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国語 B 1 二出題内容目的や意図に応じて 敬語を適切に使いながら 返事の仕方と内容を書く問題 ( 手紙文 ) 出題形式記述 (60~80 字 ) 履修学年 3~5 年 1 中央小学校の平川さんの学級では 働くことの大切さについて発表し合うことにしました 平 川さんのグループでは 先月 学級に招いた

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(1)

小学校国語調査部会報告

小学校国語調査部会報告

小学校国語調査部会報告

小学校国語調査部会報告

平均正答率が全国より5%以上低く、課題のある問題

国語 A

1

一(1)

出題内容

漢字を書く問題

出題形式

記述

履修学年

3年

【分析】

・ 「病院に行く」とは使うことはあるが、「医者」は、使うことが少ないのだろう。三年生で学習 し、その後使わなければ、記憶は曖昧になるだろう。 ・ 同じ漢字を書く問題の「太陽」の正答率が 81.6%。A 問題の□9の書き順の問題で、「赤」の正答 率が 78.1%。―ただ、これは、国語 A の最後の問題のため、時間が足りなくなったことが一因と も考えられる―。太陽は、「太」の最終画を書いていないこと。医者は、「矢」を「失」と書き間違 えること。「赤」は、四画から七画の書き順が曖昧なこと。漢字の細部の指導が疎かになっている と考えられる。

【指導のポイント】

・ 漢字の指導は、授業で行う。 ・ ドリル的な練習学習を行うときは、確認をする。 ・ たくさんの言葉に出合えるよう、読書習慣をつけさせる。 ・ 国語辞典や漢字辞典を日常的に利用して調べる習慣をつける。 二 次の(1)から(3)までの文の 部のひらがなを、漢字でていねいに書きましょう。 (1) 病院で いしゃ にみてもらう。 【正答】 医者

(2)

国語 B

1

出題内容

目的や意図に応じて、敬語を適切に使

いながら、返事の仕方と内容を書く問

題。(手紙文)

出題形式

記述(60~80 字)

履修学年

3~5年

1 中央小学校の平川さんの学級では、働くことの大切さについて発表し合うことにしました。平 川さんのグループでは、先月、学級に招いた「かがやきの森動物園」の園長の宮本さんにあらた めて話を聞くことにしました。次は、代表の平川さんが【手紙の構成】をもとにしながら書いて いる、動物園への訪問をお願いする【手紙の下書き】です。これを読んで、あとの問いに答えま しょう。 二 平川さんは、本文の の中に、宮本さんからどのようにして返事をもらうかというこ とについて書こうとしています。次の【平川さんが書いたメモ】の内容をもとに、あとの条件に 合わせて書きましょう。 【平川さんが書いたメモ】 〈条件〉 ○ 敬語(相手に敬意を表す言葉)を用いて書くこと。 ○ 「お返事には、」に続くように、六十字以上、八十字以内にまとめて書くこと。 B ●返事のもらい方・・・ふうとうの中のはがきを返事に使ってもらう。 ●返事の内容 ・・・ほう問ができる場合 → 六月の土曜日か日曜日で、宮本さんのつご うがよい日時をはがきに書いてもらう。

(3)

【分析】

・ 目的や意図に応じ、適切に敬語を使いながら、返事の仕方と内容を記述する問題。 ・ この問題の無解答率は、8.4%と低い。書いているけれども、〈条件〉を満たしていないのである。 特に、「敬語(相手に敬意を表す言葉)を用いて書くこと。」ができていない。「ごつごう」や「ほう 問させていただく」は、使ったり出合ったりする機会が少ないからだと考えられる。 ・ 「六十字以上八十字以内」という字数制限に対応できていない。下書きをしてから、字数に合わ せて言葉を付加修正して書くという学習経験が少ないと考えられる。

