(1)リスのかんさつシート
行動をかんさつ!
似ている動物を探そう!
子ども動物園にいる木の上で生活するリスを観察しよう!
・ リスのように、 エサを前肢
で持って食べることができる
動物は?
( ) 巣穴に入っていた
( ) しっぽを動かしていた
( ) 木の上を走っていた
( ) 木から木へ飛び移った
( ) じっとしていた
( ) エサを食べていた
( ) うんち ・ おしっこをした
( ) その他
見られたものに
○をしよう
リスの仲間には、 木の上ではなく地上で暮らす 「プレーリードッグ」 もいます。
木の上で暮らすリスと比べて、 同じところや違うところを探してみよう。
・ どんなしっぽ?描いてみよう。
( ) ゴリラ
( ) テンジクネズミ
( ) レッサーパンダ
( ) ライオン
( ) アジアゾウ
( ) チンチラ
プレーリー
ドッグ
ニホンリス
・ 前肢はどれ?線でむすんでね。
プレーリー
ドッグ
ニホンリス
・ ・
・ ・
・ 同じところや違うところは?
木の上で生活するリスの仲間
ニホンリス
ミケリス
発見したこと
こ どうぶつえん き うえ せいかつ かんさつ
こうどう み
すあな はい
うご
はし
うえ
き
き
き
た
た
なかま に どうぶつ さが
と うつ
き うえ ちじょう く
き うえ くら く おな ちが さが
き うえ せいかつ なかま
はっけん
まえあし
も た
どうぶつ
おな ちが
まえあし せん
か
か
しっぽを描いてみよう!
(2)先生用
リスのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
リスの行動や体の特徴を観察することを通して、 リスへの興味 ・ 関心を引き出すと共に、
野生での生活環境を考えるきっかけとする。
■ 生活環境に適した体のつくり
ニホンリスとミケリスは、 樹上で生活しているため、 地上で暮らすプレーリードッグに比べ尻尾が長いのが特徴です。
ふさふさの長い尻尾で、 木登りやジャンプする際にバランスをとるのに役立っています。 また、 リスの尻尾は、 動き
によって仲間同士のコミュニケーションをとる役目も果たしています。 尻尾の動きにも注目して、 観察すると良いで
しょう。
また、 樹上性のリスは木につかまって登るために鋭い鈎爪が、 陸上性のリスは地面
に巣穴を彫るために頑丈な爪があります。 さらに、 樹上性のリスは後ろ肢の爪が上
向きになり、 樹皮をつかみやすくなり、 頭を下にして木を降りることができます。
■ エサは前肢で持って食べます
リスの仲間は、 前肢を器用に使い、 エサを手に持って食べます。
ニホンリスなどクルミを殻のまま与えると、 手でクルミを回し
ながら、 硬い殻を歯で削り、 きれいに半分に割って食べます。
リス 齧歯目リス科
・ リスとは、 齧歯目リス科に属する動物の総称です。
動物公園には、 ニホンリス、 ミケリス、 プレーリードッグの3種のリスの仲間がいます。
*飼育員のコラム 『ニホンリスの冬支度!』*
ニホンリスは、 日本の固有種とされており、 森などで見ることができます。 ニホンリスは冬眠しません。 野生で
も冬前になると、 ドングリやクルミなどを地中に埋めて蓄える習性があります。 動物公園でも、 冬前になると、
毎日のエサの中に入っているクルミを巣箱の中に蓄えています。 冬でも毎日エサはあげるのですが、 やはり野
生の本能なのでしょうか、 毎年必ず冬前にはエサの蓄えをはじめます。
冬支度はこれだけではありません。 毛も夏毛から冬毛に生えかわり、 全体的に
ふっくらと温かそうな毛並みになります。 そして、 耳の毛も伸びて、 耳も寒さ
から守ります。 日本には四季があるので、 季節によって、 動物の見た目にも
行動にも変化がみられるのが日本の動物のおもしろいところです。
和名 ニホンリス ミケリス オグロプレーリードッグ
分布
日本の本州、四国、九州の平地か
ら亜高山帯までの森林地帯に生息
しています。樹上性で、比較的低地
の松林などに多く見られます。
タイ南部、マレーシアおよびその近
隣の島々の森林地帯に生息してい
ます。ほとんど樹上で生活していま
す。
北アメリカ中央部の開けた草原地
帯やサバンナに生息しています。
食性
若葉や木の実、芽、果実、きのこ類
などを食べていますが、雑食性で、
昆虫や小鳥の卵も食べます。
イチジクなどの果実や木の実、芽、
茎などを主に食べますが、雑食性
で、昆虫や鳥の卵などの動物性の
ものも食べます。
主にイネ科の植物の葉や茎などを
食べています。季節に合わせて、木
の根や球根、木の実、樹皮、花など
様々な植物を食べたり、たまにバッ
タや甲虫などの昆虫類も食べます。
動物公園で
与えている
エサ
クルミ、かぼちゃの種、煮干、干しぶ
どう、ニンジン、サツマイモ、カボ
チャ、リンゴ、ミルワーム
クルミ、かぼちゃの種、煮干、干しぶ
どう、ニンジン、サツマイモ、カボ
チャ、リンゴ、オレンジ、トマト、ミル
ワーム
かぼちゃの種、煮干、干しぶどう、ニ
ンジン、サツマイモ、カボチャ、リン
ゴ、小松菜、青草、ミルワーム、ペ
レット
■ 天敵から身を守る方法
とても警戒心が強く、 樹上性のリスは動きがすばやく、 地上に降りると、 食べる時以外は動き続けたり、 まわりを
見渡したり、 耳をすませて、 まわりの様子をうかがっています。 また、 ミケリスの鮮やかな三色の体色は保護色と
なっています。
一方、 地上性のリス、 プレーリードッグは危険が迫るとするどい声をあげて仲間に伝えます。 すると、 仲間は一斉
に巣穴に入り身を隠します。 この鳴き声が、 「キャンキャン」 とイヌの鳴き声に似ていることから、 「プレーリードッグ」
と名づけられました。 また、 鳴き声は何種類かあり、 様々なことを鳴き声を使って伝えていると考えられています。
(3)フンボルトペンギンのかんさつシート
行動をかんさつ!
フリッパーをかんさつ!
肢をかんさつ!
似ている動物を探そう!
子ども動物園にいるフンボルトペンギンの中からお気に入りの 1 頭を観察しよう!
うんちをかんさつ!
観察したペンギンの
うで輪がついて
いた場所と色
を描きこもう。
・ くちが似ている動物は?
・ あしが似ている動物は?
・ うんちが似ている動物は?
