原 著 :秋 田大学医短紀要
7 :65‑72,1 999.
イ ン ドネシア ・ソロ市 における理学療法士 の
communi t y Bas ed Rehabi l i t at i on ( CBR)
に関す る意識調査一理学療法士へ の
CBR
啓発 一第2
報Sur ve y on Phys i calTher api s t s'Feel i ngsaboutCommuni t y Bas ed Re habi l i t at i on ( CBR) i n Sol oCi t y ofI ndone si a
‑TheSugges t i on t oI l l umi nat eCBR t o Phys i cal
Therapi s t ‑
(2)大 洋 諭樹彦 * 粗 山 日出樹 * 工 藤 俊 輔 *
Yuki hi koOs AWA*Hi dekiMoMI YAMA*shunsukeKuDO*
1. はじめに
イン ドネシア中部 ジャワにおける地域 に根 ざ した リハ ビリテー シ ョン
( Co mmunl t yBa s e d Re habi l i t at i on
, 以下CBR
と略す) は,T.
Ha ndo j o
に よ り始め られ,専 門家主導型 の リハ ビリテーシ ョンに代 わる地域社会主体型 の リハ ビリテーシ ョンとして発展 して きた。その中でT.Ha ndo j o
l'Lは,CBR
にお ける理学療法士 (以下PT
と略す) について,障害者問題 を治 療技術 だけで解決するのではな く,社会 的な視 点 も含めた多角的な方法 を用いて活動 を展開 し てい く必要性 を指摘 している。そのため には,CBR
に関わるPT
はCBR
の本質である社会 開発 の知識 ・技術 の理解が不可欠である として い る。 しか し,工藤2)に よ り実施 され たイ ンドネシア
PT
へのCBR
に関す る意識調査では,中部 ジャワ地域 とそれ以外の地域で
CBR
の理 解 に地域差があることが指摘 され,必ず しもCBR
がイン ドネシア全土 に一様 に浸透 していな い ことが示唆 された。そ こで第一報では,工藤 により比較的CBR
の理解があるとされた中部 ジャワのソロ市のPT
を対象 に調査 をした。そ の結果, ソロ市のPT
はCBR
には強い関心 を 示 しなが らもCBR
の概念 を十分 には理解 して いない面 もあることが伺われた。そのことか ら,今後
CBR
の概念 を十分 に理 解 しないままの専 門家主導のPT
が活動 に参加 することが示唆 され,PT
‑のCBR
の啓発が 重要 になると考 えられた。 しか し,CBR
にお ける専 門家 の役 割 について述べ た報告3)はあ る ものの,その専 門家への啓発方法 について言 及 した報告 はない。そ こで,専 門家であるPT
秋田大学医療技術短期大学部
*理学療法学科
Ke yWo r ds:Co mmunl t yBa s e dRe ha bi l l t a t l O n ( CBR)
,理 学 療 法 士 (PT),
CBR
啓発( 6 6 )
インドネシア ・ソロ市における理学療法士のCBR
に関する意識調査への
CBR
の啓発方法 を発展 させ る目的で,C BR
理解が どの ような因子 によ り影響 を受けて いるのかを, イン ドネシア中部 ジャワの ソロ市pT
を対象 に して検討 をしたので報告す る。2.
方 法イン ドネシアでの調査 は,国際医療技術交流 財団 と日本理学療法士協会 によるイン ドネシア
5
ヶ年技術国際協力の専 門家 として3
ケ月間派 遣 された際に実施 した。データの収集は質問紙 法により,1 9 9 7
年9
月2 0
日にソロ市で開催 され たPT
定例会議 にて配布 し,
11日後に回収 した。データの分析 はアンケー トの結果か ら群別 をし て,群間で平均年齢,理学療法士平均経験年数 について
t
検定 を行 った。 また勤務先,CちR
の周知,養成校在学時の
CBR
に関す る授業経 顔,今後のCBR
‑の参加希望,CBR
の 目的, お よびCBR
の概念理解 に関する質問の比較 に はカイ二乗検定 を用いた。危険率5%
以下 を有 意 とした。3.
