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小児慢性特定疾病データベースの利活用に関する研究

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Academic year: 2021

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- 255 -

小児慢性特定疾病データベースの利活用に関する研究

研究分担者:森 臨太郎(国立成育医療研究センター 政策科学研究部長)

A.

研究目的

小児慢性疾病登録データベースの利用可能性を 検証することを目的とする。

B.

研究方法

1)格差評価に関して、検索エンジンを用いて文献 調査を行い、小児慢性特定疾病データベースに おける用途と合致するものを検討した。

2)格差評価をするための指標検討には、悉皆性に 問題のデータを用いて、妥当性を検証する必要 がある 。特に、今後小児慢性 疾病登録デ ータ ベースにおける格差評価をするためには、その対 照として、悉皆性の問題なく、一方で、背景として、

「一般的な範囲」で格差が生じているものについ てのデータを得ることが必要である。このため、悉 皆性の問題がないデータとして、人口動態統計の 出生届データを用い、「一般的な範囲」で格差が 生じているものを、乳児死亡および小児死亡とし た。この上で、長期的に推移を観察することと、外 的要因で格差が生じている場合に、その指標と連 動しているかを検証することで、妥当性評価とした。

3)指標が確立してのち、小児慢性疾病登録データ ベースでの応用を試みる予定である。

(倫理面の配慮)

本調査は、すでに公開されている情報を利用した 研究であるため、特段の倫理的配慮は不要と判断し た。

C.

研究結果

1)  保健医療分野においても用いられている格 差 を 示 す 統 計 指 標 と し て 、Concentration

IndexとTheil Indexの利用を考慮した。母数

の性質上などの理由で、経済分析で格差評 価に用いられるTheil Indexの利用が最も望

研究要旨

小児慢性疾病登録データベースの利用可能性を検証することを目的として、すでに公開されている人 口動態統計の、1900年から2010年までの、都道府県別の人口動態統計のうち、出生届と5歳未満の死 亡届のデータを入手した。一方、格差評価に関して、文献調査を行い、経済分析で格差評価に用いられ

る Theil Index の利用が最も望ましいと考えた。そこで、小児死亡や乳児死亡、さらにその内因子・外因

子、年次推移を算出し、特に外因子のインデックスと、災害時との関連性を見て、都道府県格差が算出で きるかどうかの妥当性を評価した。過去の大きな日本での災害と、Theil Index のピークが一致したため、

妥当な評価指標であることが評価できた。

平成 28 年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)) 

「小児慢性特定疾病対策の推進に寄与する実践的基盤提供にむけた研究」  分担研究報告書

 

(2)

- 256 - ましいと考えた。

2)  す で に 公 開 さ れ て い る 人 口 動 態 統 計 の 、 1900年から2010年までの、都道府県別の人 口動態統計のうち、出生届と5歳未満の死亡 届のデータを入手したそこで、小児死亡や乳 児死亡、さらにその内因子・外因子、年次推 移を算出し、特に外因子のインデックスと、災 害時との関連性を見て、都道府県格差が算 出できるかどうかの妥当性を評価した。過去 の大きな日本での災害と、Theil Indexのピー クが一致したため、妥当な評価指標であるこ とが評価できた。

3)  上記2)の結果に基づき、検討する予定であ る。

D.

考察

小児慢性疾病登録データベースの利用可能性 を検証することを目的として、すでに公開されてい る人口動態統計の、1900 年から 2010 年までの、

都道府県別の人口動態統計のうち、出生届と 5歳 未満の死亡届のデータを入手した。一方、格差評 価に関して、文献調査を行い、経済分析で格差評 価に用いられるTheil Indexの利用が最も望ましい と考えた。そこで、小児死亡や乳児死亡、さらにそ の内因子・外因子、年次推移を算出し、特に外因 子のインデックスと、災害時との関連性を見て、都 道府県格差が算出できるかどうかの妥当性を評価 した。過去の大きな日本での災害と、Theil Index のピークが一致したため、妥当な評価指標である ことが評価できた。

E.

結論

小児慢性疾病登録データベースにおける格差評

価に、Theil Indexを適用できる可能性が高い。

F.

健康危険情報

なし

G.

研究発表

1. 論文発表

なし

2. 学会発表

なし

H.

知的財産権の出願・登録状況(予定を含 む。)

1. 特許情報/実用新案登録/その他 なし/なし/なし

(3)

- 257 -

図 1  Inequality trend

図 2  Inequality by diseases

図 3  Inequality by external causes

(4)

- 258 - 図 4  Causes

図 5  Inequality by unknown causes

図 6  Summary

1923 1927 1933 1948 1959 1995 2011

関東大震災 北丹後地震 昭和三陸地震 福井地震 伊勢湾台風 兵庫県南部地震 東北地方太平洋沖地震

大津波 阪神・淡路大震災 東日本大震災

東京 京都 岩手 福井県 愛知県 兵庫県 岩手県

神奈川 三重県 宮城県

福島県

図   2   Inequality by diseases
図  6  Summary 1923192719331948 1959 1995 2011関東大震災北丹後地震昭和三陸地震福井地震伊勢湾台風兵庫県南部地震 東北地方太平洋沖地震大津波阪神・淡路大震災東日本大震災東京京都岩手福井県愛知県兵庫県岩手県神奈川三重県宮城県福島県

参照

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