どんなうんちか、 展示場内
を探して、 観察してみよう。
( ) 泳いでいた ( ) 飛んでいた
( ) 歩いていた ( ) 巣の中にいた
( ) 羽づくろい ( ) エサを食べていた
( ) 首をふる ( ) うんちをした
( ) プールの中で浮いていた
( ) 陸地で立ってじっとしていた
( ) 陸地でおなかをつけて休んでいた
( ) その他
どんな役割があるか、 観察してみよう。
見られたものに
○をしよう
○をしよう
あてはまるものに○をしよう
ペンギンは動物公園内のどの動物と近い仲間かな? なぜ、 そう考えたのか理由も書き出そう。
( ) 肢が短い ( ) 肢が長い
( ) 水かきがある ( ) 爪がある
( ) 羽が生えている ( ) 肢はピンク色
( ) 指は 4 本ある ( ) 肢は黄色
( ) バランスをとる ( ) その他
( ) パタパタとあおぐ
( ) エサをつかまえる
( ) 泳ぐときに水をかく
( ) 飛ぶときにはばたく
に どうぶつ
に どうぶつ
に どうぶつ
どうぶつこうえんない どうぶつ ちか なかま かんが りゆう か だ
こ どうぶつえん なか き い とう かんさつ
こうどう み
およ と
ある す なか
は た
くび
なか う
りくち た
りくち やす
た
やくわり かんさつ
た
およ
と
かんさつ
わ
ばしょ いろ
か
みじか なが
みず つめ
はね は いろ
ゆび ほん きいろ
てんじじょうない
さが かんさつ
に どうぶつ さが
あし
あし あし
あし
あし
(4)先生用
フンボルトペンギンのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
フンボルトペンギンの行動を観察することを通して、 動物への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
動物の分類を考えるきっかけとする。
■ ペンギンは鳥の仲間
ペンギンは鳥の仲間ですが、 飛ぶことはできません。 しかし、 その体のつくりから、 昔は空を飛んでいたと
考えられています。 やがて、 空よりも食べ物が豊富で、 敵の少ない海へと生活を変え進化してきました。
鳥類の主な特徴は、 ①体は羽毛でおおわれている
②前肢は翼となり、 後ろ肢のみで体を支える
③恒温動物 (気温が変動しても体温を一定に保つ)
④硬い殻の卵を産む
⑤くちばしがあり、 歯はない、 などです。
鳥の仲間がよくやる羽づくろいも、 ペンギンも口ばしを使って丁寧に行います。 陸上、 水中どちらでも行います。
■ 海に適したからだ
フンボルトペンギン ペンギン目ペンギン科
・ ペルーからチリの太平洋側沿岸地域に生息しています。
ペンギンは寒いところにすんでいるというイメージがありますが、
フンボルトペンギンは比較的暖かい地方で岩の割れ目やグアナ層と呼ばれる水鳥の糞が長い年月にわたって
堆積された層に穴を掘って巣をつくり、 巣と海をいききして生活しています。
・ 主な食べ物は、 イワシなどの魚類や甲殻類などです。 動物公園では小さめのアジを与えています。
食べやすいように、 魚の頭から飲み込みます。 これは、 鳥の仲間で共通しており、 口には歯がないので
丸飲みします。
・ ペンギンは鳥の仲間ですが、 飛ぶことはできません。 しかし、 その体のつくりから、 昔は空を飛んでいた
と考えられています。 やがて、 空よりも食べ物が豊富で、 敵の少ない海へと生活を変え進化してきました。
*飼育員のコラム 『フンボルトペンギンとケープペンギン』*
フンボルトペンギンとケープペンギンは見た目もとてもよく似ています。
動物公園でもこの2種類を飼育しています。 見分け方は、 目やくちばし
のまわりのピンクの部分が目の上のあたりだけなのがケープペンギン
で、 くちばしのまわりもピンクなのがフンボルトペンギンです。
ケープペンギンはアフリカ南部の海岸近くの林に、 穴を掘ったり、 小枝
などで巣を作ります。
フンボルトペンギンは子ども動物園で、 ケープペンギンは鳥類 ・ 水系ゾ
ーンで展示しています。 見比べてみてください。
■ フリッパーは泳ぐためのものだけではない!
泳ぐためになくてはならいフリッパーですが、 生活の中でいろいろな使い方をしています。
歩くときに、 バランスをとったり、 ケンカのときにはフリッパーでたたきあっています。
また、 暑いときには、 ゾウが耳をパタパタするように、 フリッパーをパタパタさせて、
血管を通る血液を冷やし、 体温をさげています。
からだの形
水の抵抗を受けにくい
流線型をしています。
からだの色
からだの白黒の色は、 海にいる時、
カモフラージュになっています。
水中から見られるとき、 白い腹は
空の明るさに溶け込み見えにくく
なります。 水面から見られるときは、
黒い背中が海の深さの暗闇に溶け
込みます。 このように、 体色で
天敵から身を守っています。
透明なまぶた
水中でも目を使って、 獲物を探します。
そのため、 目には第2の透明なまぶた
があり、 「ゴーグル」 のような働きを
します。
水をかくフリッパー
水中を飛ぶように泳ぐペンギンの翼は、
水をかきやすく 1 枚のオールのように
変化したフリッパーになっています。
また、 空を飛ぶ鳥は飛ぶために体より
翼の方が大きく、 一方、 ペンギンは水
の抵抗を少なくするため、 フリッパー
は体に比べて小さくなっています。
フンボルトペンギン
ケープペンギン
(5)ヤギのかんさつシート
行動をかんさつ!
肢をかんさつ!
うんちをかんさつ!
角のある動物を探そう!
( ) ウシ
( ) キリン
( ) シマウマ
( ) トナカイ
( ) アメリカバイソン
( ) ロバ
ヤギについて調べてみよう!1頭のヤギを決めて、 観察!
うんちをヒントに、 ヤギが食べて
いるものを考えてみよう!
私が観察した
ヤギの名前
↓角のある動物に○をつけよう
( ) 歩いていた ( ) 走っていた
( ) 座っていた ( ) 鳴き声を出した
( ) うんちをした ( ) おしっこをした
( ) 水を飲んでいた ( ) 草を食べていた
( ) 木の葉を食べていた
( ) 口をもぐもぐ動かしていた
( ) その他
見られたものに○をしよう
ヤギの肢に○をしよう
発見したこと
ヤギのうんちはどれ?
どんなにおい?
うんちを観察して発見したことは?
ヤギの顔を完成させよう!
しら とう き かんさつ
こうどう
み
ある はし
すわ な ごえ だ
みず の くさ た
こ は た
くち うご
た
かお かんせい
あし
あし
はっけん
た
かんが
わたし かんさつ
なまえ
かんさつ はっけん
つの どうぶつ さが
つの どうぶつ
(6)先生用
シバヤギのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
ヤギの行動や体の特徴を観察することを通して、 ヤギへの興味 ・ 関心を引き出すと共に、
生き残るために獲得してきたしくみや特徴を理解する
■ 子ども動物園のヤギ
子ども動物園で飼育しているヤギは 「シバヤギ」 という種類のヤギです。
日本在来種の家畜ヤギの一種ですが、 現在はヨーロッパのザーネン種が
導入されて以来、 雑種化が進み、 純粋のものはいないとされています。
■ ヤギは家畜です!
ヤギは家畜として古くから飼育され、 乳 ・ 毛 ・ 肉用種などたくさんの品種が
います。 ヤギは粗食にもよく耐え、 険しい地形も苦としません。 そのため、
山岳部や乾燥地帯で生活する人にとって貴重な家畜となっています。
■ うんちからわかる健康と生き残り戦略
うんちは健康のバロメーターです。 人間も同じですが、 軟便のときはやはり動物も体調が悪い証拠です。
飼育員は、 健康状態をチェックするときの 1 つとしてうんちを確認しています。
では、 なぜヤギのうんちはコロコロなのでしょうか?