【指導のポイント】

・ 字数制限の問題に対する、問題の答え方(下書き→加除修正→清書)を指導する。 ・ 丁寧な言葉は使えているので、該当単元は勿論、様々な機会を捉え、敬語の指導する。 ※「日常よく使われている敬語の使い方になれること」(五・六学年) ・ このような問題に出合ったことがないことが予想されるので、「やまぐち学習支援プログラム」 などを利用して、条件に即して記述する問題に取り組む。 【正答例】 (お返事には、) ふうとうの中のはがきをお使いください。もし、ほう問させていただける場合 は、六月の土曜日か日曜日で、宮本さんのごつごうがよい日時をそのはがきにお書きください。 ○ 必要な言葉 ・「ふうとうの中のはがき」 ・「六月の土曜日か日曜日」 ・「つごうのよい日時」 ○ 敬語を適切に使えていること ・「お使いください」もしくは「使ってください」 ・「ほう問させていただける場合は」 ・「ごつごう」

(4)

課題のある問題

課題のある問題

課題のある問題

課題のある問題

国語 A

7

出題内容

新聞のリード文に必要な事柄を整理

し、一文にまとめて書く問題。

出題形式

記述(20~30 字)

履修学年

5年

7 第三小学校新聞委員の内山さんは。、学校の合唱部が活やくしていることを学校新聞の記事に書 くことにしました。【学校新聞の記事の一部】の の中に、【取材した内容の一部】の① から④までを一文にまとめて書きます。書き出しの言葉に続く内容を、二十字以上三十字以内で 書きましょう。 (書き出しの言葉は、字数に含みません。) 【取材した内容の一部】 【学校新聞の内容の一部】 ① 合唱コンクールの県大会が、七月一日に開かれた。 ② そのコンクールに、第三小の合唱部が出場した。 ③ 第三小の合唱部は、そのコンクールで金賞に選ばれた。 ④ 第三小の合唱部は、来月開かれる全国大会に出場することになった。 ~(メモが続く)~ 第三小☆学校新聞 平成 24 年7月号

でででで

~ ( 記 事 が 続 く ) ~

のののの

へへへへ

七 月 一 日 、 合 唱 コ ン ク ー ル の 県 大 会 に 出 場 し た 本 校 合 唱 部 が 、 【正答例】 (七月一日、合唱コンクールの県大会に出場した本校合唱部が、)金賞に選ばれ、来月開かれる 全国大会に出場することになった。 ・「金賞に選ばれ」「全国大会に出場する」を書いていること。

(5)

【分析】

・ 新聞の報道記事のリードに必要な事柄を整理し、一文にまとめて書く問題。 ・ 新聞のリード文を書くという学習経験がなければ、書き方に戸惑う。提示された文をつなぐので は、「二十字以上三十字以内」という条件に合わなくなるからである。 ・ 「いつ」「だれ(何)が」は提示されているので、「どうした」に必要な二つのこと、つまり「金賞 に選ばれ」と「全国大会に出場する」を取り出す必要がある。したがって、問題に答えるために必 要なことが何かということを読みとることができていないと考えられる。 ・ 必要なことを織り込んで、一文に要約できない。適切な接続語を使って文を分けたり、複数の文 から必要なことを取り出し一文に要約したりする学習が十分ではない。

【指導のポイント】

・ 言語活動例として示されている「編集の仕方や記事の書き方に注意して新聞を読むこと」を指導 する。 ・ 二文を一文にする、反対に一文を二文に分けるなどという学習活動に、機会を捉えて取り組ませ る。 また、「調査報告文を書くために、必要となる複数の文を一文に要約する」指導を行う。例えば、 次のような指導である。 ① 調査報告のための資料を読む。 ② 資料から報告に必要な箇所を選ぶ。 ③ 文と文のつながりを考えながら、一文に要約する。 ・ 低学年から、書いたものを読み直すということを習慣付けたい。また、作文指導では、推敲の指 導を充実させる。正誤は勿論のこと、適否の判断もさせるようにしたい。その際、友だちと作文を 交換して読み合い、コメントし合う活動にも取り組みたい。 ・ 例えば、輪番でお気に入りの新聞記事を紹介し合うなどの活動を継続的に行うことで、調査報告 文などへの関心を高めることができるようにする。

