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特発性大腿骨頭壊死組織に特異的に発現する microRNA の骨再生効果

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Academic year: 2021

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特発性大腿骨頭壊死組織に特異的に発現する  microRNA  の骨再生効果   

     

坂  英樹、庄司  剛士、大田  悠貴、安達  伸生  (広島大学大学院医系科学研究科  整形外科学) 

山崎  琢磨            (国立病院機構呉医療センター  中国がんセンター  整形外科) 

   

ONFH 患者の大腿骨頭骨組織に高発現する microRNA(miR)の骨再生効果を検討した。ステロイド関連ONFH 患者の大腿骨頭骨組織から、マイクロアレー法による miRNA の網羅的発現解析を行い、in vitro 実験系、またラ ット大腿骨偽関節骨折モデルを用いた in  vivo 実験系において血管/骨再生効果を検討した。網羅的発現解析 では miR-31、-34a、-146、-210、-218 の高発現を認め、in vitro 実験系の結果から miR-31、-210 の混合群にお いて高い血管/骨再生効果を認めた。また、In  vivo 実験系では miR-31、-210 混合投与群において高い血管/

骨再生効果を認めた。本検討から,  ONFH の骨組織では血管/骨再生効果を有する特異的な miRNA が高発現 しており、miR を標的とした新たな治療法となる可能性が示唆された。 

   

1. 研究目的 

特発性大腿骨頭壊死症(ONFH)において壊死組 織自体に対する骨修復を目的とした治療法は未だ確 立されておらず、骨頭圧潰を予防しうる早期骨修復を 目的とした新しい治療法の開発が望まれる。我々は microRNA(miRNA)に着目し、ONFH 患者の大腿骨頭 の骨組織に高発現する miRNA の骨修復促進効果を 検討した。 

 

2. 研究方法 

ステロイド ONFH 症例から採取した大腿骨頭の修 復領域の骨組織を分離し、マイクロアレー法による miRNA の網羅的発現解析を行った。in  vitro 実験系 では、ヒト骨髄由来間葉系細胞(hMSC)と骨芽細胞誘 導培地を用いて、同定された miRNA の投与が骨分 化に及ぼす影響を検討した。評価法として、collagen  type  1、Runx2 の発現について real-time  PCR により 評価し、組織評価としてアリザリンレッド染色を行った。

またヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いて、同定 された miRNA の投与が血管新生に及ぼす影響を検 討した。次に in  vivo 実験系において、骨分化、血管 新生促進効果を認めた miRNA をラット大腿骨骨幹部 偽関節骨折モデルの偽関節部に局所投与して骨修 復促進効果を検討した。評価法として、投与後 2、4、

8  週でレントゲン、micro-CT 撮影を行った。 

3. 研究結果 

マイクロアレー法による解析から miR-31、-34a、

-146、-210、-218 が ONFH の大腿頭骨の修復領域 に高発現していることを確認した。in vitro 実験系では、

hMSC の骨分化において、miR-210 投与群が対照群 に比しアリザリンレッド染色が濃染し、collagen type 1,  Runx2 の発現量が高値を示した。また HUVEC の菅 腔形成において miR-31 投与群が対照群に比し亢進 していた。in  vivo 実験系では、miR-31、-210 混合投 与群が対照群に比し投与後 4 週で偽関節部の骨癒 合傾向を認めた。 

  4. 考察 

本検討から、ステロイド関連 ONFH の骨組織では 特異的な miRNA の発現が亢進し、特に miR-31、

-210 の局所投与は骨修復促進効果を有する可能性 が示唆された。 

  5. 結論 

ONFH の 骨 組 織 に お い て 、 miR-31 、 miR-34a 、 miR-146、miR-210、miR-218 の発現が亢進していた。

miR-210、miR-31 は骨分化、血管新生促進効果を認 め、miR-210、miR-31 を混合投与することで骨再生 効果を認めた。 

 

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83 6. 研究発表 

1. 論文発表  なし  2. 学会発表 

1) 坂  英樹、庄司剛士、大田悠貴、山崎琢磨、安 達伸生:特発性大腿骨頭壊死組織に特異的に 発現する microRNA の骨修復促進効果、第 34 日 本 整 形 外 科 学 会 基 礎 学 術 集 会 . 横 浜 、 2019.10.17 

 

7. 知的所有権の取得状況  1. 特許の取得 

なし 

2. 実用新案登録  なし 

3. その他  なし 

参照

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