結 果アンケー トの配布 は
7 0
部であ り,回収数 は4 7
部で
6 7%
の回収率であった。性 別 は男性
2 3
名( 4 9 %)
で女性2 4
名( 5 1
%), 平均年齢 は3 4. 8 歳 ( 2 5 ‑5 2 歳)
,理学療法士平 均経験年数は8. 7
年( 1‑2 7
年)であった。1) CBRの参加経験有無 による群間比較 アンケー トの結果か ら
,CBR
の参加経験が ある 「参加経験群」の1 2
名( 2 6%)
と,参加経表
1 CBR
の参加経験有無による群間比較B R 参 加 の 有 無参 加 経 験 群 参 加 な し群
比
較項 目 n=1 2 n=35
平 均 年 齢
35. 3
歳35. 6
歳 理 学 療 法 士 平 均 経 験 年 数1 2. 0
年8 . 8
年cBR
を 知 っ て い る1 0( 8 3)
13( 3 7) cBR
を 知 らな い2 ( 1 7) 2 2( 6 3) cBR
の 授 業 を 受 け た4( 3 3) 1 2( 3 4) CBR
の 授 業 を受 け て い な い8( 6 7) 1 9( 5 4 )
不明
0 4 (1 2)
cBR
へ の 参 加 希 望 あ り1 2( 1 0 0) 2 3( 6 6 ) cBR
へ の 参 加 希 望 な い0 l l( 3 1 )
不明
0 1(3)
cBR
の 目的 :社 会 開 発9( 7 5) 1 4( 4 0)
訪問pT
の 充 実1(8) 6 ( 1 7)
MRU
の 充 実1(8) 4( l l )
照 会 機 能 の 充 実
0 4( l l )
そ の 他
0 7 ( 2 0)
不明
1(8) 0
cBR
の理解 :地 域 社 会 主 体 型1 0( 8 3) 1 4( 4 0)
巡 回 型
2 ( 1 7) 1 2( 3 4 )
()内は各群 閣内における割合 :%
* : P 〈 O . 0 5 **: P 〈 O . 0 1
MRU:
地域巡 回型 リハ ビ リテー ション ・ユニ ッ ト験のない 「参加 な し群」の
3 5
名( 7 4%)
に分 け て群問比較 を行 った (表1
)。その結果,CB R
の周知 に関する項 目に有意差( P<0. 01 )
が 見 られた。CBR
を知 っていると答 えた者 は,CBR
の参加経験群では1 0
名 と参加経験群全体 の8 3 %
を占めていたのに対 して,参加 な し群で は知 っていると答 えた者 は1 3
名( 3 7%)
のみで あった (図 1)0CBR
の概念理解 の比較 におい て も有 意差( P < 0 . 0 5 )
が見 られた。参加経 験群 の1 0
名( 8 3%)
が地域社会主体型 アプローチを選択 し たのに対 して,参加 な し群では地域社会主体型 アプローチを選んだ者 は1 4
名( 4 0%)
に留 まっ参 加 経 験 群
参 加 なし群
参 加 経 験 群
参 加 なし群
ていた。参加 な し群では,巡回型 アプローチを 選んだ
1 2
名( 3 4%)
と,専門家主導型 アプロー チ を選択 した9
名( 2 6%)
が見 られた (図2)
0その他の比較では統計上の有意差は見 られな かった ものの幾つかの傾向は見 られた。参加経 験群では
1 2
名( 1 0 0 %)
全員 が今後CBR
への 参加 を希望 していた。 また,CBR
の 目的に関 する質問で も,社会開発 を選ぶ者が参加経験群 に9
名( 7 5 %)
と多かった。 しか し養成校在学 中にCBR
に関す る授業 を受 けた者の割合 は, 参加経験 の有無で差が見 られず,参加経験群で4
名( 3 3 %)
,参加経験 な し群 で1 2
名( 3 4%)
であった。
100 (鶴 ) 図
1 CBR
参加経験有無 によるCBR
周知の比較q地域社会 主体型 口巡回型
E 3専門家主導型
100 (鶴 ) 図
2 CBR
参加経験有無によるCBR
理解の比較( 6 8 )
インドネシア ・ソロ市における理学療法士のCBR
に関する意識調査2) CBRの授業経験 有無 による群間比較
け た こ との な い 「授 業 経 験 な し群 」 の1 9
名cBR
の参加経験 に関す る質問で,CBR
に( 5 4%)
に分 けた。他 の4