ヤギは草などの植物を食べます。 食べている草は消化しにくいため、 反すうしている間に、
水分はたくさん吸収され、 消化できなかった固形物が糞となるため、 コロコロうんちになるのです。
実は、 草食動物でうんちがコロコロしているのは、 生き残り戦略の1つと考えられています。
草食動物は敵に立ち向かうというよりは逃げることを最大の武器にしているため、
力んで出すうんちは不利です。 コロコロうんちなら、 パラパラっとうんちを出して、
いつでも逃げることができるのです。
さらに、 一般的に、 草食動物などの弱い動物ほどうんちは臭わず、 逆に肉食動物
のうんちは臭いが強いのです。 これは弱い動物が臭いうんちをすると、 天敵に見
つかる危険が高くなるため、 臭くないうんちをする草食動物が生き残った結果だと考えられています。
■ ヤギの角
ウシ科の動物の特徴は、 ほとんどの種でオスもメスも角を持っていることです。
ヤギの角は、 後ろ斜めに延びているので、 正面から突き刺さることはありません。
仲間同士の争いでも、 角の根元をガシッとぶつけ合うだけで、 相手を傷つけること
はあまりありません。 また、 角同士をぶつけあうことで、 力関係を確かめ、 無駄な
争いをさけています。
ヤギの角は、 前頭骨の角突起 (骨でできた芯) を角鞘 (ケラチンというタンパク質
の鞘) が覆うという構造をしています。 角が生えかわったり、 枝分かれすることは
ありません。
シバヤギ 偶蹄目ウシ科
・ 偶蹄 (ウシ) 目であり、 特徴として2つに割れた蹄で、 中指と薬指にあたる。
・ 胃が4つある反すう動物
消化しにくい繊維質の多い青草などを食べるため、 一度食べた草を胃から口に戻して
かみくだき、 また胃に返して、 胃の中にすむ微生物が草を分解することで微生物が増
え、 その微生物や消化産物を栄養として消化 ・ 吸収しています。
・ 動物公園では、 青草や乾草を与えています。 寝室や広場に白い塊 (鉱塩) が置いて
ありますが、 これもヤギの健康には欠かせません。 時々舐めて、 足りないミネラルを補っています。
*飼育員のコラム 『上あごには前歯がない』*
ヤギに青草をあげられる 「お食事タイム」 に参加すると、 ヤギの食事の様子が
観察できます。 ヤギの口に注目してみましょう。
なんと、 ヤギの上あごには前歯がありません。 その代わり、 まな板のような歯
床板があります。 下あごの歯を包丁のようにして、 上あごの歯床板で草を食べ
ています。 また、 奥歯は上下に生えており、 草をすり潰しています。
食べている様子を観察してみると、 舌や唇、 歯を上手に使って食べているのが
わかります。 ぜひ、 じっくり観察してみてください。
(7)ヒツジのかんさつシート
行動をかんさつ!
毛をかんさつ!
肢をかんさつ!
同じあしの動物を探そう!
( )
ヤギ
( )
ロバ
( )
ウシ
( )
ウマ
( )
プレーリードッグ
( )
チンパンジー
( )
カリフォルニアアシカ
( )
バク
( )
キリン
( )
ゾウ
子ども動物園にいるヒツジの中からお気に入りの 1 頭を観察しよう!
うんちをかんさつ!
私が観察した
ヒツジの名前
↓同じあしの動物に○をつけよう
うんちをスケッチしてみよう
どんな姿勢?
( ) 立ってる ( ) すわっている
何をしている?
( ) エサを食べている ( ) うんちした
( ) 口を動かしている ( ) おしっこした
( ) 歩いている ( ) 走っている
( ) 寝ている
( ) その他
さわってみよう!
どんな感じ?
よく見てみよう!
どんな毛?
まっすぐな毛 細い毛ちぢれた毛 太い毛
見られたものに
○をしよう
○をしよう
ヒツジの肢に○をしよう
発見したこと
ヒツジの毛はどんなことに役に立っているのか考えてみよう!
こ どうぶつえん なか き い とう かんさつ
こうどう
み
しせい
なに
た
くち うご
た
ある はし
ね
け
かん
み
け
ほそ ふと
わたし かんさつ
なまえ
はっけん け やく た かんが
おな どうぶつ さが
おな どうぶつ
た
あし
あし
(8)先生用
ヒツジのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
ヒツジの行動や体の特徴を観察することを通して、 ヒツジへの興味 ・ 関心を引き出すと共に、
人とのかかわりを考えるきっかけとする。
■ 子ども動物園のヒツジ
子ども動物園で飼育しているヒツジは 「コリデール」 という種類のヒツジで、
角がなく、 毛や肉を利用する日本のヒツジの代表品種です。 昔の日本では、
よく飼育され、 毛を紡いで家族の衣類を作っていた農家もありました。
子ども動物園のヒツジを見比べると、 顔や性格など人間と同じように1頭1頭
異なるのがよくわかります。
■ ヒツジは家畜です!
ヒツジの祖先は野生のムフロンなどでしたが、 より良質な毛や肉を求めて、 人間がムフロンなどを飼っていく
うちに、 品種改良を繰り返して、 たくさんの品種が誕生しました。 こうした人間が飼いならしたり、 品種改良し
て利用する動物を家畜といいます。 家畜は私たちの生活にかかせない動物であり、 人間と関わりあって生き
ている動物です。
■ ヒツジの毛
ヒツジの毛は、 よく見ると縮れた細い毛で、 人間が刈らない限り、 のび続けます (ヒツジの原種であるムフロ
ンなどは毛の生え変わり (換毛) の時期があり、 自然と抜け落ちます)。 人間は毛を利用するために、 夏前に
なると毛刈りを行います。 子ども動物園のヒツジは、 5 月末になると毛刈りを行います。
ヒツジの毛には、 断熱効果があり、 夏の暑い時期でもヒツジの皮ふは毛に守られて逆に涼しく、 冬は寒さから
身を守る役割があります。 ヒツジの毛をさわると、 すこしベタベタした感触があります。 これは、 ヒツジが体
から分泌している 「ラノリン」 という油分によるものです。 これは、 ヒツジの皮ふの保湿と保温に役立ってい
ます。 このラノリンも精製して、 化粧品や軟膏に利用されています。
■ 捨てるところがない!と言われるほど役立っているヒツジ
人間にとってヒツジは人類最古の家畜であり、 全身利用できる動物です。
私たちの暮らしの中でヒツジ製品に触れる機会はたくさんあります。
羊毛 : 毛糸やフエルトになり、 セーターなどになっている
皮 : ムートン、 ラムスキン、 シープスキンとして洋服になっている
羊皮紙 : 紙が作られる前は、 ヒツジの皮が紙の代わりでした
羊肉 : ラム肉、 マトン、 ジンギスカンなど
羊乳 : ヨーグルトやチーズに加工されて食べることが多い
ラノリン : 化粧品や軟膏に利用されている
うんち : 肥料として活用されている
ヒツジ 偶蹄目ウシ科
・ 偶蹄 (ウシ) 目であり、 特徴として2つに割れた蹄で、 中指と薬指にあたる。
→奇蹄 (ウマ) 目は蹄は割れておらず、 中指がそれにあたる。
・ 胃が4つある反すう動物
消化しにくい繊維質の多い青草などを食べるため、 一度食べた草を胃から口に戻してかみくだき、
また胃に返して、 胃の中にすむ微生物が草を分解することで草の栄養を吸収して、 消化しています。
・ 角があるもの、 ないものがいる
飼育しやすいように、 角のない品種に改良されてきましたが、 角のある品種もいる。
・ 尾は生まれてすぐに断尾
生まれたばかりの仔ヒツジには長い尾があります。 そのままにしておくと、 尾の周りに糞がつき、
不衛生なため、 小さいうちに切り (断尾し) ます。
*飼育員のコラム 『うんちのひみつ』*
うんちは、 健康のバロメーターです。 そのため、 毎朝必ずうんちを観察して、 健康状態をチェックしています。
また、 うんちを観察すると、 何を食べたのかがわかります。 ヒツジのうんちは、 つぶすと、 パラバラになり、
水分も臭いもほとんどなく、 繊維がいっぱいあることがわかります。 繊維質な草を食べているのです。 子ども
動物園のヒツジには、 青草や干し草を与えています。
なぜ、 こんなに臭いもなく、 コロコロしたうんちなのでしょう。 これには理由があります。 どちらも敵から身を
守るためなのです。 うんちが臭かったら、 敵に見つかりやすくなりますし、 人間みたいに力んでうんちをしてい
たら、 敵に襲われてしまいます。 ということで、 パラパラっと歩きながらでもできて、 いつでも逃げられるよ
うにしているのです。
自分の暮らしをふりかえり、
どんなヒツジ製品を利用して
いるか、 考えてみましょう。
ワークシートの
ヒツジと同じ肢の動物は、
ヤギ、 ウシ、 キリンが正解。
(9)ウマのかんさつシート
行動をかんさつ!
子ども動物園の子ども牧場の一番大きなウマ 「ペルシュロン」 を観察してみよう!
ウマは人間が利用している家畜動物です。 ペルシュロンは
どのように利用されているのかな?考えてみよう。
同じ歩き方の動物を探そう!
