︑ 東ドイッ憲法史 i
村 武七三夫
本章では︑まず︑K・ポラクによる最初の基調報告を取り上げる︒それは︑本報告がヴァイマール憲法に先立つドイツの近代史における国家・憲法問題を取り扱っており︑従って︑ヴァイマール憲法の特質なり限界なりを歴史的に捕捉する場合︑その前史過程との関連についての考察が不可欠であるゆえ︑ここで︑その点について事前にみておくことも意義があると思うからである︒K・ポラク自身も︑報告の冒頭部分﹁何故に歴史を?﹂で次のように述ぺている︒ ﹁ドイッの国家制度および憲法の歴史を研究するのは︑過去への逃避ではなくて︑現在を理解するのに必要なのである︒現在の支配的状態にそれを変革する観点から立入ってみようと欲するならば︑この状態とその由つてきた原因の正確な研究が必要である︒だが︑この研究は︑ドイツの歴史の研究としてのみありうる︒ドイツの現在の支配的状 東ドイツ憲法史−田 村 七九