名 は授 業経験 の有無 参加経験が ない を選 んだ3 5
名 をさらに,養成校 が不 明なため除外 した。 この2
群 間で比較 した 在学時 にCBR
に関す る授業 を受 けたことのあ ところ,CBR
の周知 に有意差( P<0. 0 5 )
が る 「授業経験群」 の1 2
名( 3 4%)
と,授業 を受 見 られた (表2)0 CBR
の授業経験群 で はC
表
2 CBR
の授業経験有無 による群間比較CBR 授業 の有無 授業経験群 経験 な し群 比較項
目n =1 2 n =1 9 平均年齢 3 1. 0 歳 3 6 . 8 歳 理学療 法 士平均経験年数 7 . 3 年 9 . 6 年 cBR を知 って い る 8( 6 7 ) 5 ( 2 6 ) CBR を知 らない 4( 3 3 ) 1 4( 7 4 ) CBR へ の参加 希望 あ り 7( 5 8 ) 7( 3 7 ) CBR へ の参加希望 ない 5 ( 4 2 ) 1 2( 6 3 ) cBR の日的 :社会 開発 7( 5 8 ) 6( 3 2 ) 訪 問 p T の充実 2 ( 1 7) 4( 2 1 ) MRU の充実 1(8 ) 2 ( ll) 照会機能 の充実 1(8) 1(5 ) その他 1(8 ) 6( 3 1 ) cBR の理解 :地域社会 主体型 6( 5 0 ) 5 ( 2 6 ) 巡 回型 3( 2 5 ) 8( 4 2 )
()内は各群 閣内 にお ける割合 :%
* : P 〈 O . 0 5
MRU :
地域巡 回型 リハ ビ リテー ション ・ユ ニ ッ ト授業経験群
経験なし群
図
3
授業経験有無によるCBR
周知の比較BR
を知 っている と答 えた者 は8
名( 6 7%)
で あったのに対 して,授業経験 な し群では知 って い る と答 えた者 は5
名( 2 6%)
であ った (図3
)。 その他 の比較 で は,有 意差 は見 られ な かった。3) CBR理解群 と未理解群 との比較
CBR
の 目的に関す る質問で社会開発 を選び, 尚かつCBR
の概念 に関す る質問で地域社会主 体塑 アプローチ を選んだ者 は,CBR
の本質 を 理解 していると推察 される。そこで 「理解群」の
1 8 名 ( 3 8%)
と,そ うでない 「未理解群」 の2 9
名( 6 2 %)
とに分けて2
群間で比較 した (表3
)。その結果有意差が見 られたのは,CBR
の参加経験の有無 と
,CBR
の周知 に関する項 目で,双方 とも危険率がP<0 . 0 1
であった。そ の他の比較項 目については有意差 は認め られな かった。4.
考 察CBR
は1 9 7 0
年代 にWHO
により提唱 された 発展途上国におけるリハ ビリテーシ ョンの戦略 である。WHO
,国際労働機関,ユ ネス コによ る合 同定義 による と,「CBR
とは地域 開発 に お けるすべ ての障害者 のための リハ ビ リテ‑シ ョン,機会均等,社会‑ の統合 のための戦 略」 とされている4)。そ こでの
PT
の役割 は, 地域への理学療法技術 の移転や適正技術 の開発,CBR
の評価,照会患者のケア等多岐 に及ぶ1)。 しか し,いずれにおいて も村落住民の主体性 を 尊重 し,地域住民 を支援す る立場 をとることがCBR
の概念 と一致 す る とされてい る5) 6)。よって
CBR
概念の理解が必要 になるが,その 理解の程度 に影響 していると思われる因子は, 今回の結果か ら以下の ように考 えられた。1 )CBR
の理解 に影響 をしている因子 今回の結果か ら,CBR
の認識 はCBR
活動 に参加 した経験があるか否かによって大 きく影 響 していることが考えられた。 とりわけCBR
概念の本質に当たる地域社会主体型 アプローチ は
,CBR
に参加経験のある群で理解 を示す傾 向にあ り, またCBR
の参加経験群では,CB R
への参加希望 も高かった。 しか しCBR
参加 経験群の中に もCBR
の理解が十分な者 と,不 十分 な者 とが見 られたことか ら,CBR
活動 に 参加 した経験が,一概 にはCBR
の適切 な理解 に繋が らない例 もあることが推測 された。 この 理解の差が生 じる因子 を統計的に分析 した とこ ろ,授業経験の有無,理学療法士平均経験年数表