( ) ヤギ
( ) アミメキリン
( ) グレビーシマウマ
( ) マレーバク
( ) ロバ
( ) 歩いていた
( ) 走っていた
( ) 肢を動かしていた (地面をけっていた)
( ) エサを食べていた
( ) おしっこをした
( ) うんちをした
( ) からだをブルブルっとふるわせていた
( ) 目を閉じてじっとしていた ・ 寝ていた
( ) さくにからだをこすりつけていた
( ) 他のウマによりそっていた
( ) 自分の方に近寄ってきた
( ) しっぽを動かしていた
( ) その他
見られたものに○をしよう
発見したこと
↓同じ歩き方の動物に、○をしよう
ペルシュロンの
からだをかんさつ!
足りない部分を描きいれてね。
歩き方をかんさつ!
↑
↑
↑
↑ 同じ側の前肢
と後ろ肢を前
に出す。
左右別々の
前肢と後ろ肢
を前に出す。
↑
歩く
方向
前肢
前肢
後ろ肢
後ろ肢
( )
( )
↓ウマの歩き方に○をしよう
あ
る
ほう
こ
う
まえあし
うし あし
うし あし
まえあし
かんさつ
こうどう
み
こ
はし
じめん
ある
た
ね
うご
ほう
た
た ぶぶん
あし うご
め
ちかよ
と
かちくどうぶつ
りよう
じぶん
はっけん
かんが
にんげん おな どうぶつ さが
おな ある かた どうぶつ
どうぶつえん こ ぼくじょう いちばんおお
か
ある かた
りよう
ある かた
まえあし うし あし
さゆうべつべつ
おな がわ
だ
ある かた
まえ
まえあし
うし あし
だ
まえ
(10)先生用
ウマのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
ウマの行動や体の特徴を観察することを通して、 動物への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
人とのかかわりを考えるきっかけとする。
■ 子ども動物園のウマ
子ども動物園で飼育しているウマは、 一番大きな 「ペルシュロン」、 中型の
「北海道和種 (道産子)」、 一番小さな 「シェットランドポニー」 の3品種です。
■ ウマは家畜です!
昔は、 食肉用として野生のウマを狩猟していま
した。 その後、 ヒトや荷物を運んだり、 畑を耕す
のに使われ、 より速く走れるように、 より重いも
のを運べるようにと、 人間による品種改良が重
ねられてきました。 現存するウマの原種はモウ
コノウマです (左写真)。
このワークシートでも取り上げているペルシュロン
(右写真) は、 フランス原産のウマで、 身体が大
きいのですが、 肢が短く、 胴が太いのが特徴です。 スピードはありませんが、 力持ちで、 おとなしいです。
主に、 重い馬車やソリを引いたり、 畑を耕したり、 力仕事に使われます。
体高は160~170cm、 体重は、 800kg ~1tを超えるものもいます。
■ 歩き方に注目!
ウマの歩き方には、 常歩 (なみあし)、 速歩 (はやあし)、 駈歩 (かけあし) などがあります。
常歩は、 右前、 左後ろ、 左前、 右後ろの順に肢を動かします。 これが速くなると、 速歩になります。
速歩は、 右前と左後ろ、 次に左前と右後ろの各2肢を同時に動かします。 これを 「斜対歩」 といいます。
駈歩は、 右後ろ肢を、 左後ろ肢と右前肢を、 最後に左前肢を着地させ、 その後跳躍して走ります。
キリンやシマウマ、 ロバなどと同じく、 同じ側の前後肢を同時に動かす 「側対歩」 もウマの種類によっては
できるものもあります。 ちなみに、 私たちの歩く時の手と足の動きを見てみると、 斜対歩です。
自分と同じように肢を動かしているかそうではないかを比べてみるとよいでしょう。
■ ウマのからだに注目!
【目】 目が横についているので、 左右の目で別々のものをみることができ、 視界は350°ととても広いです。
これは馬が野生だったころ、 肉食動物をいち早く見つけて、 逃げるために役立っていたと考えられます。
【鼻】 ウマは鼻呼吸のため、 鼻が大きいです。 臭いにも敏感です。 鼻でしか呼吸ができないため、 走る時には
走りながらたくさんの空気が吸えるように鼻を大きく開いています。
【上唇】 食事をする際、 人間は手を使えますが、 ウマは使えません。 その代わり、 上唇を器用に使い、 草をよ
りわけ、 口の中に運びます。
【尻尾】 尻尾の根元には、 骨と皮膚の部分があり、 そこから長い毛が生えています。 尾には、 歩くときのバラ
ンスをとったり、 からだについたアブや蚊を追い払うなど重要な役割があります。
ウマ 奇蹄目ウマ科
・ 奇蹄 (ウマ) 目の特徴としては、 蹄が割れていない、 3、 5の奇数に割れています。
ウマは蹄が割れておらず、 中指にあたります。
→偶蹄 (ウシ) 目は、 蹄が2、 4つに割れています。
・ 社会性の強い動物で、 群れをなす傾向があります。
・ 角はなく、 長い尾と頭から首の上部にかけてのたてがみをのぞくと、 全身の毛は短
いが、 ある程度の寒さには耐えられます。
・ 草食性で、 よく発達した門歯と臼歯で食べ物を噛み切り、 すりつぶして食べます。
動物公園では、 青草やワラ、 乾草、 ニンジン、 リンゴ、 フスマなどを与えています。
*飼育員のコラム 『ウマの蹄はデリケート』*
ウマにとって蹄はとても大切なものです。 蹄の病気が原因で命を落とすこと
もあります。 そのため、 毎日、 蹄のお手入れをしています。 蹄は意外に凸凹
しており、 泥や糞尿などが詰まってしまうため、 これを取り除いて清潔に保っ
ています。 また、 乾燥すると、 人間も手が荒れたりしますが、 ウマの蹄も
ひび割れてしまうため、 油を塗ってあげます。
毎日のお手入れで、 ウマと接することで、 ちょっとした変化にも気づけるよう
になり、 病気やケガの早期発見につながります。 動物をよく観察することは
飼育員にとってとても大切な仕事の1つです。
(11)コンゴウインコのかんさつシート
行動をかんさつ!
子ども動物園のインコとゾウガメの森でお気に入りのインコを探して、 観察してみよう!
インコのからだの色は、 なぜこんなに目立つ色をして
いるのかな?考えてみよう。
目立つ色の動物を探そう!
( ) フラミンゴ
( ) マンドリル
( ) オニオオハシ
( ) オシドリ
( ) ショウジョウトキ
( ) 地面を歩いていた
( ) 止まり木の上を歩いていた
( ) 止まり木にぶらさがっていた
( ) うんちをした
( ) エサを食べていた
( ) 羽づくろいをしていた
( ) 寝ていた
( ) 鳴いていた
( ) くちばしで物をつかんでいた
( ) その他
見られたものに○をしよう
発見したこと
・ どこにいる?
・ 何をしている?
( ) 地面 ( ) 止まり木
観察した
インコの名前
↓見つけたら、○をしよう
からだの色や
模様をかんさつ!
色えんぴつでぬってみよう。
観察したインコは
誰といる?
