どの子も『わかる・でき る 』
授業づくり
志水メソッドによる授業改革
愛知教育大学大学院
志水 廣
教師になるには
① 体力 休めない・立ち仕事
② 知力 記憶力と思考力
③ 心力 人間関係力 深い愛
がいる。
子どもが大好きでないと勤まらない。
大人も好きでないと、勤まらない。
自己紹介
現在58歳、36年間教員。
神戸市の小学校・東京の筑波大学附属小 学校の教員を40歳まで、
40歳になって愛知教育大学数学教育講 座。現在、教職大学院。18年になる。
専門は、算数や数学の教え方の研究。
69冊の単行本、ホームページ
志水メソッドの道具
計算力を上げる には
問題解決型の授 業をするには
「わかった」
→「できる」
今の私の気持ち
音声計算練習法
① ヒント包含法
②○ つけ法
③ 意味付け復唱法
適用問題定着法
過密ダイヤから ゆとりを生み出す
① 時間のゆとりを生み出す
→教科書の教材研究を深くして 授業の密度を濃くする
② 計算力のゆとりを生み出す →音声計算練習
③ 理解のゆとりを生み出す →○付け法
④ 表現力のゆとりを生み出す→意味付け復唱法
⑤ 習熟・定着のゆとりを生み出す →適用問題定着法
愛の現れ
見て見て,ぼくの顔を,ぼくのノートを
聞いて聞いて,ぼくの話を,ぼくの気づきを 来て来て,ぼくのそばに来て
かけてかけて,ぼくに声をかけて 感じて感じて,ぼくの心を
ほめてほめて,ぼくのことを心からほめて 先生,ぼくのことを見てくれていますか?
話して,話して,ぼくたちに話して,算数数学の 話を教えて,教えて,ぼくたちにわかるように
導いて,導いて,ぼくたちを算数数学の世界へ 信じて,信じて,ぼくたちの力を
鍛えて,鍛えて,ぼくたちができるように
好きになって好きになって,ぼくたちのことを 先生,ぼくたちのことを愛していますか?
言葉の教育
言葉は「知」と「心」を表す
言葉は「知」と「心」の変容をも
たらす
言葉の両面の働き
やる気を起こさせる言葉
やる気をなくさせる言葉
やる気をなくさせる言葉
こんなこともわからないの?
さっき言ったじゃん。
もう忘れたの。
何回言えばいいの。
おまえは、だめだ。
できない子どもがいたと き
「そう、これがわからないんだね」と受け 止める。・・・受容
「そうそう。これは難しい問題なんだよ」
「それはね。こうやってみればいいんだ よ」・・・
・・・助言
授業力とは何か?
授業力={(教材把握力)
× (子ども把握力)
× (指導技術 力)}
× (精神エネルギー)
志水理論の特徴は、即時評価・即時指導
志水の願い
問題解決型の授業をしてほしい。
どの子にも学力を保障してほしい。
「愛」で育てる授業をしてほしい。
みなさんに授業がうまくなってほし
い。
「愛」で育てるとは
子どもの「心」と「知」に 変容を起こすことである。
外化
心→関心・意欲・態度 知→数学の概念
道具
○ つけ法
意味付け
復唱法
見て見て
聞いて聞いて 来て来て かけてかけて 感じて感じて
ほめてほめて
あなたは、子どもを
見たいですか?
聞きたいですか?
声をかけたいですか?
感じたいですか?
ほめたいですか?
理解の評価のためには
子どもに外化を促し、それをつかまえて 正しく評価して、指導すること。
キャッチ&リスポンス
これが教師の「愛」である。
そうは言っても、
全員の子どもを見るなん
て
個人の授業力を高めるには
一度に成功しようとすると無理
その人のレベルに応じて伸ばす
全体をパーツに分けて練習
まず、一番になるものから始め
る
問題解決型授業の流れ
① 問題把握
② 見通しをもつ
③ 課題把握:めあてをもつ
④ 個人による自力解決
⑤ 集団での話し合い
⑥ 解決の仕方の理解
(よさに気づく)
⑦ 適用する(類題)
⑧ 練習問題
意味付け復唱法
○ つけ法
○ つけ法
意味付け復唱法
適用問題定着法
○ つけ法
本時の目標達成のために
② 見通しをもつ
④ 個人による自力解決
⑤ 集団での話し合い
⑦ 適用する
「確認」
と
「見届け」
が必要
問題解決型授業の特徴
算数の概念形成は、問題解決を 通してできる。
問題を解決するときには、困難が伴う。
子どもの困難、教師の困難
自力解決のときには
困ったなあ
問題を解こうとしない子どもがいる。
問題を解くことができない つまずいている。
多様な解き方をしている。
机間指導:子どもの困難、教師の困 難
子ども:初めて出会う問題にすぐに解ける わけがない。
教師:全員を解決させることができない。
多様な解と多様な解き方がでる。
つまずきに対応できない。
こんなことは、ありませんか?
あると思います。
では、どうすればよいの?