(6)

国語 B

1

出題内容

手紙の後付けの正しい書き方を選択

する問題。

出題形式

選択

履修学年

5年

【分析】 【指導のポイント】

1 中央小学校の平川さんの学級では、働くことの大切さについて発表し合うことにしました。平 川さんのグループでは、先月、学級に招いた「かがやきの森動物園」の園長の宮本さんにあらた めて話を聞くことにしました。次は、代表の平川さんが【手紙の構成】をもとにしながら書いて いる、動物園への訪問をお願いする【手紙の下書き】です。これを読んで、あとの問いに答えま しょう。 三 平川さんは、手紙の後付けを書こうとしています。【手編みの下書き】の ・ の中に、どのような内容を書くとよいですか。次の1から3までの中からそれぞれ一つ 選んで、その番号を書きましょう。 ア イ ウ 1 中 央 小 学 校 六 年 一 組 平 川 春 美 2 か が や き の 森 動 物 園 園 長 宮 本 真 一 様 3 平 成 二 十 四 年 五 月 七 日

(7)

【分析】

・ 手紙の後付けに必要な、日付、署名、宛名のそれぞれの位置を適切に選択する問題。 ・ 「前文」「本文」「末文」「後付け」という手紙の基本的な構成を踏まえ、それぞれの部分に書く 事柄を整理する学習をしていなければ、この問題は戸惑う。 ・ 依頼やお礼などの手紙を書く機会は、多くあるだろう。しかし、目的や意図に応じて「後付け」 までを書くことは少ないと考えられる。

【指導のポイント】

・ 手紙や葉書を書く際、相手や目的に応じた基本的な構成を指導する。 ・ 感謝の気持ちを伝える葉書や、年賀状、暑中見舞い等のはがきを書くときは、積極的に手書きに よるものを用いるよう指導する。 【正答】 ア 3 平成二十四年五月七日 イ 1 中央小学校 六年一組 平川 春美 ウ 2 かがやきの森動物園 園長 宮本 真一 様

(8)

国語 B

2

出題内容

資料を読みとった上で、質問したい内

容を明確にして、発表するように書く

問題。

出題形式

記述(60~100 字)

履修学年

5年

2 六年生の白石さんの学級では、中学校での学習や生活への準備をするために、中学生にインタ ビューをすることにしました。インタビューは、「学習」・「部活動」・「学校行事」・「生徒会活動」 の四つに分け、グループごとに行います。次は、白石さんのグループが、「部活動」に関する質問 の内容を話し合っている様子です。これを読んで、あとの問いに答えましょう。 二 ②白石(司会)さんは、グループの人たちに、資料「部活動に対する満足度」をもとにして、 中学生に対する質問をだしてもらおうとしています。あなたなら、 のところにどのよう な質問を考えて発表しますか。次の条件に合わせて書きましょう。 〈条件〉 ○ 資料の中の中学二年生の割合と中学三年生の割合を比べてちがうこと、あるいは両方に共通 していることを取り上げて、質問したいことをはっきり書くこと。 (割合については、「%」と表記してもよい。) ○ 六十字以上、百字以内にまとめて、発表するように書くこと。 ア

(9)

【分析】

・ 提示された資料を読みとった上で、相手に対して質問したい内容を明確にして発表するように記 述する問題。 ・ 資料の中の中学校二年生の割合と中学校三年生の割合の両方にふれ、「違うこと」か「共通して いること」のどちらかを取り上げる必要がある。しかし、中学校二年生の割合と中学校三年生の割 合の一方にしかふれていないために、正答に至らなかったと考えられる。 ・ 「六十字以上八十字以内」という字数制限に対応できていない。下書きをしてから、字数に合わ せて言葉を付加修正して書くという学習経験が少ないと考えられる。 ・ 無解答率が高いのは、長文記述問題に共通することである。しかし、「六十字以上百字以内」と いう条件の□1二の手紙文の無解答率は低い。このことから、この問題では「何を書けばよいか」が 分からなかったと考えられる。問題文の意図を読みとることができなかったと考えられる。

