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論文の内容の要旨 氏名:田

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Academic year: 2021

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論文の内容の要旨

氏名:田

専攻分野の名称:博士(医学)

論文題名:

3D

テンプレートを用いた膝窩筋腱・外側側副靭帯大腿側付着部と

TKA

インプラントの位置関 係評価

【目的】 膝窩筋腱(

popliteus tendon: PT

)および外側側副靭帯(

lateral collateral ligament: LCL

)の

腿骨付着部から大腿骨遠位関節面までの距離は短い。人工膝関節全置換術(

Total Knee Arthroplasty: TKA

の術中、

PT

および

LCL

大腿側付着部は大腿骨を骨切りした際に損傷することが懸念される。

3

次元的テ ンプレートシステム(

3D

テンプレート)を用いて、

PT

および

LCL

大腿側付着部と

TKA

術中の大腿骨骨 切り位置との関係を評価した報告はない。本研究の目的は

3D

テンプレートを用いてその関係を正確に評 価することである。

【対象と方法】 ホルマリン固定された

18

屍体、

18

肢を用いた。

PT

および

LCL

の大腿側付着部を同定し 大腿骨から切離した。

K-wire

を用いて付着部の辺縁を骨に垂直にマーキングし、下肢全体を

Computed Tomography scanning

CT

)で撮影した。

3D

テンプレートシステムを用いて

CT

データを解析し、

TKA

のシミュレーションを行った。

TKA

の機種は

JOURNEY

BCS

Persona PS

2

機種を用いた。

JOURNEY

BCS

の骨切り量は最少で、

Persona PS

の骨切り量は最大である。解析項目は、①

PT

およ

LCL

大腿側付着部の面積、②大腿骨の膝関節面における最遠位点と最後方点から

PT

および

LCL

大腿 側付着部までの最短距離、③インプラントを

3D-CT

上に設置した際に、大腿骨骨切りラインが

PT

および

LCL

大腿側付着部を通過するか、④通過しなかった膝の骨切りラインと

PT

および

LCL

大腿側付着部と の最短距離、⑤その最短距離は

JOURNEY

BCS

群と

Persona PS

群で統計学的有意差があるかを評価 した。

【結果】 ①大腿側付着部面積は、

PT; 38.7 ± 17.7mm

2

LCL; 58 ± 24.6mm

2であった。②大腿骨膝関節面 の最遠位点、最後方点から

PT

大腿側付着部までの最短距離は、それぞれ

10.3 ± 2.4mm

14.2 ± 2.8mm

あった。また、

LCL

大腿側付着部までの最短距離は、それぞれ

16.3 ± 2.3mm

15.5 ± 3.3mm

であった。

PT

大腿側付着部は

JOURNEY

BCS

の骨切りラインが

3

膝で通過し、

Persona PS

の骨切りライン

9

膝で通過した。

LCL

大腿側付着部は

2

機種とも通過しなかった。④

JOURNEY

BCS

Persona PS

の骨切りラインと

PT

大腿側付着部までの最短距離は、それぞれ

4.3 ± 2.5mm

3.2 ± 2.9mm

であった。

また、

LCL

大腿側付着部までの最短距離は、それぞれ

7.2 ± 2.3mm

5.6 ± 2.1mm

であった。⑤

PT

大腿側 付着部から骨切りラインまでの最短距離は、

2

機種間で有意差は認められなかった(

P=0.86

)。

LCL

大腿

付着部からインプラントまでの最短距離は、

Persona PS

で有意に短い結果となった(

P=0.04

)。

【結語】

PT

大腿側付着部は大腿骨の骨切りを行う際に損傷する可能性があり、

LCL

大腿側付着部は損傷 する可能性が低いことが示唆された。

PT

大腿側付着部の損傷を回避するために骨切り量の少ないインプラ ントを使用することが大事である。また、大腿骨の骨切りの外反角を増大させると大腿骨外側顆の骨切り 量も多くなる。骨切り量を大きくしすぎないように骨切りの角度に注意することも必要である。

参照

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