容

専業主婦と就業女性の育児への喜びゃ負担 感・心配などの育児感情について,また母親の 周囲の育児支援状況について調査を行った。

3 . 結果と考察

(1)育児負担感を軽減する支援

①預かり保育

前述したように新エンゼ、ルプランの中でも

「預かり保育」について述べられているが, i 子 どもを預かつてもらうこと」は,育児支援とし て母親たちがもっとも求めていることである。

調査票

1)

の自由記述欄に書かれていた中から例 をあげる。

「私はそばに実家(夫の実家も)ないので預 かってもらえるのが一番嬉しい。子どもが 2 人 いるので 1 人が病気になればもう 1 人の用事も すませられず,困っています。」

「一番困るのは母親が病気になって病院に行 かなくてはならない時です。病院での待ち時聞 は長く,子どもは待っていられないし,自分は 具合が悪くて面倒もろくに見られない。周りの 人は白い目で見るし,そんな時に低料金で子ど もの安全が確保されている緊急でも預かつても らえる場があると嬉しいです。」

1)第 1 報 告 調 査 2 による調査票。

このように多くの母親が,用事があっても子 どもを連れて行けない場所が多く,また預ける 人もいないことを訴えていた。

第 1 報告で述べたように, i 幼稚園に子ども を入れて育児が楽になったか J ( p . 7 0 図 1 8 ) i ど のような理由で楽になったか J ( p . 7 1 図 1 9 ) と いう質問に対して, 82% の母親が「楽になっ た」と答え,理由としてその中の 82% の人が

「子どもを預けられるからj と回答している。

幼稚園の本来の目的は子どもを預かることに あるのではなく,その教育が目的であるはずで あるが,育児が楽になるという視点から見ると 子どもの「相談ができる J 18% ,  i 教育をして くれる J 12% など,本来の目的とは比較にな らないほど, i 預かつてもらえる」ことで楽に なったと感じているようであった。

また預かり保育の中で,幼稚園にもっとも望 まれているのが「延長保育,夏休みなどの長期 休暇中の保育」であり,次いで、「未就園児保育」

( p . 7 2 表 6 )で、あった。

未就園児の預かり希望の理由の中には「私が 40 度の熱を出して,救急で病院に行った時,

(子どもの世話を)助けてくれる人がいません でした。点滴をうちながら意識がもうろうとし ている中 2 人の子どもの面倒をみて 4 時聞が まんした時には,悲しくて泣いてしまいまし た。」といような切実な訴えもあった。

②子育て仲間づくり

入園によって子育てが楽になった理由として

「預けられる」の次に「子育て仲間ができるこ

μ を挙げている母親が多く ( p 7 1 図 1 9 ) , 4 , 

調 5 歳児のほぼ 40% , 3 歳児の 15% がこの理由 を挙げている。幼稚園の母親同士は子育ての悩 みを話し合ったり,子どもを預け合ったりして いるようで, i 誰が子育てを手伝い,相談にの ってくれるか」という質問にも, i 夫」と「実 家の家族」に次いで,第 3 位に「同じ園の親同 士 J と回答している。 ( p . 7 3 表7)

自由記述欄にも「育児について気軽に話せる

お友達がいることで育児疲れも軽くなると思い

(4)

ます。お母さん同士が仲良く友達の輸が広げら れるような環境があればと思います。」と書か れていた。

この調査は 1 0 月の始めに行った。 3 歳児で は入園から約半年経過していることになるが,

その時点では 15% の人だけが助け合う仲間を つくることができ 1 年以上経っと 40% の人 が子育て仲間を持つことができるのだと考えら れる。助け合う仲間がいることで子育てが耕三 なると感じるのであれば,園が仲間づくりを手 伝うことも有効な支援となるだろう。この仲間 作りは,入国直後の早い段階から,あるいは入 園以前から支援することも可能であると思われ る 。

しかし今回の調査では 2 年以上経過した 5 歳児の母親達の回答によると,若干であるが 4 歳時期よりも, I 子育て仲間ができる」という 回答が減っている。これはどのような理由によ るのであろうか。自由筆記部分に,預かり保育 を望む理由として「母親同士のトラブルから同 じ園の親に預けにくいこともある j という記述 があり,年数が長ければ単純に友好関係が広が っていくというものではないらしいことが分 る。園が子育て仲間づくりを援助していく場 合,こうしたリスクを伴うことを認識した上で,

行う必要があるだろう。

③育児の喜びをより感じられるようになるため の支援

調査結果から「育児による負担感(束縛感) J p . 6 6 図 5 )と「育児に感じる喜び J ( p . 6 6 図 6)  には負の相関があることが示された。そうであ るならば,喜びを高めることで,負担感を軽減 させることもできるのではないだろうか。

「どのような時に育児の喜びを感巳ますか」

( p . 6 7 図7)という質問への回答(複数回答) の上位 4 番目までをあげると, I 子どもの成長 が感じられた時 J 88% ,  I 子どもと気持ちが通 じ合うと感じた時 J 71  % ,   I 誰よりも母を慕う 時 J 47% ,  I 他人から子どもを褒められた時 J

26% となっている。

‑36 

これらは,こちらから設定した質問に O を付 け る と い う 形 で の 回 答 で あ っ た が , そ の 他 (18%) の自由筆記部分には, I 子どもの笑顔 を見た時 J や「楽しそうにしている時 J という 内容の回答が多かった。

以上の結果からまず言えることは,幼稚園の ような機関では子どもたちの成長が感じられる ような報告を常にしていくことが大切だという ことであろう。その他子どもの気持ち理解に役 立つような情報の提供や,子どもの母親を思う 気持ちを伝えることも必要だと考えられる。

また子どもの活き活きとした楽しい姿が見ら れるような保育は,子どもを預かる施設におい ては最も基本的な責務であるが,それは同時に 母親達にとって,子育ての喜びをより感じさせ るものでもある。子育て支援という観点からも このような保育が重要だということを改めて心 に留めたい。

(  2  )専業主婦の現状と,その気持ち理解の重 要性

①専業主婦の育児感情

専業主婦の置かれている家庭や地域の状況,

育児を手伝ってくれる人・機関などについて は,第 I 報告の中で既に述べた。ここでは,専 業主婦の育児への気持ちゃ思いを,調査票の自 由記述の中から拾い出し,読み取りたいと思う。