【指導のポイント】

・ 目的に応じて、図表や絵、写真などの資料を取り上げ、そこから読みとったことを基にして話し たり、聞いたりする。例えば、次のようにする。 ① 学級で協議するテーマや議題に応じて、必要な図表やグラフなどの資料を集める。 ② グループで、資料から分かったことや考えたことを話し合う。 ③ グループで話し合ったことを発表し、数値の用い方や根拠の明確さなどについて、全体で検討 する。 ・ 字数制限の問題に対する、問題の答え方(下書き→加除修正→清書)を指導する。 ・ このような問題に出合うこと少ないということが推察されるので、似た問題のある「やまぐち学 習支援プログラム」などを利用して、条件に即して記述する問題に取り組ませる。 ・ 「問題文+非連続テキスト」が読み取れていない。文字言語の量に対する耐性が十分ではないと 考えられる。このことは、特に低学年からの読書習慣に関わることである。「みる」読書ではなく、 「読む」読書の習慣を付けるために、継続的な取り組みが必要である。 【正答例】 「満足している」の割合をみると、中学二年生の二十九%に対して、中学三年生はそれより十 五%も高くなっています。そのことから、中学三年生に「どのような理由で満足度が高くなるの ですか。」と質問したいです。 ・「比べてちがうこと」か「両方に共通していること」を取り上げていること。 ・質問したい内容を、中学生に伝わるような記述形式で書いていること。

(10)

国語 B

2

出題内容

話し合いの目的を再確認し、計画的に

話し合いを進める司会の役割を説明

したものを選択する問題。

出題形式

選択

履修学年

5年

【正答】 3 たがいの考えのちがいを比べて、一つの考えにまとめようとしている。

2 六年生の白石さんの学級では、中学校での学習や生活への準備をするために、中学生にインタ ビューをすることにしました。インタビューは、「学習」・「部活動」・「学校行事」・「生徒会活動」 の四つに分け、グループごとに行います。次は、白石さんのグループが、「部活動」に関する質問 の内容を話し合っている様子です。これを読んで、あとの問いに答えましょう。 三 ②白石(司会)さんの 部の発言は、どのようなねらいをもっていますか。その説明と して最もふさわしいものを、次の1から4までの中から一つ選んで、その番号を書きましょう。 1 立場のちがう人の発言を求め、公平な話し合いにしようとしている。 2 たがいの考えのちがいを比べて、一つの考えにまとめようとしている。 3 話し合いの目的を確かめ、それに合わせた発言を求めようとしている。 4 これまでに出された考えをまとまりごとに整理しようとしている。

(11)

【分析】

・ 話し合いの目的を再確認し、計画的に話し合いを進めようとする司会の役割を適切に説明したも のを選択する問題。 ・ □2二からも推測できるように、問題文、特に資料【話し合いの様子】を読みとることができてい ない。したがって、話し合いの文脈から司会の発言の意図を問う本問題に対して、根拠が曖昧なま ま選択肢を選んだものと考えられる。 ・ 本問題は、司会の役割を理解し、話し合いが目的に即したものであるかを判断しながら、的確な 発言を促すなどして、計画的に話し合いを進めようとするメタ認知的思考を必要とする。したがっ て、話し合いの仕方について具体的に話し合ったり、司会を経験したりする学習経験が十分ではな いと考えられる。

