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藤下, 卓才

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

肺癌切除患者におけるMTH1発現と腫瘍の悪性度、及 び予後不良因子との関連

藤下, 卓才

https://doi.org/10.15017/1928628

出版情報:Kyushu University, 2017, 博士(医学), 課程博士 バージョン:

権利関係:© 2017 Elsevier B.V. All rights reserved.

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氏 名:藤下 卓才

名:Association of MTH1 expression with the tumor malignant potential and poor prognosis in patients with resected lung cancer

(肺癌切除患者におけるMTH1発現と腫瘍の悪性度、及び予後不良因子との関連)

区 分:甲

論 文 内 容 の 要 旨

【目的】Mut T homolog 1(MTH1)はプリンヌクレオチド三リン酸分解酵素で、ヌクレオチ ドプール内で8-oxo-dGTPを生理的に分解する。これまでの研究で非小細胞肺癌の細胞株に おいて腫瘍の増殖、浸潤に関わっていることが示されている。しかし、非小細胞肺癌患者 におけるMTH1の役割はまだわかっていない。【方法】当施設で非小細胞肺癌の手術を施行 した患者の2つのコホートで後方視的に研究した。197症例のコホートにおいてはMTH1 現と臨床病理学的因子、予後との関連を解析した。もう一つのコホートは41症例を含み、

腫瘍のMTH1発現と酸化ストレス(dROMs test)、抗酸化力(BAP test)との関連を解析した。

238症例でMTH1発現を免疫組織化学染色で評価した。【結果】197症例のコホートでは 111症例(56.3%)でMTH1高発現であり、86症例(43.7%)で低発現であった。男性、喫煙歴が 20pack year 以上、扁平上皮癌、病理病期II期以上、腫瘍径30mm以上、リンパ節転移、

胸膜浸潤、リンパ管・脈管浸潤症例で MTH1は高発現であった(p<0.05)。MTH1高発現群は 低発現と比べ有意に予後不良であった(5年生存率 81.6%, 92.3%, p=0.0011; 5年無病生存 率 55.0%, 83.7%, p=0.0002)。MTH1高発現群ではdROMs test, BAP testは有意に高かっ た (p<0.05)。【結論】本研究ではMTH1のタンパク発現は悪性度及び予後不良因子と相関 を認めた。MTH1は新たな治療ターゲットになる可能性がある。

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