( ) ちがう色のインコ
( ) おなじ色のインコ
( ) 1羽でいる
↓あてはまるものに、○をしよう
こ
こうどう
み
かんさつ
じめん
なに
じめん ある
た
ね
な
は
もの
た
かんさつ
なまえ
いろ かんさつ
だれ
もよう
いろ
いろ
わ
はっけん
かんが
み
めだ どうぶつ さが
いろ めだ いろ
どうぶつえん もり き い さが
いろ
いろ
と ぎ
と ぎ
と ぎ
(12)先生用
コンゴウインコのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
インコの行動や体の特徴を観察することを通して、 鳥類への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
どのような生活をしているのか考えるきっかけとする。
■ カラフルなからだの色
コンゴウインコの体色はとてもカラフルですが、 こんなにも目立って、 天敵に見つかりやすくないのかと思って
しまいます。 確かに、 こうしたデメリットはあります。 しかし、 それでもカラフルな色なのには理由があります。
熱帯雨林は大きな木がうっそうと茂っているため、 森林の内部には光が届きにくく、 昼間でも薄暗いのです。
そのため、 目立つ色をしている方が仲間を見分けたり、 繁殖相手を見つけるのには適しています。
また、 森林の中で、 上を見上げても、 空の方が明るいため鳥はシルエットとなり見つかりにくいのです。
このように、 コンゴウインコは、 デメリットもありますが、 メリットの方が多いため、 カラフルなからだの色を受け
継いできたのです。
■ 特徴的なくちばし
インコのくちばしは、 上のくちばしが下に湾曲して先端がかぎ状になり、 そこ
により小さめで上に湾曲した下のくちばしがすっぽりとはまっています。 上の
くちばしは特殊なちょうつがいで頭骨に付いており、 動きやすさと 「てこ」
の力を得ています。
インコはくちばしを器用に使い、 羽づくろいをしたり、 種子の硬い殻などを割
ることもできます。 また、 第3の足としての働きもします。 枝の間を移動する
時など、 足と連携して、 枝をつかみ、 からだを支えたりしています。
動物公園でも、 止まり木での移動の際には、 くちばしを使って移動したり、 枝につかまったりする様子が見られま
す。 また、 羽づくろいはもちろん、 殻のついた種子を食べる時にも、 くちばしだけで器用に殻をむく様子も見ら
れます。 くちばしをどんなところで使っているか、 観察してみましょう。
*飼育員のコラム 『コンゴウインコの夫婦はいつも仲良し』*
コンゴウインコの仲間は、 群れを作って暮らしていますが、 つがいになると
通常一生添い遂げます。 動物公園でも、 つがいで飼育していると、 繁殖だ
けではなく、 寄り添っている姿もよく見られ、 食べ物を与え合ったり、 お互
いに羽づくろいなどをしたりします。 とても仲良し夫婦です。
時々、 ギャーギャーとケンカをしているのか?!というような大きな声でない
ていることがあります。 これは、 仲間とコミュニケーションをとったり、 縄張
りの印としたり、 互いを確認しているのです。 野生では、 うっそうとした熱帯
のジャングルの中では、 大きな鳴き声が大活躍するのです。
コンゴウインコ オウム目インコ科
・ コンゴウインコは、 17種いて、 その中のいくつかは絶滅の危機に瀕しています。 社会性のある鳥で、 多く
の場合、 10~ 30 羽の群れを作って暮らしています。
・ 動物公園には、 5種のコンゴウインコがいます。
和名 スミレコンゴウインコ ヒワコンゴウインコ ルリコンゴウインコ ベニコンゴウインコ アカコンゴウインコ
分布
ブラジルの固有種で、サ
バンナや湿原など開け
たところの周囲にある乾
燥林などに生息していま
す。
パナマ南部からブラジ
ル、ボリビア、パラグアイ
とトリニダードにいたる沼
沢性熱帯雨林に生息し
ています。
南アメリカ大陸のブラジ
ルやボリビア、パラグア
イなどの川沿いの熱帯
雨林に生息しています。
南アメリカ北部の湿気の
多い森林に広く生息して
います。
メキシコ最東端の一部か
らペルーとブラジルのア
マゾン川流域にいたる熱
帯常緑樹林の湿潤な低
地に生息しています。
食性
植物食で、主にヤシの果
実を食べていますが、他
の植物の果実や陸棲貝
類も食べます。
植物食で、果実や木の
実、主にアーモンドの実
を主食としています。
雑食で、果実、種子、小
型の昆虫などを食べま
す。
雑食で、果実、種子、小
型の昆虫などを食べま
す。
主に、果実と種子を食べ
ますが、大型の硬い殻
のある種子も食べます。
また、花の蜜や花粉も食
べます。
動物公園で
与えている
エサ
リンゴ、オレンジ、バナナ、煮サツマイモ、トマト、食パン、落花生、クルミ、レーズン、ヒマワリの種、小麦、麻の実、など
(13)ウサギのかんさつシート
行動をかんさつ!
後ろ肢をかんさつ!
似ている動物を探そう!
子ども動物園にいるウサギを観察しよう!
・ 後ろ肢のかたちが似ていて
ジャンプも得意な動物は?
( ) じっとしていた ( ) 耳が動いた
( ) 鼻をヒクヒクさせていた ( ) 飛び跳ねた
( ) 毛づくろいをしていた ( ) 座っていた
( ) 後ろ肢で床をたたいていた ( ) 寝ていた
( ) エサを食べていた ( ) 横になっていた
( ) うんちをした ( ) 水を飲んでいた
( ) おしっこをした ( ) 後ろ肢で立っていた
( ) その他
見られたものに
○をしよう
ウサギの後ろ肢に○をしよう
ウサギの長い耳はどんなことに役立っているのか、 考えてみよう。
顔をかんさつ!
ウサギの顔を完成させよう!
よく観察して、 描きたしてね。
( ) ダチョウ
( ) ニホンリス
( ) カンガルー
( ) ヤギ
( ) シマウマ
( ) チンチラ
発見したこと
こ どうぶつえん かんさつ
こうどう み
うご
みみ
はな と は
け すわ
うし あし
よこ
みず
た
の
ね
た
はっけん なが みみ
に どうぶつ さが
ゆか
うし あし た
うし あし
うし あし
やくだ かんが
かお
かお かんせい
かんさつ か
うし あし に
とくい どうぶつ
(14)先生用
ウサギのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
ウサギの行動や体の特徴を観察することを通して、 動物への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
どのように野生では自分の身を守っているかを考えるきっかけとする。
■ ウサギはきれい好き?!