3 CBR
理解群 と未理解群 との比較C B R の 認
識 理解群 未理解群比
較項 目 n =1 8 n = 2 9
平均年齢
31 . 5
歳3 7 . 7
歳 理学療法士平均経験年数8 . 6
年1 0
.5年cBR
を知っている1 4( 7 8) 8( 2 8 ) cBR
を知 らない4( 2 2 ) 21 ( 72)
cBR
に参加経験有 り9( 5 0) 3
(10)CBR
に参加経験な し9( 5 0 ) 2 6( 9 0 ) cBR
の授業 を受けた6( 3 3 ) 7( 2 4 ) cBR
の授業な し1 2( 6 7 ) 2 2( 7 6 )
()内は各群閣内における割合 :%
**: Pく 0 , 01
理解群 : 社会開発 と地域社会主体型アプローチの双方を選択 した群
( 7 0)
イン ドネシア ・ソロ市 における理学療法士のCBR
に関す る意識調査表 4
中部ジャワ地域 ・ソロ理学療法学院のカリキュラム年 次
斜
目名
講義 ;婁習単ぎ 討議 位
等数臨床 等合 計1
年吹 期
前
社会学2 1 1 2
八〇ンチヤシラ(国民憲章)
2 3
医学生物学 1
1 2
解剖学 生理学
理学療法概論
4 4 l l 1 4 6
1 2
心理学
2 1 3
某礎公衆衛生学
1 1 2
後
期 英語生態環境学,人口問題,家族計画薬学物理学/物理療法学
4 2 1 1 3 1
11 1 2 2 2 7
人間工学
2 1 1 4
病理学
2 2
運 動療法Ⅰ
1 2
宗 教掌 ̲ー̲̲" " M ̲一日 ̲̲̲̲ー̲ー̲ー̲̲
"̲ …̲ …̲ "" 1 1
1
年計31 6 9 46
2
年吹 期前 徒手療法
3 1 1 4
運 動療法
Ⅰ Ⅰ 2 1 3
作業療法/義肢装具学
2 2 1 5
イ ン ドネ シア語
3 3
内科 .小児科疾患
2 2
循環器系疾患
1 1
外科 .整形外科疾患
1 1
臨床記録/実習概論Ⅰ
1 2
神経 系疾 患
1 1
後
期 臨床記録/実習概論
Ⅰ Ⅰ 2 1 1 1 4
理学療法(A)Ⅰ小児 .産科 .精神神経科 .老人
2 1 3
理学療法(ち)Ⅰ筋骨格 障害
1 1 3
理学療法(C)Ⅰ神経 系
2 1 1 4
理学療法(D) Ⅰ呼吸循環器系
2 1 1 4
理学療法サー ビス運営管理
2 2
国産保隆シスーム
2 2
2
年計2910 5 44
3
年吹 前期 理学療法(A)ⅠⅠ
1 1 1 2
理学療法(ち)ⅠⅠ
1 1 3
理学療法(C)ⅠⅠ
1 1 2
理学療法(豆用 人聞土孝二CBR̲.
7 イ ら 唇ス 1 2
伝 染病
2 2
調査 .統計方法論
2 3
公衆衛生社会教育
2 2
後
艶 ̲*業論文̲臨床実習̲一一… … ‥… ̲"̲
… ̲ " ̲ ̲ ̲ ー ̲ "I HHH̲ 2 10 10 2
3年計
10 4 6 10 30
単位数 :講義は 1 時間、実習は 3 時 間、討議は 2 時間、臨床 は 5 時間で各 々 1 単位 とな る (1時間は 5 0 分授業 )
文献 7)
,p282よ り一部改変引用
や勤務先 は関与 しているとは言 えなかったこと か ら,む しろ実際 に関わったCBRの活動内容 が影響 していると考 えられた。今 回は活動内容 を詳 しく検討で きなかったため,今後は活動内 容 とCBR理解 との関係 を検討する必要性があ ると思われた。
これに対 して,CBR理解 に大 きな影響 を与 えるであろうと予測 していたCBRの授業経験 の有無は,大 きな要因にはなっていなかった。
今回は,授業経験群が授業経験 な し群 に比べて, 有意 にCBRを知 っていると答 える傾向 を示 し たが,CBRの 目的や概念 に関 しては,CちR の参加経験有無の群間比較で示 されたような, 著明に異 なる認識の違いは見 られなかった。今 回の結果 で授業 を受 けた経験 のあ る者 は1
6
名( 3 4%)
と少 なかった。 さらに, ソロ市 にあるPT養成校 のカ リキュラム7
)(表4)は, 3 年
間の在学期 間 を通 してCBRに関す る授業が3 時間のみで,CBRの実習時間が設定 されてい ない ことを考 えると,授業がCBR理解 に果た した役割 について結論付 けるのは慎重 に しか ナ ればならない。 しか し,いずれに して も現行のCBR