【指導のポイント】

・ 司会者や参加者の役割を理解し、一人ひとりがそれらの役割を経験することが必要である。その ために、話し合いが目的に応じて適切に進行するように、提案者や参加者の発言を整理したり、促 したり、まとめたりするなどの具体的な場面に合わせた指導が必要である。 ・ 司会の進め方のポイントをまとめた「ヒントカード」を使いながら、司会の仕方を学習する。「ヒ ントカード」とは、例えば次のようなものである。 ①「出た考えをまとめる」 ②「具体的な理由や根きょを明確にするように求める」 ③「考えを述べていない人に発言を求める」 ④「考えのよい点と問題点を明確にする」「考えの共通点やちがう点を明確にする」 ⑤「考えが出つくしたことを確認し、多数決をとる」 ⑥「時間に気を配る」 ・ 話し合いの後、振り返りの時間を大切にしたい。そこで、教師が話し合いのよさを具体的に指摘 することで、児童がメタ認知的な観点をもつことができるようにしたい。 ・ このような問題に出合うことが少ないと思われるので、多様な問題のある「やまぐち学習支援プ ログラム」などを利用して、話し合いの文脈に沿って意見を考えたり司会の発言を考えたりする問 題に取り組む。

(12)

国語 B

3

一イ

出題内容

記事の特徴の説明として適切なもの

を取り出して書く問題。

出題形式

記述

履修学年

5年

3 陸上クラブの金子さんは、長い距離を速く走ることを目標にしています。そこで、子ども向け の雑誌の中から陸上競技について書かれた記事を探して読みました。次の【月刊『未来へはばた く☆小学生』の一部】を読んで、あとの問いに答えましょう。 一 金子さんは、この雑誌や読んだ記事の特徴を次のようにとらえました。アとイの文の一部には、 どのような内容が入りますか。アの文の一部に入る内容としてふさわしいものを、1から4まで の中から一つ選んで、その番号を書きましょう。また、イの文の の中に入る内容として ふさわしい言葉を、記事の中からぬき出しましょう。 【この雑誌や読んだ記事の特徴】 イ 今回からの特殊は。「マラソン」であり、第1回で取り上げた主な内容は、 に注目し、走るスピードや練習法などを記事にしている。 【正答】 世界のトップランナー ・「トップランナー」だけでもよい。

(13)

【分析】

・ 目的に応じて、雑誌の特徴を押さえながら読み、編集者の意図を捉える問題。 ・ 資料の雑誌は、計三回の構成であることを捉え、各回で取り上げる記事の内容について概観する 必要がある。そのためには、そのことが書いてある箇所を正しく指摘できなければならない。 ・ 資料の雑誌は、第一回目のものである。その大見出しである「世界のトップランナー」を取り出 すことが求められている。

【指導のポイント】

・ 様々なメディアの一つとして雑誌を取り上げ、編集者の意図を考えながら、効果的な読み方を選 択し、活用させる指導が必要である。読み方とは、例えば、比べ読み、速読、摘読、多読などであ る。 ・ 雑誌(資料)の概観の仕方を指導する。「どこに、何が、なんのために」書かれているかという ことを、具体的に指導する。 ・ このような問題に出合うことが少ないと思われるので、多様な問題のある「やまぐち学習支援プ ログラム」などを利用して、様々な資料を読みとる問題に取り組ませる。 ・ 国語科に限らず、他教科においても、資料の基本的な読み取り方を指導する。

(14)

国語 B

3

出題内容

編集者の意図を説明したものとして

適切なものを選択する問題。

出題形式

選択

履修学年

5年

3 陸上クラブの金子さんは、長い距離を速く走ることを目標にしています。そこで、子ども向け の雑誌の中から陸上競技について書かれた記事を探して読みました。次の【月刊『未来へはばた く☆小学生』の一部】を読んで、あとの問いに答えましょう。 二 金子さんは、この雑誌の〈各回の主な内容〉を読み、編集者が読者に対して、どのようなねら いをもって示そうとしたのか考えました。編集者のねらいを説明したものとして最もふさわしい ものを、次の1から4までの中から一つ選んで、その番号を書きましょう。 1 この特集を組むことによって、読者にいろいろなスポーツに興味をもたせようとしている。 2 この特集は、トップランナーたちに読んでほしいということを読者に伝えようとしている。 3 この雑誌の中に、今回の特集以外に他の特集があることを読者に知らせようとしている。 4 この特集で取り上げていく全体の内容を示し、読者に続けて読んでもらおうとしている。 【正答】 4 この特集で取り上げていく全体の内容を示し、読者に続けて読んでもらおうとしている。