ウサギは前肢を使ったり、 体をなめたりしながら、 毛づくろいをします。 ウサギの唾液には、 衛生状態を保つ成分が
含まれており、 体全体に唾液を行き渡らせるようにしています。 また、 足の裏には厚くやわらかい毛が生えており、
毛づくろいの際にはブラシの役割もあります。 人間はお風呂に入ってきれいにしていますが、 動物たちはそうもいき
ません。 毛づくろいには、 からだを清潔に保つ役割があるのです。
■ からだの特徴と役割
ウサギ ウサギ目ウサギ科
・ 野生のウサギには、 ノウサギとアナウサギがいます。 ノウサギは英語で hare( ヘア )、 ア
ナウサギを rabbit (ラビット) といい、 文字通り別の種です。 草原や半砂漠地帯、 雪原、
森林、 湿原などに生息しています。
・ 日本の昔話の 「因幡の白兎」 や 「ウサギとカメ」 に出てくるウサギはノウサギです。
アナウサギは日本にはもともといませんでした。
・ アナウサギを家畜化したものがカイウサギです。 明治以降に輸入され、 現在では、 毛用、
肉用、 愛玩用として広く利用されるようになりました。
・ アナウサギは穴の中で出産し、 生まれたての子どもは目が開いておらず、 丸裸で、 母親が育てなければ生きて
いくことができません。 ノウサギの生まれたての子どもは目があいており、 毛も生え、 すぐに動き回ることがで
きます。 これは、 開けたところで出産をするため、 すぐに逃げることができなければ捕食されてしまうからです。
・ 植物食で、 草や木の葉、 樹皮、 果実などを食べます。 動物公園では、 青草やキャベツ、 ニンジン、 ペレットを与
えています。
・ 時々、 背中を丸めて直接肛門から糞を食べる行動が観察できます。 これは 「食糞行動」 といい、 主として盲腸
の内容物とされる軟らかなクリーム状の糞を肛門に直接口をつけて食べ、 盲腸内の腸内細菌がつくりだすアミノ
酸やビタミン B 群、 ビタミン K などの栄養素を取っています。 食糞をしないと、 栄養障害を起こしてしまいます。
*飼育員のコラム 『後ろ肢でコミュニケーション』*
ウサギは、 時々キュッキュッと声を出しますが、 ほとんど鳴きません。
人間は言葉でコミュニケーションを主にとりますが、 ウサギは後ろ肢で
床をたたいて、 ドンドンと鳴らして、 コミュニケーションをとっています。
これをスタンピングといいます。 野生では、 天敵などの危険がせまる
と、 スタンピングをして、 仲間に知らせます。 飼育していても、 このス
タンピングをすることがあります。 ストレスに非常に弱く、 いつも周りを
警戒しているので、 いつもと違うことなど不安を感じているのかもしれ
ません。 観察するときは、 おどかさないようにしてあげましょう。
【耳】
音や風のするほうへ耳の正面がむくように
動かし、 周囲の様子をうかがっています。
また、 毛細血管が透けて見えていますが、
耳に風をあてて、 体温調整もしています。
【毛】 やわらかい毛で全身が覆われています。 品種改良もあり、
色や長さも様々です。 春と秋に毛が生え変わり、 春には
薄い夏毛に、 秋には暖かい冬毛になります。 動物にとって
全身の毛は主に防寒の役割を果たしています。
【目】
目は頭の上部側面にあり、 広い視野を
もっています。 薄明るい時間に活動す
るため、 光を感じる能力は高いです。
視力がよくないため、 ヒゲの触覚や聴
覚、 臭覚が発達し、 周囲の状況を把握
しています。
【鼻】
ウサギはだいたい鼻をピクピク
動かしています。 これは、 仲間
と敵の匂いを嗅ぎ分けたり、
周囲の様子を探っています。
【ヒゲ】
鼻の周りだけでなく、 口や目の上にも生えているヒゲ。
体毛より太くて硬く、 根元には神経が通っており、 触覚
器官になっています。 ヒゲを使って、 周囲の物の位置
や距離を測っています。
【肢】
前肢よりも後ろ肢が長く、 筋肉も発達しており、 跳躍走
に適しています。 指は、 前肢で5本、 後ろ肢で4本あり、
爪も発達しています。 足の裏は肉球がなく、 厚い柔ら
かい毛が生えています。
【尻尾】
ウサギの尻尾にはちゃんと
骨もあります。 ウサギは
尻尾でコミュニケーションを
とります。 敵などの危険を
感じると、 尻尾がピンと立ち、
尻尾の裏側を見せることで
知らせます。 これを見たウサ
ギは、 別のウサギに知らせる
ために自分のしっぽの裏側を
みせていきます。
(15)ホンドザルのかんさつシート
手をかんさつ!
自分と似ているところはどんなところかな?またちがうところは?
手を上手に使う動物を探そう!
動物の名前
お気に入りのホンドザル1頭を見つけて、 行動観察をしてみよう。 人間とおなじところ、 ちがうところはどこ?
・ どんな手?
スケッチしてみよう。
・ 手を使って何をしていた?
手をどのように使っていたかな?
( ) 物をつかむ ( ) 物をつまむ
( ) ゆびでほじる
( ) たたく
( ) なでる
( ) 両手で物をはこぶ
( ) からだをかく
( ) その他
行動をかんさつ!
どんなことをしていたかな?
( ) 毛づくろいをしていた
( ) エサをたべていた
( ) 水をのんでいた
( ) 目をとじてじっとしていた
( ) 仲間とくっついていた
( ) 仲間と追いかけっこをしていた
( ) 4 本足で歩いていた
( ) 後ろ2本足で歩いていた
( ) においをかいでいた
( ) うんちをしていた
( ) おしっこをしていた
( ) その他
観察したサルと
同じように色を
ぬってみよう!
( ) 仲間にうまのりになった
( ) 水にはいっていた
( ) 木をゆすっていた
( ) 石や草をいじっていた
見られたものに
○をしよう
き い とう み こうどうかんさつ にんげん
こうどう
み
け なかま
みず
みず
き
め いし くさ
なかま
なかま お
ほんあし ある
うし ほんあし ある
た
て
て つか
もの もの
りょうて もの
た
かんさつ
おな いろ
じぶん に
て じょうず つか どうぶつ さが
どうぶつ なまえ
て
て つか なに
(16)先生用
ホンドザルのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
ホンドザルの行動を観察することを通して、 動物への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
人間とのちがいや同じところについて考えるきっかけとする。
■ 千葉市動物公園のホンドザル
動物公園のホンドザルの展示場には、 たくさんの枝やロープがわたしてありま
す。 これは、 生息環境と同じような行動を引き出すために入れています。
ここでは、 ホンドザルがどんな行動をするのか、 観察するのに適しており、
仲間同士のコミュニケーションの様子や生活の様子を見ることができます。
■ さまざまな行動
サルの行動は研究が進んでおり、 その意味もわかってきています。
ホンドザル 霊長目オナガザル科
・ 霊長目の中では、 最も北に生息しています。 ニホンザルのなかで、 本州、 四国、 九州に生息する亜種で
す。 もう1つの亜種には、 屋久島に住むヤクザルがいます。
・ 複数のオスとメスの群れで暮らしています。
・ 雑食性
主に果実や木の実を食べ、 植物の葉や芽、 根、 花、 キノコ、 昆虫なども食べます。 また、 食べた物を
ほおの袋にためることができます。
・ 他の動物と大きく違う手と足
前肢 (手) は人間と同じ親指と他の4本の指が離れていて、 物をつかんだり、 つまんだりすることができ
ます。 一方、 後ろ肢 (足) は人間とは異なり、 前肢と同じように親指と他の4本の指が離れており、 物を
つかんだりすることができます。 手足の平には、 人間と同じように指紋や掌紋があり、 木や岩を登るとき
の滑り止めになっています。
*飼育員のコラム 『サルの社会性』*
群れは複数の異性からなり、 母系集団で、 その群れで生まれたオスは、
生後3~8年で群れから独立して、 別の群れにうつったり、 ひとりザルで
行動します。
メスは基本的に生まれた群れで一生を過ごします。
群れのまとまりは、 おとなのメスたちとその子どもたちの関係によって
成り立っています。 特定のサルが力に任せて他のサルを従えることは
ありません。
【毛づくろい】
毛をつねに清潔に保つために行います。
互いに毛づくろいしあうのは、 清潔にすると共に、
互いの親密さを増すために行っています。
【木をゆする】
野生では、 大きな枝振りのよい枝を捜して、 それを
思いっきりゆすります。 これは、 葉をごそごそいわせて
音を立て、 自分の存在を示すためです。
【石や草をいじっている】
とても手が器用なので、 何か遊べる道具を探して
います。
小さな小麦などが土にまざっていると、 丁寧に土
をよけて探し出します。
【おいかける】
よく、 同時に食べ物をみつけてどちらかがそれを奪うと
おいかけっこが始まります。 また、 何が原因かわからな
いのですが、 大人同士の間でかなりのスピードで追いか
けることがあります。
【くっつきあい (だっこ)】
寒い日など、 お互いにくっつきあいます。 寒くな
くても、 2~3頭でくっついてだきあっているとこ
ろを見かけます。 親子や兄弟に限らず、 血縁が
なくてもくっついていることがあります。
【うまのり】
オスがメスにのるだけではなく、 こどものときも、 オス
同士も 「うまのり」 をしあいます。 互いの順位を確か
めるとき、 あるいは、 遊びの一種として行われています。
【水にはいる】
夏の暑い日は、 よく水の中に入っています。
他にもいろいろな行動をしています。
自分と比べて観察をしてみてください。
(17)オランウータンのかんさつシート
行動をかんさつ!
手と足をかんさつ!
オランウータンを観察して、 人間と似ているところ ・ ちがうところを探してみよう!
人間と似ているところ ・ ちがうところはどんなところ?
似ている動物を探そう!
腕わたりをしている動物
手で物をつかめる動物
・ 長いのはどっち?