第 I 報告の中で,母親たちが「育児感情のマ イ ナ ス な 部 分 つ い て は 正 直 に 言 い に く い 」 ( p . 6 2 ) と,思っていることについて既に述べた が,このことは大日向 ( 2 0 0 0 ) も指摘している ところである。専業主婦は,もともと役割分担 として自らの手で子育てをすることを選び、取っ た人たちである。その中の多くは「子どもが 3 歳ぐらいになるまでは,常時家庭において母親 の手で育てなければ,子どものその後の成長に 悪影響を及ぼす」という,いわゆる 3 歳児神話 的考えを重んじたために,そのような選択をし たのだと思われる。そうであるからこそ母親は 最良の養育者として子どもに慈愛と献身を尽く す存在でなければならないという母性愛神話の

(5)

イメージを持ちやすいという。そのため,育児 を辛いと感じるその胸中は複雑であり,その感 情をストレートに語ることに抵抗を感じる人も 多いのである。

調査票にも「私個人は専業主婦でしたから 3 歳児神話"にがんじがらめになっていまし た。預けようにも子どもは母親と一緒が一番,

これは夫さえ言っていましたから,月 1 回のた った 1 時間も時聞がとれませんでした。 J とい うものや「専業主婦なのに,誰かに子どもを預 けるのは自分のわがままだという罪悪感があ り,預けたくても預けられなかった。」という 内容のものも幾つかみられ,理想、の母親像と現 実の自分との板ばさみになっているようすがう かがえる。

②育児負担感理解の重要性

以上のような母性愛神話的な考え方から,母 親自らは抜け出して,たとえ正直に実情を訴え たとしても,そのことを非難されることも多い ようだ。調査票の自由筆記部分に書かれていた 代表的なものを 3 例あげる。

「育児をしている時,本当に 1 日 3 0 分でも人に なりたいと,思っている。夫は(私の)わがまま,

みんながやっている事,と,全然分かつてくれ ない。 J 34 歳,子ども 2 人 。

「習い事をする,美容院に行く,ショッピング をする e t c . (こうした)くだらない用事でも子 どもを預かつてくれる存在が欲しい。母親がそ ういうサービスを求めることへの理解が欲し い。(望む育児支援は)夫と姑に対する教育。

冊子を配るだけでも…。姑の干渉がひどく,身 体と心が休まらない。『子どもを産んで 1 0 年間 は自分の快楽を追及するな』といわれたことが,

ひどく子育てをする上でのストレスになってい る 。 J 3 0 歳,子ども 2 人 。

「父親が育休または単発で子どもの怪我・病気 や行事で有休をとることに対して,企業の無理 解というだけでなく,家族の上の世代(姑です ね)の反発が大きいのが困りました。小学校に 入っても,父親の行事参加を特別視する人たち

もあり, r 女の首は女が絞めるんだなあ』と思 わされました。こういう啓蒙活動をしていただ けると,とってもいいですね。間接的かもしれ ないけれど,母親を援助するという効果は小さ

くないと思います。 J 3 6 歳,子ども 2 人 。 習い事をしたり,美容院に行ったり,たまに は買い物をゆっくり楽しんだりすることは,現 代社会において誰しもが当然の権利として楽し めていることである。しかし専業主婦の母親た ちは,幼い子どもの育児期間中,何年間もそう した時間を持つことが難しい生活をしいられ る 。

ここにあげた親たちの年齢は特に若くもな く,子ども数も平均的である。第 I 報告におい て見てきたように,現代社会で子育てしなけれ ばならない母親たちはかつての親たちとは異な り,息が抜ける聞なく子どもと向き合っていか なければならない状況にある。そうした生活に ストレスを感じるのは特別な人たちではないだ ろう。彼女たちの育ってきた過程を考えれば,

その負担感について,より理解できるのではな いだろうか。そしてこの理解は,どのような育 児支援活動を行う時にも根本的な土台となるも のだと考える。

③育児ストレスと親子の関係

このように母親の胸中を理解し,支援をして いくことは,子どもにとっても大切なことだと 言えるだろう。育児に疲れた母親とずっと一緒 にいることが子どもにとって良いことだとは思 えない。育児負担感を理解した上で,精神的に 岳具体的にも母親たちを支えることが親子両者 勺ことって重要だと考える。調査票の自由筆記か

らもそのことが読み取れる。

「育児そのものも大変ですが,理解して支えて くれる精神的な面でのサポートは,母親の子ど もへの態度にも大きく影響してくると思いま す 。 」

「世の中のお母さんたちの多くが助けをどこか

に求めていると思います。日々ストレス,イラ

イラを子どもにぶつけてしまう事もあり,反省

(6)

する日々です。」

1 1 日の中で何時間かは子どもと離れることが 必要と思います。離れることで気分を変えたり 息抜きをして,また新しい気持ちで子どもと接 することができ,子どもとの関係をうまく保つ

ことができると思います。」

(3  )幼稚園という場で育児支援を行う意義 以上「育児負担感を軽くする支援 J について L

と「専業主婦の現状と,その気持ち理解の重要 性」についてみてきたが,この二つを考え合わ せた時に,幼稚園という場において支援活動を

していく意義は大きいと考える。

それは専業主婦にとっては幼稚園こそが,非 常に身近な存在だと考えるからである。将来我 が子の入園を考えている園であり,または既に きょうだいが在園している園であれば母親にと っては 1 番信頼でき安心できる場でもある。

この身近で安心できる存在と言う事が最も大切 なことなのではないだろうか。なぜなら前述し たように専業主婦の多くは,子どもを他人に預 けるということを周囲から非難され易く,自ら も罪悪感や抵抗感を持ち易いからである。

専業主婦にとって敷居の高くない存在である 幼稚園は,他の育児支援機関とは別格の存在で あり,周囲にとっても本人にとっても最も抵抗 感がない場であると言えよう。

以下にそのことが読み取れる記述例をあげ る 。

I ( 幼稚園の預かり保育は)保育後も仲間と遊べ るのが本人も嬉しかったようです。親子で満足 できました。」

「育児を手伝って欲しいと思っても幼稚園以外 で不安なく預けるということは絶対にありませ ん。子どもが O 歳 ‑3 歳の時は,信頼できる預 けられるところがもっとあると,子育てが母親

1 人のものにならないと思います。」

「幼稚園入園前は,母親が育てている人は,子 どもと一日中接しているので,母親もイライラ がちになり,いろいろ事件など世の中ではおき ていると思います。シッターなどは不安だし,

