九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
Single Intra-Articular Injection of
Fluvastatin-PLGA Microspheres Reduces Cartilage Degradation in Rabbits With Experimental
Osteoarthritis
後藤, 徳雄
http://hdl.handle.net/2324/2348704
出版情報:九州大学, 2019, 博士(医学), 課程博士 バージョン:
権利関係:やむを得ない事由により本文ファイル非公開 (2)
氏 名:後藤 徳雄
論 文 名 :Single Intra-Articular Injection of Fluvastatin-PLGA Microspheres Reduces Cartilage Degradation in Rabbits With Experimental Osteoarthritis
(フルバスタチン内包 PLGA マイクロスフィア関節内単回投与は変形性関節症 モデルにおける軟骨変性を軽減する)
区 分:甲
論 文 内 容 の 要 旨
【目的】スタチンは,メバロン酸経路を阻害するコレステロール降下薬であり,近年その軟 骨保護作用が報告されている.本研究では,関節内でスタチンを徐放させる drug delivery system(DDS)を開発し,変形性関節症(OA)モデルに対する,スタチンの関節内単回投与によ る治療効果を検討した.
【方法】事前検討により,最も強力な軟骨保護作用を示したフルバスタチンを使用し,OA 患者軟骨より分離した軟骨細胞に投与した.遺伝子発現変化を PCR で,培養上清中への MMP-13分泌量をELISAにて評価した.次に,poly(lactic-co-glycolic acid) (PLGA)をDDSと して用い,フルバスタチン内包PLGA(FLU-PLGA)を作成し,徐放動態を吸光度計及び走査 電子顕微鏡(SEM)で評価した.最後に,日本白色家兎OAモデルを用い,OA抑制効果を検 討した.ACL切離後 1週で,group 1-A:PLGA投与群,group 1-B:PLGA 対側生食投与群,
group 2-A:FLU-PLGA投与群,group 2-B:FLU-PLGA対側生食投与群の4群に分け関節内投 与を行い,投与後5週で組織学的評価を行った.
【結果】フルバスタチンは,COL2A1,ACANのmRNA発現増強及びMMP-13の発現抑制 効果を示した.また,MMP-13分泌量は減少した.徐放動態評価において,PLGA基質の緩 徐な分解及び,フルバスタチンの徐放性を確認した.OAモデルに対する組織学的評価では,
group 2-Aにおいて,その他のgroupと比較し,有意にOARSIスコアの低下を認めた.
【結論】本研究で,フルバスタチン内包PLGA microspheresの関節内投与が,変形性関節症 性変化を抑制する新たな治療法となる可能性が示唆された.