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popliteus tendon: PT

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Academic year: 2021

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(1)

3D

テンプレートを用いた膝窩筋腱・

外側側副靭帯大腿側付着部と

TKA

インプラントの位置関係評価

日本大学大学院医学研究科博士課程 外科系整形外科学専攻

田窪 明仁 修了年

2019

指導教員 長岡 正宏

(2)

要約

背景: 膝窩筋腱(

popliteus tendon: PT

)および外側側副靭帯(

lateral

collateral ligament: LCL

)は膝関節の後外側の安定性に重要な役割を担ってい る。解剖学的に

PT

および

LCL

の大腿骨付着部から大腿骨遠位関節面までの距 離は短い。そのため人工膝関節全置換術(

Total Knee Arthroplasty: TKA

)の 術中、大腿骨を骨切りした際に

PT

および

LCL

大腿側付着部を損傷することが 懸念される。

PT

および

LCL

大腿骨付着部と

TKA

における大腿骨遠位骨切り の関係につい

3D-CT

を用いて

3

次元的に位置的評価を行った報告はない。

目的:

3

次元的テンプレートシステム(

3D

テンプレート)を用いて、屍体膝 における

PT

および

LCL

大腿側付着部と

TKA

術中の大腿骨骨切り位置との関 係を正確に評価すること。

対象と方法: ホルマリン固定された

18

屍体、

18

肢を用いた(平均年齢

80.3

歳、右下肢

15

肢、左下肢

3

肢)。大腿骨頭から足関節までを含む下肢全体を骨 盤から離断した。

PT

LCL

を含む膝関節内の靭帯を残し、離断した下肢から 軟部組織を除去した。

PT

および

LCL

の大腿側付着部を注意深く同定し、大腿 骨から切離した。

1.5mm K-wire

を用いて付着部の辺縁を

2mm

間隔で骨に垂 直にマーキングし、下肢全体を

Computed Tomography scanning

CT

)で撮 影した(

Aquilion One

TM

. Canon Medical System, Tokyo, Japan

。撮影した

CT

データを

3D

テンプレートシステム(

Zedknee software: LEXI co., Ltd.

Tokyo, Japan

)を用いて解析を行った。

TKA

のシミュレーションを行う際に 用いた

TKA

の機種は

JOURNEY

BCS

Smith and Nephew Co., Ltd.

)と

(3)

Persona PS

Zimmer-Biomet Co., Ltd

)を用いた。

JOURNEY

BCS

の骨 切り量は最少で、

Persona PS

の骨切り量は最大である。解析項目は、①

PT

よび

LCL

大腿側付着部の面積、②大腿骨の膝関節面における最遠位点と最後 方点から

PT

および

LCL

大腿側付着部までの最短距離、③

3D

テンプレートを 用いて大腿側のインプラントを

3D-CT

上に設置した際に、大腿骨の骨切りラ インが

PT

および

LCL

大腿側付着部を通過するか、④通過しなかった膝関節の 大腿骨の骨切りラインと

PT

および

LCL

大腿側付着部との最短距離、⑤その最 短距離は

JOURNEY

BCS

群と

Persona PS

群間で統計学的有意差があるか

5

項目とした。

結果:

PT

および

LCL

大腿側付着部は全ての膝で同定可能であった。①

PT

および

LCL

大腿側付着部面積は、

PT; 38.7±17.7mm

2

LCL; 58±24.6mm

2であ った。②大腿骨膝関節面の最遠位点、最後方点から

PT

大腿側付着部までの最短 距離は、それぞれ

10.3±2.4mm

14.2±2.8mm

であった。大腿骨膝関節面の最遠 位点、最後方点から

LCL

大腿側付着部までの最短距離は、それぞれ

16.3±2.3mm

15.5±3.3mm

であった。③

3D

テンプレート上で

TKA

をシミュレーションした 際に、

PT

大腿側付着部は

JOURNEY

BCS

の骨切りラインが

3

膝で通過し、

Persona PS

の骨切りラインは

9

膝で

PT

付着部を通過した。④

PT

付着部を通 過しない膝の中で、

JOURNEY

BCS

Persona PS

における大腿側インプラ ントと

PT

大腿側付着部までの最短距離は、それぞれ

4.3±2.5mm

3.2±2.9mm

であった。

LCL

大腿側付着部は両機種ともに

1

例も骨切りラインは通過しなか った。また、

JOURNEY

BCS

Persona PS

における大腿側インプラントと

LCL

大腿側付着部までの最短距離は、それぞれ

7.2±2.3mm

5.6±2.1mm

であ っ た 。 ⑤

PT

大 腿 側 付 着 部 か ら 大 腿 側 イ ン プ ラ ン ト ま で の 最 短 距 離 は 、

(4)

JOURNEY

BCS

Persona PS

の機種間で有意差は認められなかった

P=0.86

LCL

大腿側付着部からインプラントまでの最短距離は、

Persona PS

で有意に短い結果となった(

P=0.04

結語:

3D

テンプレートを用いて

TKA

のシミュレーションを行った結果、

PT

腿側付着部は大腿骨の骨切りを行う際に損傷する可能性があり、

LCL

大腿側付 着部は損傷する可能性が低いことが示唆された。

TKA

における患者満足度をさ らに向上していくために、手術中に

PT

大腿側付着部を損傷させないことは重要 である。

PT

大腿側付着部の損傷を回避するために、関節面から

PT

付着部まで の距離が短いと思われる患者には、骨切り量の少ないインプラントを使用する ことを考慮する必要がある。また、大腿骨遠位の骨切り時に外反角を大きくして いくと膝関節外側顆の骨切り量は大きくなる。大腿骨遠位骨切り時に外反角を 大きくしすぎないことにも注意を払う必要がある。

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