料金も高いし,何だか小さい子を預ける罪悪感 などもあります。児童館・幼稚園などの施設で 未就園児を気軽に預けるシステムがあれば母親 ももう少しゆとりある育児ができると思いま す 。 」

その他 I ( 保育園の)一時保育,病児保育と いうけれどしきいが高い。ポピュラーでないで す。」や「将来入園を考えていない保育園には なじみがない。 J など専業主婦にとっては,幼 稚園への信頼と期待が強いことを感じさせられ

る 。

このような期待に応えて,幼稚園は育児支援 を積極的に行っていくべきだと考える。

E  保 育 者 の 育 児 意 識 と 母 親 理 解 に 関 す る 調査

1 .   目的

母親の置かれている状況やその気持ちへの無 理解は,育児支援をしていく上で最も支障とな

るものであろう。

前述してきたように,母親たちを精神的に追 いつめる要因として,母性の過度な強調が挙げ られる。厚生白書平成 1 0 年版には次のように 書かれている。

「戦後の高度成長期を通じ男女の役割分業が 確立していく過程で,欧米における子どもの発 達に関して母子関係を重視する研究の影響など も受け,子どもに対する特別な影響力を有する 母親の性質一『母性』の役割の重要性が強調さ れた。…中略…子育てにおけるこの『母性』の 果たす役割が過度に強調され,絶対視される中 で , r 母親は子育てに専念するもの,すべきも の』という社会的規範が広く浸透していった。 J

( p p . 8 2 ‑ 8 3 )  

しかしこのような考え方の中で,子育て責任 が母親に集中し「多くの子育て家庭が子育てに 大きな不安を感じ,育児不安を訴える母親,育 児ノイローゼに陥る母親が増えている。 1 9 9 7

(平成 9 )年の経済企画庁の調査によると,第

‑38‑

(7)

一子が小学校入学前の女性のうち,子育ての自 信がなくなることが『よくある』又は『時々あ る J と答えた者の割合が,有職者で半数,専業 主婦では 7 割にも達している。 J ( p . 8 4 )  

大日向 ( 2 0 0 0 ) によれば三歳児神話は「あた かも,古来普遍の真理と人々に信じられている。

しかし,この考え方は実は近代以降の社会的政 治的要請に応じて作られた社会的産物である」

という。「そのルーツは大正時代にさかのぼり,

以後,福祉予算の削減など,社会的経済的要請 によって繰り返し利用され強調されてきた。 J

( p . 9 2 )  

そのため厚生白書平成 1 0 年版によれば子ど もの健全な発達は,産みの母によってのみ最も 促進されるというような科学的根拠などなく

「三歳児神話には,少なくとも合理的な根拠は 認められない。 J ( p . 8 4 ) にもかかわらず,この 神話への信奉者は多く, 2002 年(平成 14 年)

に行われた国立社会保障・人口問題研究所調査 結果においても, 76.5% の既婚女性が「少なく

とも子どもが小さいうちは,母親は仕事をもた ず家にいるのが望ましい J (同研究所 HP 資料)

という考えに賛成している。

これらのことから,本研究の中の調査でも確 かめられているように,母親たちは育児に疲労 し,苦しいと感じても周囲からの理解を得にく いのである。

しかし保育者は,母親のこのような現状を理 解し,伝統的な役割分業的な価値観や三歳児神 話的な考え方に拠らないで母親に対応していく べきであろう。それが保育者の行う第一歩の育 児支援となり得ると考える。

そこで以上のことについて保育者を対象に調 査を行う。

また母親は保育現場に何を望んで、いるのか を,保育者が理解している事は,非常に重要な ポイントだと考えるので,このことについても 併せて調査を行いたいと考える。

2 . 方法

(1)調査時期 2003 年 10 月 ~2004 年 2 月 (  2  )調査対象

幼稚園勤務者 5 0 名と保育園勤務者 2 5 名の計 75 名。本論は幼稚園における育児支援につい て考察を行いたいので,幼稚園勤務者がどのよ うに考えているかを中心に調査を行う。しかし 比較対象者があることによって,よりその考え 方の傾向を知ることができると思われることか

ら,併せて保育園勤務者にも調査を行った。

(  3  )手続き

直接または知人を通じて調査票を配布し,記 入後は直接の手渡しによって,または郵送によ

って回収できるよう依頼した。回収最低目標数 である幼稚園勤務者 5 0 と保育園勤務者 25 に達 するまで調査票を配布したため,配布全体数は 110 通程度となった。

(4  )調査項目と回答の形式

7 項目の質問を設け調査を行った。

調査項目とその質問理由は以下のとおりであ る 。

①女性は結婚 L J . : ら家庭で,男佐 1 ; } : 外で仕事を すべきであると ~ffi うか。

まず,保育者は伝統的役割意識を支持してい るかどうかを調査したいと考え,この項目を設 定した。次に 3 歳児神話を重んじているかどう かを知るため② ④の項目を設定した。

② z 土佐 1 ; 1 子どるが空まれたら,少なぐとる 3 成 頃まて " 1 ; } : 子育てに専念すべきであると思う か 。

③保育園のような集団保育に矛 L 幼 A のうちから

w  通わせるのは,子どるにとって気の毒なこと だと考えるか。

④保育園のような集団保育に矛 L 幼 ' A のうちから 通わせJ.)と,後の学齢期・思春期になって問 題を起こす割合れ家庭で育った子どるより

る多いと E ラか。

① ④への回答は, 1 そう思う・どちらとも

言えない・そうは思わない J の中から一つを選

択する形式にした。

(8)

⑤幼雄周に子どるを通わせる母親れ求めてい ると思われる以下の事項について,多ぐ求め られていると, E うるの土佐 3 位まであげると するとどの項目であると思ラか。

‑先生には幼 ' A 却の子どるについての一般知識 や周わり方の知識を持って欲 L い 。

‑芳生には厨での子どるの様子の報告や連絡芋 を L て欲 L い 。

‑芳生には子どるの支持ちを理解 L て欲 L ‑ 1 1 ' < 1   .先生には母親への育 J I:!アドバイスを L て欲 L

b

ミ。

‑岩生には母親のよさ理解者・仲周であって欲 L い 。

‑先生には母親に対 L て謝 L みやすぐ,優 L い 感 C でいて欲 L い 。

‑先生にはイ、学校受験会どへの対応を L て欲 L

1 1 ' 0  

⑤は,母親たちが幼稚園や保育園に求めてい ることを保育者が明確に把握しているかどうか を知るため,調査 2 において母親を対象に行っ た質問項目をそのまま設定し,これらのうちで 母親たちは何を求めていると思うかを質問し た。ただし母親たちには「その他」の項目も設 けたが,今回の保育者への回答欄には設けなか った。