(15)

【分析】

・ □3一イと同様、目的に応じて、雑誌の特徴を押さえながら読み、編集者の意図を捉える問題。 ・ 紙面に3回分の内容を示したのは、次回以降についても読者の読書意欲が喚起されることが期待 できるからである。このように、本問題は、読者の立場で考え、編集者の意図を捉える必要がある。 ・ 問題文の「編集者のねらい」として4つの選択肢を読む必要がある。しかし、児童は、自分の考 えとして選択肢を選んでいると考えられる。

【指導のポイント】

・ 多様な読み方の指導をする。読み方とは、例えば、比べ読み、速読、摘読、多読などである。そ れぞれの読み方が、どういう目的に適しているかを理解させる。 ・ 目的に応じて、様々なメディアの1つとして適切な雑誌を取り上げ、編集者の意図を考えながら、 効果的な読み方を選択させ、活用させる。 ・ 観点を明確にした上で、話したり書いたりさせる。 ・ このような問題に出合うことが少ないと思われるので、多様な問題のある「やまぐち学習支援プ ログラム」などを利用して、様々な資料を読みとる問題に取り組ませる。

(16)

国語 B

3

出題内容

2つの記事を結び付けながら読み、事

実をもとに自分の考えを書く問題。

出題形式

記述(40~60 字)

履修学年

5年

3 陸上クラブの金子さんは、長い距離を速く走ることを目標にしています。そこで、子ども向け の雑誌の中から陸上競技について書かれた記事を探して読みました。次の【月刊『未来へはばた く☆小学生』の一部】を読んで、あとの問いに答えましょう。 四 金子さんは、日本の女子選手と男子選手のそれぞれについて考えたことをまとめています。 【金子さんがまとめた内容】の の中には、どのような内容を書くとよいですか。あと の条件に合わせて書きましょう。 【金子さんがまとめた内容】 〈条件〉 ○ 「マラソンの世界記録上位5人」と「日本選手の記録」の二つの記事を結び付けながら読み 日本の女子選手は、世界的に活やくしてきたと考えられます。そのように考えた理由は、 日本の男子選手は、・・・ ~(省略)~

(17)

【分析】

・ 2つの記事の書かれている内容を結び付けながら読み、理由となる事実を基にして自分の考えを 記述する問題。 ・ 無解答率が高く、正答率も低い。記述内容に、取り込まなければならない内容を、資料から取り 出すことができなかったため、書くことが難しかったと考えられる。 ・ 「マラソンの世界記録上位5人」には野口みずき選手、「日本選手の記録」には、渋井陽子選手 と高橋尚子選手の記録と順位が示されている。したがって、条件を満たすためには、野口みずき選 手と渋井陽子選手か高橋尚子選手にふれなければならない。このことが十分ではなかったと考えら れる。 ・ 「四十字以上六十字以内」という字数制限に対応できていない。下書きをしてから、字数に合わ せて言葉を付加修正して書くという学習経験が少ないと考えられる。また、国語Bの最後の問題で あるので、時間が足らなくなったということもあるだろう。

【指導のポイント】

・ 目的を明確にし、複数資料から、どのような内容をどのように関係付ければよいかを考えながら 読みとる指導をする。 ・ 書き手の論理を読みとる指導をする。書き手がどのような事例や資料をあげ、理由や根拠として いるか、また、どのような感想や意見、判断や主張などを行い、考えを論証したり説得したりしよ うとしているかを読みとる指導をする。 さらに、考えたことを交流することで、それぞれの共通点や相違点を見分けながら、自分の考え を広げたり深めたりすることができるような指導をする。 ・ このような問題に出合うことが少ないと思われるので、多様な問題のある「やまぐち学習支援プ ログラム」などを利用して、複数の資料を関係付けて読みとる問題に取り組ませる。 金子さんの考えの理由となる事実を、両方から取り出したり、まとめたりして書くこと。 ○ 「そのように考えた理由は、」に続くように、四十字以上、六十字以内にまとめて書くこと。 【正答例】 (日本の女子選手は、世界的に活やくしてきたと考えられます。そのように考えた理由は、) 野口みずき選手、渋井陽子選手、高橋尚子選手の三人が二時間十九分台の記録をもち、世界第十 位までに入っているからです。 ・二つの資料から順位、名前、記録の三つを取り上げることが適切。