腕 ・ 足
( ) ぶらさがっている
( ) 腕わたり (ブラキエーション) をしている
( ) 2 本足で歩いている
( ) エサを食べている
( ) 寝ている
( ) うんちをした
( ) おしっこをした
( ) 私と目があった
( ) 毛づくろいをしている
( ) 物をつかんでいる
( ) その他
見られたものに○をしよう
発見したこと
・ どこにいる?
・ 何をしている?
( ) 地面 ( ) 高いところ
腕と足の長さ比べ!
・ どんな手をしている?
○をしよう
・ どんな足をしている?
オス
メス
オスとメス、 どっちに会えたかな?
オス ・ メス ・ 両方
○をしよう
かんさつ
こうどう
み
さが
じめん
なに
うで
ある
ほんあし
ね
た
わたし め
け
もの
た
て あし
なが
あし くら
うで
はっけん にんげん
うで どうぶつ
に どうぶつ さが
て もの どうぶつ
にんげん に
たか
あ
りょうほう て
あし
なが
あし
うで
に
(18)先生用
オランウータンのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
オランウータンの行動を観察することを通して、 動物への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
生息環境とからだのつくりに関係性があることに気づく。
■ 樹上生活に適したからだ
1日のほとんどを樹上で生活するオランウータン。 からだも樹上で暮らすのに適した特徴をもっています。
私たち人間と比べながら、 観察してみましょう。
ボルネオオランウータン 霊長目ヒト科
・ ボルネオ島に生息しており、 低地の湿地林や丘陵地の熱帯雨林、
二次林など果実の多いところを好んで、 暮らしています。
ほとんど樹上で生活しています。
・ オランウータンの体毛は全身が栗色や赤褐色で、 かなり長く、 特に
肩と背中の毛は長くなっています。 また、 耳は小さく、 顔には毛は
なく黒っぽくて、 鼻は口と一緒に丸く突き出たようになっています。
・ オスは、 成熟するとフランジという平たい出っ張りが頬の両側に張り
出してきます。 このフランジは強いオスにだけ見られ、 弱いオスは
何歳になっても大きくなりません。 強いオスがいなくなると、 急激に
フランジを発達させます。
・ 食性は雑食で、 主に、 ドリアンやイチジクなどの果実を中心に、 木の葉や木の芽、
樹液、 樹皮、 花、 菌類、 また、 昆虫や鳥の卵なども食べています。 動物公園で
は、 バナナ、 リンゴ、 オレンジ、 煮芋、 トマト、 コマツナ、 キャベツ、 青草、 ヨー
グルト、 牛乳などを与えています。
*飼育員のコラム 『オランウータンの飼育』*
オランウータンを飼育する上で大切なことの一つに、 彼等と飼育係との関係を良好にする必要があります。
相手のイヤがることは極力してはいけないということです。 特にオスのオランウータンは気難しく頑固で、
とても繊細な心の持ち主です。 また気に入らない事はテコでも動かない傾向があり、 雨の日や寒い日、 暑い
日はオランウータンのオスも外には出たがりません。 そんな時、 無理やり外に出そうとすると、 飼育係が嫌わ
れるだけでなく、 ストレスを溜め込んでしまい、 オランウータンのオスにとっても精神衛生上大変良くありませ
ん。 現在はオランウータンの自主性に任せ屋外に出たくない日は出さない方針で飼育しています。 もしオラン
ウータンのオスが屋外展示場でご覧になれない日は、 『今日は外には出たくなかったんだな』 と広い心で見守
って下さい。
■ オランウータンの役割と重要性
「オランウータン」 とは、 マレー語で 「森の人」 という意味です。 現在、 開発や森林火災による生息地の破壊、
展示用やペット用の乱獲などにより生息数は減少しています。 オランウータンは、 果実中心の食性のため、 小型の
動物では種子を分散できないようなところにも種子を運ぶことができ、 森林などへの種子散布に大切な役割を果
たしています。 オランウータンが少なくなると、 植物が益々減り、 そこに生息する他の生きものも数を減らすこと
になってしまうのです。
【指】
手も足も、 親指は短く、 他の4本の指に向かい合うようになっているので、
物をつかみやすくなっています。 また、 他の4本の指は長く、 樹上で枝や
つるなどにつかまりやすくなっています。
【樹上の移動方法】
片手でぶら下がりながら、 からだを振って、 もう片方の腕を伸
ばして枝をつかみ、 枝から枝へとゆっくりと移動します。 これを
ブラキエーション (腕わたり) といいます。 ブラキエーションで
は、 腕が長い方がより効率よく移動距離がとれるため、 腕は足
よりも長くなっています。 また、 枝をつかむためには、 足も真横
に大きく広げることができ、 足でも枝やつるをつかんで移動します。
【地上は苦手】
地上では四足歩行をしますが、 ゴリラやチンパンジーなどとは異なり、
腕を使ってからだを前後に振るようにして歩きます。 また、 両手を上
げて足だけで歩くこともありますが、 歩き方はとてもぎこちないです。
ジャンプをしたり、 泳いだりすることもできません。
【握力 ・ 腕力も強い】
体重がオスで60~110kg 程、 メス
で40~50kg程です。 このからだ
を支えながら樹上で生活するため、
握力や腕力も強いのです。
ブラキエーション (テナガザルの例)
オス
メス
(19)アシカのかんさつシート
行動をかんさつ!
からだをかんさつ!
水中で泳ぐ動物を探そう!
( )
アヒル
( )
フンボルトペンギン
( )
アメリカビーバー
( )
コツメカワウソ
( )
フクロテナガザル
( )
マレーバク
( )
アルダブラ
ゾウガメ
海で暮らしているカリフォルニアアシカを観察しよう!
↓水中で泳ぐ動物に○をつけよう
・ どこにいた?
( ) 水中 ( ) 陸上
・ 何をしていた?
( ) エサを食べている ( ) うんちした
( ) 泳いでいる ( ) おしっこした
( ) 歩いている ( ) あくびした
( ) 寝ている ( ) 鳴いた
( ) その他
・ しっぽはあるかな?
・ からだには短い毛が生えているよ!
見えたかな?
見られたものに
○をしよう
○をしよう
発見したこと
海の生活に適したからだの特徴はどんなところかな?
見えた ・ 見えなかった
よく観察して、
たりないところを描きたしてね!
ある ・ ない
うみ く かんさつ
こうどう み
りくじょう
なに
すいちゅう
およ
た
ある
な
ね
け は
みじか
け
かんさつ
か
はっけん うみ とくちょう
おな どうぶつ さが
およ どうぶつ
た
さが
すいちゅう
およ どうぶつ
すいちゅう
せいかつ てき
み
み
み
(20)先生用
アシカのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
アシカの行動を観察することを通して、 動物への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
生息環境に適したからだのつくりになっていることに気づく。
■ アシカのからだは水陸両用?!