⑥は調査内容の性質から,回答と年齢に関係 があることも考えられるので,年齢について記 入項目を設定した。

⑦は幼稚園,保育園どちらに勤務しているか を尋ねた。

3 . 結果と考察 (1)回答者の年代

調査内容の性質から色々な世代になるべく回 答してもらいたいと考えたが,幼稚園はもとも と20 代の保育者の割合が高いため,回答者も この年代が半数以上になった。保育園は幼稚園 より年齢の偏りは少なかった。

その年齢割合は表 9 , 1 0 2 ) に示すとおりで ある。

表 9 幼稚園回答者 ( 5 0 人)年齢割合

表 10 保育園回答者 ( 2 5 人)年齢割合

(  2  )伝統的性別役割意識について

幼稚園で働く保育者に「女性は結婚したら家 庭で,男性は外で働くべきであるか J と尋ねた 結果が図 2 5 2 ) である。「結婚によって家庭には いるべきだと思わない」のは約半数の 48% で , 図 2 6 の保育園保育者への同じ設問の回答は 72% になっている。「どちらともいえない」

「そう思う J の回答のパーセンテージからも保 育園保育者との比較において,幼稚園保育者は 伝統的役割意識を持っている傾向があるといえ るだろう。

年代による回答への強い偏りは特にみられな かったが, 20 代においてやや伝統的役割を指 示している傾向があった。

(  3)  3 歳までの育児について

「女性は出産したら少なくとも子どもが 3 歳 頃までは,子育てに専念すべきか」についての 幼稚園保育者の回答結果が図 27 である。「専念 するべきだと思う J 保育者は 50% で , i そうは 思わない J は 14% であった。この回答からも 幼稚園の保育者が母親における育児を重んじて いることが分かる。

図 2 8 の保育園保育者の回答では, i 専念する べき」は 8% で,あきらかな違いがある。

先にあげた国立社会保障・人口問題研究所調 査では回答を 4 段階に分け,聞に「どちらかと いえばこう思う」という項目を 2 段階入れるこ

2  )図表番号は第 1 報告からの続き番号とする。

‑40‑

(9)

院号、

v

そうは思わない i が々、ふふ N ふ お う ぷ r 々ヘヘ久蕊 Jj48% 図 2 5 女性は結婚したら家庭で,

男性は外で働くべきである どちらともいえない i コ 川 被 似 〆 氏 以 % 、 wia

か(幼)

そう思う

覧 1 0

20%  30 覧 40

50 覧 6 0

7 0

80 覧 9 0 覧 100 覧

図 2 6 女性は結婚したら家庭で,

そうは思わない

男性は外で働くべきである

どちらともいえない 24~ か(保)

そう怒う 4% 

覧 10 覧 20

3 0 覧 40

50 覧 60

7 0

8 0

90 覧 1 0 0

図 2 7 女性は出産したら少なくと そうは怒わない i 三亙三亙三;Y 1 4 覧 も子どもが 3 歳頃まで 1 ま , どちらともいえない E 必吠め沢一ばんば令、対 EOR

子育てに専念すべきか(幼)

そう思う 日

覧 10 覧 20

30

40

5 0 覧 60

7 0 %   80

90

1 0 0

図 2 7 女性は出産したら少なくと

そうは思わないトル泳三守山漁波紋ミω " sJ~"~   . . i  J  44%  も子どもが 3 歳暖までは,

どちらともいえないト

m

子育てに専念すべきかげ呆)

そう思う

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図 2 9 保育園のような集団保育に そ う i 立忍わない   I f

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、 必 〆 134 百 乳幼児のうちから通わせる

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図 30 保育園のような集団保育に そうは思わない i 内 総 s 込山ぷ敏氏ぷ庁後ゼヘ明、減収

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然 災 今 ヲ ミ 会 ¥ い ω184 覧 乳幼児のうちから遇わせる のは気の毒だと恋うか(保) どちらともいえない

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図 3 1 保育鐙のような集団保育に そうは恩わないいふてゆ川沿:ノアャ二三川氏て仁王、ふ二三子ニル三一-i';6~; 乳幼児のうちから遜わせる

どちらともいえないやで烹苅 1 2 覧! と,学齢期・思春期に問題

を起こす割合が家庭で育つ

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(10)

とによって答えを 2 分させているため,今回の 3 段階で中立の答えが存在する調査とは比較す ることはできなかった。

しかし同研究所調査の未婚女性のライフスタ イルへの希望と予定(匡 l 立社会保障・人口問題 研究所 HP.2002 調査資料)によれば,結婚後 も仕事を中断する期間なく,子育てと仕事‑を両 立したいと希望している女性は 28% であり,

現実には 18% の女性がその予定だという結果 であった。これに比べて幼稚閣の保育者で 1 3

歳まで子育てに専念すべきだとは忠わないjつ まり両立を考えている人は図 27 に見るとおり,

14% と少ない。

この調資で見る限りにおいて幼稚園の保育者 は,一般女性よりもむしろ母親における育児を 重要視しているといえるだろう

O

保育者は本来 子ども好きであり,自分自身の子どもを自らの 手で育てたいと考える人が多い。そのことが子 育て一般の尺度となり,このような備値観を持 ちやすいとも考えられる

O

(  4  )長時間集団保育への懸念について

①保育国通圏は気の毒なことであるか

「保育屈のような集間保育に乳幼児のうちか ら通わせるのは子どもにとって,気の毒なこと であるか」という設関に対する回答を示したの が図 29 と図 30 である。この照いに対して幼稚 園の保育者は「そう思う J 28% ,  1 そう思わな い J 34% と大きな差はなく,保育協のような 長時間の集団保育に疑問を感じて.いることが分 かる。

一方保育関保育者は,気の毒だと } l l うのは 4 % のみで 84% が気の毒だ、とは思わないと回 答している

O

これは現在の保育障の現状を良く 知っているため,子どもにとって悪い環境でな いことを理解しているのであろう

O

しかし 84% の人が保育鴎で、の育児を許制 i l し ているのであれば,保育園保育者の「女性が 3 歳まで育児に専念するべきだとは思わないj と いう回答割合がその約半数の 44% ( 罰 2 8 ) で あるのは少なくないだろうか。試しに「子育て