○ つけ法のすすめ ・・・
たった5分間で授業が変わ る
(1)○つけ法とは何か
(2)なぜ、○つけ法が大切なのか
(3)○つけ法をするポイント
(4)○つけ法をすると
○つけ法の発端・願い
学習意欲をもたせてほしい。
机間指導をしてもっと子どもを見
て、支援・指導してほしい。
全員の子どもを「できる」ように してほしい。
全員の子どもに声をかけてほしい
。
問題解決型の授業をしてほしい。
難
問
同
時
解
決
前提となること
子どものノートを見たいで すか?
子どもの解決している様相
を見たいですか?
解決の見通しに○つけ
解決の手だてとなる図に○つけ
式のみに○つけ 部分肯定の○つ
け
前提となること
子どもに○をつけたい
ですか?
○ つけ法のすすめ ・・・
たった5分間で授業が変わ る
(1)○つけ法とは何か
(2)なぜ、○つけ法が大切なのか
(3)○つけ法をするポイント
(4)○つけ法をすると
(1) ○ つけ法とは、机間指導で 一人一人に声かけをしながら
、赤ぺんで○つけをすること
どの場面で○つけ法をするか。
①
前時の復習の場面で、確認
② 自力解決の支援と指導
③ 適用題解決の支援と指導
○つけ法の基本方針
全員に○をつける
部分肯定 の精神で行う
即時評価・即時指導をする
教卓ではなく机間指導でする
実際に○つけ法の様子を見ましょう
。
○つけ法の映像
(2)
なぜ、○つけ法が大切なのか
机間指導しないと・・・
机間指導しても、○つけ法を する場合、しない場合の
ちがいは
安心しては・・・
「確認」と「見届け」
机間指導方式と教卓方式 の
ちがい
部分肯定しよう
① できたところまでを認める。
② 次への行動を促す助言を与える
。
○ つけ法をするためのポイント
① スピード 5秒・15秒の法則
② 正確さ
③ 声かけ
④ 実態把握
⑤ 判断
⑥ 次への指示
○ つけ法を始めるには
適用練習の問題から始める 3分間で40人が目標
少なくとも100回はすること
自力解決の○つけ法は難しい
自力解決場面と適用問題練習の○つ け法との違い
自力解決
子どもの見通しが 確定していない。
解決に多様性があ る。
つまずきがある
。
適用問題練習
見通しは確定して いる。
解決方法は固定化 されている。
つまずきはあるが
、自力解決ほどで
はない。
「答え合わせ」という言葉
結果主義だから、「答え」だけを 合わせる。
本当に必要なことは、途中合わせ
○ つけ法も意味付け復唱法も
「プロセス」と「結果」を合わ
せること
結果主義? プロセス主義?
解決の見通し「分母をそろえる」→「通分すれ ばよい」と気付いてから、子どもは解決し始 めた。
子どものノート
1/2=3/6、 1/3=2/6 1/2+1/3=3/6+2/6
=5/6
結果主義? プロセス主義?
解決の見通し「分母をそろえる」→「通分すれ ばよい」と気付いてから、子どもは解決し始 めた。
子どものノート
1/2=3/6、 1/3=2/6 1/2+1/3=3/6+2/6
=5/6
結果主義? プロセス主義?
解決の見通し「分母をそろえる」→「通分すれ ばよい」と気付いてから、子どもは解決し始 めた。
子どものノート
1/2=3/6、 1/3=2/6 1/2+1/3=3/6+2/6
=5/6
解決の見通し「分母をそろえる」→
「通分すればよい」と気付いてから
、子どもは解決し始めた。
子どものノート
1/2=3/6、 1/3=2/6 1/2+1/3=3/6+2/6
=5/6
解決の見通し、問題解決の初手
教材研究では、まず教材の 問題を解いて見て、
どんな方法で解くのか・・
見通し
どんな初手をするのかを
考えること
○ つけ法のよさ1:教師にとって
・子どもに○を与えることができる。
・できた瞬間をほめることができる。
脳の強化学習の理論(茂木健一郎)
・子どもの実態をつかむことができる
。
・できていない子どもに直面する。
・ヒントを与えることができる。
○ つけ法のよさ2:教師にとって
・子どものよさが見えてくる。
・机間指導後の指導展開を修正で きる。
・机間指導した証拠を残すことが できる。
・1時間に1回は子どもとかかわ りをもつことができる。
・子どもを残さなくても済む。
○ つけ法3:子どもにとってのよさ
・○をもらうと嬉しい。だから、やる気がで る。
・○をもらいためにどの子もがんばる。
・○だから自信をもつことができる。
・○だから発表しようとする。
・先生にひと言声をかけてもらって嬉しい。
・○になったノートを家にもって帰ることが できる。
声かけ
声かけは、子どもの認知の中に、
チェックポイントを作るような声 かけにしたい。
メタ認知の形成を目指したい。
気付かせる声かけ。
○ つけ法の目指す授業像
○ をもらわなくても、
自信をもって
解決に取り組める子ども
ただし、 前提がある
子どもが集中して授業を受け ていないときは、○つけ法は
、始めるべきではない。
つまり、一斉授業が成立して
いる教室でないとおすすめで
きない。
このあと、実技研修
○ つけ法の実技
知る→わかる
ために体験してみよう
本日の実技目標
○ つけをやってみる