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算数の授業実践 

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Academic year: 2021

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1 はじめに

 本校では、「豊かな心をもち、たくましく生き る子の育成」を研究テーマとして研修を進めてい る。今年度は特に、道徳の内容項目1−(2)(粘 り強さ)、2−(3)(信頼友情)について、教科 の学習の中でも意識して取り組んでいる。

 算数科においても、道徳教育の視点を踏まえ、

学習活動や学習態度への配慮、教師の言葉掛けな どが大切である。さらに、算数科の目標に基づき、

日常の事象について見通しをもち、筋道を立てて 考え、表現する能力を育成することは、道徳的判 断力の育成に資するものである。

 本単元では、教科のねらいを達成するとともに、

この道徳との関連を視野に入れた授業を行った。

2 公開授業について

 (1)学年での教材研究

 公開授業をするに当たって、単元全体のねらい と単元計画について、いつも通り学年で話し合っ た。概数を用いるよさとは、数の大きさがとらえ やすくなることや、物事の判断や処理が容易にな ること、見通しを立てやすくなることなどである。

この学習の中で、そのことを実感させるためには どのような問題場面を子どもたちに提示したらよ いか話し合った。そして、他のクラスでプレ授業 をさせてもらい、授業の様子をビデオに撮り、検 討した。子どもたちの反応が分かり、発問や指示 を精選することができた。また、授業の中でおさ えなければいけない大切なことが具体的になり、

その後の授業を同一歩調で進める上でも役に立っ た。

 (2)導入の工夫

 概数が身の回りにあり、普段から使っている数 であることを実感させるために、導入で身近な例 を用いた。社会科で学習したさいたま市の人口や、

コスモス畑の写真を見せて、その数を予想させた。

 (3)身近な問題場面の設定

 本時では、「サッカーの観戦者数を概数で伝え る」という子どもたちにとって身近な問題場面を 設定した。目的に応じた詳しさの概数にしたり、

およその数を判断したりし、概数で表すことがで きるような指導の工夫を図った。身近で具体的な 事例を取り上げることで、概数についての興味・

関心を高め、その中で正確な数で表した方がよい 場合と、およその数で表す場合があることに気付 かせ、概数を用いることのよさを実感できるよう にした。

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筋道を立てて考え、表現し伝え合う

算数の授業実践 

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浦和区 針ヶ谷小学校 教諭   中 村 敦 子

「生きる力と希望をはぐくむ教育の推進」

特 集

子どもたちにとって身近な問題場面

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(2)

 (4)考えを表現し、伝え合う学習活動  ワークシートを用いて、自分の考えを書き、そ れを基にペアで話し合った。言葉による表現や図 などを活用し、互いに自分の考えを伝え合うよう にした。なぜその概数で伝えるのかという根拠を 考えることで、目的に応じた概数の使い方とその よさに気付くことができる。また、自分の考えを 友達に説明することで自分の考えがはっきりし、

友達の考えのよさを見つけ合うことができると考 えた。

 ワークシートは、プレ授業をする中で、よりシ ンプルで分かりやすい物に改善した。具体的には、

板書と同じように数直線に数を書き入れ、自分の 予想と線でつなぐようにした。

 (5)数直線の活用

 観戦者数をそれぞれ異なる数で伝える課題にお いて、数直線にその数を位置付けることで、視覚 的にとらえやすくした。正確な数と概数の関係が 明らかになり、概数が目的に応じて使われている ことの理解につなげた。

3 成果と課題

 身近な問題場面を設定することで、子どもたち は興味をもって授業に集中して取り組むことがで きた。また、数直線の活用は、概数を視覚的にと らえる上で有効であった。実際の数との比較が容 易にでき、予想を立てるのに役立った。

 友達と考えを伝え合う活動は、理解を深めるの に有効であった。自分の考えの根拠を明確にし、

それを説明することで理解が深まるとともに、考 えていることが相手に伝わるよさも実感できた。

子どもたちは、同じ考えでも選んだ概数が異なっ たり、その逆だったりすることもあるということ を、伝え合いを通して学んだ。

4 おわりに

 今回は、算数の授業の中での取組であったが、

道徳との関連を視野に入れた取組は、様々な教科 や日々の生活の中でも意識している。例えば、見 通しをもった学習ができるように、子どもたちと 話し合って学習計画を練り、それにそって最後ま であきらめずに学習に取り組み、学習日記を通し て自分の頑張りを振り返るようにしている。また、

ペアやトリオでの活動を多く取り入れ、振り返り のときには、友達の頑張りにも目を向けさせるよ うにしている。

 これからも、様々な学習の中で、道徳との関連 を意識した取組をさらに研究していきたい。

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参照

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