4 2  

に専念するべきである J ,あるいは f どちらと も言えないj と回答した 5 人の保育士に, 1 こ れはあなたが 3 殺までは自分の手で育てたいか ということではなく,一般に母親はどうするべ きかという意味で、すj と念を押しでも,やはり 部答は変化しなかった。保育環境が良くても 3 歳までの子育てを母親がしなくてよいのかどう か自信が持てないということであった。

②保育関児は成長後に開題が表れるか

「保育園のような集団保育に乳幼見のうちか ら通わせると,学齢期・思春期に問題を起こす 割合が家庭で育った子どもよりも多いと思う かj という設問への回答が罰3 1 と図 3 2 である o

f そうは思わない J という閤答は保育協保育者 では 84% であった。そのパーセンテージより はやや少ないが,幼雄図の保育者も大多数の 76% が f そうは思わない。j と答えている

O

(  5  )母親から求められていることの把握につ いて

次に母裁が幼稚園に対して何を求めているか を f 呆育者が把握しているかどうかを知るため,

保育者に f 母親から何を求められていると思う か J 質問し,その問答を第 1 報告の表 5 の幼稚 園の母親の部答と比較したものが表 1 1 である

O

両者の回答を比較してみると,幼;ft!~ 閣に母親 が求めていることを,保育者は上位 3 位まで正 しく把握していることが分かる。しかし母親 は「育克アドバイス J に勝って「親しみやすさ

表 1 1 母親が幼稚園に望むことと保育者が母殺から翠 まれてい ると考えること(複数回答)

母親保育者

子どもの気持ち理解 紛争長 78% 

r~(1 での子どもの様子の報告や述絡ミ~'f 71%  73% 

子どもについてのー殺気回誌や関わり方の知議 60%  60% 

殺しみやすさや俊しさ 33%  22% 

付税への育児アドバイス 14%  27% 

母親のよさ君 I I 解者・ { f l q : j 1 11%  12% 

小学校受験などへの対応 1%  2% 

その他 6%  ¥ ¥ ¥  

(11)

や優しさ j を保育者に求めているのであるが,

保育者俣Ijは f 育児アドバイス jの方をより求め られていると考えている

O

(  6  )保育者の母親の気持ち理解の状況 J ‑ J 、仁,現在の母親の育児負担感理解について 車接掃う調査で、はなかったが,保育者自身が伝 統的役割分業や 3 歳児科 i 話に捕らえられた考え 方をしていなかどうかを見てきた。

幼fli~ 闘の保育者は一般女性に比べてやや伝統 的役割分業を支持する傾向にあった。また乳幼 児のうちからの集団での保育が,後に開題を引 き起こすとは考えていないが,保育!認のような 環境は子どもにとって気の毒な環境なのではな いかと危悦している。

一方保有国で働く保育者も,保育関は子ども にとって悪い環境ではないと認識してはいる が 3 歳まで母親が育児に専念しなくても問題 はないと確信しているのは半数以下であった。

さらに幼稚国保育者では 14% と少なかった

O

今回の調査では,保育躍の保育者との比較に おいて特に幼君主閣の保育者には明らかな i 手性重 視の傾向がみられ,そのことが幼稚閣で育児支 援活動を行っていく時の支障になる可能性をは

らんでいると忠われる。

もともと幼稚閣という場は,家鹿のt: 1 3 で育て られている 3 歳以上の子どもがその教育のた め,短時間通関する場所であった。極最近まで は , r 母親による育問を重要視jすることでの 支障はなかったと言える。

しかし現在では母性の過度な強調や集団保育 への根拠のない危'倶は,母親たちをより追いつ めることになりかねない。保育者自身は子ども に対して愛'措豊かな入が多いが,その自分の母 性愛神話重視の傾向に気づくと同時にそれは普 遍の真実ではないことを知っておく必要がある だろう。母親の状況を理解し,常に子どもと共 にいることを母:親に;j 1 T'し付けないよう配慮する ことが求められている。

次に保育者たちは,母親たちの要求すること について理解しているかどうかを確かめたが,

J i j i ; 日頃母親たちと接する 1 = 1 3 から概ね把撮してい るようであった。

ただし育児アドバイスの要求は保育者が考え ているほど多くはなく,調査票自由筆記摘に以 下のような記述があった。「母親は先生方の生 徒ではなく 1 人の独立した大人だと認識して いただければと思います。そして個々の家庭の 事情・都合・方針ーなどを知っていただければ,

それが何よりの援助になると思います。」

保育者が行う育児アドバイスが,時として上 から下へ教えるというような印象を母親たちに 与えていないか振り返る必要があるだろう

O

ま た 3 分の l 強の人が保育者にもっと親しみやす さや優しさを求めていることも心に留めたい。

母親の気持ちを保育者は受けとめ,理解す る存在となっているか"ということに関して,

その要求することは概ね分かつているが,母性 重視の傾向から,よき母親探を母親達に求める 可能性が危慎されるという結果であった。

U  幼 稚 菌 に お け る 育 見 支 援 活 動 の 試 み の 検討

1  .  巨的

幼稚闘で、実際に行われている育児支援活動を 検討することによって,母親達に望まれる具体 的な支援活動について考察を進めたい。

ここに収り上げる z [認は,既存のIlillの 1 = 1 = 1 でも 規模や支援活動の内容が全く異なる特徴的な i 誌 である

O

また育児支援活動への取り組みが比較 的古く,雨樹ともに変わり行く家斑状況に合わ せて内容を検討し変化させてきているという

O

このような簡を事倒的にとりあげることによっ て,あらゆる闘で、の育児支援活動の可能性を探 る 。

2 . 方法

調査の方法は両国ともに以下のように行っ た 。

(1)誠査時期 2 0 0 2 年 1 0 月 ~12 月

(12)

(  2  )調査対象

多摩川幼稚園,及び相愛幼稚園で行われてい る育児支援活動。

(  3  )手続き

約束の期 B に そ れ ぞ れ の 国 を 訪 関 し 育 児 支 援活動について園長に約 1 時間のインタビュー を行った。その他,関パンフレットやホーム・

ページなどの資料を参考に,不明な部分につい て 2~3 閉それぞれの鴎へ電話をすることによ って補足調査を行った。

3 . 結果と考察

(  1  )事例 1 多摩 J I I 幼稚園

①地域:東京都あきる野市

②閤見数:約 370 名(3~ 5 才見)