アシカは、 水中はもちろん、 陸上でも意外と速く動くことができます。 からだのつくりにひみつがあります。
カリフォルニアアシカ 食肉目アシカ科
・ 北アメリカの太平洋の海岸線に沿って生息しており、 河川でも見ら
れることがあります。 一夫多妻で、 繁殖期の7月には、 オスは5~
20頭ほどのメスとハーレムをつくります。
・ 体はオスの方が大きく、 成長したオスの額はこぶのように盛り上が
ってきます。
・ 肉食性で、 主に魚類を食べます。 軟体動物や貝類も食べます。
動物公園では、 アジとサバを与えています。
*飼育員のコラム 『アシカとアザラシ』*
アシカは水中で前肢を動かして泳ぎ、 陸上では、 前肢で上体を起こしたり、
前方に前肢を使って歩くことができます。 顔には耳たぶがあります。
一方、 アザラシは、 水中では、 後肢を使い腰を曲げながら左右の後肢を交互
に動かして泳ぎます。 陸の上では、 前肢で上体を起こせないため、 はって移
動します。
以前は、 日本にもニホンアシカがいましたが、 第二次大戦後、 毛皮や食料と
して捕獲され、 いなくなってしまいました。
【からだの形】
水中をすばやく泳ぐために流線型をしています。
泳ぐ時は、 前肢を使って自由に泳ぎまわることが
できます。 普通は水面に頭を出して泳いでいます
が、 潜水し、 水中では25~30Km/h 程の速さで
泳ぐことができます。
【耳】
水の抵抗を少なくするように、
小さな形をしています。
【肢】
肢にはそれぞれ5本の指が
ありますが、 いずれも厚い
水かきでつながっていて、
魚のひれのようになっています。 泳ぐ時には
この前肢を使って泳ぎます。
また、 陸上では、 前肢と後ろ肢でからだを
支えながら、 腹部を地面から離して歩きます。
陸上でも意外に速く、 そして、 遠くまで移動
することができます。
【尾】
とても短く、 後ろ肢の間に
隠れるようになっています。
【からだの表面】
黒くつるつるしているように見えますが、 寒さから身を
守るために長くて堅い毛と短くてやわらかい毛の二重
構造で覆われています。
【鼻】
水に潜るときには、 鼻の穴を
閉じることができます。
長いと15分程潜っていること
ができ、 水深300m にも達す
ると言われており、 潜水能力
もあります。
泳ぐ動物は他にも色々いますが、
泳ぎ方を比べたり、 水面を泳ぐもの、
水中を泳ぐもの、 それぞれどんな
特徴があるのか調べてみましょう。
前肢 後ろ肢
尾
オス 額にこぶのような盛り上がりあり。
(21)キリンのかんさつシート
行動をかんさつ!
肢をかんさつ!
キリンのはんすう行動をかんさつ!
はんすうする動物を探そう!
( ) ヤギ
( ) ゾウ
( ) ウシ
( ) カンガルー
( ) カリフォルニアアシカ
( ) フラミンゴ
草原ゾーンにいるキリンを観察しよう!
首が長いとよいこと ・ こまること
は何だろう?考えてみよう。
私が観察した
キリンの名前
↓はんすうする動物に○をつけよう
( ) 歩いていた ( ) 走っていた
( ) 動かなかった ( ) しっぽをふっていた
( ) うんちをした ( ) おしっこをした
( ) 水を飲んでいた ( ) 草を食べていた
( ) 木の葉を食べていた
( ) 口をもぐもぐ動かしていた
( ) その他
見られたものに○をしよう
キリンの肢に○をしよう
発見したこと
★もようを描きいれ、
色をぬってみよう!
エサも食べていないのに、 口をもぐもぐ
していたら、 それははんすう行動です。
はんすう行動とは、 いったん飲みこんだ
食物をもう一度口にもどして, よくかみ
なおしてから食べる行動です。
長い首に注目!よくみていると、
食べたものを胃から口に
もどしているのが観察できるよ。
観察は、 できた ・ できなかった
あてはまる方に○をしよう
そうげん かんさつ
こうどう み
ある はし
うご
みず の くさ た
こ は た
くち うご
た
あし
あし
か
いろ
はっけん
くび なが
なん かんが
わたし かんさつ
なまえ
こうどう
た くち
こうどう
こうどう の
しょくもつ いちど くち
た こうどう
なが くび ちゅうもく
た い くち
かんさつ
かんさつ
ほう
どうぶつ さが
どうぶつ
(22)先生用
アミメキリンのかんさつシートと解説
ワークシートの
ねらい
アミメキリンの行動を観察することを通して、 動物への興味 ・ 関心を引き出すと共に、
生活の中で、 からだの特徴がどのように活かされているのか考えるきっかけとする。
■ キリンの長い首
キリンの特徴は、 長い首。 キリンの祖先は、 からだも小さく、 首も長くなかったと考えられています。 そのころ
は、 森に住み、 木の葉を食べて暮らしていました。 ところが、 やがて森を出て、 草原でくらすようになりました。
草原は見晴らしがよく、 広いので、 敵に見つかりやすくなります。 動物がそこで生きて行くためには、 早く走る
ことができたり、 からだが大きくなくてはなりません。 そのため、 キリンも早く走れるように肢が長くなり、 体も
大きく進化しました。 さらに、 草原で暮らすようになると、 首の長くないキリンは、 水を飲む時に、 前肢を折って、
からだを大きくかがめなくてはならず、 敵にも襲われやすかったのです。 そのため、 首の長くないキリンは絶滅
し、 首の長いキリンだけが生き残り、 子孫を増やしてきたと考えられています。 他にも、 首が長いことで、 他の
動物がとどかないような高いところにある木の葉を食べることができます。 また、 背が高いので、 遠くの敵を見
つけることもでき、 暮らす環境に適しています。
一方で、 首が長いことで、 血液を心臓から脳まで押し上げるのに
高い圧力が必要となり、 動物の中で血圧が最も高いのです。
また、 頭を上げ下げする時の急激な血圧の変化を防ぐため、 ワン
ダーネットという網目状の毛細血管が後頭部にあります。 さらに、
首の血管には弁がついていて、 血液が逆流しにくくなっています。
ちなみに、 長いのは首だけではなく、 首の骨も長いのです。 キリ
ンも他の哺乳類と同じように首の骨は7つですが、 首が長い分、
1つの骨の長さも長くなっています。 また、 舌も40cm くらいありま
す。 長い舌と柔軟性のある唇で棘のある木の葉を食べる時も棘を
避けて食べることができます。
■ 反すう動物の特徴
キリンは、 反すう動物です。 キリンの主食である植物は、 セルロースの細胞壁で覆われているため、 消化が悪い
のです。 そのため、 栄養を得るために、 一度食べたものを胃から口にもどしてかみくだき、 また胃に返して、
胃の中にすむ微生物に草を分解してもらいながら、 微生物を増やします。 そして、 その微生物や彼らの消化産物
を栄養として消化吸収しているのです。 つまり、 キリンは胃の中の微生物に与えるために植物を食べ、 増えた微
生物を消化して栄養を得ているのです。 キリン以外の反すう動物には、 ウシ ・ ヤギ ・ ヒツジ ・ バイソン ・ シカ ・
ヌー ・ アンテロープ ・ ラクダ ・ ラマがいます。
アミメキリン 偶蹄目キリン科
・ エチオピア東南部からケニア北部に生息しており、 数頭の群れで
暮らしています。
・ キリンは世界で最も背の高い哺乳類で、 アミメキリンは 3.8 ~ 4.7m
にもなります。 頭にはオスメスともに 5 本の角があります。 指は、
中指と薬指の 2 本で、 蹄で覆われています。
・ 植物食で、 野生では昼間に活動し、 特に早朝と夕方には活発に行動
します。 長いと 1 日のうち 18 時間くらい食事をしています。
主に、 高い木の葉や枝を食べていますが、 花や果実も食べます。
鼻がよくきくので、 好きな植物はにおいでさがしていると考えられて
います。 アミメキリンは特にアカシアの葉が好きですが、 季節や環境
によってさまざまな植物を食べています。
・ 動物公園では、 木の葉以外にも青草や乾草などを与えています。
*飼育員のコラム 『キリンの獣舎』*
キリンは大変背の高い動物です。 夜間収容する建物の天井の高さが低いと頭がぶつかってしまうので、
天井までは 8m あります。 また、 展示場と建物を出入りする入り口もキリンが歩いてぶつからないように高さも
6m あります。 野生では高い木の葉などを食べています。 食べ物は地面に置かれてしまうと前肢を広げ、 首を
下に曲げて食べなくてはいけないので、 餌は高い位置につけられるようになっています。 水の入ったコンテナ
も高い位置につけてあります。 また、 寒さに弱いため室内には、 冬場、 暖房器具が用意されています。 収容
時などに、 時々立ち止まって遠くを見ていることがあります。 私たちの高さからは見ることができなくても背
の高いキリンには見えるようで、 気になるものがあるとなかなか歩いてくれません。 また、 私たちがキリンと
同じ高さにいるとキリンのことを下から見上げなくてはいけません。