授業の経験では,CBRを知 っているか 否かに有意差 を示 したのみに過 きず,CBRの 概念 ・目的の理解 その ものには大 きな影響 を与 えていない と考 えられた。2) PT
へのCBR啓発今 後
CBR‑ の参加希望 を示 した者 は3 5 名 ( 7 4%)
もいたことか ら,CBRに対す る関心 の高 さが伺 われた。 しか し,CBR
概念の理解 度 にPT間で依然 として差違が認め られたこと は, CBRに参加するPTと住民 との関係が, 必然的に専 門家中心の関わ り合いにな り, CB
Rの本質 とは異 なった活動が展 開される危険性 が生 じる呂)ことも否定 で きない。 この こ とか ら, PTに対 して
CBR
の本質に当たる地域社 会主体型の概念 を広 く啓発する必要性が示 され た もの と考 えた。そ して,今回の結果か らは,CBRに参加 し た群が参加 していない群 に比べ てCBRの概念 を有意に理解 している傾向 と,現行 の授業経験 が
CBRの概念理解 には大 きな影響 を与 えてい
ない ことか ら,CBRの啓発 には現場 を体験す る実践型の啓発方法が, より有効ではないか と 考 えられた。その一つ としてPTへのCBRに 関する研修 に, フィール ド体験 を組 むことが考 えられた。 また, フィール ド体験で きる実習 を 授業 に組み込む等,授業内容 について も検討す る重要性があるもの と思われた。今後 この点 も ふ まえて,現地
PTと協力 しなが ら,効果的で
しか も具体的なCBRの啓発方法 について検討 を加 えることが必要であると思われる。 さらに 今回の結果が, ソロ市以外 の地域 にも適応で き るのか も慎重 に検討 してい きたい。5. ま と め
1) イン ドネシア中部 ジャワ地域 ソロ市の
PT
は,CBRの理解 にCBRの参加経験の有無が 影響 していることが示唆 された。2
)今 回の結果では,養成校でのCBRの授業 経験 は, CBR概念 の理解 に大 きな影響 を与 え ていないことが示唆 された。3)CBR
の研修 に実習 プログラムを組み込む ことの必要性 を指摘 した。4)現行の CBR
授業 カリキュラムについて, 養成校での実習の必要性や授業時間数等,現地 のPTと協力 し,今後 さらに検討 をしてい く重
要性 について触れた。文 献
1)Hando j oTj andrakus uma:TheRol eof Phys i o t he r a pyi nCBR.1 9 9 7,Pr e s e nt e dt o t heJ PTA As s o c i a t i o na tt heCBR Pr o j e c t Co nf e r e nc e,To kyo.
2
)工藤 俊輔 :イン ドネシアにおける理学療 法士のCo mmuni t y‑ Ba s e dRe ha bi l i t a t i o n に
関する意識調査 一中部 ジャワ地域 とそれ以 外 との比較 ‑,秋田大学医療技術短期大学 部紀要4
, :p pl O 3‑ 1 0 8,1 9 9 6.
3) E.
ヘ レンダー:偏見 と尊厳,田研 出版株 式会社,pp1 45 ,1 9 9 6.
4
)中西由紀子,久野研二 :障害者の社会開発,p p 2 3
,明石書店,東京,19 9 7 .
5
)久野 研二 :イン ドネシアCBR開発・訓
( 72 )
インドネシア ・ソロ市における理学療法士のCBR
に関する意識調査練セ ンターにおける協力活動 ・第三次派遣 7)久 野 研 二 ,
HeruPurboKunt ono
, 報告, pp28‑31
,国際医療技術交流財 団,Na wa ngs a s iTa ka r i mi:イン ドネシアの理
日本理学療法士協会,東京,19 9 4.
学療法 一日本理学療法士協会 ・国際部の派6)padmanlMendi s:
コ ミュニテ ィ ・ベース 遣 活 動 を通 して ‑, 理 学 療 法 学2 3
,ド ・リハ ビリテーシ ョンの さまざまなモデ
pp275‑ 2 8 4,1 996.
ル,リハ ビリテーシ ョン研究5