③活動内容

内容がなるべく分かりやすいよう,閣が用い ている活動名や母親達への呼び、かけの言葉など を,そのまま記しながら以下にその活動の概要 を結介する。

<たんぽぽ広場ベビー>

.呼びかけの言葉

「赤ちゃんを持つお母さん遠の殺予の集いです。広 い 1 1 1 庭で遊ばせながら,みんなでおしゃべりすれ ば育児のストレスもやわらぎます。」

-対象:満 10 ヶ月 ~l 歳の子どもとその保護 者

・定員:なし。 2 0 0 2 度登録者約 6 0 名 常持参加者与平均約 3 0 名 。

‑受付: [~n寺

‑実施日:月一閤

.  f!寺院号:午前 10 時 30 分 ~lll待 30 分 .費用:無料

< た ん ぽ ぽ 広 場 >

.呼びかけの言葉

「ホールや間庭で長 I r : t l に遊べます。みんなで楽しく 過ごす活動もあり,お友達の翰が広がります。ど

うぞお気軽にお越し下さい J

・対象:出 j2 歳 ~4 歳の子どもとその保護者 i

・定員なし。 2 0 0 2 年度主主録者約 1 2 6 名

4 4  

常持参加者平均約 5 0 名 .受付:随時

‑実施日:月一回

・時間:午前 10 持 30 分~ll 時 30 分 .費用:無料

<ひまわりクラフ'>

.呼びかけの言葉

「 毎 j !lj河じ曜日に幼稚留で遊べます。 毎週間じメン バーが集まるので,気心も知れて安心 iお子様も お母様も友達が気軽にできます。おやつや紙芝居 の待問もあります。 J

‑対象:来年度入国希望関児とその保護者

・定員:各曜日 1 4 名まで

‑受付:現在の状況満員

‑実施日:月・木・金より 1 日選択 .時間:午前 10 時 30 分~ll 時 30 分

・費用:年額 4 0 0 0 円

< う さ ぎ 組 >

・呼びかけの言葉

r r そろそろ友だちと遊びたいみたい幼稚劉の入 隊 i 前に集団生活を体験させたい j そんなお子様と お母様にピッタリのクラスです。安全で、 i 青潔な保 育室,ベテランのスタッフ,自然豊かな 0 0 1 庭など,

多摩 J I I 幼羽 t 閣の保育実績が十分に生かされており ます。どうぞ安心してお預け下さい。」

‑対象:来年度入閣希望鴎見

‑定員 2歳児クラス 1 4 : : g r 3 歳児クラス 1 6 名 .受付:現在の状況満員

‑実施 i ヨ 2 歳児 月・木・金より l 日選択 3 歳 児 火 曜

・時間 2 歳鬼午前 1011寺 ~12 時 (111寺も可) 3 歳克クラス午前 10 時 ~1 時

‑ 給 食 : 希 望 者 の み ー 食 3 5 0 丹

‑費用 2 歳 児 入 会 金 5 0 0 0 同 月 額 4 8 0 0 P : J  3 高託児入会金 6 0 0 0 円 月額 6 0 0 0 円 くその他の未就国児保育>

1 歳児 ~3 歳児までの在問者の弟妹,あるいは

次年度入関希望者を,前日までの申し込みがあ

れば, !I寺閥単 f 立で預かる。

(13)

‑費用 1 時間 1 歳 9 0 0 円(入会金 4 0 0 0 丹) 2 歳 7 6 0 丹(入会金 2 0 0 0 円) 3 歳 6 6 0 円(入会金 2 0 0 0 円)

<プレイルーム>(園児保育後 預かり保育) .呼びかけの言葉

r t!効くお母さんを応援し,また思わぬ念、用が生じた ときなどでも安心して子どもを預けられるよう,

午前 8 持からと,通常の保育終了時から午後 6A 寺 までお予さまをお預かりする延長保育を行ってい ます(平日代休日,春・夏・冬の長期休暇中も実 施 ) 。

通常の{呆脊家とは独立した部屋(プレイルーム) を用意し,クラス担任ではなく子育てを終えた複 数のベテラン教諭が担任や保護者とのコミュニケ ーションを大切にしながら,専任で保育にあたり ます。

お母さまが迎えにこられるまでの時間を,家庭 のようにゆったりとした気持ちで過ごせるよう,

おやつなども用意し,あたたかい雰囲気をこころ がけています(申し込み制・有料)。

また児童クラフ。で、は小学校低学年を対象とした 保脊も行っており,外でおもいっきり遊んだり,

工作・老人ホーム惑問等様々な活動に取り組み,

幅広く子育て支援をしています。 j

‑受付:当日朝まで

‑費用:保育後(午後 2 1 1 寺) 1 時間は 1 0 0 内 , その後時間ごとに 2 0 0 円,ーヶ丹単位 は保育後毎日午後 6 1 1 寺まで 1 0 . 6 0 0 円

< 国 パ ス >

多摩川 i 幼稚院では関児の送迎に圏パスを使用 している。

④多摩川幼稚図の育児支援について

上記のようにこの簡の規模は大きく,育児支 援活動も多種行っており,利用者数も非常に多 い 。 預かり保育もえと就図児・在掴児・卒園児そ れぞれに対ーして犠々なプログラムがあり,この 他にも通常より安価な水泳・体操・絵画・音 楽・英会話など,申し込み自由の諜外教室もあ る。何か習い事をさせたいと思っている父母に とっては,送り迎えの手間がはぶけると評判が

良い。

国パスでの送迎は現在多くの留で、行っている が,これも母親たちからは歓迎されているサー ビスである

O

かつての地域社会事情と違って今 では,幼児を一人で通屈させることは交通~~情 や誘拐などの心配からできない。下に乳児が居 れば置いていくこともできず,特に雨天の場合 など二人の子どもを伴つての送り迎えは大変な ことである

O

子ども本人が元気で も,もし母親 が病気にでもなれば送迎できず,世話ができな い状態の母親と子ども逮が,家に関じこもって いなければならないことになる。

調査 2 の調査票にも「母親が荊気の 1 1 寺だけで も,関への送迎をしてもらえないだろうか。 J

と記されているものが多くあり,なるほど関パ スが母親達に人気があるのもうなずける。

多摩川幼稚園の預かり保育の麗史は長く,始 めてから 2 5 年以上経っている

O

料金は,ベビ ーシッターや企業の頚かり保育に比べると 1 0 分の 1 から 2 0 分の l 程度と非常に安く,利用 者は非常に多い。その他, r なんでも相談にの