(18)

小学校国語

まとめ

1 全体的な傾向 正答率を全国のものと比較してみる。 ・国語A:-1.8 ・国語B:-1.9 数値からみると、大きな差はない。個々の問題の正答率を比較してみても、-5ポイント以上の差 がある問題は、2問である。 ・A問題 1二(1):「漢字を書く」-8.3 ・B問題 1二 :「敬語で返事を書く」-5.7 全体的に、僅かに劣っているのである。このことは、「学び合い」の成果とみる。「できない」子 どもたちが減ってきているのである。しかし、基礎的・基本的な知識・技能の習得が十分ではない児 童が約2割はいるという事実は、重く受け止めたい。 日々の練習学習や家庭学習の充実が必要である。 今後の課題は、無解答率から読みとることができる。 ・B問題 2二 :16.0%「質問したい内容を、発表するように記述する」(60 字~100 字) ・B問題 3一イ:11.3%「記事の主な内容を取り出し記述する」 ・B問題 3四 :20.8%「二つの資料から理由となる事実を取り出し、自分の考えを書く」 (40 字~60 字) いずれも記述問題である。長文記述の問題は、もう一問ある。これは、「差のある問題」として先 述したものである。 ・B問題 1二 :「敬語で返事を書く」(60 字~80 字) 8.4% この問題は、返事を書く問題であるから、比較的書きやすい。それでも、無解答率が 8.4%である。 このようなことから、次のようにいえる。 ・「努力して考えることが求められる問題」の取り組み方に課題がある。 困難な問題に挑戦しようとする意欲や自信がなければ、「努力して考えることが求められる問題」 に最後まで取り組むことは難しい。この意欲や自信を付けるのは、日々の授業である。共通の課題を、 友だちと知恵を出し合いながら「学び合う」ことで、成功体験を積み重ねることが必要である。 2 内容別の課題 【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】 ① 漢字を確実に習得すること。 ② 辞書を日常的に活用し、語彙を増やすこと。 言語感覚の中の適否感覚を鋭くさせたい。そのためには、たくさんの言葉にふれさせ、獲得させ ることである。 【話すこと・聞くこと】 ① 話し合いでのメタ認知的な思考を付けること。 話し合いの後の「振り返り」を大事にしたい。そこで、個々の発言のよさを価値付け、その意味 を理解させるのである。 【書くこと】 ① 長文を書くこと。 ② 条件に即して書くこと。 ③ 相手や目的に応じて、適切な構成で書くこと。 引き続き、「日常的に書くこと」の指導が必要である。書くことは、三多―「多く読み、多く書 き、多く推敲する」―で上達するからである。 授業でも、自分の考えを理由とともに書いたり、友だちの考えを取り込んで自分の考えを書いた り、複数の事実から考えを書いたりするなどの活動を大切にしたい。 【読むこと】 ① 文字言語に慣れること。また、音読をしっかりさせること。 ② 意図や目的に応じて、的確に資料を読みとること。 ③ 事象を関係的に読みとること。 低学年からの読書習慣が大切である。本をたくさん読むことで、まず文字言語に慣れさせる必要 がある。また、暗唱できるくらいまで音読をさせることが大切である。 国語科に限らず、意図や目的に応じて、様々な資料を活用させるようにしたい。その際、資料の 特性に応じた、適切な読みとり方を指導したい。 関係的な思考ができるようにしたい。そのために、事象の因果関係を読みとったり、その相対的 な評価をしたりすることができる学習を組織したいものである。

参照

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