る関長」ということで栢談を鵠時受け付けてい るが,年々相談件数・時間ともに増加し,その 対応には苦慮しているということであった。

無料の活動は東京都からの育児支援活動への 劫成金年間 4 0 万円をフルに活用している

O

これらは単なる経営戦略ではなく,幼稚閣の 使命として家庭を支えることの重要性を思って

1 : Y っているそうである

O

保護者に非常に評判が よく,入間希望者も多いため,抽選による選抜 安せざるを得ないということであった。

この間での悩みは,母親達を支える役割が大 きくなってきた今,ベテランの人材を確保した いが,それだけの人科二費を払っていくことが留 難だということであった。そのためさらなる公 的な補助を望んで、,行政に働きかけていくこと を考えているそうである。

(  2  )事例 2 相愛幼稚関

① 地 域 東 京 都 武 蔵 野 市

さむ国児数: 9 0 名 (3 ~ 5 才児)

(14)

③活動内容

<未就閤兜親子保育>

‑対象:満 2 歳以上の未就閤児とその保護者

・定員:3 0組 。 2 0 0 2年度平均参加数 28組

‑実施日:月一関(午前保育の日の午後) .費用:無料

・プログラム内容:自由遊ぴ・ 1 0 分程度の集 まりの会・おやつ(全体で u 待問)。

未就関児保育は地域の親子が,在関児の i 峰菌 後,民寵や保育室の中で 4 0 分ほど自由に遊び,

帰り i 努に集まりの会をして,おやつを食べると いうフ。ログラムになっている。ま台めてカミら 1 7 年経つ。未就関児親子保育に関してはその担当 の保育者がいるわけではなく,関長を含む寂圏 兇のクラス担任が分担して各月の担当責任者と してを計画を立て,当日は全員で保育にあたる。

定員を設けたのは,一時に 50 総の親子が来留 し,身動きの取れない状態の時があった経験に よる。

この保育に関する経費に就いては東京都の育 児支援活動の補助金で賄い,参加者の会費は無 料であるが,補助金がなかった頃はー│自の参加 につき,おやつ代として 2 0 0円を徴収していた。

<母の会自主活動>

‑対象:在圏児の母親

‑目的:親関士の交わりを深め,仲間を育み,

子育ての知恵を出し合う

O

子育て以外 の世界を広げていくことなど。

‑費用:母の会費 毎月 375 円(活動によって は収益が上がるものもあり,その場合 は国見の活動費や教材費として使われ る ) 。

‑自主活動内容:それぞれの活動内容や定員な どは全て自由。この活動は, t 議官,!Ijから何かを要 求したり誘導する事は一切なく,全くの自主活 動になっている。継続年限は 1 年とし,年度毎 に舟容を検討し,メンバーも 1 年ごとに解散し て新年度は事 r r たに組織作りを苛う

O

主な活動と して,コーラス・絵本の会・体と環境に良いも のを販売する会(相愛商癌) ・人形劇・編み

4 6  

物・バザー・クッキング・ボランティア・親 睦・広報などがある

O

毎年様々な活動に母親た ちが生き生きと取り組む姿が見られる

O

⑤相愛幼稚関の育児支援について

この間は少人数で事例 1 の園とは医 i 児数も,

育児支援活動の規模も対照的であるといえる。

未就悶児保脊では,保育者全員がその意義を 理解し,保育後の時間を用いて会を主催し,継 続していくことで池域に根ざした子育て支援を 定着させている。日常の保育に加えて未就閣児 保育を担当するため保育者の負担は重くなる が,経費の面では人件費を抑えることができる。

母の会自主活動は,これを育児支援活動の一 環としてとらえるかどうか異論のあるところか もしれないが,子育て付 1 開を作る事,また子育 て以外の生きがいを持つことは育児の負担!惑を 軽くすることが考えられるため,これも有効な 育児支援活動といえるのではないだろうか。

この活動の年限を 1 年としているところも,

調査 2 の ~IJ で 1 年以上の母親たちの人間関係の

I ゃからは,マイナスな関{系も生まれてくるとい う結果と一致しており,興味深い。

相愛幼稚関の例を考える H 寺,資余が全くなく ても,規模が小さく,教締人数や場所が足りな くても,できることはあると改めて考えさせら れる

O

V  幼稚菌が行う青史支援活動への提案

し母親以外が行う宵先に対する態念への反論 lVでは幼稚園で行われている様々な取り組み についてみてきたが,置の識査において確かめ られたように,幼稚関係育者の中には伝統的性 別役割意識を持っている人も少なくなく,また 母性の重要性を強調する考え方も根強い。

そうした考え方の中では,幼税関での子育て

支援を披進していこうとする考えに対して,子

どもを預かるような子育て支援は保育所がすべ

きことで,幼稚闘が行うべきことではないとい

う意見が多く関かれる。都内の私立幼椎留の会

(15)

1 1 .  

合の}需でこうした意見が,開かれたことも記憶 ; 

に新しい。

しかし,本論の H の 3 の ( 3 ) r 幼稚閣という

場で育児支援を行う意義 J で挙げたように,幼 稚閣だからこそ専業主婦に対して行える育見支 援は多いと考える

O

また未就劉児や在国児の預かり保育は本来幼 稚闘が行うべきではないという考え方は,母親 以外の人による養育への弊害を懸念するためで あると考えるが,このことへの反論として米国 NICHD  (国立小児保健・人開発達研究所)乳 幼見保育研究ネットワークのサラ・フリードマ

ン ( 2 0 0 0 ) の研究をあげたい。

彼女は,母子関係と長H 寺間保育が子どもの発 達に与える影響について「母親が全額的に世話 をしている子どもと,母親以外による長時開保 育を受けている子どもの間に,大きな差異は見 られない。 J 母親の育児時間の長さが問題なの ではなく,子どもの認知的また社会感情の発達 に重要で、あるのは, r 家族の特徴や母親の行動,

母性の属性」である o r 母親に子どもの心を読 み取る力が十分でなく,質の低い保育を受けて いる場合,愛若の不安定性に関連する可能性が 高い。」と述べている。

そうであるならば,預かる側の保育の質を高 めていこうとする努力は,いかなる場合におい ても必要であることは言うまでもないが,一番 重要なことは母子(家族)間が良い状態である ことであり,常時の母親による育児には,大き な意 i 床はないことになる

O

むしろ母親が育児に 対して過度なストレスを i 留めず,賓が高い育児 を行えることの方が,子どもにとって大切なこ とであると言えるだろう。

子どもを預ける時間があってこそ,気持ちが 新たになり,子どもとの関係がスムーズになる

と母親たちが言っていることは既に述べたとお りである

O

またかつての時代も母親だけが育児 をしていたわけではなく,家族や地域社会全体 で子育てをサポートしていた事実も忘れてはな らないと考える。密室の中で母親のみと過ごす

よりも,かつて大家抜の中であったような人と 人との交流や外気に触れながら様々な刺激を受 ける経験をしていくことのほうが自然であり,

望ましいのではないだろうか。

2 . 幼稚圏育児支援活動への提案

以上これまでの結果と考察を踏まえ,育児支 援について,次の 6 つの提案を行いたい。

①現代の育児が困難な状況下にあることを広く 社会に伝える場となること

本論の中で、見てきたように,育見困難感の現 状はまだ広く社会に理解されているとは言えな

いようである

O

育児の負担感が大きい乳幼児期を,周囲の理 解ーと支援で乗り越えていくことは非常に重要な ことであろう。母親達への無理解な発言は育克 ストレスをさらに高めることにもなり,子ども にも悪影響を及 l ます可能性がある

O

反対にそう した j 犬況カ f 理 j g 干されることは,ストレスを和ら げ気持ちにゆとりをもたらす。

まず保育者自身が母親の霞かれているこうし た状況を理解することが重要であると考える

O

またあらゆる機会を通じて育児が困難で、ある現 代の社会状況について周囲に情報を発信し,母 親たちが孤独な子育てをすることがないよう働 きかけていく存在となることも必要で、あろう。

②支援活動の内容が,母親のみならず,子ども のためにも良いものであること

幼稚園という場が預かり保育などにおいて も,子どもの利益を最優先させることは当然の 7 とであるが,母親達にとっても,子どもにと て望ましくない場に預けることは考えられな いことであろう

O

自分のために子どもが犠牲に なっているのではないかと考えることは何より 母親にとって辛い事である。特に専業主婦にお いては自分の義務の放棄ではないかと考えやす く,むしろ母親といるより,数段良い時間が過 ごせると分かつて初めて子どもを安心して預け る気持ちになる

O

何が子どもにとっての利益かということに関

(16)

しては,様々な検討がなされることになるだろ うが,どんな支援活動を行うにしろ,子どもに も母親も共に有益で なければならないと考え る 。

③今現在ある場と人材で,できることを見つけ 出すこと

N の事例 2 にあげた相愛幼稚閣の例を見ても 分かるように支援活動には様々な形があり,そ の園の持っている施設と人材ーで,できることを 考え工夫することが大切なのではないだろう か 。

未就国児保育・母の会自主活動・間庭開放や 母親同士のおしゃべりの場などは,母親に評判 の良い支援活動であるが,一定のルールさえ作 っておけば準備工もいらず,どこの間でもできる ことであると思う。

④公的助成金などを生かして,親の負担金額が 少なく済むよう最大限努力すること

子どもを預けるということに対しでもともと 専業主婦たちは,後ろめたさを持ちやすく,夫 の収入によって生計を立てているため,高額の 出費になれば謎々「自分が義務を放棄したため に…」というような気持ちに陥りやすい。また

「どんなに預けたいと望んで、いても,お金がな ければ無理j と調査票にも書かれていた。なる べく多くの人が抵抗感なく,利用できるよう費 用は最小限に抑えたい。

しかし一方で、,多くの幼稚掴が賃金を安くが J [ えるため年齢が若く経験年数の少ない教師を雇 用しがちである現状を考えると,今後,公的な 資金の助成が増えていかなければ支援活動の質 は望めないことも考えられる。

③地域という視点で、有効な支援活動を考えると 共に,必要なことは,各国努力して行うよう

にすること

支援対象者は,乳幼児を抱える母親達で、ある ため,特に雨天の場合など広く動き由る事がで きにくい人達が殆どである

O

それでも支援の内 容によっては,緊急一時保育のようなものなど 地域にー箇所あれば何とか足りるものもあるだ

4 8  

ろうし,また避に何日かの未就関児保育のよう に各閣にあった方が利用し易いものもある

O

そ れを見様めながらー圏だけで支護活動を考える のではなく,地域全体で支援の内容を考えてい くべきではないだろうか。私立幼稚翻向士は際 児獲得をめぐってライバルとなりやすいが,そ れを乗り越えて互いに連絡を取り合い,それぞ れの留の人材や場所など持っているものを考え 合わせながら,役割分担や協力関係が結べると 良いと考える。

何を行うべきか,子どもとその保護者のニー ズを優先して,各国に必要なものは努力して行 っていくべきだと考える

O

⑤地域の育児支援マップを作成し,父母に情報 として提供できるようにすること

地域で行われている育児支援に関してのマッ プを作り,父母に情報を提供していくことも有 効な支援活動になると思う

G

今回行った諦査で も,母親によって様々な情報を知っている人も あれば,全く知らない入もいることが分かつた。

また f 育児支援活動を行っているところの情報 が欲しい J という書き込みが多くみられた。小 さな子どもがいる人ほど動きにくく,また母親 が内向的な性格であるほど情報を集めにくいこ とも考えられるが,そうした親子こそ支援を必 要としていることが推察される

O

医療機関も合 めた情報提供ができると良いと考える

O

3 . おわりに

少子化問題から行政も子育て家躍を支援しよ うと,操々な支援策を打ち出している

O

しかし 文部科学省の平成 1 5 年の調べによれば最も行 政の呼びかけに答えるべき公立幼稚屈の預かり 保 育 実 施 率 は わ ず か 37% で あ り , 私 立 の 84.7% とは大きな開きがある

O

また頚かり保育 を行っている公立闘であっても,過における頚 かり日数,一日の預かり時間共に私立幼稚留に 比べてかなり少ないという現状である(全日本 私立幼稚園連合会, 2003 ,  p  . 2 5 ) 。

これは公立が民間のように小出りが利かず,

参照

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